ここ数年、人工知能関係のトピックが多く話題になった。
チェスの名人に勝ったり、クイズを解いたり、将棋も強くなった。
モンテカルロ法の登場とそれを実現するシステム技術のおかげだ。
モンテカルロ法は経験的に決め打ちされていた評価関数を動的に最適化した。
しかし、モンテカルロ法を実現するには多くの資源を必要とした。
それが解決できたために急速に賢くなった。
計算資源はプロセッサとメモリに大別できる。
プロセッサの能力は確かに高くなったが、それ以上にメモリ(特にストレージ)が大きくなった。
後者の発達によって計算結果を保持することが可能となり、乱暴な全解探索も現実味を帯びてきた。
プロセッサやメモリなどの製造技術は人工知能研究者の都合で変わるものではない。
適切な時代でなければ実現しないアイデアがある。時代によってアイデアの価値が変わることがある。
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