2008年11月6日木曜日

Appleはガラパゴス

日本の携帯はガラパゴス的な進化を遂げているといわれる。しかし、ガラパゴスといえばAppleだろう。
AppleのPCは他のPCと明らかに違う。何しろOSからHWまで異なるのだ。最近でこそIntelのCPUをのせたが、それまではCPUすら違っていた。そのために一時期は経営が傾いていたこともあった。Jobsが戻り、経営は立ち直ったが、独自路線は変わらない。
Appleはガラパゴス戦略で成功した会社といえる。しかし、これが日本の携帯に通用するかどうかは疑問だ。
まず、Appleには根強いファンがいる。日本の携帯にはいない。AppleのPCはガラパゴスでも、性能は良い(デザインもよい)。それがファンを満足させる。その点は日本の携帯も同じかもしれない。AppleのPCはその独自性故に極めて高い。ULCPCなど眼中にない。その利益率がガラパゴス戦略を支えている。決してキャリアの収益によるものではない。そもそもPCにキャリアなどないのだから。
それでもAppleはMobileMeなどでキャリアに近いビジネスモデルを採用している。これが利便性に結びつくのは確かだが、正直姑息な気もする。これだけ高いPCを売っていながら、さらに利用料まで取るのは、二重徴収しているような気になる。
もし日本の携帯メーカーが高い携帯を売っても、消費者が喜んで買うようなら本物のガラパゴスだろう。しかし、ドコモにしても減収増益だ。すなわち携帯は売れないが、販売手数料を圧縮して利益を出している。つまり、売れない携帯を作っているということだ。
今後はメーカーもキャリアに頼る携帯開発ではなく独自の生き残り戦略が必要だろう。そのときAppleが見本になるかもしれない。しかし、すでにAppleはiPhoneを擁するライバルでもある。ライバルのまねをしているようでは勝てないだろう。

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