総括の結果、スパコン凍結はやむを得ないと思う。しかし、スパコンなしに科学技術の国際競争に勝つのも難しい。スパコンが不要なのではない。今のプロジェクトがダメなのだ。
それでは、どうすべきか?
まず、科学技術を先導する大学では小規模ながらスカラ型スパコンを導入している。これを十分に活用してベクトル型で開発したソフトをスカラ型に移植しなければならない。つぎにベストのコストパフォーマンスを持つスパコンを選択し、そのスケールを一気に増やす。大まかに言えば、そのような戦略しかないと思う。
しかし、言うほど簡単ではない。一気に増やすといっても予算と時間がかかる。そのため、同じ種類のCPUでは構成が難しい。少しでも改良したものを使った方がよいだろう。よって、へテロなシステムになる。これはソフト開発をいっそう難しくする。いってみれば進化するスパコンを目指してはどうだろう。常に最新型に新陳代謝する。
また、データセンター同様に消費電力が課題になる。グリーン電力との一体運用が重要だ。
また、利用法も今以上に公平かつ透明にならなければならない。科学だけでなくビジネスにも門戸を開くべきだろう。データセンターとしても利用できるスパコンが望ましい。
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