自分の氏名を正しく入力する権利は誰もが持つ基本的な権利ではないだろうか?
しかし、この当たり前のことがいまだにできていないことは驚くべきことだろう。
住基ネットの開発を通じて10万以上の外字が発見されたことを前の記事で述べた。しかし、この成果が我々のパソコンに反映されてはいない。
発見された外字は各社が独自に外字ライブラリとして販売している。国家プロジェクトの成果が各社の利益だけに還元されているのも問題だろう。
しかし、実際には10万を超える外字コードが明らかになっても、それらに対応するフォントがなければ意味がない。
最近ではオープンソースとして提供されるフォントがある。しかし、これらオープンなフォントでは、必要最小限の文字しかサポートしていない。今後、10万文字のフォントを作成しようとしても、そのコードが決まらなければ互換性がない。
そこで、まず10万文字の外字のコードを整理し、標準化する必要がある。次に、それらの代表的な字体を公開し、オープンソースによるフォント作成が可能な状態とする必要がある。ここまで行えば、それをビジネスとして行うものやフリーで作成するものなど多様な提供者が現れるだろう。一般ユーザはそれらの成果物を用いるだけでよい。
そろそろ当たり前のことができてよい頃だ。
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