2009年2月20日金曜日

JavaScriptはOOPのSchemeになれるか

Schemeという言語がある。Lispの一種だが、今では最もよく使われるLispといってもよいかもしれない。
Schemeの特徴は、単純さにある。単純な概念の組み合わせで、あらゆる機能を実現する。Schemeでは必要な機能をプログラマー自身で拡張できる。そのため、最初からすべての機能を提供する必要がないというわけだ。
単純な仕様の組み合わせで複雑な仕様を構成するという意味では、JavaScriptも同様かもしれない。元々のJavaScriptは決して複雑な仕様ではない。しかし、いまや様々なライブラリの登場により、高度なことも比較的容易に実現できてしまうようになった。
しかし、JavaScriptにはSchemeほど徹底した単純化の思想はなさそうだ。しかし、Schemeの拡張性をJavaScriptでも実現できれば、JavaScriptのエンジンを単純な機能の高速化に振り向け、高機能化をライブラリに任せることができる。これには大きな利点がある。
S式のないJavaScriptだが、JSONがある。JSONをS式なみに一般化できれば(それは比較的容易に思えるが)このアイデアは容易に実現できる。
まずは、JavaScriptによるeval(JSON)インタプリタが欲しいところだ。

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