2009年8月3日月曜日

ETCの買い換え需要

ETCは、高速代値下げにより急速に普及した。しかし、逆の言い方をすれば、高速代を値下げするまでは、ほとんど普及しなかった。つまり、本質的な魅力の乏しい商品である。
特に問題なのは、買い換え需要が期待できないことだろう。
例えば、同じカー用品のカーナビと比較すると、カーナビには次々新しい機能が導入され、魅力的な新製品が販売されている。消費者は、車を買い換える前に、新しいカーナビに買い換えたいと思うだろう。
しかし、ETCは機能的に進歩しない。少なくても今のところは進歩の方向性が見えないし、実際に進歩していない。このような製品は1度購入すると壊れるまで、あるいは車を買い換えるまでそのまま使い続ける。
このようにETCには買い換え需要がない。そのような製品は単純にコスト競争に陥る。レッドオーシャンだ。中国かあるいはもっと人件費の安いところで製造した方が勝つ。このままの状態で何の戦略も持たずにETCに参入しようとすると企業は痛い目に遭う。
それでは、どうすればよいかというと他の製品に組み込んでしまえばよい。例えば、カーナビ、カーオーディオにETCを組み込んでしまえば、ずっとすっきりするし、付加価値も高まる。

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