OSSが普及しているが、OSSのない分野もある。
ビジネスソフトは次々OSSになっているが、ゲームソフトはあまりOSSになっていない。これはひとえに開発法の違いからくると思う。
ビジネスソフトは誰もが使うものなので、操作法や機能はおのずと決まる。しかし、ゲームソフトは機能もまちまちであり、企画と設計が重要となる。
ほとんどのOSSは少数の設計者で設計するが、そのような設計はビジネスソフトには通用してもゲームソフトには通用しない。ゲームソフトでは多くの設計者、これにはゲームデザイナーが含まれる、が関与する。特にゲームデザイナーはソフト開発者とは異なる才能を持つ。OSS開発者が優秀なゲームデザイナーであるとは限らない。優秀なゲームデザイナーは十分な市場があるので、OSSを手がける必要がない。よって、その種の才能がOSSに流れる可能生はない。
すべてのソフトをOSSにするのは、かなり無理がある。むしろ、ゲームのようにOSSが侵食しない分野の方が、ある意味では健全なのかもしれない。
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