仮想化技術にはいくつもの方式や製品がある。
いまさら1つ増えても驚くにはあたらない。
しかし、既存の仮想化の多くは、大きなものを小さく分けるために使われている。
ここで提案するもう一つの仮想化とは、小さなものを集めて大きなものに見せる技術だ。
例えば、小さなサーバを複数集めて大きな一台のサーバのように見せる。
従来、このような技術は分散計算と呼ばれた。
しかし、近年の分散計算は仮想化をあまり重視せず、複雑になってしまっている。
ここらでもう一度基本に戻るのも悪くないと思う。
分散計算ではグリッドなどアプリケーションあるいはミドルウェアが主流だが、仮想マシンによるアプローチも捨てがたいと思う。
小から大への仮想化と大から小への仮想化が組み合わされれば、任意のサイズのシステムを構築できる。
なお、小から大への仮想化は今流行しない理由は壁にぶつかっているからである。
例えば、通信コストが発生し、スケーラビリティがない。
利用率が低く、相対的な消費電力が大きい。
普及品を使えるメリットはあるが、管理コストも大きくなる。
これらの問題を解決する必要がある。
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