かつてパソコン通信というサービスがあった。
パソコン通信では、モデムで大型計算機のホストに接続し、その中でコミュニケーションする。
要するに閉じた仮想社会である。
現代では、同様のものにSNSがある。
SNSをパソコン通信の復活と考える人もいるだろう。
しかし、パソコン通信は理由があって滅んだのだから、両者には明確な違いがあるはずだ。
(1) インターネット技術の利用
パソコン通信はインターネット以前の技術に基づいていた。しかし、後にインターネット版パソコン通信も登場したので、必ずしもインターネット技術だけが決定要因ではない。
(2) 料金
SNSの多くは基本的に無料である。しかし、パソコン通信は有料であった。その差は決定的だ。しかし、有料のSNSも存在するだろう。特に、容量を増やすために有料オプションを設けることは十分ある。
(3) コミュニケーション支援
SNSはパソコン通信より積極的にかつ手厚くコミュニケーションを支援している。つまり、機能の差が決定的な要因かもしれない。特に、友達同士を差別化し、強く結びつけるしくみが大きい。パソコン通信は、管理者のいる掲示板のようなものだ。掲示板は2ちゃんねるで一応の成功は収めているものの大いに問題があることは周知の事実だ。
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