シンクライアントの宣伝が増えてきた。
内部統制のために必要という理由が多いが、内部統制はシンクライアントだけで解決できる問題ではない。また、シンクライアントでなくても解決できる。
邪推かもしれないが、日本のパソコンメーカーが生き残るには付加価値の高い企業向けパソコン、すなわちシンクライアントを売るしかないと考えたのではないだろうか。
実は、シンクライアントはユーザ企業のソリューションではなく、メーカーのソリューションなのかも知れない。
コンシューマ市場でパソコンが一家に一台普及し、飽和しつつある。家庭には日中、専業主婦しかいない。だから一台以上パソコンを買うのは無駄だ。一台を使い分けたほうがよい。一方、ビジネス市場では一人一台まで普及する見込みがある。
考えてみればもったいない話だが、一人が家庭と職場で別のパソコンを使うわけだ。それぞれの利益代表者はそう思わないだろうが、一方が使われている時間に他方は使われないのだから、これはりっぱに二重投資だ。世界の資源の無駄遣いだ。
閑話休題、家庭にもシンクライアントが普及するかもしれない。シンクライアントがパソコンより安ければ、朝夕家族が集まったときに一台のパソコンでは足りなくなる。少なくとも端末が足りなくなる。高いパソコンを買うより安いパソコンかあるいはシンクライアントを買うのは理にかなっている。
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