日本企業のサービスがいずれも海外企業に比べて大きく見劣りする点はサービスの利用条件、特にストレージ容量である。
Gmailが5GBを超えようとしているとき、Gooメールは25MB、Yahoo! Japanメールでも1GBだ。これだけで勝負にならないことがわかる。もっとも日本のポータルサイトは世界を見ていないので、競争相手に勝てればよいと考えているかもしれない。しかし、言語の壁はもしかすると以外に低いかもしれない。攻めに行かないなら負けるのを待つだけだ。
このような容量の格差はサーバファームの大きさに由来する。Googleには数百万台のサーバがある。もしも、そのすべてが1TBのHDDを装備すればEBに届くストレージを持っていることになる。
サーバファームの差はストレージだけでなく処理能力にも影響を与える。本来は処理能力こそ必要なものだ。
しかし、サーバファームの大きさはビジネスのスケールに依存する。日本だけでビジネスを展開する発想ではそれほど大きなサーバは必要ない。しかし、それではやがて確実に渡来する黒船を待つだけだ。
すべての企業がサーバファームを持つ必要はない。サーバファームを専業とする企業とそうでない企業に分かれ、専業企業は世界を相手にするべきだ。
ITがグリーンであるためには、利用率を高める必要がある。それには強者に集中する必要がある。その意味でもサーバの自営に固執せず、二極化する必要がある。
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