高速道路を走るトラックが制限速度を厳守していることが多くなったように思う。
これは環境問題のためか、あるいはガソリン価格の高騰のためか、いずれにしても結構なことだ。
また、これらの理由から安くて速いトラック輸送は困難になった。ガソリン価格の急騰は企業努力で値段を据え置くことができる状況ではない。それをしたら倒産するしかない。安ければゆっくり輸送するしかない。
おそらくトラック業界は安くて安全に輸送する大手と高いが高速輸送する零細に別れるのだろう。誰でも高付加価値の後者を選択したがるが、それほど需要があるわけではない。
今までは多少の無理も輸送業界が受け入れていたため、顧客は立場を利用して強く出ることもできたろう。しかし、もはや低価格を受け入れる体力が業界にない。そのため多くの業者が転職することになり、その結果生き残った業者は逆に強い立場に立つ。その業者に依頼するしか方法がないので、輸送量は高くなる。
顧客は業者への依頼を安くするため自分自身のビジネスモデルを見直す。本当に時間を短くする必要があるのか考え、高いコストを払ってもその価値がある少数の企業だけが高付加価値の依頼をする。
その結果、全体としてはゆっくり走っても営業できるトラックが増える。
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