世界はフラット化している。
その通りだが、「ただし」を付け加えたい。
ただし、ベルリンの壁は崩壊しても言語の壁は今もなお残っている。
フラット化は英語圏に有利だ。
英語圏ならどこでもアウトソーシングできる。
しかし、日本語のようなマイナーな言語を学ぶ奇特な人は少ない。戦争で強制的に習わされた人を除けば
移民した場所くらいだろう。
したがって、日本企業はアウトソーシングするのも簡単ではない。
社内公用語を英語に統一すれば別だが、まだそこまで進歩的な企業は少ない。
そもそも日本人の英語能力は学歴のわりに低い。
これが今後は大きなブレーキになるだろう。
同じような悩みをかかえる国は少なくない。
フランスやドイツも同じだ。
日本人よりは話せるがやはり苦手な人もいる。
しかし、自国の言葉を変えようという国はない。
そこで、技術的に解決した方がよい。
昔から夢の技術であった自動翻訳を現実の技術にすべきときが近づいている。というより、猶予がなくなっている。今こそ切実に自動翻訳が必要だ。
国家プロジェクトとして取り組む価値がある。
そのために専用のスーパーコンピュータがあっても許されるくらいだ。
いったん確立した技術は容易にコモディティ化するのだから。
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