2007年9月23日日曜日

Microsoftがなすべきこと

Vistaは成功していない。はっきりいえば失敗だった。
簡単に言えばVistaはXPをセキュリティとデスクトップの面で改善したものと考えられる。
しかし、いずれも不要な改善だった。
セキュリティはわずらわしく、未熟だ。デスクトップ(Aero)は面白いが不必要だ。
さらに、必要な資源が倍増している。
Microsoftが行うべきOSの改良は、そのようなところではない。それが敗因だと思う。
それでは、どのような点を改善するべきだったのか?
以下のような点だと思う。
・64ビット対応
 64ビットの命令に対応し、性能を向上させる。HDD容量などOSの資源的制約をなくす。
・マルチコア対応
 マルチコアを十分に活かす構成に変更する。具体的にはスレッド化を徹底する。地味だが性能は確実に向上する。
・省資源
 大きな資源を扱えると同時に、必要な資源を少なくする。組み込み用途にメインストリームのOSをダウンサイズできるようにする。
・仮想化
 仮想化レイヤを提供し、ユーザレベルOSを許す。
・多様なブートメディア
 USB、ネットワークなどからブートできるようにする。
・マルチユーザによる同時利用環境の整備
 複数のキーボード+マウス、複数のディスプレイで多人数が同時利用可能にする。
・ライセンス管理
 SoftGridのクライアント?部分を組み込む。
・デスクトップ検索
 OSに組み込むことで真のデスクトップ検索が実現できる。
・ソフトウェアレポジトリ
 Linuxのyumのようなもの。初心者でも安心してソフトウェアを組み合わせてインストールできる。
・SSD対応
 SSDの場合、速いが、容量が少なく、書き込み回数を減らす工夫をする。
・ネットワークレジストリ
 レジストリの一部をネットワークで共有する。
・まともなバッチ処理スクリプト言語
 command.comやWSHも不十分だ。しかし、VBのように敷居が高くてもいけない。
いずれも目立たないところだが、もともとOSは目立たないほうがよい。
理想のOSは0バイトを占有し、0%のオーバーヘッドで、すべてのデバイスを接続できるものだ。
そして基本的にできないことがないようにすることだ。
だから、今までできなかったことをきちんとできるようにすることがまっとうなOSの進むべき道だ。

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