2014年3月5日水曜日

DR-C125の自炊における課題

DR-C125はCanonの普及版スキャナーだ。
いうなれば最も売れ筋だと言える。
前々回の記事でDR-C125で自炊する際の注意点を述べた。
ここでは、問題点を述べる。
文庫本を上向き廃紙すると、静電気で紙が密着し、紙詰まりを起こしやすい。
下向き廃紙すると、ページ順が1/2, 3/4, ...から2/1, 4/3, ...のように裏返る。それだけならよいが、廃止済みの紙をそのままにしておくと挿入されて順序が変わることがある。後でスキャンミスがあったとき、該当ページを探すの結構な手間がかかる。
これは致命的ではないものの、かなり大きな問題点だ。実際、かなり面倒なので古いDR-2150Cに戻ってしまった。
ちなみに、A4サイズや紙質によっては問題ない。自炊用というよりビジネス用というべきだろう。
下向き廃紙を正しい順序で確実に保持してくれるアダプターを別売りすればよいと思う。面積を広げるのではなく、高さでカバーするような方向で設計すれば、あまりメリットを最大限に生かせるだろう。

自炊からKindleへ

Kindle版書籍が充実してきた。
(宅配不要で)読みたい本がすぐに読め、自炊の手間も減り、Amazonで保存もしてくれる。
とても便利だ。
昔の本がKindle版として復刻されているのもよい。
角川文庫の横溝正史が、あのおどろおどろしい表紙で復刻されているので、おもわず大人買いをしてしまった。老後の楽しみにとっておく。
しかし、まだ課題はある。
まず、すべての書籍がKindle化されているわけではない。これは時代の流れとともに解消されるだろう。紙の本はなくならないが、減っていくだろう。
Kindle書籍は基本的に共有が難しい。個人の複数端末ではクラウドで共有できるが、別人がアクセスするのは著作権的にNGだろう。しかし、一般的に家庭内共用は多くの場合認められている。電子化により厳密化されると家族内家庭内共用も難しくなる。端末自体の共用で補う必要がある。特定の端末にだけ閲覧可能なリストの作成などといった機能をクラウド側で提供する必要があるだろう。
最後に、Kindle書籍を図書館はどう扱うのだろう。端末貸し出しが現実的だろうが、あまりにコストが高い。