2015年3月19日木曜日

Leap Motion + Smartphone

マルチタッチが革新的なスマホを生んだ。(単にスマホがマルチタッチを選んだだけかもしれないが、マルチタッチがなければスマホの成功はなかったろう。今まで失敗し続けたPDAが証明している。)
さらに、もう一段進化すると、今度はノータッチになるかもしれない。Leap Motionとスマホの組み合わせだ。スマホ画面から離れたところでアクションし、操作するようになるかもしれない。
Leap MotionはKinect同様の赤外線3Dスキャナ、モーションセンサといってよい。
現在のところ、かなりのCPUパワーを必要とするが、スマホがそれだけのパワーを手に入れるのは時間の問題だ。
ただし、片手がスマホで埋まってしまうことがおしい。どのように使うとよいか考えることが楽しい。

2015年3月8日日曜日

ヒトを知るプロジェクトからヒトを創るプロジェクトへ

少し前はヒトゲノムが話題になった。実に実りあるプロジェクトだったと思う。
今度はヒューマンブレインが話題となっている。同様に多くの成果が期待できる。

しかし、ゲノムに比べると成果は限定的となる。
機械による知性は楽観的にできるだろうと予測する。
しかし、より欲しいのは知識のコピーである。
ヒトが考えるしくみがわかったとしても、生きている人の脳に干渉できなければ、コピーはできない。
よって、ナノマシンの研究が不可欠である。むしろ、ナノマシンの成果に依存している。

ヒトの脳にチャレンジすることは意義深い。
しかし、人工知能を作るだけなら、必ずしもヒトである必要はない。知性が最低でもあるとされる生物であれば、何でもよい。
しかし、ねずみの脳が大きくなればヒトの脳になるかどうかは断言できない。

人は脳だけで生きている訳ではない。
生命の定義は有機であるがゆえに、人工知能は機械である。
人工知能の進化には、五感が重要である。
少なくとも視覚、聴覚は脳と直結して学習する必要があるだろう。
これらのインターフェースもヒューマンブレインの成功には不可欠であろう。
あるいは、これらがあれば、もっと豊かな成果が期待できる。

よって、ブレインの次は人体の創生が課題となるだろう。
再生医療の発達も時期を同じくしている。
個別に作成した臓器を組み合わせる方法がもっとも初期に選択されるだろう。
この場合、新たな生命を生み出すのではなく、医療の一環として考えられる。

次は、人工細胞が課題となるだろう。
細胞から分化し、発達する過程を調べる。
さらに発達の過程を制御し、不具合を除去する必要がある。
また、事前に遺伝疾患を除去しておく必要がある。
これにより発達障害の多くが克服されるだろう。


フォグレットの課題

フォグレットは、現実世界に仮想空間を実現できるだろうか?
将来的な問いの意味により答えは変わる。

仮想世界を物体として実現したいなら、多くの課題があり、困難である。
1つは、当然だが、ナノテクの進歩によりフォグレットが実現できることが前提である。
1つは、フォグレットの結合方式が問題となる。機械的な結合でなければ加えられる力に耐えられない。極端な話、自重で瓦解する。
1つは、エネルギーの供給である。無線による電力供給を仮定しているのでは、永続的な仮想空間は実現できない。同様にエネルギーが必要となる磁気的な結合も困難である。

現実的な可能性としては、3Dプリンタなしに3D造形を実現するクレイとしての応用であろう。
単に形を作るだけなら、エネルギーの問題も発生しない。結合方式も機械的でよい。ただし、用途によっては強度が足りない可能性もある。

仮想世界をフォグレットのみで仮想的に実現したいなら、可能かもしれない。
フォグレットは人体の内部から視覚と聴覚を操作する。
どうやってというのはよくわからない。これも当然課題の一つだ。しかし、できるという人はいる。
この方法は理性を保ったまま幻覚を見ているようなものだ。
物理的制約はずっと少ないが、倫理的制約はずっと高くなる。
文化は技術ほど簡単には変わらない。しかし、技術がある世代の大半に普及したとき、文化は一気に変わる可能性がある。それでも、その他の世代との競争により淘汰される可能性がある。