2008年9月28日日曜日

Web 3.0

今の段階でWeb 3.0について語るのは荒唐無稽に思えるが、あえて語ることにした。
Web 2.0の提唱者Tim O'Reilly氏は、まだWeb 3.0を語るには時期尚早だという。おそらくそうだろう。ただし、氏がそういったのは2006年当時だったので、2008年現在では多少の方向性が表れているかもしれない。結論は出せないが、議論できる段階にはあるだろう。
ReadWriteWebでSean Ammirati氏は、「WebサイトがWebサービスに変わること」と表現している。ただ、これはWeb 2.0を超えるものではないだろう。ただし、現在のWebがサービスへ向かおうとしているのは間違いない。
神田敏晶氏は、「よりネットと現実社会が近くなる」という。これはWeb 2.0が人に近づいた(使いやすくなった)といて視点に基づいている。個人的には、氏の考えに賛同する。
Salesfoce.comのJim Steele氏は、「1.0が『見る』、2.0が『使う』、3.0が『作る』」と述べている(正確には訳者の意見かもしれない)。これはSean Ammirati氏の意見に似ている。
また、同Marc Benioff氏は、Web3.0はクラウドだという。これは同社の提唱するPaaSこそWeb 3.0だといいたいのだろう。同じ会社の2名で意見が違うように見えるかもしれないが、PaaSもWebサービスの延長にあり、矛盾しているわけではない。
最後に、私の意見を述べる。
私は、Web 2.0の本質を機械と人の協調にあると考えている。よって、Web 3.0は機械、人に加えてさらに「それ以外のもの」が統合されたときに発生すると考える。「それ以外のもの」とは、「それ以外のすべて」であり、すなわち我々の現実世界そのものだ。
Web 3.0=Webサービス論は近視眼的であり、まだ2.5ぐらいだと思う。しかし、方向性はずれていない。クラウドが普及するとデータはサーバに集まる。つまり、現実世界のデータもサーバに存在するようになる。実際、GoogleのSVを見ても感じられるように、現実世界のデータがサーバに取り込まれつつある。しかし、人間がデータ入力している段階では現実世界の取り込みは進まない。ある意味で、サーバ側からの能動的な取り込みが一線を越えたとき、3.0と呼ばれるようになると思う。
大事なことは、現実世界を取り込むということは自分自身を取り込んだということだ。鏡を見て自分の姿をチェックするように、システムが自分自身をモニターする能力を得るだろう。このような機能がなければシステムは進化できない。現在のシステム開発ではToBeもAsIsもいい加減で合理性がない。3.0でようやくシステムは進化できるのだと思う。

2008年9月26日金曜日

2009年はEV元年となるか

2009年、各自動車メーカーからEVが発売されるようだ。
価格は150~200万といったところだろう。150万なら買い替え候補として考えられる。もっとも今の車はまだ当分乗れるのだが。
話題になっているのはiMiEVとR1eだ。iMiEVの方が価格と性能が上のような印象がある。
いずれも家庭用コンセントで夜間に充電すれば毎日走ることができるという。しかし、通常の通勤用途ではそれでもよいが、たまの休みや帰省で高速を走るとなると不安がある。なるべく止まることなく目的地まで行きたい。しかし、どのEVも航続距離は不十分だ。SAかPAで充電が必要だ。
町中に充電スタンドを設置するのも必要だが、高速には率先して設置してもらいたい。渋滞の時期にEVが高速で動かなくなるというニュースを耳にする機会が増えるかもしれない。

2008年9月23日火曜日

スターバックスのイタリア戦略

トリノに行って気がついたことのひとつはスターバックスがないことだ。マクドナルドはあるが、スターバックスはないというのは興味深いことに思えた。
マクドナルドはもともとイタリアにないハンバーガーという食品なので受け入れられたのだろう。しかも、店の場所から考えると、かなりの高級食品という位置づけに思われる。単にブランド戦略が当たっただけかもしれないが。
それに比べてスターバックスは全く進出の糸口さえ見つけられないように思える。それとも本家の再編が進まないうちは世界戦略を描けないということだろうか。私の考えでは違う。
シアトルコーヒーを特徴づけるのは、トッピング+エスプレッソだ。個人的にはトッピングが重要だと思っているが、基本のエスプレッソがまずければ意味がない。そこで、イタリアだが、イタリアこそエスプレッソの本拠地ともいうべきところで、どこでも当たり前のようにうまいコーヒーが飲める。まず、はずれはない。そのような中で高付加価値路線のスターバックスは戦略を描けないのではないかと思う。
また、スターバックスは量が多いことも特徴だ。グランデがベストという。しかし、イタリアでは、少量のエスプレッソを好む。その嗜好の違いも大きいかもしれない。
それでは、スターバックスがイタリアに進出するにはどのような戦略をとればよいのか考えてみる。
コーヒー部分で勝負するより得意のトッピングで勝負するのがよいように思える。しかし、なまじのものはすでに試みられている。それらを驚くほどの味に昇華させる必要がある。まず、アイスクリームとの組み合わせを検討する必要があるだろう。イタリアではアフォガードも人気だ。通常の水準では受け入れられないだろう。しかし、スターバックスはアイスクリームの主力商品を持たない。また、カフェとしても食べ物が弱い。高い割にうまくないということだ。既製品を組み合わせて早いサービスを目指しているからだ。これらはただちに改善しなければならない。

クラウドの種類

ITmediaの記事によると、10genのガイアー・マグナッソン氏がWeb 2.0 Expoで「The Sequel to SQL: Why You Won't Find Your RDBMS in the Clouds」という講演を行ったそうだ。
その中で有益と思われるクラウドの分類を示したので紹介しておく。
(1) SaaS(Software as a Service): Salesforce.comなど
(2) PaaS(Platform as as Service): Google App Engine, 10genなど
(3) HaaS(Hardware as a Service): Amazon EC2など

2008年9月21日日曜日

電子文書時代のプリンター

電子文書時代に入ってプリンタは不要になるどころかますます重要になっている。
消え去る前の輝きかもしれないが、いまこそ強く輝くことが求められている。
理由はこうだ。
電子文書が普及しつつあるため、紙の資料を持ち運ぶことが少なくなった。
しかし、全員PCを持っているわけでもなく、携帯では読みにくい。
そのため紙に印刷して確認したくなる。
このようなオンデマンド用途の印刷では、極めて高速な印刷機能が要求される。つまり、普段は電子文書でもよいが、紙に印刷する必要がる時には直ちに印刷できなければならない。
いまのインクジェットの印刷速度は37ppmだ。いいかえれば0.5ppsだ。
しかし、これでは10ページの資料を印刷するには20sかかる。10人分なら3分以上かかる。この街時間は無視できない。しかも、部数印刷ではもっと遅くなるだろう。かといって、印刷機では印刷後のソーティングの手間が無視できない。
インクジェットプリンタが進化し高速になっても、遅ければ電子ブックにその地位を譲ってしまうかもしれない。つまり、電子ブックが普及し、電子文書を簡単に交換できるようになればプリンタは必要なくなってしまう。それは時間の問題だ。それまでのわずかな期間にプリンタは極限まで進化しなければならない。
その意味ではプリンタは恐竜のような存在かもしれない。ただし、印刷技術自体は今後も重要だろう。ただ紙に印刷する機会が減るだけだ。
それに対抗するには1枚あたりの印刷コストを大きくするしかない。しかし、それは競争力の喪失や市場の減少を意味する。

大学の教育力を測る国際資格

大学は資格をとるための場所ではない。
しかし、そうはいっても学生にとって資格は重要だ。
専門学校の方が資格取得に熱心だ。
このままでは大学より専門学校の方がよいことになる。
大学が資格に力を入れにくい理由の一つは分野が広いからだ。
素人目には英語ならTOEICで十分に思えるが、数学にはこのような国際資格はない。
国内資格でもないよりましだが、フラットな世界では役に立たない。
日本の大学の教育力を回復するには国際資格をつくることも含めて考えた方がよいだろう。
目標が定まれば、後は最適化の問題だ。
ただし、実用的な意味のある資格でなければ意味がない。
結局、JABEEは何の意味があったのだろう。

iTunesのピンクの背景を直すには

iTunesのアップデート版をインストールしたら、背景がピンクに変わった。
最新版をインストールしても変わらない。同じような問題に困っている人は結構多いようだ。
どうやら色を使いすぎていることが原因らしい。ピンクになった人はHigh Colorのディスプレイを使っていると思う。これをTrue Colorに変更すると白い背景になった。

ガラステーブルでも使える光学マウス

そのようなマウスは今のところ存在しない。
新しいMSマウスは青色LEDを使い鏡の上でも操作できるらしい。
しかし、日常の中では鏡の上で操作することはまずないだろう。
それよりガラステーブルの上で操作することは十分あり得る。
これから作るならガラステーブルでも使えるマウスだろう。
ただし、昔ながらのゴムボールに戻ることはないだろう。

2008年9月19日金曜日

データクラウド

以前、Executable Storageという記事を書いたが、その補足ないし続きになる。
CPU、ネットワーク、ストレージのうち、もっとも進歩の遅い部分はネットワークである。
これにはいくつかの原因がある。CPUやストレージは徐々に性能や容量をあげることができる。しかし、ネットワークは急激に上昇する。例えば、100 base -> 1000 base/1G base -> 10G baseといったぐあいに10倍ずつ増加する。加えてインフラであるため一気に置き換える必要がある。部分的な更新はほとんど意味がない。それゆえ、次世代技術が普及する(普及品になる)までは長い時間がかかる。
ストレージはCPUに対してネットワークの「こちら」にあるか、「あちら」にあるかで立場が違う。「こちら」にあればクライアントに内蔵され、「あちら」にあればサーバに内蔵されたオンラインストレージを意味する。
今後のトレンドとしてユーザはますますモバイルを好むようになる。PCがなくなるという意味ではなく、PCより携帯が身近になるという意味だ。現在が既にそうだ。しかし、今の携帯は機能的に未熟な製品が多いのでPCを駆逐するには至っていない。しかし、iPhoneやスマートフォンが普及するとPCの存在そのものが疑問視されるようになる。この傾向からクライアントに大容量のHDDを搭載する機会は減少するといえる。既にULCPCでさえSSDを使い、容量より省エネないし性能を重視している。
以上のことから大容量ストレージはサーバ側で使われると予想できる。ここで、ネットワークがボトルネックであることが重要な意味を持つ。CPUとストレージが分断されては十分な性能が発揮できない。そこで、ストレージをクライアントに移すより、CPUをサーバに移す方法が選択される。これがクラウドだ。
現在のクラウドはCPUの集合体というイメージの方が大きい。必ずしも十分なストレージがあるとは限らないからだ。したがって、クラウドの下層にストレージの集合体としてのデータクラウドが存在する必要がある。
データクラウドも一種のクラウドであるためプロセッサを内包する。しかし、処理より管理の比重が高い。この微妙な差は料金体系で区別するべきだろう。
データクラウドの流れは始まっているといってもよい。AmazonのAWSではS3とEC2は明確に区別されている。また、研究レベルでもフォルダ・プログラミングというものが提案されている。また、古くはチャネル・アーキテクチャなどもある。Lindaのevalも発想は似ている。
クラウドであえてデータを分離する必要はないという考えもあるかもしれない。しかし、計算を主力とするクラウドではSSDが普及するだろう。その場合、計算機の容量はそれほど多くない。一方、HDDを内蔵したノードでデータクラウドが実現される。

2008年9月18日木曜日

焼き芋は最高のデザート

甘党の人はいくつか好きなデザートの候補を持っているだろう。
私の場合、昨日、そのリストが変わった。いきなりのトップに立ったのは「焼き芋」だ。
普通の焼き芋ならトップにしない。大宮ecuteのfu:wa CHAIMONの「焼き芋」と店まで指定しよう。正確には芋の種類が肝心だが、おそらくどれでも当たり外れはないだろう。
甘味が中まで浸透して、まるで熟した柿のようだ。これが天然の味だとは思えない。いや、むしろ人間が天然の味を超えるのは至難の業なのだと思ってしまう。
ちょっと感動的だったので、紹介した。

FTTHとADSL

実用的なアイデアを出すには技術トレンドを把握しておく必要がある。
最近、注目しているトレンドはFTTHの躍進だ。
総務省の発表ではFTTHがADSLを越えたようだ。
昨年あたりから時間の問題という段階だったが、あっさり超えてしまったあたり、日本はブロードバンド大国なのだなと実感した。
この背景には地デジ対応という側面もあるのではないかと考えている。地デジ対応なら普通はCATVか、UHFだろうが、インターネットと併用できるという点でFTTHへ移行した人もいたのかもしれないと予想している。
つい最近、自分もADSLからFTTHへ切り替えた。もっとも地デジ対応ではなく単にADSLの遅さが気になり始めたからだ。確かにADSLより速く感じる。しかし、さらに言うとその差は料金以上にわずかに感じる。

2008年9月17日水曜日

Cray CX1

昨今、コンピュータの価格破壊が進行している。
Eee PCを筆頭としたULCPCが中心だが、スパコンにも低価格の波が訪れそうだ。
Cray CX1はWindows HPC Server 2008をOSとしたスパコンだ。
最小価格で2万5000ドルということだから、多くの大学でも十分購入できる。これによって価格技術計算が一気に普及するならよいのだが。
否定的な側面も述べておこう。この規模では、Linuxクラスターで十分だと思う研究者が多いのではないだろうか。Windows HPC Server 2008がどれほどの生産性を与えてくれるのかが大きな疑問だ。

2008年9月13日土曜日

OpenIDとフィッシング

OpenIDが注目されている。私も注目している。
しかし、OpenIDが進むとフィッシング被害が増えるかもしれない。
OpenIDを使うと、YahooなどOpenIDに対応したプロバイダのIDで、新たなサービスを始めることができる。
通常は、パスワードは素通りし、サービス事業者にはわからないようになっている。しかし、それを無理やり偽装すればパスワードがだまし取られることになる。
特に、OpenIDのつもりでパスワードを入力したが、実はOpenIDではなかったというフィッシングがありそうだ。

トリノのレストラン

旅行ガイドブックの推薦は全く当てにならない。むやみに高級であったり、安くてもまずかったりする。おそらく情報が古すぎるのだろう。そこで、最新のトリノのレストランをお勧めする。実際に食べて味と値段を確認したものだ。
まず、primaepoiはちょっとおしゃれなレストランだ。しかも(ピザだけなら)安い。ピザ以外にもメニューはあるが、少し高くなる。それでも貝(mussel)はお勧めしたい。この店の看板料理でもある。中でもシェフの特製がスパイシーでうまい。底に沈んでスープの味がしみ込んだパンも忘れずに食べたい。ここのピザはイタリアンサイズなので、日本人が一人で一皿食べるのはきつい。二人でシェアして、貝も楽しもう。貝もシェアした方がよい。値段はピザも貝もいずれも11ユーロくらいだ。
次は、地元の人々に人気のLa Garhanicaだ。実は、S.Carlo広場のカフェの店員さんから推薦してもらった。実際行ってみれば子供づれの客で狭い店内はいつも満員だった。確実に着席するには19:00ちょうどには入った方がよい。ピザ専門店で、ピザ以外のメニューはほとんどない。しかし、ピザはトッピングだけでなく、生地もいろいろな種類がある。簡単に紹介すると、pizzeは普通のピザ生地、Marissaはトウモロコシの生地、Pianellaはお好み焼き風、Farinataはパンケーキ風だ。ちょっと日本では食べられない味なので、ぜひ試してほしい。4種類制覇を目指してもよい。どれかひとつといえば個人的にはPianellaをお勧めする。まさに日本風お好み焼き、あるいは韓国風チヂミといったもので、もっちり感がよい。いずれのサイズも日本人に合っている。むしろイタリアの子供サイズというべきかもしれない。食べきれずに困ることはまずない。ピザの単価は平均7ユーロといったところだ。場所はS.Carlo広場から通り2つほど東だ。
ちなみに、レストランの開店時間はどこも19:00だ。それ以前に開いている店はまずない。
今回、外れのレストランはなかった(カフェは外れもあった)。当たりのレストランに行くには、繁華街の1つ隣の通りに行けばよいとわかった。

Googleドキュメントとオンラインストレージの連携

限定的に現在でもGoogleドキュメントとオンラインストレージを連携させることができる。
オンラインストレージが公開リンクを生成し、それをFirefoxアドオンを用いてGoogleドキュメントに送る。
この方法ではブラウザを仲介してデータが渡される。
そのためダウンロード、アップロードの時間とその制約が課せられる。
よりよい方法はGoogleクラウドで完結することだ。
しかし、Googleにはまともなストレージサービスがない。

イヤホン型マイク

人が聞く音をすべて録音したい。
耳で聞く音はマイクで録音できるが、イヤホンやヘッドホンは録音できない。
そこでイヤホンのアダプタとなるようなものがあればよいのではと考えた。
イヤホンの形状は様々なので、少し工夫が必要だ。
ちょっとカッコ悪いが耳が大きくなったような形状ならよいのかもしれない。
もっともそんなデザインでは売れないだろう。

デジカメにも世界時計を

あらゆるものが国際化する中で意外と国際化されていないのが時計だ。
時計はあらゆる情報家電に組み込まれている。
ここでは、デジカメに注目する。
デジカメに世界時計の機能がないことが多い。そのため、海外で撮影しても現地時間がわからない。真夜中に昼間の写真が写っていることがある。
逆に、海外時間でファイル名を表示すると、重複したり、時間的に遡ったりすることが起きえる。これも問題だが、ファイル名と写真中のタイムスタンプは分けて考えてよいだろう。ついでに写真に場所(国や都市名)まで表示されると便利かもしれない。
GPSをつければ可能だ。

なぜメモリは増えるのか

およそあらゆるHWは小型化する。
しかし、SWは小さくならない。なぜか?
SWは機能を増やしながら進化する。増えた機能の分だけメモリ消費も増える。
しかし、これは命令セットが固定化された場合だ。
SWの機能をHWに移行できれば話は別だ。
Windowsはどんどん肥大化している。これはIntelとかい離しつつあるということを意味する。
このギャップをそのままにしながらHWとSWが別々に進歩していてはシステムは複雑になるばかりだ。
いまはメモリを増やすことで安易に解決しているが、それは危険かもしれない。
問題はメモリが増えることではない。複雑さが増すことだ。それは危険の拡大を意味する。
解決方法の1つは仮想マシンだろう。OS開発者が命令セットを明確にすることでHW開発が可能になる。しかもOSごとのCPUを開発するのは現実的でない。仮想マシンの階層でOSの違いを吸収するべきだ。

NaaS

NaaSはNetwork as a Serviceの意味だ。
このブログではSaaSの次はPaaSであることを的中させた。ただし、PはPlatformではなくPCとしていた。
Platformには広い意味があるが、いまのところPCと同義と考えてもよい。
いまのところ1台のPCを仮想化するだけで精いっぱいという事情もある。
しかし、間違いなく次のステップでは複数のPCを仮想化できるようになる。
それがNaaSだ。
究極のNaaSはインターネット自体を取り込むことだ。

インターネットが電話を飲み込む日

次世代インターネットの研究が進んでいる。
それらの中にはネットワークにユーザの概念を導入するものがある。
それが完成すると電話の機能はすべてインターネットだけで実現できるようになるだろう。
そうしたら電話会社はいらなくなるかもしれない。

大学のBCP

企業ではBCPが大きな課題となっている。
わずかな休業も損失につながるからだ。
しかし、大学は授業料収入が大半を占める。
しかも、多くの場合、先払いだ。収入が減ることはない。
問題はサービスの低下だ。特に授業ができずに卒業できないような事態に陥ることは絶対に避けなければならない。
通常、4カ月の学期の後に2カ月の休暇が続く。
学期中に被害が発生しても休暇中に修復可能なら問題ない。
問題は休暇中に修復できない被害をこうむった場合だ。
校舎の損壊などが考えられる。
そのような場合、他キャンパスや他大学の施設を利用して授業を行うことが考えられる。
近隣の大学とあらかじめ提携しておくとよい。
また、施設の耐震化を進めることも必要だ。
特に、建物は無事でも内部の情報機器が損壊する可能性が高い。現在の大学の授業は情報化が進んでいるため、情報機器の故障で授業ができなくなることがある。全くできないわけではないが、思うようにできないということはよくある。

Googleが銀行になったら

実貨幣と交換可能な仮想貨幣を扱えるとネットバンクの世界が変わるだろう。
Googleのサービスはいずれも無料で便利だが、そのために手軽な決済手段がないことがいざ有料サービスを始めようとしたときに問題になる。
毎回クレジットカード払いでは手間がかかる。
また、組織によってはカード払いが難しいこともある。
多様な決済に対応するなら、いっそ銀行になるのも手だろう。
世界を相手に直接取引するネットバンクの登場となる。
豊富なキャッシュフローを活用すれば不可能ではない。
日本のセブン銀行に相当するリテイルバンクとなるだろう。

GoogleがCATVを始めたら

YouTubeは人気サイトだがGoogleの不採算事業の一つでもある。
他のサービスに比べて必要な計算資源が大きすぎる。
YouTubeはビデオ投稿が主だが、違法コピーが後を立たない。
違法コピー対策はいたちごっこになり、有効でなければGoogleが権利者に支払わなければならなくなるだろう。そうなればYouTubeの事業を継続するのは困難になる。
2次仕様の問題はさておき、正式にコンテンツを配信できるようになれば問題は軽減する。
それにはCATV事業者になるのも1つの方法だろう。
地デジでTVが大きく変わる可能性のある今こそできることがある。

ポータブルWiFi AP

HSDPAカードを用いたポータブルWiFi APがあれば様々な機器をモバイルにできる。
もちろん最低限WEPのセキュリティは必要だ。
WiFiといってもPANが目的なので電波は弱くてもよい。むしろバッテリ稼働時間が長い方がよい。
余分な機器を持ち運ぶことになるが、複数の機器をモバイル化できるメリットは大きい。
Bluetoothの方が適しているが、対応機種が少ない。

PSP+HSDPA=iPhone

SonyはPSPでiPhoneに対抗しようとしている。
ゲームでは明らかに勝ちだが、電話としては負けだ。
PSPの電話はSkypeだ。
いくらFONと連携してもWiFiに依存している限り勝てない。
利用可能な範囲が著しく制限されるからだ。
そこでPSPでUSB HSDPAを使えるようにすべきだ。
EmobileでもBmobileでもよい。
そうすればWiFiの制限はなくなる。
国際ローミングとか、携帯性に問題は残されるだろうが、少なくとも本質的な問題は解消される。
PSPにデバイスドライバを組み込むか、あるいはダウンロードできるようにしておくだけでよい。最も手軽なiPhone対抗策ではないだろうか。

飛行機代から食事代を引こう

まずい機内食はもういらない。
最初からないとわかっていれば好きなものを持ち込んで食べることができる。
国内線では空弁というカテゴリも確立しつつある。
国際線でも空弁がよいだろう。
もっとも弁当という風習自体、日本的かも知れない。しかし、欧米にもサンドイッチがあるし、食料を携帯する風習自体が全くないわけではない。
温かい物は難しいかもしれない。
しかし、最近では夜食にカップヌードルを出す航空会社もあるので、カップめんの類なら大丈夫だろう。ただし、焼きそばのように水切りはできないだろう。
電子レンジは難しいかもしれない。
問題は、食事の時間まで、弁当を保管する場所だ。座席を工夫する必要があるかもしれない。

コピー代わりにデジカメで

証拠書類のコピーを求められることがある。
しかし、これからの時代は事務を徹底的に電子化しなければならない。
その流れの中でコピーは無駄に紙を使うだけだ。
スキャンもひとつの方法だが、スキャナはそれほど普及していない。少なくともコピー機より少ない。
しかし、デジカメはコピー機より多い。ほとんどすべての携帯はデジカメでもある。
そこでデジカメで撮影した文書もコピーとして認めるべきだ。
たったそれだけのことで仕事がスムーズに進む。

greasemonkeyで音声読み上げ

音声ブラウザの開発は容易でない。本質的なブラウジング機能が難しいからだ。
逆に音声で読み上げることはそれほど難しくはない。
だとすればアドオンとして開発することを考える必要がある。
しかし、アドオンはブラウザごとの違いが大きい。
そこでgeasemonkeyなどを使ってみてはどうだろう。
greasemonkeyはFirefoxのアドオンで、読み込んだ文書にJavaScriptを適用できる。類似のものは他のブラウザにもある。
この方式なら文書へのアクセスはDOMで統一されているので、ブラウザごとの違いは大きくない。
なお、JavaScriptで音声を出力するのは結構難しい。しかし、Flashと連携するフレームワークもあるので不可能ではない。
また、音声合成はWebサービスにできればなおよい。

農地付近の水害

田んぼが住宅地に転用されることで問題が起きることがある。
たとえば、地盤が安定せずに陥没することがある。
これは大きな問題だが、一方で水害についてはある程度強い。
水が周りの農地に流れていくからだ。
ただし、周りに農地が残されていなければ成立しない。
最近、関東で集中豪雨が多い。
道に水がたまることがある。しかし、農地近くの農道では水没する気配もない。
一般化はできないかもしれないが、何かしらの教訓にはなるだろう。

2008年9月12日金曜日

Google SV


Google SV(Street View)の話題がなにかと多い。
プライバシーに対する考え方で意見が分かれるところだろう。
ここでは、プライバシーのような機微な話題には触れずに、ちょっとした情報を提供しよう。
このところブログを更新していなかった。海外出張に行っていたからだ。行先はイタリアのトリノという街だ。昔オリンピックがあったので比較的知名度は高いだろう。
トリノの町の中心に中央駅がある。その前の広場で偶然Googleの車を見つけた。この写真は同公社が撮影したものだ。ちなみに、撮影時に自分はバスの後ろに隠れてしまっていた。
これこそストリートビューを撮影している様子だ。Google Mapで確認するとトリノには、まだストリートビューはない。もうしばらくしたらストリートビューが見られるようになるだろう。いろいろな歩行者まで表示されるというので、我々も映っているかもしれない。
しばらくして、トリノでストリートビューが見られるようになったら、ぜひ中央駅周辺を探してほしい。