2009年10月29日木曜日

で怪獣+ASIMO=ガンダム

ウルトラマン世代としては反応せざるを得ない。
円谷プロが巨大着ぐるみ「で怪獣」を制作した。イベントで「で怪獣」が登場したら、ずいぶんにぎやかになるだろう。しかし、どこに隠しておくのだろうという疑問はある。
それはさておき、人間とあまりのスケールの違いから、足が見えているのは残念だ。そこで、人口の足をASIMOの技術できできないものかと思う。ホンダはASIMOを介護などパワーアシストに使っている。同じように足の延長を作ることもできるのではないだろうか?一輪車ならぬ(手を使わない)竹馬ロボットだ。
そうなると、完全に人が中に入って操縦できる。これはガンダムだろう。
こんな楽しいコラボレーションができれば、すごいニュースになりそうだ。

2009年10月28日水曜日

MySQLがOracle試用版になれば

MySQLをSunが買収し、そのSunをOracleが買収した。この結果、OracleはオープンソースのDBMSを持つことになった。Oracleの製品ラインナップからみれば無用の製品だ。このままではMySQLという人気製品が消えてしまうかもしれない。そこで生き残り策を考えた。それがOracle試用版への変身だ。
Oracleは普及すているが、優良でしかも高い。導入の敷居がとても高いということだ。こればビジネスの機会を逸しているといえる。もっと手軽に互換性をチェックできればと願う人は多いだろう。そこでMySQLの仕様を変更してOracle互換のDBMSになれば戦略製品に生まれ変わる。
OSSコミュニティにとってはMySQLという人気製品を失うことになるが、代わりにOracle市場に食い込むきっかけになる。
誰にとっても悪い話ではない。

クラウド型ウイルス

コンピュータウイルスは生命に似ている。環境が変化すれば、新たな環境に順応した新種が登場する。その進化は人工的だが、人の知恵は悪い意味でも大したもので的確に進化の方向を定める。
クラウドが流行るとなれば確実にクラウドを標的としたウイルスが出てくるだろう。クラウド型ウイルスの対策を今から考えておくことは決して早すぎない。
データはクラウド内にあるので防衛網を突破されたら全滅の可能性もある。内部に進入された場合のリスクは大きい。
一方外部から正当な方法でアクセスしてくるかもしれない。通信路を傍受されたりパスワードを盗まれたりすれば、正当に不正ができる。それをクラウド側で防ぐのは難しい。利用者が当たり前の防御をしているかどうかが重要だ。

タバコ?型インターフェース

Wearable computingでは様々なインターフェースが考えられている。代表はメガネ型ディスプレイだろう。しかし、入力は決め手がない。歩きながら使える入力手段がなかなかない。
音声入力は誰もが思いつきが、認識率がよくないことと、歩きながら話している人はおかしく見られるという問題がある。
そこで、タバコ型インターフェースを考えた。
歩きタバコがあるくらいなので、歩きながら口を使うのは難しくない。両手もあく。指示の仕方には息のふき方、吸い方、噛み方などが考えられる。また上下に向きを変えるのも可能だ。
上下の向きは加速度センサで検出できる。噛み方は圧力センサでわかる。ただし、噛むときに上下にぶれるので、加速度センサをキャンセルするひつようがある。
基本的にはメニュー方式とし、噛めばメニューあるいは選択、息を吹けば次へ、吸えばキャンセルとすればよい。
しかし、よく考えたら、これはタバコというより笛かもしれない。

iPhoneだけでFM発信

iPodでFMが、聴けるならiPhoneでも聴けるようになるだろう。それを一歩進めて車載ラジオに発信できるようにして欲しい。今でもカーステレオにFMで送信する機器はあるが、本体だけでできれば随分便利になるだろう。

2009年10月22日木曜日

Webレベルのアドホックネットワーク

実用性がともかくとしてアイデアだけだしておく。全くないとは思っていない。
Windowsの標準的な無線アドホックモードでは基本的に1ホップの通信しかできない。このあたりは大衆OSとして無難な選択だと思う。それ自体が悪いことではない。しかし、少し物足りない。
そこでプロトコルをHTTPに限れば、すべてのノードにWebサーバを起動させて中継するという方法も考えられる。HTTPにはたいていのプロトコルを載せることができるので、これで十分ともいえる。
ただし、実際に作るとなると、もちろんWebサーバをインスト-ルしただけでできるわけではなく、何らかのゲートウェイ、リダイレクションを活用することになる。それでもプロトコルスタックを作るより簡単ではある。

2009年10月20日火曜日

Google Docsで任意のファイルを

Windows LiveとGoogle Appsのどちらにすべきか迷っている。
どうやら決め手になりそうなのはSkyDriveだ。Googleにはオンラインストレージはないが、似たものにはDocsがある。しかし、ファイルの種類が限られるのが痛い。せめてファイルサイズは10MBでもよいから任意のファイルを保存できればまだ検討できるのだが。
SkyDrive以外のサービスを比較すればGoogleの圧勝に近い。
忘れていたが、Office LiveはDocsよりOfficeとの互換性が高い。このあたりが改善されない限りGoogle Appsの選択は難しい。
これら以外は文句のつけようがないだけに残念だ。
Docsが最も直接的な手段だが、添付として保存するのであればGoogleグループやサイトも使える。しかし、回りくどい気がする。

Eclipseの多言語化

EclipseはJava以外の言語でも共通のIDEとして定着してきた。これが英語以外の言語にも対応すれば利用者はますます増えるだろう。
もちろんEclipseはすでにある程度多言語化している。しかし、まだまだ不便だ。一度のインストールでローカライズできなければ十分とはいえない。今は利用者が手動でローカライズしている。
EclipseにはPleiadesとBabelの2通りの日本語化方法がある。Babelは手動の翻訳だが、対応が早く実行も軽い。一方、Pleiadesは自動翻訳だが、設定が難しく実際上オールインワンでしか利用できないそのため最新版が使いにくい。わずかな時間差かもしれないが、結構重要だ。
欲しいのは自動的に(翻訳するのではなくてもよいが)日本語化の設定を行い、更新も行う方法だ。できれば言語設定の切り替えだけでメニューが変わるとよい。

2009年10月19日月曜日

脳のキャッシュ

人間は書物に知識を記し受け継いできた。書籍の役割がインターネットに変わったとしても基本的な仕組みは変わらない。書籍より手軽にアクセスできるため、ずっと便利に使える。このことに批判的な人も少なくないが、大部分の人にとって恩恵であることは否定できないだろう。ネットのない時代に逆戻りしたい人はいない。子供が副作用を心配されているくらいだ。
脳に記憶してしまえば、それがもっともよいが、ネットの知識は膨大であり、その知識をすべて覚えることはできない。そこで、ネットと脳の中間的な記憶が必要になる。いま、携帯やPDAがネットの知識の一部をメモするために使われている。いわば脳のキャッシュである。この役割は本来メモ帳やノートが行っていた。今でもメモ帳やノートに書く混む人も少なくない。しかし、これらの知識はわかりやすいように定期的に整理されなければならない。そうなると再利用可能なデータであることが重要になる。

OpenDNSは遅い

このブログでもOpenDNSを取り上げていたが、OpenDNSは期待していたほどよくはないようだ。
特に北米以外では逆に遅くなることが多いらしい。
OpenDNSが主要各国に拠点を設けてサービスを展開してくれれば、また話が違ってくるだろうが、資金的に難しいだろう。
しかし、OpenDNSに全く意味がないわけではない。近くのDNSが故障していたり不調のときには代替として使える。

2009年10月16日金曜日

アプリ市場

HPのPDAを使っていて不便を感じたことは特にない。iPod touchと比べてもビジネス用途なら遜色ない。しかし、市場での評価はiPodの方が高いだろう。
この差はHW機能の差というよりアプリの差だろうiPod/iPhoneにはGPSやカメラが付く。しかし、ビジネスでは特に必要なものではない。あれば便利くらいの機能だ。
しかしアプリの流通には雲泥の差があるiPodのアプリはiTunesで簡単に購入できるが、Windows Mobileのアプリは探さなければならない。しかも、インストールが面倒だ。これでは市場が育たないし、魅力的なアプリも開発されない。悪循環だ。
モバイル時代はパソコンユーザだけがソフトを使うのではない。携帯やその他のユーザも使う。そのようなユーザに対して直接購入可能な共通の市場を作る必要がある。もちろん共通のプラットホームも提供する必要がある。
iTunesがPCに依存している今なまだ間に合う。

2009年10月14日水曜日

拡張子グラフ

アプリケーションのopen, saveAsを利用するとファイル形式を自動的に変換できる。このようなファイル変換が右メニューから簡単にできるとよい。具体的な実現については省略するとして、基本的なしくみだけ提案しておく。
連鎖的に変換すれば単一アプリでは不可能な変換も可能になる。そのような連鎖を手動で行うのは非効率だ。多段階の変換も一つのメニューで指定したい。そのためには拡張子の重み付きグラフを用いるとよい。ノードを拡張子、すなわちファイル形式とし、辺を変換に要するスループットとする。
アプリケーションがインストールされると拡張子グラフも更新する。また、アンインストールされると削除する。このグラフで到達可能なら変換可能であり、その最短経路が最良の手段となる。
このようなグラフを実際に作るとハブノードが現れる。これがデータ交換用形式だ。
ファイル形式によってはパラメータが必要な場合がある。例えば、GIFのように特殊効果を持つ画像形式などだ。このような場合はパラメータを入力するダイアログを表示するか、オプションを指定する必要がある。

PDFフォルダ

WindowsではZipファイルをフォルダとして扱うことができる。わざわざ解凍する手間がかからないので、変換時間と容量を節約できる。
同様のしくみはZip以外でも可能だ。事実Lzh形式もフォルダとして開くことができる。
ここではPDFもフォルダとして開けるようにすることを提案したい。
このような機能があるとPDFのページ単位のアクセスが簡単にできる。ファイル名はページ番号でよいだろう。数字以外の文字に変更された場合を考慮して、名前順に並ぶものとする。

送電塔から音がする

早朝散歩していると送電線の鉄塔からバチバチ音がしていた。100mくらいは離れていたはずだし、高さもそれなりに高いので、かなり大きな音だったということだ。
漏電だろうか?特に停電が起きたわけではない。不思議だったので、ブログに書いておく。

2009年10月13日火曜日

コメントが広告になる?

この記事の2つ前の記事にコメントが付いている。中国語なのでよくわからないが、旅行の宣伝だろうか?
そこで考えたのは、コメントが自由に書き込めるということは、ある程度視聴率の高いブロガーのブログにコメントを書けば多くの人に読んでもらえるということであり、コメントが広告媒体になるということだ。
あまり広告の世界を知らないので、このようなことは当たり前のように行われているのかもしれないが、決して正当な手段での広告とはいえないだろう。
コメントに関してはしばらく放置して同じようなコメントが増えるかどうか様子を見てみる。

電気自動車用エンジン

ハイブリッドの次は間違いなく電気自動車だろう。この道はほぼ確定しているといってもよい。
これからの自動車は何らかの燃料を電気に変えて走行する。燃料の種類や変換の仕組みによって様々な方式があるが、当面は化石燃料でいかに効率よく電気を発電するかが課題だろう。
いわゆる発電機として市販されているものが、やがて自動車に搭載されるかもしれない。
このような急激な変化には大きなビジネスチャンスがある。自動車のエンジンを開発するのは難しかった中小企業でも発電機なら自力で取り組むことも可能だろう。
この場合、燃料の選択が最大の課題だろう。一番よいのは燃料を選ばないエンジンだが、化石燃料だけでもガソリン、重油と天然ガスでは異なるし、水素まで視野に入れるとあまりに幅広い。もっとも水素は燃料電池で使った方がよいだろう。

Firefoxが不安定

最近、Firefoxの動作がおかしい。
Gmailを起動すると、読み込めないファイルがあるという。httpsで接続すればうまくいくので当座はそれで対応しているが、他のブラウザではそのようなことがない。Gmailを使うたびにトラブルが起きるのでは正直使えない。
また、最近たまたま自動構成スクリプトを使わなければならない事態になったのだが、Firefoxで自動構成スクリプトを指定しても正しく構成されない。自動構成スクリプト自体がIE専用と思われる。
さらに、動画配信サービスではIE+WMPが標準でFirefoxは相手にされていない。おまけに、GoogleがChromeに乗り換えてFirefoxのサポートが減っているのかもしれない。
このようなことが続くとFirefoxのシェアはどんどん下がってくるだろう。しかし、Mozillaだけで解決できる問題ではないかもしれない。その他の企業・団体が望んで意図的にFirefoxを排除しているとも考えられるからだ。このようなとき経済基盤の弱いOSSはもろい。

自己フォローです。
自動構成スクリプトを正しく機能させる方法がわかりました。
明治大のサイト(http://www.meiji.ac.jp/mind/knowhow/pac/)の通り、about:configでnetwork.dns.disableIPv6をtrueにしたら、正しく機能しました。
Vistaでもないので無関心でしたが、IPv6が原因とは思ってもみませんでした。

2009年10月11日日曜日

仮想マシンとコア

今までは仮想マシン=コアであり、1:1に対応していることが多かった。
しかし、必要な時に必要なものを提供するというクラウドの意義からいえば、仮想マシンとコアの対応は動的に変更できなければならない。
動的とは実行時の意味であり、仮想マシンを停止しなくても割当を変更できるということだ。
また、その対応も1:nとn:1あるいはn:mまで可能であることが望ましい。
1:nとは、1つの仮想マシンに複数のコアが対応することを意味する。サービスの質を工場させることができる。
n:1とは、複数の仮想マシンに1つのコアしか対応していないことを意味する。安価なサービスを提供できる。
m:nとは、ある仮想マシンのグループに対して複数のコアが対応することである。コストを分散させながら、質を向上させることができる。
OSがVMを明示的に扱うことでコアとVMの対応を管理できるようになる。今は様々な解が乱立している。

仮想マシンとコア

今までは仮想マシン=コアであり、1:1に対応していることが多かった。
しかし、必要な時に必要なものを提供するというクラウドの意義からいえば、仮想マシンとコアの対応は動的に変更できなければならない。
動的とは実行時の意味であり、仮想マシンを停止しなくても割当を変更できるということだ。
また、その対応も1:nとn:1あるいはn:mまで可能であることが望ましい。
1:nとは、1つの仮想マシンに複数のコアが対応することを意味する。サービスの質を工場させることができる。
n:1とは、複数の仮想マシンに1つのコアしか対応していないことを意味する。安価なサービスを提供できる。
m:nとは、ある仮想マシンのグループに対して複数のコアが対応することである。コストを分散させながら、質を向上させることができる。
OSがVMを明示的に扱うことでコアとVMの対応を管理できるようになる。今は様々な解が乱立している。

Social = Distributed + Human

時代の流れを逐次、並行、並列、分散のようにキーワードでとらえることができる。
並行は論理的並列であり、並列は物理的である。
分散は並列に非共有の概念を加えたもので、メッセージという明確な通信手段で情報をやりとりする。
近年、Web 2.0のようにソーシャルの概念が重要になっている。ソーシャルは分散に人間の作用を加えたものと理解することができる。
分散では機械が分散しており、ユーザも機械に従属するものだった。しかし、グループウェアなどの普及で人間中心の考えが一般的になった。時を同じくしてWeb 2.0が流行し、その中で人間の参加が重要であることが指摘された。つまり、従来の分散では機械が努力して人間の願望を実現しようとしていたが、ソーシャルでは機械と人間が協調してことをなす。
どちらが人間中心なのかは意見が分かれるところだが、ソーシャルの手法が有効であることは確かだ。
ソーシャルという概念には分散が含まれる。なぜなら人間は一人一人独立した存在だからだ。

2009年10月5日月曜日

業務用PCに燃料電池は向かない

PCをカーボンフリーで駆動させるには、太陽光発電と燃料電池の大きく2つの方法がある。
太陽光発電は、昼間に限定されるが、もっともクリーンな方法だ。もっとも製造過程に問題があるという説を無視はできないが。
個人で使うPCならば燃料電池がよいだろう。時間帯によらず安定して利用できるからだ。しかし、燃料交換が必要になる。
何かを交換する手間をかけてよいなら、太陽光発電でも昼間に2台分発電しておき、夜には充電器を交換すればよい。
しかし、実際にはPCが増えると、その交換の手間が無視できない。というより、その手間を省くことこそ重要になる。よって、燃料を交換するためがかかる燃料電池は業務用PCに向かないことになる。
ただし、大規模な燃料電池を設置し、その電力で普通のPCを稼働させることは可能だ。その方が効率的だし、現実的だ。しかし、PC自体の駆動が燃料電池でないことは変わらないので、結論も変わらない。
もし燃料電池PCを普及させたいなら、燃料輸送ネットワークも同時に構築する必要がある。これは燃料輸送チューブのネットワークになるだろう。PC自体が制御すればよい。自身の燃料を消費量を補うように補給する。ただし、小さなモーターでくみ上げることのできる距離には限りがあるだろうから、ハブや多段階輸送が必要だろう。末端のタンクよりハブのタンクが大きくなるなど仕様のばらつきが生じる可能性がある。

Windows 7のメモリは8GB必要?

とあるブログの記事には8GBのメモリを搭載した機種でWindows 7が快適に動作すると紹介されていた。その秘密は3GBものキャッシュらしい。メモリの大半をキャッシュとして使うのは正直まっとうな使い方とは思えない。キャッシュはあくまで脇役である。3GBのキャッシュがあれば、Vistaでもよいだろう。
Windows Vistaでさえ、1GBが最低だが、2GBもあればそれなりに動作する。それが、8GBと一気に4倍になるのは承伏しかねる。
もちろんWindows7はネットブックだけのものではない。しかし、Windows 7がこうもネットブックとはかけ離れた世界を目指しているなら、今度も失敗する可能性が高い。なにせ今売れているPCはネットブックなのだから。
Microsoftはネットブックの少ないメモリでも快適に動作するようなOSを提供するべきだ。Googleに先を越されるようでは未来はない。

2009年10月2日金曜日

資格情報の確認中

WiFiの話だ。
WiFiでアクセスする際、資格情報の確認中と表示され、なかなかつながらないことがある。この問題の解決法はFAQの部類だが、自分が最近頻繁に同じトラブルに遭い、戸惑った経験からブログに書いておこうと思った。
これは、実際にはIEEE802.1xはほとんど使われていないにもかかわらず、IEEE802.1x認証が標準で選択されてしまっているためだ。
プロパティの認証タブからチェックを外せばよい。
問題は、なぜこれが標準なのかということだ。毎回面倒で仕方ない。

SJISは負の遺産

先進的なシステムもいつかは枯れる。諸行無常。
Shift JISは2バイト漢字コードの先駆として歴史的に重要な発明だった。しかし、いまやUnicodeの時代になると日本だけのガラパゴス仕様となってしまった。
実際、OSSの国際化対応を見ると、日本語対応が遅れている状況が見受けられる。中国語や韓国語の方が先に対応しているくらいだ。これは、これらの言語がUnicode内の対応で済むのに対して、日本語はUnicodeとSJISをまたいで変換する必要があるためだと思う。
日本でSJISを使用しなければならない大きな理由は、すっかり普及してしまったWindowsにある。日本語Windowsだけが他のOSと異なり、また他国のWindowsとも異なり、SJISを堅持している。もちろん現実的には、ビジネスとしては正しい判断だ。もし、急にSJISをなくしてUnicodeだけにしてしまったら、ビジネス現場は読めないファイルだらけになってしまう。
しかし、このようなことを続けていたら、日本のソフトはますます孤立してしまう。OSSの急速な発展からも取り残されてしまう。今や徐々に取り残されつつあると言ってもよい。これは危機感を持つべき状況だ。
それでは、どうすればよいかというと、WindowsのファイルシステムにSJISファイル名とUnicodeファイル名の2通りでアクセスする方法を提供することだと思う。このような二重のファイル名はVFATでも使われた。8+3文字の別名を用意する方法と似ている。現在、ファイルは長い名前でも8+3名でもアクセスできる。
日本だけの問題でNTFS全体を変更するのは困難だろう。よって、NTFSにアドオンのような機能を用意し、日本語固有の問題はそのアドオンで解決すればよい。これは日本語問題だけでなくその他の問題解決にも利用できる一般的な方法だ。検討の余地はあるだろう。

Security Essentials

Microsoftから無料のセキュリティソフトsecurity Essentialsが配布された。
元々セキュリティはOSが提供すべき機能であり、それが不完全であったために市場が形成されていたが、Security Essentialsの登場により市場は大きく変化すると思われる。
Microsoftにとってセキュリティソフト会社は重要なパートナーだったはずだが、それと対抗する必要が出るほど他社との競争が激しくなってきたということだろう。おそらく、この場合の他社とはChrome OSを開発予定の会社だろう。有料セキュリティソフトが必要と言うことはそれだけコストアップにつながるからだ。良心から無料で提供することにしたとは考えにくい。
しかし、今のところSecurity Essentialsと先行有料セキュリティソフトの間の機能差は大きく。あまり驚異ではないのかもしれない。しかし、無料のセキュリティソフトにとっては非常に驚異だ。実際、個人的な話だが、いままで無料版を使っていたが、Security Essentialsに切り替えた。切り替えるべき理由はいくつもある。無料版とはいえライセンスを更新したり、広告にわずらわされるのはいやだからだ。Microsoftの製品だからという理由は小さい。
切り替えてからウイルスに遭遇していないので、何とも言えないがさほど心配はしていない。利用者側も割り切って使っているからだ。
この無料版が法人に与える影響も小さくないだろう。シンクライアントなどでは万一の場合、即座にオリジナルイメージに復帰できるような機能もあり、そのような環境ではセキュリティソフトは単なる選択肢の一つに過ぎないからだ。最前線を譲っても安全性は担保できる。ならば、これを機に一気に無料化へ移行する可能性もある。長期的にはセキュリティソフトの市場はあまり利益率が高くなくなるだろう。