2007年10月30日火曜日

OLPCを誤解していた

OLPCのOSがWindowsになるという記事を見て、てっきりWindows Mobileなのだと思っていた。
3つの意味で誤解していたようだ。
1つはLinuxが排除されたわけではないこと。つまり、OLPCはオープンなのでWindowsも動くという意味だった。
もう1つは、WindowsならWindows Mobileだと思い込んでいたことだ。どうやらXPの機能限定版らしい。
個人的には、この方向は大歓迎だ。
OLPCによりLinuxが普及する可能性があり、Windowsがスリム化される可能性もある。
おまけで、もう1つ誤解していたことがある。
発展途上国の子供たちを支援するということだが、最初に配布される国にはBRICsが含まれている。これらの国を途上国と呼ぶのはかなり抵抗がある。

NTTはMicrosoftと組むべき

auがGoogleと組み、SBMはYahooを持っている。
NTTだけgoosか持っていない。
gooでは他2社にとても対応できない。
唯一、携帯との連携がないMicrosoftと組むべきだと思う。
この強者連合には絶大な効果があると思う。
NTTは最近PCの定額アクセスを認めつつあるように思われるが、これはその複線だとすれば、楽しみだ。
大きなビジネスチャンスが双方にとってあると思う。
しかし、その場合、gooをどうするのかが問題だ。

2007年10月28日日曜日

SX-9はすごい

NECのスパコンSX-9は発表された。
512ノードでBlueGeneの3倍になるという。
詳細な仕様は不明だが、SX-9は正統なベクトルマシンである。
次世代スパコンプロジェクトの中心と考えられている。
現時点で既に0.8Pflopsならば数年後に10Pflopsを達成するのも不可能ではない。
また、従来ベクトルマシンはコスト面で不利と考えられていたが、かなり改善されているようだ。
これはNECの技術力を賞賛すべきだ。
しかし、懸念材料もいくつかある。
次世代スパコンではベクトルマシンで1Pflops、その他で9Pflopsをもくろむという話もある。既に1Pflopsを達成目前であるなら、プロジェクトで投資する意味がない。ここは、純粋なベクトルマシンで10Pflopsを達成して欲しいところだ。
また、ベクトルマシンの利点はソフトの変更が少ないことだ。これは研究者にソフト開発より研究に注力させるという点ではよいが、逆のいいかたをすればソフトを変更する手間を惜しんでハードで解決したわけだ。その結果、日本のソフトがCOBOLのように世界の潮流から取り残される懸念もある。ハードに投資する代わりに安価なPCクラスタでもそれなりの性能が出るようにソフトを改造するために開発費を使っても良かったように思える。

ディスク交換をロボットで

データセンターでは多数のディスクを使用する。
ディスクが多いと頻繁に故障する。
故障したディスクを交換するのは人間の仕事だ。
しかし、人件費を抑制するには単純作業をロボットにさせた方がよい。
交換しやすいディスクとそれを交換するロボットにはある程度のニーズがある。
おそらくラックやディスクの構造をロボット向けに変更する必要があるだろう。
今後は、コンピュータだけでなくロボットの技術も必要になるだろう。
データセンターは規模のメリットが効く。中規模が淘汰され大規模化する。
そのときこのような技術が必要になる。

国家プロジェクトのあるべき姿

国家プロジェクトは形はどうあれ成果を国民に還元できなければならない。
かつてシグマとICOTというプロジェクトがあった。
シグマは和製ワークステーションを作るだけのものだったが、それは完成し、UNIXを普及させ、企業に技術力を与えた。そのため、成功と判断された。しかし、いまや日本のワークステーションは風前の灯火だ。
一方、ICOTは人工知能を目指したが、完成はしなかった。正確には人工知能技術を高めることが目的だったろう。しかし、完成品がないことや民間への波及効果が少ないことから失敗といわれた。
しかし、論文の数は圧倒的にICOTの方が多い。
論文は直接国民に利益をもたらすものではないが、普遍的なものなので日本を技術立国にするには必要な物だ。
いまの国家プロジェクトは民間ではできない巨額の投資で共用設備を作るものが多い。
データや論文は得られるが、同じものを企業が作ることはできない。そもそも小型化できないものや需要が少ないものが多い。
これをみると時代と共にプロジェクトの意義が変化したといわざるをえない。
かつて日本がアメリカを追いかけていたころは早く真似することが重要だったが、いまは真似する必要がなく逆に独自の技術が必要となってきた。
このような場合、独自の技術が広く普及することは考えにくいので、今後のプロジェクトの成果はますます抽象的なものになるだろう。
科学は進歩しても経済効果は疑問だ。
では、経済効果のあるプロジェクトはどのようなものか。
それはローテクでも構造変化をもたらすものだと思う。
例えば、国は道路を作るが、ネットワークを作らない。道路のように国がネットワークを作り、企業から使用料をとればよい。ユニバーサルサービスを提供すべきは企業ではなく国である。元国営企業はすべていびつさを持っている。これを解消しないと次世代の発展ができない。
また、グリーンデータセンターを作り、一億人のデータバンクを作ることもできる。
また、途上国の子供に1台ずつラップトップを送るプロジェクトがあるが、先進国の子供にも欲しい。
また、自治体ごとに情報システムを導入するのは無駄だ。国がASP/SaaSで業務アプリを提供すればよい。
このようなプロジェクトは技術的には枯れているが、国以外にはできず、しかも経済並びに社会的効果が高い。

自分発見は科学か?

キャリアプランニングというと聞こえはよいが自分の適正がわからず悩む人が自分発見のために勉強することが多くなっているらしい。
素人考えでも自分を理解することは難しい。
なにより自分の限界や無能さを知るのはつらい。決して楽しいとは思えない。
なぜそんなことをしたいのか不思議だ。
モラトリアムは一概に悪いとはいえない。後で後悔するより先に努力するのはよいと思う。昔から「若いうちの苦労はかってでもしろ」とはよくいう。
問題は無駄な努力ならしない方がましということだ。特攻は愚策だ。愚作の結果は悲惨だ。努力は報われるからこそする意味がある。
私は自分発見の方法論を知らないし、あるとも思えない。せいぜい適正検査くらいだろう。しかし、情熱の前には多少の不利は障害でない。逆に情熱の欠如は致命的だ。だとするとなんでもよいから興味を持たせ情熱を持たせることだという結論になる。それは科学ではない。

データセンターを原発に

データセンターの電力消費は大きい。
一方、送電によりかなりの電力が失われている。
送電ロスを少なくするには消費地の近くで生産するか、生産地の近くで消費した方がよい。
前者は分散発電であり、後者が本提案だ。
本提案は、データセンターを原発の敷地ないか、近くに設置しようというものだ。
実態を知らずにいうのは問題だが、あえて可能性だけ検討する。
原発といえば危険なイメージがつきまとう。
おそらくデータセンターは機械のわりに人は少ないだろう。
少人数なら電力会社にアウトソーシングしてもよい。
原発は立地条件に恵まれている。
例外はあるものの、地震の影響を受けにくい。
地価が安い。
これらはデータセンターにも適している。
いっそのこと電力会社がデータセンタービジネスに参入すればよい。

スパコンをグリーン電力に

データセンターをグリーン電力にするのは誰でも考えるし、実際そうなるだろう。
ここでは、あえてスパコンをグリーン電力にしてみたい。
しかも、同じ予算に盛り込む。
すると、いやでも省エネ設計にしなければ十分な性能も得られなくなる。
厳しいハードルかもしれないが、ハードルが高いほど工夫が生まれる。
今のスパコンには2つの流れがある。スカラ派とベクトル派である。いいかえると外国対日本、バイオ対流体である。
日本が推進するベクトル方式はスカラ方式に比べ消費電力が高くなりやすい。それを改めることが重要だ。
おそらくネットワークに合わせて他を少し遅くしてもよいだろう。その代わり量で稼ぐ。
また、使わない回路を徹底的にオフにする。
グリーン電力は一度作ればほぼ無限に(維持費を除く)電力を供給できるので維持費を低くすることができる。
少なくとも年間何億とはならないだろう。

2007年10月25日木曜日

乾電池で動作するPentium

世界最高速スパコンBlueGeneの秘密は、大雑把に言えば、消費電力の低いCPUをたくさん使っているからに他ならない。
それなら、日本メーカーがすべきことは乾電池(可能なら太陽電池)で動作するPentiumを作ることだと思う。
遅くても良い。
そこそこの性能で、(購入経費と運用経費が)とにかく安く、ソフト資産の多いPentium互換のCPUがあれば、様々な応用が考えられる。
これをコアにネットワークを工夫すればBlueGeneにも迫れるかもしれない。
Pentiumが問題になるかもしれないが、作ったものを売るにはPentiumであることが不可欠だろう。

なぜカップヌードルに味噌味がないのか?

私の頭の中では、北海道といえば味噌ラーメンと決まっている。
しかし、カップラーメンで最大手の日清で、味噌味のカップラーメンがあるとは聞かない。
近所のスーパーをはしごしても見つからない。
なぜだろう?
それで思った理由は、味噌味は日本独特のもので輸出ができないのではないかということだ。
カップラーメンの世界もフラットで、世界戦略が求められるのだろう。もちろん、包装はその国限定だろうが、レシピは世界共通なのかもしれない。
しかし、その割には結構マイナーな味を出しているような気がするが、せめて日本だけでも売ればいいのに。

と思って、念のためカップヌードルのホームページをチェックしたら、味噌味は新発売になっていた。
無駄な記事になってしまった。でも、一応公開しておこう。

2007年10月21日日曜日

やはりスパコンはPS3に限る

以前、このブログでPS3を用いてスーパーコンピュータを作ったらと提案したが、既に実現した人がいたらしい。
きっかけはslashdotの記事だが、元ネタはCNETやWiredらしい。
なんでも1台のPS3が25台のBlueGeneに匹敵し、8台のPS3で十分な計算ができたとのこと。
PS3恐るべし。
ただし、PS3にLinuxを入れて、稼動させたようだ。
PS3用Linuxはフリーで配布されているので、ちょっと手間をかければ誰でもスパコンを入手できる時代になったということだ。
残念なのはPS3の販路が限定され、請求書で扱ってくれる代理店が見つからないことだ。
なお、この種のスパコンでは、ネットワークがボトルネックになるので、データ交換の多い問題には適さないだろう。

2007年10月19日金曜日

年賀状の新しい送り方

年賀状を送る習慣の人は年末が忙しい。
楽しむ人は良いとして単に惰性で続けている人は面倒だろう。
以前からインターネットで年賀状のデザインから宛名書き、発送まで一括して依頼できるサイトはあった。
しかし、宛名のデータを作成するのは結構面倒だ。(本当はデザインの方がもっと面倒だが。)
auが携帯電話から年賀状をおくるサービスを始めたらしい。
これのアイデアは住所が分からなくてもメール(おそらく電話番号も可能だろう)で年賀状が遅れることだ。
携帯ではメールと個人情報が密接に結びついている。
同じサービスはほとんどのISPで可能だろう。
肝心の郵便局は何もしないのだろうか?

2007年10月18日木曜日

日本車が売れない理由

日本の自動車メーカーは世界では敵なし?ともいえるほど我が世の春を謳歌している。
かのように外部の人間には見える。
しかし、内実は厳しい競争にさらされている。アメリカでは労働問題が徐々に解消された3大メーカーが復活するかもしれない。ヨーロッパは安定したブランドを誇っている。中国やインドは格安自動車で対抗してくる。
日本の自動車メーカーの弱点は日本であるといわれる。しかし、これから人口の減少する日本では大きな商機はない。必然的に世界戦略が第一である。
しかし、それでも国内をおろそかにすると地盤が危うくなる。日本国内の業績が世界戦略を遂行する上で必要不可欠な推進力になっているからである。
そこで、日本で日本車が売れない理由を考える。
人口が減少するのだから売り上げが減るのはやむをえない。どうしても売り上げを伸ばしたければ、商品単価を上げるか、より多くの商品を売るしかない。
商品単価を上げる戦略は、高級車、スポーツカー、RVが中心となる。これはそれなりに成功したが、頭打ちになっている。一部の富裕層を除けば、高価な車種は1台しか買えない。よって、スポーツカーからRVへ乗り換えるなど移動が起こるだけだ。単身時代はスポーツカー、家庭を持てばRV、円熟すれば高級車と移行する。
多くの商品を売る戦略は、必然的に安いものをたくさん売ることになる。この戦略では軽や小型(特に、リッターカー)が中心となる。このカテゴリは利幅が小さいので、薄利多売になる。また、将来は中国やインドと競争しなければならなくなる。
現在、軽の売れ行きが非常に良い。しかし、軽が好調な理由は価格の他に税制面での優遇がある。個人的にも税制優遇が魅力で軽を購入した経緯がある。若干バイアスがかかった意見かもしれないが軽が他の車種と公平な競争をしていないことは間違いない。
軽が優遇される理由は、小型車は燃費が良い、駐車スペースが小さくてよいなどの理由と考えられる。しかし、軽が若干大型化し、法律も改定されてからは、これらの理由が成り立たなくなった。実際、軽よりリッターカーやハイブリッド車の方が燃費がよい。また、軽は小さいがゆえに車高を高くする傾向があり、立体駐車場に入らないものも多い。路上駐車すれば他の車同様に邪魔になる。これらのことから遠くない将来軽自動車の優遇税制は見直されるだろう。軽自動車メーカーは今から対策を講じる必要がある。軽の技術を活かした小型車を作るべきだ。
購買層から見ると団塊の世代は退職し、やがて運転もしなくなる。それまでの期間、団塊世代の購買能力に頼るなら、「やさしい」車作りを行う必要がある。日本の車は女性化しているという人もいるが、それは日本車の特徴となるかもしれない。男らしさを求める購買層には受け入れられないかもしれないが、ヨーロッパ市場は今後、日本同様高齢化すると予想されるので、やさしい車は受け入れられるだろう。しかし、それ以外の若い市場では受け入れられないかもしれない。やさしい車は新たな価値だが、万能ではない。
また、購買層は二極化する富裕層と貧困層だ。中流がいなくなるので、中間層がいなくなる。
富裕層には、フェラーリのような車を売ればよい。日常の足にはハイブリッド高級車を、趣味の足には最高速度500km/hを超えるモンスターマシンを(しかも電気自動車で)、仕事用には走るオフィスを売る。
貧困層には、維持費の安い多機能な小型車を売る。自動車本体ではなく、オプション、カスタマイズ、装飾品で利益を上げる。小型車であっても高級車と同様の装備を提供し、後付できるようにする。

2007年10月17日水曜日

ラーメンからスパゲッティへ

スパゲッティの起源が中国だという主張にイタリア人が反発いたという話がある。
真偽は定かでないが、よく似ていることは間違いない。
しかし、商品としての魅力を考えると、安いラーメンに対して高いスパゲッティという図式が成り立つ。
ラーメンにつけ麺が登場したのは、ある意味革命だった。
そこでもう一段進化させ、スパゲッティのようなラーメンを考えてはどうだろう。
焼きそばになってはいけない。
焼きそばもうまいが、ソースのバリエーションが少ない。
ラーメンもそうだが味の細かな工夫は確かにあるが、大きな工夫がない。
ソースで食べるラーメンがあってもよい。

国立大学に1兆円を

日本の産業が世界と競争するには大学の教育・研究を充実させる必要がある。
思い切った政策で一気に解決する方法がある。
税金で国立大学に運営資金を毎年1校に限って1兆円配布すればよい。
一切使用目的を制限しない。
同時にその他の補助金は一切支給せず、科研費の対象からも除外する。雇用も保証しない。
つまり手切れ金だ。
アメリカの一流大学は潤沢な資金を活かして大学経営のみならず、研究を行っている。ハーバードの資金は3兆円だという。1兆円は決して破格ではなく、必要な額だ。
これを少なくても10年以上、可能なら50年繰り返す。
まずは東大からはじめて運用チームを育成し、チームの半数を次の大学へ移す。これによりノウハウが伝承する。
ちなみに、このような政策は私個人になんのメリットもない。むしろ敵に塩を送るようなものだ。それでも日本の将来を考えると必要だと思う。

未来メール

いわゆるreminderのことだ。
通常のメールは書いた時点で送信する。しかし、未来メールは将来のある時点で送信する。執筆と送信の時間が異なるメールだ。
覚書のようなメモを自分のアドレスに向けて送信することがある。このような使い方はメールを使った人なら一度は身に覚えがあるだろう。メールは基本的なコミュニケーションなので、多くの人は常にメールだけはチェックする。すると、メールで自分の予定を管理することも必要だ。
未来メールはこのような用途に役立つ。
しかし、通常、このような予定はカレンダーで提供される。それでもよいが、メールだけでできてもよいと思う。
カレンダーの仕組みにもよるが、カレンダーに関連するファイルが共有領域にあると、セキュリティや容量に制限が加わる。そこで、メールのスプールを利用する。
例えば、メールに送信予定時間を設定し、「送信予定トレイ」に保存しておく。後は自動的に時間になればログインしなくても送信される。しかし、本当に送信される前にキャンセルすることもできる。
このような仕組みがGmailに組み込まれたら、ぜひ使いたいと思う。

メタメール

メタ検索というものがある。複数のサーチエンジンを統合して一括・横断検索するサービスだ。
最近では、容量の大きなWebメールが増えてきた。Googleを筆頭に、Hotmail、Yahooなどがある。
これらのメールの容量は十分だが、やがて消費する可能性がある。
そのとき、複数のアカウントを使いたくなるだろう。
そこで、複数のWebメールを統一的に管理するサービスが欲しくなる。このようなサービスをメタメールと名づけた。
メタメール自身はスプールを持つ必要がない。そのため、最小限の資源で実現できる。
上記の3大Webメールをサポートできていれば十分だろう。

2007年10月14日日曜日

靴と帽子

新たな発想を生み出す方法のひとつに組み合わせがある。
簡単な例では、ラジオとTVを一つにした商品などだ。
(そういえば、今の時代だからこそ、TVでラジオぐらい聞けてもいいのではないだろうか?)
思わぬ組み合わせが新商品に結びつく。
新商品を考えるとき、まず真っ先に行うのは他の商品と組み合わせてみることだ。
組み合わせるものがあまりに違うとうまく組み合わせることができない。
しかし、よく考えれば組み合わせることができる。
そこで、靴と帽子を例にする。(本当は、あまりよい例ではない。)
靴と帽子は人間の体で対極に位置する。
そのため、通常の発想では組み合わせようとしない。
それをあえて組み合わせるとどうなるか考えてみよう。
いずれも外出のとき使用する。よって、両者が同時に使用されるシチュエーションがあることになる。これは幸先のよい出だしだ。
帽子は一番高い場所にあり、靴は一番低いところにある。つまり、人間に関するすべてのものが帽子と靴の間にある。
ここで少し新たな切り口が必要だ。
例えば、通信を考えると、人体通信なるものが応用できるかもしれない。人体通信は人体を媒体とする通信だ。帽子と靴でカバーできるすべての装着物とPANを構成できるかもしれない。
もう一つは、高い場所にある帽子は太陽光発電、足で踏みつけられる靴は機械発電というように微弱ながらも発電装置に使えるかもしれない。
ちょっと無理やりなところもあるが、考えようとすれば何かしら考え付くということだ。

ハリウッドを笑えない日本のコンテンツ

ハリウッドで日本映画のリメークが盛んに行われている。
そのとき、ハリウッドがヒット作のシリーズものに終始し、アイデアが枯渇しているのではないかといわれた。
そこで、コンテンツが充実している?日本から借用して、リメークするのだという説明だ。
しかし、日本のコンテンツも連作に依存しているのが実態だ。
寅さん、釣りバカ日誌、ゴジラ、ウルトラマン、アトム、ブラックジャック、仮面ライダー、いずれも日本を代表するコンテンツだが、連作病にかかっている。
よく言えば、偉大なるワンパターンだが、これは感覚が麻痺した証拠でもある。
悪く言えば、中毒患者に売り続けるビジネスモデルであり、新規顧客の獲得にはつながらない。
しかし、まったく進歩がないわけではない。
例えば、ウルトラマンのようなヒーローものは、毎回怪獣を倒すことで1話が終わる。
初期のウルトラマンはそれだけのパターンだった。
しかし、その後、複数の話にまたがるストーリーが編みこまれることになった。
少しずつ真の強敵が明らかになるパターンだ。
このような話は、1話1話が単純でも単調にならない。通常は、真の強敵の正体は偶然の手がかりで明らかになる。これはストーリーとして作りやすい。
さらに、最近では受動的な偶然にたよるのではなく、積極的に策を弄することもある。このようなストーリーは難しい。
これをうまく仕上げて見事だったのはDEATH NOTEだ。
今後、このレベルの作品が次々出現するようなら、日本のコンテンツは本物といえる。

地政学的地域振興

地域振興は地政学的に進行している。
例えば、九州地域はアジアとの交流を深めている。沖縄も有利な位置にあるが、消費経済圏を持たないため、九州との競争には勝てないだろう。
一方、北海道はロシアとの交流が深い。
本州は外国との直接的な接点はないが、国際空港・海港を持つためその他の世界地域と広く薄く結びつく。
残された四国には、残念ながら外国と協調するメリットがほとんどない。

SNSとパソコン通信

かつてパソコン通信というサービスがあった。
パソコン通信では、モデムで大型計算機のホストに接続し、その中でコミュニケーションする。
要するに閉じた仮想社会である。
現代では、同様のものにSNSがある。
SNSをパソコン通信の復活と考える人もいるだろう。
しかし、パソコン通信は理由があって滅んだのだから、両者には明確な違いがあるはずだ。
(1) インターネット技術の利用
パソコン通信はインターネット以前の技術に基づいていた。しかし、後にインターネット版パソコン通信も登場したので、必ずしもインターネット技術だけが決定要因ではない。
(2) 料金
SNSの多くは基本的に無料である。しかし、パソコン通信は有料であった。その差は決定的だ。しかし、有料のSNSも存在するだろう。特に、容量を増やすために有料オプションを設けることは十分ある。
(3) コミュニケーション支援
SNSはパソコン通信より積極的にかつ手厚くコミュニケーションを支援している。つまり、機能の差が決定的な要因かもしれない。特に、友達同士を差別化し、強く結びつけるしくみが大きい。パソコン通信は、管理者のいる掲示板のようなものだ。掲示板は2ちゃんねるで一応の成功は収めているものの大いに問題があることは周知の事実だ。

GoogleがモバイルすればJavaが復権する

GoogleはJavaよりJavaScriptを使用しているように見える。
Googleのアプリケーション、例えばGmailなどは専らJavaScriptを使っている。
もっともJavaはサーバ側で使われるため目立たないだけかもしれない。
Googleが携帯やPDAなどのモバイル機器に対応するとJavaが復権するかもしれない。
なぜならJavaScriptはモバイルのブラウザで使えないことが多いからだ。
それに対してモバイルにJavaScriptを使えるようにするのが正しい対応だと思う。
しかし、実際にモバイルを牛耳っているのはMicrosoft(Windows Mobile)なので、Googleに有利なJavaScriptの実装をすぐに行うか疑問だ。長期的には間違いなくJavaScriptが動作するようになるだろう。
Googleはそれまで待てない。
そこで、ユーザ経験を落とさずサービスを提供するためJavaアプレットを使い始めた。
アプレットでJavaScriptと同じことができるなら、Googleとしては2通りの実装を行うより、今後PCより普及する可能性があるモバイルに力を入れて、Javaに全面移行することも考えられる。
その場合、明らかにJavaが復権する。
その場合のJavaアプレットは従来の問題点を解決したものになるだろう。
具体的にはアプレットの起動の遅さを克服したものになると予想する。

2007年10月13日土曜日

ブログとメール

現在、BloggerとGmailは連携していない。
しかし、Gmailのようなタグ式メールならば、特定のタグを割り当てることで、メールの一部をブログにすることも可能なはずだ。
そうすれば、何も特別なメールアドレスを使わなくてもGmailだけでブログができる。
そうすれば残るブログとメールの違いは、画面構成だけだ。
この方法に問題がなければ、ぜひメールとブログの統合を進めて欲しいものだ。

祭りチャンネル

日本のコンテンツは日本文化そのものだ。
中でも祭りは地方色にあふれ、日本文化を象徴するものだ。
この日本文化である祭りを365日放送するTVがあってもよい。
インターネットTVなら可能だ。TVというほど大げさなものでなくても良い。例えば、YouTubeにアップするだけでも良い。
これを外国人が日本に観光にくるための呼び水にするとよい。

2007年10月12日金曜日

JGN2とInternet2

JGN2が10Gbps、Internet2は100Gbps。
しかもInternet2は近いうちに400Gbpsを目指すそうだ。
JGNは今のままでよいのだろうか。
目的が違うということで、よいことにするのか?

環境情報

環境情報という言葉は様々な解釈がある。
大きく分けても、情報の環境という意味、環境の情報という意味に分かれる。
しかし、最近では後者の重要性が高まってきた。
データセンターの消費電力が問題視され、グリーングリッドなどが注目されている。
この分野は今後ますます重要になるだろう。
ハードウェアが最も重要であるが、それを効率よく使うソフトウェアもおろそかにできない。
計算に対する環境評価という点では、消費電力だけでは不十分かもしれない。
計算資源全体を評価した上で、その資源を実際にどの程度共有したかまで含めて評価する必要があるかもしれない。
しかし、このような評価を行うツールは今のところ存在しない。

Cellの威力

ITproの記事によると、IBMのBladeCenter QS21はCell BEを2台搭載し単体で0.46TFLOPS、専用シャーシにQS21を14台搭載すると6.4TFLOPS、ラックに4台のシャーシを搭載すると25.8TFLOPSとなり、スパコンTOP500中27位になるらしい。
ちなみに、TOP500の1位は同じくIBMのBlueGeneで最大280TFLOPSだから、単純計算で11ラックあれば追いつける。
極めてコストパフォーマンスが高い。
スパコンは完全に商業ベースに乗っている。
いまから研究を始めようという日本のスパコンが開発終了時に果たしてTOP500に入れるのだろうか?
どうせならPS3を1232台集めてTOP500を目指したらどうだろう。

ストリーミングの仮想化

高精度動画のストリーミングが可能なら、それを小さく分けて低精度動画のストリーミングに利用できるだろう。
これは一種の仮想化だ。
1台のマルチコアを複数のマシンに見せるようなものだ。
このようなことは現在でも可能だが、問題はより効率的にできるかどうかだ。

ハイビジョンはスーパーコンピュータ

テレビの高精度化が進んでいる。
ハイビジョンしかり、その後継しかり、である。
しかし、一定以上の高精度化はあまり意味がないと思う。
いくら大画面化するとはいえ、このまま高精度化していけばテレビが部屋に収まらなくなる。現実的でないのだ。
ハイビジョンはまったく意味がないわけではないが、利用分野が限られる。
その意味で、スーパーコンピュータのようなものだ。スーパーコンピュータは確かに必要で役に立つが、一般人が利用するものではない。利用して楽しいものでもない。
ただし、将来的には楽しいスーパーコンピュータが登場するかもしれない。
それはさておき、一般人が欲しいのは普通のコンピュータであり、同様に一般人は普通サイズの映像が欲しい。
問題は、普通サイズの映像をたくさん欲しいという点だ。
つまり、1つの映像を高精度化するより、低精度の映像を複数送信する方法が重要だ。
一人の人が複数の映画を見るはずないと疑問に思う人がいるかもしれない。
しかし、音声は1つに限るだろうが、裏でどのような番組が流れているのか知りたくてちょくちょくチャンネルを変えることはよくある。
また、テレビ会議では複数の人が集まる。
このように多チャンネルの方がより重要だと考える。

大画面テレビは顕微鏡

大画面テレビは人物の顔を実際のスケールより大きく見せる。
ということは顕微鏡だ。
仮想現実では、仮想世界における現実感が重要だ。
そのため、本当の大きさを再現することも課題となる。
大画面テレビは仮想現実ではないが、近距離から見ると、事実上の仮想現実になる。
そこへ巨大な顔が表示されるのは違和感がある。
これからのテレビ放送を考えると、テレビの画面を大きくするかどうかより、テレビと視聴者の距離を把握して、視聴者に製作者の意図したサイズを正確に伝えることが重要だと思う。
本来なら、このような進化こそ次世代のテレビに求められるものではないだろうか?

WLANの事情

無線LAN(WLAN)は家庭に普及している。
WLANはゲーム機にも使える。今後は、もっと一般的な家電も接続できるだろう。
家庭のWLANはWiFiである。WiFiは1台でおおむね家中をサポートできる。ただし、電力はそれなりに消費するのでコンセントは不可欠だ。
現在、多くの家庭では、WiFiルーターをADSLやFTTHに接続しているだろう。これができる地域は恵まれた地域だ。
より大きな地域をカバーするためにWiMAXが導入されようとしている。
WiMAXはメトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)の最有力候補だ。1台のWiMAX基地局により最大50kmをカバーできる。
WiMAX導入後にはWiFiルーターはWiMAXのSS(subscriber station)になる。
最近、WiMAXの話題に事欠かない。
しかし、よく考えるとすでにADSLやFTTHを導入している家庭にはそれほど必要なものではない。
むしろ、携帯電話と競合する技術だ。
WiMAXでVoIPが可能になると無料のIP通話が普及し、携帯キャリアの財政基盤である通話料が大幅に減少する可能性がある。
そこで、携帯各社はぜがひでもWiMAXのキャリアになって、両方の通話料を支配したいと考えている。しかし、それを許しては通話料が下がらない可能性がある。
高速道路はいまだに無料化されていないが、ネットワークハイウェイ(情報の道路)は限りなく無料化に近づいていく。
総務省は、それが日本の産業を活性化させることになると考えている。ただし、携帯会社がつぶれると経済は減速するかもしれないので、競争条件が過酷過ぎてもだめだ。

空港に名産アンテナショップを

成田は日本の空の玄関だ。
ここにどのような土産を置くかで対外的な日本の印象が変わる。
日本には多くの珍しいもの、楽しいもの、おいしいものがある。
例えば、ビールは非常に種類が多い。世界に誇れる水準にあると思う。
生の味ではかなわなくても、缶の味では十分戦えるだろう。
他にも様々な品目があるだろう。
このような商品を特にゲートの向こう側において大いに宣伝してもらいたい。

ブログタイトルの変更

このブログの性格が次第に明確になってきた。
いろいろな話題を取り上げているが、必ずどこかに何かしらのアイデアを盛り込んでいる。
その意味で、このブログはアイデアを世に問うことが目的だといえる。
まだ研究やビジネスのネタにならないような小さな種をまいて、どうなるか見てみたい。
そういう気持ちでタイトルを変更した。

メモ帳代わりの使い方も当分は継続する。しかし、そちらは別のブログに切り替えるかもしれない。

固定電話にADSLを内蔵する

固定電話が使われなくなってきた。
確かに携帯電話があれば十分だ。
しかし、家庭に電話線を引く必要はある。なぜなら、インターネット(特にADSL)には必要だからだ。
今、インターネットを利用する家庭の多くは、ADSLと固定電話を個別に購入し、配線している。さらに、無線LAN基地を設置する人も多い。
このような面倒な組み合わせは、複合商品を開発することで解消できる。
既存の固定電話にADSLルーターを内蔵し、無線LAN機能も含めよう。
そうすれば、固定電話がホームサーバになる。
固定電話市場は再度活性化されるかもしれない。

2007年10月11日木曜日

デジカメとWebの連携

写真共有サイトや動画共有サイトの人気が高い。
どちらかといえば写真共有より動画共有の方が活発だ。
そこに目を付けて、これらの投稿サイト(特にYouTube)にデジカメ動画をアップロードできる機種が登場した。
正確には、その機種付属のソフトで投稿される。デジカメ自身の機能ではないだろう。
こうなってくるとデータの種類に応じてサイトが異なる点が問題になる。
デジカメが扱う、静止画、動画、音声を総合的に扱えるサイトが必要だ。
あるいは、複数のサイトを統合できるサービスが必要だ。

Yahooグループ

YahooグループはGoogleグループと同様のサービスだ。
主な機能はメーリングリスト、ファイル共有などである。
しかし、Googleグループの100MBに対してYahooグループの容量は20MBしかない。
(登録していないので使っていないが)あまり魅力的に感じられない。
魅力のないサービスをたくさん作っても負担が増えるだけでよいことはない。
Yahooの競争力が低いのは、日本のベンダーにも責任があるように思える。とにかく日本のベンダーを使うとコストが高くなる。

Yahoo Days開始

YahooのSNSであるDaysを始めた。
といっても、始めたばかりで、まだコンテンツが日記しかない。
その日記も何を書くか決めていない。
たぶん、日記はプライベートなものになるだろう。
このブログは継続する予定だ。

2007年10月9日火曜日

もう一つの仮想化

仮想化技術にはいくつもの方式や製品がある。
いまさら1つ増えても驚くにはあたらない。
しかし、既存の仮想化の多くは、大きなものを小さく分けるために使われている。
ここで提案するもう一つの仮想化とは、小さなものを集めて大きなものに見せる技術だ。
例えば、小さなサーバを複数集めて大きな一台のサーバのように見せる。
従来、このような技術は分散計算と呼ばれた。
しかし、近年の分散計算は仮想化をあまり重視せず、複雑になってしまっている。
ここらでもう一度基本に戻るのも悪くないと思う。
分散計算ではグリッドなどアプリケーションあるいはミドルウェアが主流だが、仮想マシンによるアプローチも捨てがたいと思う。
小から大への仮想化と大から小への仮想化が組み合わされれば、任意のサイズのシステムを構築できる。
なお、小から大への仮想化は今流行しない理由は壁にぶつかっているからである。
例えば、通信コストが発生し、スケーラビリティがない。
利用率が低く、相対的な消費電力が大きい。
普及品を使えるメリットはあるが、管理コストも大きくなる。
これらの問題を解決する必要がある。

トイレの陶器

トイレは陶器でできている。
しかし、全部陶器である必要があるのだろうか?
水周りなので腐敗しない材質である必要はあるだろう。
だから、一部を陶器にするより全部を陶器にしたほうが簡単なのかもしれない。
しかし、コストや重さの点はどうだろう。
重い陶器は輸送にCO2を使う。
重い陶器部分を必要最小限に減らすことで、便器内を交換してしまう清掃も考えられる。
まだまだ考える余地は大いにありそうだ。

病院の診断書は高い

不在・欠席の証明に診断書を求められることがある。
しかし、診断書は高いので、気軽に要求するわけに行かない。
もう少し手軽な診断書のしくみが必要だ。
そのような折、生保会社は電子診断書を病院へ導入する意向だ。これは既存の診断書をそのまま電子化したものだが、これをきっかけにもっと手軽な別の種類の診断書、例えば単に来院したことを証明するだけの文書など、が安く発行できると良い。

ノートPCのキーボード

ノートPCを使っているが、一番最初に消耗するのは、キーボードだ。
バッテリより早いかもしれない。
1年使うと、もう表面が薄くなりかかる。
5年使ったキーボードはタッチタイピング用になってしまった。
交換すればよい話だが、自分でボタンをいちいち注文するのも面倒だし、かといって修理に出すとその間使えない。
そこで、キーボードの交換が容易なノートPCのデザインを考えるのも面白いと思った。
今のノートPCはキーボードの下に基板があるが、逆に液晶の側にあるとどうなるだろう。
重心が高くなって使いにくいことは確かだ。
では、キーボードだけをモジュール化して、自由に脱着できるようにしてはどうだろう。
最終的には仮想キーボードになるのだろうか。しかし、キータッチがないとやはり使いにくいだろう。

フードマイレージ

フードマイレージは食糧の輸送にかかるCO2を評価する指標である。
日本のフードマイレージは諸外国に比べて突出している。
いかに多くの食品を輸入しているかを示すものだ。
しかし、簡単に輸入をやめようとはいかない。なぜなら、食料価格が高くなるからだ。
ここでも地球環境と経済が対立している。
月並みだが2つの方法を併用する必要がある。1つは日本農業の再生,もう1つは安価な輸送手段の開発である。
後者では特に海上輸送において、風力を併用したり、水の抵抗を減らしたりする技術を普及させる必要があるだろう。ただし、日本の船舶だけが改善されてもあまり意味がないかもしれない。

2007年10月8日月曜日

PHPの失敗談:UTF-8

PHPのプログラムを作成するとき、同じ間違いを犯す人は多いようだ。
ここでは、私の失敗談を披露しよう。
PHPのプログラムはエディタさえあれば作成できる。
最近のWebアプリケーションはUTF-8を標準にしていることが多いので、UTF-8で保存できるエディタを使う。
私の場合は、TeraPadを愛用している。しかし、十分に使いこなしていないことがわかった。
TeraPadにはUTF-8とUTF-8Nの2種類の文字コードがある。
最初は、余計なNの付いていない文字コードで保存していたが、PHPのセッションがまったく働かなかった。
少し細かく説明すると、PHPでは以下のような行を先頭に書いてセッション管理する。

ところが、先頭に書いてあるにもかかわらず、エラーとなる。
その理由はUTF-8がBOM(Byte Order Mark)という目に見えない制御文字をファイルの先頭に負荷していたからだ。一方、UTF-8NはBOMを出力しない。
そこで、ファイルの文字コードをUTF-8Nに変更したら、あっさり動作した。これで、結構時間をつぶしてしまった。
この失敗談が他の人の役に立つとよいのだが。

PHPを始めるには

PHPはサーバサイドで実行するスクリプトだ。
PHPでプログラムを書くには、当然サーバが必要になる。
WindowsでPHPを試すならXAMPPを推奨する。
XAMPPはApache+MySQL+PHPのオールインワン・パッケージだ。
最近では、メールサーバ(Mercury)やFTPサーバ(FileZila)まで付いている。
標準で、PHPが使えるように設定されているので、XAMPPをダウンロードしてインストールするだけでよい。

SaaS型コンパイラ

プログラミング言語のコンパイラをSaaSで提供するサービスが欲しい。
前にサーバ側で実行するシステムを作ったことがある。
同様のシステムが市販されていることも知っている。
しかし、今回のSaaSは、ある言語のソースをクライアント側で作成し、それをサーバ側でコンパイルするが、あくまでクライアント側に実行プログラムをダウンロードして実行する。つまり、クロスコンパイルするSaaSだ。
このようなコンパイラがあれば、コンパイラを配布する必要がなくなる。
いくらでも改良を続けることができ、矛盾も生じない。

JavaでCコンパイラを作れば

Cには既に様々なコンパイラがある。
それらを使えばCのプログラムを作ることができる。
しかし、Cのプログラムを作るにはエディタも必要だ。
エディタではEclipseが注目されている。よくできたエディタで、現代版のEmacsと位置づけることもできる。
EclipseではC開発環境もある。
しかし、EclipseのC開発環境は別途コンパイラを必要とする。
EclipseはJavaで記述されているので、どこでも動く。
同じように、どこでもCのプログラムを記述するにはJavaでCコンパイラを実装するべきだ。
すでに、そのようなコンパイラが存在すれば問題ないが、まだ聞いたことがない。その方面は最近疎いので、もしかしたらあるかもしれない。なにせ世界は広い。
OpenBSDがPCCを採用するという話がある。
PCCをJavaで実装することはできないだろうか。GCCより望みがあるように思える。

携帯のビジネスモデルを変えよう

携帯を1円で売って、利用料で回収する。
このようなことをやめようという動きが始まっている。
利用料で回収することは不公平だ。それは改めるべきだろう。それは料金体系の改定で可能だ。
携帯会社としては、そのレベルで十分収益が得られるので、満足してしまうかもしれない。
しかし、その先へ進むことが日本経済にとっては重要だと考えている。
その先とは、パケットの完全な定額制だ。
携帯のみならずPCを接続した場合でも完全に定額にする必要がある。それができなければ無線LANにとって変えられるだろう。
その場合、利用料の収益は確実に下がる。
だから、利用料の収益に依存したビジネスモデルを続けることは危険だ。
携帯を売ることによって利益を出すモデルへ転換することが生き残る上でも重要だと思う。

OfficeはSaaSへ

GoogleにすべきかZohoにすべきか、それが問題だ。
ハムレットではないが、現時点ではSaaS版Officeの行方は悩ましい。
Googleドキュメントは、OfficeのWord, Excel, PowerPointを置換する。
ZohoはさらにAccessまで置換できる。
しかし、実際に使うときは、SaaS版OfficeよりOopenOfficeだろう。
これらをどう組み合わせるかが悩ましい。
まだ、自分の中で答えが出ていない。
おそらく、最終的な答えは、SaaS企業がOpenOfficeの文書を保存するストレージサービスを提供することで、はじめて解決されるだろう。

PythonをRubyに変換する

Rubyには足りないものが、まだまだ多い。
Rubyは純粋なオブジェクト指向言語であることを強調しているが、それは単なる見方にすぎず、実用上はあまり重要でない特徴だ。
Rubyの最大の弱点はライブラリだ。ライブラリが貧弱すぎる。
ライブラリの優秀さではPythonが突出している。
そこで、PythonをRubyに変換することができれば、あるいはPythonライブラリをRubyに移植できればRubyの実用性が高まる。
本当は、ライブラリだけでは不足で、ZopeやPloneなども欲しいところだ。
そのためには、ライブラリの移植より、Pythonを変換したほうが有用だろう。

2007年10月7日日曜日

富裕層のための病院

現在の病院経営は健康保険に依存している。
そのため、できないことも多い。
そこで、健康保険の適用にこだわらない富裕層に向けて高品質かつ高価な治療を目指す病院があればよい。
富裕層が、そういう病院へ移動することで、一般の病院に通院する患者には相対的に多くの健康保険を適用できるようになる。
これは弱者切捨てではなく、むしろ弱者救済になる。
病院にとっても富裕層から高額の治療費を受け取ることができれば経営が安定する。
ただし、富裕層は限られているので、少数の富裕層をめぐって病院は競争することになる。この分野で勝ち残るには思い切った投資が必要であり、ハイリスク・ハイリターンの病院経営になる。だれもが参入できる分野ではない。また、地理的にも高級住宅街に隣接する必要がある。

日本の中の異文化が観光資源となる

沖縄は日本でも観光地だ。
沖縄には本土にない文化があるため、多くの日本人が異なる文化を求めて訪れる。
北海道にはアイヌの文化があり、観光資源になっている。
横浜の中華街も異文化だ。
秋葉原もサブカルチャーという意味では同じだ。
観光立国を目指すなら、それぞれの地方が特別の異文化を持ち、それを強く主張するべきだ。

WiMax争奪戦

WiMaxの2枠をめぐって、4陣営が争っている。
しかし、この争いはばかげている。
なぜ、携帯各社は争う必要があるのか?
携帯3社連合で、合弁会社を設立すれば、済む問題ではないか?
WiMaxは無線LANの技術だから、携帯の通信方式の違いは原則として影響しないはずだ。
自社が勝つ利益より、自社が負けるリスクを減らすべきだ。

Google Bookで出版できるか

Google Bookは本の内容まで検索できるサービスだ。
しかし、当然販売されている本の内容を検索あるいは表示しては売り物にならないので、利用はかなり制限されている。
そこで、GoogleはBookのコンテンツを自ら開発するべきだ。
具体的には、無料で電子出版できるプラットフォームとしてGoogle Bookを使えるようにするべきだと思う。
通常、出版には多額の費用がかかる。電子出版でも多少の費用がかかる。
しかし、内容を閲覧する機能のあるGoogle Bookに登録すれば、それは(電子的に)出版したことと変わらない。
それでは、どのような人が無料の電子出版に関心を持つかというと、例えば作家を目指す新人や博士論文だ。
どちらも自分の実力を広く知らしめたいという要望がある。また、博士論文は出版の義務があるので、高い費用で出版せざるを得ない。電子出版で済むなら経済的に助かる。

副収入のAdSenseに要注意

このブログではAdSenseで広告を表示している。
しかし、どうみても好ましくない広告が時折表示される。
このブログの管理者は自分なので広告に対してもGoogleまかせとはいかない。
なので、一言注意だけはしておく必要があると思う。
広告の中で、いかにも高額な副収入が得られるというものが見受けられる。
この手の広告を信じてはいけない。
だまされるのが落ちだ。
世の中にうまい話などない。
最初から無視するべきだ。
どうしても好奇心を抑えられない人は、このブログ自体を見ないほうが良い。

2007年10月6日土曜日

行政情報システムの開発は国主導で

極論を言えば小さな政府が行き着く先は、情報システムの複雑系だ。
地方が個別にシステムを開発するのは無意味だ。Web 2.0の考えで行けば、国が基本システムを開発し、地方がそれを無料で利用すればよい。国は利益団体ではないので、地方に無料で使わせても何の問題もない。
地方が独自色を発揮する場合のみ、カスタマイズ料を負担するべきだ。
こうすれば、一気に行政コストを削減できる。

海上市場はいかが

築地市場の移転先に有害物質が検出された。
これで移転計画が遂行されるかわからなくなってきた。
ここで、もし移転しなければならないのに、移転できないとしたら、どうするべきかを考える。
逆にいれば、移転しなければならない理由は問わない。
その場合、海上に人工的に市場を作ってはどうかと考える。
埋め立てる必要はない。
メガフロートのような構造物で十分実現可能だと思う。
それが可能なら次のステップとして公海上に巨大市場を構築し、関税などの点で国内法に制限されない取引を行えば、海産市場は活性化するのではないかと考える。

日本のコンテンツ

日本のコンテンツといえばアニメだろう。
それ以外のコンテンツ、例えば映画もハリウッドに進出したり、活況を呈してきているが、世界から日本を見るとアニメと電気製品ではないだろうか。いずれも秋葉原に関連している。
日本のアニメの質は高いといわれる。
それが本当かどうかはわからないが、層は厚いと思う。
層が厚いため、多くの中から淘汰された作品が良いできになるのは当然だ。
アニメの裾野は漫画に及ぶ。
漫画は、音楽を追加すれば、ほぼそのままアニメになる。
漫画の層も非常に厚い。
漫画では最近、原作と作画に役割分担された作品が増えてきたように思える。これは自然な流れだ。
ソフトウェアの開発に例えるなら原作は設計にあたる。SEなら上流工程の重要さは理解できるだろう。
日本のソフトウェア開発はどんどん上流へ上っている。その意味では、今後は原作を生産するための専門チームが登場するだろう。
また、話の類型を分析し、ストーリー・アーキテクチャを研究する人が現れるだろう。

FONの普及は商店街から

FONは草の根無線LANである。
非常に安いアクセスポイントを自分で設置すると、世界中のFONアクセスポイントを利用できる。
現在、地方の商店街は活気がない。
とにかく人がいない。
人を集めて、一定時間維持することで消費が生まれる。
喫茶店で時間をつぶすうちに、二度三度と注文することがある。
そこで、商店街の各店舗にFONを導入して、商店街全域を無線LANスポットにしてはどうだろう。
商店街の活性化につながるのではないかと考える。
投資額は極めて少ないので、だめもとで始めても損はない。どうせ、商店自身もインターネットを使うのだから。
そして、オープンカフェを増やせば、多くの人が利用するようになるのではないかと思う。
特に、商店街は駅前に多い。
元々有利な立地であるにもかかわらず、客は素通りしていたわけだ。
その足を止めるだけで十分投資の元が取れるだろう。
商店街の中でも儲かるのは飲食店だけとは限らない。経済効果は波及する。無線LANを使いたいために飲食店を利用した客が、ネットで調べて他の店を利用することは大いにありえる。

郵便局は局留め郵便を活用すべき

郵便局が民営化された。
それに伴い必然的に郵便局の統廃合が進行する。
これは経営を健全化するには避けられない道だ。
地方の人は地方の切捨てだと心配するだろうが、全体で共倒れするよりましだ。もっとも、そこまで行くのは相当先の話なので、現時点では切捨てとしか認識されないだろう。
地方郵便局が統廃合されると配達に支障をきたす。
そこで、配達方法を従来の枠組みにとらわれずに柔軟に考え直す必要がある。
ここでは、局留め郵便の活用を提案する。
簡単に言えば、配達が困難なので、配達せず局で止めてしまおうというものだ。そして、局に届いたことを電話やメールで知らせ、利用者に出向いてもらう。
制度自体は今でもあると思う。
しかし、利用者にとって不便なだけなので使う人はほとんどいないと思う。
そこで、料金体系を見直して、局留め郵便を使いたくなるように仕向ける。具体的には、局留め郵便は大幅に安くする。
このようなことは全国に多くの支店を持つ、郵便局でしかできないことだ。オンラインショップで購入したものをコンビニで受け取るのと同じことだ。コンビニで受け取れば送料は無料だが、直接自宅まで配達すれば送料を徴収される。
郵便局の配達ネットワークであれば、任意の局間郵便はほぼ無料といってよい。しかも、これからは郵便局がコンビニに変わる可能性もあるのだから、利用者が日常的に郵便局コンビニを訪れても不思議ではない。その場合、利用者の手間は増えず、送料を大幅に節約できる。
このようなサービスが可能となることが民営化のメリットだろう。

2007年10月5日金曜日

仮想化できない大型サーバは

仮想化できない大型サーバは、
2Lのペットボトル飲料をコップもなしに飲むようなもの、
1株100万以上の株券のようなもの、
(他に言い方はないかな?)
要は、大きすぎて使えない。しかし、決して悪いわけではない。実際、お得だ。

マルチディスプレイのためのブラウザ

マルチディスプレイで作業効率が30%アップするらしい。
その作業のほとんどがWeb上のものであるなら、ブラウザがマルチディスプレイに対応しているかどうかが重要になる。
現在、ブラウザの主流はタブだ。ブラウザをフルスクリーンにして、タブで切り替える。
ディスプレイが複数あれば、ウィンドウを複数開き、それぞれにタブを設ける。
問題はウィンドウ間でタブを切り替える方法ではないかと思う。
Firefoxの場合、ウィンドウ間でタブをコピーできる。これは新しく同じアドレスのページを開くことと等しい。
しかし、本来はタブを移動したいのだ。タブで右ボタンメニューを表示しても、別のウィンドウに移動するようなメニューはない。これからはこのようなメニューが必要になるだろう。
また、ステータスバーの使い方も問題だ。
現在では、同じステータスになる。つまり、アドインがステータスバーに登録されていれば、ウィンドウごとに表示される。これは無駄に思える。
個人の好みだけでは一般的なインターフェースを議論することはできないが、少なくともマルチディスプレイを考慮した発展がブラウザに求められていることは間違いないだろう。

複数のネットバンクを統合する窓口

銀行口座が増えると管理がおろそかになりやすい。
そのため、ネットバンクでこまめにチェックする必要がある。
しかし、ネットバンクも増えると面倒になる。
そこで、複数のネットバンクを統合する窓口をサービスとする提供する会社が現れないものかと思っている。
いま、銀行各社は自分のオンライントレードシステムを多額の投資をして開発しているが、一本化すれば不必要な投資になる。もちろん、広告は重要なので、希望する広告がユーザに届くように配慮する必要がある。
ネットバンクで、複数の口座を管理できるものは知らない。一つのアカウントの中で複数の預金形態を管理できるものが多い。
口座IDで管理するのではなく、ユーザIDで管理するように発想を転換する必要がある。
そこで、銀行が共同出資して、統合アカウントサービスを立ち上げ、銀行から利用料を徴収して、システムを維持管理する。
銀行は無駄なシステム開発を抑制し、本質的な部分へ集中して投資する。
システム開発で先行する会社は乗らないかもしれないが、地方銀行など体力のない銀行は、このような方法を使わなければ必要なサービスすら提供できなくなる。
特に、郵便局が民営化されたので、競争激化は必至だ。

SBMはKDDIに追随するか

SBMはドコモのパケット定額料金に追随しなかった。ドコモの場合は特殊な用途に限定されるので、SBMの言い分も理解できる。
KDDIが新しく出した料金体系は、その言い分が聞かない領域だ。
今度こそ24時間以内に対抗するのだろうか?
SBMの対抗策が単なるリップサービスだとは承知しているが、あまりにあからさまな対応なので冷やかし気分で見守っている。

USBビデオでマルチディスプレイ

サムソンのSyncMaster 940UXに興味がある。
最近、マルチディスプレイの便利さを実感している。
しかし、ビデオカードを増設しなければならない点が難点だった。
USBビデオだとそれがいらない。
ノートPCの画面を広げるのに役立つかもしれないと期待している。
すべてのデスクトップPCのディスプレイを切り替えるのは価格の点で難しそうだ。
もう少し小型のディスプレイにも普及したら、買い時かもしれない。

日本が国民に提供するサービスの価格

それが税金だ。
必要だから税金をとるという発想から、政府が適切なサービスを提供しているか、そしてその価格はサービス品質としていくらが妥当かを検討するべきだ。
その結果、割がよいということになれば、日本人というDNAが少なくなっても世界から新たな血・知が入ってくる。
日本という国をサービスという視点からもう一度徹底して分析する必要がある。

「ソーシャル」は流行語になるか

最近、ソーシャルなんとかが多くなった。
コンピュータからネットワーク、そしてユーザの輪へと広がった結果だろう。
最終的な人間のネットワークはソーシャルになる。
それでは、今後流行するものは、既存の何かとソーシャルを結びつけたものだろう。
ソーシャル・メディア、これには多くのものが含まれてしまう。あらゆる文章(コンテンツ)はソーシャル・メディアの対象になる。
ソーシャル・ファイナンス、これは多くのお金に関するものを含む。お金は制約が大きい。特に法律や安全性の制約が大きい。
ソーシャル・エンジニアリング、これはあまりよい印象がない。パスワードなどを聞き出す詐欺のようなものだ。
今後は、以下のようなものが出てくるだろう。あるいはすでにあるかもしれない。
ソーシャル・ヘルス、皆で健康になろうとする。
ソーシャル・ラーニング、皆で勉強する。
ソーシャル・ロー、皆で法律を作る。

ソーシャルファイナンスに注目

欧州ではソーシャルファイナンスが盛り上がっているようだ。
実際の定義とは異なるが、あえて例えるならソーシャルファイナンスはP2P融資サービス(個人間で融資するしくみ)ということになる。
中間搾取を少なくして、借り手と貸し手がともに利益を得る仕組みだ。もちろん、信用調査や債権回収はサービス会社が代行する。
日本は金持ちの高齢者が増え、年金を資金運用したい人も増える。
そのような時代にソーシャルファイナンスは一つの選択肢となるだろう。
問題は法律の壁、そして既得権者の壁である。特に、銀行・大蔵省連合は強い。
そこで、収益率の低下している地方の銀行が積極的にソーシャルファイナンスのシステムを構築し、全国区に名乗りをあげるチャンスとするべきだと考える。既得権者も身内には弱い。
気をつけなければいけない点は、ソーシャルファイナンスを名乗って、詐欺を働くものが必ず出るであろうことだ。普及前に詐欺が起きれば、信用が低下し、普及はかなり遅れるだろう。それだけに、ベンチャーが単独でソーシャルファイナンスに取り組みより、最初から信頼できる金融機関が取り組んだほうがよい。

仮想マシンは実マシンより速い

奇妙な逆転現象がマルチコアCPUで起きている。
それは実マシンより仮想マシンを使ったほうが処理が速くなるというものだ。
詳細は公の場でいずれ発表できるだろう。

成田に空港ナカを造ろう

駅ナカが大ヒットしている。
移動する人にとっては駅から出ることより駅の中にいる時間の方が長い。当たり前といえば、当たり前のことだが、これに気づかず、あるいは気づいていても野放しにしてきたことは大きな失点だ。
駅ナカが成功するには、その駅が交通の要所、すなわち複数の路線が交差し、乗り換え時間(滞在時間)が長いことが重要だ。
これらの条件はそのまま空港にもあてはまる。むしろ、空港のための条件といえる。
今でも空港には店がある。しかし、繁盛しているかといえば決して繁盛しているとはいえないだろう。
特に成田は問題だ。
羽田は国内線でありながら活況がある。しかし、成田は国際線のハブを目指しているにもかかわらず貧弱だ。
そこで、提案だが、成田に巨大なショッピングモールを建設してはどうだろう。
ただし、このモールには建築上の興味深い使命がある。それは二重構造だ。つまり、国内の客と国外の客に両方サービスできなければならないという点である。
夜間に営業を停止する成田に商業的な魅力は少ない。国外の客だけでは十分でない。国内の客を呼ぶ必要がある。
羽田の場合、もし国際線の中継になるなら、わずかな時間で都内に出ることができる。わざわざショッピングモールを作らなくても困らない。

ブログを役立てるには

知る人ぞ知る事実だが、日本語ブログの投稿数は世界一だ。
しかし、ブログの投稿には玉石混合があり、単純に数だけ世界一であることを誇るわけには行かない。数より質が大事という面は確かになる。
しかし、あまり理解されていないことかもしれないが、数がなければ質は生まれない。少数の人で大きな成果を出すというのは非常に難しいことだ。
多くの人が競争することで、互いに刺激され、あるいは協調し、新しい成果が生まれる。
世界一だという日本のブログを役立てない法はない。
それでは、どうすれば役立てることができるのか?
例えば、このブログでは、自分がやらないだろうと思える仕事を公開している。もしかしたら、それが他の人の役に立つかもしれないと考えているからだ。逆に、他の人も同じように考えていたら、自分にとって有益な情報を入手できるかもしれない。
ここで、2つの問題がある。
1つは、自分にとって必要な情報とめぐりあえるかどうかである。それには検索技術がなんといっても重要だ。
もう1つは、それがきっかけにしかならないことだ。答えはその先にある。その先の答えを見つけることができるかどうかは本人の力量にかかっている。その壁は厚い。インターネットで検索すれば答えが分かるという安易なものではない。もし、この段階も検索で解決しようとするなら、非常に大規模かつ精細な検索技法が必要になる。

2007年10月4日木曜日

日本で大型サーバを使うには

日本のサーバ事情は厳しいようだ。
日本では小型サーバしか売れない。小型サーバの単価が安いため、利益率が低い。しかも、高度な技術を必要としないため、価格競争にさらされる。
大型サーバは小型サーバより高価だが、対費用効果は高い。言い換えれば、対費用効果が高くない大型サーバは失格だ。
日本で大型サーバが流行らないのは、日本にGoogleのような巨大なビジネスモデルがないからだ。いずれも少々大きいくらいのサーバで十分こなせるため、小型サーバを数多くそろえる道を選択してしまう。
そこで、日本で大型サーバが売れないなら、大型サーバを小型サーバとして売ればよい。
つまり、複数の企業にサーバの利用をサービスとして提供する。いうなれば、Server as a Serviceだ。
今でもレンタルサーバは数多い。サーバメーカーがこの分野に直接参入するしかない。
ユーザ市場の利益率の高い?ところを直接押さえたほうが有利だ。
このような戦略を展開すると、中小サーバレンタルベンチャーは軒並み強力な競争にさらされることになる。
しかし、それがグローバル化だ。国内でも海外でも競争から逃げることはできない。

朝と週末のYahoo

Yahooは朝と週末の利用が少ないそうだ。
週末少ないのは、娯楽よりビジネスに偏重しているからだろう。もっと、娯楽があってよい。
朝少ないのは、純粋に忙しいからだ。朝起きて出勤するまでは、決まりきった日課をこなすだけでも忙しい。起きるのが遅いからだ。メールのチェックは通勤中に行うことができる。しかし、ラッシュの電車で携帯を操作するのは至難の業だ。
もっとも、朝より夜明け前の時間帯の方が利用が少ない。この時間帯の利用率を上げることは不可能だろう。だから、内部の自動化できる業務をサーバに割り当てるべきだ。

ノートPCに目覚まし機能を

ノートPCと携帯を比較すれば、誰もがノートPCの方が機能が上だと思うだろう。
しかし、実際にはノートPCは通信機能以外でも携帯に劣る部分がある。
しかも、本質的と思える部分なので、ぜひ直して欲しい。
それが、目覚し機能だ。
携帯を目覚まし代わりに利用する人は、多くないかもしれないが、少なくもない。
しかし、ノートPCを目覚まし代わりにする人はいない。
その機能がないことはもちろん目覚ましとして稼動し続けることが無駄だからだ。
ノートPCの消費電力は携帯の比ではない。
それでは、なぜ目覚し機能を望むかといえば、これは遠隔操作の決め手になるからだ。
ノートPCは、消費電力が少なく、ちょっとしたサーバに転用できる。あくまでも一時的な転用だ。あるいは移動できるサーバとして常用することもあるかもしれない。
そのようなときバッテリがあるノートPCはUPSいらずでありがたい。しかし、シャットダウンはできても起動ができない。そこで、目覚し機能が登場する。
目覚まし機能があれば、時間設定で起動できるので、非常に便利だ。
本来はノートPCだけでなく、あらゆるPCに必須の機能だと思う。
他にあてになるPCがいない中ではWoLだけでは不十分だ。

2007年10月3日水曜日

電源不要のLSI

電源不要のLSIといえばICチップを思い出す人も多いだろう。
しかし、ICチップは用途が限定される。
もっとすごいチップが登場したようだ。
@ITによると、グリーンピーク・テクノロジーは電力線やバッテリーなしで作動可能な超低消費電力無線センサを開発したとのことだ。
このLSIでは環境発電を採用しているらしい。移動先の環境下で可能な様々な発電方法を試し、動作電力を確保するらしい。
この技術には少々驚いた。いずれ可能になるかもしれないとは思ったが、まさかこんなに早く実現されるとは思わなかった。
地球温暖化に朗報だ。この技術が広まって欲しい。
CPUなどのエネルギー食いLSIには使えないだろうが、その電力の一部でも負担できればよいので、なるべく多くのLSIに取り入れて欲しいと思う。
他の会社は、どのような取り組みをしているのだろうか。

2007年10月2日火曜日

AdSenseは著者のためのCMか

このブログにもGoogle AdSenseを掲載している。
AdSenseはターゲット広告だ。
つまり、ホームページ(この場合、ブログ)の内容に合わせて広告を変えることで視聴者に適合した広告を表示する。
ここで、多くの人に読まれるブログならば問題ないが、このブログのようにほとんど読まれないブログでは、著者=視聴者だ。
著者は自分の興味あることを書き、その広告が表示されるのだから、その広告を最もよく見るのは著者自身である。すなわち、著者へのCMに他ならない。
これはうまくできた制度だ。
少なくとも一人の強い興味を持った視聴者がいるというわけだ。
例え一人の視聴者でも、それをたくさんのブログで繰り返せば、多くの視聴者が同じ広告を見ることになる。それでも十分成立する。

児童文学がおもしろい

最近、児童文学に興味を持っている。
児童文学といっても高尚なものではない。
例えば、デルトラクエストなどである。
今、幼児への読み聞かせや、小学校での読書が話題になっている。
いずれも国語力こそ学力の基本であるという認識のためだろう。それは正しいと思う。
とにかく読書するという習慣をつけることが重要なので、内容は二の次だ。
しかし、おもしろくなければ読書は続かない。
デルトラクエストは文句なくおもしろい。大人が読んでもおもしろい。特にアニメ世代には抵抗なく受け入れられる。
今、デルトラクエストはアニメにもなっている。そちらのほうは、あまり興味ない。こういうものはたいてい原作の方が面白いと相場が決まっている。アニメでは想像力が養えない。
デルトラクエストはエミリー・ロッダの作である。彼女は他にローワン・シリーズも手がけている。こちらも大変面白い。デルトラクエストよりむしろローワンのほうを子供に読んで欲しい。
書店には、この手の手軽に読める児童文学がたくさんある。

給与の代わりに福利厚生を

日本経済はどうやら上向きつつあるらしい。しかし、地方や労働者はそれを実感できない。
いずれも事実かどうかは定かでないが、まことしやかに言われている。
確かに、会社は競争力を維持するために人件費を抑えたい。よって、給与をあげたくない。
しかし、そのままでは消費が低迷する。
そこで、給与以外の部分で利益を還元することを考えるべきだ。
例えば、会社がマンションを建てて従業員に賃料を割り引いて貸す。
このようなことはバブル時代あるいはそれ以前から行われてきたことだ。しかし、バブルがはじけて資産を整理した結果、多くの会社は社員寮を手放した。
かつての失敗を繰り返してはいけない。
そこで、今度は従業員以外にも貸す。ただし、正規の値段で。
つまり、副業として不動産業を行うということだ。
そして、重要な点は、その部門でも決して赤字にしないことだ。そのためには社員への割引分を転嫁できるだけの規模が必要になる。かなりの投資になるが、これは資産なので資金を眠らせるよりよい。いざとなれば売ってもよい。

電子マネーの自動販売機

電子マネーで購入できる自動販売機のことではない。
電子マネーのカードを購入する自動販売機の話だ。
現在、そのような自動販売機があるのかどうかは知らない。
知らないのをいいことに、ここで好き勝手に自動販売機をデザインしてみよう。
私が考える(欲しい)自動販売機は以下のような機能を持つ。
・電子マネーのカードが購入できる。
 デボジット制ならカード購入時にカード分の代金がチャージから引かれる。
・電子マネーのカードを回収できる。
 デボジット制なら回収時にカード代金を返金する。チャージ分も合わせて返金する。
・現金でチャージできる。
 当然だ。さらに小銭のチャージも許す。
・クレジットカードでチャージできる。
 これさえできれば現金を持ち歩く必要はほとんどない。PASMOや後払い式のカードでなくてもよい。

電子マネーの両替

電子マネーが普及しつつある。
いずれクレジットカードと電子マネーだけでとりあえず生活できるようになるだろう。
そうなれば空港で両替するとき電子マネーにチャージすることも考えられる。
そのためにはいくつかの課題を克服する必要がある。
まず、電子マネーを、残額を含めて換金できるようにすることだ。カードは空き瓶またはSuicaのようにデポジットでよいだろう。あるいはレートの優遇と相殺してもよい。
これからは空港に電子マネーのチャージ機を設置する必要がある。それもJRの改札ではなく銀行の傍にだ。
さらに電子マネー用の保険を考えるとよい。そうすればトラベラーズチェックは不要になるだろう。
また、電子マネーに保存できる額も見直す必要がある。これはチャージ機の設置台数に依存する。主要な駅に設置しておけば、小額でも問題ないだろう。特にコンビニでチャージできる効果は大きい。
空港を制覇した方が外国人ビジネスマンを取り込むことができる。

PCは増えてもスキルは落ちる

かつてPCの台数が少ないときはユーザのほとんどがプログラマーだった。
それもそのはず、プログラミングができなければ何にも使えなかったからだ。PCを使うこと=プログラミングであった。
しかし、WIMPとExcelでプログラミングが不要になった。この結果、PCは普及した。しかし、利用者のスキルは特に向上していない。
かつて、PCが高価であったときには、一生懸命使い方を覚え、自らのスキルを向上させた。つまり、機械が人間を育てた。
しかし、PCが安価になると、使わなくても惜しいと思わなくなる。わざわざ苦労してスキルアップしなくても、そこそこ使える。苦労するときも精神的な苦労(学習)より肉体的な苦労(ひたすらコピー)を選ぶ。
その結果、生産性はまったく上がらない。今でも少数のできる人に頼ることが多い。
付け加えると、スキルは低くても人数が増えたことで処理能力自体は増えている。それは重要なことだ。
しかし、今のPCはユーザを甘やかすだけで、鍛えることをしない。よい道具が人を作るという面は確かにあるのだ。問題は人を鍛える道具は人を選ぶということだ。一部の人をさらに向上させるか、全員で負担を分け合うか、いずれも道を選ぶかということだ。
安価な労働力に頼るなら、全員で負担を分け合うことになる。しかし、その結果、労働者の給与は他に安い労働力がある限りは決して上がらない。

PCが普及した理由

PCは普及した。
これはPCの価格が下がったためとよくいわれるが、個人的には違うと思う。
確かにPCは安くなった。かつては車に匹敵するといわれた時代もあったが、車の製造に革命が起きない限り、PCと車の値段が比較されることはないだろう。
しかし、私の記憶では、かつての高価なPCといえども40~60万円程度だった。今は安いとはいえ10~20万円程度だ。単純計算では1/6であるから、いかにも安いように思える。しかし、売れ筋からいえば主流は20万円以上のノートPCであり、せいぜい1/2にしかなっていない。
1/2程度の差は大きくない。むしろ、デスクトップがノートに変わり、DOSがWindowsに変わったことが大きい。
つまり、だれでも使えるように進化したために、普及したと考えるべきだ。

10月のブログ

9月はずいぶん記事を書いた。
これまでのところ前月の記事の数を常に更新してきたが、10月は9月ほどたくさんの記事は書けないだろう。
本当にコンスタントに書き続けることができるかどうかは、これからわかる。