2008年8月29日金曜日

分散クラウド

クラウドはおおむねクラスターのようなものなので、すでに分散システムといってもよい。
しかし、多くの場合、クラウドは単一組織で提供されるサービスである。複数の組織の資源を統合しようとするグリッドとは違う。
しかし、グリッドと異なりクラウドはすべての操作が許される。グリッドのような大きな制限がない。
そこで、複数の組織の資源を単一のクラウドにまとめるグリッド?があってもよい。
かつて、分散システムは、分散OSで1つのマシンとなる夢を見たが、そこまでの一体感を実現するのは困難だ。組織の壁は厚かった。
しかし、グリッドは比較的容易に壁を超えることに成功した。それでも十分とはいえないが。
1台のマシンとなることは困難でも、複数のマシンとなることは可能かもしれない。今後、複数組織間のクラウドは課題の一つになるだろう。

利用した分だけ払うホテル

ホテルの運用経費で消耗品は予測が困難だ。これは程度問題で、正確には困難だが、大雑把には把握できる。しかし、大雑把な把握では不十分だ。例えば、燃料費の高騰など外的な要因で経費が圧迫される。それなら最初から消費者つまり宿泊者に転嫁させればよい。その代りに基本料はぎりぎりまで下げる。
料金プランも複数あるとよい。いくら使ってもよい安心プランや、使っただけしか払わない経済プランなどだ。これは通信料にも似ている。他の業界の料金プランを別の業界に当てはめるのも面白い。

アドオンミドルウェア

アプリケーションとOSの間に位置する共通ソフトをミドルウェアという。
最近ブラウザの種類が増えてきている。IE独占とはいかなくなってきた。
それらのブラウザで興味深い点はアドオンの充実だ。ブラウザ自身の機能もさることながらアドオンを使いたいためにブラウザを選択する人も少なくない。
しかし、1つのアドオンを複数のブラウザに対応させるのは難しいし、面倒だろう。そこで、アドオンを共通開発するミドルウェアがあるとよい。それぞれのブラウザ用の独自APIを吸収し、共通APIにすることができれば、アドオン開発の手間が大幅に簡略化する。
ただし、このようなアドオンはアドオン・アドオンということになるので管理法も別になる。それでも大きなメリットがある。

2008年8月27日水曜日

傾斜可変型ドラム洗濯機

取り出し口を節約したければ上から取り出せばよい。それなら洗濯中は横に傾け、終わったら上向きにすればよい。
必ずしも電動で傾ける必要はない。手動でもよい。イメージとしてR2D2のような形になるかもしれない。

上下スライドドアの洗濯機

横ないしななめドラム式洗濯機が人気だ。省エネでもある。しかし、縦ドラム式ほど少スペースではない。スペースが足りずに設置できないこともある。人気があるのに機会を損失している。
本体の大きさはある程度やむを得ない。しかし、ドラム以外のスペースは極力無駄にしない工夫が必要だ。
なかでも開閉ドアがネックになる。左右どちらにも開くように工夫されているがそれだけでは不十分だ。開閉に必要なスペースを考えるとかなりのスペースになってしまう。おそらく通常のマンションにしても1畳くらいのスペースしか脱衣所にはないはずだ。すると洗濯機を置くと脱衣かごなどが置けなくなる。そちらを工夫するのが本筋かもしれないが、無用なスペースを消費するのは避けなければならない。
車もそうだがドアの開閉には問題がある。一部の車にはスライドドアが普及している。洗濯機もスライドドアでスペースを節約するべきだ。
洗濯機のドアには内と外がある。内側のドアはドラムのふただ。外ドアをスライドにするのは難しくない。内側ドアは小さいので今のままでもそれほど邪魔ではない。しかし、可能ならそこでも少スペースであってほしい。

シアトルコーヒーの終焉

スターバックスなどシアトルコーヒーと呼ばれる系統のコーヒーが日本でブームになって久しい。今ではどこにでもスターバックスがある。もしかしたらマクドナルドより見つけやすいかもしれない。
シアトルコーヒーといえば何でもトッピングするラテが特徴だ。しかし、ブームが落ち着いたとき自分が一番注文するのは本日のコーヒー、すなわち普通のコーヒーだということがわかった。自分だけそうなのかといえば必ずしもそうとは限らず一般的にいえそうだ。もともと日本人は純粋なものの味を楽しむ傾向にある。そうなると昔ながらの喫茶店に回帰する。
いまのスターバックスは人気のあまり座ることもできない。それなら空いている喫茶店の方がましだ。もっとも昔の喫茶店は味も種類もあまり十分とはいえなかった。しかし、いま生き残っている喫茶店は悪くない。

指輪時計

ソーラー発電の腕時計が増えた。しかし、長袖を着ていると発電パネルが隠されて効率が落ちる。そこで長袖を着ていても隠れないところに時計をつけられないかと考えてみた。1つの方法は指につけることだろう。すなわち指時計だ。
次に指時計に必要な機能を考える。腕時計に比べて面積が小さくなるので発電パネルの面積を確保することが最大のデザイン上の課題だろう。長方形ないし楕円形のデザインが考えられる。指輪のサイズは注文時に指定する必要がある。発電量からデジタル表示がよい。操作ボタンも必要最小限にする。液晶次第では表示を工夫し1ボタンにすることも不可能ではない。生活防水が必須だ。手を洗うときいちいち指輪をはずさなくてもよいようにしなければならない。
実現の可能性としては2段階で考える必要がある。技術的に可能かということと、市場があるかということだ。いまのところ技術的な段階で難しいかもしれない。製造が不可能なのではなく、製造コストがかなり高くなるという理由だろう。そこで宝飾を施し、結婚指輪にするなどの戦略が必要になる。

長時間録画可能なデジカメ

ライフログを趣味にする人もいる。また、海外旅行や結婚式などめったにない重要なイベントの記録は取り逃したくない。そのようなとき長時間録画可能なデジカメがほしくなる。
ここで、あえてビデオカメラとはいわない。ビデオの仕様で長時間録画するとバッテリーの方がボトルネックになるか、著しく携帯性にかけるものになるのがおちだからだ。そこでデジカメに期待するが、撮影するのはあくまで動画だ。つまり簡易ビデオとして利用する。
機能的に複雑なことは何もない。適当なサイズ、たとえば100MBずつ分割しながら記録してくれればよい。ただし、充電なしでも8時間くらい動いてほしい。さもなくば小型バッテリをこまめに交換するしかない。メディアはもちろんSDHC 32GBだ。解像度を抑えるか、メディアを交換するかは選択したい。
胸ポケットに入れながら撮影することを想定しているので、レンズの場所や向きが問題だ。なるべく隅にある方がよい。また、撮影時にレンズが飛び出るのは困る。画質より時間重視の利用法だ。近頃のデジカメを見るといずれもレンズ重視だ。デジカメより携帯の方がよいかもしれない。iPhoneのカメラはきわめて控え目で、ちょうどよい場所についている。SDなどもメディアの容量を気にする必要もほとんどない。バッテリだけが気がかりだ。それが解消されればiPhoneが一番理想に近いかもしれない。

東武東上線の新型車量は6人がけ

普通、電車の座席は7人がけが多い。ただし、あまり守られていない。かなりきつく詰めて座らなければ7人は無理なので、そもそも無理があったともいえる。そのためか、東武東上線に6人がけの座席が登場した。2人がけ×3の構成だ。これで少し余裕ができるかと思ったら、これは進行方向に向かって向きを変えることができるように配慮されたものらしい。新幹線やローカル線にある座り方だ。
もともと乗車率の高い地域ではすべての座席がシルバーシートのようなものなので6人がけでもかまわないと思う。これがJRにも普及するかどうかは疑問だ。山手線では座席がいらないくらいなので、おそらく無理だろう。

Fire & Ice

大分前だがアメリカでFire & Ice(逆かも知れないIce & Fireだったかも)という店に入った。好きなものを選んで鉄板で焼いてくれるという店だ。鉄板がFire、焼かなければIceということなのだろう。セルフサービスと鉄板焼きをうまく組み合わせてあると思う。日本に輸入する人はいないだろうか?

ユビキタス時代のデータ管理

ここでユビキタスとはモバイルではなく、人より多くのPCがあること、すなわち複数PCを使うことと定義する。だまされたと思わないでほしい。むしろ由緒正しい考えなのだから。
つまり、ここでは複数のPCでいかにデータを共有ないし同期するかという問題を考える。近々、複数のPCを使うことになりそうなので、あらかじめ方針を定めようということだ。
常に最良の手段は共有だ。Winnyをファイル共有ということがあるが、正しくない。Winnyは共有でなく、コピーだ。だからこそ問題なのだ。話がそれたので元に戻す。いつでもどこでも共有できるならそれが一番よい。しかし、実際には難しい。
たとえば、2台のPC間で共有するなら、2台とも電源を入れておかなければならない。これは無駄だ。しかも、外出するとき両方持ち運ばなければならない。これでは意味がない。したがって、共有するならオンラインストレージにする必要がある。
一番よいオンラインストレージはSkyDriveだろう。5GBまでなら十分だ。しかし、本格的な利用には物足りないかもしれない。その場合はMediaFireなども併用するとよい。私自身はデータをSkyDriveに移動している最中だが、uploadが面倒でしかたない。
オンラインストレージは万能ではない。特にマルチメディアの保存には適さない。ストリーミングできないわけではないが、遅すぎる。また、サイズ制限にかかることもある。
そこで同期も併用しなければならない。正直、あまりよい同期ツールを知らない。Office Grooveはうざいが、やむを得ないかもしれない。しかし、Macではできないだろう。TimeMachine/ryncの方がまっとうかもしれない。Win-Mac間共有はいまだに日本語コードなどの問題がある。DropBoxは注目に値するが2GBでは問題外だ。
同期はPC間でする必要はない。オンラインストレージに対して行うべきだ。さもないとO(n^2)になってしまう。しかし、同期サービスを公開しているオンラインストレージは聞いたことがない。
現状では、オンラインストレージを介して緩やかに同期するしかない。結局、手作業がなくならないということだ。
実はデータ管理以外にもデスクトップやブラウザ、アプリケーションの互換性など非常に多くの問題がある。
一番確実な方法はUSBメモリに入れた仮想マシンを使うことかもしれない。ただし、せっかくのHWがまったく生かせない。

2008年8月26日火曜日

PS3をPCに

Appleは好調だ。PCが低価格にシフトするなかで、MacBookなどは価格を維持している。原料に比べて高く売れるので利益率がよい。おそらくAppleの利益率はASUSやHPなどの低価格PCに比べて極めて高いだろう。これには理由がある。
1つの理由は、OSを含めた独自性がよい方向で評価されたためだ。DTPなどの限られた分野で根強く支持されてきたものの、少し前までMacはビジネスでは使い物にならないといわれた。今でもその傾向がないわけではないが、ビジネスシーンでも多くの人が使い始めている。1つはIntelのCPUを採用し、仮想マシンを使えばWindowsが動作するためでもある。しかし、仮想マシンに頼るだけではなく、Officeが移植されているという理由も大きい。MicrosoftがOfficeを移植したのはMacの市場が無視できないものだからだろう。それは、元をただせば、もう1つのOSであるMac OS Xの成果ともいえる。
Windows全盛期にあって独自OS路線を堅持したのは大きな決断だったろう。しかし、勝算がないわけではなかったろう。なぜならOSSとしてOSを開発できたからだ。FreeBSDがなければMax OS Xもなかったろう。
PCの価値を高めたいと苦心しているのは日本メーカーも同じだ。しかし、Appleほど思いきることはできないでいる。OSを開発することは非常に大きな労力を要するということだ。同じ戦略をとりたいと思って考えたメーカーは少なくないだろう。しかし、不況や人材不足、マーケティングなどの結果、異なる道を歩むことを決めたのだろう。しかし、その結果、好調なApple対不調な国内メーカーという図式が完成してしまった。
もし遅ればせながら今からでもAppleのような戦略をとれるメーカーがあるとすれば、Sonyではないかと思う。SonyにはPS3があるからだ。PS3はIntel CPUではないという問題があるものの、PCを凌駕する性能を持つ。ある意味ではPS3こそ最も速く最も安いPCだともいえる。ゲームの利益を担保に破格の値段で供給できるからだ。しかし、だからこそPCにできなかったともいえる。このままPS3が低迷するようなら、いっそPCにしてしまうのも手ではないだろうか。
その時にはLinuxを採用するのだろう。しかし、Linuxデスクトップには多くの問題が残っている。サーバでは成功しているLinuxも、デスクトップはまるでWindowsに歯が立たない。それをどのように克服するか、Mac OS Xなみのデスクトップを実現できるかがカギとなるだろう。

Erlangでクラウド

Google App EngineではPythonでタスクを表す。Pythonも悪くないし、確かに実績もある。しかし、Pythonにせよ、Rubyにせよ、スレッドはそれほど軽くない。Javaと同等だ。もっと軽いスレッドが必要だ。そうなるとErlangがよいかもしれない。
Erlangのような関数型言語でどこまで表現できるのか、本格的なアプリケーションを書いたことがないのでわからない。また、非破壊的な操作だけでメモリを有効に利用できるのかどうか疑問もある。しかし、今の時代、メモリは十分にあり、副作用がないということの利点の方が大きいかもしれない。あまり期待するとがっかりするかもしれないので、Erlangには少しだけ期待している。

モバイル時代のリテラシ

PC時代にはキーボードのタッチタイピングもリテラシと言われた。
しかし、時代が変わり、今やモバイル時代となった。
モバイル時代にタッチタイピングはないだろう。
このように時代に応じてリテラシは変化する。
今、モバイルの時代に必要なリテラシとは何かをPCの延長としてではなく考える必要があるだろう。

McBakery

マクドナルドがMcBakeryを始めた。その名のとおりパンを売る。このサービスは日本だけのものなのかどうか知らないが、世界に通用するのかどうか少し疑問がある。品揃えがいかにも日本で人気のものに限られている。このような品揃えはパン食文化でない国に適しているように思える。つまり、純粋なお菓子の一種として扱っているのだろう。パン食文化の国では主食の扱いでなければ難しいだろう。
この展開はMcCafeの延長なのかと考えたのだが、McCafeが世界展開されているのに対してMcBakeryはどうも違うのではないかと思う。
そういえば、McCafeはちっとも普及しない。プレミアムコーヒーがスターバックスより人気があるので無理に店舗を変える必要がないということなのかもしれない。

雨傘のレンタルあるいはデポジット

傘が無駄に捨てられている。もったいないので生かす方法を考える。
レンタルまたはデポジットというのはどうだろう。
透明なビニール傘を使っている人を目にする。このような人はあまり傘に思い入れがない人だろう。おそらく傘を忘れ、コンビニで買ったのだろう。このような傘は置き傘になるか、すぐ捨てられるかだ。そのようなとき、わざわざ買うのではなくレンタルにすればよい。
レンタルでは身元確認が必要となりわずらわしい。そこでデポジットがよい。好きなときに売り場に持っていき買い取ってもらう。買うときにリサイクル費用を上乗せし、回収時に返却する。痛んでいればリサイクルし、そうでなければリユースする。レンズ付きフィルムと同じだ。

体感音量

iPodを使っているとこまめに音量調整しているのに気づく。
周囲が騒がしいと聞きにくいので音量を大きくする。逆に静かだとうるさすぎるので小さくする。
音量調整の頻度がかなり高いので自動的に調整してくれる機能がほしくなった。
周囲の音量を監視し、それに合わせて体感音量を変更してくれるシステムはできないものか。原理は難しくない。個人差まで考慮するかどうかが微妙だ。
もしかしたらノイズキャンセルだけでよいのかも知れない。

北京オリンピック

北京オリンピックが終わった。オリンピック前に北京を訪れた感触では、過ごし安そうに思えたが、日本人観光客は少なかったようだ。チケットが入手困難だったのが最大の原因らしい。ヒートアップすれば危険も増すので正解だったかもしれない。代わりに大型TVは役立ったろう。
なお、この記事には大した意味はない。ただ、オリンピックがあったことをメモしただけだ。

時計バンドの調整

時計を通販で買うことができる。しかし、バンドの調整が必要なことが多い。このような場合、購入後に最寄の店舗に出向くため2度手間になる。これでは便利さも半減する。
そこで調整用機器を安く購入できるようにしたり、安い機器を付属品として添付したりするとよい。一番よいのは特別な機器がなくても調整できるようなバンドにすることだ。

2008年8月25日月曜日

0円低価格ノート

Acer oneがE-mobileのUSBモデムD02HWとセットで、9980円で販売された。
低価格ノートは携帯ではないので、携帯のように通信費で回収する方式を規制されることもない。
これは通信事業社やパソコンメーカーには新たな販売方法になるかもしれない。その結果、0円PCが普及する可能性もある。
ただし、ノートであろうと携帯ほど持ち運びが便利なわけではない。購入者はあくまでも少数だろう。
しかし、ニッチであるということは重要なことでもある。いまのところE-mobileは自社の強みをうまく生かしているように思える。

JavaScriptコンパイラ

以前、このブログではJavaScriptのコンパイラが必要だと(簡単に)述べた。
それは思ったより早く実現された。
Mozilla Firefox 3.1のJavaScriptエンジン(TraceMonkey)にはJITコンパイラが搭載されるという。
常とう手段とはいえ、いち早く対応したことは意義がある。
今後は、JavaScriptベースのアプリケーションがますます増えるだろう。真のP2PはJavaScriptによってもたらされるかもしれない。

タッチ・プロジェクタ

PC画面をプロジェクタで投影し、プレゼンテーションすることがある。大きなプロジェクタ画面に対して、小さなPC画面を見ながら操作する。そこに矛盾ないし不自然さがある。講演者はプロジェクタのスクリーンで操作したい。
そのためにはプロジェクタ・スクリーンの画面でタッチ操作を行うのがよい。たとえば、プロジェクタがジェスチャを認識する。
また、直接タッチできない場所や大きさのスクリーンでは、レーザーポインタの場所を認識する必要がある。

早口言葉生成

早口言葉は発音しにくい音の続きで構成される。単に発音しにくいだけでなく、それが意味ある言葉なのかも問題となる。
発音しにくさは舌の動きと関係する。逆にいえば舌の動きから発音しにくさを推測することができる。
早口言葉を生成するには既存の発音しにくい語彙を組み合わせる方法と、口内の運動を解析する方法が考えられる。後者の方法は語学のみならず心理学や文化人類学にも関連するだろう。その意味でより興味深い。

Webアプリ+ファイル交換

時代が変化している。特に日本は世界の最先端を進んでいる。そのためしばしばガラパゴスとなることもある。
いまの若い人はPCより携帯を使う。通信費を含めれば携帯は決して安くない。しかし、極端な話0円でも買える手軽さはPCにない。安そうに見えるが決して安くない携帯を買って使うことができるということは裕福な証拠だ。もっとも他を犠牲にしてでも携帯はほしいのだろう。
世界でも携帯は普及しているが、PCも普及している。使い分けられているというべきか、あるいは携帯の方が高いことが認識されているというべきかもしれない。世界が日本の後を追いかけるなら、やがて世界からPCが淘汰されるかもしれない。
PCと携帯の違いはいろいろあるが、今回はWebアプリに注目する。iPhoneのようにPCと同様にWebアプリを使える携帯が今後も増えるだろう。
Webアプリを使えば携帯でもPCと同じことができる。しかし、それでも問題はある。1つの問題はファイル交換だ。ここでいうファイル交換はP2Pのことではない。
PCの場合、ファイル交換にメディアを使うことができる。携帯でもSDを使えば不可能ではないが、まず使われない。多くは通信だけしか使わない。
ファイル交換を通信のみに限定することがモバイルの特徴ともいえる。このような場合、ファイル交換のためのWebアウリまたはWebサービスが必要だ。従来のファイル交換システムはいずれも問題点がある。たとえばアクセス制御を登録ユーザに対してしかかけられなかったり、公開アドレスが検索できてしまったりする。第3者にデータを渡すとき相手が同じサービスのメンバーだと仮定するのは虫がよすぎる。メール添付用に公開アドレスを生成してくれるサービスもあるが、公開データとして扱われるため無関係のものが検索によりそのアドレスを知ることができる。そうなればデータを秘密理に交換できない。データを暗号化し、カギだけメールすることもできるが、いかにも手順が煩雑だ。

情報インフラ代の重複徴収

既存の情報インフラは技術的にすべてインターネットで代替えできる。しかし、実際にはそうせず個別のプロバイダないしキャリアが料金を徴収している。
この料金が家計に占める割合はかなり大きい。プロバイダやキャリアでばらつきはあるが、ADSLで5000円/月、FTTHで7500、CATV込みで10000といったところだろう。さらにモバイルまで含めるとデータ定額6000円/月・台だ。
情報は無料で入手しているという意識の
人は少なくないと思うが、実際にはこれだけの経費を家計で支出している。これは無視できない額に達しているのではないだろうか。情報格差を助長しているように思える。特に複数の経路を確保するために過剰な料金を支払っている。それでいてそれぞれの経路は孤立し、代替えできない。これは意図的に重複徴収されているともいえる。
そろそろ公共的な情報インフラを考えた方がよいのではないだろうか。ラストワンマイルを無線にすれば、地デジに移行する経費だけで十分賄えるような気がする。ただし、公共的な無線はことごとく失敗しているのでよく考える必要がある。

ブログでサーベイ

レポートではサーベイ(調査)が重要だ。
何かを調べるときWikipediaを使う人は多い。しかし、Wikipediaのコピーは真っ先にチェックされる。もちろん正式な引用ならとやかくいわれることはない。しかし、さすがに引用ばかりではレポートにならない。
サーベイでは独自のまとめ方が要求される。何のために調べ、どのような観点からまとめるかが問題だ。観点はレポートごとに異なる。本来はレポートごとにまとめ直すべきだが、似たようなレポートを繰り返し書かねばならない場合は書きためておくとよい。
サーベイを書きためるにはブログやwikiがよい。どちらかといえばwikiだろうが、ブログでもかまわない。このような用途でもブログを活用できる。ブログは日々の努力の成果ともいえる。その意味ではwikiよりコンスタントに成果を蓄積しやすい。

2008年8月20日水曜日

iPhoneのバッテリー稼働時間

iPhoneは当然バッテリーで稼働しているが、その稼働時間が問題だ。
公称では、通話8時間、インターネット接続6時間、ビデオ再生7時間、音楽再生24時間らしい。
しかし、実際に利用している人からはインターネット接続2時間がいいところだという話を聞いた。使いまくるとその程度なのだろう。
WILLCOM D4の1.5時間といい勝負かもしれない。

2008年8月14日木曜日

公共料金のトップランナー方式

電気・ガス・水道はライフラインと呼ばれるほど重要だ。もっともガスはオール電化住宅の進歩により必須ではなくなってきている。その分、電気の重要度は高まっている。
これらの料金は公共料金として徴収される。地域による差はあるが、生きる上で必要な支出という意味で、税金なようものだ。しかし、税金では受益者負担ということもあるが原則として公平でなければならない。
公共料金のうち水道料金の地方格差が最も大きい。これは大きな問題だ。水源に近い場所の利はあるだろうが、それ以上に不必要なダム建設のつけを支払わされているという面も少なくない。
そこで、公共料金にもトップランナー方式を導入してはどうかと思う。すべての自治体が、最も安い自治体の料金に合わせなければならないようにする。すると負担は自治体は痛みを感じる。それが無駄な公共工事を減らすかも知れない。
一方で、今まで高い料金によって需要が抑えられてきた分が反動として現れるかもしれない。一時的な反動ならよいが、無駄な消費が増える危険もある。
また、自治体の痛みは税金となって素通りするだけかもしれない。それでは意味がない。水道代から所得税などに転嫁されるだけでは不十分だ。しかし、所得税率が大きな地域は避けられる。特に企業が避けるので産業が育たない。よって、それが抑止力にはなる。
水道代の高さは様々な面に問題を起こす。例えば、水道料金が高いとミネラルウォーターの価格が相対的に安くなる。その結果、ミネラルウォーターを買う人が増える。それは景気を刺激するが、CO2削減政策に反する。
水道料金が高いということは、その地域に適切な水の配送法を確立しさえすれば、エネルギーを使って安い水を運んだ方が合理的になるということでもある。都市ガスに対するプロパンガスのようなものだ。ここでは、そのアイデアを推奨したくない。なぜなら、CO2を増やすだけだからだ。しかし、その原因が水道代の高さなら、まずそれを正す必要がある。

カルテ運搬ロボットより電子カルテ

たまたま近くにカルテを運搬するロボットを使っている病院がある。天井に這ったレールに沿ってロボットが動くさまはテーマパークのようで面白い。確かに看護婦の行き来は少なく見えるので効果はあるのだろう。
しかし、同じ病院で不満なのは会計に待たされることだ。これは手作業でカルテを整理しているためと思われる。それに比べて電子カルテはずっと早い。
このことから患者の会計における満足度を高めるにはロボットより電子カルテの方がよいと考える。

大学3年制

今でも一部の大学では3年で卒業できる制度がある。ただし、これには注意が必要だ。正式には卒業ではなく、飛び級であることが多い。この場合、大学院へ進学する資格を得るだけで、卒業は認定されない。学歴としては学部を単位取得退学したことになる。
4年生の大学を卒業するには、それなりの単位数124が必要だ。これは、理論上、数の上からは3年で満たすことができる。年間42単位取得できればよい。
それをあえて4年に引き伸ばしているというのが、実態だ。経営的な理由もあるが、これ以上内容を希薄にしたくないという最後の抵抗でもある。
きちんと勉強するには単位だけでなく時間も重要だ。しかし、従来の3年制では時間を短縮するため、どこかで内容が希薄になる。
そこで、ここで提案したいのは無駄な時間を削り、正規の時間を確保することで3年卒業を実現する制度だ。
大学の休みは長い。ほとんど8,9,2,3月がまるごと休みになる。1年の1/3だ。前期、後期も同じく4カ月なので、1学期分を休みにしているということだ。ということは、これらをまとめれば、1学期分になるということだ。
教員は大変だ。休みの期間は研究の期間でもあるからだ。したがって、研究を放棄しなければならなくなる。しかし、それを受け入れるのであれば、今の時代であれば、このような制度を取り入れる大学が現れてもおかしくない。その場合の大学は、研究機関ではなく、教養教育機関となるだろう。
ちなみに、学費は安くならない。むしろシステム変更などで高くなるかもしれない。しかし、早く社会に出れば生涯賃金は高くなるので、受け入れられる選択肢となるだろう。

低価格ノートにおけるOSのコスト

低価格ノートにおけるOSのコストは極めて深刻な問題となっている。
いまや販売されるノートの半数は低価格ノートだといわれている。低価格ノートは人気商品なのだ。しかし、利益率は薄い。薄くても利益が出せるなら、売りたくなる。その際、OSのコストは極めて大きい。
あるノートのカスタマイズを見ると、Vista HomeからVista Proに変更するだけで9000円ほど価格が上昇する。低価格ノートの価格は60000円ほどなので20%近くがものではないソフト(しかもOSだけ)に支払われているということだ。しかもVistaはHWをうまく活用しているとはいえない。特に低価格ノートのような貧弱な仕様には合わない。
本来はLinuxが救世主となるはずだったが、先行きは明るくない。Ubuntuは元気だが、まだまだ困難な道が続いている。

2008年8月7日木曜日

仮想マシンからシミュレータへ

仮想マシンは、いうなれば単に計算を実行するだけのしくみだ。
それに対してシミュレータは計算の様々な副作用まで計測する。
その計測は通常では単なる負荷でしかないが、内部統制など企業活動により大きな責任が問われる現在では、重要なデータとなる。
そこで、単に実行するだけの仮想マシンから有益な情報を計測するシミュレータへと進化する方向が考えられる。物理CPUのパワーをこのような方向に利用するのは有益だろう。

仮想マシンのUPS

仮想マシンを常時稼働して運用しているとUPSとの連携が問題になる。
ホストOSはUPSで正常に終了できるが、ゲストOSはUPSに対応していないこともある。逆にUPSがゲストOSに対応していないことがある。
理想をいえば、ホストOSがUPSから通知されたとき、仮想マシンを一時停止にして、自身も終了してほしい。そして、起動するとき、仮想マシンも再開してほしい。
ホストOS型では、アプリケーションを用いて何とかできそうだが、VMM型ではVMMが対応していなければならないだろう。
このあたりがもっと便利になってほしい。

キーボード照明

夜、PCを使っているとキーボードが暗くて、よく見えずに困ることがある。タッチタイピングは下手なので、照明が欲しい。
LCDを照明代わりに使うことがあるが、UMPCは180度近く開いて使いたいので、照明にならない。
そこで、ELキーボードか、キーボード照明のいずれかが欲しい。
ELキーボードは、キーは分かるが手が見えないので、使えるかどうかわからない。やはり、キーボードを照らす照明が欲しい。
Eee PCのような廉価ノートにさえカメラが内蔵されるのだから、照明を付加することは難しくないだろう。

LED懐中電灯

最近、LED照明が注目されている。明るさが不十分など様々な問題があるが、消費電力の低さからCO2削減の決め手と考えられている。少なくとも屋外照明はすべてLEDに移行するのだろう。
しかし、屋外照明は、照明は必要最小限の場所さえ照らせればよい。誰もいない場所を照らすこと自体無駄だ。よって、LED照明と動体検知センサーの消費電力を比較し、センサーの方が小さくて済むようなら、不必要な照明を消すようにすればよい。ただし、その制御にも電力を消費するので、さらにハードルは高くなる。
このように考えれば、いく付く先はLED懐中電灯になると思う。これ自体は別に新しくもなんともない。しかし、必要最小限のところだけ照明すればよいなら、外出する人が個々に懐中電灯を所持するのが合理的だ。
次のステップは小さくて邪魔にならない。懐中電灯だ。一番よいのは、携帯に組み込んでしまうことだろう。今は何でも携帯に組み込む時代だ。

2008年8月4日月曜日

仮想バスガイド

バスガイドがツアコンを兼ねる場合、仮想化されることはおそらくないだろう。なぜなら、そのようなガイドはバスを降りても仕事があるからだ。しかし、バスの中でしか用のないバスガイドならば、仮想化できる。
1つは遠隔バスガイドだ。モバイルの遠隔会議ないしビデオチャットを使えば容易に実現できる。この方法では、いる場所が変わるだけで、必要な人数は変わらない。多少は合理化できるかもしれないが、効果は小さい。
もう1つは仮想バスガイドだ。簡単なものはビデオでもよい。高度なものは一種の人口知能になるだろう。現実的なものは一種のコールセンターだろう。この方法では、かなり無人化できるので効果は大きい。
ただし、現在、パック旅行におけるバスガイドのコストはそれほど大きなものではないだろう。バスのサイズを最適化した方がよいかもしれない。

2008年8月3日日曜日

仮想道路標識

道路標識が現状にあっていないということは、かなり多くみられると思う。しかし、それでも道路標識を変更することは難しい。可動式や可変式ならよいが、すべての道路標識を変更するもの無理がある。さらに、設置場所を変更できるわけではない。
そこで、かなり無理があることを承知の上で提案したいのが、仮想道路標識だ。
今では多くの車にカーナビが搭載されている。そこで、いっそカーナビの装備を義務付け、カーナビで道路標識情報をドライバーに伝えてはどうか。これを仮想道路標識と呼ぶ。
このような方式は現在でも不可能ではない。しかし、現実的かどうかといえば、まだまだ実験的だ。例えば、情報提示の方式には工夫が必要だ。目の前にない標識を認識するには、絶えずカーナビを注視する必要がある。それではわき見運転になってしまう。そこで、進行方向の標識を音声で読み上げる機能などが必要になる。しかし、道路標識は多く。すべてを読み上げると、絶えず読み上げ続けることになるだろう。よって、不必要な読み上げを抑制する機能が必要だろう。例えば、速度制限以内ならわざわざ速度制限標識を読み上げないなどだ。
標識の中でも仮想化すべきものとそうでないものがある。例えば、標識ではないかもしれないが、交差点のミラーだ。これらは衝突を回避するために必要だ。仮想化でも不可能ではないが、無駄が多すぎる。信号機は境界線にある。実物の方が安全だが、予備的に仮想的に設置してもよいだろう。
このような仮想道路標識ができれば、道路行政は根本的に変化する。特にスピードがあがる。また、関連企業が税金を無駄にすることもない。これらの企業は標識を設置する代わりにセンサーを設置するようになるだろう。

ジグソーパズルの専門オンラインショップ

ジグソーパズルは固定的な人気があるが、いろいろな店で探しても、ほしい物が見つからないことが多い。
絵柄が好きでもピース数が適切でなかったり、額がなかったりする。パズルの提供元によって同一ピースでも額のサイズが異なることがある。
このようなミスマッチを解消するには、専門オンラインショップしかないだろう。
紛失したピースも再生産してくれるとありがたい。

インクジェットで電気回路を作れないか

正直、この分野は全くの素人なので、想像だけで考えている。もうすでに、このようなアイデアは存在するとしてもおかしくないと思いながら書いている。
インクジェットで印刷できる媒体は紙だけに限らない。紙以外に印刷する用途にインクジェット技術が使わることはある。また、インクジェットの解像度は他の印刷技術に対してかなり細かい。今のことろ最高精度の印刷技術といってよいだろう。これに加えてインク自体を変更することができれば、表題のような用途に利用できるのではないかと思う。
想定する電気回路は2種類ある。いわゆる基板と初期のICだ。要するに、現在のインクジェットの精度で実現可能な集積度をターゲットとするわけだ。ただし、ICといっても、通常のICよりはるかに広い面積を使うことができる。紙のサイズはA4であってもLSIの比ではない。しかし、そのままのスケールで拡大しても同じものを作れるわけではない。
紙は繊維であり、中身は空のようなものだ。そこにインクをしみこませて必要な性質を形成する。基本は、導体、絶縁体などだ。基板だけならこれだけでもよい。さらに抵抗など電気回路の基本的な要素も実現できればよい。いずれもインクの性質を変えるだけでよいはずだ。