2008年11月28日金曜日

Yahoo百科事典

百貨店の苦戦は広く知られているが、百科事典も苦戦している。もちろんWikipediaの影響が大きい。
そこで、とうとう広告収入を当て込み「Yahoo百科事典」になってしまった。
さすがに商品だけあって体裁はとてもきれいだ。しかし、正直内容はWikipediaにかなわないように思える。やはり個人の力が集団に勝ることはないのだろう。

2008年11月26日水曜日

すべての菓子はケーキを目指す

表題の「すべての(甘い)菓子はケーキを目指す」というのが持論だ。
まず、アイスで、ハーゲンダッツの戦略などを見てそう思った。
次に、最近チョコレートがケーキ化しているように思える。それで確信が強まった。
おそらく飴、キャンディ、キャラメルなどもケーキ化していくような気がする。
しかし、すべての菓子がケーキになってしまったら、そこで壁にぶつかる。ケーキ化戦略も永遠には続かない。

OpenOfficeは科研費マクロから

オープンソースを使うと経費を削減できるということは、ある程度わかっている。移行費用などが問題だが、一時的なものだ。実際に、オープンソースを活用している自治体もある。
オープンソースの中でもOpenOfficeはもっとも経費削減効果が見込めるソフトだ。もっとも広い需要に対処できるからだ。しかし、MS Officeの壁は高い。簡単には乗り越えられない。
両方に対応するという方式では経費は削減できない。しかし、最近ではOpenOfficeの全面採用に一歩踏み出す自治体も出てきた。
これらの経費削減効果が本当だとしたら他の組織でもまねするべきだろう。例えば、大学では多くの文書を作成する。レポートもその一つだ。学生にとって無料のOpenOfficeを利用できるメリットは大きい。
しかし、大学ではそれほどOpenOfficeは普及していない。その理由の1つは科研費にあるのではないかと思われる。大学の研究予算の多くは科研費に依存している。しかし、科研費の書類はMS Officeか、一太郎しかサポートしていない。
もはや一太郎よりOpenOfficeの方が普及しているといえるだろう。一太郎サポートは国産ソフト支援のような意味合いがあるが、もはやほとんど意味がない。むしろ、不必要な経費を消費しているだけだ。逆に、MS OfficeにはOpenOfficeのファイル形式(ODF)を読み書きする機能があるので、ODFで統一することも考えられる。
これは簡単だが、かはり波及効果は高い政策だと思う。

2008年11月25日火曜日

FAXサービス

FAXはレガシーサービスだが、なかなかなくならない。無理になくす必要はないかもしれないが、紙を無駄にするサービスは積極的になくした方がよいだろう。
FAXをメールに転送するのが最も現実的な方法だろう。一部のFAXには、このような機能もある。しかし、需要がないのか、なかなか普及しない。FAXを転送する手間をかけるより、一気にFAXをなくす選択をしているのかもしれない。
家庭のFAXはそれでもよいが、業務用FAXとなると、なかなかなくせない。
電話線のキャリアが、FAXをメールに変換するサービスをしてはどうかと思う。電話だけで完結しないが、もはや全体がIP電話、あるいはNGNの時代だ。おかしな話ではないだろう。しかもFAX転送料が徴収できる。メーカーの利益は減るが、キャリアの利益は増える。キャリアがメーカーに義理立てする時代ではないだろう。この方式のメリットは、既存の電話番号そのままでFAXを受信できることだ。
もう1つの方法は、FAXそのものをIP経由に受信することだ。この場合、電話番号は変わるが、キャリアは関係ない。FAX番号は電話番号と異なるのが当たり前なので、違和感はない。
次の問題は、誰がそのようなサービスを行うかだが、Googleあたりが手を挙げないものかと期待している。Googleはメールやチャットを手がけている。FAXはそれらのイメージ版だ。
もっとも、Googleがメールやチャットを手がけるのは、コミュニケーションツールを拡充するためであり、レガシーコミュニケーションを延命させるためではない。その点からすると手がけることはないのかもしれない。FAXを使わなくても、ホワイトボードサービスがあれば、かなりの部分を代用できる。しかし、正確にはFAXとホワイトボードは異なる。
誰もが無料でFAXを使える社会というのは、とても便利だ。たとえば、町内会の連絡などもFAXで済ませることができる。紙を無駄にしない仮想FAXなら、なおさらよい。
FAXを取り出す機器がない場合、郵送でまとめて印刷を届けてくれるサービスがあるとよい。即時性は犠牲になるが、運用コストは十分低い。

CPUとマイクロタービン

半分冗談、でももしかしたら本気かもというネタ。
CPUを冷却するために水冷という方法がある。通常は、液体を保持したままにするが、(まだ実用化されていないが)気化熱で冷却する方式もある。
すると、蒸気が発生するわけで、一種の蒸気機関ができてしまう。単に気化して終わりではもったいないので、そこからさらにエネルギーを得ようというわけだ。そのためにはマイクロタービンが必要だ。

Macの画面共有でホストを一覧表示する方法

複数のマシンを使うのでMac OS Xの画面共有は重宝している。しかし、標準の画面共有は接続先をいちいち入力しなければならないので面倒だ。気の利いたフリーソフトなら一覧表示してくれるだろう。そのような方法がないか探していたら、ここ(http://doubleko.blog18.fc2.com/blog-entry-3255.html)に方法が掲載されていた。
具体的には以下のコマンドを実行すればよいらしい。
$ defaults write com.apple.ScreenSharing ShowBonjourBrowser_Debug 1
(ちなみに$はプロンプト)
このdefaultsというコマンドは様々な初期設定を管理するものらしい。まだ使いこなしていない。

2008年11月20日木曜日

携帯、PCの飽和

携帯キャリアは戦略を変えつつある。
既にドコモは販売台数が減少しても利益を増加させている。携帯が飽和し、買い替え需要が低下しているため、携帯そのものを販売することで利益を上げることが困難となっている。
これに続きパソコン市場も飽和しつつある。すでに売れ筋は低価格ミニノートに移っている。これは2台目重要だ。つまり、1台目需要は一巡してしまったということだ。
時を合わせて、新たな市場の担い手になる子供たちへは携帯やパソコンを使わせない方がよいという議論が教育再生会議で進んでいる。そもそも若い世代の方が人口が少ないので、市場規模も小さい。
これからはパソコンも単純な販売戦略から脱却する必要がある。しかし、携帯のようにキャリアで稼ぐことはできない。もっとも多くのメーカーはプロバイダーを兼ねている。キャリアで稼ぐ道がないとはいえない。しかし、大した規模ではない。
残された道はサービスしかない。AppleのMobileMeに該当するサービスだろう。しかし、PCで同じサービスをするならMicrosoftに勝てるはずがない。

2008年11月19日水曜日

Windowsムービーメーカー

デジカメでビデオを撮影したところファイルサイズが大きすぎてオンラインストレージに保存できなかった。たいていのオンラインストレージは50MBが上限となっている。
そこで、このビデオファイル(.AVI)をもっと高圧縮の形式に変換したいと考えたが、あいにくとよいソフトがない。探せば見つかるだろうが、いろいろ迷っているうちに時間ばかり過ぎてしまう。
そんなときには、Windows標準のツールが役立つ。WindowsムービーメーカーはWindows標準のビデオ編集ソフトだ。もちろん無料である。
AVIファイルを選択して、WMVファイルとして保存するだけで、大幅にファイルサイズが小さくなる。デジカメのビデオも最初からこのくらいして欲しいところだ。
280MBのファイルが60MBに圧縮された。このままでは50MBを超えてしまう。そこで、シーンを分割して再編集する。その結果、50MB未満の2つのファイルに分けることができた。
それ以外の小さなファイルは単独で変換しただけで50MB以内に収まる。
単なるコーデック変換でなく、編集もできるので便利だ。無料のソフトだから少々侮っていたが、かなり使えることがわかった。

ウィンドウの操作

WindowsにしろMac OSにしろGnome/Linuxにしろ、現在のPCはウィンドウの操作で成り立っている。しかし、ウィンドウ操作が万全とは限らない。
例えば、Windowsを使っていると、タイトルバーが隠れてしまったときにどう対処すればよいかわからなくなってしまう。元々移動するにはタイトルバーが必要なので、そのタイトルバーが隠れてしまうこと自体想定していないように思える。しかし、実際にはいくらでもタイトルバーが隠れることはある。例えば、マルチディスプレイを使っているとき、ディスプレイのサイズが異なるとタイトルバーがディスプレイの範囲に含まれないことがある。これがOSのバグといえるかどうかは微妙だが、OSはOperating System、すなわち操作するためのソフトであるから、操作できない状況に陥るようでは欠陥と考えられる。
タスクバーから移動を選択しても、マウスで選択しなければならないのは変わらない。
解決策の一つはウィンドウの自動再配置だろう。フリーウェアには該当するソフトもあるが、OS自身にないのは解せない。

2008年11月18日火曜日

ditaaのWeb I/F

ditaaは便利そうだ。
常日頃PDAでメモをしている人間にとって、図形をテキストで書けることはありがたい。しかも、同じ図をPowerPointなどで書こうと思ったら結構手間がかかる。
しかし、ditaaを常時携帯する訳にもいかない。そこで、Webインターフェースを作成してみた。
シンプルだが、それなりに使える。
http://133.79.93.128/e-univ/e-draw/

木の成長を考慮しない土木工事

工事の後で、成長した木がそれを壊していることがよくある。
このような工事がなされるのは、木の成長を考慮していないからだろう。ある程度は考慮しているのかもしれないが、木の成長が予想を超えているのかもしれない。しかし、それは考慮していないといえるだろう。
土木の分野に詳しくないのでよくわからないが、木の成長を全く考慮していないということはないだろう。しかし、十分に考慮されているとはいえないように思える。
せっかく工事しても数年後に壊れるようでは意味がない。無駄な投資ともいえる。特に税金を使った土木工事では無駄を避けるべきだ。そのためには周囲の環境変化を十分に考慮した計画を立てる必要がある。
これは工事施工者の問題というより工事を計画・立案する側の問題と言える。現場にどのような樹木があるかを(図面だけでなく)少なくとも目で確認して計画する必要がある。当たり舞のことに思えるが、どうもそれがなされていないように思える。

2008年11月14日金曜日

冬のグリッド

冬はグリッドの季節かもしれない。グリッドをするためにはPCを24時間つけっぱなしにしておく必要がある。
夏はPCの熱を冷やすためにクーラーを使わなければならない。しかし、冬はPCの熱も暖房になる。
もちろん暖房としてPCを使うのは正しい方法ではない。いうなれば電熱器で暖房しているようなものだから、エネルギー効率が良くない。
しかし、エアコンの熱風より快適だという人もいるかもしれない。
いずれにせよ、冬は夏より遠慮せずにPCを使える季節といってよいだろう。

Gmailのビデオチャット

Gmailにビデオチャットの機能がついた。
これはもろにマシンパワーに依存する。HP miniでは会話にならなかった。
そう考えるといわゆる低価格ミニノートの多くにビデオカメラがついているが、あれは何お役に立つのだろうと不思議に思う。
ローカルだけなら問題ないのかもしれない。しかし、Wi-Fiでの会話を当然のように前提としたものだろう。

SkyDriveが25GBに

SkyDriveが25GBになるという。5GBから一挙に5倍の容量アップだ。これはうれしい。
もっとも、まだ5GBも十分に使っているとはいえなかった。しかし、デジカメの写真をアップしようとすると5GBでは足りなかったのでためらっていたところではある。欲を言えばきりがないが、デジカメで写真を撮っていると2ヶ月で2GB使う。もちろん、人によって違うだろう。すでにたまっている分だけで約30GBになっている。だから、25GBでも足りない。しかし、また近い将来5倍に増えてくれたら、完全に足りるだろう。
しかし、そうなったらいよいよインターフェースが課題となる。また、1ファイル50MBの制約も解消して欲しいところだ。デジカメの中にはビデオも含まれる。ビデオは50MBでは全く足りない。せめて300MBにして欲しい。

2008年11月11日火曜日

Windowsのコピー機能

Windows(だけでなくいわゆるWIMP GUI)は簡単にフォルダのコピーができるのでありがたい。
しかし、細かいところで不便なことがある。
例えば、フォルダをコピーしていて、1つのコピーの失敗のために全体のコピーが失敗してしまう。ある意味では、安全策なのだろうが、もう少し細かくケアしてほしい。
例えば、コピーを始める前に失敗しそうな候補を選んでくれるとか、あるいはコピーした後に失敗した候補を示してくれるとか、いくらでも工夫はありそうだ。
3D I/Fも結構だが、基本的な操作をきちんとできるようにしてほしい。

2008年11月9日日曜日

古いPostScriptファイルをPDFに変換する

PDF以前のファイルをPS形式で保存していた。
これをPDFに変換することができずに困っている。
Acrobat ReaderなどはPSファイルをPDFに変換する機能を持っているが、フォントがあることが前提だ。フォントがないとPDF変換が失敗する。
しかし、もともとPSにフォントを埋め込むことはないので、通常の手段では変換できない。
無理やりフォントを置き換える必要があるが、これを自動的に行ってくれるソフトがあるとうれしい。
逆にいえばそのようなソフトを作れば小さないがらも需要が存在するだろう。

2008年11月7日金曜日

プリンタに確実かつ即時のキャンセルを

プリンタを使っていると間違って印刷してしまうことがある。
あわててキャンセルしても、なかなか止まらず無駄な紙が出てくるのを黙って待っていなければならない。このような経験は少なくないだろう。
このような無駄は直ちになくすべきだ。
プリンタのエンジンもキャンセルを感知したら直ちに印刷中止しなければならない。感知が遅いならキャンセル指令を優先的に扱う必要があるだろう。データ転送よりコマンド転送を優先する仕組みが必要だ。

プラットフォームに依存しないストリーミングを

Yahooをはじめとして多くのストリーミングはIEに依存している。あるいはWindows Mediaに依存している。Windowsだけならそれでもよいが(あるいは、携帯でもそれでよいのかもしれないが)、その他のプラットフォームの利用者が利用できないというのは、利用者にとっても提供者にとっても損だ。プラットフォームに依存しないストリーミングが必要だ。
一歩譲ってプラットフォームに依存してもよい。その場合はプラットフォームの種類に応じてコーデックが必要になる。それは無駄といえば無駄だ。もっとも利用者が特殊なソフトをインストールしなければならないようでは不便なので、インストールなしに使えるためにサーバ側が努力するというのは理解できる。
YouTubeのようなFlashベースは完全なストリーミングとはいえないので、採用されないだろう。これらはストリーミングというより正確にはダウンロードだ。それではコンテンツを保護できない。
もっともDRM付きでダウンロードするという方法も候補からはずすことはできない。

Yahoo!ブリーフケースの有料化

Yahoo!ブリーフケースが有料化になる。それに伴い既存の無料会員は使えなくなる。
Yahooは積極的に有料化戦略をとり、インターネット事業を黒字化してきた。しかし、過去に開発した無料サービスが重荷となっているのだろう。
率直にいってYahooブリーフケースは使い物にならない。Yahooブリーフケースより容量の大きなSkyDriveでさえ無料なのだ。ブリーフケースを有料化する意味があるのか極めて疑わしい。有料化されたブリーフケースでさえ無料のSkyDriveに劣る。これで何をサービスするつもりなのだろう。
要はプレミアムかBBへの乗り換えを促進し、無駄な資源を節約しようということだろう。一種の地上げないし立ち退き要求ということだろう。もっとも無料のサービスをいつやめても文句を言われる筋合いでないことは確かだ。しかし、Yahooの無料サービスはいずれも過去のものとなっている。これからどうやって集客するのだろう。
もしかしたら、インターネット自体がすでに飽和しているという認識なのかもしれない。あるいはもうかる携帯へ資源をシフトさせたいという考えかもしれない。いずれにせよYahooがインターネットから消える日も遠くないような気がする。

2008年11月6日木曜日

Offirioの縦横ソートがすばらしい

新しいOffirioには縦横ソートの機能がある。これは個人的に待ち望んでいた機能だ。
大量の印刷をしてソートしたいとき、既存のソーターではせいぜい20部が限界だった。これでは使い物にならない。
それに対して縦横ソートは事実上無限のソートが可能だ。単に縦と横に印刷を分けているだけなのだが、それで十分だ。大げさなソーター機械も必要ない。
このようなちょっとしたアイデアが今までなかったのが不思議なくらいだ。
もっとも、これには理由がある。用紙を縦置きと横置きできるトレーが2段必要だからだ。普及品の価格帯では難しい。しかし、大型コピー機のようなおおげさなものでなくても十分だという点に意義がある。

Appleはガラパゴス

日本の携帯はガラパゴス的な進化を遂げているといわれる。しかし、ガラパゴスといえばAppleだろう。
AppleのPCは他のPCと明らかに違う。何しろOSからHWまで異なるのだ。最近でこそIntelのCPUをのせたが、それまではCPUすら違っていた。そのために一時期は経営が傾いていたこともあった。Jobsが戻り、経営は立ち直ったが、独自路線は変わらない。
Appleはガラパゴス戦略で成功した会社といえる。しかし、これが日本の携帯に通用するかどうかは疑問だ。
まず、Appleには根強いファンがいる。日本の携帯にはいない。AppleのPCはガラパゴスでも、性能は良い(デザインもよい)。それがファンを満足させる。その点は日本の携帯も同じかもしれない。AppleのPCはその独自性故に極めて高い。ULCPCなど眼中にない。その利益率がガラパゴス戦略を支えている。決してキャリアの収益によるものではない。そもそもPCにキャリアなどないのだから。
それでもAppleはMobileMeなどでキャリアに近いビジネスモデルを採用している。これが利便性に結びつくのは確かだが、正直姑息な気もする。これだけ高いPCを売っていながら、さらに利用料まで取るのは、二重徴収しているような気になる。
もし日本の携帯メーカーが高い携帯を売っても、消費者が喜んで買うようなら本物のガラパゴスだろう。しかし、ドコモにしても減収増益だ。すなわち携帯は売れないが、販売手数料を圧縮して利益を出している。つまり、売れない携帯を作っているということだ。
今後はメーカーもキャリアに頼る携帯開発ではなく独自の生き残り戦略が必要だろう。そのときAppleが見本になるかもしれない。しかし、すでにAppleはiPhoneを擁するライバルでもある。ライバルのまねをしているようでは勝てないだろう。

2008年11月3日月曜日

ダウンロード違法化とブロックアクセス

違法コンテンツのダウンロード違法化へと進んでいる。しかし、グレイゾーンがありそうで、その線引きが明確でない点に不安が残る。合法コンテンツのダウンロードまで違法扱いされないことを願いたい。
ダウンロード違法化では、ストリーミングとダウンロードが区別されるという。前者は合法だが、後者は違法となるらしい。しかし、両者の差は微妙だ。
リモートアクセスモデルには、ダウンロード/アップロードモデルとブロックアクセスモデルの2通りがある。ダウンロード/アップロードモデルでは、ファイルをダウンロードし、修正したのちアップロードする。すなわち部分的なアクセスはなく、常に全体をアクセスする。これからファイルが巨大化する中でダウンロード/アップロードモデルは限界がある。一方、ブロックアクセスモデルはファイルの一部をブロック単位でアクセスする。一部を変更するだけなら全体をダウンロードする必要はない。
ストリーミングは保存しないだけでダウンロードを行っている。それが合法ならばブロックアクセスは完全に合法だろう。よって、ダウンロード違法化が決まれば、既存サービスの多くをブロックアクセスへ変更する動きが生じるかもしれない。すべてのアプリケーションがストリーミングできるわけではない。それに対してほとんどのアプリケーションはブロックアクセスに変更できる。

VOCALOIDで朗読

VOCALOIDの応用を歌だけに留めておくのはもったいない。
歌以外に朗読にも応用できるのではないだろうか?
ただし、今のままで使えるとは限らない。朗読用のVOCALOIDができても、ある程度市場はあるのではないかということだ。
例えば、音声合成で原稿を読み上げるPodcastがある。今の音声合成Podcastはとてもひどい。抑揚と音のつながりが極めて不自然だ。これはスムーズに朗読できるとなればニュース原稿を読み上げる仮想アナウンサーにもなる。ゲームにも使えるだろう。キャラクタのしゃべりをVOCALOIDルーチンにまかせてもよい。

学会のサイト運営

学会では多くのサイトを運営している。学会本体のサイトの他に研究会という単位でもサイトを運営している。さらにイベントごとにサイトを構築する。このように多数のサイトが存在するとサイトの管理だけでも大きな問題となる。
1つの問題点はコストだ。サイトごとにレンタルサーバを使えば膨大なものになる。この不景気によけいなコストを支払う余力はどこにもない。もう1つの問題は管理者の手間だ。レンタルサーバは自由度が高い反面、多くの手間をかける必要がある。CMSで楽をすることもできるが、そもそもCMS自体をインストールする必要があり、バージョンアップにも対応する必要がある。これは無視できない労力となる。運営はボランティアで行われているので、誰も強制はできない。スキルとしては十分なものを持っていても、運営にかける時間がない。
このような問題を解決する1つの方法はGoogleなどの無料のサービスを利用することだと考える。アカウント管理はGoogleアカウント、メーリングリストはGoogleグループ、サイトもGoogleサイトで実現できる。多くの場合は、これだけで十分だろう。
しかし、細かいところになると不満がない訳ではない。無料なので不満を言うべき筋合いではないのだが、もう少し機能が増えると相対的に安ければ有料でもよいと思える。
例えば、コンテンツの一部にアクセスするメンバーを限定したい。例えば、イベントでは参加者と運営者の区別が必要になる。参加者に運営用のコンテンツが見えてはならない。これを別のサイトで管理することも可能だが、そして現在はそれ以外の対応は考えられないが、これはかなり面倒だ。
おまけにGoogle Scholarと連動して査読もできるとうれしい。もっともこれはかなり虫のよい話かもしれない。しかし、これができればGoogleに論文が集約されることになり、引用率の高い論文が収録されれば広告としての価値も高い。全くの無駄とはいえないだろう。

Google DocsによるPDFの共有

Google Docsは便利だ。しかし、共有機能には問題がある。
多くのGoogleのサービスには共有機能があるが、Google Docsの共有機能はグループにも対応している点で大変優れている。しかし、なぜかPDFだけはグループ共有ができない。この一貫性に欠けた対応が不思議だ。
しかし、内部の仕組みを想像すればそれほど不思議ではない。PDFは後付けの機能なので画面自体も整合性がとれていない。そのため、共有機能も不十分なのだろう。しかし、この不具合はいずれ解消されると信じている。

World Community Grid

World Community Gridはかなりよくできたグリッドポータルだ。BOINCで気軽に参加できる。
しかし、統計を更新する間、全くアクセスできなくなってしまうのは問題だ。せめて、過去のページを表示し、「後何時間で更新されます」とメッセージを表示すればよいのにと思う。
それ以外は大変よくできたシステムだと思う。

2008年11月2日日曜日

普通紙マークシート

これも新しいアイデアではない。古くからあるテーマだがなかなか実現されないもののひとつだ。
マークシートは専用紙のためにコストが高い。普通紙で印刷できるマークシートがあるとよい。
問題はスキャナとOCRにある。普通紙は折れたり曲がったりするので、読み取りの失敗が多くなる。その分手間と時間がかかる。寛容なスキャナが必要だろう。また、マークと枠が同一色になるため、それらの区別が難しい。
このようなマークシートが早く実用化されることを期待している。

省資源コピー

厚い資料をコピーするとき、ふたを下げられずにコピーに黒い縁を作ることがある。
これはトナーの無駄だ。画像処理で白色化できそうに思える。
そうすればコピーもきれいになるし、資源の無駄もなくなる。
これは新しいアイデアではないだろうが、実現している例を知らない。