2009年12月21日月曜日

検索の先へ

Googleは検索連動広告で成功した。それまでのディスプレイ広告に対してうまくマッチングするためだ。そこでもっとマッチする方法があれば、もっと便利になる。
具体的には、消費者が自分で欲しいものを告げると、どのような商品があるか推薦してくれるというシステムだ。Webよりメールがよいだろう。
このシステムの問題はユーザが欲しいものを必ずしも的確に表現できるとは限らないことと、その場合自動化が困難なことだ。また、存在しない商品を求めている可能生もある。
そりそろクリスマスだから、サンタのようなシステムと言えるかもしれない。

おせちが高すぎる

おせち料理はお正月の定番料率だ。この時期しか食べないので、おせち料理の人気は高い。個人的には決してうまい食べ物だとは思わない。昔、正月に働かずに済ますため、日持ちのよいものを食べるようになったことが由来だろう。だとすれば味が二の次なのは納得だ。
ところが1万円を超えるようなおせち料理が売れている。1万円を切るとコストダウンだと評価されるくらいだ。しかし、個人的には1万円でも高すぎる。外食の標準3000円が基準だと思う。何食分かになると考えれば、5000円くらいは払う気になるかもしれないが、1万円は高すぎる。
まだまだコストダウンの余地はありそうだ。これから本格的な価格破壊の時代になるのだろう。

2009年12月19日土曜日

Azure vs EC2

Windows Azureを使ってみた。といってもチュートリアルのままだが。
インターフェースはすばらしい。Amazon EC2がコマンドライン中心(最近GUIもできたが、基本的にはまだベータ)なのに対して、完成度の高いWebベースGUIを備えている。
アプリケーションのdeployも、開発用のstagingと本番用のproductionの2通りある。このあたりはRailsの発想に近い。EC2では自分で使い分けなければならない。また、EC2には特にdeploy用のツールがあるわけではない。
気になったのはstagingで生成されるテスト用のWeb Site URLになかなかアクセスできなかったことだ。単に混んでいるせいだったようだが、本番に向けて環境面での性能改善が欠かせないようだ。productionではスムーズに表示できた。テストに時間がかかるのは少々困る。テストでは時に本番以上にアクセスすることがあるからだ。
EC2と比較すると、使いやすさの点ではAzureが勝っていると思う。問題はアプリケーションの開発がVisual Studioに限定される?ことだ。開発言語が制限されるのは、あまりうれしくない。ライブラリを含めて大規模な移植になってしまうからだ。
Azure開発に必要なWindows Azure Tools for Microsoft Visual Studioは、Visual Web Developer 2008 Express Edition with SP1で動作するが、IIS7(つまりOSはVista SP1 or Server 2008以上)を必要とする。手元にXPしかないので開発までは評価できなかった。

2009年12月17日木曜日

マレーシア

クアラルンプールに出張した。全体的な感想は、とてもよい。今も今後も楽しみな国の一つだ。しかし、問題がない訳ではない。長所と短所を織り交ぜて話そう。
まず、長所から始める。最大の利点は英語が通じることだ。言葉に不自由しないので、思い切って行動できる。観光には大切なことだ。日本は言葉がネックで観光を推進できないのと好対照だ。
英語が通じるのは英国植民地時代の名残だろう。同様に車が左車線で、右ハンドルなのも日本人には都合がよい。
空港からは電車もあるが、タクシーで市内まで1時間ほどで着く。ガイドブックより所要時間が長いのは渋滞のせいだ。これは短所で詳しく述べる。しかし、空港から市内まで十分近く、空港も大きい。日本にはうらやましい話だ。
車の所要率は繁栄のバロメーターだが、多すぎるほど普及している。活気があり、今後の発展も確実だろう。科学技術への取り組みも好感が持てる。
観光資源は豊富にあるが、決して多すぎない。これは満喫感を味わうにはほどよい。今回は観光する時間がほとんどなかったので、本当はたくさんあるのかもしれない。
ここまでは長所を書いたが、わずかな滞在でもいろいろな問題点が見えてきた。ここから短所について書く。
まず文化の違いを如実に反映しているのがトイレだ。イスラムの影響だと思うが、トイレに必ずシャワーがある。手を洗うためだ。それゆえ、時折トイレットペーパーがないこともある。なくても困らない人が多いのであまりチェックされていないようだ。もちろんホテルや大半の場所では問題ない。しかし、油断もできない。ティッシュは忘れてはいけない。できれば流せるティッシュがよい。
クアラルンプールの日常で市民も困っているのは日々の渋滞だ。車の普及、すなわち経済発展にインフラが追いつかない。中央部では混雑時に全く進まなくなる。これを避けるように遠回りするのでタクシーの料金は高くなる。タクシーでないと行きにくい場所も多いが、残念ながらタクシーはあまり信用できない。この話は後でするとして、公共交通機関の整備が急務だ。
今、モノレールがあるが、たった2両しかないので、十分とはいえない。モノレール自身が混雑するので、なおさら敬遠される。やはり地下鉄が必要だ。急場を凌ぐために時間制バスレーンを導入してもよいかもしれない。バス自体も増やす必要があるだろう。車が多過ぎる一方で、自転車はほとんど見かけない。確かに車と共に走れるとは考え難い。しかし、自転車で走れると市民には手軽な交通手段になる。これは住居とも関係するのかもしれない。
住居の多くは郊外にあり、そこから通うのだろう。しかし、郊外と市内を結ぶ交通網が不十分なため、車に頼らざるを得ないのかもしれない。郊外の家は日本の家屋より広くて立派そうだが、画一的だ。ほとんどが赤い屋根と白い壁だ。もっとも団地のようなものなのでやむを得ないのかもしれない。
住が話題になったので衣食についても語ろう。
食はインドネシアと共通している。やはり香辛料の多い食事だ。飲み物は妙に甘いものが多い。個人的にはコーヒーがまずいのに困った。スターバックスはあるが、それ以外との差が大き過ぎる。おそらく辣い食べ物と合う飲み物が多いのだろう。香辛料の後のエスプレッソはさすがにきついだろう。しかし、すべての食べ物が辛い訳ではない。
衣の代表は土産としても有名なbatikだ。独特の染物だ。ファッションショーも行われているようだ。
土産つながりでpewterも紹介しておこう。白目といい、錫の合金だ。熱伝導率が高いので冷たいビールをキリキリに冷やせる。やはりビールジョッキが定番だろう。
最後に残していたタクシーの話をしておこう。タクシーは英語が通じるので便利だが、あまり信用できない。同じ所へ行くのに大きく差が出る。下手をすると10倍違うこともあるのかもしれない。実際、RM7で行った人もいれば、平均30くらいで、もっと高い人もいたようだ。ぼったくりもあるだろうが、タクシーのグレードや渋滞が大きく関係しているように思える。
マレーシアには石油が出るそうで、昨今の原油高でかなりの利益が出ただろう。しかし、その利益を十分に還元していないように思える。郊外に立派なホテルを建てて裕福な観光客を呼び込もうとしているようだが、ドバイの真似をしても意味がない。その前にインフラを整備すべきだ。まだ足元がおぼつかないのに、高望みしても得るものはないだろう。

博士論文の電子出版

博士論文は国会図書館に保管される。知らなかった人も多いかもしれない。しかし、すべての論文が国会図書館に収蔵される訳ではないので、ある意味おかしな話だ。理由は、博士論文が実は論文ではなく著作だからだ。論文と書籍の二面性を持っているが、本質的には書籍なのだ。なぜなら、博士論文はそれまでの研究の集大成であるが、個別の内容は既発表のものであり、それ自体には新規性が何もない。そのようなものを論文とは言わない。
しかし、書籍ならそれを読むのに代金を払うべきだが、博士論文が売れたという話は聞いたことがない。
一方で、論文はその事実を広くて知らしめるために、なるべく多くの人に見てもらうように公開する。公開するといったが、それを入手するにはお金がかかる。これは不思議なことだ。なぜなら、読者が払ったお金は著者には行かないからだ。読者は著者に払ったつもりかもしれないが、そうではない。それは学会あるいは出版社へ行く。著者は逆にお金を払って掲載してもらうのだ。
経営にお悩みの雑誌編集者に朗報だ。世の中には、広告以外にもお金を払って出版したいと思う人がいるのだ。普通の雑誌に論文を混ぜれば、それだけで経営が成り立ってしまう。もっとも査読という厳しい品質管理ができない雑誌にはだれも投稿しないのだが。
ともかく学会または出版社は著者と読者から二重取りしている。これが自費出版なら著者に著作料が還元されるはずだし、雑誌ならその記事は少なくとも無料で掲載されるはずだ。論文とは、そのいずれでもない不可思議な出版なのだ。いずれ誰かがビジネスモデルを根底から変えてくれることを願う。
長い前置きだったが、これからが本番だ。
このように博士論文は変わった書籍だが、これを学位の条件とする大学がすべてだ。そこで学生は最小限の部数で製本しようとする。出版なら喜んでするだろうが、上で述べたように出版というより製本に近い。しかし、それでも安くはない。軽く初任給は超えるだろう。そこで、これを如何に安くするかが重要だ。これは印刷会社しか儲からず、しかも研究にとっては全くの部外者に過ぎない。編集者のように編集するわけでもない。そこで、電子出版、しかもオンデマンド出版にすればよい。これを認めれば印刷会社以外の関係者は皆喜ぶ。著者は安くできるし、場合によってはAmazonで売れるかもしれない。国会図書館は蔵書の保管が楽になる。審査員には印刷物を渡す必要があるが、最終版以外はプリントアウトすればよい。どうしてもという時にはオンデマンド印刷すればよい。

Android - 3G

iPod touch = iPhone - 3Gと考えてよいだろう。iPod touchは廉価版iPhoneとして重要な位置付けにある。
Androidにも同じようなコンセプトの商品があってもよい。WiFiができればSkypeで通話もできるので、基本料金が無料の携帯とも言える。3Gはe-mobileに任せればよい。

携帯でポメラ

テキスト入力しかできないポメラが人気だ。しかし、個人的にはポメラは大き過ぎるように思える。
携帯にもキーボードを備えたものがある。それで十分だ。むしろ、通話できないキーボード付き携帯が欲しい。microSDにも保存できるだろう。
要は入力する文書量の問題だ。多く入力する人はポメラのようなフルキーボードが必要だろう。あまり入力しないひとは携帯でよい。その中間の人も少なくないと思うが、そのような人の需要を満たせる。実のところスマートフォンの多くは、そのような用途なのではないかと思う。

クラウドストレージの値段

1TBのHDDが1万円で買える時代にクラウドの料金はかなり高い。1TBが1万円なら1GBは10円だ。これはAmazon S3の月額使用料と等しい。つまりAmazonは毎月HDDを買い換えることのできる料金を徴収している。現代のHDDの耐久性はMTBFで100万時間と言われている。もっともこの値はオーバーだ。しかし、徴収し過ぎていることは確かだし、その上通信料まで徴収するのだ。どちらかと言えば容量は最大値が変わる度に一度だけ徴収すればよいはずだし、むしろ通信料に加算した方が合理的だ。
確かにサーバのコストはHDDだけではない。しかし、AmazonはEC2も行っているので、それぞれに徴収すればよい。
逆に言えばライバルは通信量で課金するビジネスモデルでAmazonを超えることができるだろう。通信や電力及び原価償却はすべて容量より利用時間に比例させた方が合理的だ。その代わり容量加算は初期割当時に少し高目に課金すればよい。
利用時間に基づく料金にはホスティングサービスで月額500円程の固定料金でも運営している例がある。ましてや本業の傍で行っている副業のパブリッククラウドならもっと安くてもおかしくない。
おそらくクラウド技術が普及すれば価格破壊が起きるだろう。優に1桁は下がるはずだ。

未デコード信号の記録

TVを複数チャンネル同時に録画することは難しい。しかし、後で後悔するくらいなら最初から全部録画しておきたい。
全チャンネル録画できるのはCellレグザぐらいだろう。かなり難しいことは想像できる。これはハードに頼っているからだ。発想を変えてソフトでデコードしたらどうだろう。それなりのCPUは必要だろうが、そのようなCPUならCellを含めて存在するのだ。
この場合、デコード前の信号を記録してしまう。そして再生時にデコードからやり直す。
うまく行くかどうかわからないし、問題も山ほどあるだろう。しかし、不可能とは思えない。

2009年12月16日水曜日

円高で米ベンチャーを買えば

円高は問題だが、当面打開策がないとすれば積極的に活用するべきだ。消費者は海外製品を安く輸入できるし、海外旅行にも行ける。しかし、これが可能なのは生活苦に悩む層ではない。よって個人消費といっても効果は限定的だ。今ほとんどの人は退職したり就職できなかったり給料を減らされたりしている。日本企業が復活しない限り生活の改善はあり得ない。税金で豊かな生活はできない。
それでは高い円で何を買うべきか?
石油などの資源は円以上に高騰しているので、買ってもよいが将来的には損な投資だ。
私が推奨したいのは米ベンチャーだ。元々米ベンチャーは買い取られることを目的にしている。しかし、買い取った会社に運営能力がなければ意味がない。残念ながら日本企業には運営能力に欠ける会社が多い。日本人経営者はまだ世界に通用しないようだ。一部の成功例も日本という限られた市場を背景にしている。
また銀行もベンチャーを正しく評価できないだろう。もっとも米ベンチャーの中には人気先行でビジネスモデルが確立していないものも多い。しかし、逆の言い方をすれば確立したビジネスモデルを持つ会社は他に買われたいと思わないので、買えないだろう。つまり、日本が円高を生かすにはビジネスモデルを構築できる経営者が必要だということだ。
これを一人で行う必要はない。ビジネスモデルの確立とその運営は別々でもよい。

CCS付き火力発電

電気自動車に乗っても火力発電のCO2が減らなければ、あまり大きなCO2削減とはならない。しかも、原子力発電所を増やすのは容易ではない。ダムのように50年後にできても意味がない。プルサーマルが唯一の鍵だが、別の方法もある。つまりCO2を排出しない火力発電だ。具体的には火力発電で排出されるCO2をCCSですぐその場で回収してしまう。この方法なら火力発電所にCCSを追加するだけなので、それほど難しくはない。
もちろんCCSの効率改善は継続的に実施されなければならない。しかし、当面は25%を目標にCO2を回収できればよい。
ただし、この方法はあくまでも次世代エネルギーが十分供給できるまでのリリーフに過ぎない。なぜなら本質的な化石燃料の枯渇は変わらないからだ。火力発電に投資するのは長期的には無駄だが、やらない訳にはいかない。それに、バイオ燃料の時代になればあながち無駄とも言えない。

ビデオカメラにもっとスタミナを

デジカメもそうだが、特にビデオカメラの用途は、海外旅行か子供の行事と決まっている。これらは長時間に及ぶ催しであり、しかも一生に一度のことかもしれない。それがバッテリの不足で撮影できないというのは利用者からすれば許し難いことだ。
最近は長時間駆動のPCが増えてきた。しかし、PCを丸一日使う人は非常に限られる。一方で、使う機会はめったにないが、ビデオを長時間撮る人は少なくない。家族の誰かはビデオ係だろう。
そうならば少なくとも12時間は撮影できるビデオカメラを作って欲しい。
長時間撮影には容量が必要だが、DVDやHDDは消費電力の点で不利だ。SSDを使うべきだろう。SDXCが使えるならもっとよい。

iPhoneでルーペ

機内雑誌にルーペが載っていたので思いついた。
iPhoneでルーペアプリを作れないものだろうか?
何でもiPhoneでできるようにするのが流行りだ。
確かめた訳ではないのでわからないが、既に存在している可能性は高い。
3GSなら接写もできるが、そうでない3Gで実現するのは難しそうだ。

日本のストレージ戦略

ストレージにも元気のよい分野とそうでない分野がある。
HDDは順調に記憶容量を増やし、いまだストレージの主役であるが、低価格化の前に苦しい戦いを強いられている。日立はIBMからストレージ分野を引き継いだが、IBMがストレージを手放したのはそれなりの理由があると考えるべきだ。コモディティ化によってコスト競争にさらされると利益がでなくなる。そのような事業は日本やアメリカのような人件費の高い先進国に向いていない。それでも設計を残し生産を委託することは不可能ではない。
今後も高付加価値をもたらすストレージはサーバ用しかない。容量、スピードそして低消費電力が共に優れたものでなければならない。
一方で、元気なのはSSDだ。こちらは半導体産業が総出で進出しようとしているので、余計に競争が激しい。
これらのことから得られる結論はHDDとSSDのハイブリッドしかない。HDDは記憶容量を担当し、SSDはスピードと省エネを担当する。キャッシュが有効に作用すれば、両立できる。
しかし、2つの点で問題がある。1つはシステム的なソリューションに対向できないことと、キャッシュが有効であるか不明な点だ。
システム的なソリューションとは、それぞれHDDとSSDを個別に購入し、システム側が両者を効率よく使い分ける方法だ。その場合、ハイブリッド製品はいずれにも勝てない。つまり、無料のソフト1つで息の根を止められてしまう可能性がある。あくまでも製造コストは下げることが前提となる。しかし、特殊なコントローラを製造する上でコストも下げるのは難しい。次にキャッシュは必ずしも万能ではない。ストリーミングなどキャッシュ容量を超えるサイズとなる場合がある。大容量ストレージの用途の1つは間違いなくストリーミングなので、これは本質的な問題だ。

駐車場システム

現在の駐車場システムでは、不正に駐車料金を踏み倒すことが可能となっている。これは物理的なガードで不正に対処しようとしているからだ。物理的な手段では不正を防ぐように改良すると、機器の製造コストに反映してしまう。そこで、情報的なガードを提案したい。
利用者は、駐車時にナンバープレートのナンバーを登録する。登録しない利用者は直ちに警察に通報される。登録ナンバープレートは自動認識されたナンバーと比較され、一致しなければ駐車が認められない。この方法では不正に踏み倒そうとしても身元が割れているのでできない。投資はナンバープレートの読み取り機と入力機だ。入力機は駐車場に1つでよい。今のシステムよりずっと安くできるだろう。

クラウドの次の戦略は

IT企業は、クライアントの業務を効率化することで報酬を得ていると言われる。これには疑問な点もあるのだが、一応これが業界共通の認識だ。
昔は業務改善だった。しかし、これは極めて難しい。IT企業側が専門家であるクライアントの業務に口出しするのは釈迦に説法というものだ。しかも、それで開発された専用システムは大幅なコストアップになる。本業が堅調ならよいが、そうでない現在にこのようなセールスが通用するはずがない。
今の流行りはクラウドだ。過去の過剰投資で増えすぎたサーバを適正な数に減らすのだ。しかし、下手をすれば昔より少ない収益しかない。台数が減るのだから当然だ。よって、それでも利益がでるように効率的な運営が必要となる。
次の戦略は、クラウドをより効率化することだ。データセンターの人件費を削減すること、クライアントのシステム管理の人件費を削減することだ。このための技術が重要となる。単に監視するだけではだめで、すぐにトラブルを解消できなければならない。そのためにもデータセンターがよい。
このような戦略はサーバに次いで人を減らす。人が減れば業界自体が縮小する。冒頭の理念を追及する限り、自身のシッポを食べ続ける必要がある。それは、これらがマイナスの戦略だからだ。価値を増やすのではなく、コストを削減するだけだからだ。価値を増やすなら、クラウドでロングテールを考えるべきだろう。そして、ロングテール戦略の先にはフリー戦略がある。

インターネットによる調査

ここでいう調査とは主としてサーベイのことだ。
論文やレポートを書く時には、文献を用いて調査する。逆の言い方をすれば調査には文献を参照あるいは引用する必要がある。参照は事実あるいは主張の証拠となる文献を示すことで、引用とはその一部を再掲載することだ。わかりやすさを基準に適切に選択すればよい。
誰でも最初は初心者だが、初心者がレポートを書く時、参考文献でよくある間違いはWikipediaを参照することだ。Wikipediaを正しく理解していないと、そのようなミスをおかす。
Wikipediaは集合知の産物だ。その作者は必ずしもその分野の権威者とは限らない。権威者ならミスをおかさない訳ではないが、間違いがあるかもしれないということを念頭においておく必要がある。正しい推論をするには正しい根拠が必要だ。
よってWikipediaは調査の始めであり、きっかけであって終わりではない。このことはいくつもの文献で指摘され、ある種の常識と化している。それ故にWikipediaしか調べず終わりにするような調査は不完全だ。
しかし、従来の権威ある文献も、それではどうすべきかということについては何も語っていない。それは片手落ちだと思う。一般論しか示せないにしても一定の方針を示すべきだ。
Wikipediaを参考文献に含めるべきかどうかは、個人的にはどちらでもよいと思っている。最初のうちは含めていてもよいだろう。しかし、それが無意味だとわかれば自ずと含めなくなる。
Wikipediaは出発点なので、特に書かなくても、それを用いていることは前提といえる。よって、あからさまに書く必要がない。むしろ、次に何を調べたのかが本当の調査だ。
この記事は、Wikipediaの次に何を調べるべきかを議論したい。
度々ある間違いとして、インターネットは間違いで本ならよいだろうということで、辞書を調べる人がいる。辞典ならともかく辞書は見当違いも甚だしい。どちらも意味を調べる本だが、その意味が全く違う。辞書は言葉の意味を調べるものだが、正確には言葉を言い換えるものだ。辞典は言葉の内容を説明するものだ。
それでは改めて何を調べればよいのか、考えてみよう。
Wikipediaをきっかけとするなら、それに紹介されている文献を調べることが考えられる。ただし、これらの文献はWikipediaの意見を肯定することしか書かれていないだろう。なぜなら、それを用いてWikipediaが編集されたと考えられるからだ。
次に、Wikipedia以外のWebページを調べるとしよう。この場合、Wikipediaほどチェックされていないので、よほどの権威者が書いたものでなければ意味がないかもしれない。だとすればWikipediaで権威者を調べる方がよいのかもしれない。しかし、Wikipediaの多くの項目では権威者であっても個人名を掲載することはおそらくないだろう。
仮に権威者がわかればAmazonで著作を調べることができる。本は図書館で借りることができる。近くになくても図書館同士で貸し借りができるので、取り寄せることができる。ただし、著作物を全部読んでからレポートを書こうとすると時間がいくらあっても足りない。
別のアプローチとして命題ごとの文献を引用して証明する方法が考えられる。権威者による証明より正確だ。なぜなら、権威者による裏付けは、その人を信じることに等しく、厳密には正さを保証する訳ではない。よって命題自体を検索する方がより科学的な方法と言える。具体的な方法も簡単だ。直接命題の文章を入力すればよい。後は検索エンジンが言葉の関連を含めて勝手に調べてくれる。ただし、この方法が成立するには2つの条件を満たす必要がある。1つは検索エンジンが十分賢いことだ。これは今でもある程度成立している。2番目の条件が問題だ。それはあなたが何を証明したいか理解しているかどうかだ。これは十分に論理的思考の訓練ができていないと難しい。また調査段階では議論の進む方向もわかりにくい。思考力があっても容易ではない。
このようにWikipediaは不完全だが、それ以外の手段がほとんどないことも確かだ。現実的な方法として国別、言語別のバージョンをチェックする方法も考えられる。これはチェックする目が増える利点はあるが、情報源が限られているので信頼性はそれ程改善されない。
結局、学校の課題程度の内容では一般論で十分であり、その範囲ではWikipediaで十分だ。それが論文のようなレベルになると権威者がはっきりするので、Wikipediaがでる幕はほとんどなくなる。Wikipediaの編集がいかに早くても、門外漢が特殊な専門分野を理解するのに要する時間の方が長くなる。このような性質の違いを意識せずに一方的にWikipediaを否定しても仕方ない。

2009年12月10日木曜日

全翼機時代の空港

次世代の大量航空輸送を実現する機体として全翼機が注目されているそうだ。
縦に伸ばすには限界があるので、横に広げようということだ。そうなると空港の滑走路も横幅を十分に考慮しておく必要がある。
もっとも極端に広がる訳ではないだろう。従来翼しかなかったところにも人が乗るようになるだけだ。しかし、全く同じ幅で済むとは限らない。
次に滑走路を拡張する時は、幅も確保しておく必要があるだろう。

グリッドポイント

エコポイントはかなり効果があったようだ。2匹目のドジョウを狙うものが出てきてもおかしくない。そこで、最近話題のスパコン凍結の代案としてグリッドポイントを提案する。
グリッドの敗因はボランティアに頼ったことだ。そこで、ボランティアに頼らないグリッドを提案する。具体的には使用料を支払うモデルだ。しかし、これには2つの問題がある。
1つは支払い方法だ。直接小額を支払う仕組みは既存金融には存在しない。そこで現金ではなくポイントで支払う。ポイントを扱う業者を広く募り、主要なポイントに換金できるようにする。マイレージでもよい。
2つ目の問題点は、そのレートだ。資金的な猶予があれば、PCの電気代をその時間分だけすべて負担してもよいとさえ思うが、かなりの金額になってしまうだろう。合理的な方法は使った分だけ支払うことだが、そのままでは利用者のメリットがないため失敗するだろう。両者の中間がよいと思う。
このとき太陽光発電などのエネルギーを差別しない方がよい。太陽光エネルギーでも電力会社から供給されるエネルギーでも同額を支払う。これにより売電を電力会社が行う度合いが減少したり、太陽光パネルの投資を確実に回収できるため導入が進んだりなどの効果も期待できる。もちろん科学技術の進歩も期待できる。

2009年12月9日水曜日

巨大すぎてつぶせない

金融会社が破綻する際、巨大すぎてつぶせないということがよく言われる。しかし、実際にはつぶしてみたらそれほどでもなかったということが多い。
しかし、IT企業の中にはそれこそつぶせない企業がたくさんあるように思える。
例えば、MicrosoftやGoogleが潰れたら、どうなるのかと心配だ。
Microsoftが潰れたらOSはLinuxしか残らないが、LinuxがそもそもWindowsより優れているならもっとシェアを伸ばしているだろう。そうでないから問題なのだ。
また、Googleが潰れてGoogleに預けてあるデータを引き出せなくなると困る。どちらかと言えばOSがなくなるより困る。
クラウド時代では、このように困る人がもっと増えるだろう。その場合、たとえ潰れてもデータを引き出すまでは営業を続けてもらう必要がある。つまり、本当に簡単にはつぶせないということだ。
ある意味では、多くの人に無料のサービスを提供すると言うことが企業防衛につながるのかもしれない。

Googleドメイン

google.comやgoogle.co.jpのことではない。
前の記事の続きのようだが、GoogleがDNSサーバを兼ねるなら、いっそDNSの管理もしてくれたらよいと思う。
GoogleにTLDを与えてみたらどうだろう。
一私企業にTLDは行き過ぎと感じる人も少なくないだろうが、検索市場の大半をカバーしているGoogleなら許してもよいように思う。
情報がDNSで適切に整理されていれば、とても便利になるように思えるからだ。例えば、「キーワード.goog」で検索できるようにする。googの代わりに4664でもできると携帯では便利かもしれない。
また、GoogleならきっとDNSの登録も無料でしてくれるだろう。サブドメインでも好きな名前が無料で使えるならうれしい。きっとDynamic DNSにも対応してくれるはずだ。

2009年12月7日月曜日

Google Public DNS

以前、OpenDNSについて記事を書いたが、それと同様の問題があると思われる。
日本版Public DNSが始まったらとても便利になるかもしれない。

広島

広島は初めて訪れたが観光資源が豊富なところだ。
まず、新幹線が街の中心に止まってくれる。正確には中心ではないが、交通の便がよいので、中心ちいっても差し支えない。市内の交通は路面電車が中心だ。市内は150円均一だ。途中乗り降りするなら、一日券がよい。600円で乗り放題だ。宮島まで行くならフェリーを含めて840円だ。一日券の中では珍しく元が取れる。
広島駅から原爆ドームで途中下車し、宮島までいっても90分ぐらいだ。ちなみにこの路線は世界遺産の原爆ドームと厳島神社を結ぶラインで観光にはとても便利だ。路面電車もフェリーもとても連絡がよい。ほとんど待たされない。
宮島には厳島神社がある。さすがに観光客が多い。桟橋から600mなので大した距離ではない。ロープウェイまでは無料バスが出ている。すべてがうまく観光化されている。
名物は、焼きがき、穴子めし、もみじまんじゅうなどだ。揚げたもみじまんじゅうもある。
食べ物では、お好み焼きを外す訳にはいかない。八昌という店にいったが、座るまで20分、座ってから20分ほど待った。いわゆる行列のできる店なのだが、正直それほど美味いとは思わなかった。もちろんまずくはない。お好み焼きを美化していた分、落差を感じたのだろう。
また、もみじまんじゅうにも生タイプという新顔が登場したようだ。しかし、あまり関心しなかった。なぜなら、もちを食べているようで、カステラらしさがまるでないからだ。もみじ型大福といった方が正確だ。

MemcachedのRAID化

Webアプリを高速化する手法としてmemcachedは一般的になってきた。
システムの信頼性を高めるには複製を用いることが一般的だ。しかし、複製では最も単純な二重化でも倍の投資が必要になる。保険としては少々高い。あなたは年収の半分を保険料として支払う気になるだろうか。
二重化未満で信頼性を確保するには時間的なペナルティーを支払う必要がある。しかし、チェックポイントを設けたり、ロールバックする特殊なしくみを必要とする。すべての処理がトランザクションであればよいが、そのようなシステムの性能はあまり高くない。つまり、緊急時以外の平常時にも一定のペナルティーを払い続ける必要がある。しかも、単純なトランザクションの実装は多重化になる。
そこで、二重化よりコストが安くなるRAID技術を一般化できないか考える。RAIDでも故障時のペナルティーはあるが、それほど大きくない。
ストレージにRAIDを適用するのは難しくない。しかし、ストレージ以外の資源にRAIDを適用するのは難しい。そこで、メモリをストレージのように扱うことでRAIDを適用する。そこで重要になる技術が冒頭のmemcachedだ。
メインメモリに変数として保存しただけでは回復できないが、重要な変数をmemcachedに入れておけば回復できる。回復できないデータは最初からやり直すしかない。
ただし、実装する上では評価が欠かせない。なぜ、オリジナルのmemcachedでは横のつながりをあえてはぶいているのかを評価で確認する必要がある。

ログとautonomous computing

企業は直接生産に結び付かない費用を削減する必要がある。そのためには維持管理費を削減できると効果が大きい。コンピュータが自分で自己診断などして維持管理費を削減することをautonomous computingという。
このためにはログ管理が重要になる。ログはコンピュータの動作履歴であり、これを元に診断する。健康診断で病気が見つかるかどうかは検査の種類による。より多くの検査を行うことで、より多くの病気を発見できる。ログは健康診断の検査に該当する。例えるなら、保険料を削減するために、多少高くても人間ドックに入るようなものだ。実際の保険料は人間ドックに比べて高くないので、そのままでは当てはまらないかも知れない。しかし、保険料がもらえても死んでは元も子もないので、やはり人間ドックを受ける人は少なくない。同様にミッションクリティカルな分野では重要だ。
極端な話し、ログを完全にとると二重化よりコストが高くなる。また、一方ではクラウドのようにあまり信用できないプラットホームを活用する技術も進歩してきた。クラウドでは、これも極端な話し、怪しければ壊してしまえばよい。それでも代わりをいつでも見つけることができる。しかし、このような方式では複製で信頼を高めるのが一般的で、それゆえ二重化以上のコストがかかる。あくまで余剰資源を活用できるからこそのコストダウンだ。autonomous computingは両者の中間に位置するソリューションといえる。よって、むやみにログを取ることなく、必要最小限のログで問題点を発見する必要がある。

2009年12月3日木曜日

モバイルスキャナにホチキスリムーバーを

書類はホチキスで止められることが多い。モバイルスキャナで、その場でスキャンするには、まずホチキス針を取る必要がある。別途ホチキスリムーバーを持ち歩くのもよいが、どうせならモバイルスキャナにPDAのタッチペンのように組み込んでほしい。ちょっとした付加価値で消費者の心をとらえることが肝心だ。

Chrome OSにおけるグリッド

ネットブックとグリッドの相性は必ずしも良くない。しかし、今後普及するであろうネットブックを活用できなければグリッドの将来もない。
ネットブックではChrome OSのようなブラウザを起動するだけのOSが普及すると予想される。このようなOSでは一般的なアプリケーションをインストールすることは難しい。また、本来の用途ではインストールする必要がないことになっている。サーバで実行するからだ。しかし、グリッドをサーバで実行するだけならネットブックを利用する必要がない。グリッドはあくまでもクライアントの余剰資源を活用するためにある。
Chrome OS上でグリッドを行うにはブラウザを介して行うしかない。すなわちJavaScriptによるAjax Gridだ。このようなグリッドは今後広がるだろう。

Chrome OSに仮想マシンを

Chrome OSの開発が順調のようだ。Chrome OSはネットブックに適しているので、多くのネットブックで採用されるだろう。おそらくWindowsと共存する形で普及するだろう。Chrome OSで素早く起動し、その後必要に応じてWindowsに切り替えるという使い方が予想できる。
しかし、Chrome OSからWindowsへの切り替えがrebootでは芸がない。また、1分近く待つのは苦痛だ。そこで、仮想マシンの機能が必要になると予想される。
Chrome OSに仮想マシンの機能があるかどうかは知らない。多分ないと思う。しかし、今後は必ず必要になると思う。

2009年11月27日金曜日

スパムの倫理

スパム、いわゆる未承諾広告メールは迷惑メールとも言われるが、企業にとっては有効な宣伝方法であり、禁止することは難しい。
しかし、最近のスパムは自ら未承諾広告と題するほど行儀がよい。その意味では決して昔のような迷惑メールではない。一方で、確かに詐欺まがいの迷惑メールも後を絶たない。両者は区別されるべきだろう。ここでは前者をスパム、後者を迷惑メールと呼ぶことにする。
そうなるとスパムは積極的にビジネスに利用すべきだ。その場合、明確な倫理基準が必要だ。
スパムでは今でも基準がある。例えば、オプトアウトだ。しかし、オプトアウトでは承諾後にメールすることになるので、未承諾メールではない。つまり、スパムには当てはまらない。スパムは原則オプトインでなければならない。
そこで、オプトインでの基準を設ける必要がある。まず、未承諾のまま同じ人に送信するべきではない。ただし、内容が異なるなら送りたくなる。そこで内容が異なる場合でもいっていの期間、送信を控えるようにすべきだ。1週間くらいが妥当だろう。またメールのサイズも最小にすべきだ。細かいことはリンク先に掲載し、メールには要約だけに留める。これは多数の人に送るためにも欠かせない。双方に意味がある取り決めだ。また、送信間隔が十分長いので、送信側も一度に多数に送るのは控えるべきだ。時間をかけて少しずつ送ればよい。ただし、マルチキャストが使えるなら一度に送っても構わない。メールでの効率的なマルチキャストというのは面白いテーマかもしれない。まだ工夫の余地はありそうだ。
また、一度承諾してもいつでも取り消すことのできるリンクも必要だ。

日本全国日帰り化

ホテル業にはうれしくない話かもしれないが、全体の経済活性化には意味がある方針だろう。もっとも新幹線が通ることで、かえって経済が空洞化するという指摘もあり、疑問があることも事実だ。しかし、競争力があれば、客を呼び込むことができるので、公平ではある。もちろん、相乗効果は都会の方が強いので全体としては、都会有利だろう。しかし、全国ともなれば都会でなくても競争力のある地方は少なくない。
新幹線と飛行機の時間差は微妙だ。北海道や九州、沖縄は飛行機圏だ。しかし、その近くは微妙な位置にある。広島は東京から新幹線でも4時間かかる。むしろ福岡の方が東京に近いともいえる。しかし、飛行機を使うには微妙な距離だ。乗り換えだけで時間差は埋まってしまう。
この問題もネットワークと同じだ。ネットワークではラストワンマイルがもっともコストがかかり、それゆえ遅い。家から駅まで30分、駅から空港まで1時間はかかる。そうなれば後は飛行機で1時間くらいしか飛ぶ時間はない。やはり地方空港を使うしか方法はなさそうだ。そのためには燃費のよい小型飛行機が必要だ。それをシャトルのように往復させるしかないだろう。乗り降りの待ち時間はチケットの電子化でほぼ無視できる。問題は荷物くらいだ。小型飛行機では荷物を機内に持ち込んでしまえばよい。
空港と鉄道の連携も重要だが、鉄道の整備は事実上不可能に近いので、大半は道路とバスに頼ることになる。バスも電気化されるので、鉄道と環境負荷では大差ないだろう。

授業におけるストーリー

ある本によると、人が面白いと思うストーリーには一定のパターンがあるそうだ。
何かが欠けている状態があり、それが問題を引き起こし、それを解決する行動の結果、欠けていたものが満たされる。これはかなり普遍的なおもしろいストーリーの構造となる。
このような話の流れは聞くものに興味を引き起こす。
今、面白くない授業を聞いて眠くなっている学生を引き込むには、このようなストーリーのパターンを使うことも有効だろう。
具体的には、問題を提示し、それを次々解決される様を追体験する。よく先生と生徒を登場させ、二人の会話を通じて読者も学ぶという方式の本がある。これもストーリーの応用といえるだろう。
しかし、この方法にも問題点はあるように想える。それは構成の難しさだ。プロレベルの構成作家でもない教師がうまくできるかわからない。どちらかと言えばうまくいかないような気がする。
根拠は歴史の授業だ。そもそも問題解決のパターンは技術や文化の発展の歴史といってもよい。我々人類が歴史を通じて多くのことを学んだ。今日のあり方を説明するには、過去の経緯を話すことだ。それはストーリーそのものでもある。しかし、歴史がそれほど楽しい授業だったろうか。自分の経験と照らし合わせてみるとよい。先生次第という方法論では不完全だ。先生次第の部分があってもよいが、大半が方法論の結果でなければ方法論としての有効性は証明できない。プロジェクトXは面白いが、歴史は面白くないとすれば、両者の違いをよく考える必要がある。
失敗する原因の一つは歴史に忠実でありすぎることだろう。授業のためのストーリーはそのままの歴史ではいけない。細部にこだわらずに本質だけに留めた架空の話の方がよいこともある。

2009年11月21日土曜日

インテリジェントアクセサリー

製品開発で重要なのは利益率と製品単価だ。いずれも高い方が設けが大きい。
利益率の高い商品の筆頭は、ブランド品だろう。UNIQLOと一流ブランドでは大きな差がある。しかし、原料にそれほど大きな差はない。
製品単価の高い商品の筆頭は、家だろう。一生に1回くらいしか買えないが、一生を左右するほどの大金を投じる。家は、金額もさることながら利益率も家電などよりよほど大きい。
いずれの意味でも魅力がないのはPCだ。通信料の方が大きいくらいで、1円で売られることもある。携帯の方がまだ差別化がある。日本企業がPCから撤退するのもうなずける。
そのような意味から考えると、家電メーカーが今後開発すべき商品はインテリジェントアクセサリーだと思う。アクセサリーはブランド品であり、利益率が高い。しかし、家電メーカーが大量生産してもブランド価値は高まらない。一流ブランドには及ばない。そこでブランドとの差別化をインテリジェント化で行う。どのような機能を盛り込むかはアクセサリーの種類によって異なる。
あまり意味のないインテリジェントアクセサリーの代表は、ダイヤをちりばめた時計だろう。しかし、それでも売れている。
インテリジェントアクセサリーを販売するには信用力が重要だ。つまり一生に近い年月の間、ずっとサポートするつもりがなければ製品化できない。そのかわりサポートは有料でよい。サポートサービスでも儲けることができる。陳腐化する情報機器では難しいが、それを成し遂げることができれば新たな市場が開ける。

2009年11月18日水曜日

論文生産法

論文のオリジナリティを判断するとき30%ルールが適用される。つまり30%内容が異なれば別の論文とみなされるということだ。このルールを厳格に守ると同時に、積極的に利用することで、論文の生産性を高めることができる。
まず2ページの論文を1週間ほどで書き、次に4ページ、6ページ、9ページと1週間ずつ増やす。執筆中に得られた成果を盛り込むことで、30%ルールを満たす。
2ページ版では設計と実装について述べ、基本的な性能を示す。2ページでは評価のために多くの図表を用いることは困難である。また、設計や実装に関しても十分な記述はできない。
4ページ版では、2ページ版とほぼ同じデータを用いるが、詳細に記述する。
6ページ版では異なる条件下で詳細な性能評価を行う。4ページ版までは点としての評価だが、6ページ版では線としての評価になり、傾向がわかる。
9ページ版では性能以外の評価を加える。線の評価が面になる。
この方式では最短4週間で4本の論文が生産できる。これにアイデアを創造するプロセスが加わる。
基本的にアイデアは常に考えているので、アイデアが枯渇することはない。次にすべきことは把握している。
アイデアを実現するための計画に1週間を費やす。最初に詳細な検討をすることで、無駄な時間を大幅に減らすことができる。
次に設計を行う。これに1週間を費やす。
次に実装を行う。これには1週間以上かかる。以前のテーマと大きく異なるほど時間もかかる。よって、実装から逆算して、1週間で実装できるテーマを選択する。最終的な目標までを多くのプロセスに分解し、それぞれで成果を示す。通常は研究するほど新たな課題が見つかるため、初期の目標は高すぎない方がよい。
最後に評価を行う。これには1週間を費やす。この段階で2ページ版を執筆するのに十分な材料が手に入る。
この方法には問題点もある。論文の新規性は低く評価される。公平に見てもぎりぎりだ。質を量でカバーする戦略なのでやむを得ない。
また、執筆に費やす時間が長くなるので、相対的に実装に費やす時間が短くなる。そのため成果物としてのソフトの質は低い。しかし、論文にとって必要なのはソフトよりデータである。データの信頼性を確保するレベルであれば、手を抜けるところは手を抜いて構わない。これが製品開発と異なる点だ。しかし、製品開発でも不必要な創造性はかえって邪魔になる。いわゆるエンジニア症候群だ。抜くべきところを抜き、次の手を進めるということだ。よって、ソフトの質は大きな問題ではない。それより論文を書くことで、じぶんがすべきことが見えてくる。それは耐えず新たな目標を持つことにつながり、持続力を養う。プログラムばかり書いている理系エンジニアより顧客に接する文系セールスマンの方が評価される所以でもある。
最後に費用の問題がある。発表しない論文は存在しないに等しい。よって書いた論文は発表する必要がある。しかし、発表は無料ではできない。そのため経由が必要となる。2ページ版は全国大会などで発表できる。この費用は安いのでほぼ無視できる。次に6ページ版は研究会で発表できるが、これも安い。しかし、4ページ版には適当な発表場所がない。そこで紀要などに用いる。紀要も経費は安いが、正式な業績としての評価は低い。9ページ版は論文誌に投稿する。しかし、新規性があまりに低いと採択の可能性もない。また、掲載料や別刷代がかなり高い。論文誌でなく国際会議へ投稿した場合には、さらに出張費がかかる。最後には予算がボトルネックになる。

スパコン戦略

総括の結果、スパコン凍結はやむを得ないと思う。しかし、スパコンなしに科学技術の国際競争に勝つのも難しい。スパコンが不要なのではない。今のプロジェクトがダメなのだ。
それでは、どうすべきか?
まず、科学技術を先導する大学では小規模ながらスカラ型スパコンを導入している。これを十分に活用してベクトル型で開発したソフトをスカラ型に移植しなければならない。つぎにベストのコストパフォーマンスを持つスパコンを選択し、そのスケールを一気に増やす。大まかに言えば、そのような戦略しかないと思う。
しかし、言うほど簡単ではない。一気に増やすといっても予算と時間がかかる。そのため、同じ種類のCPUでは構成が難しい。少しでも改良したものを使った方がよいだろう。よって、へテロなシステムになる。これはソフト開発をいっそう難しくする。いってみれば進化するスパコンを目指してはどうだろう。常に最新型に新陳代謝する。
また、データセンター同様に消費電力が課題になる。グリーン電力との一体運用が重要だ。
また、利用法も今以上に公平かつ透明にならなければならない。科学だけでなくビジネスにも門戸を開くべきだろう。データセンターとしても利用できるスパコンが望ましい。

エコポイント

企業の決算を見れば経済政策としてのエコポイントは成功だったといえる。
やはりエコポイントのエコはエコノミーの意味だったのだろう。しかし、景気対策は一旦終わりと判断した経済産業省とマイナス25%を達成しなければならない環境省とでは対応が異なるのも当然だろう。
しかし、エコロジーとしてエコポイントを継続的に推進するには同じ基準は不適切だ。難でも認めるのではなくトップランナーのみを認めるべきだろう。特に消費電力の大きな大型TVのポイントが一様に高いのは決してエコロジーではない。
その意味では一旦終了させ、再出発すべきだろう。

スパコン凍結

地球シミュレータの成功で日本のスパコンが脚光を浴びたが、今では見る影もない。予算も凍結されそうだ。凍結されれば、いよいよ終わることになる。
今のプロジェクトはNECや日立が抜け、富士通1社によるプロジェクトになっている。科学的には重要だが、ビジネス的には意味がない。凍結されるのも当然だろう。
日本のスパコン技術は衰えたのか、それとも他国の進歩が早かったのか、おそらく後者だろうが、もしかしたら両方かもしれない。
まず、技術が衰えたというより、もともと大したことはなかったのかも知れない。たまたま流体力学に特化することで、ベクトル型が成功した。これが地球シミュレータだが、これは特異点だったのかもしれない。スパコンにおけるガラパゴスだったのかもしれない。
ステアリングにも大きな問題があった。世界的なトレンドを無視してベクトル型に固執した。その結果、最終的な目標を達成しても世界のトップには大きく差を付けられたままになる。よって、プロジェクトを継続する意味はない。科学の進歩は既にスカラ型で進行中だ。
成功が失敗に転じた興味深い例だろう。過去の栄光がイノベーションにとってマイナスになることの見本ともいえる。

2009年11月16日月曜日

類似文書の検索

イメージ検索では似たイメージを検索できるものも少なくない。しかし、文書検索では以外と類似文書を検索できるものは少ない。やはり決定版としてはGoogleで類似検索ができるようになって欲しい。
類似文書の検索は著作権の検査に利用できる。身近なところではコピーレポートのチェック、2次引用のチェック、論文のオリジナリティのチェックなど応用は広い。
しかし、類似検索を単純に行おうとするとN文書に対してO(N^2)の比較が必要になる。これはきわめて難しい。少なくともそのままの力業では採用できない。そこで、アルゴリズムの詳細は省略するが(まだ考え中)、類似度を表す数値に変換し、その数値の距離で判断することが望ましい。場合によっては複数の数値、すなわちベクトルになるかもしれないが、単純な語ベクトルは使えない。また、1つの数値に変換する際、類似度を反映した距離を表現できるかが問題となる。
この数値はハッシュのようなもので、必ずしもその数値だけで判断する必要はない。その場合は多くの検索もれが生じる可能性もある。

分散処理と心理学

心理学は何にでも応用は可能だ。よって心理学は分散処理にも応用できる。
最近、特に分散処理の心理的な側面が気になってきた。
以前にも指摘したかもしれないが、グリッドからクラウドの移行には心理的な側面が大きく関与している。簡単に言えば、心理的な理由でグリッドが失敗し、その反省からクラウドが生まれたとも考えられると言うことだ。それがすべての理由ではないが、同じ失敗をしないようにうまく回避している。
グリッドが失敗した心理的な理由とは、誰も自分のものを他人に只で貸そうとはしないということだ。これは必ずしも経済的な問題ではない。というのは有料でも貸そうとはしないからだ。実際、有料のグリッドがある。しかし、これは使う方もためらうし、貸す方も有料だからと言って積極的に貸すわけではない。というのは2つの問題があるからだ。
1つは有料と言ってもそれほど金額が大きいわけではないので、電気代をまかなうことはできない。だから、貸せば貸すほど儲かるわけでもない。そもそもそれほど儲かるなら企業が自分で行うだろう。有料ではあるが、基本的にはボランティアに近い。無料よりに積極的に参加する気にさせるという程度のものだ。
もう1つは他人に使われる不安だ。例えば、自分が使いたいときに使えないかもしれないというリスクや、ウイルスに感染するのではないかというリスクなど、漠然とした迷信がある。実際には、これらは心配する必要がない。しかし、積極的に貸そうという気持ちを起こさせる要因ではない。
元々日本にはボランティア文化はない。学校のボランティアも単位取得のために行うくらいだ。ボランティアに頼るしくみ自体が誤りと言える。
グリッドを成功させるには、明確なGIVE & TAKEが必要だ。あまりよい見本ではないが、P2Pは成功している。P2Pとグリッドにはいくつかの違いがある。もちろん基本的な技術自体が違うが、それだけではない。まず、P2Pではファイル共有などのアプリケーションがあり、著作権の問題はさておき、積極的に利用したいと思う人が多い。P2Pでは、利用者は他者にも利用させなくてはならない。ここに自然とgive & takeの対等の関係が成立する。もう1つは利用する資源がストレージであることだ。これはファイル共有など特定のアプリケーションの場合に限定される話だ。しかし、CPUを使われるのとストレージを使われるのでは、心理的に違いがある。まず、ストレージはかなり余っているのでけちなことを言う必要がない。しかし、CPUは常に限界近くまで使われることが多く、クレームも多くなる。
要は、所有者に気持ちよく資源を提供してもらうための方策が不十分であったと言うことだ。
グリッドの問題は複数組織にまたがることだった。それがグリッドの特徴の一つである仮想組織を成立させていたが、それ自体がグリッドの長所であると同時に短所でもあった。クラウドは単一組織で運営されるため、そのような問題がない。しかし、プライベートクラウドでは遅かれ早かれグリッドと同じ道をたどるだろう。なぜなら、単一組織で十分な資源を集めることは難しいからだ。そのときクラウドが再びグリッドの失敗を繰り返さないようにする必要がある。

2009年11月13日金曜日

グリッド暖房と自然エネルギー

小さな矛盾について考えている。
職場では、パソコンをたくさん使うので、その熱だけである程度暖房代わりになる。これを称してグリッド暖房と呼んでいる。
グリッドには、ある意味で矛盾がある。資源を有効活用するために生まれたグリッドだが、活用するほど無駄が生まれる。有効活用できるのは遊休資源であり、これを使えば電力を消費する。遊休のままであれば無駄な電力は消費しない。グリッドの計算が資源の所有者にとって必要であれば無駄ではないが、多くのグリッドでは必ずしも資源の所有者のために利用しているわけではない。よってボランティア的な利用のために電力を無駄にすることになる。これが地球温暖化問題における省エネの目的と真っ向から反する。また、組織内での計算であってもグリッドで行うより限定された資源を100%活用する方が電力効率がよい。そのため、環境問題が注目される中、グリッドは過去の技術となりつつある。
しかし、冬場は暖房代わりに遠慮なくグリッドを行うことができる。グリッドの無駄なエネルギー消費も暖房として有意義に利用できる。代わりに空調のエネルギー消費を削減できる。そのため冬こそグリッドの季節だ。
しかし、ここで自然エネルギーが登場すると、少し話が変わってくる。全体のベクトルは変わらないが、微調整が必要になる。自然エネルギーでグリッドを稼働させる場合、グリッド自体が屋外に出ることがある。これは問題だ。なぜなら熱源が部屋の外に移動してしまうため、改めて暖房を行う必要が出てくるからだ。
そこで、冬場はグリッドを室内に配置し、自然エネルギーを外から取り込む。こうすることで一種のヒートポンプのようになる。
しかし、冬場はよくても夏場は困る。夏場は室内の熱を外に逃がす必要がある。しかし、グリッドは内から外へのヒートポンプにはならない。室内にどんどん熱がたまる。よって、冷房のエネルギー消費が増える。
これを避けるには、夏場はグリッドを室外に移動させる必要がある。しかし、かなり大きな設備になるため、気温に応じて気軽に移動することは困難である。
結局、冷房のためにさらに自然エネルギーを利用することしかうまい解決法はない。

2009年11月12日木曜日

NASよりiSCSI

TeraStationでの比較だが、NASよりiSCSIの方が断然早い。
これは、NASコントローラのCPUが遅いせいだと思われる。I/F自体も改善されているかもしれないが、CPUの違いが大きいだろう。
NASでは、NAS自体に非力なCPUが組み込まれ、これで読み書きを行っている。それに対してiSCSIでは、外部にサーバを必要とするが、強力なCPUを利用できる。そのため、読み書きの速度が格段に違う。
今までNASでは大きなデータを扱うにも時間がかかりすぎるとあきらめていたが、iSCSIに変えるだけでネットワークドライブの可能性が広がる。

土地とライフサイクル

土地に愛着のある人とそうでない人がいる。一概には議論できないことを承知の上でアイデアだけ述べる。
元々日本人は農耕民族だと言われているが、現代の日本人が農耕民族と言えるかどうかはなはだ疑問だ。もし土地に愛着があるなら、やむを得ない事情を除いて東京に出稼ぎに来る人は少ないだろう。しかし、むしろ夢や希望を求めて都会に出てくることが多いのではないかと思う。
多くの人が土地を望めば、その土地の価値は上がる。自由主義経済では当然のことだろう。したがって、都会の土地は高くなる。それでも職場に近く住めれば生活が便利になるので、都会の土地を求める人はいっこうに減らない。
しかし、最近では少子高齢化の影響が確実に出始めている。都会の土地を欲しいと思う人が減っている。働き手が少なくなっていること、既に近郊に土地を持っていること、マンションなど高層化により土地が有効利用できるようになってきたことなど多くの状況が重なっている。
もしも老後も同じ場所で住みたいという希望がなければ、退職後は若い働き手に土地を譲り、郊外に安心して住める家を買い換えることができるだろう。土地の差額だけで家を建てることは十分可能だろう。
ただし、これには2つの問題点がある。1つは年齢を重ねるほど環境の変化に寛容でなくなること、つまり新たな土地で人間関係を築くのは困難と感じることだ。もう1つは若い人には高い土地を買うだけの資産がないことだ。この2つを側面から支援する政策をとることで土地の有効活用が進むと思う。

2009年11月10日火曜日

年賀状のマッシュアップ

子供が生まれてから年賀状に関心を払うようになってきた。昔の年賀状と比べると今の年賀状にかける手間ひまは比較にならないほど増えた。
年賀状では個別のサービスが協調していない。そのため多くの機会を損失している。例えば、写真やキャラクタを用いて凝った裏面を印刷するサービスがサービスがあるかと思えば、宛名を印刷してくれるサービスもある。しかし、その両方を満たすサービスはほとんどない。もし両方が満たされれば、無駄な葉書の郵送がなくなり、地球環境にも優しくなる。
そこで両方のサービスをマッシュアップで結合できればよいと考えた。ただし、既存サイトはサービスとしてAPIを提供していないので、かなり力技になる。それはあまり好ましくないので郵便局が音頭をとって総合サイトを作ってはどうかと思う。なんといっても、最後は郵便局の仕事なのだ。他人まかせでよいはずがない。

モバイルワーク

移動しながら仕事をすること、すなわちオフィス外でも仕事をすることである。
仕事をする以上、効率よくする必要がある。移動中は携帯電話、そうでなければPCを使う。私自身は携帯電話では仕事ができない。メールチェックとある程度の文章入力が限界だ。メールの返信さえPCでないときちんとできない。携帯でメールしてくる人のメールはビジネスとして使えるようなものではない。本人は使えるつもりでも、文脈がまるでわからない。携帯メールはスレッドが不十分なことと記述量が少ないことが原因だ。結局、何度も問い直さなければならないため、かえって時間がかかる。一方的に阿吽の呼吸を求められても困る。ビジネスマンなら自覚して欲しい。
閑話休題。
そろそろモバイルワークの環境が整ってきたので、ここで有望な機器を紹介する。
まず、PCはVAIO Xだ。X+Sの組み合わせなら軽さと時間の両方が満たせる。個人的には、出張時はDVDとVGAも欠かせない。
モバイルにはpocket wifiを使いたい。実機を見ていないので、よくわからないが、予備のバッテリも必要だろう。eneloopで動いてくれれば申し分ない。
移動中の入力はスマートフォンだ。Windows Mobile, iPhone/iPod, Androidのいずれでもよい。私自身はiPhoneを使っているが、不便なこともある。pocket wifiが使えるならiPodでもよい。別途携帯を持ちたくないときだけiPhoneにすればよい。
最後にスキャナも加えたい。その場でスキャンできるかどうかで仕事の能率が大きく変わると考えるからだ。無駄な資料を持ち運んで情報漏洩を心配する必要もない。候補の一つはCanon imageFomulaだ。
もし紙の契約書が必要になるなら小型プリンタも加えるとよい。
これらをすべて合わせても十分カバンに入り、しかも持ち運べる重さである。よい時代になった。

臨床情報学

といっても病院の情報システムの話しではない。臨床は例えだ。SEのスキルを磨くには多くの事例を手がけた方がよい。医学部が病院で医学を実践するのと同様に、情報システムの開発を実践する場が必要だ。それを臨床情報学と呼んで見た。
学問とはいえないかもしれないので、いささか大げさな呼称ではある。
しかし、これは簡単な話ではない。そもそも大学に十分なシステム開発の能力があれば、最初から学内のシステムを自前で構築していただろう。かつてはどこでもそうだった。しかし、システムが複雑化した結果、困難となった。病院で研修すれば、すぐにできるようになるというレベルのものではない。何年も経験した人にとっても複雑なことが素人にできるとは思えない。
実際、大学の開発力はそれほどたいしたものではない。一部には優れた人もいるが少数派だ。大多数は目標を定めるか設計を行うだけで実装は別人に依頼する。よって予算が取れなければ成果も出せない。しかし、この状態を改善するための方策が臨床情報学だが、にわとりと卵の関係に似ている。もっとも、これには答えがあり、明らかにスキルアップが先なのだ。
もう一つ問題点をあげると、研究と開発は違うということだ。極論をいえば、開発の目的はプログラム自身であるが、研究の目的はそれが生み出すデータである。両者にはセキュリティやバグに対する大きな違いがある。

2009年11月2日月曜日

Linuxの開発期間とシステムの運用期間のずれ

OSSのよいところは対応が早いことだ。実際、Linuxのディストリビューションの中には半年ごとにバージョンアップすることもある。しかし、このようなアジャイル的開発は実際の運用と微妙にずれている気もする。
システムはいったん導入すれば滅多に変えることはない。予算的に変えられない。少々の手直しはあっても大々的に変更することはできない。そして、システムの運用期間はその開発コストが回収されるまで続く。一般的には4〜5年と言ったところだろう。これはLinuxのリリース間隔に比べてあまりにも長すぎる。
どちらがよいかどうかの話ではなく、ミスマッチが起きているということだ。
例えば、開発したシステムのOSにOSSのLinuxを採用し、それが運用中にバージョンアップされた場合、システムのOSを入れ替えるかどうかの判断にせまられる。しかし、安定して動作しているものをわざわざ変えたい運用者はいない。しかし、セキュリティパッチなどは最新版が基本となり、あまりに対応が遅れるとセキュリティリスクが大きくなる。
理想的には、どのようなリリースに対しても長期間サポートしてくれることだが、OSSのコミュニティでは最新版開発に全力を挙げ、それ以外のサポートに回す余力はないだろう。Ubuntuの長期サポートのように、節目となるリリースがあれば、それでもよい。しかし、システム運用期間を5年とみると、ちょうどサポートの終わり頃に開発されたシステムは、少なくとも10年はサポートを続けないと途中でサポートが打ち切られることになる。
リリースは短くてもよいが、サポートは長くなければならない。やがてサポートのコストの方が高くなる。これからは、どのようにリリースするかだけではなく、どのようにサポートしていくかも考える必要があるだろう。

SD Floppy

SDメモリは広く普及した。2GBなら千円くらいで手に入る。
いまSDメモリは価格維持のために大容量化を目指している。しかし、それが人々の希望する方向だとは限らない。
かつてフロッピーディスクというものが使われていた。1.44MBというSDメモリの1/1000の容量しかない。しかし、今日のSDメモリは、かつてのフロッピーの役割をすべて果たしているわけではない。
例えば、フロッピーは100円で買えた。この程度なら惜しくもなく他人に渡すことができる。例えば、郵送でデータを渡すときなどフロッピーを使うのが一般的だった。MDは高く、CDは大きい。同様にSDは只であげるには高すぎる。そうなると返送手段も考慮しておかなければならない。この程度を面倒と考えるかどうかは人によって違うが、100人くらいからデータをもらう立場だと面倒で仕方ない。
そこで、SDのもう一つの進化形が考えられる。小容量かつ安価な使い捨てメディアになることだ。使い捨てというのは一方通行と言うことで、もちろん再利用はいくらでもできる。
このようなメディアにするには徹底的に標準化して、枯れた設備を活用することだ。容量的には、FAT32の最大ファイルサイズ限界の4GBあたりが妥当だろうと考えている。そのためには、もう少し製造技術が枯れてくるのを待つ方がよいかもしれない。

2009年11月1日日曜日

中華ソバと日式ラーメン

日本の中華料理屋は流行らない。完全にニーズとずれている。いつまでも昔のやり方では通用しない。
ラーメンは昔中華ソバと呼ばれていた。ラーメンよりソバの方が庶民にとって身近だったためだろう。昔はラーメンを食べに中華料理屋に行くことが普通だった。
しかし、ラーメン専門店が登場し、切磋琢磨したことで、ラーメンは昔では考えられないほど進歩した。ある意味ガラパゴス的進化ではある。しかし、このガラパゴスは世界に通用する点で携帯とは異なる。中国でも日式ラーメンで知られている。食べ比べれば違いがわかる。
日本のラーメンはトッピングより麺とスープにごだわりがある。中国のラーメンは、白いご飯さながらにくせがない。だから具で勝負する。どっちがよいとは一概にいえないが、麺の食べごたえがないと感じられるだろう。具のせチャーハンの方が満足できるのは当然だ。
思うに中国の食事は未だ質より量なのだと思う。多くの人口を養うには当然の方針だし、中国が飽食の時代となったら地球の食糧供給が間に合うのかという疑問もある。一方、いち早く飽食の時代を迎えた日本では量より質で勝負するしかない。それが別の種類の進化をもたらしたということだろう。
中華料理屋のラーメンは専門店のラーメンの足元にも及ばない。中華料理屋にラーメンを食べに行く人は少ないだろう。生き残るには何でも注文できる手軽さが利点になるだろう。
しかし、バーミアンのような中華ファミレスが登場し、それもまた困難となってきている。いまならまだバーミアンが中国に進出して勝つこともできるかも知れない。しかし、すぐに真似されて終わるかも知れない。コピーされても次々先手を打つことができなければ中国では勝てないだろう。ある意味ではもっとも素朴な自由主義の状態ともいえる。

2009年10月29日木曜日

で怪獣+ASIMO=ガンダム

ウルトラマン世代としては反応せざるを得ない。
円谷プロが巨大着ぐるみ「で怪獣」を制作した。イベントで「で怪獣」が登場したら、ずいぶんにぎやかになるだろう。しかし、どこに隠しておくのだろうという疑問はある。
それはさておき、人間とあまりのスケールの違いから、足が見えているのは残念だ。そこで、人口の足をASIMOの技術できできないものかと思う。ホンダはASIMOを介護などパワーアシストに使っている。同じように足の延長を作ることもできるのではないだろうか?一輪車ならぬ(手を使わない)竹馬ロボットだ。
そうなると、完全に人が中に入って操縦できる。これはガンダムだろう。
こんな楽しいコラボレーションができれば、すごいニュースになりそうだ。

2009年10月28日水曜日

MySQLがOracle試用版になれば

MySQLをSunが買収し、そのSunをOracleが買収した。この結果、OracleはオープンソースのDBMSを持つことになった。Oracleの製品ラインナップからみれば無用の製品だ。このままではMySQLという人気製品が消えてしまうかもしれない。そこで生き残り策を考えた。それがOracle試用版への変身だ。
Oracleは普及すているが、優良でしかも高い。導入の敷居がとても高いということだ。こればビジネスの機会を逸しているといえる。もっと手軽に互換性をチェックできればと願う人は多いだろう。そこでMySQLの仕様を変更してOracle互換のDBMSになれば戦略製品に生まれ変わる。
OSSコミュニティにとってはMySQLという人気製品を失うことになるが、代わりにOracle市場に食い込むきっかけになる。
誰にとっても悪い話ではない。

クラウド型ウイルス

コンピュータウイルスは生命に似ている。環境が変化すれば、新たな環境に順応した新種が登場する。その進化は人工的だが、人の知恵は悪い意味でも大したもので的確に進化の方向を定める。
クラウドが流行るとなれば確実にクラウドを標的としたウイルスが出てくるだろう。クラウド型ウイルスの対策を今から考えておくことは決して早すぎない。
データはクラウド内にあるので防衛網を突破されたら全滅の可能性もある。内部に進入された場合のリスクは大きい。
一方外部から正当な方法でアクセスしてくるかもしれない。通信路を傍受されたりパスワードを盗まれたりすれば、正当に不正ができる。それをクラウド側で防ぐのは難しい。利用者が当たり前の防御をしているかどうかが重要だ。

タバコ?型インターフェース

Wearable computingでは様々なインターフェースが考えられている。代表はメガネ型ディスプレイだろう。しかし、入力は決め手がない。歩きながら使える入力手段がなかなかない。
音声入力は誰もが思いつきが、認識率がよくないことと、歩きながら話している人はおかしく見られるという問題がある。
そこで、タバコ型インターフェースを考えた。
歩きタバコがあるくらいなので、歩きながら口を使うのは難しくない。両手もあく。指示の仕方には息のふき方、吸い方、噛み方などが考えられる。また上下に向きを変えるのも可能だ。
上下の向きは加速度センサで検出できる。噛み方は圧力センサでわかる。ただし、噛むときに上下にぶれるので、加速度センサをキャンセルするひつようがある。
基本的にはメニュー方式とし、噛めばメニューあるいは選択、息を吹けば次へ、吸えばキャンセルとすればよい。
しかし、よく考えたら、これはタバコというより笛かもしれない。

iPhoneだけでFM発信

iPodでFMが、聴けるならiPhoneでも聴けるようになるだろう。それを一歩進めて車載ラジオに発信できるようにして欲しい。今でもカーステレオにFMで送信する機器はあるが、本体だけでできれば随分便利になるだろう。

2009年10月22日木曜日

Webレベルのアドホックネットワーク

実用性がともかくとしてアイデアだけだしておく。全くないとは思っていない。
Windowsの標準的な無線アドホックモードでは基本的に1ホップの通信しかできない。このあたりは大衆OSとして無難な選択だと思う。それ自体が悪いことではない。しかし、少し物足りない。
そこでプロトコルをHTTPに限れば、すべてのノードにWebサーバを起動させて中継するという方法も考えられる。HTTPにはたいていのプロトコルを載せることができるので、これで十分ともいえる。
ただし、実際に作るとなると、もちろんWebサーバをインスト-ルしただけでできるわけではなく、何らかのゲートウェイ、リダイレクションを活用することになる。それでもプロトコルスタックを作るより簡単ではある。

2009年10月20日火曜日

Google Docsで任意のファイルを

Windows LiveとGoogle Appsのどちらにすべきか迷っている。
どうやら決め手になりそうなのはSkyDriveだ。Googleにはオンラインストレージはないが、似たものにはDocsがある。しかし、ファイルの種類が限られるのが痛い。せめてファイルサイズは10MBでもよいから任意のファイルを保存できればまだ検討できるのだが。
SkyDrive以外のサービスを比較すればGoogleの圧勝に近い。
忘れていたが、Office LiveはDocsよりOfficeとの互換性が高い。このあたりが改善されない限りGoogle Appsの選択は難しい。
これら以外は文句のつけようがないだけに残念だ。
Docsが最も直接的な手段だが、添付として保存するのであればGoogleグループやサイトも使える。しかし、回りくどい気がする。

Eclipseの多言語化

EclipseはJava以外の言語でも共通のIDEとして定着してきた。これが英語以外の言語にも対応すれば利用者はますます増えるだろう。
もちろんEclipseはすでにある程度多言語化している。しかし、まだまだ不便だ。一度のインストールでローカライズできなければ十分とはいえない。今は利用者が手動でローカライズしている。
EclipseにはPleiadesとBabelの2通りの日本語化方法がある。Babelは手動の翻訳だが、対応が早く実行も軽い。一方、Pleiadesは自動翻訳だが、設定が難しく実際上オールインワンでしか利用できないそのため最新版が使いにくい。わずかな時間差かもしれないが、結構重要だ。
欲しいのは自動的に(翻訳するのではなくてもよいが)日本語化の設定を行い、更新も行う方法だ。できれば言語設定の切り替えだけでメニューが変わるとよい。

2009年10月19日月曜日

脳のキャッシュ

人間は書物に知識を記し受け継いできた。書籍の役割がインターネットに変わったとしても基本的な仕組みは変わらない。書籍より手軽にアクセスできるため、ずっと便利に使える。このことに批判的な人も少なくないが、大部分の人にとって恩恵であることは否定できないだろう。ネットのない時代に逆戻りしたい人はいない。子供が副作用を心配されているくらいだ。
脳に記憶してしまえば、それがもっともよいが、ネットの知識は膨大であり、その知識をすべて覚えることはできない。そこで、ネットと脳の中間的な記憶が必要になる。いま、携帯やPDAがネットの知識の一部をメモするために使われている。いわば脳のキャッシュである。この役割は本来メモ帳やノートが行っていた。今でもメモ帳やノートに書く混む人も少なくない。しかし、これらの知識はわかりやすいように定期的に整理されなければならない。そうなると再利用可能なデータであることが重要になる。

OpenDNSは遅い

このブログでもOpenDNSを取り上げていたが、OpenDNSは期待していたほどよくはないようだ。
特に北米以外では逆に遅くなることが多いらしい。
OpenDNSが主要各国に拠点を設けてサービスを展開してくれれば、また話が違ってくるだろうが、資金的に難しいだろう。
しかし、OpenDNSに全く意味がないわけではない。近くのDNSが故障していたり不調のときには代替として使える。

2009年10月16日金曜日

アプリ市場

HPのPDAを使っていて不便を感じたことは特にない。iPod touchと比べてもビジネス用途なら遜色ない。しかし、市場での評価はiPodの方が高いだろう。
この差はHW機能の差というよりアプリの差だろうiPod/iPhoneにはGPSやカメラが付く。しかし、ビジネスでは特に必要なものではない。あれば便利くらいの機能だ。
しかしアプリの流通には雲泥の差があるiPodのアプリはiTunesで簡単に購入できるが、Windows Mobileのアプリは探さなければならない。しかも、インストールが面倒だ。これでは市場が育たないし、魅力的なアプリも開発されない。悪循環だ。
モバイル時代はパソコンユーザだけがソフトを使うのではない。携帯やその他のユーザも使う。そのようなユーザに対して直接購入可能な共通の市場を作る必要がある。もちろん共通のプラットホームも提供する必要がある。
iTunesがPCに依存している今なまだ間に合う。

2009年10月14日水曜日

拡張子グラフ

アプリケーションのopen, saveAsを利用するとファイル形式を自動的に変換できる。このようなファイル変換が右メニューから簡単にできるとよい。具体的な実現については省略するとして、基本的なしくみだけ提案しておく。
連鎖的に変換すれば単一アプリでは不可能な変換も可能になる。そのような連鎖を手動で行うのは非効率だ。多段階の変換も一つのメニューで指定したい。そのためには拡張子の重み付きグラフを用いるとよい。ノードを拡張子、すなわちファイル形式とし、辺を変換に要するスループットとする。
アプリケーションがインストールされると拡張子グラフも更新する。また、アンインストールされると削除する。このグラフで到達可能なら変換可能であり、その最短経路が最良の手段となる。
このようなグラフを実際に作るとハブノードが現れる。これがデータ交換用形式だ。
ファイル形式によってはパラメータが必要な場合がある。例えば、GIFのように特殊効果を持つ画像形式などだ。このような場合はパラメータを入力するダイアログを表示するか、オプションを指定する必要がある。

PDFフォルダ

WindowsではZipファイルをフォルダとして扱うことができる。わざわざ解凍する手間がかからないので、変換時間と容量を節約できる。
同様のしくみはZip以外でも可能だ。事実Lzh形式もフォルダとして開くことができる。
ここではPDFもフォルダとして開けるようにすることを提案したい。
このような機能があるとPDFのページ単位のアクセスが簡単にできる。ファイル名はページ番号でよいだろう。数字以外の文字に変更された場合を考慮して、名前順に並ぶものとする。

送電塔から音がする

早朝散歩していると送電線の鉄塔からバチバチ音がしていた。100mくらいは離れていたはずだし、高さもそれなりに高いので、かなり大きな音だったということだ。
漏電だろうか?特に停電が起きたわけではない。不思議だったので、ブログに書いておく。

2009年10月13日火曜日

コメントが広告になる?

この記事の2つ前の記事にコメントが付いている。中国語なのでよくわからないが、旅行の宣伝だろうか?
そこで考えたのは、コメントが自由に書き込めるということは、ある程度視聴率の高いブロガーのブログにコメントを書けば多くの人に読んでもらえるということであり、コメントが広告媒体になるということだ。
あまり広告の世界を知らないので、このようなことは当たり前のように行われているのかもしれないが、決して正当な手段での広告とはいえないだろう。
コメントに関してはしばらく放置して同じようなコメントが増えるかどうか様子を見てみる。

電気自動車用エンジン

ハイブリッドの次は間違いなく電気自動車だろう。この道はほぼ確定しているといってもよい。
これからの自動車は何らかの燃料を電気に変えて走行する。燃料の種類や変換の仕組みによって様々な方式があるが、当面は化石燃料でいかに効率よく電気を発電するかが課題だろう。
いわゆる発電機として市販されているものが、やがて自動車に搭載されるかもしれない。
このような急激な変化には大きなビジネスチャンスがある。自動車のエンジンを開発するのは難しかった中小企業でも発電機なら自力で取り組むことも可能だろう。
この場合、燃料の選択が最大の課題だろう。一番よいのは燃料を選ばないエンジンだが、化石燃料だけでもガソリン、重油と天然ガスでは異なるし、水素まで視野に入れるとあまりに幅広い。もっとも水素は燃料電池で使った方がよいだろう。

Firefoxが不安定

最近、Firefoxの動作がおかしい。
Gmailを起動すると、読み込めないファイルがあるという。httpsで接続すればうまくいくので当座はそれで対応しているが、他のブラウザではそのようなことがない。Gmailを使うたびにトラブルが起きるのでは正直使えない。
また、最近たまたま自動構成スクリプトを使わなければならない事態になったのだが、Firefoxで自動構成スクリプトを指定しても正しく構成されない。自動構成スクリプト自体がIE専用と思われる。
さらに、動画配信サービスではIE+WMPが標準でFirefoxは相手にされていない。おまけに、GoogleがChromeに乗り換えてFirefoxのサポートが減っているのかもしれない。
このようなことが続くとFirefoxのシェアはどんどん下がってくるだろう。しかし、Mozillaだけで解決できる問題ではないかもしれない。その他の企業・団体が望んで意図的にFirefoxを排除しているとも考えられるからだ。このようなとき経済基盤の弱いOSSはもろい。

自己フォローです。
自動構成スクリプトを正しく機能させる方法がわかりました。
明治大のサイト(http://www.meiji.ac.jp/mind/knowhow/pac/)の通り、about:configでnetwork.dns.disableIPv6をtrueにしたら、正しく機能しました。
Vistaでもないので無関心でしたが、IPv6が原因とは思ってもみませんでした。

2009年10月11日日曜日

仮想マシンとコア

今までは仮想マシン=コアであり、1:1に対応していることが多かった。
しかし、必要な時に必要なものを提供するというクラウドの意義からいえば、仮想マシンとコアの対応は動的に変更できなければならない。
動的とは実行時の意味であり、仮想マシンを停止しなくても割当を変更できるということだ。
また、その対応も1:nとn:1あるいはn:mまで可能であることが望ましい。
1:nとは、1つの仮想マシンに複数のコアが対応することを意味する。サービスの質を工場させることができる。
n:1とは、複数の仮想マシンに1つのコアしか対応していないことを意味する。安価なサービスを提供できる。
m:nとは、ある仮想マシンのグループに対して複数のコアが対応することである。コストを分散させながら、質を向上させることができる。
OSがVMを明示的に扱うことでコアとVMの対応を管理できるようになる。今は様々な解が乱立している。

仮想マシンとコア

今までは仮想マシン=コアであり、1:1に対応していることが多かった。
しかし、必要な時に必要なものを提供するというクラウドの意義からいえば、仮想マシンとコアの対応は動的に変更できなければならない。
動的とは実行時の意味であり、仮想マシンを停止しなくても割当を変更できるということだ。
また、その対応も1:nとn:1あるいはn:mまで可能であることが望ましい。
1:nとは、1つの仮想マシンに複数のコアが対応することを意味する。サービスの質を工場させることができる。
n:1とは、複数の仮想マシンに1つのコアしか対応していないことを意味する。安価なサービスを提供できる。
m:nとは、ある仮想マシンのグループに対して複数のコアが対応することである。コストを分散させながら、質を向上させることができる。
OSがVMを明示的に扱うことでコアとVMの対応を管理できるようになる。今は様々な解が乱立している。

Social = Distributed + Human

時代の流れを逐次、並行、並列、分散のようにキーワードでとらえることができる。
並行は論理的並列であり、並列は物理的である。
分散は並列に非共有の概念を加えたもので、メッセージという明確な通信手段で情報をやりとりする。
近年、Web 2.0のようにソーシャルの概念が重要になっている。ソーシャルは分散に人間の作用を加えたものと理解することができる。
分散では機械が分散しており、ユーザも機械に従属するものだった。しかし、グループウェアなどの普及で人間中心の考えが一般的になった。時を同じくしてWeb 2.0が流行し、その中で人間の参加が重要であることが指摘された。つまり、従来の分散では機械が努力して人間の願望を実現しようとしていたが、ソーシャルでは機械と人間が協調してことをなす。
どちらが人間中心なのかは意見が分かれるところだが、ソーシャルの手法が有効であることは確かだ。
ソーシャルという概念には分散が含まれる。なぜなら人間は一人一人独立した存在だからだ。

2009年10月5日月曜日

業務用PCに燃料電池は向かない

PCをカーボンフリーで駆動させるには、太陽光発電と燃料電池の大きく2つの方法がある。
太陽光発電は、昼間に限定されるが、もっともクリーンな方法だ。もっとも製造過程に問題があるという説を無視はできないが。
個人で使うPCならば燃料電池がよいだろう。時間帯によらず安定して利用できるからだ。しかし、燃料交換が必要になる。
何かを交換する手間をかけてよいなら、太陽光発電でも昼間に2台分発電しておき、夜には充電器を交換すればよい。
しかし、実際にはPCが増えると、その交換の手間が無視できない。というより、その手間を省くことこそ重要になる。よって、燃料を交換するためがかかる燃料電池は業務用PCに向かないことになる。
ただし、大規模な燃料電池を設置し、その電力で普通のPCを稼働させることは可能だ。その方が効率的だし、現実的だ。しかし、PC自体の駆動が燃料電池でないことは変わらないので、結論も変わらない。
もし燃料電池PCを普及させたいなら、燃料輸送ネットワークも同時に構築する必要がある。これは燃料輸送チューブのネットワークになるだろう。PC自体が制御すればよい。自身の燃料を消費量を補うように補給する。ただし、小さなモーターでくみ上げることのできる距離には限りがあるだろうから、ハブや多段階輸送が必要だろう。末端のタンクよりハブのタンクが大きくなるなど仕様のばらつきが生じる可能性がある。

Windows 7のメモリは8GB必要?

とあるブログの記事には8GBのメモリを搭載した機種でWindows 7が快適に動作すると紹介されていた。その秘密は3GBものキャッシュらしい。メモリの大半をキャッシュとして使うのは正直まっとうな使い方とは思えない。キャッシュはあくまで脇役である。3GBのキャッシュがあれば、Vistaでもよいだろう。
Windows Vistaでさえ、1GBが最低だが、2GBもあればそれなりに動作する。それが、8GBと一気に4倍になるのは承伏しかねる。
もちろんWindows7はネットブックだけのものではない。しかし、Windows 7がこうもネットブックとはかけ離れた世界を目指しているなら、今度も失敗する可能性が高い。なにせ今売れているPCはネットブックなのだから。
Microsoftはネットブックの少ないメモリでも快適に動作するようなOSを提供するべきだ。Googleに先を越されるようでは未来はない。

2009年10月2日金曜日

資格情報の確認中

WiFiの話だ。
WiFiでアクセスする際、資格情報の確認中と表示され、なかなかつながらないことがある。この問題の解決法はFAQの部類だが、自分が最近頻繁に同じトラブルに遭い、戸惑った経験からブログに書いておこうと思った。
これは、実際にはIEEE802.1xはほとんど使われていないにもかかわらず、IEEE802.1x認証が標準で選択されてしまっているためだ。
プロパティの認証タブからチェックを外せばよい。
問題は、なぜこれが標準なのかということだ。毎回面倒で仕方ない。

SJISは負の遺産

先進的なシステムもいつかは枯れる。諸行無常。
Shift JISは2バイト漢字コードの先駆として歴史的に重要な発明だった。しかし、いまやUnicodeの時代になると日本だけのガラパゴス仕様となってしまった。
実際、OSSの国際化対応を見ると、日本語対応が遅れている状況が見受けられる。中国語や韓国語の方が先に対応しているくらいだ。これは、これらの言語がUnicode内の対応で済むのに対して、日本語はUnicodeとSJISをまたいで変換する必要があるためだと思う。
日本でSJISを使用しなければならない大きな理由は、すっかり普及してしまったWindowsにある。日本語Windowsだけが他のOSと異なり、また他国のWindowsとも異なり、SJISを堅持している。もちろん現実的には、ビジネスとしては正しい判断だ。もし、急にSJISをなくしてUnicodeだけにしてしまったら、ビジネス現場は読めないファイルだらけになってしまう。
しかし、このようなことを続けていたら、日本のソフトはますます孤立してしまう。OSSの急速な発展からも取り残されてしまう。今や徐々に取り残されつつあると言ってもよい。これは危機感を持つべき状況だ。
それでは、どうすればよいかというと、WindowsのファイルシステムにSJISファイル名とUnicodeファイル名の2通りでアクセスする方法を提供することだと思う。このような二重のファイル名はVFATでも使われた。8+3文字の別名を用意する方法と似ている。現在、ファイルは長い名前でも8+3名でもアクセスできる。
日本だけの問題でNTFS全体を変更するのは困難だろう。よって、NTFSにアドオンのような機能を用意し、日本語固有の問題はそのアドオンで解決すればよい。これは日本語問題だけでなくその他の問題解決にも利用できる一般的な方法だ。検討の余地はあるだろう。

Security Essentials

Microsoftから無料のセキュリティソフトsecurity Essentialsが配布された。
元々セキュリティはOSが提供すべき機能であり、それが不完全であったために市場が形成されていたが、Security Essentialsの登場により市場は大きく変化すると思われる。
Microsoftにとってセキュリティソフト会社は重要なパートナーだったはずだが、それと対抗する必要が出るほど他社との競争が激しくなってきたということだろう。おそらく、この場合の他社とはChrome OSを開発予定の会社だろう。有料セキュリティソフトが必要と言うことはそれだけコストアップにつながるからだ。良心から無料で提供することにしたとは考えにくい。
しかし、今のところSecurity Essentialsと先行有料セキュリティソフトの間の機能差は大きく。あまり驚異ではないのかもしれない。しかし、無料のセキュリティソフトにとっては非常に驚異だ。実際、個人的な話だが、いままで無料版を使っていたが、Security Essentialsに切り替えた。切り替えるべき理由はいくつもある。無料版とはいえライセンスを更新したり、広告にわずらわされるのはいやだからだ。Microsoftの製品だからという理由は小さい。
切り替えてからウイルスに遭遇していないので、何とも言えないがさほど心配はしていない。利用者側も割り切って使っているからだ。
この無料版が法人に与える影響も小さくないだろう。シンクライアントなどでは万一の場合、即座にオリジナルイメージに復帰できるような機能もあり、そのような環境ではセキュリティソフトは単なる選択肢の一つに過ぎないからだ。最前線を譲っても安全性は担保できる。ならば、これを機に一気に無料化へ移行する可能性もある。長期的にはセキュリティソフトの市場はあまり利益率が高くなくなるだろう。

2009年9月30日水曜日

Google Docsで計算式

ようやくGoogle Docsで計算式を使えるようになった。
TeXに準拠しているので、論文作成にも申し分ない。
もっともDocsに十分なスタイル機能がないために、そのまま論文作成には使えない。
しかし、式を含む文書をブログに添付するなどの用途として大いに利用できるだろう。
利用者は限られるが、必要な機能である。このような機能が充実するのは喜ばしい。
しかもインターン学生が作成したものだという。優秀な若手が育っているようだ。

点対称

iMOW!
osso
dqbp
zzz
huny ちょっと苦しい
x

CO2を25%削減する方法

鳩山総理は2020年までにCO2を1990年比25%削減すると宣言した。他国も真剣に取り組むならという条件付きだが。
この目標が高いという説もある。確かに6%すら削減できていない状況を考慮すると高い目標には違いない。
しかし、不可能な目標でもない。このようなときは困難という。
不可能でない理由は技術的には可能だからだ。しかし、その技術を普及させるだけの投資が必要だ。それには産業界と家庭の両方で達成しなければならず、それを促すだけの政治的な支援が必要だ。
必要な技術には、家庭用太陽光発電と燃料電池、ハイブリッド車ないし電気自動車などだ。他にもスマートグリッドなども望ましい。これらだけでも100%近く普及すれば十分だろう。
家庭の光熱費はすべて自然エネルギーでまかなう。
交通手段もすべて電気に変え、しかも電子力と自然エネルギーを主とする。電気にならない交通手段は飛行機ぐらいだ。そのうち電気飛行機について研究開発が必要になるだろう。もしかしたらホンダが既に開発しているかもしれない。電気で燃料をリサイクルした方が現実的かもしれない。
自然エネルギーの発生源は発電所より家庭が多くなる。スマートグリッドは家庭で発電した電力を再配分するためのしくみとなる。
いずれも今の時点では夢物語だが、不可能ではない。ただし、2020年に普及させるには2010年には技術が存在していなければならない。これらの技術のうちスマートグリッドは未だ遠い。これが最大のボトルネックだろう。

八ッ場ダム

なぜ「やんば」と読むのかわからない。変わった名前だ。しかし、今や多くの人に知られるようになり、政治的なシンボルになりつつある。
部外者の視点では無駄ならやめた方がよいと思う。しかし、関係者の視点では不都合があるのだろう。
まず、完成させた方が安いという意見がある。これに対しては2つの反論があった。1つは計画変更によるコスト増を考慮していないこと、2つ目は維持費のコストを無視していることだ。いずれも水道代で回収するのだろうが、その場合の水道代がいくらになるかはわかっていない。それを明らかにして判断する必要がある。その場合、利害関係者は水没地域の住民と水道利用者であり、日本全体ではない。おそらく地元住民に同情する人の中で自分がその経費を支払うことになると知っている人は多くないと思う。そのような人が実際に払う水道代を知ったときにも果して同情できるだろうか。
次に地元住民に対する補償は妥当か明らかでない。既に補償されていれば新たな補償は二重補償になる。もちろん計画延期に伴う物価変動は考慮してしかるべきだ。既に移転先を入手しているとも聞くと補償金は支払われているようにも思えるが、そうなら追加の補償に何の意味があるのかわからない。個々の補償金はプライバシーに属するが、全体の額は重要な政治指標であり、公開されるべきだろう。それによって平均がわかっても個別の金額がわかるわけではない。
これらの情報が公開され、それでも継続の方がよいと判断されれば、そのときは誰もが喜んで継続に賛成するだろう。

2009年9月29日火曜日

DS Phone

DSはもっとも普及しているコンピュータといってよい。一つの機種に限れば、これを超える携帯はないだろう。やがてiPhoneがDSを超える日がくるかもしれないが、そうなるとゲームが変わる。
任天堂もDSをWiFiから携帯に変える日を想定しているだろう。そのときどのようなDS Phoneが登場するのか予想するのも面白い。
任天堂のことだから全く違うインターフェースを採用するかもしれない。その場合DSという名前は使わないだろう。一番簡単なのはDSにデータ通信モジュールをつけることだ。手軽だが面白みがない。そこで、インターフェースが変わるとしたら、どうなるか考えたい。
Phoneの本道は音声だ。音声インターフェースに確信がないと面白くない。それこそ、Wearableに近いものが出てくるかもしれない。大胆に予想すれば、ヘッドセットに没入型でないHMDなどだろう。VRではなく、むしろARだろう。この方式だとWiiとも補完できる。WiFiはなくなるのでなく選択肢の一つになる。

2009年9月28日月曜日

つばさ

しばらく見なかったらNHKの「つばさ」が終わっていた。川越がらみで見ていたが、何を伝えたいのかさっぱりわからないドラマだった。案の定、視聴率は最低だったらしい。やっと埼玉に順番が回ってきて、それも川越だからと期待したが、最悪の結果になってしまった。何がしたかったのだろう。

Honda U3-X

ホンダが全方位に進める一輪車を開発した。これで完全にセグウェイを超えたことになる。やればできるとは思っていたが、実際にやった意義は小さくない。
一輪車にする必要があったかどうかは大いに疑問だが、全方位に低コストで進めるようにするためだろう。セグウェイと異なり座った姿勢で運転できるのもよい。これで安定し、楽に小回りがきく。問題は、手放しあるいは片手で運転できるかどうかだ。セグウェイは少なくとも片手で運転できる。
ホンダがなにもしなくてもセグウェイは終息しただろうが、これで決定的になったろう。ホンダがその気になればセグウェイの市場を継承できる。問題は、それほどの市場かどうかということだ。

政治制度

選挙の結果をみると間接民主制は必ずしも民意を反映しないように思える。別に民主党に意義があるわけではない。むしろ逆だ。しかし、選挙では争点があり、すべての政策が争点となるわけではない。そこに大きな問題がある。
争点がぼけるために仮説民主制では大雑把にしか民意を反映できない。より正確に民意を反映する必要がある。現在のインターネット技術は直接民主制を実現できる。もちろん課題は非常に多いが、少なくとも不可能とはいえなくなってきた。実際、国規模で直接民主制を実施している国もあり、それも徐々に増えると予想される。
ただし、直接民主制では相矛盾する政策が実施される可能性がある。そこが最大の課題だ。整合性は少数の専門家でなければチェックできない。その役割を持つのが議員だ。それゆえ議員は必要だ。ただし、いまほど多い必要はない。意志決定に必要な人数がいればよく、問題提起は国民自身がすればよい。
政治のスピードを上げるには国民自身が提言できなければならない。そのようなしくみとシステムを組み合わせると新しい時代がおぼろげながら見えてくるように思える。

イノベーションは逆三角形

フロンティアは常に広がる。よって、フロンティアは逆三角形の上辺に相当する。
限られた人金物でフロンティアを網羅することは次第に困難になる。そこで集中と選択が必要になる。
当たり前のことを指摘しているように思えるかもしれないが、よくフロンティアについて開設した図では、先端的なイメージから三角形の先端に例えられる。しかし、そのような先端は既に集中と選択が行われた結果であり、真のフロンティアではない。
別のイメージとしては、同心円の周辺と考えてもよい。逆三角形でも、ある程度の方向性を意図しているが、同心円では方向性がないので、もっともフロンティアの意味を表すのにふさわしい。

テープ/MD型ソリッドオーディオ

小ネタを一つ。
カーステレオにもソリッドオーディオが増えてきた。最近の機種では問題ないが、古い機種を買い換えずにソリッドオーディオを使いたいというニーズがある。そのようなニーズにはFMで飛ばす方法が主だが、プレイヤーを別途必要とする。
そこで、カセットテープやMDなどの疑似デバイスを用意してはどうかと思う。基本的には磁気ヘッダに情報を読み取らせることができればよいはずだ。これらのメディアは広く普及している(いつまで持つかわからないが)し、大きさもSDメモリを収納するのに十分だ。
電源は電池でもよいが、駆動部があるので発電できればなおよい。

2009年9月19日土曜日

SaaSとソフトウェアの生産性

日本のサービス業は生産性が低いという。ソフトウェア業界もサービス業に含まれるので、同様と言える。圧倒的な(人)物量にものをいわせるオフショア開発に対抗できないのは確かだが、日本自身の商習慣に問題もある。それはいわゆるシステムがカスタマイズなしに受け入れられないことだ。カスタマイズだけならまだしも、その都度再開発を行うようではコスト高になり、その結果生産性が低いと見なされるのも当然だ。しかし、これは開発業者の問題だけでなく、発注側の問題でもある。しかし、それも含めて開発側が対応しなければならない。
そのような背景の中でSaaSは有効な手法だ。パッケージソフトの開発は、それが汎用的なものでも専用であってもパッケージ数で開発費を回収する必要がある。特に特定向け専用システムのソフトは、ほぼその受注だけで開発費を回収する必要があるため、人月がそのまま経費となる。そのような支払いに応じられない発注主もいる。ほとんどすべての依頼者はコストダウンを望んでいる。そのような場合、専用ソフトの開発コストを改善する必要がある。
具体的には、専用ソフトといってもすべてが専用なのではなく再利用可能なコードが少なくない。しかし、専用ソフトで著作権が発注主に譲渡されると、容易に利用できない。著作権を開発側が保留すると、それを利益と見なされるため、すべての開発費を請求しにくい。そこで、SaaSのライセンス形態が解決の糸口になる。
SaaSでは、利用料という形で収入を得る。著作権はあくまで開発側が持つ。開発側は、仕様に応じたシステムを開発し、それを運用とともに提供する。導入費だけでなく運用費も請求する。開発経費が導入費だけでなく運用費にも分散できる点が大きい。
しかし、SaaSにも問題がある。大手開発業者は自前のSaaS環境を運用できても、中小開発業者には難しい。Amazonなどのクラウドを用いても、容易ではない。理由は、中小開発業者は開発に特化しており、運用のノウハウがほとんどないからだ。運用にも人月でコストがかかる。それだけのスタッフを常時雇用することがなかなかできない。
ソフトウェア会社は従来開発者を重視していたが、これからは運用者も重要になってくる。運用者を提供する人材派遣会社も必要になるだろう。

2009年9月17日木曜日

Webから考えるInternet 3.0

Internet 2.0は既に現在進行系なので、3.0について考えてみたい。
Web 2.0はユーザ参加だが、Internet 2.0はユーザ参加ではない。よって、Webの類推は当てはまらない。ちなみに、Web 3.0はSemantic Webだという話もあるが、それがInternet 3.0にはならないだろう。もっとも、多少なりとも知的にはなるだろう。
プロトコルから考えると、レガシーを切り捨てる方がよい。不適切なプロトコルが廃除されることは望ましい。
プロトコルではOSI参照モデルが使われるが、ほとんどがアプリケーション層なので、階層化の意味がない。3.0ではアプリケーション層を整理する必要があるだろう。
そこで、アプリケーション層の下にWeb層をおいた方がよいと思う。Web層はTCP/IPの代わりになる。ネットワーク全体がHTTP P2Pオーバーレイになる。現在の技術は十分それを可能にする。
ただし、この場合、HTTPは従来のものと多少異なるだろう。具体的にはUDPに相当する仕様を追加する必要があるだろう。いまでもHTTPは基本的にステートレスなので、難しくないだろう。

象の耳パン

秋葉原の駅前屋台で象の耳パンというものを食べた。私自身はグルメではないが、素直においしいと思ったので紹介する。
看板の世界初製法という言葉にひかれて興味本位で食べてみた。
食べ物にしても新しいものを作り出していくことは大変なことであり、意義深いことだと思う。それが、成功すれば何よりよい。あまり急速に発展させようとせずに地道に営業してほしいと思う。息の長い商品にしないと成功はしない。

2009年9月16日水曜日

ミニプロジェクタを集めてタイルディスプレイ

最近、タイルディスプレイの研究が盛んにおこなわれている。そこで、使えるかどうかわからないアイデアを1つ提供しよう。
タイルディスプレイは、高精度で手軽に臨場感を演出できるが、やはりフレームが気になる。シームレスな結合は技術的にもかなり難しい。
そこで、ミニプロジェクタを併用する方法が考えられないだろうか?
ミニプロジェクタは、まだまだ輝度が足りずに近距離で小さな画面しか投影できない。逆にいえば、たくさん集めれば高精度の画面をシームレスに構成できる可能性がある。
おそらくコスト的には通常のディスプレイを組み合わせたほうが安いだろう。例えば、32インチの液晶ディスプレイが10万円とすると、ミニディスプレイは5インチ2万円くらいなので70万円くらいになってしまう。ミニディスプレイの大型化、高精度化が進行すれば候補になり得るかもしれない。

2009年9月11日金曜日

Google Docs Batch Upload

欲しいプログラムが1つ手に入った。
Google Docsを利用している。また、SkyDriveなども使っている。どちらもアップロードが面倒臭い。SkyDriveはIEを使えば、ActiveXで便利にアップロードできる。しかし、Google Docsには解決策がなかった。それを可能にするのがGoogle Docs Batch Uploadだ。Javaで実装されているので、マシンを選ばない。
まだ、使いこなしていないが、フォルダー全体をアップロードできるらしい。しかし、そのときサブフォルダーのラベルまで作ってくれるのかどうか試していない。
少し注文をつけると、ダウンロードもできるようにしてほしい。実は、Google DocsやSkyDriveはダウンロードが面倒だ。Zipでまとめてダウンロードできればよいが、そのような機能はない。他のツールで実現することもできるだろうが、なるべくツールは少なくしたい。今後に期待したい。

Googleグループにサブグループを

Googleグループは便利なサービスだ。これでメーリングリストはすべてまかなえる。
しかし、グループを単なるメーリングリストに留めておくのはもったいない。グループにアクセス権を関連付ければよりよい共有が可能になる。ドキュメントには一部グループによる共有が実現されている。しかし、全部ではない。この問題は以前にも投稿したので、ここでやめておく。
今回はメーリングリストとしてもっと便利に使うにはどうすべきか考える。メーリングリストも組織であり、組織を運営するには管理が必要だ。その管理人は組織の一部であり、サブグループである。現在のグループには、このような階層関係がサポートされていない。
もっともこれには理由もある。組織の関係は階層だけではないので、サポートするだけのニーズがあるか確信がもてない。
階層関係を導入する方法がトップダウンのアプローチだとすれば、既存グループを組み合わせる方法はボトムアップのアプローチだといえる。ボトムアップの方が柔軟性があり、汎用性も高い。
ボトムアップ方式でサブグループを実現したときの利用イメージを考える。相互に関係を設定する必要がある。例えば、スーパーグループユーザはサブグループの記事を閲覧できる。逆に、スーパーグループにオプション名を付けて投稿するとサブグループに割り振られるように設定する。スーパーグループからは自身の管理用投稿とサブグループの記事をディスカッションを区別して閲覧する。

埋蔵金発掘サイト

本当の埋蔵金のことではない。民主党の公約を実現するために必要な税金の節約のことだ。
民主党政権が発足しても、それが国民の支持を受け続けることができるかどうかは大きな問題だ。自民党の負けっぷりが酷かったため、民主党には余裕が生まれているかもしれないが、かつての小泉人気にあやかった自民党がどうなっているかを考えれば、うかうかしていられないはずだ。
そのためには政策を実現して見せる必要がある。すべての政策がよいとは限らないが、本気で実現するつもりであることを示す必要があるだろう。そのためには財源が必要になる。
選挙中に自民党からも指摘されたように、今の公約は砂上の楼閣だ。すべては財源の有無にかかっている。
しかし、既得権の力は強く、抵抗も大きい。国民性からもハードランニングよりソフトランニングを好む。
必然的に財源確保は難しい。そこで途中経過を示す必要があるだろう。埋蔵金発掘サイトとは借金時計のように無駄な税金使用を指摘し、その合計を公開するサイトだ。
このようなサイトを用意して時間を稼ぐ必要があるだろう。

2009年9月8日火曜日

IPhoneアプリをPCに

iPhoneアプリは、現在もっとも開発が活発なソフトウェア市場かもしれない。そこでは優秀なソフトが数多く開発されており、そのようなiPhoneアプリをPCでも利用したいと思う人は少なくないだろう。なんと言っても世の中の大半のPCはWindowsなのだ。
PCでiPhoneアプリを開発するツールなどはそろってきた。開発面では問題がなくなってきているが、しかし利用面ではまだまだだ。
本質的な問題点はマルチタッチというiPhone独自のインターフェースにある。iPhoneアプリは、このインターフェースを生かした設計がなされている。しかし、そのように作成してしまうとマルチタッチでないPCでは使えない。
キーボードと組み合わせてエミュレーションする方法も考えられなくはない。それでもOSへの設定が必要だ。やがて、Windowsにもマルチタッチが導入され、APIが整理されるだろう。それまで待つと、現在の勢いを失ってしまうかもしれない。
現実的な対応は、マルチタッチでなくても使えるようにiPhoneアプリを設計することだろう。
もし、iPhoneアプリがPCで動けば、それこそ小型ネットブックの時代が到来するかもしれない。

2009年9月4日金曜日

Chrome OS

Chrome OSについてはいつかコメントしたいと思っていたが、その正体がつかめずにコメントを控えていた。いまでも、その正体を正確に把握しているわけではない。今回は、Chrome OSの正体を想像してみるという企画だ。
Chrome OSは、その名の通りGoogleのブラウザであるChromeをOSにしたものだ。ネットブックなどインターネットに常時接続する用途の端末に特化している。本来ブラウザであるChromeをベースにしているので基本的にはWebしかアプリケーションはない。しかし、今日ではWeb上にあらゆるアプリケーションが移植されているので、Webだけで十分という判断だろう。
同じような発想のOSにWeb OSがある。Web OSにはいくつかあるが、いずれもブラウザの中だけで動作する。しかし、既存Web OSでは、ブラウザを変更しないため、ストレージはサーバ側にある。サーバ側にフルセットのプラットフォームを用意しなければならない。また、Web APIを用いてアプリケーションをWeb OS用に修正しなければならない。この2つの問題点によりなかなか普及しない。
実は、Web OS以前にもMicrosoftに挑戦し敗れたOSがあった。それはJava OSだ。Java OSではJVMさえ動作すればよい。しかし、Javaアプリしか動作せず、Javaへの移植も進まなかったため失敗に終わった。Web OSは同じ失敗を繰り返しているともいえる。少しはましといえるのは、Javaアプリに対してWebアプリの方が種類が多く、少なくともブラウザ機能はあるため、全くアプリがないという状況ではないことだ。
もしChrome OSが単なるWeb OSだとすればGoogleといえども失敗すると断言できる。
しかし、私の考えではChrome OSはWeb OSではない。ある意味ではWeb OSと近いが発想はまるで逆だと思う。Web OSがサーバ側の資源を使うのに対して、Chrome OSはクライアント側の資源を使うはずだ。それこそが勝利のカギと言える。
Chrome OSの正体を予想すると、それはおそらくPOSIX互換ないし代替のアドオンAPIだろう。これによりChromeアドインおよびJavaScriptアプリからPCの資源へ直接アクセスする道を開く。
代表的なデバイスに対する標準的なデバイスドライバを備え、しかもインターネットから常時最新のドライバをダウンロードして更新するのだろう。そのためには少なくともネットワークデバイスのドライバだけでは汎用的でなければならない。このあたりのドライバの整理はAndroidで培ったものだろう。Androidが十分軽量にできたため、ブラウザに梱包が可能となったという言い方もできるのかもしれない。
しかし、OSの機能にはデバイスドライバだけでは不十分なものもある。例えば、ファイルシステムだ。ディスクドライバだけではなく、ファイルシステム(サーバ)も必要となる。これもフォーマットを限定することでコンパクトに実現できたのだろう。そのため大したファイルシステムは期待できない。exFATだけしかサポートしていなくても驚くには値しない。

ディスクとファイルにおけるアクセスの違い

ディスクとファイルは明らかに違うので、それを比較する方がおかしいと思う人も多いだろう。
ここでいう、ディスクは仮想ディスクであり、ファイルで実現されたもののことだ。
仮想ディスクは特定の形式のファイルであるが、ここでは形式だけでなくそのアクセス方法に注目して違いを論じる。
実はこれは失敗談でもある。あるシステムを設計しているとき、その違いを意識せずに同じように設計したところ、後で再設計するはめになった。
ファイル、それもオープンされたファイルはファイルポインタで指定された場所を中心にアクセスされる。基本的にファイルポインタは一つであり、それゆえに逐次アクセスとなる。それを並行アクセスしなければならないときには、かなり工夫を要する。
一方、ディスクはCPUやDMAなど複数の手段で並行にアクセスされることを想定したデバイスであるから、本質的に並行アクセスである。ファイルがseekとread/writeを分割しているのに対して、ディスクではseekとread/writeは不可分だ。
この単純なことに気付かずファイルのようなディスクを設計してしまったことがあった。3世代前の設計の話だ。

紙の磁気カード

最近でこそICカードが多くなってきたが、磁気カードにはまだまだ便利な用途を考えられる。
その磁気カードを身近に使えるようにするには、磁気カードを自作できるようにすることだ。
信頼性の高いサービスはICカードへまかせ、信頼性が低くてもよいサービスに安価な磁気カードを使えばよい。
そこで、あらかじめ磁気ストライプを印刷したプリンター用紙があるとよい。カード用にミシン目を入れてあるとなおよい。
このカードを読み書きする装置も必要だ。これは既製品でよい。
場合によっては新しい独自企画にすることも考えられるが、かえってコスト増になりかねない。

電話の公平な受信

チケットの予約など電話をかけてもなかなか繋がらないことがある。そのようなとき長く待たされるが、先に待っている人から順につながるなら我慢のしようもある。しかし、全くの運に任され、後からかけた人が先につながるようでは不満がつのる。このような待ち時間の公平さが電話でどれだけ考慮されているのか疑問に感じる。NGNとなり、なお一層不公平になるようでは困る。

Googleカレンダーのトラブル

Gmail障害があったばかりだが、今度はGoogleカレンダーの障害が起きたようだ。
この記事執筆時では回復していない。
後日原因が発表されるだろうが、おそらくGmailと似たような理由ではないかと想像する。
つまり、Googleの予想を超えて利用者が多いと言うことだ。
採算性を考慮すれば、ソフトバンクのようにサービスの質を落とすか制限することも考えられるが、Googleはそうしないと信頼している。逆に、その信頼を損なうようなら、Googleの将来は見えたも同然だ。次第にユーザーが離れていくだろう。そうなれば歯止めはきかない。
こうしたトラブルの一つ一つがGoogleにとってもユーザにとっても試金石となる。

もうひとつ原因が考えられる。数日前からGoogle Calendar Syncが失敗することがあった。大幅な改訂がなされた可能性がある。そのバグのせいかもしれない。

2009年8月31日月曜日

モスフラワーの森

ねずみのイメージが好転してきたと聞く。昔からミッキーマウスは人気者だが、それ以外にも人気者のねずみが登場してきたためらしい。
Sony Picturesのスチュアート・リトルやディズニーのレミーのおいしいレストランなどネズミを主人公とした映画がヒットしている。もちろん主人公がネズミというだけでヒットするわけではなく、内容が伴わなくてはならない。
2匹目のドジョウをねらうならば、モスフラワーの森シリーズがよいと思う。これはネズミを主人公とした動物たちによるファンタジーだ。児童文学の範疇に入るだろう。ファンタジーの名作が映画化されていく風潮にも合っていると思う。

バッテリネットワーク

スマートグリッドを別の言葉で言い換えればバッテリネットワークであろう。
送電経路の各所にバッテリノードを設けて、超小型ダムの役を担わせる。使用量に応じてバッテリ間で電力を融通する。
このようなバッテリネットワークは情報だけ転送する情報ネットワークと異なり、情報とエネルギーを転送する。エネルギーだけを転送する送電網とも異なる。
このようなバッテリネットワークにおけるノードとしてのバッテリの機能を議論することは意義深いだろう。
まず、ここでは容量の大小によらず機能的には均一であると仮定する。その方が標準化も容易であり、スケールメリットも大きい。しかし、発電所近辺では大掛かりなものになることは否定できない。
バッテリは、常に充電と放電を同時に行える必要がある。
交流か直流かに依存しないこととする。議論する上では直流の方がイメージしやすい。ネットワークにおける単方向通信と双方向通信の例えを使えば、直流は単方向、交流は双方向となる。互いに互いを模倣可能であるから、同様の方式によりいずれかを状況に応じて選択すればよい。
充電の電圧および電流には寛容でなければならない。弱い電力にも対応することで、吸収可能なエネルギーの範囲が広がる。曇りのときの太陽発電や車の回生ブレーキにも対応できなければならない。
バッテリは自身の容量と接続先の要求容量を把握する必要がある。
バッテリは、接続先の要求に応じて自身の電力を自由に配分して供給できなければならない。
また、同時に自身を充電するために、適切な経路を選択して、接続先に電力を要求する必要がある。

センサネットとしての時計

時計は日本が強い。この市場では、日本が主導権を持って、独自技術を推進できる。
ある意味ではガラパゴスだが、世界を制覇したガラパゴスであり、それ故世界標準でもある。
時計は完全にソーラー駆動する。時計はCO2を製造以外で排出しない。この計算資源を活用しない手はない。
しかし、非力な時計でグリッドは不可能に近い。
それよりも廃品となった時計を再利用した方がよい。
簡単な制御ならば、時計でも十分に行うことができる。その意味ではセンサネットなどには向いているかもしれない。
しかし、既存ネットは比較的エネルギー消費が大きく、時計が利用することはできない。
むしろ、電気信号ではなく、光ファイバを直結して、その光信号そのものも自然光を利用し、そのスイッチに撤するのがよいかもしれない。
光で駆動エネルギーを供給することもできるかもしれない。

太陽電池機能付き液晶パネル

液晶に様々な機能を付加して差別化することができる。液晶にスキャナ機能を持たせることもできる。これでマルチタッチを実現した機種もある。
そのような液晶の付加機能に太陽電池が考えられる。考えてみれば、液晶は最大面積を占める部品である。それが太陽電池になれば外付けする必要がなくなるかもしれない。

Javaストレージのミッシングリンク

JavaのSambaがある。Javaの仮想ディスクもある。しかし、Javaのファイルシステムがない。
仮想ファイルシステムならすでに存在するが、実際のファイルシステムがないのは痛い。
そのため仮想マシンを経緯しなければならず、仕掛けが大掛かりになる。
せめてexFATでよいからファイルシステムが欲しい。

ペン型スパイカメラ

スパイカメラはライフログのツールとしてはもっとも自然なものかもしれない。
しかし、既存の製品は十分な機能がない。
そこで、必要な機能を列挙したい。
まず、録画時間が短い。常に録画する必要はないものの、長い会議の間は動作しなければならない。
そのためには、バッテリでは不可能なので、電池にした方がよい。そして細目に取り替えるしかない。
また、ビデオにする必要もない。場合によっては音声だけでもよい。そこで、多色ボールペンのように記録内容を切り替えることはできるようにしたほうがよい。
USBで充電しないなら、メディアも交換できるようにする必要がある。

2009年8月30日日曜日

無線基地局で地震速報を

地震速報の受信機が廉価となり、普及しつつあるというニュースを見た。
このような単機能製品は、廉価となったといっても、かなり高い。普及に一層の弾みをつけるには、さらなるコストダウンが求められる。
そのような場合、既存の製品に組み込んでしまうという方法がある。多くの部品を共用できるため全体のコストアップはわずかなもので済み、付加価値を高めて差別化できる。そこで、地震速報の受信機能を無線基地局につけてはどうかと思う。
家庭内LANを構成していれば、無線基地局は必ず存在する。普及率および地域カバー率も決して低くない。無線基地局から直接音声出力する必要はなく、登録したメールアドレスに送信するだけでもよい。
もっともメール着信までのタイムラグが地震速報の意味をなくしてしまう可能性はある。その場合は、音声出力の方がよい。

iPhoneにラジオを

iPhoneのような機種は、全世界的に多量に販売することでコストを削減できる。そのため、思い切った機能を搭載することができる。iPhone 3GSではコンパスが搭載された。そこで、比較的手軽に搭載可能な意味のあるセンサーについて、それを搭載したらどのようなことが起きるか検討してみたい。
ここでは、AM/FMラジオが実現できないか検討する。
小型のAM/FMラジオは既に存在するので、iPhoneでその機能を実現するのは難しくないだろう。しかし、問題はiPhoneのサイズを大きくせずに可能かどうかという問題だ。iPhone外部に大きなアンテナを設けるのは論外だ。携帯としてのメリットがなくなってしまう。
仮にAM/FMラジオが実現できたら、どのようなアプリケーションが考えられるかと言えば、再放送などの問題に触れずにそれらのコンテンツを視聴できることぐらいだ。後は地震速報など特別な電波の使い方にも対応できることだろう。
結論としては、サイズが大きくなる可能性と、それに対する小型化の努力の割には、得られるメリットが少ないため、AM/FMラジオ機能が搭載されることはないだろう。しかし、短期的には可能性が低いが、長期的には十分な小型化が進行し、その時までAM/FMが生き残っていれば取り込まれる可能性がゼロとはいえない。ただし、デジタル化された場合、各種のコーディングが乱立する可能性があり、日本ローカルな方式がサポートされる保証はない。

総選挙の日雇い派遣

NHKで報道されていたが、総選挙で多数の日雇い派遣をしているようだ。
一見、少しでも雇用が広がるようで悪い話ではないように聞こえるが、あまりよい話ではない。
なぜなら、中間搾取があるからだ。派遣者一人について1500円支払っても、派遣者の手取りは780円にすぎない。一方、アルバイトなら1000円支払って、1000円の手取りとなる。つまり、かなりの部分が派遣会社の取り分であり、労働者に還元されるわけではない。
にもかかわらずアルバイトとせず、日雇い派遣をするのは、受け入れ側の事務手続きが簡素化されるためだ。逆の言い方をすれば、手間を惜しまず事務手続きすれば、きちんとした雇用を行うことができるわけだ。すなわち、自治体の怠慢のために日雇い派遣を選択しているという言い方ができる。

ミートソーススパゲッティのカップめん

カップめんは手軽な食品だ。いまやラーメンを家で食べるときはカップめんで済ます人が少なくない。カップめんのスパゲッティも一般的になり、スパゲッティをカップめんで済ます人も多いだろう。
しかし、最近スパゲッティのカップめんが姿を消しつつあるように思えて、残念だ。というのは、ミートソースのスパゲッティを探そうとしたら、コンビニやスーパーを含めてどの店にも置いてなかったからだ。新製品らしいカルボナーラやたらこスパゲッティばかりになり、ミートソースが一つもない。
ミートソースに需要がないとは思えないので、一過性の行き過ぎた宣伝なのかもしれない。それにしても、定番商品を残さず撤去して、入れ替えるというのはどうしたことだろう。ビジネスチャンスを失っているのではないかと思う。

携帯における大聖堂と市場

大聖堂と市場とはソフトウェア開発の2つのモデルを指す。大聖堂モデルは従来通りのちきんとした図面に基づく方法で大企業での開発で使われている。一方、市場モデルでは各人が勝手に活動する。市場から大聖堂のような秩序が生み出せるかどうかは疑問だが、OSSの活動を市場に例えることがある。あえて既存の言葉でいいかえるなら、大聖堂はトップダウン、市場はボトムアップといえるだろう。
両者の方式は様々な分野で対比される。携帯でも同様だ。そして同様に大聖堂モデル化は苦戦している。
携帯における大聖堂モデルはキャリア主導の設計といえる。今では開発が間に合わなくなっており、破綻しつつある。一方、市場モデルはメーカー主導といえる。メーカー主導の方がユニークな携帯を開発できている。その際たるものはiPhoneだろう。iPhoneは市場モデルの中でもまさにOSSに近い開発法で登場したといえる。Androidも同様だ。世界的スマートフォンがどれだけ浸透するかが、今後の携帯開発を左右する。

OSSに適するソフト

OSSが普及しているが、OSSのない分野もある。
ビジネスソフトは次々OSSになっているが、ゲームソフトはあまりOSSになっていない。これはひとえに開発法の違いからくると思う。
ビジネスソフトは誰もが使うものなので、操作法や機能はおのずと決まる。しかし、ゲームソフトは機能もまちまちであり、企画と設計が重要となる。
ほとんどのOSSは少数の設計者で設計するが、そのような設計はビジネスソフトには通用してもゲームソフトには通用しない。ゲームソフトでは多くの設計者、これにはゲームデザイナーが含まれる、が関与する。特にゲームデザイナーはソフト開発者とは異なる才能を持つ。OSS開発者が優秀なゲームデザイナーであるとは限らない。優秀なゲームデザイナーは十分な市場があるので、OSSを手がける必要がない。よって、その種の才能がOSSに流れる可能生はない。
すべてのソフトをOSSにするのは、かなり無理がある。むしろ、ゲームのようにOSSが侵食しない分野の方が、ある意味では健全なのかもしれない。

2009年8月29日土曜日

Jelly Belly

アメリカみやげにジェリービーンズを買った。40種類もの味が楽しめる。なかなかよいみやげだった。
ジェリービーンズなど子供の食べものだとばかにしていたが、なかなかどうして侮れない。もっとも我が家でも一番喜んでいるのは子供だ。それを見て親が喜ぶ。しかし、これだけ種類があると大人でも楽しめる。というより、中には大人でなければとても食べられそうにない危険な味がある。大人にとってもちょっとした罰ゲームになる。そのような危険な味をいくつか紹介しよう。
Dr Pepperは好みが分かれる。それ自体が罰ゲームになるほど嫌いな人もいる。しかし、個人的には嫌いでない。たまに飲みたくなる。
Root BeerはDr Pepperの癖をさらに強めたような味だ。Dr Pepperが嫌いな人には辛いだろう。しかし、私はこのレベルまでなら耐えられる。
Licoriceは甘草のジュースだ。漢方そのもの、それもかなり強い。日本人は漢方になれているし、私自身も風邪薬に飲む。それでもこの味には耐えられない。
次は、sizzling Cinnamon。ただのシナモンなら嫌いではないが、シナモンが強くなるとこうも辛くなるとは知らなかった。かなり苦手な味だ。
最後はJalapeno、トウガラシだ。これはピーマン味の上に相当辛い。なぜこんな味が売れるのかわからない。罰ゲームのために作られたとしか思えない。
ジェリービーンズは複数をまとめて口に入れると、カクテルのように複雑な味を楽しめる。トウガラシを使うとサルサの味を演出できるらしい。ジェリービーンズがこんなに奥深いとは思わなかった。

2009年8月26日水曜日

OSSの課題

OSSは様々なところで使われている。一般的にはOSSを使うことで導入コストを削減できる。
しかし、削減できるのは導入コストだけなので、運用コストがかえって増えることがある。
そこで、次に目指すべきは、運用コストを削減できるOSSの開発だろう。これは不可能ではないが、困難ではある。これが可能となればOSS 2.0(次世代のOSS)といってよいだろう。
この問題に対する最大の問題点は、OSSのビジネスモデルだろう。OSS関係の企業はソフトを0円で売り、運営・管理費で収入を得ている。もし、OSS 2.0が、このビジネスモデルを破壊するようならば、既存のOSS企業はこぞって反対することになるかもしれない。OSSだからといって、すべてのOSS企業が賛成するわけではない。
しかし、このような流れは経済的プレッシャーから時間の問題であろう。いつまでも管理費だけで収入を得ることはできない。OSS企業は単なる管理者からITコンサルタントを目指す必要がある。そのためには自身でイノベーションを継続する必要がある。

PCの買い換え時期

人によってPCを買い換える理由は異なる。性能が見劣りするようになったとき買い換える人は多いだろう。MicrosoftはOSを高機能化することで、買い換えを促進してきた。しかし、クラウド時代ではネットブックにさして性能は求められない。今後は他の要因が増えてくるだろう。
私自身は性能が不満になる前に買い換えることが多い。そして、買い替えの理由でもっとも大きな要因はキーボードだ。キーボードが買い換え時期を決めるといっても過言ではない。これはあまり一般的とはいえないが、ヘビーユーザほど同様の理由で買い換える人が多いのではないかと想像している。
前の機種はキーボードの刻印が磨り減り見えなくなったために買い換えた。その機種ではキーボードだ刻印は薄いシールのようなもので何度もこすると次第に磨り減っていった。タッチタイピングできれば問題ないが、完全にマスターしているわけではないので、見えないのは致命的だった。キーボタンだけ交換すれば、まだまだ使えたが、買い換えた。
今の機種は刻印は鮮明だが、いくつかのキーが入力しづらくなってきている。機械的に壊れかけているのだ。このストレスはかなり大きい。正しく入力できないので、何度も繰り返すことになる。ちっとも仕事が進まない。
キーボードは修理できるので、それだけで買い換える必要はない。しかし、背中を押すきっかけにはなる。

Inniskillin Icewine

カナダのみやげにイニスキリンのアイスワインを買った。アイスワインは貴腐ワイングラスともいい、とても甘い。赤なら渋いのも悪くないが、白なら甘い方が好きだ。アイスワインはお気に入りのひとつだ。
しかし、残念なのは高価なことだ。もっと安ければ気軽に楽しめるのに。そこで、安く入手する方法を探していた。
街中の酒屋でなら安く入手できるかと思い買ったが6000円もした。しかし、後日機内販売で5000円で購入できることがわかった。機内販売は高いというイメージがあったが、それでも税金の方が高かったようだ。

うまいアメリカ

今回の出張は食事に関する限りはあたりが多かった。
アメリカといえはまずいというイメージを持っている人は少なくないと思うが、考えてみれば世界一の経済大国にうまいものがないわけがない。しかし、せっかくのうまさも不適切な量とアメリカ人好みの味付けでだいなしにしている部分も多分にある。それでも、だからすべてまずいと考えるのは完全な偏見だとわかった。
アメリカは自由競争の国であり、まずいレストランが生き残れるわけがない。だから当然、人気のレストランはうまい。しかし、それでも必要以上に多い量は満腹を通り越して苦痛になる。それを自己制御で抑制しなければならない。移民の国だがすべての人種に合わせているわけではない。量が多いと舌も麻痺する。そのためせっかくのうまい料理も台無しになってしまう。
同様にデザートの甘さも強すぎる。これも料理の余韻を壊しかねない。

インディアナポリス

仕事でインディアナポリスに出資した。後日訪れたときのためにブログにメモを残す。
大抵の都市は書きたいことが多いが、書けないことも多くて困るが、インディアナポリスは目だった特徴がなく、あまり書くこともない。断片的なメモになる。
今回はHolidayinnに泊まった。値段はリーズナブルだが、市内の中心からは少し離れている。どこへ行くにも1km余計に歩かなければならない。それさえ我慢できれば、部屋も広く、朝食も悪くない。
ホテル近くの美術官と博物館があまり面白くはない。しかし、博物館にはiMaxがあり、内容と時間が合えば楽しめる。その方向の郊外には動物園もある。
街中を運河が横切るが、あまり観光開発されていない。景色はきれいだが、居住区で店もないため通り過ぎるしかない。単なるジョギングコースだ。
街の中心にあるレストランはどれも十分にうまくあまりはずれはなさそうだ。
今のシーズンは頻繁に野球の試合をやっていた。ホテルからは野球場もフットボールスタジアムも近い。
ガイドブックの美術官やサーキットはかなり遠く、徒歩ではかんこうできない。

機内食はなぜまずいか

機内食がまずくて食べる気がしない。航空会社の中には機内食に力を入れていてうまいところもある。しかし、それでもまずく感じてしまう。その理由を考えると、単にうまい料理をつくるだけでは不十分であるように思われる。うまく食べさせる工夫が必要なのだ。
飛行機に長時間乗っていると軽い車酔いに近くなる。要はエレベーター酔いなのだ。長時間エレベーターに乗って上り下りしていれば、たいてい胃がおかしくなる。そのような状態で食事をうまいと感じるの無理がある。凝った味付けをするほど逆に胃がむかつく。しかし腹は減っているので、何か口にしたい。そのような時は、さっぱりしたものか、単純な味の方がよい。個人的な経験では、サンドイッチやスナック、ケーキ、くだもの、サラダなどは受け入れやすいが、メインの肉類はだめなことが多い。カレー味はまだしも照り焼きはきつい。日本人にはさっぱり味がよいのだろう。しかし国際線ともなれば日本人だけにむいた味にするわけにもいかない。要は、単に地上で試食してメニューを決めるのでは不十分ということだ。
国内線ではもともと食事がでないことから弁当持ち込みが当たり前になっている。これからは国際線でも個人の好みで持ち込むようになるだろう。

カナダのスパゲッティ

カナダのスパゲッティはまずい。好意的に解釈すれば、うまさの定義が違うのだろう。多くの場合はアルデンテをうまいと感じるだろう。日本では、うどんも讃岐うどんのような歯ごたえが好まれる。しかし、カナダのスパゲッティはアルデンテとは程遠い。茹で過ぎて柔らかくなったものが多い。観光地の有名店はもちろん、イタリア料理店でも変わらない。多少は専門店の方がましかもしれない。
なぜカナダがそのような食文化になったのかよくわからない。カナダに大きな影響を及ぼした三国、イギリス、フランス、アメリカではきちんとしたアルデンテだからだ。一般にイギリス圏よりフランス圏の方が料理はうまいと考えられる。しかし、カナダのフランス圏でもアルデンテはない。
どうやらこれは有名な事実らしく、小説などでも揶揄されている。
しかし、例外がないということは、カナダの人はその方が好みだということだろう。食の基準は一律ではないということだ。

2009年8月17日月曜日

情報学部の英語教育

情報学部で文学部と同じ英語教育をしてもしかたない。例えば、文学作品を読んだり、ネイティブのように会話できる必要はない。そのようなスキルを身につけたければ文学部に行くべきだ。
情報学部で必要な英語のスキルは、例えば、オフショア開発の仕様書を書いたり、オープンソースのマニュアルを読んだりする技能だ。
TOEICはリスニングに左右される。当たり前だが、会話することが目的だからだ。
しかし、情報系では、リアルタイムな音声会話よりメールやチャットの方がよく使われる。
逆に文学部でそのようなスキルは教わらないだろう。
音声会話はマンツーマンで行う必要があるので生徒と同じだけ教師を確保しなければならない。これは困難であるから、日本語を学びたい学生と英語を学びたい学生同士が巡り会う機会を提供した方がよい。一般的に英語を学びたい学生より日本語を学びたい学生の方が少ないので、報酬に差をつけた方がよいだろう。時差がなく、日本語を学びたい動機を持つ人が多い国の筆頭はフィリピンだろう。今後フィリピンの新たな産業となるかもしれない。そうなれば日本語を学びたい動機もなくなってしまう。そのときは新たな地域を探す必要がある。もっとも国内でまかなえればそれが一番よい。

メタボリック診断の無駄

メタボリックの診断が義務付けられるようになったが、かえって不便になり、無駄を感じる。
中にはメタボリックと通常の健康診断を2回受診しなければならないこともある。これはいかにも無駄だ。
しかも、メタボリック診断ができる場所は非常に限られている。おそらく医療機関が望んでいないのだろう。メタボリック診断の方が簡単で安上がりのため利益にならないからだろう。本当にメタボリック診断だけでよいなら受診者の理解が得られ、病院側も態度を変えなければならないだろうが、実際には患者にとっての二度手間になっているため、全く理解が得られないでいる。
趣旨はわからないでもないが、方法がよくないということだろう。おそらく、既存の検診にプラスするほうが現実的と思える。

iPhoneリモコン

iPhoneをリモコンとして使うHackはiPod Hacksにも掲載されており、誰もが考えるところだ。しかし、いまだに実現されていない。これは、ぜひ次のiPhoneに実現してほしい機能だ。
実現方法はiPhoneに内蔵するタイプと、旧機種のために外付けするタイプを用意してほしい。外付けの場合はiPod Hacksと同じ方法になるかもしれない。内蔵方式は、もう少しスマートな方法でできるだろう。
肝心なのはリモコン用プロトコルの学習機能だ。これも個別にアプリケーションとして販売することも考えられるが、できれば1つのアプリケーションにまとめてもらいたい。ビデオとTVを操作するアプリが異なっていたり、メーカーごとに異なるのは使い勝手が悪い。

Managed CGI

Java BeansにはManaged Beansがある。
同じような技術をCGIで実現するManaged CGIが欲しい。
特にWebサーバ自体にモジュールとして機能が組み込まれるとよい。また、APIを通じてWebアプリから参照できるとよい。その際、APIの許認可を制御できるとなおよい。
OSにはプロセス管理の機能がある。Managed CGIはWebサーバにおけるプロセス管理機能だ。

2009年8月14日金曜日

帰省ラッシュにロードプライシング

高速道路料金が土日1000円になった効果はかなり大きいことがわかった。実際、帰省ラッシュは例年にない込みようだ。もっとも地震のせいで東名高速が使えなくなっているのも大きな要因だろう。
渋滞を解消するという目的だけに限れば、経済効果を逆手に取るのがもっとも容易な方法だと言える。つまり、帰省などのラッシュに合わせて交通料金を一時的に値上げする。それによって、その時期を避けるようにしむけさせる。
どうしても時期をずらせなければ、多少高い値段でも帰省するだろうし、その時には道がすいているだろう。逆に、時期をずらせば大幅に安くなるようにする。

自然渋滞にクルーズコントロール

渋滞の原因には自然渋滞が多い。車は上り坂にさしかかると速度が落ちてくるため、自然と渋滞する。これが自然渋滞だ。
だとすれば、上り坂で速度が落ちないようにすればよい。これはクルーズコントロールで可能だ。クルーズコントロールはたいていの車にオプションで装備できる。要は設定した速度を維持するように自動的にアクセルコントロールを代行してくれるシステムだ。
もしもすべての車がクルーズコントロールを装備して、すべての車が同じ速度を設定していれば、原理的には自然渋滞は起きない。しかし、もちろんこれは机上の空論にすぎない。
単純に一定速度で走るクルーズコントロールには、あまり将来性はないだろう。単純であるがゆえに実現も普及も容易だが、それで渋滞解消にはならない。
しかし、自動的に車間距離を調整するようなクルーズコントロールなら渋滞解消に役立つ可能性がある。上り坂でブレーキをかけるほど車間がつまることが問題なので、そもそも前の車のペースに合わせて走ればよい。常に相当な車間を確保しておくことが渋滞対策になる。
しかし、車間を開きすぎると割り込まれて、さらに車間を広げなくてはならなくなる。その乱れも吸収するにはさらにマージンが必要となり、結局、高速道路の限界容量に行きつく。

ETC機能付きクレジットカード

車にETCを取り付けた。
高速道路料金が土日1000円になったため決断した。高速道路を使うのは基本的に帰省のためなので、年2回ほどしかない。民主党が無料化する前に元がとれるかどうか怪しい。しかし、値段の他に止まらなくてもよいのは、それなりのメリットだ。
ETCには別途ETCカードが必要だ。このETCカードには素朴な疑問がある。
ETCカードを作成するには決済のためにクレジット機能が必要で、クレジットカードを作るのと同じ手続きをする。実際、ETCカードに加えてクレジットカードも申し込めることが多い。ETCカードにクレジット機能が内蔵されていると思われるのに、別途クレジットカードが必要になるのはなぜだろう。
車に乗っていないときにはETCカードで買い物できるようにクレジット機能をつけることはできないのだろうか?2枚も余分なカードが増えて、少し財布が重くなる。なるべくカードを減らしてきたのに、これは思わぬ後退だ。

スマートグリッドにおける電力配信

スマートグリッドは、グリーンニューディールのかなめと言える。
どうせ新しい送電線を作るなら、インターネットの特性を可能な限り模倣したらどうだろう。
例えば、インターネットではIPアドレスだけで目的地に到達できる。これを送電線に例えるなら、契約者だけに電気を届けることになる。もし、電力の伝送を、送電線自身が制御可能ならまったく新しいサービスを考えられる。
このようなシステムでは電力+情報を送信することになるだろう。PLCに近い考え方になるかもしれない。しかし、すぐにPLCが光ファイバを駆逐できるわけもなく、PLCならではの使い方を考えていくことになるだろう。
各家庭にスマートグリッドのアドレスを割り当て、送電線を共有しながら、どのような経路でも送電できるようにする。しかも、送信側で電力使用量を測定でき、必要に応じて購入できるようになれば、無駄な電力消費も発生しないし、電気代も節約できる。
このようにネットワークのような送電線ができると、よりよい時代になりそうだ。

2009年8月3日月曜日

自民と民主以外の政党の存在意義

次の衆議院選挙のテーマは政権交代だろう。自民と政権が続くか、民主党政権に移行するかが問題だ。それ以降の予定は、すべてその選挙に結果にかかってくる。したがって、しばらくは選挙後を予測した行動が難しくなる。もちろん予想することは容易だ。今の支持率をそのまま選挙結果に当てはめるなら民主党の勝利かもしれない。しかし、未だ浮動層が決定権を握っている。よって、民主党の勝利を前提に行動するのはリスクを伴う。
このようなテーマでの選挙において、自民、民主以外に投票する意味がどれだけあるのだろう。それらの党へ投票する有権者の意識が問われるだろう。これらの第3勢力は、自民も民主も単独過半数に満たないときに最大の権力を持つ。自民が単独過半数を得る可能性はきわめて低いので、民主党の単独過半数を懸念する立場にある。民主党には勝手欲しいが勝ちすぎないで欲しいというところだろう。
公明党は自民党とともに連立政権を担っているので、わかりやすい。むしろ、自民が減少しても自分たちだけは生き残りたいと画策しているだろう。
共産党も今回のテーマとは無関係だ。自民も民主も共産党と連立することはないだろう。
それ以外の党は、民主党とほぼ同じ意見か、あるいは民主党に協力する党が多そうだ。地方によっては民主党より強いところもあり、そのような地域では実質的に民主党に投票しているのに等しい。民主党も対抗馬を出したりはしないだろう。
もし競合する選挙区があるとすれば、非常に紛らわしい。

冷夏とエアコン

異常気象と言うべきか、季節が1月ずれているように思える。
梅雨のはずの6月にそれほど雨が降った気がしない。暑いはずの7月に雨ばかり降る。
おそらく今年は冷夏と言うことになるのだろう。実際、野菜の値段が高騰しそうだ。
そうなれば、エコ需要で後押ししてもエアコンの売れ行きはよくないだろう。
しかし、1ヶ月遅れていると考えれば、残暑の時期に売れ始める可能性がある。もしかすると今年の残暑はかなり厳しくなるかもしれないと考えられるからだ。この予想は気象データに基づいているわけではないので、全くいい加減だ。要は、まだあきらめるのは早いと言うことだ。

ETCの買い換え需要

ETCは、高速代値下げにより急速に普及した。しかし、逆の言い方をすれば、高速代を値下げするまでは、ほとんど普及しなかった。つまり、本質的な魅力の乏しい商品である。
特に問題なのは、買い換え需要が期待できないことだろう。
例えば、同じカー用品のカーナビと比較すると、カーナビには次々新しい機能が導入され、魅力的な新製品が販売されている。消費者は、車を買い換える前に、新しいカーナビに買い換えたいと思うだろう。
しかし、ETCは機能的に進歩しない。少なくても今のところは進歩の方向性が見えないし、実際に進歩していない。このような製品は1度購入すると壊れるまで、あるいは車を買い換えるまでそのまま使い続ける。
このようにETCには買い換え需要がない。そのような製品は単純にコスト競争に陥る。レッドオーシャンだ。中国かあるいはもっと人件費の安いところで製造した方が勝つ。このままの状態で何の戦略も持たずにETCに参入しようとすると企業は痛い目に遭う。
それでは、どうすればよいかというと他の製品に組み込んでしまえばよい。例えば、カーナビ、カーオーディオにETCを組み込んでしまえば、ずっとすっきりするし、付加価値も高まる。

SkypeとGoogle Voiceの連携

Skypeはすでに広く広まっているP2P方式のVoIPだ。
Google Voiceはこれから期待されるCloud方式のVoIPだ。
両者は相補的な関係を構築できると思う。例えば、P2P方式ではある程度のピアがいなければならないが、その変動分をクラウドで安定化させることができるだろう。
AppleがGoogle VoiceのiPhoneアプリを拒否したという、しかしSkypeアプリは承認されている。これは公平ではない。しかし、SkypeとGoogle Voiceが内部的に連携してしまえば、iPhoneからはSkypeを通じてGoogle Voiceと通話できるだろう。

2009年7月29日水曜日

Remember The Milk

今日突然、Remember The Milkに知らない人の予定が表示されていた。
もしかしたらアカウントIDが衝突しているか、いずれにせよシステム的なエラーだと思う。
他の人が知らせたいと思っても、自分が承知していない予定が勝手に追加されるのはおかしい。
もともとあまり活用していなかったが、やはりRemember The Milkは使えない。

ストラップ兼用イヤホン

以前、iPhone用ストラップの話をした。そのときには、iPhone用ストラップは難しいかもしれないと述べた。
やはり、唯一使えそうな端子はイヤホンだけだ。だから、イヤホンをストラップにしてしまうのがよさそうだ。
ストラップ兼用イヤホンは別にむずかしくない。

CRT技術の保存

ディスプレイの話題が続いたので、ついでにブラウン管(CRT)についても語りたい。
CRTはもはや過去の技術とされ、製品自体が見かけなくなっている。しかし、どのような生命も絶滅するべきでないのと同様に、今不要な技術が将来必要でないとは限らない。したがって、どのような技術も失われてはならない。
しかし、メーカーがCRTの専門技術者を雇用しながら、CRTを作り続けるという技術保全策は現実的でない。そこで、使用していない技術は、いったん技術者の手を離れることになる。問題は、必要になったとき速やかに技術者を育成できるかどうかだ。
そこで、重要な技術は簡単な原理を示したメモ書きや完成品だけではなく、その技術習得の過程まで含めて保存するべきだ。これには教育機関で過去の教材もあるだろう。昔のテレビの本はCRTの説明ばかりだろう。そのような教材自体を製造技術に含めて保存するべきだ。

印刷する有機EL

有機ELは印刷で製造することもできると聞く。そしてまた一般的な回路も印刷技術で製造可能であることから、ディスプレイの巨大化には有機ELが一番有利なのかもしれない。
ただし、有機EL自身、明るさが原因で大型化に向いていないので、その欠点を補うことができればの話だ。

隙間なき液晶接続

液晶は大型化するほど歩留まりが悪くなり、高価になる。タイルディスプレイでよければずっと安価にできるだろう。ただし、タイルディスプレイの場合は制御装置も複数必要になるので、部品自体は多くなる。しかし、それらの部品も量産効果が見込めるので、それほど高くはならないだろう。機能が安定すればタイルディスプレイには利点がある。
しかし、タイルディスプレイでは、液晶パネルの間の隙間が目に見えるという問題がある。これはドットが欠けるレベルではないので大いに気になる。そこで、隙間を目立たせずに接続する技術が必要になる。
最初に考えつくのは液晶と同じ屈折率の液状樹脂でうめることだろう。ただし、それだけではその隙間に表示されないので、隙間にも表示する技術が必要になる。隙間を画素レベルに抑えることができればめどが立つかもしれない。

2009年7月23日木曜日

Reality awareness

一般的に仮想化は効率を上げる。しかし、効率化が一定の水準に達すると、今度は逆に仮想化が効率を突き詰める上で障害となることがある。つまり簡単な最適化には適しているが、本当の最適化には適さない。どのような最適化あるいは仮想化にもこのような閾値が存在する。

発電杖

杖を使う人は今後益々増えるだろう。その杖は、容易に機械的な発電機を組み込むことができるように思える。また、小型軽量であれば発電機が組み込まれていても、例え体の弱い人が使った場合でもあまり負担にならないのではないかと思う。そのような人はゆっくり体重をかけて移動するので、かなりの力を杖にかける。その力を効果的に発電へと変換できれば歩いているうちに携帯を充電するぐらいできるかもしれない。
具体的にはエネループのような充電池を充電させた方がよいだろう。杖のデザインもあまり変えなくて済む。もっとも杖をつくほど弱っていたら、いちいち充電する面倒など願い下げだろうが。これはあくまでアイデアの提案と言うだけのお話。

美術品のWiki

絵画などの美術品は人類の共有すべき財産だ。もちろん所有権は否定しない。しかし、すべてが所有者に独占されているわけではなく。まして公共機関に所有されているものも多い。そうであれば、美術品の目録をWikipediaのように作成することは意義深いだろう。
デジタルアーカイブとして遺跡や美術品をデータとして保存しようという動きは昔からある。それが、どこまで成功しているかはわからない。わからないのは、データが公開されていないからだ。本来ならGoogleが真っ先に率先して公開するところだろうが、それをしていないところを見るとやはり権利の問題が大きいのだろう。
しかし、公共性という大義名分の下で少しでも公開へと進めば世の中も変わるかもしれない。

AndroidでiTunesを

AndoidでiTunesを動かせればiPhoneはいらないかもしれない。
iPhoneはApple特有の製品であり、価格はApple次第だ。それに対してAndroidはオープンなので、価格もオープンにできる。コストだけから言えば、Androidの方が優れている。
しかし、iPhoneの便利さはiTunesにある。iTunes+iPhoneの組み合わせに匹敵するソリューションがAndroidにはない。
そこで、単純な話、iTunesをAndroidに乗せてしまえば、iPhoneの差別化が無になる。しかし、iTunes自体はApple製品なので、そう簡単に移植されるはずがない。しかし、OSSのiTunes cloneならある。
そうなるとPCがなければ管理できないiPhoneより、Androidだけで完結できるシステムが構成できることになる。すると、短所が長所に変わる。

電子ブックと病院

病院内で電子機器を使うのはためらわれる。一般的に禁止されていることが多いからだ。
しかし、電子ブックなどが普及するにつれ、例え病院内でも読書などの日常作業のために電子機器を使う機会が増えるはずだ。題の電子ブックは一般的な電子機器の代表と思ってもらえばよい。
しかも、病院内で使える特殊な機器だけ許すというのでは問題だ。なぜなら、一般的な機器を禁止しては生活が不便になるし、特殊な機器は高価であるから患者の経済的負担も大きい。まして病院に行くとなれば治療費がかかるのだから経済負担は最小にすべきだ。
そうなると合理的な判断として、他の電子機器にたやすく影響されないような医療用機器を充実させる方向へむかうべきだろう。
今、病院とその他の場所では極端な格差があるように思われる。携帯のような電波はやっかいだし、騒音に近いおしゃべりも問題だ。しかし、あまり問題にならない機器まで禁止しているような状況は改善が必要だと思う。

メモリカードのリサイクル

メモリカードはいわゆるフラッシュメモリを用いており、長く使うと、やがて使えなくなる。また、大容量の製品が次々登場し、低価格化しているので、買い換えも早い。小容量のメモリカードをたくさん持つより、大容量のメモリカードを少し持った方が便利に決まっている。
このような使い方をしていくと、メモリカードがどんどん消費されていく。しかし、メモリカードは歴としたハイテク製品だ。これをリサイクルしないと貴重な資源が失われてしまう。しかし、メモリカードを回収しようという話はあまり聞かない。小さな電子部品の分別回収について自治体で考えていく必要があると思う。

百貨店は通販窓口へ

百貨店の売り上げが減少している。その対策が必要とされている。しかし、百貨店がスーパーや専門店の真似をしてもしかたない。百貨店は富裕層がターゲットであり、値下げすることなく付加価値で勝負するべきだ。その意味ではコンビニに近い。しかし、コンビニとの違いは店舗面積を生かした品揃えだ。しかし、コンビニよりは広くてもモールよりは狭い。単純な品揃えではかなわない。モールは小さな専門店の集合にすぎないので、当たり外れがある。したがって、百貨店は当たり外れがない品揃えを中規模の店舗で実現しなければならない。そのためには通販で品揃えを確保して、店舗で確認できるようにすることだ。また、国際展開し、世界中の優れ物を集めることだ。何でも手に入ると納得させる品揃えを在庫なしに実現するべきだろう。

FTTHより余暇

家庭のIT環境を整備するのはなかなか難しい。要は対費用効果の問題だ。
しばらく前のADSLからFTTHに変えた。確実にネットワークは早くなり、便利になった。それに伴って費用も増えた。
最初は、費用分ぐらい使うだろうと思ってたが、今までの利用実績を見るとそれほどでもない。実は、仕事の仕方自体が年齢相応に変化していることが問題だった。つまり、だらだらと仕事をしていられるほど仕事量が少なくなく、質より量をこなさなければならなくなった。
質より量というとネットワークの利用時間は長くなるように思うかもしれないが、実際にはネットワークを使っていられる時間すらなくなってきたというのが、実態だ。もう徹夜できる年でもない。そのため、家庭でのネットワーク利用が極端に少なくなっている。
光に変えれば、VoDでも楽しめるかと思っていたら、全くそんな余裕がない。逆に、これならもう少しADSLを続けていてもよかった。遅いが、モバイルよりは遙かにましだし、しかも安い。今更戻す気はないが、不況の時代ではライフスタイルをよく考えて投資する必要があるという一例だろう。

のど飴は龍角散

咳のひどい風邪に難儀している。そのようなときのど飴が欠かせなくなる。もともとのどが弱いようで、ちょっとしたことで嗄れやすい。
のど飴の中で龍角散ののど飴がよく効くようだ。いろいろ試して、いまのところ一番よく効く印象がある。ビタミンCの有無や様々な果実系よりずっとましだった。もっとも単に一番強いだけかもしれない。
薬と比較すれば、薬の方が効くだろう。それは確かだが、入手しやすさと価格を考慮すれば、かなり優れていると思う。
もっとも薬ではないので、それで根本的に治療されるわけではない。しかし、風邪の薬など市販のものはどれも気分程度だし、免疫に直るまでの間保てばよい。そう割り切れば悪くない。

借金大国への道

中国の景気がV字回復しているという。一説には、中国が行った大規模な景気対策が原因らしい。
景気対策は必要だが、予定外の支出であることは間違いない。カンフル剤として一時的に大量に手当てすることで回復できればよし、そうでなければ小出しにして結局回復しないまま支出だけが増えていくパターンに陥る。前者は今回の中国であり、後者は日本、そしてもしかすると今のアメリカもそうかもしれない。ただし、中国の回復は、もともと体力があったからという理由も考えられるので、同じ対策を日本やアメリカが行っても十分と言えたかどうかはわからない。
ここまでは序論に過ぎない。今回は、国が借金体質に陥っていく第一歩が予定外の支出、すなわち今回のような財政出動になるのではないかという疑念を示したい。
中国が今回支出した分を、将来的に税収で補うことができれば借金は帳消しになる。また、過去の資産を活用することで支出したのなら、それも問題ない。しかし、年度会計を考慮すると後者はあり得ないだろう。よって、将来的に帳尻を合わせることになる。
経済が好調なときは、その足を引っ張る政策を選択することが難しい。また、経済が不調なときには、なおのこと難しい。よって、増税などの政策は常に難しいことになる。福祉などの理由で増税する場合、借金返済に回すより新しい目的に使われてしまう。
このように不定期に起きる財政出動が積み重なり、ほとんど常にすべての国が借金大国への道を歩むことになる。この点で、中国がいつ先見の明を示して赤字を解消しようとするかが今後の鍵となるだろう。すでに中国は世界経済の柱の一つであり、自国の都合だけで簡単に経済政策を変更することは難しいだろう。景気を刺激する役割を果たすためには、借金を返す余裕は次第になくなっていくと思われる。

年金を税金にすべき理由

多くの人が年金に関心がある。次の選挙の政策として年金問題が取り上げられることもあるだろう。既存の年金が破綻しかけているのは周知の事実だ。ここで、年金を継続するなら、その方法を模索する必要がある。
年金には大きく3種類の考え、自己責任、世代扶養、税金などがある。
自己責任は各人が自分の年金を積み立てる方法だ。ただし、銀行の預金のように簡単に出し入れはできない。国が管理する定期のようなものだ。この方法では、収入による格差が大きい。以前のような一億総中流なら問題ないが、大多数が下流の時代には十分と言えない。また、何かと理由を付けて目先の利益のために年金の原資を消費してしまう可能性がある。自己責任は個人の判断で行うべき保険で国の政策とは言えない。
現在の年金は世代扶養とも言える。若年層が老年層を扶養する仕組みだ。この場合、老年層はただ乗りしていることになる。よって、最初は問題ないが、人口が減少してくると大きな問題となる。特に、世代格差による不公平が大きい。結局、税金で資金を補充することになる。
税金方式では年金の福祉と位置づけ、国が保証する。富の再配分の一方式となる。老人層が多ければ多くの税を課し、少なくなれば少しの税を課す。
おそらく少子高齢化傾向が続く限り税金方式しか道はないだろう。しかし、これには否定的な側面だけでなく、肯定的な副作用もある。
扶養者が多い間は多くの税金を使用することは確かだが、そのピークを越えると税率を下げることができるようになる。老齢人口のピークは団塊の世代であるから、平均余命を考えても今後20〜30年が山場だ。この間は税金を年金に大きく配分するのはやむを得ないだろう。しかし、それを超えると年金のための税収入は支出を超過することになる。この期間は長いようだが、実際にはもっと短くなるだろう。医療技術が進歩しても平均余命が簡単に延びるとは思えない。延びたとしても緩やかに延び、やがては死亡率と交差する。むしろ今の壮年層は欧米型食生活やストレス、運動不足などであまり長生きできそうな気がしない。
また、年金を安定的に支給することにより、老齢層が市場を形成する。その結果、老人向けサービスが充実し、それが雇用を生む。しかし、それもやがて老人が減少するにつれ減少し、他の分野へ移る必要が出てくる。このような人的資源の流動性が市場原理に基づいて行われることは理想と言える。一番の問題点に税金を投入することは妥当だろう。

Portable Eclipse

PortableAppsにJavaやEclipseも含まれるようになった。
Javaの方はJREなのでそのままでは開発に使えない。
Eclipseの方も最新版でないし、インストール直後はworkspaceの指定がおかしいようだ。正式版とは思えないできだ。
日本語化も問題だ。通常の方法で日本語化できるかどうかの情報もない。ちなみに通常の方法とは、Eclipse Babelを指す。
結論としては「使えない」だ。むしろ、他のブログなどを参考にしながら普通のEclipseをインストールして、eclipse.iniを編集した方が確実だ。

2009年7月16日木曜日

Portable Blender

PortableAppsにBlenderが加わった。日本語も対応している。
ただし、日本語を選択したときには日本語フォントを選択しなければならない。しかし、その日本語フォントは同梱されていないので、別途入手する必要がある。
USBのトップにおいておけばよいようだが、気を付けないとドライブ番号が含まれたままデフォルト設定を保存してしまうかもしれない。そうなるとUSBのドライブ番号が変わるたびに設定し直さなければならなくなる。最初にドライブ番号なしでフォントを指定するのがコツだろう。
正式版とはいえ、まだベータ版といったところだろう。

デジタルレントゲン

先日病院にいったら、朝早く言ったのに、昼まで待たされた。おそらくレントゲンの現像を待っていたのだと思う。今の時代にレントゲンのシステムが合わなくなっているように思う。
写真がデジタルに変わり非常に便利になった。レントゲンがデジタルになれば診療もスムーズかつ安価になるだろう。市場が小さいが早く開発できればシェアを確保できる。
デジタルレントゲンを実現できる技術は、もう十分にあるように思える。解像度も十分だと思うが、万一足りなかったとしても1〜2年待てば十分な解像度の素子が登場するだろう。問題は、レントゲンを確認するためにわざわざ現像するやり方だろう。レントゲンデータが自動的に電子カルテに挿入され、オンラインで確認できれば、診療を大幅にスピードアップできるはずだ。
回転率も上がり、手軽にレントゲンを使えるようになるので、安易に多用されるかもしれないが、病院にとっては投資の回収が容易になり、継続した収益も見込める。逆に、保険料は見直されるだろう。それまでが稼ぎ時となるだろう。

自己フォローだが、後日歯医者にいったところデジタルレントゲンが導入されていた。Compurayという製品らしい。デジタルレントゲンは思ったより普及しているのかもしれない。しかし、少なくとも周辺の病院はまだのようだ。

DSでWiMAX

任天堂DSはWiFiをサポートしている。最初はゲーム機とは思えない選択だと思ったが、実際にはそれほど無理のない選択だったようだ。事実、多人数プレイなどで有益に使われている。とはいえ、WiFiが果たしてベストだったのかという疑問は残る。
ここでは、DSがWiMAXをサポートしたらどうなるかを考察してみる。
もっとも異なるのは収益モデルだろう。WiMAXを行うと言うことは通信事業を行うに等しい。ゲーム機の販売で利益を得るのではなく、ゲームの通信料で利益を得るようになる。また、ゲームのパッケージを販売するのではなく、ゲームの使用量を徴収する。つまり、一定の固定費の他に使った分だけ課金するようになる。
従量部分に目を奪われやすいが、少ない固定費でも多くの機器から持続的に得られる収益は大きい。ユーザの利用スタイルも容易に把握できる。
大人の立場からいえば、パケット代が無制限に高くなるのは許し難い。そこで、そのような大人の事情も考慮して、月額の利用時間が制限されるようになるだろう。プリペイド方式のようにしてもよい。これなら親にもある程度受け入れられる。
また、携帯を学校に持って行けなくなる現状と照らし合わせて、DSで携帯の代用を狙えるかもしれない。Skypeがあれば、携帯と同様に使える。また、音声通信ができなくても、GPSで見守りも可能だ。親にとってはGPSさえ付いていれば特に不満はないだろう。
DSが、これらの機能を実現しなければ、今後ゲーム市場はiPhoneに移行していくかもしれない。今のところ人気タイトルをそろえているから有利だが、徐々にiPhoneアプリが浸透すればDSの牙城が脅かされる可能性もある。

リソースフォークとしてのzipファイル

Zipファイルに複数のXMLなどをまとめて収納し、ひとつのファイルに見せる方法は広く使われている。OpenOfficeやMS-Office2007などが代表だろう。しかし、このような方法は他のアプリケーションにも広まりつつある。今後は一般的な方法になるだろう。そうなったときどのようなことが起きるか考えてみる。
Macにはかつてリソースフォークという概念があった。これはファイルのデータに付随する資源をデータとは別に管理しながら、それらを一体的に扱う方法だった。悪いアイデアではないが、ファイルシステムレベルで実現されていたため問題点が多かった。いまのMacではもうない。 しかし、zipを使えばアプリケーションレベルで簡単にリソースフォークが実現できる。
昔の有効だったが不十分だったアイデアをもう一度見直すと、現在では十分に有効であることもある。今後は、ZIPリソースを管理するためのライブラリが整備されると一気に加速するかもしれない。

政治家の仕事

法案に賛成か反対を投票するだけなら誰にでもできる。極端な話、直接投票でもよい。代議士の仕事は民意の代弁として法案を立案することだろう。
三権分立の建前では立法権は国会にある。したがって、法案を作成しない代議士は仕事をしていないことになる。
これでは議員の数を減らせという議論につながりやすい。それ自体は反対ではないが、それだけで解決できる問題ではない。どれほど議員を減らそうと決定権に関与できない議員は存在する。それも減らそうとしたら最後は一人になる。
おそらく投票でしか政策決定に関与できない議員は減らすべきだろう。しかし、立案できる能力を持った議員まで減らすべきではない。
問題は議員自身が立案したものか、官僚がまとめただけのものかを判断することだろう。
委員会に参加しただけで法案作成に関与したというのでは不十分だろう。

USBハブ内蔵HDD

外付けHDDを使っているとUSBポートが足りなくなることがある。かといって別途USBハブを持ち運ぶのもかさばる。そこで、外付けHDDにUSBポートを付けてしまったらどうだろう。
外付けHDDはそうでなくてもかさばるので、オールインワンであると他の機械を持ち運ぶ手間が省ける。
できれば、USBハブだけでなくメモリカードリーダーも兼ねているとなおのことよい。

2009年7月15日水曜日

選挙が妥当な政策を反映しない場合

高齢化により選挙権を持つ年金受給者の割合が高まっている。それにともない、選挙の争点が景気回復より年金等の福祉政策にシフトしている。この傾向は、やがて各党のマニフェストに反映していくだろう。
しかし、福祉政策は財源なしに実施できない。無駄を省くだけで解決できる問題ではない。次の選挙は民主党の真価を問われるものになるだろう。
仮に福祉政策を実施するとして、年金を税金負担に変えるとして、景気の支えなしに実現はできないだろう。これは昔から言われていることだが、単なるアンケートは政策としての妥当性を欠いている。それを妥当な政策に転換することが代議士の仕事だろう。どちらが与党になるかより、今後の大系を考えて政策を打ち出して欲しいものだ。

2009年7月13日月曜日

エスプレッソマシンでココア

ドルチェグスト(Dolce Gusto)に新味が出たので試してみた。
今度はココア系で、チョコチーノとモカだ。味はココアそのものだ。
ココアは嫌いではないので、この変化は個人的には大歓迎だ。
また、最近コンビニでドルチェの扱いが小さくなってきたので、注文は通販に頼らざるを得なくなってきている。そのような状況下では、まだ企画が進行中なのだということは安心感を与えてくれた。
一杯の単価は安いものの、エスプレッソマシンそのもののコストを考えると何年も使わないととても消却できない。そのくらいは、新たな味の企画を進めて欲しいものだ。
次の企画を予想してみよう。
おそらく、コーヒー、ココアとくれば次は紅茶だろう。もっと一般的にお茶といってもよいかもしれない。抹茶ラテなどが本命かもしれない。そのまま〜ラテシリーズなら、フルーツ系も考えられる。しかし、長く楽しむためにはあまり甘さに偏重しない方がよい。むしろ甘さ控えめでどんどん飲める紅茶がよいのではないかと思う。

2009年7月6日月曜日

VirtualBox 3.0

VirtualBoxは数少ないオープンソースの仮想マシンだ。仮想マシンは商用製品が多い中、オープンソースであるVirtualBoxは貴重な存在だけにがんばって欲しいと思っている。しかし、なかなか難しそうだ。この記事でもよい点を書きたかったが、実際には悪いことしか書けない。というのも全く使えなかったからだ。
まず、WindowsではWindowsそのものをインストールできなかった。さらにMacではWindowsをインストールできたが、更新でフリーズした。また、Macの場合Windowsのインストール時に必要な半角/全角キーに対応するキーバインドがないという問題がある。擬似的に実現されていないとインストールは難しいかもしれない。もっともWindowsでインストールした仮想マシンをMacに持ってくればよいのだが。しかし、いずれにせよ全く使えない。
せめて遅くてもよいので使えると大幅なコストダウンが行えるので、前向きに導入を検討できるのだが。このままでは無理だ。

2009年7月2日木曜日

エルピーダメモリはGMか?

日本唯一となってしまったDRAMメーカーのエルピーダメモリに資本が注入される。この対処法をGMと比較すると、その差が興味深い。そして、疑問を感じる。
日本人としてはエルピーダにがんばってもらいたい。しかし、無原則に税金で救済するのは考え物だ。アメリカがGMをつぶしたのは、そのままでは再生が困難だからだ。そのままで再生が困難であるのはエルピーダも同じだ。したがって、エルピーダはアメリカならつぶされていただろう。それなのに日本が資本注入して、はたして回復できるものなのか?それは大いに疑問だ。
GMの場合は、会社自身に問題があった。自動車産業自体が衰退するという懸念はあるもののトヨタなどは好調なので、産業自身の問題とは言い難い。よって、一度白紙の状態からスタートできれば、回復できる可能性は皆無ではない。
しかし、半導体産業の場合、DRAM自身が極めて厳しい状況にある。誰もが作れるのでコスト競争が激しい。日本が対抗できる可能性は低い。この状況を克服してからでないと、資本をいくら注入しても無駄だろう。
それではどうするかというと、台湾企業との提携などで規模とシェアの力をつけ、ある程度市場をコントロールできるようにする必要がある。また、日本の各所にDRAMを製造可能な半導体工場はあると思われるので、広く委託してはどうだろう。在庫をなるべく少なくし、一時的な流動性の変化には自前の資源でなく契約で賄う。つまりDRAM調達のワンストップとしてビジネスモデルを再構築する。
素人考えでは、この程度が精いっぱいだ。

Google Mapでハザードマップ

国土地理院が活断層の地図を公開したそうだ。国土地理院の地図の有用性は疑いないが、我々が日常的に使うものではない。大切な情報だからこそ日常的に使うツールで閲覧できたほうがよいだろう。そうなると、Google Mapに集約することが考えられる。
一私企業であるGoogleにすべてを委ねるのは危険かもしれないが、保険をかけた上で利便性のために利用するのは悪くない考えだ。この場合の保険とは、Google以外の地図会社への提供などが考えられる。

2009年6月30日火曜日

バイオの片思い

ヒトゲノムはバイオと情報の融合した成功例といえるだろう。しかし、その後が続かない。
あまり事情は知らないので素人判断になるが、バイオに情報を応用することには成功したが、その逆の例はほとんどない。DNA計算などが数少ない例外だろう。これはこれで十分将来が期待できるが、私の経験ではおそらくうまくいかない。既存技術の進歩の方が早いので、既存技術が行き詰まるまで本腰が入らないからだ。その間、別のアプローチ、例えば光計算などが主役となれば、日の目を見ることなく埋もれてしまう。DNA計算は圧倒的な並列度の代わりに演算速度が遅く制御が難しい。
このように現状では情報からバイオへの医術移転はあってもその逆はない。これを片思いと称した。
しかし、現状はこれでもうまくいっている。増えすぎた情報技術者をバイオ産業が吸収してくれているからだ。しかし、将来はどうだろう。このような一方向的な関係は長く続かないだろう。もう少し相互に実りある発展ができないものか。

Montreal

今回はICDCS2009に参加するためにモントリオールに出張した。
6/21 AC2で成田からモントリオールへ向かった。トロント経由だ。ロシアで噴火があったそうで、便が1時間遅れた。そのため、乗継便も変更された。トロントで入国手続きを行う。面倒な入国書類を書いたり、所持金を質問されたり、私の経験では他国に比べて面倒な方に属する。荷物を受け取って、再度預けなおす(drop off)。出口間際の左側に乗継用drop offがあるので、係員に声をかけられなかったら、そのまま出口から出ていたかもしれない。
ホテルはHiltonだ。Place Bonaventureにあり、メトロと直結しているので、交通の便がよい。都心のホテルにしては不思議なデザインで、平面的に広がっている。都会のオアシスのような感じだ。ビル自体は高層なので、他の階はオフィスなのだろう。出入口からして完全に分離している。部屋には有料の有線LANもあるが、ロビーには無料の無線LANがある。ほとんどの人はロビーを使っていた。最初は歯ブラシがないので驚いたが、受付で申し出れば無料でくれる。おそらくエコの一環なのだろう。部屋ではコーヒーが無料で飲めるが、あまりうまくない。会議の合間に給仕されるコーヒーの方がずっとうまい。
モントリオールの主要なビルは地下通路で連結している。ホテルの地下からメトロへ行く途中で隣のビルに寄るとスケートリンクがあり、フードコートもある。ビルは外見からでは判断できない。中に入ると装飾も鮮やかだったりする。自分自身は期間中、食事は朝食も昼食も会議の軽食で済ませた。ほとんどお菓子の部類だが、カロリーが高いので、十分だ。地下道は、素直な一本道がほとんどないので、最後まで制覇できなかった。
初日はワークショップのみで、終了後にガイドツアーが企画されたので参加した。旧市街を徒歩で巡回する。これだけでめぼしいものはほとんど見ることができた。
モントリオールの中心はこじんまりとまとまっている。徒歩でも十分散策できる。昼休みに間に街中を見て回ることができた。チャイナタウン付近のComplexe DesjardinsにIGAというスーパーがある。食料品や日用品をそろえることができる。
ホテルでDragonball Evolutionを見た。短い時間に話を収めるために多少の無理は仕方ないにしても、ピッコロ弱すぎ。
ガイドブックで紹介されていた有名なスモークミートの店で食事をした。日本人が思うような口に入れてとろけるようなものではない。肉の柔らかさや味の濃さは豚の角煮の方が上だろう。スモークミートはむしろ淡白に感じられる。ガイドブックが絶賛するほど何度も食べたい味ではなかった。それでも大勢の人が行列していた。
エアーカナダ(AC)で行く場合には、PCのACアダプタを機内に持ち込むとよいようだ。座席にACコンセントが用意されている。ただし、2/3くらいにしかないので、当たり外れがある。例えば、AB,DE,GHだ。このうち通路はDGしかない。貴重な席だ。
また、VoDシステムのイヤホンはiPodなどの音楽プレイヤーのものが使える。iPodもイヤホンとともに機内持ち込みした方がよい。ついでにiPod用ACアダプタも用意しておけば、充電しながら使えそうだ。
なお、確認できたところでバンクーバーとモントリオールの空港の待合室にはコンセントがある。やはり、ACアダプタは持ち運んだ方がよいようだ。行きのトロントではACコンセントがあるかどうか調べなかった。

国際線の機内で両替

国際線の機内で両替できるとよい。相手国の通貨を1万円ないし100ドル単位で大雑把に両替できるだけで助かる。そんなに難しいサービスではないので、どこか始めてくれないものか。

機内で関税申告を

最近は各席にビデオ端末を備えた機種が増えて来た。それでもまだ税関申告を紙で書かせている。また、その用紙を機内で配布している。
そこで機内端末を利用して電子申告してはどうだろう。電子申告で最大の課題となる端末の配布は必要ない。
ただ、端末だけの問題なら携帯でもよいが、機内での携帯利用は原則禁止されているので、使えない。しかし、そのような状況もしばらくすれば解決されるだろう。機内で携帯やインターネットができる日は遠くない。
要は機内端末でも携帯でも両方でできるようにしておくことだ。

iPhoneとPCのファイル送受信

iPhoneにオフィスアプリが欲しいと述べたが、オフィスアプリを作成する前にファイル保存方法の標準化とそのPCとの送受信方法を確立しておく必要がある。それをAppleがしていなければMicrosoftに移植の意思があってもできない。
メモはiTunesで同期できるようになったが、オフィスのファイルは量が多いので同期は良い方法ではない。
そもそもiPhone/iPod touch以外はUSBメモリになるのだから、やはりそうすべきだろう。セキュリティを心配しているのだろうが、それこそシステム領域とユーザ領域をわけ、ユーザ領域しかアクセスできないようにすればよい。

ACアダプタのないPC

富士通が新しく開発した半導体でACアダプタが不要になるかもしれない。
一方で無線による電力伝送技術が開発されている。
いずれにせよ将来のPCにはACアダプタがないことになる。

世界中のコインを収納できるコインホルダー

外国のコインはこま目に使いたい。しかし、いざ使うときにはゆっくりコインを確かめている余裕などない。その場で素早くコインで支払うにはあらかじめ分類してあると助かる。それにはコインホルダーが便利だ。
しかし、一般的なコインホルダーは特定の国のコインしか収容できない。國によってコインの大きさがまちまちだからだ。そこでどんな大きさのコインでも収納できるコインホルダーがあるとよい。
世界中のコインといっても代表的な国のコインだけでもよい。しかし、そのようなコインは取っておいてもいつか使う機会があるので、それほど熱心に消費したいとは考えない。むしろ次に来た時のために両替してあると思えばよい。そうなると主要国の大きさに合わせながら、ある程度の余裕があるものが望ましい。
コインの種類は1、5、10、25、50セントと1、2ドルといったところだろう。2ドルは、ない国も多いし、数えやすいので不要かもしれない。その意味では1ドルもなくてもよいかもしれない。

トランクのスペーサー

旅行用カバンは手荒く扱われるので、壊れやすいものを入れられない。しかし、手荷物には不都合なものなどはカバンに入れたい。そこで緩衝材となるスペーサーが欲しい。しかも使わないときはコンパクトに収納できなければならない。使い捨てでないものがよい。

2009年6月29日月曜日

iPod+Swatch

iPod shuffleより小型のiPodを考えると、腕時計型のiPod watchが考えられる。
そこで、どうせ腕時計を作るならSwatchと組んで、デザインした方がよい。
時計のインターフェースは旧態依然として、まったく整理されていない。進歩が止まっている世界だと思う。
そこで、iPodの思想を入れれば、まったく新しい次世代の標準ともいえる腕時計ができるのではないかと期待している。

デジカメにスタンバイを

デジカメを使っていると、バッテリーがなくなり、いざというとき使えなくなることがある。自分でもっとバッテリーを節約して使いたいと思うが、デジカメがそうさせてはくれない。
というのも、こまめにof/offするとバッテリーは持つが、シャッターチャンスを逃してしまう。最近は起動が早いことを売りにしている機種もあるが、いったんoffするとズームなどの設定はクリアされる。ここでスタンバイを提案するのは設定を維持したままパワーを節約したいからだ。
デジカメの中には、しばらく放置するとスタンバイになるものもあるが、放置する時間だけでバッテリーは消費される。この消費分は決して少なくない。

2009年6月24日水曜日

10Gイーサの必要性

10Gイーサが離陸し、普及しつつある。価格も安くなってきている。もっとも、家庭で利用している人には10Gイーサはまったくと言ってよいほど必要ではない。そのため、ようやく一般の人はなかなか理解できないかもしれないが、それなりに10Gイーサは必要だ。
まず、家庭のすぐ後ろにある幹線やバックボーンでは非常に役立つ。
特にイントラネットの普及で、組織内でも太い帯域が必要になっている。インターネットへのアクセスより企業内のアプリケーションを円滑に利用するニーズの方が大きい。今までは待ったにより必ず幹線が太いことが当たり前と思われていたが、かならずしもそうではない。緊密に通信するもの同士が太い帯域で結びついていればよい。それは外部より内部の方である。
また、昨今のシンクライアントブームも理由の一つだ。シンクライアントは帯域を使う。極端な話、ビデオ画像をそのまま転送しているようなものなのだから。もっとも高解像度のストリームといってもよいだろう。

Linuxサーバ構築教科書

LPI-JapanからLinuxサーバ構築教科書が公開された。基本的にはよい内容なので、演習書として使いたいと思っている。
しかし、細かいところでは気になる点がいくつかある。
第1章事前準備では以下の点が気になる。
・詳細に説明したLVMやRAIDが後続の章で演習していない。何のための説明だったのだろう。
第2章Linuxのインストールでは、以下の点が気になる。
・ファイアウォールを無効にする
・SELinuxを無効にする
いつもでもこの2つを避けていたら実運用は身につかない。どこかで対応するべきだ。それには最初から対応していた方がよい。そうでなければ作業手段が異なってしまうからだ。
第3章ネットワーク
詳細に説明されていて演習しやすい。それでも以下のような点が気になった。
・演習の目的がわかりにくい。
 内容を確認するためだけの演習が多く、それが何につながるのかわかりにくい。一言説明があるとよい。
・インストールしていないWebサーバをテストしている
 順番が前後しているように思われる。Webサーバは最初からインストールされるようだが、特に指定してないものを使うのはトラブルを生みやすい。ここは無難にSSHの方がよかったのではないかと思う。
・IPアドレスが衝突していた場合の確認方法などが説明されているとさらによい。
 IPアドレスの直接入力では、アドレス衝突のトラブルが起きやすい。
第4章DNS
インターネットに接続されていない環境でDNSの演習を行っている点がよい。環境に依存しないで演習できる。
5章Webサーバーの構築
過不足ない内容
Digest認証や仮想ホストまでカバーしている点は感心した。
実際には、この後データベースやJavaまで加わると難しくなってくる。
6章メールサーバーの設定
個人的には、あまり必要性を感じないが、やはりメールサーバの需要は少なくなというところだろう。
ここまでくれば、WebサーバにデータをアップロードするためのFTPサーバなどの運用も欲しくなる。また、LAMPアプリケーションを念頭に置くならば、データベースサーバも欲しいし、Tomcatなども欲しくなる。少し欲を出しすぎかもしれないが、そのわずかな差が大きなスキルの差につながる。

iPhoneのOffice

iPhoneのビジネス利用を促進するにはOfficeを実現するしかない。
Office for MacのグループがOffice for iPhoneを開発してくれるのが一番だが、これはマイクロソフト次第だ。Windows Mobileと競合する競合製品には提供しないかもしれない。しかし、単純に部門別に考えるとOfficeの市場を広げることになるのだが。

LG SmartVine

LG SmartVineはNComputingのvSpaceを組み込んだディスプレイらしい。
これは低価格化するディスプレイの中で付加価値を高める有効な戦略と言える。
ディスプレイがそのままシンクライアントになるなら、導入したいと思う企業や教育機関は少なくない。
LGが一歩先んじたが、日本企業はソフトウェアと組み合わせてシステム化する発想が乏しいので、差は開く一方かもしれない。

メモの同期

iPhoneが使えるようになってきた。さきのキーボードもそうだが、むしろメモの同期がうれしい。メモをPDAにする習慣ができているので、そのメモを活用できないと不満も大きい。以前のiPhoneではメモをPCに渡す際にメールするしかなかった。それが今度は同期までしてくれる。メールの手間が省けるだけでなく、Windows Mobileのメモも読み取れる。もちろん、その逆もできる。Windows MobileとiPhoneで情報を共有しようとしたらメモが一番便利かもしれない。
そうなるとPCにもメモを編集できる機能が欲しい。WindowsのWord 2007ならできるが、他のOSやOfficeではどうだろう。また、メモを編集できるOSSはないものだろうか?

iPhoneの横型キーボード

iPhoneには縦方向の画面用のキーボードしかなかった。このキーボードはせまい幅に合わせたもので押し間違いが多かった。しかし、今回のアップデートで横型キーボードが導入され押し間違いが少なくなった。その結果、かなりスムーズに入力できる様になってきた。この文も実際に横型キーボードを使って入力したが、思ったより早く入力できた。iPhoneの場合は入力ミスさえなければ変換候補を推測してくれるので、普通のPCより賢いかもしれない。もっとも、モード切り替えが多いので、まだ普通のPCの方が作業は速い。

2009年6月21日日曜日

保育園と幼稚園の役割分担

都心では待機児童が増えているという。少子化の中で逆転現象が起きているといえる。その理由は不況により従来の専業主婦が働き出したためらしい。
働くために子供を預けなければならない場合、3歳未満の子供を優先する必要があるだろう。幼児の保育は、幼稚園より保育園の方がよい。保育園と幼稚園は役割分担して、需要を満たすようにしなければならない。
また、幼児と園児が別々に預けられるととても不便だ。この場合は同じ場所で預かる必要があるだろう。そうなると地域別に分担すた方がよいのかもしれない。しかし、その場合は幼稚園にも保育園と同様の機能が求められる。両者を区別する意味がなくなる。
いずれにせよ、保育のできる幼稚園は徐々に増えているので、保育園の需要を幼稚園に転嫁する必要があるだろう。

栄養のあるふりかけ

スパーにいけば、ふりかけの類がたくさん売られている。ふりかけはご飯の友と言えるので、日本固有の文化食ともいえるかもしれない。それだけに多くの種類がある。
しかし、ご飯以外にかけるインスタント食材とも考えれば、世界戦略を考えることもできるだろう。パスタにあうふりかけやパンにあうふりかけもありえない話ではない。
日本においてもインスタント食材としてみたとき、栄養面が気になる。単なる味だけではなく、より完全食に近い存在にすることで付加価値を高めることができるはずだ。宇宙食でもよい。
ご飯にふりかけだけで1/3日分の栄養が取れると、おにぎり+ふりかけだけで十分な食事になる。

2枚のマイクロSDをSDHCに

マイクロSDは小さいのでミニSDアダプタに刺し、さらにSDアダプタに刺す。アダプタはスペースを使うので、省略できれば2つ分挿入できるかもしれない。そうなればマイクロSDを2枚以上さしてSDHCにできるかもしれない。
もちろん今のアダプタの仕様では無理だろう。回路を組み込む必要があるだろう。

2009年6月18日木曜日

iPhone OS 3.0更新成功

9時近くに再度iPhoneの更新を行ったら、今度はエラーが出なかった。
舞台裏で動きがあったのか、それとも自然と負荷分散されたのか、いずれにせよひとまず安心した。
まだ、肝心のルーター機能がわからない。

またまた、自己フォローです。ソフトバンクはルーティングしないそうだ。iPhoneの魅力半減だ。ソフトバンクもAT&Tと同類か?

iPhone OS 3.0更新失敗

iPhone OS 3.0に更新しようとしたところ失敗した。
ダウンロードし、ソフトを抽出し、iPhoneのバックアップまでしたところでアクティベーションサーバに接続できないというエラーで終わる。何度やっても同じなので一時的ではない。エラーメッセージが表示される際の「もっと詳しく」ボタンを押しても、そのようなページはないという。
どうなっているのだろう。決して一人だけの問題ではないと思う。

自己フォローをしておく。アメリカでの発売でも同じような状況が起きたらしい。アクティベーションサーバはiPhoneやPCにあるものではなく、アップルのサイトにあるらしい。いずれにせよアップルはアクティベーションサーバを増強しようとしていないようだ。普通少しは改善しようと思うだろうに。

2009年6月17日水曜日

iPhone OS 3.0が楽しみ

いよいよ明日iPhone OS 3.0がダウンロードできる。今から楽しみだ。
というのも待ち望んでいた機能がようやく実現されるからだ。
最大の期待は、ルーター機能だ。PCにiPhoneを挿せば3Gの無線通信ができる。どこでもPCが使えるわけだ。
実を言えば、これは本当に望んだ機能ではない。矛盾した言い方だが、次善の策として欲しいと思っていた機能だ。
それでは本当に欲しい機能とは何かと言えば、iPhoneがWiFiの基地局になる機能だ。そうすればiPhoneだけでADSLなどの契約もいらなくなる。無線ルーターもいらなくなる。iPhoneだけで独り占めできるのだから、キャリアとしても悪くない話だろう。しかし、ソフトバンクはADSLも多いので、共食いになりかねない。
もっともiPhoneの3Gはそれほど通信スピードも早くないし、安定もしていないので、そもそもADSLを置換することは無理だろう。ましてや時代はFTTHに達しているので、ますます無意味かもしれない。しかし、イベントには活用できるはずだ。

プロジェクタの色ずれ

古いプロジェクタを使っていると、色ずれすることがある。そのようなときは、あきらめてそのまま使うしかない。なぜならプロジェクタの使い方は各社まちまちでとても覚えられないからだ。使えないからあきらめるしかない。使い方を統一するのも一案だが、ここでは別の提案をしたい。それはPC側で補正することだ。
つまり、PC側でRPGに分解し、各レーンをずらして表示させる。メイン画面と共有していると見にくくなるが、第2画面として使っていれば問題ない。このような便利な機能をPC側が持つと周辺機器の寿命も延びるだろう。

PCのモデルチェンジ戦略

車のモデルチェンジは4〜5年かけるが、PCのモデルチェンジは4ヶ月ほどしかない。いわゆる商機に便乗するタイミングで、4月、9月、12月ごろが時期となる。しかし、これほど頻繁にモデルチェンジしていては、開発費だけで高騰してしまう。部品を組み立てるだけの特徴のない製品が増えていく。かといってモデルチェンジしないと飽きられ、忘れられる。話題にならなければ売れない。よって、モデルチェンジは話題を提供するためにあり、かならずしも経費をかけて行う必要はない。
そこで、高品質のPCを開発するためには少なくとも1年かけて開発するべきだと思う。それでも話題になるモデルチェンジ戦略を考える。
1年かけて開発するのはハードウェアだ。それに先だってコンセプトは4年周期で考案する。ハードウェアの刷新は12月の年末商戦をターゲットとする。ここがボーナスや休暇とも重なり一番売れやすいと思われる。その他の4月、9月はソフトウェアのバージョンアップで対応する。しかし、ハードウェアであってもカラーバリエーションの変更などは手堅いところかもしれない。
本来は毎年新しいOSが登場すれば話題になる。しかし、マイクロソフトにそのような考えがない以上、あきらめるしかない。1つは別のOS、すなわちLinux版を用いる方法だ。これは市場が小さいが、専用機のようなイメージで使う人には十分だ。少なくとも携帯のOSを入れ替える人はいないので、ネットブックでも同様と考えられる。ネットブックは価格が決め手なのでOS代は大きい。Linuxのバージョンアップは6ヶ月単位で行われることもあるので、毎回バージョンアップすることも不可能ではない。もう1つはアプリケーション、サービスの変更だ。先に買った人に対しても低価格でバージョンアップを保証すべきだろう。それで顧客を囲い込める。
このような戦略をとる場合、PCを単なる機械と考えるのではなく、HWとSWが一体化したシステムと考える必要がある。

2009年6月16日火曜日

MacのWordで文字化け

GmailにWord文書が添付して届くことがよくある。
Windowsで作成したWord文書だろうが、これをMacでダウンロードしてOffice for Macで開くと、とこどき文字化けしていることがある。
同じファイルをWindowsで開けば読めるので、Gmailの問題と言うよりOffice for Macの問題だろうと思った。WindowsとMacで内部文字コードが違うのだろうか?それで移植できるというのも信じがたいので、文字コードが同じだとすると、文字化けする理由がわからない。やはり、Gmailのせいなのか?

ホテルのPCレンタル

最近のビジネスホテルは無料でインターネットが使えることが多くなった。率直にありがたいと思う。インターネットの有無でホテルを選ぶので、そのような声に応えたものと理解している。
ネットは無料ですばらしいが、PCがいただけない。ロビーにPCを設置し、インターネットができるだけだ。ビジネスユーザは自分でPCを持ってくるだろうが、PCがレンタルできるならUSBメモリだけで済ませることができる。出張に重い荷物は持ちたくないので、値段が手ごろならPCレンタルの需要も小さくない。
その値段については最近の安価なネットブックを活用すれば大幅に値下げできるだろう。ビジネス用途なら1日1000円でも十分だろう。ならば、2か月で十分元が取れることになる。利益率はかなり高い。
しかし、ただネットブックを買ってくれば、それで済むわけではない。安全にレンタルするにはそれなりの仕組みが必要だ。具体的には160GBのHDDを2つのパーティションに分け、1つをバックアップ領域とし、返却時にオリジナルの内容へ復元する。あるいは外付けHDDから復旧する。復旧中はレンタルできないが、一晩で終わるので、それほどロスはない。このような復元ソフトを以下に安価に組み込むかが課題だ。

レジストリサービス

ポータブルアプリケーションのアイデアをもう1つ。
ポータブルアプリケーションを作成するにはレジストリを使えない。レジストリはアプリケーションの設定を保存するOSの領域だが、HDDに保存されるため、USBにとどめておけない。そこで、ポータブルアプリケーションは独自にUSBにレジストリを作成する。つまり、レジストリを隠蔽するライブラリがあればポータブルアプリケーションの開発は容易になる。そして、そのライブラリの仕組みによって様々な系列のポータブルアプリケーションが登場する。
記憶領域に基づくレジストリでは、アプリケーションが能動的に検索しなければならない。そのためストレージに強く依存してしまう。そこで、レジストリサービスがあればよい。レジストリサービスは、レジストリを管理するサーバプロセスとプロセス間通信するAPIを指す。
ポータブルアプリケーションでもautorunでサービスを常駐させれば、それだけで資源の場所を検索できるようになる。また、OS側でも同様のサービスを基本としていれば、ポータブル用のレジストリサービスを追加(attach)するだけで、レジストリが拡張されていく。

ポータブルなプログラミング言語

UBSに環境をまるごと入れて移動する人も多い。そのようなときPortableAppsのようなポータブルアプリケーションが役立つ。
しかし、すべてのアプリがポータブルとは限らない。やがて、そうなるとしても、それまで待てない。
自分でプログラムを作ることも考えられるが、C言語で一から作るのは無理がある。そこで、手軽なLL系スクリプト言語がポータブルになればよいと思う。
言語は、簡単にポータブルになるように思えるが、実際には必ずしもそうではない。特に、ライブラリを動的に検索する場合には問題となる。また、アプリケーションからインタプリタを検索する場合にも問題がある。PATHに含めることはできないし、ドライブ名を付けて示すこともできない。インタプリタへのフックを統一的に扱う枠組みが必要なのかもしれない。言語を新たに作る必要はないが、ポータブルなランタイム環境はぜひ整えてもらいたいものだ。
ところで、昔はポータブルというと異なるOSやアーキテクチャに移植することを意味したが、今は持ち運ぶことを意味するようになった。両者は質的にかなり異なる。もう少し適切な用語はないものだろうか。

乗り物にWiFi

スマートフォンの普及のカギは4GやWiMaxだけに限らない。もっと身近なWiFiがさらに身近になる必要がある。WiFiフリースポットが普及すれば帯域を有効に活用できる。
スマートフォンで作業する気になるのは、ある程度暇ができたときだ。1時間以上の時間が確保できれば、暇を持て余すのでスマートフォンでも仕事をしたくなる。
だとすれば、1時間以上待ち時間を使う場所には、たとえそれが乗り物の中でもWiFiを設置する価値がある。バス、電車など長時間乗ることもある。そのような場合は特にWiFiが欲しくなる。
これを事業化しようとしたらWiFi版MVNOのようなものが必要かもしれない。個人的には無料に越したことはないが。

オンラインストレージの価格

Googleのサービスは無料だが、少々物足りないこともある。
Picasaは1GBしか使えない。
有料で容量を増やすことができるが、10GBでも年$20する。日本円で約2000円だ。しかし、これだけ払えば、2GBのSDカードが買えるし、SDカードなら何年でも使える。そう考えると妥当な価格とは思えない。
データを保証したり、アクセス可能にする付加価値はあるものの、価格差が大きすぎると思う。もう少し妥当な価格にならないものかと思う。例えば、公開データは無料でもよいのではないだろうか。

2009年6月15日月曜日

WindowsのPDF環境

スキャナに付属していたAdobeのAcrobatを使っていたが、Readerの方がどんどん更新されるのに製品自体がアップデートされないため、取り残される一方だった。製品版に見切りをつけ、FOSSでPDF環境を整えようと思い立った。
PDF閲覧にはAdobe Readerがあるし、PortableAppsならSumatraPDFもある。PDFビューアは読めないPDFがあると困るので、重たくてもReaderがよいと思う。
PDF作成には、doPDFが小さくてよい。印刷でPDFを作れる点もAdobe製品版と同じだ。フォントも埋め込める。作成に高機能を求めるか、別途個別の編集ソフトをそろえるかが問題だ。後者の方が合理的だと思う。
個人的にPDFで必要とする編集は、ページの取り出しと連結だ。この2つさえあれば十分だと感じている。
ページの取り出しはPDF Knifeが定番のようだ。
PDFファイルの連結は、ConcatPDFというソフトがあるが、これは古い.NETを要求するので好まない。そこで、pdfpdfpdfという連結専用のソフトを使うことにした。
この他にアドウェアもあるようだが、ネット接続が要求される上に、わずらわしいので使わずにすむなら使いたくない。

2009年6月12日金曜日

第4の時間

ファイルシステムでは、ファイルに3種類の時刻印が押されている。それぞれ、作成時間、修正時間、アクセス時間だ。しかし、用途によっては、これだけでは不足することがある。
特でディレクトリが問題だ。ディレクトリは単独でもファイルと見なせるが、その部分要素を含めた全体とも見なせる。後者の立場では、トップディレクトリだけが変更される修正時間では意味が合わない。
そこで、第4の時間、部分修正時間を導入してはどうだろう。ディレクトリだけの属性でもよい。部分が変更されれば全体も変更されたことにする時刻印だ。
このような時刻印を導入するとアプリケーションは簡単になるが、OSないしファイルシステムは大変だ。なぜなら、一カ所でも修正すれば、必ずrootにまで遡って修正されるからだ。
しかし、アプリケーションを助けるのが、OSの仕事であるなら、このような機能の有無は結構大きい。

JVMで動作するScheme

プログラミング言語階層の中でJVMは実行エンジンの主役となっている。Jython, JRuby, ScalaなどいずれもJVMを実行エンジンとする。JVMで動作させるにはJavaのバイトコードにコンパイルする必要があるため、言語ギャップが大きい。
柔軟なプログラミング言語階層を構成するには高級言語をいきなりバイトコードにコンパイルするのではなく、いったん中間言語に変換する方がよいだろう。中間言語はコード自身をデータとして扱えるLispが望ましい。やはりSchemeだろう。実行エンジンとしては小型で高性能な方がよい。
そうなるとJVMで動作するSchemeは重要だ。KAWAやSISCなどがあるらしい。
これらの処理系は十分意味があるが、それだけでは足りない。各高級言語とSchemeをつなぐトランスレータが必要だ。
トランスレータはコンパイラより手軽だが、意味の欠損がかなり大きい。変換がいい加減な性もある。

2009年6月11日木曜日

VMとライセンス

仮想マシン(VM)は非常に便利な技術だ。今後もなくならないだろう。それどころかますます重要性が高まることは確実だ。
しかし、仮想マシンの普及はライセンス料金の増加を意味する。1台の仮想マシンに対して1ライセンスが必要だとすれば、仮想化するほどコストがかさむことになる。コストを抑えるにはOSSを用いて無料にするほかない。しかし、それではパッケージを販売している普通のソフトハウスは経営が成り立たなくなる。
そこで、仮想マシンでは、コア数までは1台と同じ料金にするなど実質的な値引きをするしかないだろう。また、ユーザごとにライセンス料金を払い仕組みではコア数と無関係に徴収しなければならない。しかし、仮想マシンを使うユーザが一概に同一人物とは言えないならば、このライセンスは価格競争力を失う可能性がある。
仮想マシンは、必要とされるアプリケーションにとっては手軽な収益増となるが、そうでないアプリケーションにとっては一気に排斥へとつながる両刃の剣かもしれない。

URL変換、WAT?

プライベートLANの内部から外部へアクセスするときNAPTと使う。逆に、外部から内部へのアクセスは一般的にはできない。
しかし、ときどき外部から内部にアクセスしたいことがある。この場合の内部にはDMZも含まれる。とにかく内部に複数のサーバーを立ち上げ、それぞれに外部からアクセスできるようにしたい。
このようなことを想定したルーターは意外と少ない。当たり前と言えば当たり前で、それは本来ルーターの役割ではないからだ。レイヤーが違う。しかし、ユーザーはルーターにより一般的なゲートウェイの機能も求めている。
ルーターで上記のことを行うときport forwardを使うことがある。しかし、この方法では明示的に標準以外のポートを使う必要がある。それよりもルーターで簡易Webサーバを立ち上げ、そこで別のURLに転送すれば明示的なアドレスを避けることができる。
さらにDNSを内蔵し、内部のサーバに仮想DNS名を付与できるともっとよい。

BloggerとGoogle Siteの統合

Googleはサービスの統合により経営の効率化を図っていると思われる。その一環としてPage Creatorが終了し、Siteに統合されるらしい。
その流れからいうとBloggerもSiteに統合される可能性はある。
SiteでBloggerと同じ記事を公開するにはお知らせテンプレートを使えばよい。このテンプレートは掲示板としても使える。
BloggerをSiteに統合するには、若干の問題がある。Bloggerの特徴の1つである見栄えのカスタマイズができないことだ。Bloggerを閉鎖して、Siteに吸収するには、SiteにCSSのカスタマイズ機能を追加したり、テーマを豊富にする必要がある。
もっともPage Creatorにもテーマはあったが、なくなったので、Google自体はサービスの互換性に無頓着なのかもしれない。無料だから仕方ないか?

2009年6月8日月曜日

マイクロSXDCがあれば

SXDCの登場が今から待ち遠しい。SDHCの限界32GBを遙かに超える2TBを実現する仕様だ。もっとも2TB製品が登場するのは相当先の話だろう。それでも5年はかからないような気がする。
ここではSDに対するマイクロSDのような、SXDCに対するマイクロSXDCがあればどうなるかを考えたい。仮にマイクロSDと同じ大きさだと仮定する。つまり、1mm x 10mm x 15mmだ。今のSSDにもSD/SHDCメモリで構成できる製品もあるので、マイクロSXDCでSSDを構成したらどうなるか考えてみる。
仮に10cm x 10cmの大きさに高密度で実装できたとすると、1mm x 10mmのマイクロSXDCなら1000個挿入できることになる。もし、2TBのSXDCを1000個使えば2PBになる。こうなれば、2PBのストレージをデスクトップに置くことができる。もっとも5年くらいでは2TB SXDCはあまり安くないだろう。しかし、7〜10年待てば確実にデスクトップのペタバイト時代が始まるだろう。

梅雨とインフルエンザ

少し前まで新型インフルエンザが毎日のように報道されていた。後になってみれば、一種の過剰報道だったとも言えるかもしれない。しかし、その最中には近視眼的になってしまう。
しかし、このブログで前にも議論したが、アメリカに出張しないで経済活動は不可能だし、その意味では大阪に行かずに済ますわけにも行かない。それでも不必要な会議は電子会議で代用されるようになったのなら、ある意味では怪我の功名かもしれない。
その後、インフルエンザの報道は少なくなったので、パンデミックを抑えることに成功性結果なのか、それとも日常化してしまうほど蔓延してしまったのかよくわからない。おそらく今はまだ防衛が機能している段階だろう。その防衛を援護してくれるのが、梅雨だと思う。
インフルエンザなどのウイルスは湿気に弱い。正しくは感染力が弱まると言うべきかもしれない。これから雨期に入るというのは、ちょうどよい季節が始まると言うことだ。不快指数が高まるほどにインフルエンザの驚異から解放されるのだろう。今年の雨期は、除湿を少し抑えめにしておいた方がよいかもしれない。

2009年6月5日金曜日

XAMPPにFileZilla/Mercuryの管理ページを

XAMPPは便利だが、複数の部品を組み合わせているため、ちぐはぐ感もある。
Apacheの管理は先行して秀逸だし、MySQLの管理もphpAdminと組み合わせてよくできている。
しかし、FileZillaやMercuryの管理は個別に行うようになっており、統一感がない。
Control Panelはあるが、セキュリティ設定なども同じ方法でできるとよい。
MySQLのphpAdminに相当するphpFileZillaやphpMercuryがあるとよいのだが。
そこまでいかなくてもセキュリティ設定だけでも一度にしたいものだ。

2009年6月4日木曜日

兵役より留学歴

閉じた世界で発展できるのは通商しかないだろう。
世界的な通商のためには、語学が重要だ。しかも単なる語学だけでなく、各地の文化を理解する世界市民としての感覚も重要だ。これらを身につけるには富が必要で、富める者の特権でもある。少なくとも今はまだ富める日本が、次世代のために供せる資源は人そのものであるから、その人に十分な教育をすることが非常に重要だ。
人を育てる際に、しばしば議論される歴史的にも効果的な方法は兵役と留学だろう。いずれも非日常的な状況の中で人間性を試される。しかし、選択権があるなら、誰でも前者より後者を選ぶだろう。これは妥当な判断だ。
633制のいずれか1年、例えば66制にして後半の6年から1年を捻出すれば、十分留学の機会は得られる。日本人同士で固まらないように配慮する必要があるが、英語圏である必要はない。これからの語学も多様性が要求される。もちろん英語圏の希望者が多いのは自然な流れだろう。

2009年6月1日月曜日

テープで小銭をまとめておく

テープで小銭をまとめるのは、皆がしていることだろう。あまり長くしているとべたつくので困るが、少しの間まとめておくには役立つ生活術だ。
しかし、この術は海外旅行の時にも役立つように思える。海外旅行で外貨の小銭は必要だが、あまり多くても困る。適度に消費するにはまとめて支払うことが望ましい。しかし、外貨の小銭は慣れていないせいで、数えるのも大変だ。店ですぐに出そうとしても難しい。そのようなときこそテープでまとめておくと便利だろう。
他にも海外旅行でテープは役立つこともあるので、1つぐらい持っていってもよいだろう。

海外出張で健康回復

新型ウイルス騒動で海外出張が不安だった。
直前に風邪を引いたこともあり、抵抗力の衰えからウイルス感染の確率も高いように思えた。
しかし、実際に行ってみると、到着当初こそ長旅の疲れもあり最悪で、体調不良だったが、無理な仕事から逃げられるので、じっくり休養できるせいか、出国前より格段に体調が回復した。
実は最近数年間連続して似たような海外出張での健康回復を経験している。
もはやこの時期に出張しなければかえって疲労こんぱいしてしまいそうだ。

電子ブックリーダーの影響

米国ではAmazon Kindleがブレイクしつつある。いったん動き出した流れは変えられない。やがて米国の書籍はほとんど電子化されるだろう。そして、米国の流行は日本にも普及する。
そうなってからうろたえても遅い。その前に予測して対処することが必要だ。
電子ブックは印刷が不要で、配信が容易だ。この2つの特徴が産業構造を変える。
通常の意味での大量印刷はなくなる。印刷会社の収入は大幅に下がる。何もしなければ生き残れない。
しかし、日本の大きな印刷会社は印刷技術を様々に応用しているので、減収こそすれ倒産にはならないだろう。しかし、そのような応用技術のない中小印刷会社は先がない。
また、販売方法がネットからのダウンロードになるので書籍を店頭展示する本屋がなくなる。印刷の本より電子ブックの方が安いので消費者が選択しなくなるからだ。本屋から万引きもなくなるが、購入もなくなるので書店は姿を消す。しかし、状況によっては残る可能性がある。それは古本を活用する場合だ。
古本もなくなるように思えるが、必ずしもそうではない。消費者が本を読むとき、そのコストは新書の購入費から古本の売上を引いたものになる。つまり、この差額が電子ブックより小さければ紙の本にも競争力がある。つまり、いままで本屋と古本屋は犬猿の仲だったが、生き残るには一体化するしかない。機能の敵は今日の友だ。
電子ブックでは違法コピーの影響を看過できないので古本はありえない。この点が紙本の利点だ。
しかし、それでも苦戦を強いられるだろう。CDとMP3の争いを見れば明らかだ。電子ブックが価格競争を仕掛ければ太刀打ちできるビジネスモデルはほとんどない。結論からいえば両者とも友倒れだろう。
また、このゲームの勝者は誰だろう。電子ブックリーダーのメーカーは勝者に属するが日本企業ではないだろう。次に出版社は利益率が向上するので勝者だろう。その他新聞や週刊誌も流通コストが削減され復活するかもしれない。しかし、週刊誌はともかく、ニュースをたれ流すだけの新聞は受け入れられないだろう。ニュースの裏側をきちんと解説する能力が問われるだろう。まとめるとコンテンツ開発者は勝者といえる。
学生は将来の産業構造も予測して就職した方がよい。

加速度センサーと乗り物

iPhoneのように加速度センサーをインターフェースに活用するモバイルデバイスが増えている。
しかし、これらはモバイルであるにもかかわらず乗り物に弱い。
バスの振動で勝手に動いてしまう。こうなるとほとんど使いものにならない。
加速度センサーを使ったアプリケーションは利用者の状況、特に移動方法に気づく必要があるかもしれない。motion awarenessが必要なのだろう。

2009年5月29日金曜日

並列計算の意義

並列計算ほど今の教育で認知されていないものはないかもしれない。
昔は並列化する理由として、問題内に潜在的にある並列度を引き出すことで性能が向上できると説明していた。しかし、遅延は隠ぺいできても性能そのものが向上するわけではなかった。結局早くはならないのであまり見向きもされなかった。
しかし、今では、マルチコアのように元々並列に適したマシンがあるのだから、これを有効に使わなければならないと言えるようになってきた。そして、並列化すれば実際に早くなる。
ところが、早く計算するための並列プログラミングは、教育現場でほとんど教えられていない。むしろネットワークプログラミングや分散プログラミングの方が進んでいるといってもよい。これらはインターネットの進歩とともに受け入れられた。インターネットを使えないプログラミングはさすがに誰の目にも無意味だと映ったのだろう。
しかし、分散計算は並列計算に属する。つまり、逐次、並列、分散という順に学習しなければ、本当の分散は理解できない。にもかかわらず中間の並列はほとんど無視されている。そろそろ、そのような状況は見直されるべきだろう。そうでなければ、マルチコアを活かしたアプリケーションが開発できない。

白い屋根

Steven Chu氏の提案により白い屋根や道路が増えるかもしれない。道路は個人でどうこうできないので、ここでは屋根について考えてみる。
そういえば日本の屋根は白くない。沖縄には白い家もあるかもしれないが、瓦は白くない。白い屋根を実現するには、白い瓦を造る必要がありそうだ。
そのうち日本中、あるいは世界中がギリシアのようになるのかもしれない。しかし、それぞれの風土や文化があるので、その文化と色を融合させるのはそう簡単な話ではないだろう。これから白が政策的な流行色となる可能性もある。

共有型仮想マシン

仮想マシンと分散計算は、ある意味でベクトルがまるで違う。分散計算はn台でn倍の性能を持った1台を構成することを目指している。しかし、仮想は1台を1/n台として使うことを目指している。
分散計算ではn台使ったからといって必ずしもn倍の性能が得られるわけではないことが知られている。いわゆるscalabilityだ。
しかし、仮想マシンは1/n台に分割しても必ずしも性能が1/nになるとは限らない。もちろん全く異なるタスクを実行すれば1/nとなるだろう。しかし、うまく配分すれば1/nを超える可能性がある。要は各マシンの空き時間に対して仮想化のオーバーヘッドが小さければよい。そしてほとんどの場合で小さくすることができる。
このように考えると仮想化した方がかえって実際の性能が向上する可能性も否定できない。すると仮想マシンを集めて資源を共有しようという考えが有効だろう。これを共有型仮想マシンと名付けてみた。

Google Latitude日本語版を望む

Google Latitudeは大きな可能性を秘めたサービスだ。それ自体では現在位置を知らせることしかしないが、今後ライフログの主要なサービスの一つとなる可能性がある。しかし、その肝心なGoogle Latitudeが日本では使えない。もちろん日本でもGPSや地図は使えるのだから、使えない理由がよくわからない。ぜひ使えるようにしてほしいものだ。
Googleも手を広げすぎていて開発が間に合わないのかもしれない。しかし、Latitudeのような基本的なサービスは、開発に大きな困難があるわけではなく、あるとしても多言語化くらいだろう。もちろん国によって法律が違うという問題があるかもしれない。どのような開発体制なのかわからないかLatitudeチームが早く日本を対象にしてほしいものだ。

2009年5月28日木曜日

デジカメとカメラで簡単コンテンツ作成

PowerPointのプレゼンテーションとカメラの動画を合成してコンテンツを作成するシステムがある。Producer for PowerPointのような無料版まである。しかし、ProducerはOffice 2003までしか対応していない。確かにあまり出来の良いソフトではなかったが、もっと機能を充実させ、Officeに組み込むことはしないのだろうか?
PowerPoint専用のオーサリングツールは多いが、限定されるので、不都合なことも多い。しかし、汎用のものは高価だ。
講演を手軽にコンテンツに変換するには、必ずしも完璧な美しさは必要ない。実際、PowerPointの投影をビデオ撮影しているものも多い。しかし、PowerPoint画面はほとんど変化しないので、わざわざビデオに撮る必要はない。そこで、スライド画面はデジカメで撮り、演者のみカメラで撮影するシステムを考える。
しょせんニッチにすぎないかもしれないが、かなり手軽にできるので、このようなシステムがあると喜ぶ人は少なくないのではないだろうか。

デジカメとiPhoneの連携

iPhoneのカメラは貧弱だ。次の機種で改善されそうだが、今の機種がソフトウェアのアップグレードで変わるわけではない。
一方、デジカメはすばらしい。写真を撮るなら当然デジカメがよい。しかし、デジカメにも問題がないわけではない。メモリカードが不足することがある。デジカメにはEyeFiなどがもあるが、WiFiのないところでは使えない。
そこで、両者が連携するとよい。iPhoneがサーバになり、デジカメで撮った写真を次々保存する。たまったら転送する。
その時、デジカメとiPhoneをadhocで接続できるSD互換通信カードがあるとよい。iPhoneがadhocで接続できるかどうかは知らない。逆にiPhoneがAPになるinfraモードでもよい。しかし、その方が禁止されていそうだ。接続の仕方は工夫が必要だろう。
より直接的な方法はドック型のデジカメだ。ソフトウェアはすべてiPhoneアプリとし、ハードウェアとしてスマートなカメラ付きドックとする。常にその状態でき携帯できるほど一体感のあるものがよい。それなら現在の機種でも高性能なデジカメを兼用できる。

ネットブックのグリッド

Gridは余剰資源を活用する分散コンピューティングだ。いま世の中にはネットブックが増えてきている。これをグリッドに活用できればもっと有効に活用できるかもしれない。そこで、ネットブックでグリッドを行い、その有効性を評価する。
科学論文ではないので、あまり詳細なことは述べない。グリッドはWorld Community Gridを用いた。WCGは、結果の履歴がWebで確認できるので、容易に比較ができる。
ネットブックは、EPSON Na01-mini、典型的なAtom採用のネットブックである。他にASUS Eee Boxも評価した。価格はいずれも約5万円だ。ネットブックの性能はほぼ等しく、1日に平均1つの結果を返した。
それに対してDell Optiplex 750は平均3つ、MacBook Proは平均4つの結果を返した。前者の価格は10万円、後者は30万円なので、価格性能比はDellの方がよい。MacBook ProのCPUはCore 2 Duoだが、もっと安い機種もある。その場合の価格性能比はさほど変わらないだろう。
結論からいえば、ネットブックのグリッドはそれほど効率よくない。しかし、今後Dual CoreのAtomが出れば、容易に逆転する可能性もある。また、今回評価していないが、消費電力も重要な要因だ。省エネ効果はAtomの方が高い。ネットブックの進歩を考えると、将来は明るいように思える。

Chromeは遅い

前の記事でChromeをほめたように書いたが、ここでは批判する。少し使いこんでみると問題点が非常に多いことがわかった。
まず、タブをプロセスとして実装する方針だが、これは非力なマシンには問題のある実装方法だ。私の使っているノートPCはいささか古くなったが、それでもネットブックよりは速い。にもかかわらずChromeを使い、タブを景気良く開くととても遅くなる。Firefoxなら決してそのようなことはなかった。信頼性も結構だが、使えないのでは意味がない。
そこで、スレッドとプロセスを併用する実装方法を考えてみる。例えば、安全なページ(HTMLのみなど)はスレッドで軽く表示し、そうでないページはプロセスにしてはどうだろう。もっとも接続を待つ段階でプロセスに分ける必要があるかもしれないので、プロセスとスレッドをどのタイミングで分けるかが難しいところだ。
プロセスで実装しているため、必然的に重くなる。そのため応答性が著しく悪い。おそらく余裕のあるマシンでは問題とならないのだろう。しかし、非力なマシンではタブを2~3枚開いたくらいでミス操作が多発する。具体的には、タブをクリックして切り替えるときに、キーを離すタイミングを見失うようで、タブがドラッグされる。タブをドラッグするとウィンドウになるのはChromeの仕様だが、ほぼ毎回ウィンドウに変わり、大変煩わしい。
タブのプロセス実装は、軽快さを売りにするChromeとしてはかなり問題のある実装方法だ。スレッドのままバグを減らしていく方が現実的かも知れない。

2009年5月27日水曜日

NoCでクラスタを1チップに

マルチコアによって並列度が十分にあればリニアに性能を向上させることが可能になってきたように思われている。しかし、厳密にはなかなかリニアには向上しない。サーバ用途ではタスクが独立しているため、比較的容易にリニアな性能向上が実現できる。しかし、それ以外の用途ではおのずと限界がある。そこで、マルチコアが限界に行きついた先を考えておく必要がある。
1つの方法はNoC(Network on Chip)だろう。マルチコアが複数のCPUを1つにしたものだとすれば、NoCは複数のPCを1つにしたものといえる。おそらくマルチコア+NoCとなるだろ。そのときNoCに集積される典型的なアーキテクチャはIntel互換で揮発性と不揮発性の両メモリを備えているだろう。HDDからSSDに変わったため、NoCを構築しやすくなった。
メモリの容量はいったん決めると変更が難しい。よって、十分な容量を確保する必要がある。あるいは容量を性能劣化なしに変更する方式を考案する必要がある。十分な容量としてはAmazon EC2のようにメモリ1GB、ディスク160GBなどの値が参考になる。これはネットブックにも該当する。

省エネ壁紙

いつか黒い背景が省エネによいという話があった。BusinessWeekの記事[1]によれば、マーク・オントクシュ氏が提唱したらしい。しかし、同記事にもあるが、これが効果があるのはCRTの場合だけのようだ。いまどきCRTを使うユーザはいないだろう。よって、黒い背景は環境に寄与しないといえる。しかし、最近VAIO type Pに省エネ壁紙(スタミナ壁紙)が存在し、白だという記事[2]を読み、理由がわかった。
液晶の、実際には背景を黒にしてもバックライトが切れるわけではない。しかも、液晶は加圧して黒くするので、逆に消費電力が増えるという。それゆえ、白い壁紙を使った方が省エネになるらしい。その意味では、Googleが白い背景を使っているのは悪いことではなかったようだ。
しかし、明るすぎる白は目にやさしくない。省エネだけでなく健康にもよい壁紙を考える必要がある。

[1] http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20070828/133335/
[2] http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090122_eco_wallpaper/

2009年5月26日火曜日

Chrome

Google ChromeはIEやFirefoxより快適に動作する。Safariも同様だが、Chromeにはページがプロセスで処理されていることによる堅牢性がある。
しかし、まだFirefoxから離れられない。その一番の理由はアドオンだ。特にGmarksなしではいられない。しかし、GmarksはFirefoxのみのアドオンなので、Xmarksへの移行は考え中だ。それでもChromeやSafariには対応できない。
ブックマークはソーシャルブックマークを使えばよいとの意見もある。最初はそうだと思ったが、既存のソーシャルブックマークは何ステップにわたって検索しないと目的のページが見つからない。アドオン並みに使い勝手の良いブックマークが欲しい。それがでるまではGmarksを手放せない。
しかし、それ以外の理由でChromeを使うこともある。ブックマークも重要だが、接続できることはより重要だ。Firefoxでは接続できないのに、Chrome、IEでは接続できることがある。このあたりはバグかもしれないので、改善してほしいところだ。

2009年5月18日月曜日

パスポートの即日発行

成田空港に着いてパスポートを持っていないことに気づいた時にはもう遅い。何もできずに帰るしかない。それは大変残念なことだ。そのようなことがないように行政サービスを改善してはどうだろう。
そのためには成田で即日パスポートを発行できなければならない。しかし、個人を特定する様々な書類は簡単には用意できない。そこで、住民基本台帳ネットワークを活用し、少なくとも1つの身分証からその他の必要な情報の保証を与えて、簡易パスポートを発行できるようにすればよい。
しかし、原理的には可能であっても、まだまだ多くの問題がある。それは、いったんこのようなことが許されると皆がこのサービスを使い始めてしまい、対応が間に合わなくなる可能性がある。通常、海外旅行では、2時間前に到着することになっている。これは座席予約などを含めたチェックイン、出国のための時間である。これにパスポート発行を含めると、パスポートは遅くとも30分で発行できなければならない。りっぱなパスポートは無理かもしれない。今のパスポートには、5年(黒)と10年(赤)の2種類がある。1年くらいの簡易版を加えて、発行を簡素化した方がよいかもしれない。あるいはA4専用用紙1枚の簡単な印刷物で代用してもよい。

ファンドによる経済対策

政府は15兆円もの大規模補正予算で経済対策を行おうとしている。しかし、その経済効果が疑問視されている。単に借金だけ増える可能性もかなり高い。
このような経済対策では、国レベルで方針を立てるべき分野とそうでない分野がある。市場原理が働かない分野では国が主導しなければならないが、すでに市場が先導する分野では市場に任せ、それを活性化した方がよい。特に、今回の経済対策は、あくまで不況を乗り切るための経済対策であり、福祉政策ではない。よって、市場を活性化させる方策だけが必要だ。
そのような観点から考えると、政府が直接個別の案件を策定するのではなく、政府の方針に沿ったファンドに資金を与えて、企業活動を活性化させた方がよいようにも思える。もちろん、ファンド自体が民であるから、公的資金を注入するには条件が必要だろう。しかし、うまく動いている資金の足かせになるのもよくないが、無駄に使われるのもよくない。この辺のバランスをとる方針だけ打ち出せば、あとは市場に任せればよい。

2009年5月15日金曜日

Venus

富士通が開発したVinus(SPARC64)はIntel CPUの2.5倍の性能と1/3の消費電力を持つ世界最速CPUだそうだ。久々に日本の半導体技術の成果として明るいニュースだ。
しかし、あまり安心もしていられない。問題点は2つある。
1つは、用途だ。Intel互換CPUではなく、Sunが撤退するかもしれないSPARCアーキテクチャを引き継いだCPUだ。パソコンなどには使えない。Linuxノートブックにも適していない。スパコンが現在想定されている唯一の用途だ。サーバには使えるかもしれないが、1/2.5でもソフトの多いIntelを選ぶ方が普通だろう。
もう1つは、将来性だ。いまだけ世界一になっただけではあまり意味がない。Venusアーキテクチャに基づくCPUが次々と開発され、そのたびに世界一を更新していくような将来性があるかどうかだ。スケーラブルな性能の伸びが期待できれば、商用価値も高まる。

2009年5月12日火曜日

タクシー検索

地図に基づく経路検索は便利なサービスだ。路線から始まり、最近では車にも対応してきている。しかし、バスはまだだし、タクシーも未対応だ。
タクシーはれっきとした交通機関である。公共性は低いかもしれないが、重い荷物を持った人や体の不自由な人には欠かせない。
タクシーはどこでも捕まるわけではない。タクシーを呼んでから来るまでの時間を織り込んだ検索だとよい。
タクシーの経路は車の経路とほとんど等しい。裏道を知っている運転手は異なる道を選ぶかもしれないが、それは例外としてよい。車の経路は既に検索可能であるから、渋滞の度合いを盛り込めば、より現実的な所要時間になる。渋滞度はVICSなどから得られるだろう。
タクシーの料金は会社によって異なるが、平均値ないし最大値を用いればよい。

2009年5月11日月曜日

昼夜でクラウド

前記事のアイデアを昼夜の温度差に適用すると昼夜クラウドになる。
多くの場合、夜間コンピュータを使うことはない。夜間は経済活動が不活性化するからだ。しかし、他の昼の国では資源が不足する。このような資源の不足を融通しあい効率的な利用を薦めることが重要だ。
これはそもそもグリッドの思想でもある。しかし、クラウドでも同様だ。
昼夜の温度差は十分、データセンターの省エネに活用できる。特に、原子力発電が普及すれば、安価な夜間電力が多量に生産される。

南北でクラウド

グリッドは冬に限る。クラウドも同様だ。
しかし、クラウドはデータセンターの場所を手軽に移動できない。そこで、常に冬の場所でクラウドを行うことが考えられる。かといって、北極や南極にデータセンターを作ってはかえって問題が大きい。そこで、北半球が夏の時は南半球で、またその逆を行えばよい。
南半球で安定した電力が得られる国は多くない。しかし、経済発展により、オーストラリア、南アメリカ、南アフリカはいずれも検討に値する。対投資効果は1/2になるかもしれないが、全くの無駄でもない。

自販機グリッド

日本では自販機が広く普及している。自販機でも販売促進のために定期的なデータ収集が欠かせない。そのために自販機をネットワークに接続することも重要な課題だ。もし自販機がネットワーク化されれば、新たなプラットフォームが登場したことになる。
自販機では、特に冬場は飲み物を温めるために電力を消費している。温めるための電力に意味のある計算をさせようというものが自販機グリッドだ。
自販機には今でもマイコンが内蔵されているので、それを高性能化するのはおかしな話ではない。例えば、広告を表示する自販機のプロセッサはパソコン並みのものが使われているだろう。もっとも低価格ネットブックやPDA相当のものだろうが。それでもグリッドを行う意味はある。
グリッドとして計算資源を提供する見返りに電力消費量の一部を負担してもらえる。無駄に熱になってたエネルギーがお金になるというのは、自販機を設置する経営者にとってもうれしいことだろう。