2007年9月28日金曜日

家電は一家に一台から、一部屋に一台、一人に一台へ

家電の普及率は高い。
特に、洗濯機、冷蔵庫はほぼ100%だ。
それに対して、テレビやエアコンは200%を超える。これらの家電は一部屋に1台ずつ必要だからだ。同じ家電ならば、このような家電に注力すべきだ。
そして、その先には一人に一台の携帯やパソコンがある。安いけれども台数が増えるので、結果的にたくさん消費する。

2007年9月27日木曜日

Many Coreが実現するもう一つのシンクライアント

シンクライアントの実現方式は以下のように5つ考えられる。
(1) サーバ方式
クライアントは表示のみ行う端末となり、アプリケーションはすべてサーバで実行される。1台のサーバでN台のクライアントのアプリケーションを実行する。現実的にはN=2ぐらいだろう。
(2) ブレード方式
サーバ方式とほぼ同じ。違いはサーバが複数のブレードで構成されていることである。ブレードごとにN台のクライアントをサポートできるので、サーバ全体はさらに多くのクライアントをサポートできる。
(3) 仮想マシン方式
基本的にはサーバ方式とほぼ同じ。違いはサーバが仮想マシンであることである。
(4) ネットブート方式
これに加えてCPUがMany CoreになるとCPU1台でN台分の働きをするようになる。よって、1台のCPUでN台のシンクライアントをまかなうことができる。
(5) コア方式
基本的にはサーバ方式と同じ。しかし、1つのコアが1つのサーバに対応する。実際には、仮想マシンによってコアの管理をすることになるため(3)と等しくなる。

高齢者の買い物用自転車

日本では世帯あたりの人数が年々減少している。
複数世代同居は少数派で、核家族化、あるいは個人化が進行している。
老人だけの世帯が多くなることは明らかだ。
老人が生活をするために買い物をする。買い物の宅配というサービスもあるが、年金生活では少し苦しいだろう。
車で買い物に行くことになるが、高齢者の運転は心配だ。足腰が弱ったら、車も運転が難しくなる。
そこで、自転車で買い物に行くことになるだろう。
しかし、今の自転車で買い物に行くのはかなり厳しい。足腰が弱っているのにバランスをとれというのは無理がある。やはり三輪車が必要だろう。
毎日買い物にいくのは大変だ。大きな荷物を乗せて、一度に済ませたい。また、起伏の激しい土地もある。パワーアシストが必要だ。
このように考えると、かなり大きな自転車になる。電気自動車という選択肢もあるが、既に述べたとおり、自動車は危険だ。あくまでも自転車の範疇で解決したほうがよい。
このような自転車は、あるにはあるがまだまだ開発が足りない。もっと、コストダウンすべきだし、もっと機能的にも工夫すべきだ。
そして、行政は自転車が安心して通行できる道を整備すべきだ。今の自転車はマナーも最悪だが、そもそも環境が整備されていない。マナーを云々する前にきちんとしたルールと環境を与えるべきだ。

Twitterはマイクロブログ

Twitterのような新しいサービスが出ると、それをどのように位置づけるのかが問題となる。
どうやらTwitterはマイクロブログということになったようだ。
マイクロブログとは200字程度の簡単な文章を公開できるブログのことだそうだ。
Twitterをマイクロブログと位置づけるのに抵抗のある人もいるだろう。
例えば、Twitterは「ある人が今何をしているのか」という情報を集約するサービスだという見方もできる。しかし、この見方ではコメントの書き方が限定される。また、特殊なチャットだという見方もできるかもしれない。チャットは双方向を原則としているが、Twitterはどうだろう。
他に候補がなければマイクロブログで決まるのだろう。

仮想マシンが流行する理由

仮想マシンは今や主要な技術の一つになっている。
しかも、いたるところで使われている。
一つはJavaの仮想マシンJVMである。これは特定言語の実行系をコンパイラを再開発せずに移植するために用いられる。この種の仮想マシンはUCSD Pascalのp-system、Smalltalk-80のVMなど枚挙に暇がない。
もう一つはVMware, Virtual PC, Xen, KVMなど汎用的な仮想マシンだ。この仮想マシンは特定言語に依存しない。
今回は後者の仮想マシンについて、なぜ今もてはやされるのか考えておく。
要は、CPUが必要以上?に速くなってしまったことによる。サーバ用CPUは複数の仕事を行うのが当然となった。その結果、複数のOSにまたがる仕事を実行したくなったということだ。
現在のCPUはマルチコアで、やがてMany Coreとなる。つまり、CPU内での並列処理だ。CPU自体が並列計算機になってしまった。
このようなCPUで1つのアプリケーションを動かしても無駄だ。1つ以外のコアが有効に使われない。そこで、多くの仕事をCPUに与えて、CPUの利用率を高めることが重要になる。
一方、クライアントではあまり多くのコアを必要としない。なぜなら一人の人間が同時に作業できる仕事の数には限界があるからだ。よって、クライアントは少数コアで省エネをねらう。
温暖化問題によりCO2を削減しなければならないことも拍車をかけている。
サーバCPUがMany Coreとなると、サーバに仕事を与えなければならない。クライアントで仕事をさせるよりサーバでしてもらったほうがよいということになる。厳密には仕事を適材適所でわけるということだ。クライアントはリッチなユーザインターフェースに特化し、サーバは大きな仕事に特化する。
そうなると、サーバのOSが制約となる。いろんな仕事をしたいのに、別のOSの仕事はできないし、別のマシンの仕事もできない。そこで、その境界を取り払う技術が必要になる。これが仮想マシン技術だ。
正確には、仮想マシンは境界を取り払うのではない。競技場を均す。壁を取り払い行き来できるようにするのは別の技術で、それはまだ十分に開発されていない。
仮想マシンを持ちいることで、マシンとOSの組み合わせを自由に変更できるようになる。しかも、(一部の仮想マシンでは)動的に行えるので信頼性を向上させることもできる。
ここまでOSが異なることを強調してきたが、実際には異なるOSを使うことはめったにない。同じOSでありながらマシンが違うことがある。それを改善するために仮想マシンが使われる。
例えば、最近ではブレード型のサーバが増えてきた。これはサーバの数を減らそうという試みだ。
1台のサーバ(あるいはブレード)であっても、マルチコアにより処理能力が上がったため、複数のサーバを兼ねることができる。例えば、複数のWebサーバを1台で実行できる。このようなとき、コンテンツを移動させるのが理想だが、サーバ自身の設定を変更していて、コンテンツだけの移動ではすまない場合がある。そのようなとき、かなりの無駄だが、仮想マシンを使えば、Webサーバを修正せずに移動できる。

ルーターも省電力

Juniper Networksのルーターが「3年間で水力発電所5.8カ所分節電できる」というキャッチフレーズで宣伝されている。
キャッチフレーズの勝利かもしれない。思わず見てしまった。
普通なら過大広告だったという結末で終わるところだが、そうでないところがりっぱだ。
消費電力を50%削減したらしい。
すべてのルーターがこれに代われば「3年間で水力発電所5.8カ所分節電できる」らしい。
この会社の製品が普及するかどうかは価格の問題もある。
いずれにせよ、今後は徐々に省電力型ルーターが普及するだろう。

iPhoneよりiPod touch、しかしPDAにはならない?

iPod touchはiPhoneから電話機能を除いたものだそうだ。
iPhoneの通信契約は特殊で、携帯電話でありながら定額である。iモードのようなものだが、iPhone自体がPCのようなものなので、もっとキャリアの負荷が高い。このような契約をしてくれるキャリアは多くないだろう。
そこで、iPhoneよりiPod touchの方が現実的だ。日本でいつ発売されるかわからないiPhoneを待つより、iPod touchを買ったほうがよい。
ただし、Windows日本語版での不具合が解消されたことを確認してからだ。まだ、手を出すのは早すぎる。できれば、次の新機種がでるころが理想だ。しかし、それまで我慢できるかが問題だ。
このようにiPod touchには期待している。しかし、残念なことにiPod touchをPDA代わりに使うことはできないかもしれない。メモ機能が省かれているという話があるからだ。
個人的にはiPod touchがどれほどよくても入力できない機械を買うつもりはない。音楽を聴くだけなら他の機種で十分だ。

公立学校がLinuxを使わざるを得ない理由

「公立学校がLinuxを使うべき理由」を述べたブログには多くの反対意見があった。つまり、公立学校はLinuxを使うべきではないという意見が大半だ。
私も、これに賛成だ。公立学校は、平均的なリテラシを育成するための学校であるから、最もメジャーなOSを教えるべきだ。今の時代では、Windowsだろう。
しかし、一方でWindowsを教えることが困難な事情もある。これが「公立学校がLinuxを使わざるを得ない理由」である。
簡単に言えば、最新のWindowsを実行するための高価なPCを購入する予算がないのだ。
一部の公立高校では10年以上前のPCが現役で使われ、しかも買い替えもできず、これからも使い続けるという。
このような学校ではKNOPPIXのLive CDを使うことも検討されている。Windows 95よりはKNOPPIXの方がましというわけだ。これはもっともだと思う。
一番よい解決策は、学校にきちんと予算をつけることだ。しかし、老人福祉予算が増加する一方で教育への予算を確保することが難しくなってきている。このままではジリ貧だ。それが一番の問題だ。
なお、工学系の学校が第2のOSとしてLinuxを使うのは大いに結構だ。

2007年9月26日水曜日

太陽電池ブラインドはいかが

ブラインドは窓に設置され、強い日光をさえぎるために使われる。
つまり、日光が強いときにしか使わない。
日光が強いなら、太陽電池を表面に設置すれば、電動ブラインドが簡単にできることになる。
太陽電池パネルを屋根に設置するだけでは、まだまだ太陽エネルギーを活用しているとはいえない。あらゆるところで使うことを考えるべきだ。
太陽電池ブラインドはかなり実用性が高いと思う。

液晶と太陽電池を合体させたら

液晶といえばシャープだが、実はシャープは太陽電池でも世界一のシェアを持っている。
しかし、年々シェアが落ちているので今も世界一かどうかはわからない。
そこで、両者を組み合わせたらどうかと考えた。
もちろん、大型液晶テレビが太陽電池だけで駆動できるはずもない。しかし、シャープは液晶にセンサ機能を組み込むなど多機能化を進めているので、駆動電源を太陽光で補充する液晶ができてもおかしくないと思う。
最近の時計に使われている太陽電池を見ると、どれが太陽電池かわからないくらいだ。もし透明度の高い太陽電池ができれば、液晶に重ねることで、特に大型液晶の場合は広い面積で発電できる。太陽電池を重ねることで発色が悪くなっても用途によっては許されるだろう。
また、枠に太陽電池を組み込むことも考えられる。発電量は少ないがデザインは自由だ。また、テレビ背面に組み込んでもよい。壁に掛けない場合は、かなり発電できるかもしれない。逆に、窓に背を向けて設置すれば、むしろ好都合かもしれない。簡単な試算をしてみる。発電効率15%、42型で0.7平方メートルとすると、100Wぐらい発電できることになる。42型の液晶テレビの消費電力は200Wを超えるので、半分をまかなえる可能性がある。
最後に、液晶パネルの裏に太陽電池を組み込む場合を検討したい。液晶の裏には普通バックライトがある。つまり光が直接供給される。ということは、もし太陽電池の起電力で液晶を制御できるなら配線が不要になるということではないだろうか?
専門家ではないのでうまくいくかどうかはわからない。もし可能ならおもしろい製品ができるだろう。

iWatchはいかが

携帯プレイヤーは携帯電話に進化した。
これは純粋な機能の向上である。
それに対いて携帯性を向上させる選択肢もあるだろう。
もっとも携帯性に優れた機械は腕時計だろう。
携帯プレイヤーを小型化して腕時計にすることを考えてもよいはずだ。
GShockなどのヘビー級腕時計に比べればiPod nanoすら軽く感じる。もっともiPodにはバンドがないわけだが。
もう少し小型化すれば十分実用になるだろう。
腕時計なら電波とソーラーが欲しいところだ。ソーラーだけで駆動するのは無理だろうが、充電できれば便利だ。

学校にサマータイムを

サマータイムは省エネ効果があるといわれている。
これを学校に取り入れてはどうかと思う。
理由の1つは省エネだが、もう1つは通学ラッシュの緩和だ。
サマータイムが省エネにつながる理由は暗くならないうちに帰れるからだ。つまり照明代が節約できる。
時間がずれるので通学ラッシュとぶつからない。しかし、それはサマータイムの間だけであり、サマータイムが終わってしまえばラッシュの時間帯に戻ってしまう。
そこで、夏は開始を1時間早めると同時に終了を1時間遅らせる。そして、冬は逆に1時間遅く始まり1時間早める。そうすれば通勤時間帯を避けることができる。
たとえば、夏は8:00-18:00、冬は10:00-16:00となる。
ただし、このままでは労働時間が問題になる。通常の労働時間は9:00-17:00の8時間(うち1時間は昼休み)である。そこで、夏は昼休みを2時間に伸ばし、冬は0時間に縮める。しかし、昼休みを0時間にするのは法的な問題もあるだろう。だから、冬の昼休みは1時間とし、労働時間を減らし、同時に給与も減らす。
授業時間も同様だ。しかし、大学なら90分という枠があるため以下のように実施可能なコマ数が変わってくる。
夏時間 8:00-9:30, 9:40-11:10, 11:20-12:50, 13:00-14:30, 14:40-16:10, 16:20-17:50
冬時間 10:00-11:30, 11:40-13:10, 13:20-14:50, 15:00-16:30
ようするに夏にたくさん勉強し、冬は遊ぶようになる。
言い換えれば、夏は簡単な科目をたくさんこなし、冬はじっくり取り組み科目を少なめにとる。
昼休みは、そもそも今でも学校によってないこともある。ようは昼に連続して科目を割り当てないことだ。
実際には、かなり強引なところもあるが、実施は可能だろう。問題は、そこまでしてどれだけのメリットがあるのかだ。
通勤・通学が楽になるのはだれにとってもうれしい。残る省エネ効果はよくわからない。

自分でデザインできるノートPC

携帯は自分でデザインできる時代になってきた。
ノートPCも色が選べるようになってきた。
しかし、携帯のようにもう一歩デザインできる自由度を増やせたらよい。
もっとも、自分ではそんなPCを買うつもりはない。
装飾が好きな人か、企業の宣伝用だろう。
自分ならデザインできる分の値段を下げてほしい。

2007年9月25日火曜日

ブログ中心主義

ブログを多くの人が行うようになると、ブログは発信と同時に受信のメディアにもなるのではないだろうか?今日は、そういう話をしたい。
発信については疑問の余地がない。しかし、もっと積極的にブログを活用する方法を考える。
例えば、間接民主主義から直接民主主義への移行に使えるかもしれない。間接民主主義では民衆は自らの意見を議員に代弁してもらう。しかし、議員は当選した後、民衆を裏切るかもしれない。直接民主主義では裏切りはないが、全員の意見を集めることは不可能に近い。
しかし、その不可能とは、従来の技術では不可能であるというのに過ぎない。もし、皆がブログで意見をいうなら、その意見を収集して、集計するのは造作もないことだ。現在の技術は直接民主主義を実現する。
これがブログの発信効果だ。
次に、受信効果を考えよう。
今、知りたいことがあると掲示板に書き込んで答えを待つという方法がある。しかし、どの掲示板がよいのか、また適切な掲示板が分からないこともある。そこで、すべてのブログをチェックするプログラムを用意し、質問があれば回答をコメントしてくれるサービスを考える。言語理解に問題があるかもしれないので、質問方法を定型化してもよい。後は寝て待つだけだ。こんな受信ならとても簡単だろう。
もしかしたら、すでにあるのだろうか?

憲法改正における9条以外の論点

憲法改正における9条以外の論点はなんだろう。
道州制への道のりは遠いが、道筋をつけたいのか。
参議院をなくすのか。そのような改正案が参議院を通るのか。そして議員数は減らせるのか。
大統領制を取り入れるのか。

2007年9月24日月曜日

Rubyの問題点

Rubyは作者が日本人なので日本での人気は高い。
しかし、Ruby人気はRails人気であり、Railsの凋落とともにRubyの凋落も始まる。
Railsは、なるほど開発は簡単かもしれないが、できた製品を実行させるのはかなり高いハードルがある。
作者自身がFastCGIを推奨しているが、これは過去の産物といってよい。
それでもきちんと使えればよいが、インストールがうまくいくかどうかは運のようなものだ。
よって、Railsで作っても実行できない。
これは笑えない冗談だ。しかし、多くの場合、本当の話だ。
では、これはRailsの問題点かといえば、Ruby側の問題点ではないかと考える。
そもそもRubyの実行速度が遅いためにCGIでは使えないのだ。また、ライブラリの読込みやApacheとの連携にも問題がある。
PythonにはZopeというすばらしいアプリケーションサーバがあるのにRubyにはない。そのため無理にFastCGIを使う。Ruby版ZopeができなければRubyはこのまま消えるかもしれない。

Ustream.tvは使えそう

Ustream.tvは、無料でライブ配信できるサイトだ。
YouTubeが無料でVoDを配信するサイトであるとすれば、その対極にある。
ライブ配信では、ストレージを使う必要がない。
しかし、Ustreamはライフ配信を記録もできるようだ。
組み合わせれば、いろんな使い方ができそうだ。
思いついたところで、講義や講演の配信、インターネットテレビなどが可能となる。
基本的にウェブカメラの画像を配信するが、ツールを用いるとPC画面を配信することもできるようだ。この場合、どの程度の解像度で配信できるのかはわからない。調べて見る必要がありそうだ。
いろんなサービスがどんどんでてくる。楽しい世界になった。

ちょっとつけたし。
昨日の仮想旅行にも使えそうだ。

2007年9月23日日曜日

仮想的な海外旅行

海外旅行ではトラブルに会う危険がある。
完全に安全な海外旅行というものはない。
しかし、仮想的に海外旅行を行うことができれば、安全な観光も実現できる。
仮想的といってもSecond Lifeの中で旅行するというわけではない。
現地にエージェントが必要になるが、その人にカメラやマイクをつけてもらい、その人の経験したことを自分の経験として視聴するというサービスを考える。仮に仮想旅行社と名づけておく。
利用者はエージェントに行き先や行動を指示することができる。
時差があるため、日本では深夜の利用となることもあるだろう。
利用は個人または団体で仮想旅行社の一室からエージェントと連絡する。個人のPCを直接接続するのは可能であるが、セキュリティや契約上のトラブルが発生する可能性もある。
問題は、臨場感を伝達する技術である。高精度の映像はもちろん全方位映像があればなおよい。同様に音声も全方位からサンプリングする。そして、風や温度、においも再現できれば楽しい。
次の問題は、任意の場所での中継を可能にする技術である。オープンスペースならWiFiが使える。WiFiでも帯域が足りないとなれば、現在の技術では難しいだろう。クローズスペースや、僻地では別の方法が必要になる。衛星電話も選択肢のひとつかもしれない。
大いに研究して実現して欲しいものだ。

Microsoftがなすべきこと

Vistaは成功していない。はっきりいえば失敗だった。
簡単に言えばVistaはXPをセキュリティとデスクトップの面で改善したものと考えられる。
しかし、いずれも不要な改善だった。
セキュリティはわずらわしく、未熟だ。デスクトップ(Aero)は面白いが不必要だ。
さらに、必要な資源が倍増している。
Microsoftが行うべきOSの改良は、そのようなところではない。それが敗因だと思う。
それでは、どのような点を改善するべきだったのか?
以下のような点だと思う。
・64ビット対応
 64ビットの命令に対応し、性能を向上させる。HDD容量などOSの資源的制約をなくす。
・マルチコア対応
 マルチコアを十分に活かす構成に変更する。具体的にはスレッド化を徹底する。地味だが性能は確実に向上する。
・省資源
 大きな資源を扱えると同時に、必要な資源を少なくする。組み込み用途にメインストリームのOSをダウンサイズできるようにする。
・仮想化
 仮想化レイヤを提供し、ユーザレベルOSを許す。
・多様なブートメディア
 USB、ネットワークなどからブートできるようにする。
・マルチユーザによる同時利用環境の整備
 複数のキーボード+マウス、複数のディスプレイで多人数が同時利用可能にする。
・ライセンス管理
 SoftGridのクライアント?部分を組み込む。
・デスクトップ検索
 OSに組み込むことで真のデスクトップ検索が実現できる。
・ソフトウェアレポジトリ
 Linuxのyumのようなもの。初心者でも安心してソフトウェアを組み合わせてインストールできる。
・SSD対応
 SSDの場合、速いが、容量が少なく、書き込み回数を減らす工夫をする。
・ネットワークレジストリ
 レジストリの一部をネットワークで共有する。
・まともなバッチ処理スクリプト言語
 command.comやWSHも不十分だ。しかし、VBのように敷居が高くてもいけない。
いずれも目立たないところだが、もともとOSは目立たないほうがよい。
理想のOSは0バイトを占有し、0%のオーバーヘッドで、すべてのデバイスを接続できるものだ。
そして基本的にできないことがないようにすることだ。
だから、今までできなかったことをきちんとできるようにすることがまっとうなOSの進むべき道だ。

豆腐を工夫しよう

豆腐は偉大な加工食品だ。
豆腐百珍という本があるらしい。そのくらい豆腐料理は種類が多い。いまでも豆腐料理専門店は多い。
ところがスーパーでみる豆腐はどれも個性がない。
正確には個性がなかった。
しかし、最近よくなってきた。
特に男前豆腐はおもしろいし、おいしい。
しかし、おいしいだけでは十分でない。
おいしい豆腐を作ることは難しい。
みんなが真似できることではない。
豆腐には様々な要素がある。たとえば、味、材料、パッケージ、賞味期限である。
たとえば、大豆以外のものを混ぜる。応用は無限だ。
パッケージは用途を反映する。最近は一食ずつの食べきりサイズが増えてきた。これは過剰包装ではない。りっぱなサービスだ。さらにサイの目に切ってあると料理に使いやすい。
豆腐の賞味期限は長くない。アメリカでは1カ月もつ豆腐があると聞く。このような商品が日本でも必要だ。日本でも1週間に1度しか買い物しない消費者は多い。少なくとも販売日から1週間はもたなければこのような消費者は購入をためらう。

2007年9月22日土曜日

軽が売れるのは税金が安いから

私は軽に乗っている。
軽に変えたのは引越しをきっかけに走行距離が短くなったからだ。
それまでは普通車だった。長い距離を快適に乗るためである。
軽とリッターカーを比較して、最終的に軽にしたが、その理由はランニングコスト、特に税金である。
おそらく燃費だけならリッターカーを選んでいたろう。しかし、小型車と軽の税金は違いすぎる。
最近、インドに触発されたのか、日本企業で大幅な低価格車を開発する動きが活発だ。
それで軽に対抗するらしい。
しかし、多少の価格差は税金で埋め合わされてしまう。税金を変えない限り、軽の有利は続くだろう。
問題は軽が本当の意味で環境にやさしいかどうかだ。すでにリッターカーの方が燃費がよいのだとしたら、軽を税制で優遇する意味はない。

インクジェットペン

これは実現可能かどうかわからないアイデアだが、インクジェットのプリンタを小型化してペンにする提案だ。
基本的な原理はインクジェットのヘッダ部分を直接ペン先に設けて、複数の色を描くペンを作ろうというわけだ。インクは小型の3色カートリッジとする。RGBの各階調をスライダで調整して、どんな色でも再現できるペンとする。なお、インクの色はRGBで直接指定できないので変換する。
電源を必要とするペンは使い物にならないかもしれない。それは消費電力の削減などを目指すという程度にお茶を濁しておく。
どうしてこんなものを考えたかというと、一本のペンで複数の色を使いたいことが多いからだ。しかし、4色ペンでは少し物足りない。別に1600万色欲しいわけではない。とりあえず8色は欲しい。
また、4色ペンは太い。もっとスマートになって欲しい。電池が入ると無理かもしれないが、その問題はあえて無視する。
そして、4色ペンはインクの交換ができないものが多い。どれか1色でもなくなると捨ててしまう。これはもったいない。インクジェットではインクを交換するのが当たりまえになっている。回収ネットワークも発達している。きっと環境にやさしいペンになるのではないかと思った。

ポイント交換サービス

買い物するとポイントが付く。
そういうことは多い。
このポイントは換金できる場合もあれば、できない場合もある。
このポイントを交換できる市場を作ればどうだろう。
外貨のような日々代わるレートで交換する。
法的に可能かどうかはわからない。
しかし、あれば喜び人は多いだろう。
ということは、誰かがそのうち作ってくれるだろう。

2007年9月21日金曜日

携帯とPCのポータル共通化

携帯とPCのポータルが共通化しつつある。
SBはYahoo、KDDIはau oneでそれぞれ1本化しているが、NTTはgooとdocomoの2本立てだ。
1本化は携帯にPCのコンテンツを移行する上で重要な戦略だ。
しかし、KDDIにPCコンテンツがあるのだろうか?むしろ携帯のコンテンツの方が多いようにさえ思える。
何もないので1本化も容易だが、相乗効果があるのか疑問だ。
NTTは携帯でもPCでもそれなりのコンテンツを持っている。
また、携帯は課金モデルがPCと違う。
そのため、かえって1本化しにくい。あるいは1本化する意味が見出せない。

プログラマーにマシン語は必要か?

答えは「必要ない」あるいは「分野による」だ。
しかし、授業ではマシン語(機械語)を習うこともある。
それは、CPUの動作原理を理解するためにある。
一般的な動作原理を理解しておくと、発展した場合でも何が重要なのか理解できる。
昔の8ビットCPUや16ビットCPUの時代ならいざしらず、32ビットのRISC以降は人間がアセンブリ言語を書くことすら不可能に近くなっている。なぜかといえば、命令を実行するタイミングをハードウェアレベルまで検討して決定する必要があるからだ。
今日のPentium系CPUは見かけがCISCでも内部はRISCということがある。その時点でアセンブリ言語自体を使うべきではないといえる。
ただし、機械語を知らなくても、高級言語での書き方がどう性能に影響するかは理解しておく必要がある。
これが「必要ない」理由だ。
もう一つの理由は、組み込みシステムの分野では機械語が必須だからである。
組み込みシステムの場合、機械語レベルでチューニングする必要がある。
日本が得意とする情報家電はすべて組み込みシステムだ。
この組み込みシステムでは8~32ビットまで様々なCPUが使われる。いずれも比較的単純な構成であるため、自分で機械語命令を組み合わせることができる。それによりメモリを節約できる。それが製品コストに直結する。
なお、答えが2つあるのは矛盾ではない。
1つにまとめれば「低階層(組み込み分野)では必要だが、それ以外では必要ない」となる。

軍事転用可能な民間製品

少し古い話題だが、ヤマハのヘリが軍事転用できるという理由で輸出規制に抵触したことがあった。
これは民間製品でありながら軍事用品に匹敵する品質を持つということで高い技術の証明でもある。
このようなハイテク製品は開発費を回収するため積極的に販売したというのがメーカーの言い分だろう。
それに対して輸出規制という鞭だけで制約するのはよい方法ではないと思う。
それだけ優秀な製品なら自国でまず軍事転用してみればよい。
そうすればメーカーは自衛隊に売り込むことで他国に売り込む必要がなくなる。
また、明確に軍事転用できることが証明されるのでメーカーもうかつに輸出できなくなる。
うまくいけば軍事費の削減にもつながる。

2007年9月20日木曜日

学校の授業で住基ネットを作る

本当かどうかわからないが住基ネットの開発に400億円かかったそうだ。
住基ネットは基本的に戸籍のデータベースだ。
データ数とクライアント数を無視すれば極めて単純なシステムだ。
機能に比べてあまり高い開発費だ。
国民として二度と愚かしい情報投資を行わないようにという反省を込めて、プログラミングを学んでいる人は自分で作ってみよう。
OSSで簡単に作れる。OSSなのでもちろんただだ。
簡単すぎて驚くかもしれない。
このようなシステムに400億円かかるとは、いかに余計なものが多いかだ。
インドにアウトソーシングすれば喜んで4億で作ってくれるだろう。
規模やセキュリティが違うという反論があるだろう。
しかし、1億人がアクセスするものではなく地方の庁舎に1つずつ端末(しかも普通のPCでよい)があればよいのだから、対した同時アクセス数ではない。
データは確かに多いが今のOSSなら何の問題もない。
とはいっても証明したわけではないので、みんなで作って証明しよう。

ジャーナリストの論文

正確には論文というより記事かもしれない。
しかし、自らの主張を立証する文は論文といえる。
ジャーナリストの論文には特徴がある。
数学者が定理を用いるように権威者の証言を求めることだ。
しかし、数学の定理なら1つで十分だが、一人の権威者の発言が常に正しいわけではない。そこで複数の証言をとる。しかも、なるべく公平となるように異なる意見に耳を傾ける。その中で意見の大勢と自らの推論を加味する。
このような方法は科学の世界で広く行われている。
世の中の多くの人は、科学が100%正しいと思っているかもしれないが、そうでないことは科学者自身がよく知っている。
正確にいえば科学は100%に近づけるように努力している最中なのだ。
なぜかといえば一部の分野をのぞけば、科学では演繹と帰納の2種類の推論を行う。帰納的に推論した時点で絶対ということはいえなくなる。

NHKはインターネット放送を

NHKは民間放送局と異なり、視聴者から直接料金を徴収している。
その代わりに日本全国へあまねく放送することを課せられている。
NHKは衛星や地デジを進めているが、まだインターネット放送は行っていない。
NHKを受信できればTVだとみなせると仮定すると、NHKがインターネット放送を始めればPCをTVとみなせる。
NHKとしては悪い話ではない。
しかも、余計なインフラ投資がいらない。衛星を上げる必要もなければ鉄塔を立てる必要もない。
インフラは放送を含めてインターネットに集中するべきだ。

新聞没落でチラシ広告も没落

週刊ダイヤモンド9.22の記事によれば、新聞の没落は避けれらないように思える。
そうだとすれば、チラシ広告も成立しなくなるだろう。
あるいは、新聞配達業務からチラシ広告配達業務に特化するのだろうか。
現在、新聞紙は紙の需要の一定を占めている。そして、チラシ用紙は数少ない需要が上向きの分野だ。
これがなくなれば大幅な需要の落ち込みとなる。
熱帯雨林が助かるなどと喜ぶようなことではない。

BRICsの弱点

BRICsは注目されている新興国だが、すべてが順調というわけではない。それぞれの国の注意すべきところをあげておく。
ブラジル:アマゾンの開発
地球環境にとってアマゾンは重要な場所だ。これを環境に配慮しながら開発するのは至難の技だ。今のところ制御できていないように見える。アマゾンは資源にもなるが、金食い虫でもある。
ロシア:強国への懐古主義、国土の分裂
経済が強くなるほど、かつての強国への懐古主義が増えていくだろう。経済的な余裕から軍備の再拡大へ向かいかねない。
国土が広いため、東側と西側では異なる経済圏に属する。EU圏と中国圏だ。同時に2つの方向をみることができるかどうかが問題だ。その結果、東西格差が生じる。それが政治的不安定につながるかもしれない。
インド:カースト制
カースト制により職業選択の自由が制限されている。情報産業など新たな職種には規制がないのでIT産業だけなら問題ない。しかし、工業になると作れる人が限られる恐れがある。
中国:共産党独裁
共産主義と資本主義の矛盾をいかに解消するかが問題だ。先進国を真似している間はあまり問題にならないかもしれないが、トップに立ったとき問題となる。あっさり共産主義を捨てるか、矛盾しない理屈を考えるだろう。イデオロギーはそれでもよいが一党独裁は問題だ。

Firefox

私はXP SP2にIE7をインストールしたところ、非常に不安定になってしまったため、主に使うブラウザをFirefoxに切り替えた。
最近、Firefox関係のニュースが続いたのでまとめておく。
DellのサイトがFirefoxに対応していなかったのには困っていたが、ようやく対応したらしい。
DellはFirefoxを無視していたことでかなりの機会を失っていたのではないかと思う。
欧州ではFirefox2がIE7を逆転したと聞く。
一方、日本ではFirefoxの利用者は非常に少ないらしい。
おそらく日本のPCのスペックは高いのでIE7が問題なく動作するのだろう。
私のように不具合が生じるものは少数派なのだろう。
IE7がうごくならFirefoxに移行する理由はほとんどない。
Firefox3にはもっと魅力的な機能を期待したい。

2007年9月19日水曜日

NAS + Webアプリ = Web家電

NASはNetwork Attached Storageのこと。
これにWebアプリを組み合わせると、専用マシンになる。
ここでは、このような専用マシンをWeb家電と呼ぶことにする。
MT4を内蔵したNASが発売されるそうだ。
今後、このような製品は増えるだろう。
MT4以外のWebアプリとして、MediaWiki/PukiWiki、phpBBS、Moodleなどが候補に挙げられるだろう。
いずれも使いようによっては強力なツールになる。

サハリン・パイプライン

サハリンで天然資源が採掘できるなら、パイプラインをサハリン経由にもできるかもしれない。
そうなれば、やがて石油だけが通る道が人が通れるトンネルに拡大するかもしれない。
そうなれば、日本とロシアが地続きになることもありえる。
大陸とサハリンは、本州と北海道より近い。そして、北海道とサハリンは、ドーバー海峡より少し離れているだけだ。両国の関係が緊密化すれば、一番近い外国はロシアになるかもしれない。

USB 3.0

USB 3.0はUSB 2.0の10倍の転送速度になるそうだ。
USB 2.0は60MB/s(480Mbps)なので、600MB/s(4.8Gbps)となる。
これは1000 base(1Gbps)より速いということだ。
このブログでは以前USB SANを検討したが、USB 3.0は十分ネットワークとして使用できる。
コモディティ化もLANより早いと考えられるので、10Gbpsの次世代LANよりコスト的に有利かもしれない。
2008年には登場するということだが、いくらで登場するのか楽しみだ。

環境問題における途上国の論理

途上国、というより新興国といったほうがよいかもしれない。
新興国はこれから経済発展を目指す。
その熱意は高い。
しかし、その矢先に環境問題が急浮上してきた。
先進国は経済発展もさることながら地球規模の環境問題に配慮している。
アメリカも重い腰を上げた。
新興国が先進国となるには、経済発展だけでなく世界の中で応分の環境責任を果たす必要がある。
新興国には、いままで先進国が好きなだけ資源を使ってきたのに、自分たちが使えないのはなぜかという主張がある。
先進国は、その問いに論理的に解答する義務がある。
日本が発展したときに欧米諸国に石油を使うなと主張したことはない。発展が遅れたのは先進国のせいではない。確かに帝国主義の傷跡は小さくない。しかし、既に宗主国から解放されて数十年たっている。中国の現状が示すとおり、あるいは日本の戦後復旧が示すとおり、適切な政策を選択していれば、発展に必要な時間は20年もあれば十分だ。
確かに、現実に、うまく発展できない地域も多い。他国の支援なくして自立できない地域も多い。しかし、それらの国にはいずれも政治が発展を阻害している。外部の要因で発展できないのではなく、内部の要因で発展できない。国民のせいとはいえないが、国のせいではある。だらか、国民のための国になる必要がある。
話を戻そう。
新興国の問いに答えるには以下の点をはっきりさせる必要がある。
先進国が資源が有限だと認識したのはいつか?
確かに昔から石油が有限だということは把握していたが、採掘量が年々増加していたため危機意識は薄かった。おそらく今も石油が枯渇するとまじめに考えている人は少ない。いずれ枯渇することは知っているにもかかわらず。
それ以降、先進国は石油を無駄遣いしてきたのか?
車の燃費が象徴している。日本は石油ショック以降明らかに節約している。しかし、先進国全体では無駄遣いしているともいえる。
これら点から先進国は好きなだけ石油を使ってきたという主張は認めざるを得ないだろう。
次は、新興国が自由に使えないのはなぜかを考える。
公平な対価を支払って入手した資源をどう使うかは自由だ。よって、新興国は自由に使える。しかし、その結果は資源の枯渇に他ならない。共倒れだ。もちろん、先進国だけが軍事力や経済力で新興国に使わせないということはない。
先進国は石油の消費を抑えるだろう。そして、長い時間がかかるがやがて石油文明から脱却するだろう。先進国が石油文明から脱却できれば、その技術を供与できる。しかし、新興国が石油の消費を抑えなければ、新興国の経済は活性化するが、先進国は石油文明から脱却する時間的猶予がなくなるかもしれない。
要するに、石油はおそかれはやかれなくなる。それは覚悟しなければならない。問題は消費のスピードだ。消費が早いと温暖化も進む。文明の進化も間に合わない。
私の結論としては、新興国の主張は間違っていない。先進国に途上国の石油使用を止める権利はない。問題は石油をどうするかではなく、石油の次をどうするかだ。それを研究するには多くの国が協力したほうがよい。だから、新興国が発展するのはむしろ望ましい。ただし、時間は限られているので、すべての国が自重する必要がある。

高断熱設計の家

日本の家はかつて夏のことを第一に考えて作られていた。
冬は厚着していればよいが、夏は着物を脱いでも暑いからだ。
しかし、今は違う。
夏はエアコンがあるから快適だ。むしろ、冬が寒い。
そこで、高断熱設計が普及している。
高断熱設計は省エネにもよい。
エネルギーのことを考えればそれでよいが、これが問題を生んでいるように思う。
最近はアレルギーになる子供が増えている。
おそらくカビ・ダニなどのハウスダストが換気されないためだろう。
高断熱設計では基本的に換気が弱い。
だから、空気が新鮮にならない。
私は建築家ではないので、間違っているかもしれない。
しかし、子供の体質が変化する理由が他に思いつかない。
省エネを選ぶか、健康を選ぶか、両方を実現してくれる建築設計が直ちに必要だ。

2007年9月18日火曜日

Googleの水平連携

Googleをよく使う。
しかし、使うほどに水平方向の連携が悪いように思える。
例えば、iGoogleをホームページに設定すると、Gmailに行くメニューがない。
しかたなく、GmailからiGoogleへ戻る。
このようなことがやたらと多い。
寄せ集めのサービスなので一体感があまり感じられない。
こういったことは本来情報アーキテクチャの初歩の問題なのだが、Googleともあろう企業が対応し切れていないほど根が深いということか。

デジタルが自滅してアナログが売れる

地上デジタルは自滅するかもしれない。
ユーザは録画したコンテンツを自由に使いたいと思う。
9回コピーならよいというわけではない。
むしろ、そこまで制限されるならアナログでもよいと思う。
そうなれば、まだまだアナログの需要は落ちない。
内部的にアナログに劣化させて、配線なしに簡単にコピーする製品が売れるかもしれない。

Google Presentation

Google Docs & SpreadsheetにPresentation(PowerPoint相当)が加わった。
しかし、アップロードするとフォントが変更されたり、タブが削除されたり、ほとんど作り直しだ。
ついでに、このフォルダはちっとも階層的でない。フォルダという名前のタグだ。

XaaS

X as a Service.
Xの部分に様々な言葉が当てはまる。
元々はX=Software
SaaS(Software as a Service)
PaaS(Platform as a Service)
EaaS(Exploits as a Service)

大学がすべきアウトソーシング

大学には様々な業務がある。
授業に限ってもアウトソーシング可能な業務は多い。
(1) 成績のデータ入力
 用紙に記入する場合データに変換する必要がある。本来はデータ入力システムを開発して、直接入力するべきだ。その開発をアウトソーシングすることもできる。
(2) テストの採点
 マークシート式テストの場合に限られるが、採点を依頼することができる。これも本来はスキャナと採点システムですますべきだ。
(3) 入試問題の作成
 入試問題の作成を予備校に依頼する大学は増えている。大学が学生を選ぶ時代から学生に選ばれる時代になった。学力で判断する入試そのものが不要になってきている。むしろ適正を判断する必要がある。
(4) 情報システム
 学習管理や業務管理などあらゆるソフトはSaaSでよい。同じようなことを教えている大学がなぜ個別に情報システムを構築する必要があるのだろう。それが競争力につながっていればよいが、多くの場合関係ない。ならば、大学は協力してフラットな標準を作るべきだ。それが完成すれば、大学の統廃合がスムーズに進む。銀行が合併するときのように大学の名前が変わるだけで、預金者すなわち学生には何の不利益もない。
最後のテーマだけアウトソーシングからはずれたかもしれないが、SaaSも広い意味で外部に依頼する形態と考えた。

日本のカーナビは携帯の二の舞

日本の携帯は世界で孤立している。
孤高のハイテク携帯は高価格なため売れない。
カーナビも同じ轍を踏んでいるようだ。
日本のカーナビはDVDと一体化し、とても効果だ。
しかも、車に完全装備されなければならない。
しかし、世界ではポータブルで安価なカーナビが普及していると聞く。
そういえば、某PDAにもナビゲーション機能が付いていた。
日本のカーナビメーカーはもう少し世界に目を向ける必要があるだろう。
地図データに世界基準ができたら、世界から安価なカーナビがどんどん輸入される。
3Dで遊んでいてよいのか?
3Dもそれなりに便利だが、別になくても困らない。つまり、本質的でないところで努力している。

モバイルはSSDへ

モバイル(例えば、軽量小型のノートPC)にSSD(Solid State Drive)が採用されることが多くなってきた。
ちょっと前まで16GBと小容量でとても話しにならないと思っていたが、64GBが出たので完全にHDDと対抗できるようになった。
いまでも安価なノートPCには60GB HDDが搭載されている。SDDは少なくとも機能面でHDDに追いついたことになる。しかも、性能は読み書きの速度、消費電力など様々な点でSSDの方が優れている。
問題は価格だが、60GBという実用化の壁を越えたので、量産効果が期待できるだろう。
HDDは120GBへ移行しつつある。
SSDもこれを追随する必要がある。

フィギュアPCはいかが?

サブカルチャとしてフィギュアは定着しているようだ。
PCユーザとも重なりが広い。
ならば、PCのデザインをフィギュアにしてみてはどうだろう。
基盤を本当に入れるとなればかなりの大きさになるかもしれないが、むしろ基盤自体をフィギュア上に作ってみたらどうかという提案だ。
CPUやメモリ、配線がむき出しのロボットになるだろう。

タッチ型インターフェース

最近、タッチ型インターフェースが次々登場している。
iPhoneのマルチタッチ、HTCのTouchFLOなど。
それぞれユニークだが、これらはいずれもジェスチャに特殊な意味を与えている。
どれだけ自然なジェスチャで操作できるかが問題だ。
どっちもまだ使ったことがないのでコメントできないが、今後が楽しみだ。
いずれボタンは消えるか、最小限になっていくのだろう。
しかし、一方でフルキーボードを望む声もある。
市場のニーズは多様だ。
エンジニアの立場では、特殊なジェスチャに頼らず、ボタンでちゃんと状態遷移できるシステムを開発することがまっとうなエンジニアの仕事だ。
時々、肝心のボタンを作るのを忘れる人がいる。
新型インターフェースだからといって手を抜いてはいけない。

ノートPCの持ち出し禁止

最近、内部統制あるいは情報漏えい対策のためにノートPCを持ち出し禁止にしている会社が増えていると効く。
あつものに懲りてなますを吹くようなものだと思うが、理屈はわかる。
そのような会社では、社外プレゼンを紙に戻したり、ノートPCの代わりにPDAを使っているそうだが、PDAに加えてスマートフォンも候補になるようだ。
スマートフォンは携帯にPDAを加えたものだから、PDAが使える分野ならどこにでも使える。通信が余計だといわれない限りは。しかし、そのようなことはまずないだろう。
しかし、小さな携帯の画面でプレゼンするのは無理がある。
プロジェクタに投影すれば大きくなるかもしれないが、ビデオ端子を持ったスマートフォンはさすがにないだろう。
むしろ、ノートPCを社内用と社外用にセットアップしたほうがよい。
もっとも、ノートPCでは必要以上の情報を持ち出せることが問題なのかもしれない。
それなら、HDDの容量をあえて小さくすればよい。
社内の認証系に接続できないときは重要情報にアクセスできない仕組みにすればよい。

英文校正はアウトソーシングへ

ネイティブスピーカーでない日本人は英文をネイティブスピーカーに校正してもらう必要がある。
利用者の立場でいえば、校正は正確さはいうまでもなく、スピードが命だ。
そのためには時差を利用した24時間体制で校正することが望ましい。さらに申し込みも自動化する必要がある。見積もりを自動化し、受注から直に作業を開始できるようにする。
8時間労働として3地帯が業務を引き継いでいけばよい。1つは日本だが、もう2つは日本から時差がちょうど8時間の場所が望ましい。
ところで、そこに事業所をおく必要があるかどうかは重要な問題だ。答えはなければ作るだ。
現地でも非英語圏ならば同じビジネスを行っているはずだ。その会社と連携し、こちらも依頼し、あちらも依頼する。これにより両者ともサービスの質を向上させることができる。
もう一つの方法は人件費の安い地域で複数の人に依頼する方法である。しかし、内容に一貫性がなくなるのでよい方法ではない。

大学の新たなビジネスモデル

日本の大学は入学した学生を教育することしか考えていない。
しかし、フラットな世界では企業は絶えず従業員を教育い続けなければ競争に勝てない。
適切な対応を怠ると、その部署全体がアウトソーシングされ、転属できない社員はお荷物となる。そのような事態は、社員にとっても不幸だが、会社にとっても不幸だ。よって常にOJTが必要となる。
しかし、実際にはOJTまで手が回らない会社が多い。さらに、OJTも自社の得意分野に限られたり、特定の人材に依存したりする。それでは、新しい分野へ参入することは困難だ。チャンスをみすみす捨てるようなものである。
そこで、企業は研修を大学にアウトソーシングすることを考えるべきだ。研修の中には企業文化も含まれるので学問的な部分だけアウトソーシングする。これにより貴重な人材を開発の最前線から遠ざける必要もなくなる。
大学もそのような社会人教育のカリキュラムを用意すべきだ。ただし、カリキュラムはクライアントによって異なるので、その都度注文設計になる。しかし、基礎教育は省けるし、専門も網羅する必要はない。
このようなオーダーメイド研修サービスを受講する社会人は4年生大学を卒業していることが多いので大学院が主体となるべきだ。

教育機関の集中と選択

社会が大学に要求するレベルとゆとり教育で省かれた高校のレベルが大きくかい離している。特に日本にとって重要な知的労働者の供給に大きな問題が生じている。
高校の復習を大学で行う。こんな非常識が今では常識となっている。このような科目を復習科目という。
大学は多くの科目をかかえている。それに加えて復習を行うため、コア授業にまで負担がかかる。なぜなら大学淘汰の時代には授業料をあげることができないが、前より多くのことを教える必要があるからだ。
そこで、大学を改革する必要がある。
具体的には、コア以外をアウトソーシングする。今でも非常勤講師に依頼することはある。しかし、科目単位の個人契約であり、どうしても溝が生じる。
カリキュラムデザインを詳細に行うと、科目の依存関係が明確になる。そこでは、ある科目が他の科目のために必ず教えるべき事柄がある。その契約が果たされないと十分な相乗効果は得られない。事前のブリーフィングが重要だが、常勤でないとなかなか難しい。
そこで科目のある程度まとまった集まりを依頼する方法が考えられる。しかし、このような依頼は個人にするのは適切でない。そこで、他の教育機関に依頼することが望ましい。
そのような可能性の例として、復習科目を予備校へ、教養的専門科目を専門学校へ依頼することが考えられる。
これは逆の立場で見直せば、予備校や専門学校は大学から仕事を得ることができるということだ。

プログラミングはバニラ

バニラアイスは基本中の基本で、それがよいアイスはうまい。たとえば、ハーゲンダッツのように。
しかし、ハーゲンダッツといどもバニラだけで売上をかせぐことはできない。
バニラはまねできる。まねできないバニラもあるかもいれないが、レシピは基本的に大差ない。しかし、材料に差があることがある。後はサプライチェーンの問題だ。
プログラミングはシステム開発および情報教育のバニラだ。
システム開発ではバニラをアウトソーシングあるいはオフショアリングする。教育でも同じだ。
基本的なプログラミングは、独学でも専門学校でも大学でも大差ない。教える人と教えられる人という素材に多少の差はあるが、レシピは変わらない。
だれがプログラミングを一番よく教えられるだろうか。
やはり専門家、それも実践している人だろう。おそらく現場の開発者、次いで専門学校の講師が適任だろう。間違ってもプログラミングをしていない人が教えるべきではない。

大使館は市場調査せよ

日本は輸出産業が主体の工業国であった。
いまでも、その伝統は生きている。
輸出するには売れるものを作る必要がある。
売れるものは市場調査でわかる。
その国で何が売れているか、また日本より劣っているものは何かを知る必要がある。
これを企業がすべての国に関して調査するのは無理がある。
そこで大使館がその役割を果たし、外務省へ情報を集積し、それを経済産業省が活用する計画をたてるべきだ。
公的機関が私的機関の援助をするなどおかしいという意見もあるだろう。しかし、日本がしなくても、おそらく中国はしているだろう。体裁を気にしている時ではない。また、日本企業の輸出が増えれば税収も増える。国民の利益に直結するのだ。
このようなことを既に行っているなら、外務省を高く評価する。しかし、今後はニッチのような領域まで広げてもらいたい。

童謡桃太郎は軍歌?

桃太郎は童謡の定番だ。
そのため多くの幼児書に掲載されている。
その歌詞を読んで、気分が悪くなった。
敵を倒すことを楽しんでいる。
桃太郎には起源があり、鬼も人だと知ると、童謡とはいえその無神経さに耐えがたいものを感じてしまう。
そこまで裏読みするべきではないのかもしれないが、鬼をいじめているように聞こえる。
このような歌を学校で教えてよいのだろうか。
さりげなく歴史の中に埋めてしまった方がよいように思う。

2007年9月17日月曜日

外国企業が農地を持てる国

この世界で外国企業が農地を持てる国があれば、そこに投資して農地を買収するべきだ。
ただし、契約を反故にされないように政治的な安定がその国には必要だ。
日本農業の再生には株式会社が参入するしかないと思っている。
しかし、日本ではそれができない。
ならば、外国で農業し、輸入するしかない。
これも食料の安定供給の1つの方法だといえる。
もう一つ、その農地が不毛の地を改善したものならば、日本のCO2削減に貢献できる。

USB SAN

USBでSANを作る話だ。
SANではFCやiSCSIが使われるが、USBは使われない。
答えは遅いからだ。
USB 2.0でも480Mbpsであるから、1000base(1000Mbps)より遅い。
それでも、SANを作る意味があるかといえばコストだ。
USB HDDは非常に安い。
よって、多少遅くてもきわめて安くSANを構築できる。
USBには仕様上127台まで機器を接続できる。
実際には、そこまで接続できる機器は存在しないが、作ろうと思えば比較的安く作れる。
1台約5万の1TB HDDを127台使えば、約600万で127TBのストレージを実現できる。
もちろん、そのままでは信頼性が低くて使えない。
しかし、可能だという意味は大きい。
性能はキャッシュでも補えるので、何よりコストが競争力を生む。
さて、このような製品ははたして登場するだろうか?

2007年9月15日土曜日

次世代スパコンについて

このブログで以前、次世代スパコンについて批判したが、やはりベクトル方式が採用されるようだ。
多分、このプロジェクトからは申し分ない数の論文や特許が生産されるだろう。
しかし、実社会にはほとんど影響しないだろう。
今から予言しておく。
外れるといいのだが、多分外れない。

スマートフォンとiモード

ドコモはiモードでスタートダッシュした。
実際、iモードは実に便利だ。
なぜなら携帯でインターネットができるのだから。
しかし、やがてスマートフォンが登場した。
スマートフォンは携帯とPDAを合体させたものだ。PDAがインターネットにアクセスできるようにスマートフォンもインターネットにアクセスできる。
この結果、iモードのアドバンテージがなくなってしまった。
独自の世界に閉ざされた携帯よりPCとリンクできるスマートフォンの方がいいに決まっている。
まだ、機種が少なく価格も高いが、いずれ近い将来すべての機種がスマートフォンになっていても驚くことではない。

農学部の再生

第1次産業である農業は最初にして最後の基盤産業である。
フラットな世界では工業はどこで行ってもよい。
サービス業はかなりの部分をアウトソーシング可能だが、人と人が対する部分はできない。
農業も輸入可能だが鮮度や種が違う。健康のためには地域に根差した食品が望ましい。
つまり農業は比較優位の原理に沿っても十分生き残れる可能性がある。
それを再生するのは農学部だ。
農業の後継者に農業技術を教えるだけでなく、むしろ技術以上に農業経営を教えるべきだ。
自立した農家を育てられるかどうかに今後の農業がかかっている。
そのために、まず農学部のカリキュラムを変えることから始めるべきだ。

遅すぎたフラット化

フラット化により中国、インドなど新興国は数年内に先進国と肩を並べるだろう。
追い越すかどうかは先進国の努力次第だ。どこかに相手をあなどった態度があれば簡単に追い抜かれるだろう。
そうしたときかつて日本も歩んだように人件費が高騰し、やがて競争力は技術力だけになる。そのときは以外に早いのではないかと思う。
日本はそのときまで先端技術を維持できれば挽回のチャンスはある。ただし、それまでには現在の日本の技術はすべて他国も持っているだろう。したがって、今後も技術開発を継続できるかどうかが問題だ。
そして肝心な点だがBRICsの次くらいが伸びてきたところで終わりになるのではないかと思う。
なぜなら、もう生産に必要な資源がなくなってしまうからだ。
実をいえば、中国の出方次第ではBRICsの次さえないかもしれない。
そして中国さえ行き詰まるかもしれない。
これらの国々にとっては、世界は先進国によって掠め取られた残滓でしかない。いまさらフラット化されても遅いのかもしれない。
環境問題を軽んじるとおそらくそうなる。

フラット化の高い障壁

世界はフラット化している。
その通りだが、「ただし」を付け加えたい。
ただし、ベルリンの壁は崩壊しても言語の壁は今もなお残っている。
フラット化は英語圏に有利だ。
英語圏ならどこでもアウトソーシングできる。
しかし、日本語のようなマイナーな言語を学ぶ奇特な人は少ない。戦争で強制的に習わされた人を除けば
移民した場所くらいだろう。
したがって、日本企業はアウトソーシングするのも簡単ではない。
社内公用語を英語に統一すれば別だが、まだそこまで進歩的な企業は少ない。
そもそも日本人の英語能力は学歴のわりに低い。
これが今後は大きなブレーキになるだろう。
同じような悩みをかかえる国は少なくない。
フランスやドイツも同じだ。
日本人よりは話せるがやはり苦手な人もいる。
しかし、自国の言葉を変えようという国はない。
そこで、技術的に解決した方がよい。
昔から夢の技術であった自動翻訳を現実の技術にすべきときが近づいている。というより、猶予がなくなっている。今こそ切実に自動翻訳が必要だ。
国家プロジェクトとして取り組む価値がある。
そのために専用のスーパーコンピュータがあっても許されるくらいだ。
いったん確立した技術は容易にコモディティ化するのだから。

多国籍企業でありながら日本企業であろうとする矛盾

日本の大企業はいずれも多国籍企業である。
すべての国の従業員に対して責任がある。
日本出身だからといって日本人をひいきしては国際競争に勝てない。
しかし、多国籍企業が利益を追及すれば各国の雇用に大きく影響する。
日本人の代わりに外国人を雇えば、日本人の職が減る。
今、日本では人口が減少しているので大きな問題にはならないかもしれないが、他の国では問題になる。
企業が存続するには競争に勝つ必要があり、競争に勝つには人件費を最小化することが望ましい。
最終的には、利益を評価基準として、優秀な人材の数と費用がバランスするように収束する。
そのとき、もはや日本人が社長でなく、従業員の大半が外国人でもおかしくない。
そして、それでかまわない。
そういう、決断をした企業が多国籍企業になったということだ。
多国籍企業でありながら、日本を特別視しているような企業は生き残れないだろう。

SCMの問題点

ウォルマートはサプライチェーンマネジメント(SCM)で有名だ。
アメリカの田舎の都市に本社を構える同社が見いだした活路は、アメリカ全土を席巻するほど強力なツールだった。
しかし、ウォルマートのてこ入れを受けているはずの日本のスーパーが思ったほど伸びていない。
日本独自の習慣が打破できないのか、ウォルマートのSCMに欠陥あるいは盲点があったのか定かでないが、事実は否定できない。
優秀なSCMには落とし穴がある。
SCMに限らないがワークフローが自明だと過剰適応してしまう。
その結果、システムが負の遺産となり、ビジネスの足をひっぱる。
たとえば、RFIDで流通管理するように一本化してしまうと、RFIDに対応していない優良商品を扱えなくなる。あるいは扱えても手間がかかるので同じようには扱えない。
これは別にウォルマートのことではない。あくまで一般論だ。
ある程度の資本があり、問題点が明確であれば、修正は容易だ。

チームティーチングのすすめ

教育を再生するには何より教師を現場に復帰させる必要がある。
そのために1クラス2担当制を提案する。
2担当とは教科担当と学級担当である。
従来の教師は教科担当になる。教科担当には教科の専門知識と、それを教える技術が必要だ。
学級担当は、教科に依存せず、ひとつの学級の生徒一人一人を理解する役割を持つ。生徒の視点から授業を眺める。生活指導も受け持つ。
従来も、このような役割はあったが、一つの授業で分担することはなかった。

トヨタに車以外のものを作らせたら

トヨタはGMを抜いて世界一の自動車会社になった。
正確には、これからなるところだが、時間の問題なので、過去形でいう。
これは自動車づくりではトヨタにかなう企業はないということだ。
トヨタのものづくりは有名だ。
このことからトヨタは何を作らせてもうまいという可能性がある。
それならばあらゆる製造を、少なくとも組み立てに関してはトヨタが引き受ければよい。
製造ラインは違うので投資が必要になるが、自動車関連部品から始めれば、自社の利益にもなる。
トヨタならインソーシングも可能だ。
50年後のトヨタはサービス会社になっているかもしれない。
(いや、もう既になっているのかも)

情報爆発の本質

今、情報爆発が起きている。
その発信源は個々の人間である。
情報爆発の要因は2つある。
1つはインターネットが普及し、それに参加する人数が飛躍的に増大していることである。
そして付け加えるなら、これらの人々の多くはかつての東側あるいは発展途上国の人々であり、飢えにも似た感情で情報を貪欲に欲している。
もう1つはブログなどCGMが発展し、発信者が飛躍的に増大していることである。
これにより多くの人々の飢えが満たされている。その一方で、ある程度のリテラシがないと必要な情報に到達しない。

情報爆発と情報洪水

一昔前、情報洪水という言葉があった。
洪水の怖さはTVでもよく見かける。
しかし、洪水は圧倒的だが静かに変化する。
つまり、スピードより量が問題だ。
それ対して爆発、噴火は何より変化が速い。
つまり、量よりスピードが問題だ。
情報爆発という言葉を使うとき、このような問題意識を持っている人は少ない。専門家でさえほとんど区別していない。
もっとも、両者をスピードと量で分類する視点は私自身の提案によるものなので、他の人は違う定義をしているかもしれない。しかし、それでもよい。大切なのは言葉の意味を明確にするため、そして違いを明確にするため、定義することだ。まずは、自分だけの定義でもよい、そこからコンセンサスが生まれる。
フラットな時代の科学では、このような方法が正しい。

2007年9月14日金曜日

ドコモの定額データ通信料はまだ高い

確かにモバイルにはどこでも使えるという付加価値がある。
しかし、もしそれが有効な付加価値でなければ、3Gのデータ通信などADSLと同等あるいはそれ以下でしかない。
このクラスの基本料金は極端に値下げされ、価格破壊の状態にある。
おそらく10500円という価格はADSLに比べ3~4倍はするだろう。
これではモバイルという価値を負荷してもまだ高すぎる。
2倍でも高い。
おそらく1.5倍くらいでないとヒットにはつながらないだろう。
まあ、モバイルが趣味な人にはいいかも知れないが、ビジネスで利益を出すものではない。

ソフトバンクは定額データ通信サービスをすべき

ソフトバンクは今まで他社の料金プランに24時間以内で対応してきた。
しかし、ドコモが定額データ通信サービスを開始しても、追随しないそうだ。
正直がっかりした。
インターネットの旗手をきどっているなら先陣を切るべきで後塵を拝することこそ不名誉だと思うべきなのに、後塵どころか追随もしないとは。
もちろん、定額データ通信が始まれば特にノートPCを用いたインターネットのトラフィックは携帯キャリアへ流れるだろう。その結果、システム障害を引き起こす可能性も否定できない。しかし、それが必要とされていることはもはや自明であり、時間の問題だ。経営者としてはいかにそのときに向かって計画を立てるかが問題だ。
携帯キャリアは本当にモバイルユーザがPCから携帯に移行すると思っているのだろうか?
3GでさえLANよりはるかに遅い今のような携帯に。
私は携帯でデータ通信を定額制にしても利用は限られると考えている。誰が遅いネットワークを使いたがるだろう。しかも高い値段で。
本命はあくまでWi-FiあるいはWiMAXだ。そして、それに対抗する必要性から、いずれデータ定額制は必然的に導入せざるを得ない。
サービスは先に手を出したほうが勝つ。もちろん、周到な準備をした上での話しだ。
要するにできないということはインフラに問題があるということだ。
料金競争が利益を圧迫し、インフラ整備に十分な投資ができないとしたら問題だ。

日本の宅配業者にインソーシングができるか?

残念ながらできないだろう。
日本で最も進んだ宅配業者はどこだろうか?
知名度では「宅急便」で名高いヤマトだろう。
しかし、ヤマトにしても全国に一日で配達する快挙を成し遂げたものの、顧客のビジネスにまで介入する余力はない。
UPSはそれ(インソーシング)を行っているそうだ。
やはり、日本のサービス業はまだまだなのだ。

PDAの仮想キーボードの入力ミス

HPのPDAでブログの記事を書いている。
タッチペンでの入力にも慣れたが、新たな問題が発生した。
入力ミスが極端に多くなったのだ。
ミスが多いので何度も入力しなければならない。
なぜミスが多いかといえば、入力のとりこぼしである。
仮想キーボードでも押したキーが反転し、あきらかにタッチしているのに入力されない。
最初は操作ミスかと思っていたが、どうも違う。
スムーズに入力すればするほどミスが多くなる。
明らかに入力ソフト、特にローマ字変換でキーをとりこぼしている。
Windows Mobileが悪いのか、HPが悪いのか、わからない。
このままでは、ますます使いにくくなる。
また、機種の変更を考えなければならない。

時差のない英語圏を活用しよう

英語は重要だ。
小学校でも英語が始まるという。
ある程度の知性と十分な英語能力があれば世界中どこでも職につくことができる。
そのためには生の英語に触れるのがよい。
そこで駅前留学する人が多い。
しかし、時間に制約があると家庭内留学、すなわちインターネットでの遠隔授業になる。
ここで、国内の英語圏の人々が講師になるが、その数は必然的に限られる。
そこでインターネットを使ってアウトソーシングすればよい。
そのとき時差のない英語圏が対象になる。
文部科学省が直接外交ルートを通じて義務教育レベルでの国際交流を企画してもよい。
ALT(ちょっと古い言い方か?)はよいが、まだまだ足りない。すべての学校で授業するには、このくらい思い切ったことをする必要がある。

ブラジルの大学と提携する意味

ブラジルは地球上で日本の反対側にある。
時差は大きく遠隔会議でも対面は難しい。
企業ならアウトソーシングを考えるところだ。
日本語が通用するアウトソーシング先を探すのは指南の技だ。ブラジルには日本から移民した人も多い。もっとも2世、3世ともなればかならずしも日本語を話せるとはかぎらない。
よって、人的交流はある程度制限されざるをえない。しかし、計算資源なら話は別だ。
日本が昼ならブラジルは夜だ。互いの計算資源を融通すれば2倍のことができる。研究ならグリッドを構築するだけでもよい。
いま、シンクライアントが流行しつつある。クライアント自体は物理的に必要だが、サーバはかならずしも必要とは限らない。
そこでもう一歩踏み込んだ計算資源の統合を考えてみる。たとえば、日本の文系大学が自前で計算機管理するよりブラジルの工科系大学の資源を使えば安全かつ安価にシステムを構成できるかもしれない。
相手には日本語ソフトのメンテナンスの問題が生じるが、相手にも日本語ソフトを使う学生がいれば大きな障害にはならない。どのみち、これからは多言語化の時代だ。その意味でも日本語を使う可能性のある相手と提携するのがよい。
問題は、最近のインターネットが速いといっても地球の裏側まで行くにはかなり遅延が生じるということだ。
これは大きな問題だが、基礎的な研究・開発を行えば、何らかの解は見つかると思う。柔軟な発想が必要だ。

Wikipediaは参考文献になるか?

この問いにYesかNoかで答えることを強要されれば、Yesと答えるだろう。ただし、その後にbutが続く。おそらくNoと答えた人も同じだろう。
ようは信頼度(正しいという確率)の問題だ。
100%を要求されればNoだが、実用的な範囲(個人的な感覚では90%以上)ではYesと考える。
ある人はWikipediaには誤りがあるから書籍あるいは論文しか参考文献として使うべきではないという意見もある。確かに重要な証明で誤謬の余地がある文献を参照するのは禁物だ。しかし、もっと一般的な用語説明として文献を参照することがある。このような場合、必ずしも厳密さは要求されない。あるいは、厳密な定義自体がまだ確立していないことがある。このような場合、賛否両論を併記するWikipediaの方針が役立つ。そもそも書籍や論文に誤りがないというのは間違いで、せいぜい少ないというべきだ。しかし、少数の編集者にチェックされた文章の方が多数の読者にチェックされる文章より信頼性が高いと考えられる根拠はない。確かに編集者は一般読者より執筆に精通しているが、圧倒的多数の目にはかなわない。そうでなければ、出版後の訂正が多いことを説明できない。また、書籍や論文は出版後に訂正できないことも問題だ。
最初の問いに戻ると、私の答えは「Yes, but それを盲信しないこと」である。
可能なら2つ以上の文献を調べるべきだと思う。そのうちの1つがWikipediaであっても何の問題もない。
ただし、Wikipediaは既に有名なので、Wikipediaのコピーも多い。この場合、Wikipedia以外の文献を慎重に選択する必要がある。

SCIMのWebサービス

Linuxの日本語入力SCIMをWebサービスにするべきだ。
これにより、どのLinuxでも日本語を入力できるようになる。
例えば、携帯やPDAのようなものでも高度な入力が可能である。
また、Ajaxでも日本語入力ができるようになる。
WebOSの多言語化も進むだろう。

2007年9月13日木曜日

iTunesと携帯

iPodは十分普及したが、同じようなものを2台持ち歩くのはためらわれる。
2台目のiPodはもちろん、携帯でもiPodと同じように音楽がきけるのでiPodそのものがいらないという人もいるだろう。
その半面、音楽ばかり聞いているとバッテリーがなくなるので、やはりiPodは必要だという人もいるだろう。
問題は2つある。
1つめは、本当に携帯でiPodと同じような音楽が聞けるのかということだ。これには音楽の質と量、さらに操作性や互換性の問題がある。音楽の質と量とはCDなみの質のデータを多くそろえることができるかどうかということだ。PCとリンクすれば、この問題は解消する。携帯だからダウンロードしなければならないという発想ではだめだ。操作性は携帯よりPCの方が優れている。データの互換性は携帯でもPCと同じデータが使えるかどうかという問題だ。携帯もMP3なら問題ない。
iPodはiTunesすなわちPCがないと何もできない、ある意味ではバリア商品だ。最近、iPod touchで改善されたが、touchがPCの操作性にいたるかどうかは疑問だ。しかし、touchにできるなら間違いなく携帯にもできる。つまり、今の携帯はtouchと同等の機能を持てるはずである。
しかし、実際には失敗している。
その原因はソフトの作り込みにある。単に「できる」というレベルでなく、「便利」だと思わせるレベルに完成度を高めることができるかどうかにかかっている。
すなわち、ハードではなくソフトの問題だ。
そのようなソフト開発が日本のメーカーはかなり弱い。

PDAのカレンダーに祝日を

Windows Mobileの予定表には休日がない。
そのためうっかり休日に予定を入れてしまう。
祝日の入力など個人がするのは無駄だ。
生産性がちっともあがらない。
自動的に入力するしくみが必要だ。
国を設定したら自動的にダウンロードされるべきだ。

コーヒーショップはリターナブルカップを

いわゆるシアトルコーヒーの人気は高い。
よく持ち帰る人もいる。
そういう人ほどリピーターであったりする。
持ち帰り容器は捨てられごみになる。
いま、ごみを減らすことが求められている。
コーヒーショップもその社会的責任を果たすべきだ。
具体的にはリターナブルカップを導入し、持ち帰りにデポジットを課す。つまり、容器返却時に容器代を店が戻す。
理想としては、店舗利用のコストを削減できるという理由から店内と同一料金にした方がよい。
どれだけ安く耐久使用のきく容器を作れるかが問題だ。
工業デザイナーの腕のみせどころだ。

立花隆 vs 田原総一朗

日経BPnetのコラムで立花氏と田原氏が同時に安倍首相の辞任の原因について分析している。
立花氏はスキャンダル説、田原氏は気落ち説である。
表面的には田原氏の気落ち説は安倍首相の言動と一致する。
しかし、それだけに読みが浅い気がする。
立花氏のスキャンダル説は初耳だが、週刊誌が取材したということだけでも事実なら非常に信憑性が高いように思われた。
自分としては立花氏の判断に1票を投じる。
前から田原氏のコラムを読んでいて気になるのだが、非常に表層的な取材しかしていないように感じられる。
もちろん、私ごときが批判するレベルではないが、その道の専門家として他の専門家に一歩遅れているように思える。
一番強く感じたのは社会保険庁の問題がレガシーシステムのせいだと論じたときだ。
どうやらTVの討論番組の内容をそのまま主張したようだが、それは無理があると思う。
そもそも、当のTV番組は議論とはいえないようなレベルのものではないか。

次の首相に望むこと

安倍総理が辞職し、次の首相を決めなければならない。
誰がなるか正直想像も付かない。
誰がなっても小泉総理に及ばず、安倍総理の二の舞になりそうな気がする。
貧乏くじを引くようなものだ。
そういうときこそ温和で老獪な人が党首になるべきだ。
若手党首の周りをベテランで補佐するのではなく、自らの独創性はなくても、若手の意見を聞く調整型の党首がふさわしい。
本来なら本人は自分が首相になれるとは思っても見なかったという人が意外に長期政権を確立するかもしれない。
そのような人では大統領型内閣は難しいので、もう一度基本の首相型内閣に戻る必要がある。
この予想は、当たるだろうか?

若手党首

民主党の前原代表、自民党の安倍総裁いずれも若手の党首であったが、共に失敗だった。
前原代表は他の議員のミスに巻き込まれた結果である。
安倍総理も自分自身に特別大きなミスがあったわけではないが、失言をカバーできなかったり、自身でも失言(というより不適切な表現)を繰り返した。
いずれも致命的なほど大きなミスではなかったと思う。
しかし、安倍総裁の場合は参院選の敗北というある意味では明確な国民の意思表示がなされた。
ただし、それも安倍氏が悪かったというより自民党が悪かったという意思表示だったかもしれない。
両氏をかばうような言い方になったが、要は彼らの失敗で若手の党首はだめだという烙印が押されてしまったのではないかということを危惧する。
確かに、若手では経験が足りないかもしれない。しかし、2世議員ならなおのこと親の政治を見ているので、経験が足りないとはいえないはずだ。もちろん、実務経験は足りないだろう。
若手には独創性があると思う。しかし、実行力の点で劣る。
要は回りに彼らをサポートできる人がいるかどうかだ。
大臣になれないから党首をサポートしないという人ばかりでは党派を形成する意味がないだろう。

2007年9月12日水曜日

安倍首相辞任について

どう見ても責任放棄だろう。
と思ったが、ちょっと冷静に考えてみよう。
党内の求心力を失ったという説明は確かにその通りだが、それは理由になるのだろうか?
どんなに求心力がなくても他に候補がいないのだから文句を言いながらも皆付いていくのではないか?
要するに自分が総理では野党に対抗できないという判断なのだろう。
確かに参院選の野党の戦略は見事だと思う。
しかし、それで直ぐに政権奪取とは行かない。
与党は血を流しても改革するといい続ければ、それはそれで一貫した戦略になる。
国民の我慢が限界に達したという意見もあるだろうが、企業が労働者に賃金を支払うようになれば(政治がそう仕向ければ)、次の衆議院選挙では勝てるかもしれない。
責任放棄に加えて、状況判断を誤ったのではないかと思う。
次に誰が自民党総裁になっても野党にたたかれる。
つまり、連鎖的に次の総理候補の目もつぶしてしまうことになる。
それに、なったばかりでやる気を見せている官僚はどうなるのだろう。
方針のないままなにもできないのでは、政治の空白に他ならない。
前代未聞だ。
次の選挙では、立候補しないつもりだろうか?それとも無所属になるのだろうか?

デジカメで銀板カメラの技法を

デジカメはある意味で平凡化していく。
それは、一番便利なデジカメは(現像が必要ないということを除いて)すべての点で銀板カメラと同じ撮影技法を使えるデジカメだと思うからだ。
デジカメにはデジカメの技法もあるだろう。
しかし、ほとんどの場合、従来の技法が使えないことが制約になる。
また、銀板カメラの技法は後付で行われるので、モードを切り替えれば両方使えるはずだ。
昔できたことが新しいものではできなくなるというのが一番困る。
このような発想でデジカメを開発し、宣伝することはないのだろうか?

2007年9月11日火曜日

公衆トイレにバイオトイレを

バイオトイレというものがあるらしい。
おがくずを入れ、攪拌するだけで、排泄物が分解するそうだ。
旭日山動物園などにも導入され、実績を上げているらしい。
災害時にライフラインが切断されたとき、家庭の水洗トイレは役にたたない。
防災対策として、避難所になる小中学校や、主な公衆トイレはバイオトイレにしたらどうだろう。
水道代も節約できるだろう。
水道代は電気代より高いくらいだ。むしろ経済的かもしれない。
ただし、年2~3回おがくずを交換しなければならないそうだから、これをいやがる人は多いだろう。
だから、家庭には浸透しにくいと思う。
しかし、公衆トイレなど行政が管理していれば問題ないだろう。
家庭への導入にはおがくずをカセット化するなど工夫が必要だろう。
これほどよいものがなぜ普及しないのかと思ったら、最大の問題は法律の壁らしい。
建築基準法では、水洗トイレ以外認めていないらしい。
災害特区を提案してバイオトイレを認可してはどうだろう。

サマータイム

省エネのためにサマータイムを導入する議論がある。
率直にいってサマータイムは面倒だ。
特に切り替えのタイミングでトラブルが耐えない。
私事だが、アメリカでちょうどサマータイムの終わりの日が帰国日だったため、あわててチェックアウトした経験がある。
生活をややこしくするサマータイムが省エネだけのために導入されるのがよいことなのか疑問だ。
日本では過去にサマータイムが導入されたが、残業が増えただけだった。
今も企業は労働者に利益を還元しない。
その状態でサマータイムが導入されたら残業代なしで仕事だけ増えることになりかねない。
省エネ効果を評価する実験が進んでいるようだが、同時に労働条件も評価しなければ公平ではない。
しかも、経団連に加入している一流企業では建前も守られるだろうが、中小企業や人材派遣業でもきちんと守られるか、さらなる実験が必要だ。
もう一つおまけに、別に時間を変えなくても、社則で就労時間を決めればよいことだ。
シミュレーションをそのまま延長すればよい。

Rollyとmiuro

Rolly(Sony)とmiuro(ZMP)はよく似ている。
違うといえば違うかもしれないが、似ていることには間違いない。
あまり独創的な商品ではないということか、と思ったら、ZMPはPINOを作った会社とのこと。
根っこはいっしょなんだ。

ナイアガラ

ナイアガラの滝へはアメリカ側とカナダ側からいける。
アメリカには行きたくないのでカナダへ行く。
直行便でカナダ側に到着すると、シャトルバスで滝へ向かう。
シャトルバスは日本から予約していったほうがよい。
一番の観光スポットは霧の乙女号でのクルーズだ。
レインコートは配布されるので、あまり濡れることは心配しなくてもよい。
近くに大橋巨泉のOKギフトショップがある。
ここで買うよりスーパーの方が安い。けど、話の種に買ってみた。
レインボーブリッジを超えるとアメリカである。アメリカまで徒歩で行ける。
率直に言って、一度行けば十分だ。
嫌いというより退屈なので、もう行きたいとは思わない。

VistaはMe

Windows Meは最後の16ビットOSだった。
Windows Vistaも最後の32ビットOSになるのかもしれない。
Vistaは開発途中のOSではないかと思う。
ユーザ権限の切り替えがフレンドリーでない。
切り替え自体はセキュリティのため必要だ。
Linuxにもユーザ切り替えがある。
問題なのは同じようなレベルだということだ。
もっと初心者にやさしいしくみを根本的に考える必要がある。
今、Microsoftはその経験を蓄積しているところだと思う。
サーバOSはすでに最後の32ビットOSであることを宣言しているので、次は両方をいっきに64ビットにできるだろう。

Munich

ミュンヘンはバイエルン地方の中心だ。
日本からは成田-ミュンヘン直行便が便利だ。
空港からSバーンで中央駅へ向かう。
ミュンヘンはビールの町といってもよい。
Hofbraubausは有名なビアホールで、空港にも支店がある。
いつかオクトーバーフェスタにいってみたい。
ミュンヘンからノイシュヴァンシュタイン城へいくエクスカーションがある。

平凡な文章の作成支援

英語の文を書く前に日本語の文を書くことが重要だ。
日本語で何をいっているのかわからなような文は英語で表現することもできない。できたとしても非常にわかりにくい。
そこで、日本語を入力すると、日英翻訳し、さらに英日翻訳して翻訳前の文章と比較するシステムを考える。
このようなシステムで文章が変化しければ、その文章はわかりやすいということだ。

Nurnberg

ニュルンベルグはけっこう大きな都市だ。
レープクーヘンというお菓子が名物だ。
固いかと思いきやそれほどでもない。
けっこうおいしいのでお土産におすすめだ。
ニュルンゲルク以外でも結構売られている。
駅から一番離れたところにカイザーブルクがある。
これは宮殿ではなく完全に城だ。居住性より戦闘のことを考えて作られている。
城には深さ47mの井戸がある。

PDA用オープンソースLinux

PDAがWindows Mobileに席巻されている。
しかし、本来PDAにはLinuxの方が適している。
iPhoneのFreeBSDのようにLinuxは組み込みに強い。
組み込みをデスクトップに近づけるディストリビューションが必要だ。
これを行うには企業では負担が大きい。
オープンソースプロジェクトで行う必要がある。
きっと、もうあるのだろうが、あまりうわさを聞かない。

SharpはLinux PCを出せば

Zaurusは事実上Linux PCといえるが、PDAの味付けがされていた。
PDA色を弱めてPC色を濃くしたUMPCを出してほしい。
Windows Mobileより使いやすいものができると思う。

2007年9月10日月曜日

JALとANAは戦略的な提携をすべき

国際線では共同運航便が増えている。
それぞれの地域に行くのは、それぞれの地域会社に依頼したほうがよいからだが、逆に日本に来るには日本の会社を使ったほうがよいはずだ。
しかし、行きだけとか帰りだけとかは考えられない。
そこで、便によって互いに融通する。
完全に自社で運営するよりリスクもコストも小さいのが共同運航便だ。
国内では、JALとANAが競っている。
しかし、日本のような小さな国に2つの航空会社があるというのはある意味で異常だ。
消費者にとっては都合がよいが、他国の航空会社との競争に耐えられないだろう。
国内線の利益を競争に振り向けなければ難しい。
しかし、国内で競争している間は十分な利益を得ることが困難だ。
現状を見るとANAが調子よくJALの勢いがない。
それではANAが勝つかというと、最終的な勝敗が決まるのは当分先だ。
それより将来の統合を見据えて、互いに得をする戦略的な提携をすべきだと思う。
具体的には、国内線を共同運航する。
不思議なのはANAもJALも同じような発着、到着時刻で並行して便を飛ばしている。
当然、滑走路は1つしかないので、厳密には同時ではないが、時間差がほとんどない。
これは無駄だろう。
もう少し乗客の利便性のために、ある程度ばらつきがあるほうがよい。

目標は毎日1記事

最近、この目標は維持できるようになってきた。
やはり、アイデアを蓄積する場所としてブログを使うというのはよいかもしれない。
ただし、本当に大切なアイデアは書かない(あるいは書いても公開しない)のだけれど。

自由落下で空中を飛ぶ飛行機

以前、SFとして、「自由落下で地中を飛ぶ飛行機」を提案した。
今度はSFではない。
現在の技術で十分実現可能と思われる。
要は地中から空中へそのまま平行移動したアイデアだ。
空中にトンネルは必要ないので、何も問題はない。
ただし、少しSF的な要素もある。
それは空中に浮かぶ空港だ。
実際に今の規模の空港を空中に維持するにはとてつもないエネルギーを必要とするだろう。
だから、空中といっても気球で実現可能な範囲に限定する。
それでも今の気球よりはるかに大きな気球を想定しなければならない。
飛行機はグライダーでもよい。しかし、スピードを考えれば推進力はあったほうがよい。
また、乗客数を考えるとある程度の大きさが必要だ。
その空港へは気球のエレベータで乗降する。
要は離陸と着陸のエネルギーを気球で節約するというわけだ。
これが果たして節約になるのかどうかさえわからないが、とりあえず提案だけしておく。

仮想キーボードの利点

Windows Mobileの仮想キーボードに何一つ利点がないかと思ってたら一つ見つけた。
暗いところでも入力できることだ。
物理キーボードは光らないが、仮想キーボードは光る。
飛行機の機内でも明かりをつけずに入力できる。
しかし、明かりをつけて本当のキーボードで入力した方が早い。

電池のように使える携帯

電池は様々な製品に組み込まれている。
そしてコンセントやコードがなくても動く。
電池は本当にモバイルだ。
携帯も電池のように様々な製品に組み込んで使えるようになると用途が広がる。
そのためにはプリペイド方式の料金が必要だ。
使うための準備が大変ではだれも使いたがらない。
今のプリペイド方式は利用期間が定まっているので問題だ。
充電して1カ月したら使ってもいないのに使えなくなる電池があったら欠陥商品だと思うだろう。
通話は必要なくデータ通信だけでよいので小型化し様々な製品に組み込む。
平均的な使用で保証期間中の利用が可能なら用途は広い。
おもちゃにだって組み込める。
毎日新しい歌を歌う人形はどうだろう。
テレビのアニメと連動してストーリーに合わせて動いてくれる。
電話よりずっと市場が広いのではないだろうか。
これはほとんど手つかずの市場だ。
だれが最初に参入するだろう。

日本遺産を作ろう

世界遺産はビジネスになる。
しかし、日本には世界遺産に匹敵しながら何らかの理由で世界遺産になれないものがある。
これらを日本独自の基準で日本遺産にしてしまおう。
ただし、あまりにレベルの低い遺産が混じるのは問題なので世界遺産の国内候補と位置づける。
厳しい基準で観光のレベルアップを狙う。

自由落下で地中を飛ぶ飛行機

これは少しSF的な話だ。
飛行機の空路は地球表面を最短距離で結ぶ。
どうせ最短距離なら地中にトンネルを掘って最短距離で結べばよい。
これがSF的なのはマグマの中でも安全なトンネルが実現可能かどうかわからないことだ。しかも動くマグマの中でトンネルを固定できるかわからない。熱はどうか。このように非現実的なことは否定しない。
しかし、考えるのは自由だ。
この方法の長所だけを考える。
この方法では、ほとんど燃料を必要としない。落下により自然と加速度がつき、元の高さに戻るだけだ。
つまり、巨大なジェットコースターである。
もちろん摩擦で損失したエネルギーは補う必要がある。しかし、下りでは摩擦分を発電に回すこともできる。
トンネルのことを考えなければとても省エネだ。

手荷物受取所に自動販売機を

飛行機の中は乾燥している。
降りてすぐの場所にジュースの販売機があるとよい。
特に手荷物受取所のように長く待つところがよい。

高速バスはてぶらで乗り換え

成田や羽田から各地へバスが直行している。
しかし、空席が目立つなど無駄も多い。
バスもハブを設けて効率的な輸送を考えるとよい。
しかし、バスの利用者は荷物を持たずに座って直行できるからバスを選ぶ。
この3条件のうち、直行を犠牲にしても他の2条件は確保する必要がある。
バスは渋滞すれば遅れる。つまり、時間的に直行してもしなくても大差ない。逆にいえば時間が大きく遅れない範囲で乗り換えする必要がある。
うまくいけば遠距離の客も獲得できる。

成田空港入国の列を整理するには

外国人と日本人は分かれて並ぶ。
外国人の方は1列をテープで区切って並べる。
日本人は外人の2倍くらいになる。
1列でならべるとどの窓口があいたかわかりにくい。
あいた窓口にランプをつけるか、あるいは2つのブロックに区切って、それぞれ1列にならべる。
列の長さにばらつきが生じることもあるので、2段階に並べる。
最初は1列で途中で2列に分かれる仕組みだ。
こうすれば無駄なくスムーズに
処理できるだろう。

小さくなった衛星電話

thurayaの衛星電話をみた。
普通の携帯と変わらない。
衛星電話もまだまだ捨てたものではないようだ。

ロボットを安く作る技術

キャノンのトナー工場では自動化により人件費を下げ、外国工場に対抗できる生産性を実現したと聞く。
このような工場では製品を生産するためにロボットが使われるだろう。
しかし、このロボットが高いと人件費は下がっても設備投資は上がってしまう。ランニングコストだけ考えればよいわけではない。
そこで、安くロボットを製造する技術が必要になる。
まっさきに考えられるのはモジュール化だ。

ネットカフェ難民に住所を

ネットカフェ難民が問題になっている。
ネットカフェに住み続けていても住所がないため雇用されない。結果として難民が減らない。
これは浮浪者にもみられる傾向である。
そこで、連絡先として使える住所をレンタルするサービスを考える。
一種の住所貸しになるが、このようなサービスも必要だ。
しかし、一歩間違えれば悪用されかねない。
簡単に住所を登録できると振り込め詐欺などに使われる。
一番よいには事情を考慮して住所として認めることだ。
企業が行う前にNGOと行政が連携するのが一番よい。

Windows MobileにBSICを

暇なときプログラムを書くという人は多くない。
それでもWindows Moileに開発環境が内蔵されているとうれしい。
計算だけならExcelでよいのだが、データ構造までは検証できない。
まあ、需要は多くないだろう。

PLC USB

PLCとは電源ケーブルで通信する方式である。
USBは便利だが、長い距離では使えない。
そこでLAN経由でUSBを使える機器もある。
どうせLANならPLCを使えばよい。
電源もいっしょにとれる。
PLCではなくLANで電源を供給する方式もある。
こちらは省電力型のUSBなら駆動できるだろう。

OLPC

飛行機の中で暇になる。
しかし、機内でずっと使い続けられるほどバッテリのもつPCはない。おそらく。
そこでOLPCに注目した。
OLPCには発電機がつくという。OLPCなら機内でずっと使い続けることができるかもしれない。
あるいは、USB充電可能な機器を充電するための発電機があるとよい。

Regensburg

2006年、レーゲンスブルグは世界遺産に指定されたドナウ川に面した小さな都市だ。
ミュンヘン空港から電車(DB)やシャトルバス(airportliner)で約1時間で到着する。
電車は乗り継ぎに時間がかかるし、時刻も正確ではない。個人的にはシャトルバスがおすすめだ。
シャトルバスは予約が必要だ。日本からインターネットで予約できる。シャトルバスの前にホテルを予約しておくとよい。帰りはホテルまで迎えに来てくれる。
観光スポットは旧市街(altstadt)に集中している。
旧市庁舎と聖ペーター大聖堂、トゥルン・タクシス城、石橋が見どころだ。
効率的に歩けば1日で回れるが、少なくとも1泊してじっくり楽しむことをおすすめする。町そのものが世界遺産なのでいたるところに発見がある。
また、ガイドブックにのっている有名店の食事はぜひ経験しておくべきだ。ガイドブックにのる理由がなっとくできる。
historiche wurstkucheではソーセージもよいが、もうひとつの料理(豚バラ肉のあぶり焼き?)もぜひ試してほしい。なお、メニューはこの2つしかない。店は石橋わきにある。
昼はdampfnudel-uliでどうぞ。そして、まずはdampfnudelを試すこと。
ちなみに、マクシミリン通りには日本にもまだないMc Cafeがある。カフェと普通のマクドナルドがいっしょになっている。
駅の反対側はショッピングモールになっている。昼食はここで済ませてもよい。
エクスカーションとしては、少し離れたところにパルテノン神殿を模したヴァルハラ神殿(walhala)がある。石橋わきでヴァルハラ行きのドナウ遊覧船のチケットを購入できる。出発は1つ下流の鉄橋なので注意する。遊覧船のチケットは往復分で一人10ユーロだ。中で食事もできるのでバスより快適だ。ヴァルハラにはまだ店がまったくないので、必要なもの?があれば事前に買っておく必要がある。見学には約1時間かけることができる。これは見ごたえがあるというより、船の出発時間まで待たされる感じだ。
最後に、9月になったら冬だと思おう。雨が降るとコートがほしくなる。

ドイツのビール

ドイツのビールはうまい。
さずがビール大国である。
しかし、当然のことながら表示が英語でないので、言葉を覚える必要がある。
Weizen 小麦のビール(bier)。酵母入り(mit Hefe)で少し甘い。
Dunkeles 黒っぽい濃いビール。
Radler ビールとレモネードのミックス。
場所によるが、現地ではWeizenが人気のようだった。

文化的生活に必要最低限の収入は

現在の福祉基準は生きていくために必要最低限のラインを割っている。
最低限の生活は厳しく決して長く続かない。
そうではなく、長く続けることのできる豊かな(かといって贅沢ではない)生活基準とは、どのくらいなのか考えてみよう。
まず、持ち家の人だけではないので、貸家の人も暮らしていけるようにする必要がある。
家賃として7万円を考える。東京では足りないかもしれないが、近郊では十分だ。
光熱費に3万円を考える。季節によっては厳しいかもしれない。
食費は1食500円とすると、3食で1日1500円、30日で45000円になる。このままでは外食もままならないので、おやつ代を1日500円、30日で15000円とし、これを加算する。食費の合計は6万円になる。我が家では1世帯全体でも同じくらいの額だ。個人の食費としては十分な額だろう。
衣料費は毎月季節の服に買い換えるとして、大雑把に1万円とする。個人的には多すぎるくらいだと思うが、ファッションに関心のある人には少なすぎるかもしれない。
交通費は公共交通機関を利用すると仮定し、初乗り運賃程度で毎日の買い物に出かけると仮定し、1日500円、30日で15000円とする。
医療費は多くを医療保険で賄うため1万円と仮定する。これは持病の人には少なすぎる額かもしれない。
ここまでの合計は19.5万円である。
趣味も考えると、やはり最低でも20万円は必要だ。

空港に小銭を消費できる商品を

海外旅行にいくと現地の小銭がたまる。
しかし、たいていの国では小銭も可能な限り両替してくれる。
しかし、日本の銀行は小銭を両替してくれないので非常に不親切だ。
おそらく外国人旅行者は困っているだろう。
日本の円はドルの1/100だ。
あまりに細かすぎて無駄になるお金が多い。
しかも、札は1000円からなので、999円でも両替できない。
そこで、小銭を集めて商売することを考える。
小さな利益もたくさん集めれば大きくなる。
具体的には安い1円単位の駄菓子を販売する。
1円単位といっても値段が1円というわけではない。
組み合わせることでいくらにもなる商品群を用意するということだ。
例えば、10円の駄菓子があるだけでもだいぶ違う。
そうすれば10円以下は寄付し、それ以上は消費するだろう。
さらに、1円ずつ単価の違ういくつかの商品を用意すれば便利だろう。
しかも、これらを販売する場所は両替の近くがよい。
あるいは、搭乗口に近くがよい。
最後の最後にあまったお金を消費できる場所があると助かるだろう。

PCはコンセント

最近の機器はUSBで充電できるようになっている。
つまりPCはそれらの機器のコンセントになるということだ。
海外旅行のときには、重い変圧器を忘れても困らないので、助かる。
しかし、普段はPCをコンセント代わりに使うと、PCの電力を消耗するのでかえって無駄が多い。
このような設計は見直したほうがよい。
USB充電可能な機器に対して充電目的に特化したUSBハブ?が開発されるとよい。

社会保険庁をネットバンキングへ

高齢化社会では、年金の支出が増えることは避けられない。
そこで、少しでも効率よく年金を運用し、逆に支出は少しでも無駄を削除する必要がある。
最も大きな無駄は社会保険庁に他ならない。
なぜ専用の組織が必要なのか定かでない。
また、なぜ多くの職員を雇用する必要があるのか理解できない。
年金の基金は大きいが、職員が運用するわけではない。
多くは窓口業務だ。
窓口を小さく一本化すれば、それだけ問題は解消する。
その典型的な例がネットバンキングである。
ネットとはパソコンだけを意味するわけではない。
パソコンの操作が難しくて困る人でもテレフォンバンキングやモバイルバンキングは使える。
ネットバンキングは少数の人間だけでりっぱに運営されている。
そのためには手続きのプロセス自体を変更する必要がある。
例えば、手続きをしなければ年金がもらえないと、手続きが増え、人手が必要になる。
手続きしなくても年金を払えば、人手はいらない。
もっとも人手を減らせば不正な年金受給が増えると心配する人もいるだろう。
ネットバンキングも不正には対処している。
その方法を真似すればよい。

炭素繊維にCO2を封じ込める

以前、炭としてCO2を封じ込めることを提案した。
しかし、炭の用途は限られる。
むしろ、炭素繊維の方が広範囲な応用が期待できる。
炭素繊維は最強の素材である。
まだ製造が難しいが、最近では飛行機の部品を作れるほどになってきている。
コストを度外視して、建築素材として用いれば、軽くて丈夫な家が建つ。
まさに、どんな地震にも耐えるだろう。
ただし、火事には注意する必要が在る。
問題は、石油を使わずに炭素繊維を作れるかどうかだ。

年金の代わりに福祉を

年金以外にも福祉はあるが、年金のように直接日々の生活を助けてくれるものは多くない。
年金の増額は難しい。
それどころかまともな支給さえ危うい。
これを年金だけで解決するのは不可能だろう。
要は安心して暮らせる老後の生活が保証できればよい。
そう考えれば、現金以外のサービスで充当するのが適当だ。
たとえば、古着のリサイクルをすすめ、衣をまかなう。
たとえば、大きな食堂か給食センターを作り、食をまかなう。
たとえば、公営住宅を生活保護者や年金生活者に安く貸して、住をまかなう。
無駄なものを作る必要はないが、許される範囲で工夫はいくらでもできる。

日本の歴史遺産を復活して観光立国をめざそう

目立った産業のない場所にも歴史はある。
歴史があれば観光資源となる。
観光には、歴史、景勝、温泉が代表だ。
有名な史実があるのに、遺跡が失われているところがあれば、それを復元して観光資源にする。
歴史の復元には学術的な意味もある。
よって地方交付税で調査を含めた復元過程を補助すべきだ。
これは地方の活性化をめざす政策なので条件さえ整えば100%補助してもよいと思う。
その条件とは復元後の遺跡の維持管理費用を地元自治体が100%負担できることである。
つまり観光客を呼べない遺跡は復元する意味がない。
復元候補は、城だ。
最初は、可能なら江戸城はどうだろう。
皇居では無理かな。でも、このような収入を活動資金に充てることは、どの国でも行われている。
復元した遺跡には国民が自由に、ただし入場料を払えばだが、出入りできるようにする必要がある。

台湾への国際線乗り継ぎ

台湾に直行便のある航空会社は少ない。
必然的に他の国で乗り換えることになる。
成田空港もその一つだ。
この路線は大切にしてもらいたい。
そのために政治的な配慮を期待したい。
台湾はアジアで例外的に日本に友好的な国の一つだからだ。
羽田が国際化されると、近いアジアへは近い羽田からいくようになるだろう。
ロスタイムがまったく違うからだ。
下手をすれば台湾より成田の方が遠いかもしれない。
そうなったとしても、乗り継ぎが不便にならないように配慮する必要がある。

政治の目指すもの

政治は国民の暮らしを守るためにある。
そこで、政治は国民に今の日本でどうすれば生活ができるのか、一生暮らしていけるのか、ビジョンをいメス必要がある。
具体的には、普通の能力の人が普通に努力すれば、十分家族を養い、一生をまっとうできなければならない。
ぜいたくは必要ないが、決して貧しい最低限でない、普通の暮らしができなければならない。
ここで曲者は普通という言葉だ。
政府が国民生活について議論するとき平均を使う。
例えば、平均的所得に基づき税率を議論する。
しかし、現実には少数の高所得者と多数の低所得者がいるので、平均はむしろ高所得者になる。
まさか、これほどいいかげんな決め方をしているわけではないと思うが、数字には注意が必要だ。
いわゆる普通とは何なのかはっきりさせる必要がある。
少なくとも平均より一番分布の大きなところを中心に考えるべきだろう。
よく公務員の給与が基準にされるが、公務員の給与は際立って高くないが、決して低くない。
なぜなら、主だった企業の給与しか参考にしていないからだ。
だから公務員は安心だ。
しかし、今はそれよりずっと低い給与の人が増えている。
うえで述べた多数が最低限の生活保証に限りなく近づきつつあることが、大きな問題だ。
再分配のしくみが働かなければ自由主義経済そのものが失敗する。

紳士服専門店は総合ビジネスファッションを目指そう

カジュアルとビジネス(フォーマル)は同じ店で買わないだろう。
ビジネススーツだけしか売らないと、そう何度も買いに行くことはない。
店に客が来なければ商売にならない。
安い商品も扱いスーパーの特売のように集客につなげるとよい。
たとえば、靴下、下着、ハンカチなど消耗品がよい。
これらをユニクロ方式で少品種大量生産すれば安く販売できる。

少子化は地球温暖化を解決する?

未来はかならずしもバラ色ではない。
少子化が続けば、過疎化も進む。
もうすでに過疎化は止められない。
高齢者の割合が60%を超えると、地域の機能がうまく働かなくなるという。
過疎地は廃村になる。
土地は残るが住む人がいない。
そのような土地は森に飲まれる。
森林面積は拡大する。
森林が増えればCO2を吸収する。
また、日本人が6%少なくなれば、必然的に京都議定書の目標は達成される。
こうして何もしなくても将来CO2が削減されるのは、間違いない。
しかし、一人一人が今より資源を無駄遣いしたのでは意味がない。
ただし、日本人だけが減って、6%節約しても、他の国が増やしたのでは意味がない。

資源の備蓄

世界中で資源価格が上昇している。
石油だけでなく鉄やレアメタルなども供給が不足している。
中国の爆食のためだ。
もっとも、中国にいわせればそれ以前に先進国が消費したからだというだろう。
工業では資源が不足すれば生産ができない。
よって資源を確保する手段が必要になる。
まず、先物市場でリスクヘッジする。
次に備蓄を推進する。
ここで、石油のように使えばなくなる資源と、鉄のように使っても物質自体はなくならない資源がある。
余談ではあるが、携帯電話には金鉱山の30倍の密度の金が使われているそうだ。
鉄や金はエネルギーさえあれば再生できる。
そのような資源の備蓄はバッファの役割を果たせればよい。
もともと日本は製品を輸出することで成長してきた。
製品を輸出するということは資源を輸出することに等しい。
結局、いくら備蓄してもほとんど輸出してしまうのだから、あまり意味がない。
ただ、安定供給のためのバッファの意味は決して小さくない。
資源は経済力のあるところに自然と集まる。
問題は、再生できない資源である。

携帯にBASICを

日本の情報産業はNECのパソコンから始まったといっても過言ではない。
PC-8001, PC-88, PC-98いずれも名機だった。
これらにはWindowsのようなOSはなかった。
それどころかDOSすらなかった。
(もっともPC-98のころにはDOSが当たり前になっていた)
これらはBASICという言語がOSの代わりに入っていた。
当時、まだゲーム機のなかったころ、パソコンはゲームができる唯一のおもちゃ?だった。
みんなゲームがしたくてBASICを勉強した。
これが今名だたる企業に成長している。
そこで次世代の育成に携帯にBASICのようなプログラム開発環境を入れてはどうかと考える。
だれでも携帯を持っている時代だから、差別化にもなるし、勉強のためなら財布のひもも緩む。
ただし、セキュリティにはくれぐれもご用心。

企業面接で聞くべきこと

時期的にすでに就職活動は終わっているが、ここで来年のために面接で聞くべきことをいくつかあげておこう。
面接では厳しい質問もある。
でも、質問されっぱなしでは面白くない。
同じことを企業にも質問してみよう。
(1) 御社が世界一、あるいは日本一と自負する商品、技術、あるいはサービスはなんですか
企業の競争力を問う質問だ。
あなたの得意なことはなんですか、と質問されたら逆に問いかけてみよう。
(2) 御社の社会的責任はなんですか
会社の存在意義を問うものだ。単に金もうけとしか答えないようなら、入社するのは考え直した方がよい。
あなたはこの会社で何をしたいのですか、と質問されたら逆に問いかけてみよう。
ただし、これを実践して面接官にどう思われるかは責任を持たない。

セキュリティ界のヘッジファンド

金融取引は市場の歪みから利益を得るのだそうだ。
そして、歪みは大きいほど利益も大きくなる。
いわゆるヘッジファンドがよい例だ。
しかし、それにより市場は学習し、歪みを是正する。
その点では、ヘッジファンドは苛烈な教師といえよう。
この鞭で教育する方法は、セキュリティにもいえる。
ただし、ウイルスの場合、明らかに違法なので、合法のヘッジファンドと比べては申し訳ない。
しかし、最近ではセキュリティホールの情報を売買するビジネスモデルが登場したらしい。
そうなると、セキュリティ界のヘッジファンドといってもさしつかえないのではないだろうか。

Win-Winと鳴く声が虚しい

日本のSIerは本当にWin-Win関係を築こうという考えがあるのだろうか。
あるなら、ビジネスプロセス自体を提案するくらいでないと駄目だ。
日本の情報産業は肥満化している。
この場合の脂肪は、レガシーであり、利権だ。
正しい競争状態なら1円入札など不可能なはずだ。
1円で入札しても、その後で甘い汁が吸えるから、行うはずだ。
もっとも、これはSIerの性というより、クライアントの運動不足が原因でもある。
しかし、ダイエット(ビジネスプロセスの変革)が難しいことはみんな承知している。
医師は当然のように運動(変革)しろという。
しかし、それだけでは問題は解決しない。
どうすれば運動を継続(変革)できるか、個人にあった処方せんを考えてくれる医師が必要だ。

LHのエコノミーは狭い

LHに乗った。
はじめての海外旅行というわけではないので、エコノミークラスが狭いことは承知している。
しかし、LHは極端に狭く感じた。
食事のときひじがつかえて片手しか動かせないくらいだ。
航空会社や機種によって違うと思うが、次回のためにメモしておく。