2011年12月14日水曜日

Hamachi2

LogMeIn Hamachi2をUbuntu 11.10にインストールする手順をメモしておく。

まず、Ubuntuを最新の状態にしておく。
# apt-get update
# apt-get upgrade
# reboot
次に、32 or 64 bitいずれか適切な方をダウンロードする。
# wget https://secure.logmein.com/labs/logmein-hamachi_2.1.0.17-1_amd64.deb
あらかじめ必要なパッケージをインストールしておく。

# apt-get build-dep lsb-core
# apt-get install lsb-core
# apt-get install vtun
Hamachi2をインストールする。

# dpkg -i logmein-hamachi_2.1.0.17-1_amd64.deb
Hamachi2を起動する。

# service logmein-hamachi start

2011年10月28日金曜日

Turron

土産にトゥロン(turron)を買った。アーモンドの粉と砂糖などからなる練り菓子だ。他の国でも似たような菓子があるように思えるが、一番スペインらしい気がした。単に名前が違うだけかもしれないが、オリジナリティがある。
実は、オリジナリティといえば、チュッパチャプスがバルセロナ生まれらしい。しかし、そのことを知らない人に土産として渡してもあまりありがたがってはもらえないだろう。日本でいくらでも手に入るのだから。
トゥロンの種類は多く、一人で全部食べるのは無理だ。仲間と少しずつ分け合いながら食べるのに適している。その割には、ナイフでも持っていないと切り分けるのは難しい。

パエリャ

スペインに来てパエリャを食べないわけにはいかないだろう。そこで、Ambos Mundosという店で食べたのだが、意外?にコメが堅かった。確かに、日本と違い?米を炊いてから、さらに煮込むわけではないので、米が固いのは当然かもしれない。しかし、日本のパエリャよりずっと固く感じた。
ところで、後日談だが、翌日Reunion Restaurantでもパエリャを食べたが、日本と同じくらいの柔らかさだった。
いろいろなパエリャがあるが、その店の一番人気だというパエリャを食べた。いろいろな魚介類(といってももっぱら貝とエビが中心)が入って濃厚な味だった。量は少し多めだが、取り皿は出てこなかったので一人前のようだ。複数人で食べるならシェアしてもよいだろう。写真で選べるので、特に言葉には困らない。
後でガイドブックを見ると、隣の店(ラス・キンザ・ニッツ, Les quinze nits)が紹介されていた。よい店を選ぶコツは込んでいるかどうかだという。少なくとも外から見るとラス・キンザ・ニッツが空席が目立ち、人気がないように見えた。しかし、これには後日談がある。ラス・キンザ・ニッツでは、食事は中でしか食べられない。外の席はドリンクだけのようだ。翌日、ラス・キンザ・ニッツにも行ってみて、はじめて気がついた。
ラス・キンザ・ニッツで、フィデウアを食べた。フィデウアはコメの代わりに短いパスタを使った(一応?)パエリャらしい。カタロニア地方ではポピュラーなものらしい。ラス・キンザ・ニッツのフィデウアは二人前しか選べない。腹が空いていたので、二人前でも十分完食できた。しかし、やはり腹持ちが相当良かった。
スペインの食事時間は微妙に他の国と違う。昼食が2時ごろと遅く、しかも3食中のメインになる。朝と夕はあっさり目にするらしい。ダイエットには適していそうだ。しかし、朝食から時間が空くので、ついつい食べ過ぎてしまう。結局、ダイエットにはなりそうもない。二人前食べて、ダイエットになるはずがない。
このフィデウアというもの、日本の料理で一番近いのは、焼きそばかもしれない。麺の長さからいえば、焼き飯抜きのそばめしという表現がしっくりくる。ソースがマヨネーズ風味な点もそっくりだ。もちろん麺ではなくパスタだし、ソース味でもない。逆にいえば、このソースは焼きそばにも合うのではないかと思える。フィデウアを真似した焼きそばを考えると、名物B級料理になるのではないかと思う。うまく、ご当地B級グルメとして普及させると、町おこしになるかもしれない。

グエル公園

Lesseps駅から延々と歩いてグエル公園に着いた。こんなに遠いとは思わなかった。
苦労して着いたグエル公園だが、対して面白いところではない。有名な正面玄関とベンチは見どころだが、それ以外は単なる山だ。実際、その2か所にしか人がいない。他は少々怪しげな人々(明らかに観光客ではない)がたむろしていて危険な感じがする。
ここまで歩いてきた疲れと危険な雰囲気で、ガウディ博物館まで登るのは断念した。帰りはタクシーで帰った。帰りがてらにタクシーからガウディ設計のカサをいくつか見て回った。

通信する電子レンジ

2.4GHz帯は無線ネットワークの重要な帯域だ。ユビキタス社会を実現するうえで重要な周波数帯だ。しかし、家庭では電子レンジ等に使われている。一般人にとってはネットワークより電子レンジの方が切実なので、電子レンジの周波数帯を変えるのは難しい。また、変えるとレンジとしての効果がなくなる。もちろん電子レンジはシールドしている。しかし、完全ではない。そこで、逆の発想を提案する。
電子レンジを基地局にしてはどうだろう。強力な基地局にすることができるかもしれない。もちろん電波法で制限されるので、シールドがなくなるわけでもないし、なくしたらそれこそ大変だ。ここでは、温めるための使い方に通信の役割を併用するということだ。電子レンジが通信の障害になるなら、逆に通信するレンジを作ってしまえばよい。

Sagrada Familia

Sagrada Familiaを見てきた。外からだけでなく中にも入った。
中に入るまで長い行列に並んだ。それでも列の長さに比べると待ち時間は意外に短かった。10-20分はかかるだろう。
lift付きのチケットは少し高いが、このときliftは使用不可になっていたため、上に登ることはできなかった。階段も進入禁止だった。
外見はよく知られているので、特にコメントの必要はないだろう。内部だけ述べる。
普通の教会と異なり、内部が明るかった。まるでオフィスか、美術館のようだ。古い教会の像はいずれも写実的だが、Sagrada Familiaの像はいずれも美術品の彫刻ように抽象度が高い。外壁の彫刻も同様だ。これはつまり全体が美術品の塊だということだ。
しかし、個人的には古い教会の雰囲気の方が好きだ。liftが動いてなければ、長い時間待ってまで、もう一度行こうとは思わない。

Metro Barcelona

Metroのチケットはクレジットカードで購入できる。電子マネーもよいが、基本的にカードから入金できる方がよい。PASMOもあるが、匿名デバイスのSUICAででできることに意味がある。
朝の地下鉄は結構混む。それでも日本のラッシュには程遠い。地下鉄自体混むことを前提にしていないためか、吊り輪がないので困る。駅でスリに気をつけるよう日本語の放送が流れていた。実際に乗ってみると特に不安を感じない。しかし、油断しない方がよいのは当然だ。

Hotel Catalonia Catedral

バルセロナの出張で泊まった。大聖堂近くで観光には適している。値段もそれ程高くない。もっともディスカウントのおかげもある。
インターネットは無線LANが無料で使える。しかし、電波が弱いので時々切れる。特に不便ではない。
全体的におしゃれで新しく改装されているようだ。朝食もうまい。特にクロワッサンが気に入った。中がしっとりとした感触がよい。
部屋は広く(シングルにしたつもりだったが、閑散期だったのかツインになっていた)、ちゃんとバスタブもある。歯ブラシはないが、それ以外はアメリカ式ホテルと変わらない。
唯一の難点は、タクシーで直付けできないことだ。観光地に近過ぎて車両進入禁止らしい。夜到着すると迷う。しかし、最近はiPhoneがあるので困らない。パケット定額で地図を表示できるからだ。

ホテルの北側、徒歩数分の場所にカタロニア広場がある。ここから空港バスが出ている。行きのタクシーは25eurだったが、帰りは5eurで帰ることができる。

2011年10月24日月曜日

3本の矢より1本の木

だいぶ前のことだが、9月21日に関東・東北地方を大風が襲った。ちょうどそのとき仙台に出張しており、帰りの新幹線が2時間遅れた。新幹線だったおかげで2時間程度の遅れで助かった。国際線の航空機では6時間機内に留められたそうだ。これも一つのエピソードだが、翌日もう一つのエピソードが待っていた。
上の写真はキャンパスのシンボルツリーが台風で折れた様子だ。この木はキャンパスのほぼ中心に位置している木なので、まさにシンボルツリーといってよい。それがあっさり折れているので、いかに台風が激しいものだったかわかる。しかし、実は、折れた木はこれだけで、他の木は無事だった。逆の見方をすれば、この木がいかに脆弱であったかを示すものだ。
写真をよく見ると、この木は複数の細い木がより合わさってできれいることがわかる。ちなみに、無事だった木はどれも根から1本太い幹がそびえるような大木だ。この木だけが細い複数の幹で成り立っている。
そこで思い出したのが、毛利元就の三矢の教えだ。1本の矢より3本の矢の方が強い。これは当たり前だ。もちろん寓話としてとらえるべきなので、あまり上げ足をとるつもりはないが、3本の矢の方が断面積が大きいのだから強いのも当然だ。言い換えるなら3倍の兵力がある方が強いに決まっている(三矢の教えは、兵力より協力を重視している)。しかし、同じ兵力だったらどうだろう。3分割した方が強いと言えるだろうか?1本の木が倒れず、複数の細木が寄り添った大木が折れたということは、いかに協力が困難であるかを示す逸話になるだろう。

Web文献の引用保証

Web文献を引用あるいは参照する文書を書くとき、いつその文献にアクセスしたか、いつの時点で存在していたかを示すことになる。しかし、実際にはそのような日付が書かれていてもそれが真実であるかどうか保証することはできない。そこで、それを保証してくれるシステムが欲しい。

アクセス数によるランキング

検索結果を適切に並べるためにランキングアルゴリズムは決定的な支配力を持つ。Googleにとってランキングアルゴリズムはコカコーラのレシピのようなものだ。あまりに貴重なものだから特許でさえ取れない。
しかし、古典的なTF・IDFもPageRankも静的な文書構造に由来するものであり、直接適切さを示すものではない。もっとも直接的な適切さは人間自身の選択行為による。すなわちアクセス数だ。しかも、単純にアクセスすればよいのではなく、クエリーと関連づいてアクセスしなければならない。つまり、検索結果のページからアクセスする必要がある。これは一種の自己矛盾を含む。つまり、検索されるものはもっとアクセスされ、逆はない。アクセスから検索結果が求められるべきなのに、検索結果がアクセスを支配してしまう。
しかし、それでも徐々にアクセスの重要性が高まり、問題点は是正されるだろう。これはソーシャルなランキングでもある。

2011年9月28日水曜日

道路標識によるルーティング

インターネットが世界中のコンピュータを結びつけ、互いに通信可能とするのはIPプロトコルのおかげだ。IPのネットワークをインターネットというのだから、定義が逆かもしれないが。
このしくみをナビゲーションに適用したらどうだろう。インターネットの例えに交通機関が使われることがある。駅で駅員に道を尋ねるというステップをいちいち踏めば、忠実なモデルとなる。車道が例えに使われないのは、道を尋ねる相手が交差点にいないからだろう。しかし、道路標識ならいる(ある)。静的なルーティングなら標識でもよいはずだ。そこで、もしも道路標識でルーティングするなら、どうなるかを考えてみる。
まず、アドレスを割り振る必要がある。通俗的な、あるいは正式の住所は長くて読みとれない。また、人間にとっては番号はわかりにくい。そこで、住所の短縮系が必要になるだろう。例えば、県名をひらがな1文字であらわし、県内の市町村名を漢字一文字で表す。法則を定めておけば、マッピングは可能だろう。似た名前の地名が隣り合う可能性はあるが、必ずしも先頭文字である必要はないのだから。
デフォルトルーターとして幹線を選択しておけばよいだろう。複数の経路をまとめるときには、近接の異なる地域と有名な場所を示しておけばよい。
本質的にIPと異なる点は、道路が線であり、かつ接点であることだ。グラフ構造で表すと交差点を接点とし、それを結ぶ道でモデル化される。しかし、すべての接点にアドレスが割り振られている訳ではない。仮にアドレスを割り振るとすれば、地下鉄のように路線名と駅番号の対のように幹線番号と交差点番号になるだろう。そのような場合進行方向がプラスか、マイナスかを示すだけで行く先の見当がつく。
明示的でない交差点が問題となる。例えば、道に面したコンビニの出入り口は交差点ではないので、どちらへ行くべきかを指示してはくれない。


2011年9月22日木曜日

台風

昨日、仙台に出張した際、台風に会い、新幹線が止まって、帰宅が遅れた。遅れただけで帰ることができたのだから、まだましなほうだった。仙台のホテルは、震災復興もあり、慢性的に満杯状態の上、ローカル線も運休したため、早々と満室になってしまった。市街のホテルにも当ってみたが、皆満室だった。自分がネットで検索できる情報は、他人も検索できるので、早く行動した方が勝つ。早い者勝ちだ。次回があるとすれば、教訓としよう。
それよりも、地震だけでなく、台風にもインフラが弱いということが露見した。この場合は、交通インフラだ。確かに電車は電柱の間を走るようなものだから、強風に弱いのかもしれない。電柱というより線路周辺の樹木等が線路をふさぐこと、そして事故につながることが問題なのかもしれない。しかし、この程度の台風は千年に一度しか来ないわけではない。十年に一度くらいは必ず来るのだから、それに対処できるようなインフラ整備は必要だろう。
ローカル線であれば、バス輸送への切り替えで対応できるが、新幹線は難しい。高速バスでは、輸送量を賄えない。飛行機へ切り替えても、飛行機も強風には弱い。電車よりずっと弱い。ローカル線を駆使して、台風の勢力圏外へ輸送して、そこから通常の路線で輸送する方法も考えられるが、勢力圏は広く、脱出までに長い時間がかかる。台風も移動するので、台風が過ぎるのを待つ方が早いということもあり得る。また、ホテルが吸収しきれない帰宅難民を収容する方法も考える必要がある。やはり、今より強風に耐える構造にして、次に対処法を考えるべきだろう。

カップアイスにスプーンを

唐突だが、カップアイスにはスプーンが必要だ。紙でもプラスチックでもよいから、カップのふたなどにスプーンを付けておいてほしい。というのは、結構、コンビニの店員がスプーンを忘れることがあるからだ。もし、すべてのカップにスプーンがついていれば、そもそもスプーンを配る必要などない。
セブンイレブンのプライベートブランドのアイスでそのようになっていたのを見た記憶がある。あまり普及しなかったので、コストの割に効果がなかったのかもしれない。また、ふたの直径に収まるスプーンなので使いにくかったことも確かだ。まだまだ工夫の余地があるだろうが、必要であることは間違いない。

2011年9月14日水曜日

Kruja

Albania旅行記の続き。
仕事を終え、半日余ったのでKruyaへのエクスカーションに参加した。Tiranaを14:00に出発し、18:00に戻った。所要時間4時間のエクスカーションだ。正直、今回の旅行の中では一番見ごたえがあった。正解だった。
Krujaには古城(を改築した博物館)と民族文化を紹介する施設(民家を改造した博物館)がある。両方ともガイドの人が丁寧に解説してくれる。
Krujaは今でこそ山中の村に過ぎないが、往時はAlbaniaの首都だった。アルバニア人は山に棲む民という意味でsons of eagleと呼ばれていたらしい。国旗の双頭の鷲もそれに由来する。地理的にはギリシアに近いが、文化的にはトルコの方が近い。
古城の博物館からは遠くのTiranaがおぼろげながら見える(そうだ。視力が弱いのでよくわからなかった)。
村には土産物屋の並ぶバザールがある。安いものもあるし、高いものもある。値段交渉をしてもよかったらしいが、気付かず言い値で買ってしまった。

Durresi

Albania旅行記の続きを書く。
DurresiはTiranaから西へ向かった海岸に位置する都市である。ローマファンの私としては、シーザーとポンペイウスの決戦場として訪問を楽しみにしていた。なお、Durresi訪問も仕事の一環だ。
ここで、見るべきものは3つしかない。一つは古い城壁、二つ目はローマの円形劇場、三つ目はアドリア海を望むビーチだ。前の二つは1時間もすれば飽きる。リピーターには海岸しか興味がないだろう。円形劇場からの出土品は近くの博物館に展示されている。

Androidゲームマシン

次にGoogleが着手すべき市場はゲーム機市場だろう。GoogleはMicrosoftとAppleに対抗する必要がある。そのためにはゲーム市場を戦略的に攻略する必要がある。
GoogleにはAndroidがある。これはWindows, iOSに続く第3のOSだ。Linuxの悲願といってもよい。OSS Linuxが只で配布しようとしてもなしえなかったことをようやく達成した。OSを持つかどうかは非常に大きい。
ゲーム機には携帯型と据え置き型がある。携帯型はiOSの市場だ。これは現在あるAndroid携帯あるいはタブレットで十分対抗できる。Android Marketの成熟を待てばよい。問題は据え置き型だ。据え置き型はXboxの市場だ。おそらくHWはXboxと同様としOSをAndroidにするだけで十分な対抗馬となるだろう。

2011年9月7日水曜日

アルバニア

いよいよアルバニアに到着した。第一印象は空港が小さいということだ。首都の空港としては、日本の成田に相当するが、比較にならないほど小さい。なぜなら建物が1階で、すべての飛行機はバスで乗り降りするからだ。やがてアルバニアが発展すればもっと大きな空港ができるだろう。
空港建物に入ると双頭の鷲が迎えてくれる。アルバニアの国旗はかっこいい。いくつもの小説が取り上げる双頭の鷲はアルバニアの国旗であり、英雄スカンデルベグ(Skanderbeg)の紋章だ。空港からはタクシーで20分ほどらしい。今回は送迎付きだったので値段はわからない。帰りに確認しよう。市内は経済発展のためか、時折渋滞するので、30分は見ておいた方がよいだろう。それでも十分な近さだ。
さっそくホテルトラブルに巻き込まれた。予約がキャンセルされていたのだ。なんでもオーナーが変わったのに予約情報が引き継がれていなかったらしい。しかも、こちらには何の連絡もなかった。ちなみに、この困ったホテルはHotel Europeだ。内装も新しく以下にもモダンなホテルに生まれ変わっていた。しかし、とてもわかりにくい場所にある。個人的には二度と行きたくない。代わりにTirana International Hotelに部屋を探した。運よく空き部屋があり事なきを得た。こちらのホテルに「いいね(+1/like)」を一票。Sheratonと比べれば必ずしも1番というわけではないだろうが、そもそも価格が違う。
今日は移動日だったので、市内を観光した。といっても名所はほとんど2km x 2kmのエリアに収まる。メインの通りをSkanderbeg SquareからMother Thereza Squareまで往復すれば終わる。あっけない観光だった。Tiranaにはもっと観光資源が必要だ。古いものは新たに作れないので、新しい目玉が必要だ。異様を放つピラミッド型の建物が目に付いた。放送局のようでもあり、よくわからない。あまり異様な建築物ばかりでは趣を壊すが、いくつかあると一見する価値がある。

ローマ

アルバニアへ出張する際、乗り継ぎの関係でローマに一泊した。空港からホテルIbis Roma Maglianaまでタクシーで飛ばして10分で着いた。少々飛ばし過ぎだったので20分は見ておいた方がよいだろう。料金は大型に6人で乗ったので一人15eurだった。小型タクシーなら1台30eurになる。
到着時間が遅かったので、既に暗くなりつつあったが、市内へタクシーで移動した。これも30eurだ。テルミニ駅に到着し、リストランテ・トゥディーニ ガブリエーレ&トモコで夜食をとった。この店はオーナーの奥さんが日本人ということで有名な店らしい。日本語のメニューもあり、日本語でも注文できる。値段は少し高めかもしれないが、ローマの駅近くとなれば観光地値段もやむを得ないだろう。
かつて世界の首都とまで言われた観光都市だが、夜9時には地下鉄も止まり急に静かになる。タクシーも減る。まるで日本の地方都市のようだ。とは言い過ぎか?
やはりローマを観光するなら昼のうちに少しずつするのがよいだろう。そのためには余裕を持って滞在した方がよい。もっともそれができれば苦労はないのだが。

さて、日が明けて翌日になり、ローマからアルバニアへ向かう。このときストライキがあり、飛行機が1時間遅れた。ちょうどイタリア財政の健全化が課題となったときだった。

2011年9月2日金曜日

Yahooボックス

このところYahooは全く使っていなかったが、起死回生というか、久々に気になる話題があった。Yahooボックスだ。1TBが1000円/月だそうだ。年額に直すと12000円になるので、1TBのHDDを購入するより高くなる。そのため、類似のサービスも知っているが、今まで関心を持たなかった。
Yahooプレミアム会員になれば月額300円になるそうだ。プレミアム会員費月額346円を足すと646円になるが、割引率は高い。1TBでなく、50GBでよければプレミアム会員費だけでよい。これでもSkyDriveより多くなる。
プレミアム会員には他にも特典があるのでお得感がある。もっとも今までプレミアム会員でなかったのだから、それらの特典は個人的には興味がないのだが。iPhoneとの親和性が高まるならよしとしよう。
このようなクラウドストレージは、不便なものも多い。しかし、HDDと異なり、故障しない。正確には、故障してもなくならないように管理してくれている。その点が大きく異なる。お得感を出す戦略は正しいと思う。

2011年9月1日木曜日

正義のファジー

サンデルの正義論は、哲学への回帰現象を生んでいるようだ。様々な主義主張が考えられ、そかしそれでもなお説明がつかない、少なくとも一貫した説明が困難な正義の解釈を議論するには、既存のツールでは無理があるのではないかと思えるようになった。既存のツール、すなわち単純な論理だ。
例えば、功利主義的解釈では正しく思えるが、感情に流されると正しく思えなくなる。このような状況の依存性は、ファジー論理を導入することで解消できないだろうか。ファジー論理により、一般論としての論理が正しければよくなり、各論ではメンバーシップ関数の差を問題にすればよいからだ。
しかし、このような考え方はある種の逃げであることは確かだ。論理からメンバーシップ関数へ問題を移しただけだ。しかし、少なくとも問題点がより鮮明になるという利点はあるのではないだろうか。

2011年8月29日月曜日

7notes

iPhone/iPadに手書き文字認識のアプリ7notesが加わった。これが子供の字の勉強に役立つ。元々の7notesは学習用アプリではないので、使いにくいところもある。いずれそのうち7notes kidsなるアプリが登場することだろう。

2011年8月6日土曜日

スマートグリッドのキラーアプリ

スマートグリッドによってエネルギーと情報が統合され、インターネットを超えるネットワークが生まれると考える人がいる。しかし、それにはキラーアプリの存在が必須となる。
少なくともキラーアプリは今ない。将来出てこないとは言えないが、その芽を見つからないのは不思議だ。これは間接的にキラーアプリが存在しないことを示している。
インターネットは通信すなわち情報を扱う。それに対してスマートグリッドは基本的に電力しか扱わない。電力だけで娯楽が考えられるだろうか?娯楽でなくてもよいが、キラーアプリには娯楽的な要素も必要だろう。皆が積極的に参加したいと思わなければキラーアプリにはならない。
スマートグリッドの使い方としては、家庭で生産した電力を自由に売買することがある。これは金融商品に似ている。金融商品にはさまざまな種類があるが、利率だけで人を魅了することはできない。実際、世の中に金融商品は数多いが、それほど多くの人が購入している訳ではない。ごく一部の人に限られる。これではインターネットと比べようもない。
また、娯楽性の強い金融サービス?といえば、宝くじやパチンコ、カジノなどが考えられる。このようなある種の不公平な再分配が娯楽的な要素となる。
しかし、このようなサービスのいずれもキラーアプリとはなりえないだろう。よって、スマートグリッドにはキラーアプリが存在しない。スマートグリッドの普及は決して熱狂的には進まないだろう。逆に、クールに、政策として進めるしかない。

韓国海苔に学ぼう

家電製品、ドラマだけでなく海苔も韓国の独壇場になっている。韓国海苔は味付け海苔であり、それ自体は日本にもある。しかし、その売れ行きの差は大きい。日本の海苔には寿司や海苔巻き、おにぎりなどの手堅い市場はあるが、一般的な食事の中で占める位置が低下している。それに対して韓国海苔の需要は伸びている。海苔の味をもっと工夫することで様々なセグメントを開拓できるはずだ。例えば、ご飯の友なら味噌味はどうだろう。カレー味もよい。甘くすれば小さな子供にも受けるだろう。このような工夫をもっとすべきだ。そして国際的に通用する商品とするべきだ。

2011年7月11日月曜日

100円ショップの通販

100円ショップにはユニークな商品が多い。しかし、店舗によっては扱っていないこともあり、なかなか入手が難しい。そこで、すべての商品を扱う通販サイトがあるとよい。しかし、実際にはあまりない。単価が小さいためだろう。しかし、単価が小さくても一定額以上あればよいのではないかと思う。ダイソーは同じ商品が500個以上の場合は大量注文として受け付ける。しかし、これはとても一般的な買い物とはいえない。単独で難しければAmazonを経由すればよい。注文がまとめり、Amazon側が仕分けするならショップ側には大きな負担はない。その代わり単価は高くなるかもしれないが、それでもよいと思う人は少なくないだろう。

製本プリンタ

プリンタの次の進化として製本機になることが考えられる。コピー機ならステープラー機能を持つものもある。プリンターはコピー機と競合するものであり、ステープラー機能も視野に入れているかもしれない。しかし、ステープラー機能そのものが製本機となるための機能だ。よって、ステープラーとならなくても製本機になればよい。レーザー方式では難しいかもしれないが、インクジェット方式では大いに可能性があると考える。
具体的には接着剤をインクジェットで印刷すればよい。しかも、単独では接着しないような溶剤を裏と表にそれぞれ印刷し、裏表を合わせたときに接着されるなどの工夫をすれば、なおよい。インクジェットで接着剤を噴霧する際の目詰まり対策にもなる。

換気と蚊取り線香

蚊取り線香は年々進化してきた。少し前は液状の線香成分を電気で熱して拡散させる方式が普及していた。最近では12時間効果が続く成分を噴霧するだけになっている。しかし、これらの方法はいずれも換気されると成分まで換気され、効果を失う。
近頃、エアコンを使うことが難しくなってきている。そのようなときは換気するしかないのだが、そうなると蚊が入ってくる機会も増える。そのようなときこそ蚊取り線香が必要なのに効果がない。この矛盾を解消するような商品が出てほしい。
何もアイデアを出さないのもどうかと思うので、いくつか考える。蚊取り線香から網戸のような物理的な手段に変える必要があるかもしれない。蚊帳も見直されている。室内用の殺虫灯もよいかもしれない。

CPUのコアを止める省エネ

CPUはPCの部品の中でもっとも消費電力の大きな部品の一つだ。それより大きいものはGPUで、これはオプションだ。CPUの消費電力はコア数に比例する。よって、消費電力を削減するにはコア数を減らせばよい。そこで、考えられるのがCPUのコアを停止させることによる節電だ。
現在のところこのような節電は困難であるようだ。しかし、あえて性能を落としても節電したいシーンは最近増えてきている。例えば、PC教室で授業をしているとき、消費電力が大きすぎるのでエアコンを止めることがある。エアコンを止めるくらいならPCの性能を落とした方がよい。これは非常に現実的な方法だと思う。実現手段さえあれば。

2011年7月8日金曜日

Private Cloud vs Personal Cloud

ここではPogoplugをPersonal Cloudの典型としてPrivate Cloudと比較する。
Private Cloudはある組織が他者と共用せず所有するクラウドをいう。Personal Cloudも個人が他者と(ほとんど)共有せず所有するクラウドといえる。
いずれも資源の集約という点ではPublic Cloudに大きく劣る。しかし、セキュリティあるいは安心感は高い。この点ではほぼ共通といえる。
Private Cloudはそれ自体でシステムとなるが、Personal Cloudは単独では成り立たない。Personal Cloudの場合、機器をPrivate Network内に置き、Public Cloud経由で利用する。Public Cloudの資源を個人単位に分散させたものと言い換えることができる。そのため、Public Cloudの問題点は、そのままPersonal Cloudにも当てはまる。すなわち、ユーザはCloudに重要なデータを預ける必要がある。しかし、Public Cloudほどすべてを預ける訳ではない。この機能のおかげでPersonal Cloudは、あたかもPublic Cloudであるかのように便利に使うことができる。Private Cloudは利便性やコストよりセキュリティを重視する。
Pogoplugはストレージに特化しているが、IaaSに汎用化することを考える。ノードコントローラを個人所有して、クラウドコントローラを共通にすればよい。ここで、Private Cloudでは、そのコントローラを共有することは(目的からいって)ほとんどない。個人が管理を行うのは困難であるため、管理部分を共通化したとも考えられる。
両者の思想には単純な分散の粒度の違い以外のものがある。

2011年7月4日月曜日

日系ホテルのグローバル展開

日系ホテルのグローバル展開
JALやANAなど航空会社によるホテル経営は必ずしも成功しているとは言えない。やはりホテル業を本業としていないことが原因かもしれない。高級志向だが、差別化できず、苦戦している。
しかし、東横インなどのビジネスホテルは世界的に通用する。デパートとコンビニの争いのように、高級ホテルを駆逐する可能性がある。
しかし、日本でコンビニがデパートを駆逐したのは、日本が総中流化していたからかもしれない。真の富裕層はコンビニを必要としない。コンビニに行くのではなく、デパートの方がくるからだ。そのような格差社会が世界中にはたくさんある。そのような社会では高級ホテルも必要とされる。住み分けがなされるだろう。しかし、ビジネスホテルが大衆の味方である限り、そして不必要な価格競争を行わなければ、勝算は高い。
過去のブログでも述べたが、そのようなグローバルホテルの競争力はクラウドによる情報システムの活用にある。地域性と国際性を両立するシステムが必要だ。


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韓国の飲み物

韓国の飲み物
韓国の食事は安くてうまい。辛いのが苦手な人には向かないかもしれないが、辛くない料理もちゃんとある。むしろ、甘過ぎて困るものもある。食べ物ではないが、コーヒーだ。
韓国滞在中まともなコーヒーを飲めなかった。頼りのスターバックスも店舗が少な過ぎる。ほとんどのコーヒーはミルクと砂糖が最初から入っている。日本の缶コーヒーを輸出すれば、大いにヒットするだろう。しかし、韓国では一部高級ブランドを除いて外国製品をほとんど見かけなかった。何らかの輸入制限がかけられているのだろう。
お酒もビールとJinroばかりだった。Jinroはともかくビールはいただけない。それでもマッコリが増えてなんとか楽しめるようになってきた。ワインはかけらも見当たらない。元々、アルコールに興味がない国民性なのだろうか。まさかね。
韓国に輸出すべき日本製品の筆頭にコーヒー、ビールを上げておく。


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会員証からアプリへ

会員証からアプリへ
会員証カードは整理が面倒で不便だ。持ち歩くならスマートフォンのアプリにした方がよい。入会時にカードを発行してもよいが、パスワードをつけておき、サイトで管理する。アプリはオフラインでも使えるようにしておく。


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ホテルとクラウド印刷

ホテルとクラウド印刷
ビジネスホテルがビジネスのためのホテルであるなら、出張先でのオフィスとして機能する必要がある。それが可能であれば、新たなサービスが生まれる。
無料でインターネットができるホテルも珍しくない。しかし、印刷に困ることがある。そこでクラウド印刷が有効だ。クラウド印刷といってもGoogle Printのことではない。むしろ、コンビニの印刷サービスのイメージだ。ロビーにプリンタ付きのPCがあるという程度では十分でない。きちんと料金を徴収できる仕組みが必要だ。
コンビニがホテルに併設されていれば一番手間がかからない。コンビニと提携するのがよいかもしれない。


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2011年7月2日土曜日

ソウルのホテル

韓国ソウルに行ったので情報をメモしておく。
ホテルは東横インに泊まった。日本にいるのとほとんど変わらない。少し部屋が広いだろうか。ビジネスホテルとして過不足がない。歯ブラシだけは置いてないので持参した方がよさそうだ。近くにコンビニがないので少し歩く必要がある。空港からは高速バス6001でホテルまで直行できる。帰りも高速バスで空港まで直行できる。滞在中は日本語しか使わなくても不自由がない。場所は東大門の近くだ。地下鉄の駅も近く移動に不自由はしない。

2011年6月28日火曜日

モチはモチ屋に任せろ

コンビニで企画したアイスを食べた。ハーゲンダッツ製なのでまずいはずがないと思ったのだが、まずくはないかもしれないが、あまりうまくなかった。
アイスのことはハーゲンダッツに任せておけばよい。コンビニが余計な企画を立てる必要はない。

餅(モチ)がうまく表示されなかったので、カタカナで書きなおした。

2011年6月27日月曜日

ゴルギアスの末裔

ゴルギアスは、プラトン著「ゴルギアス」に弁論術の大家として登場する。その中で、ソクラテスは弁論術を否定する。ソクラテスにとっては真に正しいものが重要であり、不正を正と主張する弁論術は無用だったのだ。ソクラテスの、あるいはプラトンの思想はその後の西洋を支配し、今日の教育の礎となった。
しかし、弁論術は今日でも生き残っている。政治家、弁護士、交渉人、司会者などには弁論術は欠かせない技能だろう。これらの人々が不正を行っているという意味ではなく、誰かを説得して意見をまとめる立場にあるということだ。そして、近年では、一般サラリーマンにも弁論術を求める動きがある。いや、すでに求められている。
果たして時代を経て、ソクラテスはゴルギアスに敗北したのだろうか?正しさのみで人を説得するのは不可能なのだろうか?

2011年6月26日日曜日

奥入瀬渓流ホテル

十和田湖周辺のホテルとしては最上の一つです。
観光名所はやはり奥入瀬、そして十和田湖でしょう。奥入瀬のトレッキングを本格的に楽しむなら、4~5時間は見込む必要があります。十和田湖まで着いたら休憩を兼ねて、遊覧船で休屋に向かうのもよいでしょう。休屋には食事どころも多いので、遅い昼食をとってから、バスで帰ってくることができます。
ホテルの隣にも土産物屋兼食事処「渓流の駅おいらせ」がありますが、ホテルの内部にも土産物屋があり、7:00~23:00まで営業しています。個人的なお勧めは、ジャムと地ビールです。特に地ビールの種類は豊富です。まず、奥入瀬一帯で広く購入することのできる奥入瀬ビール3種(ピルスナー、ダークラガー、ヴァイツェン)があります。その他、恐山ビールというものも扱っています。こちらは更に種類が多く、とても滞在期間中には飲みきれません。
夕食、朝食は基本的にビュッフェスタイルです。夕食の目玉はシェフがその場で調理してくれるオープングリルと、もうひとつ盛り付けをしてくれる「森のサラダ」です。森のサラダはTVでも紹介されたそうです。そのときよりパワーアップしているとのシェフ談です。朝食ではジャムのテイスティングができるので、お土産を選ぶ際の参考になるでしょう。
浴場は2か所あります。3Fの浴場は展望岩ぶろですが、個人的には2Fの風呂の方がお勧めです。2Fの風呂には、サウナ、露天風呂も併設されています。入浴時間は5:00~24:00です。ホテル外にも「八重九重の湯」という施設があり、いわゆる温泉スパとして楽しめるようです。入浴衣を借りて家族で混浴も楽しめるそうです。1時間間隔で送迎バスが運航しています。
ロビーで無料で無線LANが使えます。

おかしなガリガリくんサワー

福岡の飲み屋にはガリガリくんサワーという商品がある。これはガリガリくんをサワーに入れたもので、ガリガリくんが溶けるのを待つ必要がある。
しかし、最近、ガリガリくんでかき氷を作る商品が売られている。これを使えばガリガリくんサワーが簡単にできる。

2011年6月6日月曜日

国家

プラトンの「国家」はロングセラーといえるだろう。この内容で、しかも引き込ませる文章力は素晴らしい。内容の難しさはあるが、楽しく読める本だ。もっとも普通に読むのは翻訳なので、翻訳者の文章力を賞賛すべきなのかもしれないが、原文が悪いはずはないだろう。しかし、これもやはり昔は読み切れなかっただろうと思う。私は本を読まない方ではないと思っているが、やはり読解力にはある程度人生経験を必要とするのかもしれない。
書中の弁術は見事で、これをもし目の前でなされたら誰も反論できないだろう。もっともこの中のソクラテスはプラトンの創作だろうから、決して目の前でなされることはないだろうが。しかし、弁術に思わず納得してしまうものの、結論は首をかしげたくなる。当時もそうだったかもしれないが、現代に通じるのか通じないのか微妙な内容だ。この本の内容でプラトン(ソクラテスというべきか)に反論する創作をしても面白いのではないかと思う。

2011年6月1日水曜日

プログラムによる数学の理解

最近、ゲーム関係のプログラミングから数学・物理学を理解しようという本が多数出版されている。これはゲームプログラミングにおける必要性から発したものだが、教育方法としても一考に値する。
数式で数学を理解するということが長く行われてきた。初等数学では数式も簡単であり、ツールとして申し分ない。しかし、高等数学に移るにつれ抽象化し、理解が困難となる。ここで挫折すると仕事で必要な理論も身に着くことなく職業に就くことができない。
一方、プログラムは数式より敷居が若干高いが、要は慣れの問題である。事実、数式よりプログラムに慣れるようになると意味が正確に伝わるようになる。数式よりも言語としての素性は確かだ。一方で、プログラムは計算可能な問題しか扱えないと考えられている。これには若干誤解があると思われるが、計算可能な問題を表現はできるが、実行できないだけだ。この点では数式と何ら変わらない。
決定的な差は視覚化であろう。数式は途中経過も数式であり、いずれも抽象的で分かりにくい。しかし、プログラムは途中経過をデータとして視覚化することができる。つまり理解しやすい。この差が後々大きな差になるのではないかと考えている。
以上のことからプログラムから数学を再構築することは有意義だろう。また、プログラムから数学を教育することも有意義だと思う。現代のような情報社会の時代に情報の視点に立った教育方法を考えることは必要だろう。

2011年5月25日水曜日

太陽電池の製造に太陽電池を

世の中ではいろいろな意味でサンライズにサプライズ?:-)
さて、太陽電池の製造で排出されるCO2に非難の矛先が向かいそうだ。
そこで、太陽電池メーカーは工場の敷地内に自社の太陽電池を設置し、太陽電池製造のエネルギーを自給自足してみたらどうだろう。それができれば自社製品のよい宣伝になる。
いきなり自給率100%でなくてもよい。徐々に上げていけばよい。最初は増産分くらいカバーできるようにしてほしい。

2011年5月8日日曜日

MineSweeper

プログラミングを始める動機の一つにゲーム制作がある。ゲームは技法の宝庫でもあり、教材には適している面がある。しかし、実際に使用されている技法が高度であるほど教材としては不適切になる。初心者のレベルをはるかに超えてしまうからだ。そこで、教材に適したゲームを探した。探してみて意外と少ないので自分で作成することにした。このプログラムは、ゲームとしての面白さより、ゲーム制作のわかりやすさを優先して書いた。
このプログラムにも不備がある。まず、フォントサイズがうち決めされていることと縦方向の中央寄せがいいかげんであることだ。ゲームとしてはスコア計算がない。
また、openZeroは初心者には分かりにくい再帰で書かれている。しかし、これは再起を使えば難しい処理も簡単に表現できる一例になっている。


package game.minesweeper;

import java.applet.Applet;
import java.awt.Color;
import java.awt.Font;
import java.awt.FontMetrics;
import java.awt.Graphics;
import java.awt.event.MouseEvent;
import java.awt.event.MouseListener;

@SuppressWarnings("serial")
public class MineSweeper extends Applet implements MouseListener {
 public static final int N = 8; // board size N x N cells
 public static final int M = 8; // #mines
 public static final int S = 16; // cell size

 // modeling game board
 boolean[][] mines;
 boolean[][] isOpen;
 int[][] counts;
 boolean bang; // game over

 public void init() {
  // データの初期化
  bang = false;
  setMines();
  // GUIの設定
  setFont(new Font("Monospaced",Font.PLAIN,S));
  setSize(N*S+1,N*S+1);
  addMouseListener(this);
 }

 // 地雷の設置
 void setMines() {
  mines = new boolean[N][N];
  isOpen = new boolean[N][N];
  counts = new int[N][N];
  for(int i=0; i<M; i++) {
   int x, y;
   do {
    x = (int)(Math.random() * N);
    y = (int)(Math.random() * N);
   } while(mines[y][x]);
   mines[y][x] = true;
   countMines(x, y);
  }
 }

 // 地雷の場所(x,y)周辺のカウントを増やす
 void countMines(int x, int y) {
  for(int dy=-1; dy<=1; dy++)
   for(int dx=-1; dx<=1; dx++) {
    if (dx==0 && dy==0) continue;
    if (onBoard(x+dx, y+dy))
     counts[y+dy][x+dx]++;
   }
 }

 // viewing model
 public void paint(Graphics g){
  FontMetrics fm = g.getFontMetrics();
  int w = fm.stringWidth("*");
  for(int y=0; y<N; y++)
   for(int x=0; x<N; x++) {
    g.drawRect(x*S, y*S, S, S);
    if (isOpen[y][x]) {
     String s = (mines[y][x]) ? "*" : ""+counts[y][x];
     g.drawString(s,x*S+S/2-w/2,y*S+S-2);
    }
   }
  if (bang) {
   String msg = "Bang!";
   g.setColor(Color.red);
   g.drawString(msg, N*S/2-msg.length()*w/2, N*S/2);
  }
 }

 boolean onBoard(int x, int y) {
  return (0<=y && y<N && 0<=x && x<N);
 }

 // すべて開く
 void openAll() {
  for(int y=0; y<N; y++)
   for(int x=0; x<N; x++)
    isOpen[y][x] = true;
 }

 // 隣接する0をすべて開ける
 void openZero(int x, int y) {
  if (! onBoard(x, y)) return;
  if (isOpen[y][x]) return;
  isOpen[y][x] = true;
  if (counts[y][x] > 0) return;
  for(int dy=-1; dy<=1; dy++)
   for(int dx=-1; dx<=1; dx++)
    openZero(x+dx, y+dy);
 }

 @Override
 public void mouseClicked(MouseEvent e) {
  int x = e.getX() / S;
  int y = e.getY() / S;
  if (! onBoard(x, y)) return;
  if (mines[y][x]) {
   bang = true;
   openAll();
  }
  openZero(x, y);
  repaint();
 }

 @Override
 public void mousePressed(MouseEvent e) {}

 @Override
 public void mouseReleased(MouseEvent e) {}

 @Override
 public void mouseEntered(MouseEvent e) {}

 @Override
 public void mouseExited(MouseEvent e) {}
}

電子ブックは横書きが良い

電子ブックは読みたいときに読めることが利点だ。それにはiPadよりiPhoneの方がよい。しかし、iPhoneは画面が小さい。これを解消するには画面を横向きにすることだ。そうすると横書き文書の文字をそこそこ拡大して読むことができる。
これだ縦書きではうまくいかない。つまりページのレイアウトで短い方の辺を拡大できることに意味がある。よって電子ブック時代はページ内の文字数を少なくするか、さもなければ横書きにすることだ。

2011年4月6日水曜日

Pogoplug Biz

Pogoplug Bizが届いたので試してみた。
期待のマルチユーザ機能だが、ドライブ単位でしか設定できないようだ。フォルダ単位で設定できるとうれしかったが、そこまでの機能はないようだ。想定していた使い方ができなかったので残念だ。
(もう少し試したらフォルダの指定ができた。ドライブだけだと思い込んでいたようだ。これなら問題ない。)
しかし、HDDは安いので、どんどんUSB接続してしまうことはできる。全くの無駄ではない。配線だらけになってしまうのが難点だが、ポータブルHDDなら電源付きのUSB HUBでも駆動できる。ELECOMでは10ポートのUSB HUBも売っているので、10人くらいなら1つのHUBで接続できる。しかし、コストパフォーマンスはTB級のポータブルでないHDDの方がよい。それが分割できればよかったのだがしかたない。トータルコストは小さいディスクをたくさん集める方が高くなってしまう。しかし、もうほとんど利用されなくなったドライブを集めて使うこともできる。その意味では有効活用できるだろう。
また、別のところでvvaultという製品を見つけた。これは仮想ドライブを作成するソフトだ。うまくいけばPogoplugも統合できるかもしれない。(これも試したが駄目だった。ドライブ番号を指定してもvvaultの方が認識しない。vvaultは別のユーザとして動作するのでユーザが指定したドライブ番号は認識しないようだ。)
どういう運用をしていけばよいか、これからも検討を続けることにする。

2011年3月29日火曜日

Pogoplugへのコピー

Pogoplugを普通のネットワークドライブのように使っていると戸惑うことがある。
それはファイルの日時だ。
普通のネットワークドライブは元のファイルの日時を維持するが、Pogoplugはコピーした日時になる。
せっかく時間順に並べたデータがばらばらになり、困っていた。
しかし、簡単な方法が見つかった。コピーではなく移動すればよい。移動のときにはファイルの日時が保存される。

2011年3月24日木曜日

Amazonでいこう

日本メーカーの製品がガラパゴスといわれて久しい。しかし、最近はさすがに反省してグローバル戦略を打ち出してきている。Samsungの成功を見習ったものだ。
Samsungの成功は徹底した宣伝にもある。そこで日本メーカーも宣伝を行う必要がある。しかし、Samsungと広告で張り合うことは不可能に近い。よって効果的に広告する必要がある。そこでAmazonを活用することが重要だ。
Samsungと同じような製品があるにもかかわらず、その存在を知られないことが機会を損失する原因だ。そこで、独自の自社サイトで販売するだけでなく、Amazonでも販売する必要がある。要はSamsung製品と常に比較してもらうことだ。逆にいえば比較しても負けないだけの製品を作らなければならない。
広告費を増やせいない以上は無料で広告してくれるオンラインショッピングサイトのSEOを考える必要がある。

Singapore(1) - マーライオン

マーライオンは世界の3大ガッカリ名物?といわれている。(^^:)
しかし、それすら過去のことだ。今ではガッカリ度がさらに上昇し、名物ですらなくなってしまっている。というのは、マーライオンの頭部がホテルに覆われてしまい。外から見えなくなってしまっているからだ。しかも、これを設計したのは日本人だという。一応許可されたのだからシンガポール人も納得しているのかもしれないが、大半の観光客には不評だろう。
ちょっと調べてみるとマーライオンは落雷で破損し、それを修復したらしい。もしかしたら破損する恐れがないように囲ってしまったのかもしれない。いずれにせよガッカリ度は高い。
セントーサ島にもっとりっぱな巨大マーライオンがあるので、これからはそちらを本ものと考えればよいのかもしれない。

2011年3月23日水曜日

集中型住民基本台帳

災害によって住民基本台帳を失った自治体が多い。住民基本台帳はネットワークされたが、その大元は紙で残されていた。しかし、今回の震災で紙とデータの両方を失ってしまった可能性がある。データは遠隔地にバックアップされていれば安全なはずだが、これほど広域の災害ではバックアップ先も被災した可能性がある。想像だが、おそらく遠隔地にバックアップされていなかったのだと思う。
住民基本台帳ネットワーク、いわゆる住基ネットは分散型のシステムである。末端は自治体が管理する。これは住民基本台帳の管理自体が自治体の業務であるため、それを取り上げることがないように配慮したためだ。しかし、これは余計な配慮である。
このブログでも以前に取り上げたが、分散システムは十分先端的だが、適用には適不適を考慮する必要がある。住基ネットは集中型の方がコストも安く使い勝手がよい。古い法律に縛られて新しいアイデアを生かせなかった失敗例だ。
最初から集中型であれば、今行っている台帳の修復など全く不要であった。ネットさえ回復すれば即座に役所業務が継続できた。それだけもどれだけ楽になることか。災害の状況を即座に把握でき、必要な対処も行えたはずだ。もちろんそのためには住民基本台帳だけでなくそれ以外の役所業務も集中的にホスティングされていなければならない。この話の前提にはシステムは集中でも、データが分散してバックアップされており、かつ待機システムも分散していることがある。集中型システムだからといってすべて集中しているわけではない。Googleがよい例だ。つまりはクラウドだと考えればよい。住基ネット開発時にクラウドの考えはなかったが、集中と分散、バックアップの考え方は普通にあったので設計ミスを言い繕うことはできないだろう。
災害によってデータを失った自治体はその失敗の余波にさらされているといえる。二度と重要なデータを失うことのないようになるべく早く住基ネットの再設計を行うべきだ。

単4を単3にするアダプタ

単3電池を単1、単2にするアダプタは定着した。100円ショップでも売っている。もう単1、単2を買う必要はない。
しかし、単3、単4は別々なのでどちらもそろえる必要がある。そこで、単4を単3にするアダプタが欲しい。
もちろん単4より単3の方が用途が広いのでアダプタの方が多くなってしまうという問題点がある。なのであまり需要はないかもしれない。しかし、eneloopのように長期間使用するものでは何かにつけ間に合わせる必要が出てくる。単3と単4を混ぜるのは好ましくないだろう。どちらかに統一して使いたいのです2~3個あるとよい。
すでに、そのような商品は販売されている。これが身近に手に入るとよいのだが。

DropboxPortableAHX

これを待っていた。
いまやDropboxはなくてはならないツールだ。しかし、管理者権限がないPCにはインストールできない。せっかくのDropboxもどこでも使えるわけではない。そこでPortable版が必要になる。
DropboxPortableAHXならUSBメモリに入れておき、好きなPCで起動すれば同期してくれる。これでいつでもDropboxが使えるようになる。
しかし、Portable版Dropboxというアイデアには矛盾も見える。本来のDropboxは、予めすべてのマシンにインストールしておくことで、手ぶらで使えるとことが利点だった。しかし、Portable版ではUSBメモリを持ち歩く必要がある。それなら最初からUSBメモリを持っていればよいことになる。よって、Dropboxを使いこなす人以外にはあまり嬉しさが伝わらない。
Dropboxにはまった人はなんでもDropboxに入れておく。USBメモリを持ち歩くことも基本的にはしない。しかし、どうしてもDropboxのない場所でDropboxを使う必要がある時(もちろんネットワークが前提だが)、Protable版があれば便利に使える。不便な使い方ならWebだけでもできる。よって、絶対に必要なものではない。しかし、普段と同じように使えるならその方がよい。そのような場合に役立つツールだ。

原発作業用ロボット

ずいぶん前からさまざまな極地作業用ロボットが開発されてきたはずだ。中には原発内での作業用ロボットもあったように記憶している。そのようなロボットは今回の修復に何の役にも立たなかったのだろうか。平時のメンテナンス用としてだけ企画されていたのだとすれば無駄な投資だった。増額してもよいから緊急時の対応ができる原発作業ロボットが欲しいところだ。

安全な原発

Singaporeの新聞で興味深い記事を見た。
ウラン(uranium)よりトリウム(thorium)の方が安全な原発ができるらしい。今回の原発事故でトリウムに注目が集まるかもしれない。特に中国は、これから原発を導入するので一気にトリウムへ移行する可能性がある。その結果、原発の先進国に躍り出る可能性がある。
トリウムが安全だというのは実は昔から知られていたことらしい([1]参照)。この記事によると先進国は原爆への転用が可能なためにウランを採用したとある。原発事故にせよ、北朝鮮にせよ、その付けをかなりの部分で日本が払っていることになるのかもしれない。また、トリウムの埋蔵量はオーストラリア、インドに多いらしい。日本との関係も良好な両国なので資源の確保も安心だろう。
トリウム原発の開発は日本も(いや日本だからこそ)国策として考えるべきではないだろうか。

[1] ウランより利点の多いトリウム原発、移行への障害は? http://wiredvision.jp/archives/200507/2005071201.html

最後に脱線話を紹介する。
ガンダムに架空の元素ソリウムというのが登場する。これは戦争の勝敗を左右するくらい重要な資源らしい。なぜ、各うかといえばそのような名前の元素が存在しないからだ。しかし、スペルから見るとトリウム(thorium)をそのまま読むとソリウムと読める。どちらが正しい読み方か疑問だが、日本語読みを確認せずに英語読みしてしまったというのが実情なのではないだろうか。つまり、ガンダムには先見性があったということだ。(^_^;)

2011年3月20日日曜日

マスコミの終焉?

最近、震災報道を見るためにTVを見るようになった。逆にいえばそれまでほとんどTVは見ていなかった。見ていたのは子供番組くらいで、それも録画されているものだ。しかも、子供が見ているところを見ていただけだ。よってCMもほとんど知らなかった。CMになると子供は勝手にチャンネルを変えてしまう。我が家では子供にチャンネル権がある。親が放棄しているからだ。
災害報道や計画停電などインターネットよりTVの方が集約されている。簡単に情報が得られる。やはりTVにも価値があると見直した。
しかし、一方でTVを見る機会が多くなると広告が目立つ。しかもAC、いわゆる公共広告機構の広告ばかりではないか。不況だとは知っていたが、本当にマスコミの広告は企業からそっぽを向かれているらしい。
ACの広告は決して質が悪いわけではないが、つまりは国がTVのスポンサーになったということだ。これではマスコミで政府批判ができないだろう。それではマスコミのジャーナリズムはどうなるのだろう。もはや終息しつつあるということだろうか。
このような時代にあってもメディアを学びたいという学生は少なくない。そのような学生は世の中の流れを自分が見ている人気番組だけで判断しているのだろうか。だとすればあまりに幼稚であろう。子供番組にはまり込む子供と大差がない。

自己フォローしておく。
あまりTVをみないので知らなかったが、最近のACの増加はCMの自粛のせいらしい。それならば理解できる。まだTVビジネスは続くのだなと安心した。しかし、長期的には凋落傾向は続くだろう。話の本筋は変わらないかもしれない。

2011年3月18日金曜日

10年後の生活のシミュレーション

被災地ほどではないものの、その他の東日本も計画停電のために不便な生活をしている。電気は周波数の関係で西日本から送電するというわけにはいかないらしい。どうせならこの機会に周波数の統一を行い危機管理体制を整備してはどうかとも思う。どうせたいていの家電製品は両方の周波数に対応しているのだから。そして、変更するなら東側だろう。
本題に入る。
計画停電で不便はしているものの生活できている。これは今の生活が過剰に贅沢であることの証明にもなるだろう。これから景気低迷が予想され、人口が減少していく中で停電時の生活が将来の身の丈に合った生活なのかもしれない。この水準であればかつて鳩山総理が公約したCO2排出量25%減に近いのではないだろうか?
実際には1/5しか停電していないので20%減でしかない。おそらく1990年の水準でいえば2/5ぐらいは停電しないと無理かもしれない。いかに25%減が難しいことかわかる。しかし、これくらいの覚悟がいるということだ。
もちろん停電は困るので、平均使用量を減らす必要がある。
例えば、電車の本数はラッシュ時を除いて30%でよいだろう。それでも対して困らない。都内でも昼間はさほど本数を多くしなくてもよいと思う。むしろラッシュ時の必要本数と、長距離用に朝昼晩の3本くらいは運航を確保してほしい。
また、ガソリン不足は自動者数の削減にてきめんの効果を発揮する。自動車の台数が少なくなっていることが実感できる。そのため信号機が停電しても何とか事故数を増やさないでいられる。むしろ今の方がマナーが良いかもしれない。
信号を使わない交差点を考えることも有効だろう。例えば、優先道路が明らかな場合、優先道路だけ信号機を設置すればよい。その方が交通もないのに待たされることがない。十分な敷地があればヨーロッパのようなサークルも有効だ。また、格子状の都市計画がなされていれば右折禁止で交互に一方通行とすることもできる。もっともいずれも日本のように狭い道路には適さない。やはり信号機の電力を太陽電池で賄うのが正解かもしれない。
自動車の代わりに自転車が普及するだろう。今回のガソリン不足で自転車に切り替えた人も多いだろう。雨の日でも使える屋根つき三輪車に乗る人が出てくれば本格的だ。
運転免許があれば、電動自転車の法定速度を上げることができるようにしてもよいのではないか。ヨーロッパの電動自転車は高速運航が目的だとも聞く。自動車の代わりに使うのであれば、そのような用途を広げることが望ましい。
ガソリン不足の時こそEVが欲しくなる。少し高くても買いたくなった。しかし、EVではリーフでも200kmしか走らないので帰省には使えない。車を2台持つ必要がありそうだ。やはりプラグインハイブリッドがよい。
3/18以降から工場が稼働し始めるという(実際は延期された)。その時、一層停電時間が長くなるかもしれない。しかし、工場が稼働しないと加工食品やその他の製品も手に入らない。停電よりも物不足が深刻だ。こちらの方は10年後でも豊富であってほしい。

なぜか円高

日本が災害に見舞われ、特に良いニュースがある訳でもないのに円高が進んでいる。これは決して日本に対する復興支援というわけではないようだ。
どうやら日本の保険会社が海外資産を売り払うだろうとの予測から投機されているらしい。実際にはそのような動きはないらしいのだが。
しかし、我々としても損な話ではない。物資が不足しつつあることを実感する身としては円高のうちに食料やガソリンを輸入してはどうかと思う。もっとも長期的な先物取引をしているだろうからあまり意味はないかもしれないが、震災の復旧分として必要な量を緊急輸入するにはよいのではないか。

2011年3月15日火曜日

パンはないがケーキならある

震災の翌日には近くのスーパーに米がたくさんあった。そこで安心して買いそびれたが、翌日になるともう食料品が不足し始めている。パン、米、カップめんなどの買い占めが起きているようだ。他にもガソリン、電池なども購入が難しくなっている。
嘘か本当かわからないが、マリーアントワネットは「パンがなければケーキを食べればいい」といったとか。不思議なことに菓子類はまだまだたくさん売られている。土産物的なケーキ類も結構ある。おそらく日持ちがよいためだろう。備蓄するならパンより菓子がよいかもしれない。

2011年3月13日日曜日

M9.0

東北地方太平洋沖地震のマグニチュードが改定された。当初から順にM8.4, M8.8, M9.0と次々更新され、最後はインドネシアの地震と同規模になった。TVによるとM9.0以上の地震はこの100年間に4回しかなく、最高はチリのM9.5だそうだ。その時の死者は1600人らしい。
最初この数字を聞いた時には、過去最大の地震の割には妙に少ないと感じた。しかし、同一に比較できないかもしれないが、現時点での今回の死者は44名だという(その後580名に増加)。これが正しければ0.5の差は大きな差だといえるだろう。
しかし、実際にはまだ集計が不十分で多数の行方不明者が含まれていないのだと思われる。沿岸の人口密集地が被害にあったことからしても決して少数ではありえないだろう。これからどこまで被害が拡大するかわからない。
今回の地震の被害については2つ指摘しておきたいことがある。
1つは被害の確認が容易でないことだ。1日たってもなかなか被害の全容が分からない。特にTVを見ていたのではさっぱりわからない。TVはもっと報道の仕方を考えるべきだ。同じような映像ばかり流して時間を無駄にするよりもう少し有意義な情報を流すことに努力するべきだ。例えば、一番被害の大きなところだけを報道するのではなく、むしろ被害の範囲を網羅的に伝えるべきだ。また、個人の消息を確認する手段としてTVは適切とはいえない。TVは電話でも伝言版でもないので、より公共性の高い情報を優先するべきだ。話が報道にずれてしまったが、被害を正確に伝えるのは必ずしもマスコミの役割ではない。むしろ公的機関の役割だ。その点では公的機関のホームページなどが重要だ。
もう1つは今回の地震のタイミングは不幸中の幸いであったということだ。これが夜間や明け方であれば避難が間に合わなかったろう。そうなればもっと死者が増えていたはずだ。もちろん都心では帰宅できない人が多かったが、それは人命に影響するほどのものではない。また、いち早くTVで報道されたため、事態の深刻さに気づいて避難できたという人もいただろう。昼時でもなかったため火災の発生も比較的少なかったのではないかと思われる。これらは些細な好運だろう。しかし、それでもなお被害は大きいというべきかもしれない。最後に、曜日も幸運だった。土曜日ならもっとよかっただろうが、金曜だったため翌日は休日という人が多かった。被災してなお仕事に行かねばならないということはないだろうが、連絡さえできない状況で職場は大いに混乱しただろう。しかし、被害の軽い地域ではこの週末の間にある程度の復旧が済んだのではないかと思う。これは効率的な復旧だったろう。軽被災地の対処が済んでいれば、重被災地への支援に専念できるだろう。

電子図書の朗読

これからの図書は電子図書になると確信している。というより、紙の図書が販売され続けるだろうが、保管のためにすべて電子化するつもりだ。
しかし、電子化した図書の量は膨大になり読む時間も少なくなる。そうなると朗読ツールが欲しくなる。
青空文庫やPDFなどを朗読するツールがこれから必要性を増すだろう。特にスマートフォンのアプリに欲しい。

2011年3月12日土曜日

地震保険による津波の補償

津波は地震保険でないと補償されない。逆にいえば地震保険で津波の被害は補償してくれる。これは保険会社が補償するというより政府が補償するものらしい。今回の震災で大規模な財政出動がなされるだろう。また日本の財政が大幅に赤字になるだろう。このような事態が不定期に起きるため、それに備えるには健全な財政が必要だった。しかし、もう当分財政は健全化しないだろう。再び失われる10年が始まろうとしている。
また、公共事業は一種の特需になるだろう。しかし、10年後に再び公共事業依存体質から脱却する努力が求められる。これは政治的な負債ともいえる。

避難用駐車場

今回の津波は海岸から10kmくらい侵入したと聞く。これは徒歩で避難できる距離ではない。したがって避難するには車を使うしかない。
しかし、車でも10km移動するにはかなり時間がかかる。そこで3F以上の頑丈な避難所(の代わりに使える設備)を海岸近くに建設していく必要があるように思う。単なる避難所で普段使わないものでは税金の無駄だ。例として、海水浴場用駐車場、港湾用駐車場、道の駅などが考えられる。

災害用飛行船

災害時の情報収集は非常に重要だ。情報がなければ対策の立てようがない。特に今回のような災害では情報が重要である。
しかし、報道ヘリは騒音のため人命救助の妨げとなるため、自由に使えない。もっと静かな乗り物が必要だ。そこで飛行船がよいのではないだろうか。
また、飛行船には報道以外の用途もある。移動式の携帯用の中継基地局となることができるだろう。これによって安否の確認もスムーズになる。

TSUNAMI

3/11 15時ごろ宮城県沖で国内観測史上最大M8.8の地震が発生した。
我が家でもかなり揺れたが、積み方の悪い本が数冊落ちたくらいで特に被害はなかった。
しかし、今回の地震は自身自体の大きさもさることながら、津波の被害が非常に大きかった。火災も発生したし、ついでに原発事故も起きたが、津波のインパクトには及ばない。火災にしろ原発にしろ町そのものを根こそぎ破壊するものではない。しかし、津波によって本当に町が壊滅してしまった。地図が変わるほどの被害だ。
インドネシアの地震でも津波は深刻な災害だと認識されたが、今度の津波は規模が違う。まさに日本全国の海岸線はすべて津波に襲われたといっても過言ではない。日本海にも注意報が発せられたほどだ。
津波は英語TSUNAMIになっている。そのくらい日本が最大の被害国となってきた自然災害だ。しばらく経験することがなかったのでその脅威を過小評価していたと思う。今回の津波の映像は世界を震撼させるものだったろう。
仕事柄災害普及における情報システムの活用例をいくつか知ってるが、そのいずれもこれほどの津波を想定したものはない。まだまだ甘かったと反省せざるを得ない。

2011年3月7日月曜日

Pogoplug

Pogoplugを購入した。細かく言えばProだ。早くBizが欲しい。
話題の商品なので関心を持っている人も多いだろう。PogoplugがPersonal Cloudを普及するキラーアプリになるのではないかと期待している。
Personal Cloudは、PublicやPrivateのいずれでもない。Publicでないことは明らかだ。しかし、Privateでもない。Privateは組織の複数のユーザで共有するものだ。資源共有の効率化が目的だ。しかし、Personal Cloudは個人所有の資源を活用することが目的であるから、必ずしも効率を重視しない。むしろpervasiveなアクセスに力点がある。Personal Cloudは今のところストレージ分野にしか適用できない。なぜならストレージ分野は普及品と専用品の価格差が非常に大きいからだ。信頼性を切り捨てて普及品を使えば簡単にコストダウンができる。そして個人で十分な容量を確保できる。容量は十分だが、管理は自己責任だ。この点でPublic Cloudなどには及ばない。しかし、管理コストより容量を重視する場合にはベストなソリューションと言える。Personal CloudをCPUなどに適用しようとすると多数のプロセッサを集積しなければならないため、個人では難しい。そのうちPICを集めた組み込みクラウドができるかもしれない。そうでもなければ当分Personal CloudでIaaSを行うのは難しい。しかし、不可能ではない。これはチャレンジとなるだろう。
Pogoplugを試してみた。ドライブはUSBハブを経由すればいくらでもつながりそうだ。USBポートは4つまでしかないが、USBハブで6台の2TB HDDを接続してみた。簡単に12TBストレージができてしまった。
Pogoplug ProはWiFiを持っている。家庭では便利だろう。オフィスでは不要だ。オフィスならPogoplug Bizが欲しい。Bizにはマルチユーザ機能があるそうだ。これでファイルの所有者をきちんと整理できる。
PogoplugへのアクセスはWebでも可能だが、やはりOSごとの専用クライアントを使った方が便利だ。Explorerで操作することができる。
Pogoplug自体はファイルを持たない。細かい仕組みは調査中だが、おそらくHybrid P2Pのようにファイルを持つPogoplugへの参照を与え、クライアントに直接Pogoplugへアクセスさせるのだろう。そのため、LAN内ではNASとして十分な性能を発揮する。
ルーターのようないわゆる情報家電でもWeb経由で初期設定をすることが多いが、Pogoplugではそのような設定は一切不要だ。サイトにアカウントを作成し、そこに製品IDを登録し、アクティベーションというボタンを押す。後はPogoplugが勝手にサイトと通信し、おそらくIPアドレスなどを登録するのだろう。もちろんDHCPやNATにも対応している。この使い勝手も画期的だろう。今後の情報家電のあり方を示すものだと思う。
このような便利さをルーターなどでも実現すれば、それは画期的な製品となるだろう。それにはメーカー側がクラウドサービスを提供しなければならない。クラウド自体はAWSでよいので、その上でのシステム開発力がメーカーの生命線となる。
例えば低価格ルーターにVPN機能を追加することが考えられる。OpenVPNなどをベースに、その面倒な設定をサービス側で吸収すればよい。

2011年3月2日水曜日

再生エネルギーを捨てるためのグリッド

自然に基づく再生エネルギーは変動が大きい。利用予測より大きなエネルギーを生成することもある。それを他のエネルギー形態で保存できなければ捨てるしかない。しかし、捨てる際には無駄に捨てるのはもったいない。有意義な情報を生成して熱に変わってもらうのがよい。そこで、再生エネルギーを捨てるためにグリッドを使う方法を提案する。

2011年2月23日水曜日

ネットで対面販売

薬など対面でなければ販売できない商品がある。また、オンラインショッピングでは商品についての詳しい説明を店員に聞くことができない。これらの問題点を解決する方法としてネットで対面販売をすることが考えられる。
しかし、それでも薬は販売できないだろう。だから、薬は例外扱いする必要がある。そこで、後者の問題だけ考える。
いずれのオンラインショップでも商品からメーカーのサイトへリンクが張られ、リンク先をよく調べれば商品の情報が得られるようになっている。しかし、これにストレスを感じている人も少なくない。簡単なことを聞きたいだけなのに、メーカーサイトから情報を検索するには結構な手間をかけなければならない。メーカーサイトの作り方が悪いともいえるが、どのような作り方をしてもすべての情報をわかりやすく提供することはできない。もっとも検索機能が不十分だといえば確かにそうかもしれない。
その点、店舗ではスタッフに問い合わせればたいていのことは教えてくれる。もちろん商品知識の豊富なスタッフがいることが前提だ。そのような利便性をネットでも実現できれば、従来と異なるサービスになるだろう。しかし、問題はその方法だ。
スタッフの代わりにエージェントを使う方法はスケーラビリティが高い。しかし、ユーザが検索するのと何ら変わりはない。問題はエージェントでわからない場合だ。
次は本当の人間が応対する。このときSkypeなどのVoIPがWebと一体化して使われるだろう。しかし、これは結構敷居が高い。特に、ヘッドセットを用意するというだけで利用状況が限られる。よって、WebとVoIPが一体化していない方がかえって便利なこともあると言える。
通常の電話とWebをゆるやかに同期させている方が便利だろう。電話はもちろん携帯でもよい。この方法ではWeb画面をスタッフと共有する方法が焦点となる。おそらくアカウントを発行してログインしてもらい。そのセッションをスタッフも共有するようにすればよいだろう。ユーザが面とスタッフ画面は同一である必要はないが、少なくともユーザが何について話しているのかわかる程度には画面を共有している必要がある。
このような方式はユーザとスタッフが1対1で応対するので、あまりスケーラビリティは高くない。ネット販売の利点が一つ損なわれる。したがって、元々流行していないネット店舗を差別化するために使う手法といえるだろう。

勝手にコーラ史

これから述べることはすべて未確認のこと、空想から生まれたものなので決して信じないように。
コーラは世界的に広まったポピュラーな飲み物だ。しかし、その起源はルートビールにある(と思う)。
ルートビールは今でもアメリカなどでは根強い人気がある。植物の根から作った炭酸飲料で、おそらくビールの代用品として開拓地でもてはやされたのだろう。ルートビールに近い味はドクターペッパーだ。日本でも好き嫌いが分かれる飲み物だ。
オリジナルに近いルートビールはあまり美味しいとは思わないが、味自体美味しくないのはビールだって同じだ。やはりビールは「のどごし」だろう。その意味では炭酸であれば何でもビールに近いということになる。特に苦味の適度に混ざった味はビールを代用できる。飲み屋でお酒の飲めない人がコーラを注文するのは、ある意味では理にかなっている。
ビールは万人に好まれるが、ルートビールの味は好き嫌いが分かれる。その独特の味を消すために甘さを加えるとほとんどコーラと同じようなものになる。実際、現在販売されているルートビールはコーラの代用品だ。おそらくこのようにしてコーラはルートビールから進化したのだろう。

2011年2月22日火曜日

Generative Media Contents

メディアは情報の容れ物、あるいは乗り物である。情報自身に関心がある人にとってメディア自体はそれほど関心があるわけではない。しかし、情報はコンテンツであり、コンテンツはメディアに依存する。その意味では、無関心でもいられない。
コンテンツがメディアに依存するのは自明である。例えば、紙媒体の書籍には音声やビデオを掲載することはできない。電子書籍なら可能だ。電子書籍も容量には限界がある。しかし、オンラインあるいはストリーミングなら事実上限界はない。TVは放送に適する。しかし、双方向の対話には適さない。このようにメディアにはコンテンツに対する適性があり、コンテンツはメディアを選ぶ。
一方で、コンテンツを工業製品のように生産することが求められている。そのためにはメディアごとにコンテンツを開発する手間を最小化する必要がある。ソフトウェア工学は、このような問題への対処方法を持っている。モデルベースの開発だ。
ソフトウェアにおけるモデルベース開発では、モデルを設計し、そのモデルから自動的に成果物としてのプログラムを生成する。そのプログラムは複数の異なるプラットフォームに対応する。ここで、プログラム自身が複数のプラットフォームに対応するのではなく、生成系が対応するプログラムを生成するということだ。
この手法をコンテンツに適用するならば、クリエイターはモデルを作成するだけでよい。後は自動的に複数の異なるメディアに向けたコンテンツが自動生成される。メディアごとのノウハウは生成系に組み込まれる。このノウハウには熟練者の知識が使われる。
この手法の肝心な点はモデルを複雑化しないことだ。失敗例はモデルにすべてのコンテンツの属性を組み込むことだ。そのようなモデルを作成するくらいならもっとも単純なコンテンツから作成した方が時間の節約になる。
だとすれば、モデルはもっとも単純なコンテンツに近い形でなければならない。いわゆるメディアにおけるもっとも単純な形式はテキストだ。テキストコンテンツからほぼすべてを生成できるようでなければならない。よって、これはまだ夢の話でしかない。

2011年2月17日木曜日

ノキアの賭け

ノキアはWindows Phoneを選択した。ビジネスにおけるマイクロソフトの地位は絶大であり、ビジネス利用のスマートフォンはWindowsとの連携が重要だと考えたのだろう。しかし、これは賭けだ。
クラウド時代では必ずしもWindowsと連携する必要がない。クラウド上で連携できてしまうからだ。特にスマートフォンは常時データ通信可能なのだから、いつでもクラウドにアクセスすることができる。
iPhoneに対してはAppleの閉鎖性が問題視される。MicrosoftがWindows Phoneに対してどのような戦略をとるのかわからないが、Androidほどオープンだとは思えない。一方、Androidはアプリの少なさを挽回するためにアプリ市場を開放して開発を誘っている。しかし、その品質の担保が課題となる。かつてのWindows Mobileもほとんどまともなアプリはなかった。だとすれば、Appleの閉鎖性とAndroidアプリの低品質を合わせ持つ危険性がある。
やはり賭けと言わざるを得ない。

Facebook for Education

Google Apps for Educationは日本でもいくつかの大学に採用されている。
FacebookはGoogleより話題性があるだけでなく、SNSとしての利用法は大学などの組織に適したものだ。
もしFacebookがGoogle Apps for Educationに相当するサービスを始めれば、GoogleからFacebookに乗り換える大学は少なくないだろう。
しかし問題点もある。個人的にFacebookを使いこなしていないので何がよいのかわからないという点を別にしても、Gmailやドキュメントに匹敵するサービスがあるとは思えない。しかし、Garoonのようなグループウェアとしては十分機能するように思える。むしろ、事務用サービスとして導入される道があるかもしれない。
なお、件名のようなサービスが実在しているかどうかは執筆時点ではわからない。

確定申告時期の分散

確定申告に行った。日曜でもないのに大変込んでいた。前はもっと空いていたように思えるのは気のせいだろうか?もしかしたら退職者が増えたことに一因があるのかもしれない。いずれにせよこの混雑は解消した方がよい。
考えるだけならただなので気楽に提案したい。
確定申告の時期を地域内でも分散してよいのではないだろうか?
そのためにはもっと申告期間を伸ばす必要がある。しかし、税務署の仕事はいろいろあるにしてもピークを分散させる意義は認められるだろうから、申告期間が延びることは検討に値するのではないかと思う。

政治の問題点

現在の政治がよいという人はほとんどいない。
自民党がだめで民主党が出てきたが、民主党もだめだとわかった。かといって自民党が復活することもない。
結局、政界再編という手段によって誕生した政党では何も改革できないということだ。
これには理由がある。
政党が変わっても、それによって変わるのは理念・政策であるが、それを実行する政治家自身は変わっていない。
つまり、同じ人が政治をする限りいくら政策を変更しても実行できないということだ。
政党の理念・政策が変わっても、それによって人の行動が変わらなければ肝心の政策は実行されない。
これにはいくつかの原因がある。1つは政治の実行者たる政治家が政策を信じていないため、それを実行する意志がないことだ。もう1つは意志があるにもかかわらず実行力が伴わないことだ。いずれの場合も政治家自身を変えるしかない。
つまり新しい世代の政治家を国会へ送るしかない。
しかし、どのような政治家ならよいのか?
結局、政策に回帰する必要がある。残念ながら有効と思える政策を誰も考えつかないことが問題なのだ。
つまり、政治家自身より政治家のブレインが育っていないということだ。

2011年2月15日火曜日

大雪

昨日は今年唯一ともいえる大雪だった。初めて本格的に積もった雪だったのではないだろうか。
先日、このブログで雪が降ったと書いたが、結局すぐに止んでしまい積りはしなかった。
昨日の雪は夜から降り始めて朝まで解けなかった。
どれだけ積もったかといえば、木が倒れるくらい積もった。
我が家には今にも倒れそうな松があるのだが、とうとう昨日の雪で倒れてしまった。去年も一昨年も倒れなかったのに、昨日の雪で倒れてしまった。つまりはそれほど積もったということだ。
我が家だけかと思いきや通勤の道すがら眺めてみるとところどころに折れている木がある。やはり今年一番の大雪といってよいだろう。

2011年2月14日月曜日

ものは言いよう

カントリーマームというクッキーがある。しっとりした焼き加減がいかにも手作りを彷彿とさせ、クッキーの中では美味しい部類だろう。
最近、カントリーマームにクリスピーという種類が出た。
カントリーマームのブランドに+アルファしてのクリスピーであるがゆえに人気が出て当然なのだが、自分としては多分に疑問を感じる。
しっとりクッキーが人気であるところにクリスピーという意味づけは、実のところ単にしっとりでないという意味に過ぎない。つまりは昔のクッキーに戻っただけだ。実際、カントリーマームのクリスピーを食べても、昔ながらのクッキーだとしか思えない。
しかし、ここで言いたいのは、にもかかわらず付加価値を与えているという点だ。これが「ものは言いよう」の要点だ。
最初からクリスピーであればカントリーマームは単なる普通のクッキーで終わっていたはずだ。しかし、しっとり感を前面に出して独自のブランドを築き挙げた。その後では、ごく普通のクッキーを出しても、それが普通だとは思われないということだ。特に、クリスピーと協調していれば尚のこと付加価値があるように思える。
これはイメージ戦略だと思う。しかし、十分に採算のある戦略だ。ばれなければヒットするだろう。
しかし、消費者が賢ければ無視されて終わるかもしれない。この商品の売れ行きに注目し、ヒットしていれば二匹目のドジョウは十分に狙える。

雑食系

人間に草食系と肉食系がいるらしい。
いつの間にか能動的な人間は肉食系にされ、人生に対して受動的な人間は草食系と呼ばれるようになった。
能動的な受動的かは言い換えに過ぎず、かならずしも正確な言い換えとも限らないが、それほど的外れでもないだろう。
煽情的ないい方をしているが、概念的には陳腐なものだ。しかし、草食系が増えつつあるという傾向は決して無視できない。
自分はどうかと考えるに肉食ほどでもないし、かといって草食ほどおとなしいわけではない。
そうなると中間的などっちもありの雑食ということになるのかもしれない。
しかし、雑食は悪くない。
実際、人間は雑食であり、草食も肉食も獣に過ぎない。人間が雑食生物の仲間だということは大きな意味があると思う。
雑食系人間が増えてくれば、あるいはブームになれば、もう少し世の中は変わるのではないかとも思える。

2011年2月12日土曜日

Suntory MILMIX

サントリーから面白いお酒が販売された。
ミルクと混ぜてカクテルにするMILMIXだ。おそらくMILK MIXを縮めた名前だろう。
いちご、抹茶、キャラメル味があり、それぞれかなり甘い。デザートカクテルといったところだ。
風呂上がりに牛乳を一気に飲むという日本人の伝統に基づいて(^^)、温泉に常備するとよいと思う。この意味ではコーヒー味もそろえてほしいところだ。
ミルクを別途用意する必要があるので、手軽に飲むには手間がかかる。最初から混ぜると保存できないのだろう。
牛乳パックとセットにしたり、パックに合わせた容量のビンを用意したりすると、出張先のホテルで両方とも買って寝酒するということもできる。
他にも牛乳以外に混ぜてもよいだろう。この辺の応用が自由にできるところが面白い。

2011年2月9日水曜日

大学生からの文章表現

おもしろい文章を書けるようになろうというゼミ活動を紹介した新書だ。
正直、このブログも面白くない文章で書かれているので耳の痛い話ではある。
私(という言葉は使わない方がよいそうだ)の文体は論文で培ったものなので、どうしても固い。おもしろみがない。
少し注意して書いてみようかと反省させられる内容だった。
これに追加することはほとんどないが、1つだけ読ませる文書で重要な点が抜けているように思えるので足してみたい。
それは、リズムだ。
文章を声に出して読み上げるときのリズムが、よい文章ほど気持ちよく整っている。悪い文章は全くリズムになっていない。
実は、難しい表現を使わなくても、リズムさえある程度気を付けていれば抵抗なく読める文章になると思っている。

初雪?

今年はなかなか雪が降らないと思っていた。もしかしたら降っていたのかもしれないが、気付かないでいたのかもしれない。いずれにせよ降っていたとしてもその程度だった。
しかし、最近は温かいなと思っていたら、今日雪が降った。
かなり積もるかもしれない。

2011年2月6日日曜日

ヤングアダルト文学の進歩

スニーカー文庫などのいわゆるヤングアダルト文学作品は、小説だけでなくゲームやアニメなどメディアミックスの商業化が積極的に行われており、ビジネスとして成立する数少ない文学分野といえる。
文学作品としての評価はあまり高くないが、しかし着実に進歩している。
いわゆる自炊で過去に購入した本をながめると、ヤングアダルト文学の進歩が著しいと感じる。かつての名作を現代の視点で眺めると二流以下でしかないと思える。
やはり熱い分野には有能な人々が集まるのだと実感した。

ところで、この投稿のタイトルだが、「進歩」が文字化けしているかもしれない。

Twitter as Information Bus

情報バスはSOAの重要なコンポーネントの一つと考えられる。また、より広義に一般的なデータ交換の場としてとらえてもよい。
Twitterがこのような用途に適しているのではないかと考える人は少なくない。
実際に使おうとするとTwitterには予想外の用途となり、サーバの負荷が増大する恐れがある。しかし、Twitter側がその可能性に気づけば専用のサービスとして有料化しても利用者はいるだろう。新たなサービスが生まれるかもしれない。

2011年1月31日月曜日

クラウドにおけるアルゴリズム

クラウドユーザの立場からアルゴリズムを考える。評価基準は時間だけでなく、料金も考慮する必要がある。料金は時間に比例するが、その料金は資源にも比例し、その最大値となる。よって資源をあえてボトルネックとすることで、つまり資源を節約して時間をかけることで、トータルの料金を減らすことができる。例えば、AWSなら最小インスタンスは時間あたり10円だが、一つ大きなインスタンスは100円になる。10倍の性能差は許容範囲となる。
このような観点からクラウドに有利なアルゴリズムを探すと、メモリ消費の少ないアルゴリズムが有利と考えられる。ファイルを用いたアルゴリズムもLinuxベースのクラウドでは、メモリにキャッシュできるので意味がある。
いずれにせよオーダー的には定数倍の効果しかないのは確かだが、それがコストに直結するとなると無視できない。

2011年1月27日木曜日

原子力電池によるLSIの自立駆動

省エネや独立運用のニーズから分散電源が注目されている。分散電源と言えば、太陽電池や燃料電池が真っ先に思いつく。しかし、これらはLSIとは独立した電源モジュールである。電子機器を、電源と離れた場所で稼働するには、電子機器の内部に電源を組み込む必要がある。通常はバッテリーを使うが、稼働時間の制限は大きい。
長寿命の電池の一種に原子力電池がある。宇宙では実際に利用されていると聞く。これを地上で利用できないか検討するのもよいだろう。問題点ばかり気にして思考停止するよりよい。
この原子力電池をナノテクでVLSI上に実現できないだろうか。
もしそれが可能となればLSIは電源を内蔵し、長期間自律的に動作できるようになる。電池交換も必要とせずにあらゆる製品に組み込むことができる。電池のサイズがネックだった用途にも組み込める。例えば、ICタグだ。もっと能動的なICタグができる。

スープの自販機

最近、自販機で缶スープが増えている印象がある。
従来、清涼飲料水以外の缶ドリンクといえば、おしるこ、コーンスープ、甘酒くらいだった。しかし、コーンスープ以外の本格的?なスープも登場している。
考えてみれば、スープの種類は非常に広い、飲み物と考えると食事の共には最適だ。缶に適した具の少ないスープに限られるだろうが、その市場は有望に思える。開拓も必要だろう。
スープの提供方法には缶以外も考えられる。紙コップ式の自販機もあるからだ。紙コップにスープを入れれば具だくさんスープも不可能ではない。濃縮還元とはいかないだろうが、粉末を還元することも考えられる。粉末スープはすでに数多く販売されている。それらを気軽に試せるなら相乗効果も期待できる。

2011年1月26日水曜日

温故知新

温故知新は論語の言葉だ。ふるきをたずねて新しきを知るという意味に捉えることが多い。また、歴史から未来を学ぶと解釈することもある。
最近、現代訳語の論語が出版された。それによると古いものを知ると同時に新しいもののよさもわかることだという。微妙に意味が違う。
一般論でいえば、古いものをたくさん知っていても、必ずしも新しいことを発明・発見をできるわけではない。前者は知識、後者は知恵の問題である。
また、歴史をいくら学んでも未来を予測することはできない。これは現代科学が示す真実だ。しかし、臨界状態やカオスなどを除けば、大きな慣性が働く未来は容易に予測可能で、変えることも困難である。どんなバタフライ効果も夏に雪は降らせない。要は程度問題といえる。
しかし、現代語訳のような解釈をすれば誰もが納得できる。それは知恵も未来も関係ない。古いものも新しいものも両方包容できる人間性あるいは柔軟性が師の資質の一つだということだ。若者を教える教師であれば当然であろう。

2011年1月25日火曜日

太陽電池の市場

日本企業は太陽電池の開発に集中すべきだ。なぜなら、その市場は極めて大きいからだ。
どのくらい大きいか簡単な論理で示してみよう。
地球温暖化問題を太陽電池で解決することは困難と考えられているが、可能な限り太陽電池を使うことで、かなりの部分を解決できることも確かだ。太陽電池が安価になれば大いに利用しやすくなる。しかし、太陽電池の利用はまだ不便だ。売電は大掛かりに過ぎるし、初期投資も高い。もっと安価に便利に太陽電池を使う方法を考える必要がある。それはさておき、もしそれが可能であれば、人々は喜んで太陽電池を購入するだろう。
かつて数十万したパソコンが今は数万になり1/10ぐらい価格が下がった。単価が下がったにもかかわらず販売台数が伸び悩んである。日本企業は次々パソコンの生産から退却している。
携帯電話は基本的にパソコンより安いが、ネットブックよりは高価だ。しかし、通信費で回収できるので安心して製造できるし、利用者も支払いやすいので大いに売れている。それでも平均すれば一人1台しか普及しない。1台以上保有する意味がないからだ。それでもきわめて大きな市場ではある。
パソコンや携帯電話はそれなりに大きな市場だ。しかし、太陽電池はそれ以上に大きな市場となる可能性がある。なぜなら太陽電池は一人1つ以上使うからだ。1つに限らず、理想を言えば、あらゆる場所を太陽電池で埋め尽くすように使われる。よって、値崩れしても、よほどのことがない限り薄利多売で利益を上げることができる。
たとえば、現在太陽電池の価格が200万だとしよう。それが1/10になると一気に普及する。単価が下がっても普及率が飛躍的に増加する。結果として利益は大きくなる。普通の製品だとそこで普及は飽和する。しかし、あらゆる場所に設置する必要のある太陽電池は、空き地がある限り普及していく。その結果、一人がいくつもの太陽電池を保有する状態となる。一人が10台保有すれば、価格が1/100でも市場は極めて大きい。たとえば、一人で電池をいくつ使っているか考えてみればよい。太陽電池は電気を蓄える電池ではないが、常識にとらわれずに使う側から眺めれば本質的には同じものだ。充電池が高くても売れている。自動的に充電してくれる太陽電池があれば、もっと高く売れるだろう。一つが2000円でも十分安い。これは現在の1/1000の価格だ。それでも市場は1000倍以上になるだろう。

2011年1月22日土曜日

ARecX6の問題点

このブログでは使ってもいないのにARecX6を持ち上げることを書いていた。そこで、実際に使ってみた感想を述べよう。
まず良くも悪くもワンセグである。個人的には良いところは少ない。しいて言えばデータサイズが小さいので長時間録画できることだろう。これはある程度目的にかなうが、完全に希望通りではない。裏返せば画質が悪い。また、ワンセグはコンテンツが貧弱だ。独自のプログラムもあるが、むしろ邪魔だ。本当は地上デジタルをそのまま録画したいところなのだから。使いまわしのコンテンツの方がむしろありがたい。それでもすべての番組を流してくれるわけではない。
また、PCでしか視聴できない。正確にはiPhoneでも視聴できる。要はTV自体では視聴できないということだ。ちなみにiPhoneアプリで視聴しながらiPhoneをAVケーブルでTVにつなげた。しかし、音声はTVから出力されるものの映像はiPhoneのままだった。結局小さな画面でしか見ることはできなそうだ。たとえ画質が悪くてもTVで見ることができるなら普通のビデオに近い使い方ができるのに、残念だ。もしかするとiPhoneアプリの改良で状況は変わるかもしれない。

カルピスとマッコリのお酒

九州出張の際、居酒屋で飲んだマッコリが非常においしくて、それ以来マッコリファンになった。以前、韓国に出張した時はお酒を飲むどころか腹痛で寝込んだこともあり、韓国の酒を試そうという気持ちがそもそも湧いてこなかった。これから韓国に出張するのが楽しみだ。
ところでマッコリは乳酸菌の酒らしい。7-11で買ったJINROのマッコリにそう書いてある。日本で乳酸菌といえばカルピスだ。両者が結び付くのは当然だろう。コンビニで「カルピスとマッコリのお酒」を見つけた。本物のマッコリより入手しやすいだろう。確かに両方の味がする。

2011年1月21日金曜日

電子書籍の貸し出し

図書館も電子書籍時代に対応する必要があるだろう。
電子図書館を安全に運用するには、紙の図書と同様に扱う方式が考えられる。つまり、1冊の書式は同時に1人にしか閲覧できないように制限する。書籍の数がライセンス数に対応するという考えだ。
しかし、実態はコピーなので返却する人はいない。であれば、有効期限を設けて使えなくするしかない。そこで、有効なのがPDF Lockだ。他にも有料のツールがあるが、無料版だと使いやすいので、ここで紹介しておく。
少し古いので、PDF Lockの裏をかく方法が考案されているかもしれない。テストには使えるかもしれない。

2011年1月20日木曜日

DR2150C vs S1500 (2)

スキャナ比較で訂正を加える。
DR2150Cで、スキャン後に保存する時間がかかると述べたが、これはモードにより異なる。おまかせスキャンモードではその通りなのだが、ジョブ選択モードではすぐに保存できる。後者の場合、保存しながらジョブを進行させるのだろう。
逆にS1500では、スキャン後にPDFに変換するため長い時間がかかる。変換時間は使用しているPCの性能に依存するが、いずれにせよ読み取りと保存は並行にできないようだ。
やはりDR2150Cの優位は動かない。

2011年1月19日水曜日

スキャナとPCの性能バランス

効率的に自炊するにはスキャナとPCの性能バランスも重要だ。高性能のスキャナを使ってもPCの処理能力が足りなければ、全体の処理が遅くなる。つまり、PCがボトルネックになるわけだ。遅いPCなら遅いスキャナでも、全体の処理能力は変わらない。その意味では、中古PCと中古スキャナの組み合わせを複数用いた並列処理も考慮すべきかもしれない。

2011年1月18日火曜日

Androidによるカー・ダッシュボード

車にはさまざまな計器があり、カーナビなども付いている。これは情報機器としてまとめることができる。ダッシュボード全体をAndroid Slateにしたらどうだろう。
車自体に3Gルーターを備える。内部はWiFiで接続する。ラジオはradikoでよい。音楽はMPEG3をPC経由で取り込む。カーナビはアプリでよい。
車のメーカーごとに異なるアプリで車体と情報を入出力する。
セキュリティは慎重に考える必要がある。しかし、従来にない車内サービスが可能になる。

2011年1月17日月曜日

クラウドにおける自己組織的臨界状態

クラウドにおいてノードが互いに依存するとき、あるノードの故障が別のノードの故障の原因となることがある。
クラウドが臨界状態にあるとき、一気に大規模なシステムダウンを発生させる可能性がある。

ARecX6の高度な利用法

HDDを交換する方法には問題がある。1つは交換する瞬間の録画ができないことだ。そのため、録画する必要のない夜間などに行う必要がある。これは面倒だ。また、もう1つは交換した直後は過去の録画を見ることができない。
これらの問題点を解決する運用として、ARecX6を2台使う方法が考えられる。1台を再生専用、もう1台を録画用に使う。録画用は再生も可能だ。
以前、このブログで3ヶ月ごとにHDDを交換すると述べた。再生専用は3ヶ月以上前の映像を再生するために用いる。録画用は3ヶ月以内の映像を再生するために用いる。録画用が一杯になれば、再生用のHDDを入れ替えて録画用とする。その後、録画用は再生専用にする。
このような運用を行えば、少なくとも6ヶ月は録画ミスから解放され自由に再生することができる。
もっとも、このような運用をしなければならないのはARecX6といえども不完全だからだ。本当は、1台のARecX6に2台のHDDを接続できるようにすればよいのだ。近い将来、そのような改善がなされることを期待したい。

宅配業者を装った殺人事件の対策

宅配業者を装う事件が多発するようになると、宅配業者に対して安易にドアを開けることに抵抗を感じるようになる。少なくともセキュリティの観点からは決して望ましいことではない。
しかし、宅配自体は便利なサービスであり、利用しなくては生活が成り立たない。そこで、問題はいかに安全に宅配物を受け取るかに焦点が移る。
簡単かつ有望な解決法はドアの改善だ。ドアのリフォームを通じてビジネスチャンスが生まれるだろう。
具体的にはドアを開けずに宅配物を受け取ることができるようにする。まず、ドアにアイフォンのようなカメラ付きドアフォンを設置する。また、郵便受けも必要だ。それらを用いて実際は以下のようなやり取りになるだろう。
1. 受領書を郵便受けで受け取る。
2. 押印して郵便受けから返却する。
3. 宅配物をドア前においてもらう。
4. 業者がいなくなったことを確認して宅配物を受け取る。
この方法の問題点は宅配物が一時的に放置されることである。その間の置き引きが心配であるが、実質的な問題はないだろう。完全に解決するにはドアを宅配物を受け取る大きめの箱を用意するか、玄関を二段階で設けるなどの工夫が必要となる。これらはコストがかかる。

危機感の管理

人は危機感を抱かない限り真剣に行動しない。しかし、危機感だけではパニックに陥ってしまう。基本的に危機感は必要だが、わずかでも安心感あるいは希望が必要だ。
大学生の学生症候群を治療するには危機感を醸造する必要がある。最大の危機感は就職だろう。しかし、どうやっても100%就職させることは難しい。世の中には就職率100%を謳う大学もあるが、世の中のニーズと厳しいカリキュラムで達成している。すべての大学生がニーズのある勉強をしているわけではないので総合大学では就職率100%を実現するのは無理だ。また、易きに流れる気質では厳しいカリキュラムも敬遠されるため、少人数に限られる。就職率100%が困難に対して、出口がなければ、やがてあきらめに至る。すべてにおいて無気力化する。現在の日本はこのような状況だろう。
ここでさらに危機感をあおる必要はないように思えるかもしれないが、実際にはまだ仕事を選り好みするだけの余裕がある。その余裕が就職活動の最後まで内定をとれない原因となる。これはなまじ希望がある性で起きる失敗ともいえる。
この失敗は適切な危機感を与えることで解決できる。仕事を探すのが先決であり、仕事を選ぶのはその後だ。
就職しなくても財産があれば生活はできる。そのため納得のいかない就職はしないという学生もいるかもしれない。しかし、それは袋小路へ迷い込むようなものだ。
危機感をあおること自体は決して簡単ではないが、それほど難しくない。問題はストレスへの耐性を考慮することだ。絶えず危機感を感じることはストレスになる。そのストレスを正しく発散できなければやがて大きな問題となる。そこで、危機感を管理する必要がある。

2011年1月13日木曜日

DR2510C vs. S1500

自炊のスキャナとしてScanSnap S1500は定番のようだ。しかし、個人的にはあまり便利だと思わない。むしろ、Canon DR2510Cの方が適していると思う。
最大のポイントは表紙をスキャンできるかどうかだ。DR2510Cには重なった複数枚をスキャンするモードがある。プリンタの厚紙を送るモードと似ている。それに対してS1500には単票の送りしかない。表紙は折らなければA4サイズにおさまらず、スキャンできない。よって、綴じ冊子を紙送りできるかどうかは重要なポイントだ。
しかも、スキャン速度もDR2510Cの方が速い。となれば優劣は明らかだ。
しかし、DR2510Cはあまり世の中に知られていないように思う。ScanSnapの過去の栄光がまだ続いているのだろう。しかし、これだけ差が出るとそれも長くないように思われる。

2011年1月11日火曜日

UECのセキュリティ

UEC(Ubuntu Enterprise Cloud)は手軽にプライベートクラウドを構築できるシステムとして定評がある。しかし、そのセキュリティは使い物にならない。本当にこれでプライベートクラウドが構築されることがあるのが不思議に思う。
具体的な問題点は、パスワードの設定だ。Webからアカウントを作成し、パスワードを設定することができる。このアカウントを制限する方法にも問題があるが、少なくとも抜け道はないのでよしとする。しかし、一度作成されたアカウントに対して誰でもパスワードを変更できてしまう。これはあまりにも大きな問題だ。
補足するが、UECの問題であるかのように述べたが、実はEucalyptusの問題だ。しかし、その問題を放置している点でUECも問題だ。

VMM時代のCPU

VMM技術により1台のPCで複数のVMを動かすようになってきた。その傾向が定着するとCPUもそれに特化した方向へ進化することが考えられる。少なくともサーバ系CPUでは必須であろう。
Xenの準仮想化ではDomain 0のOSがDomain Uのデバイスをエミュレーションする。この方式は他の準仮想化でも同様だ。そして準仮想化の方が完全仮想化より効率がよいとされるので、既存OSも準仮想化に対応してきている。
余談ではあるが、Androidなどの組み込みOSでも準仮想化に対応したほうがよい。Android=Linuxなので少なくともカーネルレベルでは対応しているはずだ。
このような方式では、デバイスをアクセスする度に別のOSに切り替わるので、Domain 0のOSをいかに速くするかがポイントになる。もっとも簡単な高速化手法はメモリをふんだんに使うことだ。つまり、Domain 0を完全にメモリ上に乗せてしまえば、非常に速く切り替えることができる。
これをCPUに適用するなら、大量のキャッシュないしDomain 0専用メモリを搭載してしまうことが考えられる。64 bit化によって頭打ちだった4GBの壁を超えたため、これからは一気に搭載メモリ量が拡大するだろう。その中ですべてのメモリを遅くしてはならない。いかにメモリを高速化するかがポイントになるだろう。
SamsungがいちはやくDDR4を製品化したとのニュースをみたが、容量を稼ぐのはDDR4でよいとして、キャッシュ並みに高速のメモリが大容量化する必要があると思われる。

2011年1月6日木曜日

USB over Network

これからはUSBデバイスも仮想化及びネットワーク化が必要になる。
1つはクラウドのためだ。クラウドのVMでUSBデバイスを使うニーズがある。このソリューションとして考えられるのが、USB over Networkだ。ちなみにusb-over-networkはそのままある会社のドメインになっている。これはソフトウェアのみでデバイスをネットワーク化するため、サーバとクライアントの両端にPCが必要となる。そのためクラウドなどVMを利用する状況でなければコストアップになる。
家庭でのUSB over networkとしてはLAN接続可能なUSB HUBがある。このような製品はすでに数多い。このLAN USB HUBが直接USB over networkと接続できれば無用なPCを削減できる。またLAN USB HUBがクラウドに対応していれば直接クラウドから制御できる。Googleが率先して標準化しかねない。もうしつつあるかもしれない。

2011年1月5日水曜日

ARecX6 + RHD

ARecX6はSophia Digitalが開発した6チャンネル同時録画レコーダだ。わざわざ予約することなく、あらかじめすべてを録画する。だから録画ミスが発生しない。今後はこのようなレコーダが一般的になるだろう。
ここで問題になるのはHDDの容量が限られるためいつかは消去されてしまうということだ。そこで、カートリッジ式HDDであるRHDと組み合わせると、カートリッジを交換し続ける限り無限の記録が可能になる。1.5TBで3カ月録画できるそうだから、6TBで1年分録画できる。1年たつとHDDの容量は2倍になるだろうから2年めには半額で録画できるだろう。遅くとも4年後には1年分録画できるはずだ。
ただし、この組み合わせが実際に動作するかどうか確認したわけではない。

ポスト電子ブック(3)

第3弾は本棚サービスだ。
電子ブックが増えるとHDDぐらいしか保存メディアがなくなる。大量の電子ブックを保存するには大容量のメディアが必要になる。そのニーズにこたえられるメディアは、今のことろHDDぐらいだ。SDXCはメディアとしてはよいが、まだ容量が小さい。
家庭で電子本棚を実現するには安価なBDチェンジャが必要だ。かつてはiomegaなどが安価なCDチェンジャを販売していたが、再度復活するかもしれない。単純にBDの容量を50GBとすれば20枚で1TBだ。2TBのHDDも安価なので、40枚以上のBDチェンジャが安価に購入できれば十分対抗できる。AmazonではPioneer PD-F1007 301枚ファイルタイプCDプレイヤーが4万弱だ。CDをBDに変えるのに困難はないだろう。ならば15TBの300枚BDチェンジャを倍の8万くらいでできるだろう。2TB HDDが1万でも16TBになるが、HDDとBDの故障率を比較すれば、性能を重視しない用途には向いている。なお、性能も改善できる。SSDを内蔵すれば初回シークのみ時間を要するが、2回目以降はSSDに(先読みした)キャッシュを使える。
また本棚サービスをオンラインで行うことも考えられる。ただし一般的なオンラインストレージを使うのは無駄が多い。重複排除できればデータセンタとしてはうれしいが、それには全員が同じ電子ブックを所有していなければ有効でない。販売元によってその保証はない。そこで、期待できるのは最大のオンライン書店であるAmazonだ。Amazonが電子ブックを販売する際、ダウンロード権を販売するとみなせばよい。同じ電子ブックは2回目以降は何度でもダウンロードできるようにすれば電子ブックを保存する必要が抜本的になくなる。実際には必ずしも無料で再ダウンロードする必要はない。1円でもよい。それでも十分ユーザと書店の双方の利益となる。書店としては読むたびに儲かる。ユーザとしては何度も読みたい本は限られるので、その本だけ保管すればよい。全く保管していなくても1円を節約する気にはならないだろう。つまりはWin-Winの関係になる。
経済的(economical)には前者がよいだろう。しかし、エコロジカルには後者が明らかによい。両方のecoが矛盾する場面だ。

ポスト電子ブック(2)

第2弾は電子図書館だ。
図書館といっても無料で貸し出す必要はない。ビジネスモデルを考えることが重要だ。もっとも単純な方法は書籍を購入するのではなく、レンタルする。
これを実現するには大きく2つの方式が考えられる。オンライン方式とオフライン方式だ。
オンライン方式では、読書の度にサイトにアクセスに行く。1ページ単位でダウンロード(キャッシュ)することも可能だが、ライセンスをチェックするだけでもよい。オンライン方式は、HTML5でも実現可能だ。HTML5のWebStorageやWebSocketsを使えば、オフラインでも仮想的にオンラインでいることができる。一時的な断線なら無視できる。
オフライン方式では、電子ブックリーダに手を加える必要がある。電子書籍に有効期限を組み込み、リーダがそれを読み取って正しく無効化する必要がある。オフライン方式はアプリケーションが限定されるが、時と場所を選ばず利用できる。

ポスト電子ブック(1)

電子ブック時代が到来しようとしている。少し気が早いが、電子ブック時代のその後を予想してみる。ただし、電子ブックが減退する時代を指すのではなく、電子ブック(またはリーダ)が普及した時代を指す。
(1) ページ売り
広く薄く売るほど利益が増えるならば、本1冊を単位とするのではなく、ページ単位で販売する方法が考えられる。たとえば、1ページ1円で売る。これはコピーよりずっと安く、しかも全ページを必要としなければ1冊使うより安い。また、通常の電子版より高いので、著者にもメリットがある。読者と著者の双方に利益があるので、システムさえ構築できれば受け入れられる可能性は高い。