2008年12月31日水曜日

AppleとGoogleの補完的な関係

Appleはモノを売って利益を得る企業だ。Googleはサービスを売る企業だ。両者の立場の違いで補完的な役割を果たす。
Appleはモノを売るためにサービスを使う。Apple StoreやMobileMeなどだ。しかし、これらは利益が出るに越したことはないが、必ずしも利益を出さなければならないというわけではない。最もApple Storeは完全に利益が出るようになっているとは思う。また、サービスに比重を移す戦略も明らかだ。しかし、現時点ではサービスはあくまでも付加価値だ。
それに対してGoogleは一切モノを売らない。基本的には広告サービスだけだ。Androidがあるが、自身で製造していないのはもちろん大勢に影響するほどではない。
Apple自身がサービスを作るより、Googleの方が同じものをもっとよく作ることができるだろう。また、Googleのサービスを利用する端末をAppleの方がうまくつくれるだろう。AndroidよりiPhoneの方がずっと革新的だ。
今のところ両者の関係は積極的ではないものの自然と補完的に作用しているように思われる。ややGoogleからのアプローチの方が目立つかもしれない。
もっともこのような関係がいつまでもつつくとは限らない。Appleはサービスにシフトしているように見える。Googleもモノづくりを始めるかもしれない。

FirefoxでExplorerを

メインのブラウザとしてFirefoxを使っている。タブ型なので全画面に表示し、タブでページを切り替えている。そのため、タスクバーでExplorerに切り替えるのが面倒に感じる。Firefoxのadd-onsにExplorerと同程度の機能があるとよい。
実際Firefox addonsにはFireflyがある。しかし、これはとても使いたいと思えるものではない。一応フォルダ階層が表示されるが、アイコンは詳細一覧に限られる。
また、file:///で表示する方法もあるが、さすがにこれは全く使えない。

車ディーラーのサバイバル

車の需要が落ち込んでいる。特に若者の車離れが加速している。
若者にとってあこがれの車はスポーツカーだと思うが、日本メーカーは若者が買えるようなスポーツカーを作っていない。もっとも、すでに興味が離れている段階でいまさらスポーツカーもないかもしれない。むしろ、なんにでも使える車が受けるのかもしれない。
それでも日本の車メーカーは頑張った方だろう。車が普及し、当たり前になった時点で魅力も半減している。PCは車より遅く生まれ、車より早く老成してしまった。PCもかつては高根の花だった。しかし、低価格化が進み、もはや興味も持たれない当たり前のツールになった。車もツールになったことを喜ぶべきかもしれない。しかし、個人がPCから携帯へと移っていったように、自動車から他へ移っているのだろう。それは公共交通機関かもしれないし、バイクあるいは自転車かもしれない。いずれにせよ、それほど高い商品ではない。
そのため、車が売れずにディーラーは困っている。一番よい解決策はメーカーが売れる車を作ることだが、ディーラーにはまだまだ工夫の余地はたくさんある。例えば、点検などで
ディーラーに立ち寄る客をそのまま見逃している。客が滞在する時間は絶好のセールス時間であるはずだ。カーアクセサリーを豊富にそろえるなど非メーカー系のカーショップが行っている手法が参考になるはずだ。
工夫する余地がいくらでもあるのに、言葉だけ苦しいというのは、本家ビッグ3同様の病にかかっているのかもしれない。

2008年12月30日火曜日

駐車券をレシートで兼ねる

デパートで買い物をした時など、共用駐車場を使うことがある。そのような場合、例えば、2000円以上のレシートで駐車料金を1時間分無料にしてくれるサービスなどがよくある。
利用者の立場からいえば、どのレジでも駐車券に刻印してくれればよいのだが、しばしば特定のレジに行かなければならないことがある。これがいかにも不便だ。また、車の中に駐車券を忘れたりすると取りに戻らなければならない。これもまた不便だ。不便があればサービスが悪いということになる。
このような場合、駐車場出口でレシートを見せると刻印してくれるようにしてくれれば一番面倒がない。しかし、このような方式では無人の出口は対応できない。必然的に人件費が高くなる。
そこで、レシートにバーコードやQコードなどで金額や時間、決済コードをエンコードする方法などが考えられる。駐車場出口でこれらのコードを読み取らせればよい。しかし、この方法にも問題がある。複数回に分かれた買い物の合計を求めることができない。このようなときだけ従来のようにサービスカウンターで刻印してもらう必要がある。
また、この場合でも電子マネーを活用できる。電子マネーならいくら買い物を分割しても容易に合計できる。よってサービスカウンターに行く必要は全くない。

レシートの節約

コンビニで買い物をするとレシートをくれないことがある。気を利かせてゴミになるものを渡さないようにしているのだろう。実際、渡してくれてもほとんどのレシートは回収箱に捨てられるだけだ。
このような場合、レシートが必要かどうかを尋ねたうえで、必要に応じてレシートが発行されるようにすればよい。途中で気を変えたときのために、レシート内容をしばらく記録できるようにする。
また、別の方法としては、レシートに明細を書かず照会コードを記すだけにしておくことで無駄を少なくする方法が考えられる。照会コードはQコードでもよいし、英数字列でもよい。いずれにせよ携帯あるいはPCでインターネット経由で参照すればよい。
レシートなしが理想だ。これは不可能ではない。誰もが電子マネーを使えば容易に実現できる。例えば、スーパーを会員制とし、会員はSUICAを持参しなければならないことにする。SUICAへの入金もレジでできるようにし、明細はSUICAに記録させる。明細が必要な人だけ、印刷機で出力すればよい。

タイヤのレンタル

リサイクルを効率化するにはレンタルがよい。レンタルは必ず回収されるので回収率を上げることができるからだ。
タイヤは消耗品である。消費したタイヤは廃棄する必要がある。廃棄されたタイヤはリサイクルされなければ、単なるゴミとなってしまう。
また、タイヤは夏冬季節によって変える必要がある。変えたタイヤは各家で保管しなければならない。しかし、保管場所に困ることが多い。また、交換も面倒だ。
これらのことを考慮すると多少割増でもタイヤをレンタルした方が合理的と言えるかもしれない。もちろんレンタル料がいくらになるかで成功か否かが決定する。

PA/SAがETCの出入口に

高速道のPA/SAにETCの出入口が併設されることが多くなってきた。これはよいことだ。むしろ、既存の出入口も同様にSAを併設してほしいくらいだ。
PA/SAに出店する業者にしてみれば客が多いほどよい。高速道の客だけでなく一般道の客も相手にしたい。出入口にあれば、途中で引き返すことを許せば、両方の客を相手にできる。また、料金所で車の流れを制御すれば、人を制御する必要は一切ない。まさに道の駅といえる。
料金所の人件費をETCで削減すれば、いたるところに料金所を設置できる。すべてのSA/PAにETC出入口を設けるべきだ。
PA/SAには駐車場があり、これがバッファとなるため、料金所の混雑を吸収できる。むしろ出店業者にしてみれば、ある程度混雑した方が都合がよい。それゆえETC料金所も最小限でよい。

子供に分かる時計

子供それもまだ小学校に上がる前の幼児は数がわからない。そのような子供にも時間の観念は大切だ。しかし、時間を教えようとしても時計の文字盤が読めないのでは教えようがない。そこで、子供にも分かる時計が必要だと思う。
まず、すべてのデジタル時計は失格だ。個人的にはデジタルは嫌いでない。むしろ職業柄、デジタルでなければ困るとさえ思っている。しかし、大人にはよくても数字の読めない子供には全く適していない。
だからといって、アナログならよいともいえない。少なくとも今のアナログはそれほどわかりやすくない。短針で時間を、長針で分を示す方法は、針の指す位置に書かれた数字を読めなければ理解できない。
いっそ数字が全くない時計を考えたほうがよいだろう。そこで、考えてみた。
まず、時間を大まかに示すなら昼と夜に対応させ、白い背景と黒い背景に塗り分けるとよいだろう。そして太陽の動きに合わせて場所もずらした方がよい。
また、白だけでなく虹のようなグラデーションを使えば、もっと細かい時間を色で識別できる。例えば、水色(6:00-8:00)、緑(8:00-10:00)、黄色(10:00-12:00)、橙(12:00-14:00)、赤(14:00-16:00)、紫(16:00-18:00)のようにする。ただ、この色わけでは午後のおやつの時間があいまいになる。補助線を引くこともできるが、色を変えてもよい。
色で識別する方法では、さらにグラデーションを細かく変化させると細かな時間にも対応できる。また、おおまかな時間でよければ針も一切必要ない。
この方法の問題点は、針の読み方を覚えられないことだ。あくまで時間感覚をつかむことで、文字盤の読み方は別の問題とする。

電子ピアノのタッチ

電子ピアノは本物のピアノに比べ多くの利点を持つ。しかし、同時にまた欠点もある。
1つの欠点はタッチが軽いことだ。ピアノを子供の教育ツールとして考えた場合、ピアノに忠実な多少重めのタッチも重要な特徴になる。
どうやらタッチではローランド製の電子ピアノが本物のピアノに近いらしい。しかし、それでもまだ軽いという人もいる。
機械的に再現されたタッチは変化をつけにくい。そこで電子的にタッチを制御する方式がよいように思える。すべての電子ピアノに導入できるかわからないが、一定価格帯以上の(つまり本格的な)電子ピアノには必須の機能だろう。
今後、ますます本物に近い、そして本物を超えるほど便利な(例えば可変長タッチの)電子ピアノができると面白いと思う。

2008年12月18日木曜日

多人数対応の無線基地局

市販のWiFi基地局は少人数を前提にしている。せいぜい30名がよいところだ。20名あるいは10名以下でなければまともな通信はできないという話も聞く。製品によっても用途によっても異なるだろうが、これでは不便だ。
イベントなどでは多数の参加者をできるだけ少ない基地局で賄いたい。最低100人はサポートしてほしい。できれば300人くらいまでサポートしてほしいところだ。
しかし、100人くらいなら複数のチャンネルを使い分ければ、なんとかなるかもしれないが、300人となると基地局の問題だけでなく、WiFiの仕様も問題となる。もう少し制限を緩めると、同じハードであればデバイスドライバを入れ替えてもよいことにする。それなら独自プロトコルを利用できるので、耐性の高い新たな方式を模索できるだろう。
このような用途は、市場として小さいかもしれないが、確かに存在する。ぜひ、企業の方はそのような市場にも目を向けていただきたい。

2008年12月16日火曜日

破綻後のビッグ3こそ驚異

ビッグ3は救済されるかもしれないが、その場合は依然として競争力は芳しくないままだ。そのようなビッグ3はそれほど脅威ではない。
しかし、いったん破たんした後、過去のしがらみを捨て去って再生したビッグ3は真の脅威となるかもしれない。
そもそもアメリカ企業に強い開発力がある。事実、科学やソフトウェアの世界では、日本はアメリカに全く歯が立たない。そして、現代の車は次第に電子化・ソフト化されている。
独自に進化した日本の携帯も後発のiPhoneやAndroidにあっさり抜かれるかもしれない。自動車でも同じことが起きるかもしれない。
日本の自動車メーカーは、ビッグ3が救済されないことを仮定したシナリオで行動すべきだろう。

2008年12月5日金曜日

Google SVでドアツードアのナビを

カーナビは便利だが、まだ物足りない。住所を入すれば、確かにその付近まで行くが、入り口と異なる道に案内することがある。実際、家はタクシーが裏口に来ることが多い。裏口があればよいが、ない場合は表口まで道案内しなければならない。カーナビがあるのに役に立たない。
このような不便をなくすには住所と入り口を関連づける必要がある。しかし、一般の地図には入り口まで記載されていない。そこで入り口情報を手作業で関連づける必要がある。これはかなりの手間だ。コストもかかる。
そこで、Google SVのビデオを解析することで入り口を見つけることができるのではないかと考えた。Google SVには何かと問題が多いが、役立つ情報を提供してくれることは間違いない。

グループウェアとGoogleカレンダー

Googleカレンダーを中心としたスケジュールの同期が一般的になってきているように思える。
その中で囲い込みをしているグループウェアだけが不便になってきている。
職場でGaroonを使うのだが、Googleカレンダーと同期できずに不便を感じている。現在のようなグループウェアならGoogle Appsで代替できてしまう。もっと有意義な機能を充実させなければならないだろう。

Google Readerのデザイン

Google Readerのデザインが変わったようだ。
Gmailのデザインも最近変わったばかりだが、Google ReaderもGmailのクラシックに近いデザインになっているようだ。
まだ、テンプレートを変更できるようにはなっていないようだが、近いうちにテンプレートが登場するかもしれない。
Googleのツールは統一感を増しているようだ。このような緩やかな統合は他の会社でもまねするとよいかもしれない。

2008年12月4日木曜日

カレンダー同期

スケジュール管理にはまだまだ問題が多い。
しかし、ようやく使えるレベルになってきた。
基本的にGoogleカレンダーを中心とする。
WindowsではGoogle Calendar Syncを用いてOutlookと同期する。Outlookなのがいまいちだが、他に選択肢がないのも確かだ。また、PDAはActive Syncを用いてOutlookと同期する。この同期もいまいち不確かなのだが、気をつければそれなりに使える。
MacではCalaborationでiCalと同期する。もっともiCalはほとんど使っていないのだが。
いずれにせよ、このような方法ですべてのマシンでカレンダーを同期できる。
後は使い勝手をいかによくしていくかだ。

2008年12月3日水曜日

折りたためる牛乳パック

牛乳パックは、飲み終わった後、リサイクルするために、切り広げて重ねることになっている。このような方法は多くの自治体で共通していることだろう。しかし、わざわざ切って広げるというのは、かなり面倒なことだ。それだけでリサイクルが進まない原因ともいえる。
切り広げる必要のない牛乳パックの開発は十分意味がある。そこで、折りたためる牛乳パックを提案したい。事前に折り目をつけておき、回収時にたたむだけでよくする。折り目は紙袋と同じようにすればよい。また、重ねたときおり曲がると不具合があることがある。しかし、牛乳が入っていれば自重で自然と広がるので問題ないだろう。

SkyDrive容量増

今日、SkyDriveの容量が5GBから25GBに増量していることを確認した。
それとともにインターフェースが刷新された。心持ち速くなったような気がする。
まだまだ文句もあるのだが、これは素直に喜ぶべきニュースだろう。
小さな容量のサービスを有料で提供している弱小プロバイダはクラウドの前に手も足も出ないだろう。いよいよ淘汰の時代が始まった。

2008年12月1日月曜日

電車のない鉄道会社

都心では地下鉄と私鉄の相互乗り入れが盛んだ。観測者の立場に依存するかもしれないが、どうも地下鉄側が一方的に私鉄の路線を走っているように思える。逆の例はまれなようだ。電車の構造に問題があるのかもしれない。
これは一種のアウトソーシングといえる。このような現象が起きるのは地下鉄と私鉄の双方にとってメリットがあるからだ。どちらにとっても人件費を抑制しながら利益を増やせる。ようは電車という資源を無駄なく使うことができるということだ。おかげで利用者は電車の本数が増えて便利になる。もっともコストを割ってまで電車を増発することはないので、利用者の増加が見込める場合に限られる。
これをさらに進めると電車を持たない私鉄が登場するかもしれない。私鉄側は電車の開発コストと人件費をすべて省略できる。鉄道会社にとって重要なのは、路線の土地だけだ。競合他社は土地を取得しない限り存在しない。それは不可能に近いので独占的に利益を得られる。公害へ向かう私鉄に事実上の敵はいない。JRと重複していなければそれでよい。しかし、地下鉄は今後も路線が増える可能性があり、電車の開発や運転手の確保などが必要だ。その経営資源を有効に活用するには近郊への運行もする必要がある。その利益を競争力確保にあてる必要があるからだ。だとすれば、両者の思惑が一致し、全面的に運行を依頼する可能性も皆無ではない。
もっとも、地下鉄も自社の経営が一番であるから、資源を有効に活用できないほど遠方へ送るわけにはいかない。よって、都心近郊の各駅に使われることが多い。もう少し発展すると郊外への特急にも使われるかもしれない。

グリッドのビジネスモデル

グリッドのソリューションを提供する会社は少なくない。名だたる会社の多くはグリッドソリューションを持つ。しかし、現実に即したモデルでないことが多い。例えば、ノードライセンスだ。
利用者の立場からいえば、ノードごとに課金されるのではスケールメリットが出ない。そのようなサービスを利用者が選択するはずがない。よって、ビジネスは成立しない。ノードライセンスは開発者側の都合に過ぎない。サーバライセンスにするべきだろう。
ノードごとにソフトをインストールするので、ソフトの利用料という考えから課金は当然と思っているのかもしれない。しかし、売れないものを作っても仕方ない。それならば、OSSにしてしまった方がよい。
実際、社内グリッドでは、ノードは資源を提供する立場にある。しかも、同じ社内の資産である。自分のものを他人に金を払ってまで使わせてもらわなければならないとはどうしたことか?一般アプリケーションはそのサービスに対して対価を払う。しかし、グリッドの場合、そのサービス自身は利用者の資源を前提とする。もっとも一般アプリも資源は使う。おそらく、その差はアプリがサービス中心なのに対して、グリッドが資源中心であることだろう。グリッド自体は特に何らかのサービスを提供してくれるわけではない。資源を統合してくれるだけだ。あるいは空いている場所を見つけてくれるだけといってもよい。それをどう使うかはユーザ次第だ。空いている資源とは、使っていない資源であり、不要なものだ。不要なものにあらかじめ金を払っておくということに抵抗がある。その投資は使われなければ全くの無駄になる。
こだわり過ぎと思うかもしれないが、世の中にはノード課金のないグリッドもある。それらに比べるとどうしてもノード課金型のグリッドは見劣りする。

紙のフタ、ストロー、マドラー

ファストフーデではプラスチックのフタ、ストロー、マドラーを分別している。本当に分別しているかどうかは定かでないが、少なくともゴミ箱の入り口を分けてはいる。
しかし、これらを分別するのは結構面倒だ。セルフサービスだから客が分別することになるが、それを客に要求するということ自体、サービスの低下だろう。もっとも、だからといって分別しなくてよいということでもない。確かに資源を回収することは重要だ。
それならば分別しなくてよい容器を考えればよい。紙とプラスチックのどちらがよいかははっきり結論が出ているわけではない。単純に考えるとプラスチックは石油を消費するように思える。しかし、紙の製造にも石油は使われるし、プラスチックにもバイオプラスチックがある。どちらでもよいが、両方を含めてここでは紙ということにしておこう。
コップが紙なのだからフタやストロー、マドラーが紙でできないはずはない。マドラーは比較的単純でもよいが、他は形状が複雑だ。紙の加工技術が重要になるだろう。それが不可能ならバイオプラスチックを使うしかない。
重要なのはいずれもリサイクルが不要であることだ。言い方を変えれば自然がリサイクルできる原料を使う方がよいということだ。

2008年11月28日金曜日

Yahoo百科事典

百貨店の苦戦は広く知られているが、百科事典も苦戦している。もちろんWikipediaの影響が大きい。
そこで、とうとう広告収入を当て込み「Yahoo百科事典」になってしまった。
さすがに商品だけあって体裁はとてもきれいだ。しかし、正直内容はWikipediaにかなわないように思える。やはり個人の力が集団に勝ることはないのだろう。

2008年11月26日水曜日

すべての菓子はケーキを目指す

表題の「すべての(甘い)菓子はケーキを目指す」というのが持論だ。
まず、アイスで、ハーゲンダッツの戦略などを見てそう思った。
次に、最近チョコレートがケーキ化しているように思える。それで確信が強まった。
おそらく飴、キャンディ、キャラメルなどもケーキ化していくような気がする。
しかし、すべての菓子がケーキになってしまったら、そこで壁にぶつかる。ケーキ化戦略も永遠には続かない。

OpenOfficeは科研費マクロから

オープンソースを使うと経費を削減できるということは、ある程度わかっている。移行費用などが問題だが、一時的なものだ。実際に、オープンソースを活用している自治体もある。
オープンソースの中でもOpenOfficeはもっとも経費削減効果が見込めるソフトだ。もっとも広い需要に対処できるからだ。しかし、MS Officeの壁は高い。簡単には乗り越えられない。
両方に対応するという方式では経費は削減できない。しかし、最近ではOpenOfficeの全面採用に一歩踏み出す自治体も出てきた。
これらの経費削減効果が本当だとしたら他の組織でもまねするべきだろう。例えば、大学では多くの文書を作成する。レポートもその一つだ。学生にとって無料のOpenOfficeを利用できるメリットは大きい。
しかし、大学ではそれほどOpenOfficeは普及していない。その理由の1つは科研費にあるのではないかと思われる。大学の研究予算の多くは科研費に依存している。しかし、科研費の書類はMS Officeか、一太郎しかサポートしていない。
もはや一太郎よりOpenOfficeの方が普及しているといえるだろう。一太郎サポートは国産ソフト支援のような意味合いがあるが、もはやほとんど意味がない。むしろ、不必要な経費を消費しているだけだ。逆に、MS OfficeにはOpenOfficeのファイル形式(ODF)を読み書きする機能があるので、ODFで統一することも考えられる。
これは簡単だが、かはり波及効果は高い政策だと思う。

2008年11月25日火曜日

FAXサービス

FAXはレガシーサービスだが、なかなかなくならない。無理になくす必要はないかもしれないが、紙を無駄にするサービスは積極的になくした方がよいだろう。
FAXをメールに転送するのが最も現実的な方法だろう。一部のFAXには、このような機能もある。しかし、需要がないのか、なかなか普及しない。FAXを転送する手間をかけるより、一気にFAXをなくす選択をしているのかもしれない。
家庭のFAXはそれでもよいが、業務用FAXとなると、なかなかなくせない。
電話線のキャリアが、FAXをメールに変換するサービスをしてはどうかと思う。電話だけで完結しないが、もはや全体がIP電話、あるいはNGNの時代だ。おかしな話ではないだろう。しかもFAX転送料が徴収できる。メーカーの利益は減るが、キャリアの利益は増える。キャリアがメーカーに義理立てする時代ではないだろう。この方式のメリットは、既存の電話番号そのままでFAXを受信できることだ。
もう1つの方法は、FAXそのものをIP経由に受信することだ。この場合、電話番号は変わるが、キャリアは関係ない。FAX番号は電話番号と異なるのが当たり前なので、違和感はない。
次の問題は、誰がそのようなサービスを行うかだが、Googleあたりが手を挙げないものかと期待している。Googleはメールやチャットを手がけている。FAXはそれらのイメージ版だ。
もっとも、Googleがメールやチャットを手がけるのは、コミュニケーションツールを拡充するためであり、レガシーコミュニケーションを延命させるためではない。その点からすると手がけることはないのかもしれない。FAXを使わなくても、ホワイトボードサービスがあれば、かなりの部分を代用できる。しかし、正確にはFAXとホワイトボードは異なる。
誰もが無料でFAXを使える社会というのは、とても便利だ。たとえば、町内会の連絡などもFAXで済ませることができる。紙を無駄にしない仮想FAXなら、なおさらよい。
FAXを取り出す機器がない場合、郵送でまとめて印刷を届けてくれるサービスがあるとよい。即時性は犠牲になるが、運用コストは十分低い。

CPUとマイクロタービン

半分冗談、でももしかしたら本気かもというネタ。
CPUを冷却するために水冷という方法がある。通常は、液体を保持したままにするが、(まだ実用化されていないが)気化熱で冷却する方式もある。
すると、蒸気が発生するわけで、一種の蒸気機関ができてしまう。単に気化して終わりではもったいないので、そこからさらにエネルギーを得ようというわけだ。そのためにはマイクロタービンが必要だ。

Macの画面共有でホストを一覧表示する方法

複数のマシンを使うのでMac OS Xの画面共有は重宝している。しかし、標準の画面共有は接続先をいちいち入力しなければならないので面倒だ。気の利いたフリーソフトなら一覧表示してくれるだろう。そのような方法がないか探していたら、ここ(http://doubleko.blog18.fc2.com/blog-entry-3255.html)に方法が掲載されていた。
具体的には以下のコマンドを実行すればよいらしい。
$ defaults write com.apple.ScreenSharing ShowBonjourBrowser_Debug 1
(ちなみに$はプロンプト)
このdefaultsというコマンドは様々な初期設定を管理するものらしい。まだ使いこなしていない。

2008年11月20日木曜日

携帯、PCの飽和

携帯キャリアは戦略を変えつつある。
既にドコモは販売台数が減少しても利益を増加させている。携帯が飽和し、買い替え需要が低下しているため、携帯そのものを販売することで利益を上げることが困難となっている。
これに続きパソコン市場も飽和しつつある。すでに売れ筋は低価格ミニノートに移っている。これは2台目重要だ。つまり、1台目需要は一巡してしまったということだ。
時を合わせて、新たな市場の担い手になる子供たちへは携帯やパソコンを使わせない方がよいという議論が教育再生会議で進んでいる。そもそも若い世代の方が人口が少ないので、市場規模も小さい。
これからはパソコンも単純な販売戦略から脱却する必要がある。しかし、携帯のようにキャリアで稼ぐことはできない。もっとも多くのメーカーはプロバイダーを兼ねている。キャリアで稼ぐ道がないとはいえない。しかし、大した規模ではない。
残された道はサービスしかない。AppleのMobileMeに該当するサービスだろう。しかし、PCで同じサービスをするならMicrosoftに勝てるはずがない。

2008年11月19日水曜日

Windowsムービーメーカー

デジカメでビデオを撮影したところファイルサイズが大きすぎてオンラインストレージに保存できなかった。たいていのオンラインストレージは50MBが上限となっている。
そこで、このビデオファイル(.AVI)をもっと高圧縮の形式に変換したいと考えたが、あいにくとよいソフトがない。探せば見つかるだろうが、いろいろ迷っているうちに時間ばかり過ぎてしまう。
そんなときには、Windows標準のツールが役立つ。WindowsムービーメーカーはWindows標準のビデオ編集ソフトだ。もちろん無料である。
AVIファイルを選択して、WMVファイルとして保存するだけで、大幅にファイルサイズが小さくなる。デジカメのビデオも最初からこのくらいして欲しいところだ。
280MBのファイルが60MBに圧縮された。このままでは50MBを超えてしまう。そこで、シーンを分割して再編集する。その結果、50MB未満の2つのファイルに分けることができた。
それ以外の小さなファイルは単独で変換しただけで50MB以内に収まる。
単なるコーデック変換でなく、編集もできるので便利だ。無料のソフトだから少々侮っていたが、かなり使えることがわかった。

ウィンドウの操作

WindowsにしろMac OSにしろGnome/Linuxにしろ、現在のPCはウィンドウの操作で成り立っている。しかし、ウィンドウ操作が万全とは限らない。
例えば、Windowsを使っていると、タイトルバーが隠れてしまったときにどう対処すればよいかわからなくなってしまう。元々移動するにはタイトルバーが必要なので、そのタイトルバーが隠れてしまうこと自体想定していないように思える。しかし、実際にはいくらでもタイトルバーが隠れることはある。例えば、マルチディスプレイを使っているとき、ディスプレイのサイズが異なるとタイトルバーがディスプレイの範囲に含まれないことがある。これがOSのバグといえるかどうかは微妙だが、OSはOperating System、すなわち操作するためのソフトであるから、操作できない状況に陥るようでは欠陥と考えられる。
タスクバーから移動を選択しても、マウスで選択しなければならないのは変わらない。
解決策の一つはウィンドウの自動再配置だろう。フリーウェアには該当するソフトもあるが、OS自身にないのは解せない。

2008年11月18日火曜日

ditaaのWeb I/F

ditaaは便利そうだ。
常日頃PDAでメモをしている人間にとって、図形をテキストで書けることはありがたい。しかも、同じ図をPowerPointなどで書こうと思ったら結構手間がかかる。
しかし、ditaaを常時携帯する訳にもいかない。そこで、Webインターフェースを作成してみた。
シンプルだが、それなりに使える。
http://133.79.93.128/e-univ/e-draw/

木の成長を考慮しない土木工事

工事の後で、成長した木がそれを壊していることがよくある。
このような工事がなされるのは、木の成長を考慮していないからだろう。ある程度は考慮しているのかもしれないが、木の成長が予想を超えているのかもしれない。しかし、それは考慮していないといえるだろう。
土木の分野に詳しくないのでよくわからないが、木の成長を全く考慮していないということはないだろう。しかし、十分に考慮されているとはいえないように思える。
せっかく工事しても数年後に壊れるようでは意味がない。無駄な投資ともいえる。特に税金を使った土木工事では無駄を避けるべきだ。そのためには周囲の環境変化を十分に考慮した計画を立てる必要がある。
これは工事施工者の問題というより工事を計画・立案する側の問題と言える。現場にどのような樹木があるかを(図面だけでなく)少なくとも目で確認して計画する必要がある。当たり舞のことに思えるが、どうもそれがなされていないように思える。

2008年11月14日金曜日

冬のグリッド

冬はグリッドの季節かもしれない。グリッドをするためにはPCを24時間つけっぱなしにしておく必要がある。
夏はPCの熱を冷やすためにクーラーを使わなければならない。しかし、冬はPCの熱も暖房になる。
もちろん暖房としてPCを使うのは正しい方法ではない。いうなれば電熱器で暖房しているようなものだから、エネルギー効率が良くない。
しかし、エアコンの熱風より快適だという人もいるかもしれない。
いずれにせよ、冬は夏より遠慮せずにPCを使える季節といってよいだろう。

Gmailのビデオチャット

Gmailにビデオチャットの機能がついた。
これはもろにマシンパワーに依存する。HP miniでは会話にならなかった。
そう考えるといわゆる低価格ミニノートの多くにビデオカメラがついているが、あれは何お役に立つのだろうと不思議に思う。
ローカルだけなら問題ないのかもしれない。しかし、Wi-Fiでの会話を当然のように前提としたものだろう。

SkyDriveが25GBに

SkyDriveが25GBになるという。5GBから一挙に5倍の容量アップだ。これはうれしい。
もっとも、まだ5GBも十分に使っているとはいえなかった。しかし、デジカメの写真をアップしようとすると5GBでは足りなかったのでためらっていたところではある。欲を言えばきりがないが、デジカメで写真を撮っていると2ヶ月で2GB使う。もちろん、人によって違うだろう。すでにたまっている分だけで約30GBになっている。だから、25GBでも足りない。しかし、また近い将来5倍に増えてくれたら、完全に足りるだろう。
しかし、そうなったらいよいよインターフェースが課題となる。また、1ファイル50MBの制約も解消して欲しいところだ。デジカメの中にはビデオも含まれる。ビデオは50MBでは全く足りない。せめて300MBにして欲しい。

2008年11月11日火曜日

Windowsのコピー機能

Windows(だけでなくいわゆるWIMP GUI)は簡単にフォルダのコピーができるのでありがたい。
しかし、細かいところで不便なことがある。
例えば、フォルダをコピーしていて、1つのコピーの失敗のために全体のコピーが失敗してしまう。ある意味では、安全策なのだろうが、もう少し細かくケアしてほしい。
例えば、コピーを始める前に失敗しそうな候補を選んでくれるとか、あるいはコピーした後に失敗した候補を示してくれるとか、いくらでも工夫はありそうだ。
3D I/Fも結構だが、基本的な操作をきちんとできるようにしてほしい。

2008年11月9日日曜日

古いPostScriptファイルをPDFに変換する

PDF以前のファイルをPS形式で保存していた。
これをPDFに変換することができずに困っている。
Acrobat ReaderなどはPSファイルをPDFに変換する機能を持っているが、フォントがあることが前提だ。フォントがないとPDF変換が失敗する。
しかし、もともとPSにフォントを埋め込むことはないので、通常の手段では変換できない。
無理やりフォントを置き換える必要があるが、これを自動的に行ってくれるソフトがあるとうれしい。
逆にいえばそのようなソフトを作れば小さないがらも需要が存在するだろう。

2008年11月7日金曜日

プリンタに確実かつ即時のキャンセルを

プリンタを使っていると間違って印刷してしまうことがある。
あわててキャンセルしても、なかなか止まらず無駄な紙が出てくるのを黙って待っていなければならない。このような経験は少なくないだろう。
このような無駄は直ちになくすべきだ。
プリンタのエンジンもキャンセルを感知したら直ちに印刷中止しなければならない。感知が遅いならキャンセル指令を優先的に扱う必要があるだろう。データ転送よりコマンド転送を優先する仕組みが必要だ。

プラットフォームに依存しないストリーミングを

Yahooをはじめとして多くのストリーミングはIEに依存している。あるいはWindows Mediaに依存している。Windowsだけならそれでもよいが(あるいは、携帯でもそれでよいのかもしれないが)、その他のプラットフォームの利用者が利用できないというのは、利用者にとっても提供者にとっても損だ。プラットフォームに依存しないストリーミングが必要だ。
一歩譲ってプラットフォームに依存してもよい。その場合はプラットフォームの種類に応じてコーデックが必要になる。それは無駄といえば無駄だ。もっとも利用者が特殊なソフトをインストールしなければならないようでは不便なので、インストールなしに使えるためにサーバ側が努力するというのは理解できる。
YouTubeのようなFlashベースは完全なストリーミングとはいえないので、採用されないだろう。これらはストリーミングというより正確にはダウンロードだ。それではコンテンツを保護できない。
もっともDRM付きでダウンロードするという方法も候補からはずすことはできない。

Yahoo!ブリーフケースの有料化

Yahoo!ブリーフケースが有料化になる。それに伴い既存の無料会員は使えなくなる。
Yahooは積極的に有料化戦略をとり、インターネット事業を黒字化してきた。しかし、過去に開発した無料サービスが重荷となっているのだろう。
率直にいってYahooブリーフケースは使い物にならない。Yahooブリーフケースより容量の大きなSkyDriveでさえ無料なのだ。ブリーフケースを有料化する意味があるのか極めて疑わしい。有料化されたブリーフケースでさえ無料のSkyDriveに劣る。これで何をサービスするつもりなのだろう。
要はプレミアムかBBへの乗り換えを促進し、無駄な資源を節約しようということだろう。一種の地上げないし立ち退き要求ということだろう。もっとも無料のサービスをいつやめても文句を言われる筋合いでないことは確かだ。しかし、Yahooの無料サービスはいずれも過去のものとなっている。これからどうやって集客するのだろう。
もしかしたら、インターネット自体がすでに飽和しているという認識なのかもしれない。あるいはもうかる携帯へ資源をシフトさせたいという考えかもしれない。いずれにせよYahooがインターネットから消える日も遠くないような気がする。

2008年11月6日木曜日

Offirioの縦横ソートがすばらしい

新しいOffirioには縦横ソートの機能がある。これは個人的に待ち望んでいた機能だ。
大量の印刷をしてソートしたいとき、既存のソーターではせいぜい20部が限界だった。これでは使い物にならない。
それに対して縦横ソートは事実上無限のソートが可能だ。単に縦と横に印刷を分けているだけなのだが、それで十分だ。大げさなソーター機械も必要ない。
このようなちょっとしたアイデアが今までなかったのが不思議なくらいだ。
もっとも、これには理由がある。用紙を縦置きと横置きできるトレーが2段必要だからだ。普及品の価格帯では難しい。しかし、大型コピー機のようなおおげさなものでなくても十分だという点に意義がある。

Appleはガラパゴス

日本の携帯はガラパゴス的な進化を遂げているといわれる。しかし、ガラパゴスといえばAppleだろう。
AppleのPCは他のPCと明らかに違う。何しろOSからHWまで異なるのだ。最近でこそIntelのCPUをのせたが、それまではCPUすら違っていた。そのために一時期は経営が傾いていたこともあった。Jobsが戻り、経営は立ち直ったが、独自路線は変わらない。
Appleはガラパゴス戦略で成功した会社といえる。しかし、これが日本の携帯に通用するかどうかは疑問だ。
まず、Appleには根強いファンがいる。日本の携帯にはいない。AppleのPCはガラパゴスでも、性能は良い(デザインもよい)。それがファンを満足させる。その点は日本の携帯も同じかもしれない。AppleのPCはその独自性故に極めて高い。ULCPCなど眼中にない。その利益率がガラパゴス戦略を支えている。決してキャリアの収益によるものではない。そもそもPCにキャリアなどないのだから。
それでもAppleはMobileMeなどでキャリアに近いビジネスモデルを採用している。これが利便性に結びつくのは確かだが、正直姑息な気もする。これだけ高いPCを売っていながら、さらに利用料まで取るのは、二重徴収しているような気になる。
もし日本の携帯メーカーが高い携帯を売っても、消費者が喜んで買うようなら本物のガラパゴスだろう。しかし、ドコモにしても減収増益だ。すなわち携帯は売れないが、販売手数料を圧縮して利益を出している。つまり、売れない携帯を作っているということだ。
今後はメーカーもキャリアに頼る携帯開発ではなく独自の生き残り戦略が必要だろう。そのときAppleが見本になるかもしれない。しかし、すでにAppleはiPhoneを擁するライバルでもある。ライバルのまねをしているようでは勝てないだろう。

2008年11月3日月曜日

ダウンロード違法化とブロックアクセス

違法コンテンツのダウンロード違法化へと進んでいる。しかし、グレイゾーンがありそうで、その線引きが明確でない点に不安が残る。合法コンテンツのダウンロードまで違法扱いされないことを願いたい。
ダウンロード違法化では、ストリーミングとダウンロードが区別されるという。前者は合法だが、後者は違法となるらしい。しかし、両者の差は微妙だ。
リモートアクセスモデルには、ダウンロード/アップロードモデルとブロックアクセスモデルの2通りがある。ダウンロード/アップロードモデルでは、ファイルをダウンロードし、修正したのちアップロードする。すなわち部分的なアクセスはなく、常に全体をアクセスする。これからファイルが巨大化する中でダウンロード/アップロードモデルは限界がある。一方、ブロックアクセスモデルはファイルの一部をブロック単位でアクセスする。一部を変更するだけなら全体をダウンロードする必要はない。
ストリーミングは保存しないだけでダウンロードを行っている。それが合法ならばブロックアクセスは完全に合法だろう。よって、ダウンロード違法化が決まれば、既存サービスの多くをブロックアクセスへ変更する動きが生じるかもしれない。すべてのアプリケーションがストリーミングできるわけではない。それに対してほとんどのアプリケーションはブロックアクセスに変更できる。

VOCALOIDで朗読

VOCALOIDの応用を歌だけに留めておくのはもったいない。
歌以外に朗読にも応用できるのではないだろうか?
ただし、今のままで使えるとは限らない。朗読用のVOCALOIDができても、ある程度市場はあるのではないかということだ。
例えば、音声合成で原稿を読み上げるPodcastがある。今の音声合成Podcastはとてもひどい。抑揚と音のつながりが極めて不自然だ。これはスムーズに朗読できるとなればニュース原稿を読み上げる仮想アナウンサーにもなる。ゲームにも使えるだろう。キャラクタのしゃべりをVOCALOIDルーチンにまかせてもよい。

学会のサイト運営

学会では多くのサイトを運営している。学会本体のサイトの他に研究会という単位でもサイトを運営している。さらにイベントごとにサイトを構築する。このように多数のサイトが存在するとサイトの管理だけでも大きな問題となる。
1つの問題点はコストだ。サイトごとにレンタルサーバを使えば膨大なものになる。この不景気によけいなコストを支払う余力はどこにもない。もう1つの問題は管理者の手間だ。レンタルサーバは自由度が高い反面、多くの手間をかける必要がある。CMSで楽をすることもできるが、そもそもCMS自体をインストールする必要があり、バージョンアップにも対応する必要がある。これは無視できない労力となる。運営はボランティアで行われているので、誰も強制はできない。スキルとしては十分なものを持っていても、運営にかける時間がない。
このような問題を解決する1つの方法はGoogleなどの無料のサービスを利用することだと考える。アカウント管理はGoogleアカウント、メーリングリストはGoogleグループ、サイトもGoogleサイトで実現できる。多くの場合は、これだけで十分だろう。
しかし、細かいところになると不満がない訳ではない。無料なので不満を言うべき筋合いではないのだが、もう少し機能が増えると相対的に安ければ有料でもよいと思える。
例えば、コンテンツの一部にアクセスするメンバーを限定したい。例えば、イベントでは参加者と運営者の区別が必要になる。参加者に運営用のコンテンツが見えてはならない。これを別のサイトで管理することも可能だが、そして現在はそれ以外の対応は考えられないが、これはかなり面倒だ。
おまけにGoogle Scholarと連動して査読もできるとうれしい。もっともこれはかなり虫のよい話かもしれない。しかし、これができればGoogleに論文が集約されることになり、引用率の高い論文が収録されれば広告としての価値も高い。全くの無駄とはいえないだろう。

Google DocsによるPDFの共有

Google Docsは便利だ。しかし、共有機能には問題がある。
多くのGoogleのサービスには共有機能があるが、Google Docsの共有機能はグループにも対応している点で大変優れている。しかし、なぜかPDFだけはグループ共有ができない。この一貫性に欠けた対応が不思議だ。
しかし、内部の仕組みを想像すればそれほど不思議ではない。PDFは後付けの機能なので画面自体も整合性がとれていない。そのため、共有機能も不十分なのだろう。しかし、この不具合はいずれ解消されると信じている。

World Community Grid

World Community Gridはかなりよくできたグリッドポータルだ。BOINCで気軽に参加できる。
しかし、統計を更新する間、全くアクセスできなくなってしまうのは問題だ。せめて、過去のページを表示し、「後何時間で更新されます」とメッセージを表示すればよいのにと思う。
それ以外は大変よくできたシステムだと思う。

2008年11月2日日曜日

普通紙マークシート

これも新しいアイデアではない。古くからあるテーマだがなかなか実現されないもののひとつだ。
マークシートは専用紙のためにコストが高い。普通紙で印刷できるマークシートがあるとよい。
問題はスキャナとOCRにある。普通紙は折れたり曲がったりするので、読み取りの失敗が多くなる。その分手間と時間がかかる。寛容なスキャナが必要だろう。また、マークと枠が同一色になるため、それらの区別が難しい。
このようなマークシートが早く実用化されることを期待している。

省資源コピー

厚い資料をコピーするとき、ふたを下げられずにコピーに黒い縁を作ることがある。
これはトナーの無駄だ。画像処理で白色化できそうに思える。
そうすればコピーもきれいになるし、資源の無駄もなくなる。
これは新しいアイデアではないだろうが、実現している例を知らない。

2008年10月29日水曜日

就職氷河期再び

来年から再び就職氷河期が始まる。
今の大学3年生は運が悪かった。今年はバブル期の再来といわれる就職天国だったが、一転して冬の時代となりそうだ。
世界経済の悪化の影響から企業は経費削減へ乗り出す。最大の経費削減は人件費の抑制だ。大量の退職者と最小限の新規雇用で人件費は大幅に抑制される。しかし、スキルの伝承など大きな課題も残る。もしかしたら、この雇用抑制が日本のモノづくりの力を弱める切り札となってしまうかもしれない。
就職氷河期はこれから3年続くと言われている。逆にいえば3年間は就職より自分のスキルを磨く時間と考えたほうがよいかもしれない。氷河期に就職した学生は、そうでない学生と比べてかなり損をしているように思える。長い人生から見れば氷河期に就職に固執することは賢明とはいえないかもしれない。雪解けを待って就職するのも1つの方法だろう。

2008年10月27日月曜日

視野をキャプチャ

以前、イヤホンをキャプチャする話をした。
今回は、目で見る映像をそのままキャプチャできないかという話だ。
残念ながらビデオを用いる限り、それほど広い視野をキャプチャすることは困難だ。魚眼レンズのようなものを使うことも考えられるが、リアルタイムに精度よく変換できるかどうかわからない。
方法としては2つ考えられる。
1つは、現実と仮想のギャップをそのまま残して、普段は現実を優先し、録画を平行して行う方法だ。
もう1つは、現実をあえて仮想のレベルまで退化させて、常に仮想レベルの動画を見る方法だ。
前者のほうが利用者に健康面で負担が少ない。実際に行うとなれば前者だろう。しかし、前者ではよほど技術が進歩しない限り、現実と仮想は一致しない。その微妙なずれが、システム上の問題となるかもしれない。例えば、視野の隅で目にしたことを記憶していても、ビデオには映っていないかもしれない。もっとも正確に認識するためには視野中央でとらえる必要があるので、それほど大きな問題ではないかもしれない。むしろ、ずれのために利用者とシステムが異なる対象を認識してしまう可能性の方が問題かもしれない。
そのような微妙な応用のときだけ後者の方法が意味を持つ。
前者はユビキタス分野で行われているアプローチであり、後者は仮想現実で行われているアプローチといえるだろう。後者が停滞するのはもっともだ。

電子辞書+メモ帳

ポメラに関心があると述べた。
しかし、よく考えると電子辞書にメモ帳機能を加えたほうが見込みがあるように思える。理由は以下の通りだ。
(1) ポメラのキーボードが大きすぎることだ。機内で入力するには場所を取る。電車で手軽に広げるわけにはいかない。特に立ちながら入力はできない。コンパクトなキーで親指うちができたほうが便利だ。
(2) 機内で執筆する場合、搭乗時間の長い海外出張が前提だ。海外出張には当然辞書を持っていくだろう。荷物はなるべく軽くしたい。
(3) 電子辞書には足りない単語がある。特に専門用語はそうだ。それらの語を追加できれば辞書としての機能も高まる。単語登録でもよいが、イディオムなどをまとめるには、単純なメモ帳の方がよい。もちろん、メモ帳には検索機能がなければならない。本当はWikiを組み込んだ方がよいかもしれない。
(4) メモ帳が簡易学習帳にもなる。ノートを忘れたとき、電子辞書にメモすればよい。ただし、このような機能が加わると、辞書のみ持ち込み可の試験には使えないかもしれない。
(5) 電子辞書には確かな市場がある。それに対してポメラの市場は未知数だ。電子辞書にわずかな機能を加えたほうが2台分購入するより安い。

2008年10月26日日曜日

Googleドキュメントの最大ページ数

Googleドキュメントは便利でよく使う。最近ではPDFを閲覧するのに重宝している。
例えば、PDFの場合、ダウンロードしなくても、オンラインでページを閲覧できる。このような機能は一般的なオンラインストレージにはない。
しかし、制限が大きいのに困っている。
PDFでは、例え10MB以下でも最大100ページ(縮小100ページ、拡大90ページ)までしか表示できないようだ。200ページを超える文書をアップしても後半は読めない。もっとも、すべての文書で100頁の限界があるのか、特定の文書だけの限界なのかははっきりしない。少なくとも試した文書はすべて100ページで打ち切られた。
途中までしか表示されない文書をダウンロードしても、表示されない後半部分のページは残っている。データが失われたわけではないので、表示が制限されたのだと考えた。
確かに、プレビューをしている関係上、むやみにページが多いのは困るかもしれない。
有料サービスでは、このような制約はないのだろうか?

YouTubeよりPicasa

YouTubeは人気だが、経営的には芳しくない。そして今後も苦戦するだろう。それは投資と収益の関係から容易に想像できる。
Googleは基本的に広告で収入を得ている。そって収益はほぼ一定だ。テキストを中心とするGmailなどではそれで十分だった。しかし、テキストより格段に資源を消費する動画を扱うYouTubeでは対投資効果が大幅に下がる。極端な話、1/1000になるかもしれない。テキストはせいぜいキロ単位だが、動画は少なくともメガ単位だからだ。よって、1000倍の広告料が取れなければペイしない。これほどの差があると、ウルトラCのアイデアでもない限り挽回できない。
人気番組を自作し、TV局同様のCMを入れるぐらいしか思いつかない。
しかし、1:1000では勝負できなくても、1:10なら勝負になるかもしれない。そのような世界は静止画だ。そこでPicasaが重要になる。
静止画自体には動画ほどの娯楽性はない。そこで、どうやって静止画を楽しく見せるかという工夫が必要になる。ニコニコ動画のようなコメントも1つの方法かもしれないが、静止画には合わないだろう。
また、静止画の検索もテキストほど容易ではない。ビデオほどは難しくないかもしれないが、必ずしも容易とはいえない。ビデオは差分を取ると物体認識(というより輪郭の抽出)が比較的容易にできるが、静止画にはそのようなヒントがない。しかし、精度はともかく処理時間は間違いなくビデオより短い。
静止画を盛り上げることができれば新たな収入源になるだろう。容易ではないが、間違いなく次の方向であるはずだ。
もっとも、この理論でいえば、まだまだ未開拓のテキスト・サービスを考えたほうがよいという結論も同時に導かれる。テキスト・サービスもTwitterが苦戦しているようなので、決して場当たり的な思い付きではだめだといえる。

円高と観光客あるいは留学生の関係

今、円高が進んでいる。個人的にはチャンスだと思う。しかし、日本全体からすれば問題も多い。特に、観光や教育に与える影響は少なくない。
日本政府は観光客や留学生を倍増させようとしている。しかし、円高がある限り、それは困難だろう。
もちろん、円高に負けない魅力を作ることができればよいという理屈も成り立つ。しかし、もともと国際競争力の弱かった観光と教育に、円高の圧力が加わった状態では、全体としては無理だと言える。一部で倍増しても全体では、減少に歯止めをかけられない。
おそらく精いっぱい努力して現状維持がやっとだろう。その意味では、しばらくの間、これらの分野に大きな期待はできない。円高の影響がなくなるまで耐え忍ぶしかないだろう。

ポメラ

ポメラに注目している。
単なる文字入力だけの端末にすぎないが、単4電池で20時間持つという。これだけで十分だ。
なぜなら、使いたいシーンはただ一つ、飛行機の中で原稿を書くことだからだ。
ただし、このようなシーンで使うには、バックライトがないことなどが障害になる可能性はある。もっとも飛行機の中でもライトはある。他の人の迷惑を顧みなければ、やむを得ない急場には役立つだろう。
まだ、実際に購入して使ったわけではないので、本当に使えるかどうかわからない。

開発環境を内蔵した万能Webアプリ

Webアプリを開発するとき、フレームワークを用いてコードを減らす。さらに、コード量を減らすには、Webアプリ自身に開発環境を統合してしまう方法も考えられる。つまり、自分自身で進歩するシステムだ。
この方法では、配布時のコードは肥大化するが、今のストレージの進歩を考えれば、大きな問題ではない。
初歩的なブログやWikiも、開発コードではないが、データを管理するプログラムを内蔵している。その内蔵プログラムによって様々な表現を実現している。今度はプログラム自身をデータとして処理すればよい。さらに突き詰めればLispのようになるかもしれない。
ポイントは、対話的に開発できることだ。WebアプリならGUIレベルで対話できるようにしたい。

ネット万歩計

既にインターネットに接続する万歩計は存在する。USBタイプでPCに蓄積するタイプや携帯に内蔵するタイプなど様々考えられ、製品化されている。ここでは、そのようなネット万歩計の比較的簡単な試作法と応用について述べる。
万歩計には加速度センサが必要だ。加速度センサを備えたセンサは比較的安価に販売されている。もっとも通常の市販品よりはるかに高い。だから試作以外には使えない。例えば、Sun SPOTという製品がある。これを用いる場合は、子機の加速度センサのデータを受信する親機が近くになければならない。これも試作にしか使えない理由の一つだ。
次に、応用だが、個人で蓄積するのもよいが、複数人で共有し、競争するのも面白い。また、利用者間で共有する以外に、個人のデータ間で関連付けることも可能だ。例えば、加速度データに時刻印があれば、それを頼りにGPSなどと関連付け、場所と加速度の関係を調べることもできる。

Googleグループによるドキュメント共有

「Googleドキュメントとグループの連携」で、GoogleドキュメントをGoogleグループで共有できることを述べたが、具体的な方法を書いていなかった。
これがかなり便利に使えるため、今では欠かせない利用法になってきた。
ここで、ドキュメントの共有方法をまとめておく。
まず、Googleドキュメントがサポートする形式であれば、どの形式のファイルでもかまわない。これを選択して、共有ボタンを押す。
「このファイルを共有」画面で、「閲覧者」を選択する(共同編集したい場合には「共同編集者」を選択する。
グループのメールアドレスを招待欄に入力する。
権限オプションで、「誰でも招待メールを扱えるようにする」をチェックする。これが重要だ。
「閲覧者を招待する」ボタンを押す。
続く招待メールの送信はスキップしてもよい。

2008年10月24日金曜日

SDHCカード vs USBメモリHC

16GB以上のストレージとして何がよいか探している。
2つの候補がある、SDHCカードとUSBメモリだ。
ただし、SDHCカードは直接読み書きできるスロットを備えたPCは多くないので、USBカードリーダーと組み合わせる必要がある。SD自身にUSB端子を備える異色のカードもあるが、コストの点で候補から外れる。
今回、SDHCカード+USBカードリーダーとしてTranscend TS16GSDHC6-S5Wを使う。また、USBメモリとしてTranscend TS32GJFV20を使う。容量は、前者が16GB、後者は32GBなので、異なる。少し結果に影響があるかもしれない。
FDBENCHの結果は以下の通りだ。
TS16GSDHC6 R/W 14346KB/s, Copy 3525KB/s
TS32GJFV20 R/W 18342KB/s, Copy 2699KB/s
なお、R/WはシーケンシャルR/W+ランダムR/Wの平均、CopyはRead/Write/Deleteの繰り返しである。
結果は微妙だ。R/WとCopyで逆転している。言い換えれば、SDHCもUSBメモリなみに使えるということかもしれない。性能に差がないとなれば、価格で決まる。価格はUSBメモリの方が若干安い。その意味ではUSBメモリの方がよいかもしれない。
しかし、1つのUSBメモリでは足りなくなってくると、コンパクトなSDHCの魅力が高まる。

米英中でもPCより携帯

日本では既にPCより携帯を使う人の方が多い。インターネットにしても携帯で十分にできる。もっとも、その「十分」という意味は人によってかなり違うかもしれない。
IBMの調査では、米英中でも日本同様にPCより携帯でインターネットにアクセスしたいという人が半数に上ったらしい。これは日本からみれば「いまさら」という感じもする。しかし、日本はガラパゴスと揶揄されるほどの携帯先進国だ。他の国は日本の後ろ姿を見ているともいえる。もっとも、ガラパゴスは大きなリスクと裏腹だ。進化の方向を間違えると袋小路に入り込む。
しかし、今回の調査で、米英中の市場が日本同様にインターネットを志向する携帯を求めているなら、日本の携帯が活躍する余地はある。
ただし、米英中の市場が求めているのは、日本の携帯ではなく、特定のブランド、例えばiPhone, Androidかも知れない。その場合は、日本の携帯はやはりガラパゴスといわれたまま終わってしまうかもしれない。
どちらに転んでも損がないのは、携帯サイトかもしれない。サービスは携帯に依存しない。ただし、これも日本のサービスはかなり携帯に依存しているように思えるので、国際展開は望めないかもしれない。

Netbookはグリッドに向かない?

いわゆるNetbookが人気だ。Netbookとは低価格ミニノートのことだ。
従来のノートが平均20万円とすれば、netbookは5万円で買える。つまり、性能が同じなら、コストパフォーマンスは4倍も高い。
ここで、性能が同じならという前提が問題だ。性能は決して高くない。用途としては十分ではあるが、決して高性能ではない。
1つの証拠がある。
最近、BOINCに余剰時間を当てている。BOINCとは代表的なグリッド・ソフトのことだ。
BOINCでNetbookがどの程度使われるのか調べてみた。結果は、ほとんど使われなかった。使用した機種は初代Eee PCだ。SSDが4GBしかない。一応、4GB SDメモリもつけてある。これでBOINCのみを動かしてみたが、ほとんどタスクが割り当てられない。つまり、使える資源が少なすぎてグリッドの対象にならないということだ。
この結果から、すぐにすべてのnetbookがグリッドに適さないと結論付けるのは早計だ。Netbookにも普通のHDDが搭載されているものもある。ただし、HDDだけでは選べない。遅すぎる安いCPUを使っているものもある。
どのレベルのNetbookから使い物になるのか、今後も調べていく予定だ。

10Gから100Gへ

ネットワークの将来像は仕事柄注目している。
ITproの記事によると10Gビットイーサの市場規模が2008年に95億ドルに達するらしい。しかし、金額だけみても、どこまで普及するのかわからない。2008年現在10Gイーサは基幹以外には使われていない。1Gイーサが既に普及品となっているのに比べるとまだまだだ。すなわち、95億ドル市場とはその程度のものだということだろう。
この記事には続きがある。100Gは2013年頃に手頃になり、それまでは40Gが必要だとある。しかし、40Gが普及するといわれる2011年頃でも現在の10G同様に基幹以外には使われないだろう。だとすれば、100Gが普及するのを待って切り替えるというのも悪い方法ではない。
あまり根拠のない予想だが、10Gが一般ユーザレベルの普及品になるのは、早くても世代交代の進行する2011年だろう。2013年まで遅れても驚きはしない。
それからしばらくは10G時代を続ける必要があるので、末端と基幹の比率が1G-10Gと同じ、10G-100Gとなるまでは大きな変化は起きないだろう。中途半端な投資はあまり意味がない。

PHS300

E-mobileのUSBアダプタと接続できるPHS300という製品が紹介されていた。
これはPHSと接続する小型無線LAN APのE-mobile版といったところだ。PHSより速いので、ずっと実用的だ。
しかし、b-mobileができればもっとうれしい。
わざわざこれだけのためにE-mobileにする気はないので、少々残念だ。
しかし、やがてb-mobile版が出てくると思う。

2008年10月18日土曜日

Googleドキュメントとグループの連携

GoogleドキュメントはOfficeライクに使えるので、便利だ。Officeとのものと考えると不満はつきないが、割り切ればよい。
Googleドキュメントの便利さはオンラインで共有できることだ。マシンに依存しないので、マシンを使い分けるときに重宝する。
共有もできるが、相手もGoogleアカウントを持っていなければならない。そうでなければ、一般公開と同じことになる。
しかし、共有するにしても一人ずつ招待するのはかなり手間がかかる。グループのメンバーが多いときはなおさらだ。
そこで、Googleグループと関連づけし、グループのメンバーと共有する機能が欲しいところだ。メンバーが変われば自動的に共有者も変わって欲しい。

と、ここまで書いて、ふと思った。メールドレスで招待するならGoogleグループのメールアドレスが使えるのでは?と。
そこで、ヘルプを調べてみると、どうやらグループのメールでもよいらしい。つまり、このような気のは既にあるということだ。さすが、Google。投稿前に自己完結してしまった。

2008年10月16日木曜日

W05Kよりb-mobile

半年ほどW05Kを使っていたが、今日解約した。
b-mobileで十分だと結論したからだ。
使用時間が長くなるとW05Kの方が有利だが、そのようなことはあまりない。
自分の利用法では、普段はWiFiまたは有線が中心なのでモバイルすることは例外といってよい。
そのような場合、b-mobileで時間を買い足した方が安くなる。
もちろん、スピードも重要だ。W05Kよりb-mobileの方がずっと速い。
別の選択肢はE-mobileだが、こちらも魅力的だったが、エリアが限られるのでやめた。

メディアの進歩と金融不安

金融不安にメディアの影響はあるのだろうか?
確かにメディアが進歩すれば不安の種である情報の伝播も速い。
情報が不安を大きく煽ることもあるだろう。
もちろん、主な原因は別だ。
しかし、メディアが不安を増幅する作用があるなら、その影響が度の程度なのか、またその影響を中和するにはどうすればよいのか考える必要があるだろう。

初代iPod touchにカメラが?

初代iPod touchにはカメラはない。
しかし、ソフトウェアのアップデートでカメラデバイスとして認識されるようになってしまった。
iTunesで同期するとき、USBで接続するが、なぜかカメラとして認識される。
新しいiPod touchやiPhoneにはカメラがあるのだろうが、なぜ古いiPod touchまで誤認識するのだろう。
これは明らかにバグだろう。
と思っていたら、やっとわかった。
どうやら画面のスナップショットをとると、その画像をカメラの写真と認識するらしい。
自分ではスナップショットをとった覚えがないのだが、いつの間にか撮っていたらしい。

法を犯す技術と法を超える技術

法と技術が対立することがある。
(本人の意思とは無関係に)技術を悪用するものがいる。例えば、Winnyによる情報漏えいはWinny自身の性というよりウイルスの性かもしれないが、被害が出る。もっとも、Winnyの場合は、それ自体が違法なコンテンツを流通させる土壌にもなっている。これは利用者自身の倫理観の問題だが、技術によって違反が容易になるという側面は否定できない。
Winnyほどではないが音楽データの共有サービスなどグレイゾーンに位置するサービスは多い。しかし、いずれも不便な現状を少しでも便利にしたいという素直な欲求の表れでもある。
このような技術は法を犯す技術といえるだろう。ある程度、現存する法に抵触することを予想していながら、行われた行為でもある。
一方、現行法に照らし合わせると違法の疑いがあるような技術でも、人々の生活を激的に向上させる可能性のある技術がある。
そのような場合には、法を超える技術といってもよいのではないだろうか。
たとえば、SegwayやGoogle SVなどが該当するだろう。
Segwayは一般道を走れない。だからそれほど普及していないように見えるが、これである程度のスピードを出せれば立ち乗りバイクということだ。バイクは環境にやさしいと見直されている。ましてや電動なら文句のつけようがない。このような環境にやさしい乗り物には法的な配慮をしてもよいのではないかと思わせる。
また、Google SVは、日本のあちこちで物議を醸している。撮影した映像をそのまま使っているような点では、まだ技術の未熟さを感じさせるが、本来は理想の地図になっているはずだ。地図には多くの情報が欠落している。例えば、道路標識、道幅などだ。それ以外にもあるだろう。いずれも一目見ればすぐ分かる。だからストレートビューが重要だ。しかし、純粋に道だけが映るわけではなく、道に面した民家も映る。特に日本は道と民家の距離が近い。プライバシーの問題が発生しやすい。それでも功罪いずれが上回るかといえば、功が大きいだろう。

2008年10月14日火曜日

UI sync

同期しなければならないことはたくさんある。
ファイルの同期、メディアの同期はよくあることだが、デザインでは色や大きさの同期なども必要だ。
Webレンダリングエンジンの違いも大きな問題の一つだ。
そこで、レンダリングエンジンの違いを超えてユーザインターフェースを同期するシステムが必要ではないかと思う。
UIを記述する方法にも様々ある。ここは考えどころだ。まだどれがよいか迷っている。
一般的な方法としては仮想的なバッファウインドウに描画して、イメージレベルで比較するのが確実だろう。しかし、かなり遅くなるではないかと心配だ。
それぞれのレンダリングエンジンの特徴を分析して予測することが可能であれば、それが一番良さそうだ。

FirefoxでmailtoリンクからGmailを起動する

これはアイデアではなく、事実のメモだ。
mailtoリンクをクリックするとOutlookなどのメーラーが起動する。
これはFirefoxの環境設定で設定されているためだ。
Firefoxでは、環境設定でGmailを指定すれば、Gmailを起動できる。
いままで知らずに無駄な操作をしていた。
強いていえば、同じウインドウに表示するのではなく、新しいタブで表示したいのだが、そこまでのカスタマイズはできないようだ。

2008年10月11日土曜日

どこでもWi-Fi

ポータブルな無線LAN APとして「どこでもWi-Fi」は注目に値する。
こんな商品が前から欲しかった。
しかし、難点をいえばPHSであることだ。
通信速度とカバー範囲の両方で問題がある。
b-mobileが使えれば即買いなのだが。
この種の商品のもう1つの携帯はコンセント(そしてeneloopも)なしに動くタイプだろう。
ここまでWi-Fi APが小型化できたということにも意味があると思う。

2008年10月6日月曜日

バスよりバイク

バイク、特にスーパーカブのCO2排出量はバスより少なく鉄道に匹敵するらしい。
バイクは車体も軽く、ほぼエンジンだけといってもよいくらいだ。車に1人で乗っているのに比べると重さが断然違う。それだけ無駄な仕事をしていないというわけだ。
バスも乗合で1人あたりのCO2は少なくできるが、昨今では乗車率も高くなさそうに見える。おまけに車体の大きさからいっても当然多くのCO2を排出する。
車からバイクへのシフトは重要だろう。特に高齢者を免許制度を活用してバイクに誘導するなどの政策が必要かもしれない。同時に高齢者用のバイクや、バイク以上にエコロジーな自転車を含めた2輪車が車と歩行者の間でうまく共存できるような環境づくりも必要だ。

PUE<1.0へ向けて

PUE(Power Usage Effectiveness)は、データセンター全体の消費電力に占めるIT機器の消費電力の割合を示す指標だ。日経コンピュータによるとGoogleのデータセンターは1.21という優れた数値を達成たようだ。これは他社の水準と比較してもかなりよい値らしい。
PUEは1.0となるのが理想だ。このとき、冷房など無駄な電力は一切使っていないことになる。自然冷却だけということだ。このようなことが可能なのか考えてみる。IT機器以外で一番大きな消費電力の原因は冷房だろうから、ここでは冷房だけについて考える。例えば、発生した熱をうまく拡散し、あるいは(あくまで自然に)移動させ、屋外の気温で十分冷却できるようにすれば、不可能ではないだろう。単純な方法は屋根を高くすることだ。高い気温は上昇する。そのまま上で1日対流すれば夜間に冷却される。このような循環が成り立てばよい。そのためには外気温が低い方がよい。以前、このブログではデータセンターを高緯度地方に建てることを提案したが、これは今でも生きている。しかし、外気で冷却するには、天井や敷地を広げる必要があるため、日本のような地価の高い国では適さない。もっともネットワークの帯域さえ確保できればデータセンターはどこにあってもよい。わざわざ日本に作る必要はない。日本なら地下か海上、海中なども考慮すべきだろう。いずれも地表よりコストはかかりそうだが。
ついでにPUEを1.0未満とすることができないか考える。
これは全体より一部の電力が大きいという奇妙な状態だ。普通ならあり得ない。しかし、もし内部での発電を全体の消費電力に加えなくてもよいなら不可能ではない。つまり、すべての電力を自前で自然エネルギーによってまかなうことができればPUEは限りなく0.0へ近づけることができる。
Googleは、さらに、Clean Enegy 2030という計画で、2030年までに(Googleだけでなく米国そのものが)化石燃料から脱却するという。夢のような話に聞こえるが、不可能ではないということだろう。2050年までに50%削減するというどこかの国の目標よりはるかに意欲的だ。このようなとき消極的に関わっていると手遅れになりかねない。
日本は何をすべきか?
コンテナ型データセンターの効率は1.2だという。これを積極的に導入すべきだと思われる。

2008年10月3日金曜日

PCより高いプリンタ

低価格ミニノートの登場で奇妙な逆転現象が起きている。
周辺機器の値段が本体より高くなってしまった。
本来は目的に応じて購入される周辺機器が主役なのかもしれない。
とはいえ長年培われた感性はPCが主役だと感じる。
わき役が主役より高いのはおかしい。
これからは周辺機器にも価格破壊が起きるだろう。
すでに起きているかもしれない。HPが1万のプリンタを出すと聞いた覚えがある。
しかし、周辺機器にはPCほどの市場がない。なぜなら常にPCの方が周辺機器より多いからだ。
そこで、PCなし、あるいはPC以外の機器と接続して動作する周辺機器が必要になる。
たとえば、携帯のメールや写真を印刷するプリンタなどだ。

ヘッドフォンの威力

iPodにとって、あるいは古くはWalkmanにとってヘッドフォンあるいはイヤホンは非常に大切だ。
iPodで聞いていると周囲の雑音が気になる。
聞きにくくなるので音量を調整するため中断するからだ。
そこで音量を変えるアイデアを出してみたが、そのときノイズキャンセリングについても触れた。
しかし、実際に試したことはなかったので、どれだけ有効かわからなかった。
その後、試す機会が訪れたので報告しよう。
結論からいえば、ノイズキャンセリングヘッドフォンの効果は絶大だ。雑音はほとんど気にならないレベルに下がった。
しかし、この話には落ちがある。ノイズキャンセリングしなくても効果があるということだ。すなわち、よいヘッドフォンならノイズキャンセリングであろうとなかろうと効果があるということだ。逆にいえばノイズキャンセリング自体は心持ち聞こえやすくなるかという程度の差しかない。

卵とバナナ

バナナ続きで話をしよう。
このバナナブームが終わった後、バナナの価格はかなり高くなるだろう。販売量は下がっても利益は下げないのが企業だ。すると単価を上げることになる。ブームの後にも買い続ける客は忠誠度が高いので高くても買うと思っているのかもしれない。
バナナは卵と同様、価格の優等生だった。いずれも昔は高価で病人食だとされていた時代もあった。しかし、生産効率が向上し値上げせずにずっと価格を維持していた。しかし、最近では両方とも価格が高くなった。生産業者が音を上げたというところかもしれない。
バナナの対比で卵の話をする。
卵はちょっと前まで1個10円だった。そう昔のことではない。高々10年ほど前のことだ。それ以来デフレが続いているので物価は上がっていない。よって、卵だけが突出して高くなったといえる。ちなみに現在の卵は1個30円くらいする。実に3倍だ。
卵が高くなったのはブランド戦略のためだ。もちろん利益率を改善するためなのはいうまでもない。しかし、卵にそう大きな違いはない。味や栄養に極端な差はないので、単に宣伝効果といってもよい。その結果、一部のブランド卵だけでなく一般的な卵の価格も上がった。特に宣伝しなくてもトップランナーに追随するだけで価格を上げることができる。このようなブランド戦略は欠陥がある。
バナナもしばらく優等生だったが、近年栽培法を工夫し、おいしさをアップさせた高級バナナが普及してきた。高級バナナは従来品より2倍くらい高くなった。しかし、おいしさの度合いは価格と比例はしていない。まずくはないし、少しおいしいのだろう。しかし、価格ほどおいしいとは思えない。しかし、今や高級バナナしか店頭にはない。
その上、今度のブームで価格が理由もなく上がれば、卵のように従来の3倍になるだろう。
現代では、収入を増やすことは容易ではない。それゆえ、食料品などの価格を下げることで相対的に暮らしを楽にするしかない。しかし、バイオ燃料や石油の値上げも相まって食料品は高騰を続けている。自由主義では価格を統制できない。また、する意味がない。やはり、困難だが収入を改善するより手がないかもしれない。

朝バナナダイエット

最近、バナナが買えない。なにごとかと思ったらTBSドリームキャスト社という番組で朝バナナを食べるだけで痩せられるという朝バナナダイエットが紹介されたらしい。その中で森久美子さんが7kgやせたということらしい。
それは事実なのだろう。さすがに「あるある大辞典」の二の舞いとなるほど愚かではないだろうから。しかし、事実であってもバナナのためにやせたかどうかはかなり疑問だ。もともとかなり体重のある人なのでそのうちの7kgは驚くほどではない。普通の人なら3kgぐらいの感覚だろうか?これはダイエットのペースとしては悪くない。普通の人が45日で7kgやせたら少し問題がある。朝バナナダイエットには、朝食にバナナを摂取するだけでよいという説明と、バナナと水だけにするという説明の2つがある。後者は明らかに不健康だ。森さんのダイエットは後者にあたるようだ。したがって、一般の人が真似してもうまくいかないか、長続きしない。
個人的には、こんなつまらない理由でバナナが買えなくなったことが腹立たしい。実は、朝バナナを食べるという習慣をずっと続けてきた。しかし、ダイエットにはなっていない。よって、朝バナナを食べるだけでダイエットできるなど一般的には成り立たないと断言できる。単にうまいから食べるというだけだ。はやくバナナの供給が正常化されないかと願う。

2008年10月1日水曜日

ワイヤレスの混線

昨日、重役用の会議室のような立派な部屋でパソコンを使った。
ボタン一つでディスプレイが現れ、キーボードやマウスも机の中に収納できる。
これらはいずれもワイヤレスだった。
しかし、見た目の立派さとは逆に全く使い物にならない代物だった。
なぜなら、ワイヤレスが混線するからだ。
動かしてもいないのでマウスが動き、キーを押してもなかなか入力できない。とても会議では使えたものではない。これがワイヤレスの実態なのだろうか?ちょっと信じがたい話だ。

2008年9月28日日曜日

Web 3.0

今の段階でWeb 3.0について語るのは荒唐無稽に思えるが、あえて語ることにした。
Web 2.0の提唱者Tim O'Reilly氏は、まだWeb 3.0を語るには時期尚早だという。おそらくそうだろう。ただし、氏がそういったのは2006年当時だったので、2008年現在では多少の方向性が表れているかもしれない。結論は出せないが、議論できる段階にはあるだろう。
ReadWriteWebでSean Ammirati氏は、「WebサイトがWebサービスに変わること」と表現している。ただ、これはWeb 2.0を超えるものではないだろう。ただし、現在のWebがサービスへ向かおうとしているのは間違いない。
神田敏晶氏は、「よりネットと現実社会が近くなる」という。これはWeb 2.0が人に近づいた(使いやすくなった)といて視点に基づいている。個人的には、氏の考えに賛同する。
Salesfoce.comのJim Steele氏は、「1.0が『見る』、2.0が『使う』、3.0が『作る』」と述べている(正確には訳者の意見かもしれない)。これはSean Ammirati氏の意見に似ている。
また、同Marc Benioff氏は、Web3.0はクラウドだという。これは同社の提唱するPaaSこそWeb 3.0だといいたいのだろう。同じ会社の2名で意見が違うように見えるかもしれないが、PaaSもWebサービスの延長にあり、矛盾しているわけではない。
最後に、私の意見を述べる。
私は、Web 2.0の本質を機械と人の協調にあると考えている。よって、Web 3.0は機械、人に加えてさらに「それ以外のもの」が統合されたときに発生すると考える。「それ以外のもの」とは、「それ以外のすべて」であり、すなわち我々の現実世界そのものだ。
Web 3.0=Webサービス論は近視眼的であり、まだ2.5ぐらいだと思う。しかし、方向性はずれていない。クラウドが普及するとデータはサーバに集まる。つまり、現実世界のデータもサーバに存在するようになる。実際、GoogleのSVを見ても感じられるように、現実世界のデータがサーバに取り込まれつつある。しかし、人間がデータ入力している段階では現実世界の取り込みは進まない。ある意味で、サーバ側からの能動的な取り込みが一線を越えたとき、3.0と呼ばれるようになると思う。
大事なことは、現実世界を取り込むということは自分自身を取り込んだということだ。鏡を見て自分の姿をチェックするように、システムが自分自身をモニターする能力を得るだろう。このような機能がなければシステムは進化できない。現在のシステム開発ではToBeもAsIsもいい加減で合理性がない。3.0でようやくシステムは進化できるのだと思う。

2008年9月26日金曜日

2009年はEV元年となるか

2009年、各自動車メーカーからEVが発売されるようだ。
価格は150~200万といったところだろう。150万なら買い替え候補として考えられる。もっとも今の車はまだ当分乗れるのだが。
話題になっているのはiMiEVとR1eだ。iMiEVの方が価格と性能が上のような印象がある。
いずれも家庭用コンセントで夜間に充電すれば毎日走ることができるという。しかし、通常の通勤用途ではそれでもよいが、たまの休みや帰省で高速を走るとなると不安がある。なるべく止まることなく目的地まで行きたい。しかし、どのEVも航続距離は不十分だ。SAかPAで充電が必要だ。
町中に充電スタンドを設置するのも必要だが、高速には率先して設置してもらいたい。渋滞の時期にEVが高速で動かなくなるというニュースを耳にする機会が増えるかもしれない。

2008年9月23日火曜日

スターバックスのイタリア戦略

トリノに行って気がついたことのひとつはスターバックスがないことだ。マクドナルドはあるが、スターバックスはないというのは興味深いことに思えた。
マクドナルドはもともとイタリアにないハンバーガーという食品なので受け入れられたのだろう。しかも、店の場所から考えると、かなりの高級食品という位置づけに思われる。単にブランド戦略が当たっただけかもしれないが。
それに比べてスターバックスは全く進出の糸口さえ見つけられないように思える。それとも本家の再編が進まないうちは世界戦略を描けないということだろうか。私の考えでは違う。
シアトルコーヒーを特徴づけるのは、トッピング+エスプレッソだ。個人的にはトッピングが重要だと思っているが、基本のエスプレッソがまずければ意味がない。そこで、イタリアだが、イタリアこそエスプレッソの本拠地ともいうべきところで、どこでも当たり前のようにうまいコーヒーが飲める。まず、はずれはない。そのような中で高付加価値路線のスターバックスは戦略を描けないのではないかと思う。
また、スターバックスは量が多いことも特徴だ。グランデがベストという。しかし、イタリアでは、少量のエスプレッソを好む。その嗜好の違いも大きいかもしれない。
それでは、スターバックスがイタリアに進出するにはどのような戦略をとればよいのか考えてみる。
コーヒー部分で勝負するより得意のトッピングで勝負するのがよいように思える。しかし、なまじのものはすでに試みられている。それらを驚くほどの味に昇華させる必要がある。まず、アイスクリームとの組み合わせを検討する必要があるだろう。イタリアではアフォガードも人気だ。通常の水準では受け入れられないだろう。しかし、スターバックスはアイスクリームの主力商品を持たない。また、カフェとしても食べ物が弱い。高い割にうまくないということだ。既製品を組み合わせて早いサービスを目指しているからだ。これらはただちに改善しなければならない。

クラウドの種類

ITmediaの記事によると、10genのガイアー・マグナッソン氏がWeb 2.0 Expoで「The Sequel to SQL: Why You Won't Find Your RDBMS in the Clouds」という講演を行ったそうだ。
その中で有益と思われるクラウドの分類を示したので紹介しておく。
(1) SaaS(Software as a Service): Salesforce.comなど
(2) PaaS(Platform as as Service): Google App Engine, 10genなど
(3) HaaS(Hardware as a Service): Amazon EC2など

2008年9月21日日曜日

電子文書時代のプリンター

電子文書時代に入ってプリンタは不要になるどころかますます重要になっている。
消え去る前の輝きかもしれないが、いまこそ強く輝くことが求められている。
理由はこうだ。
電子文書が普及しつつあるため、紙の資料を持ち運ぶことが少なくなった。
しかし、全員PCを持っているわけでもなく、携帯では読みにくい。
そのため紙に印刷して確認したくなる。
このようなオンデマンド用途の印刷では、極めて高速な印刷機能が要求される。つまり、普段は電子文書でもよいが、紙に印刷する必要がる時には直ちに印刷できなければならない。
いまのインクジェットの印刷速度は37ppmだ。いいかえれば0.5ppsだ。
しかし、これでは10ページの資料を印刷するには20sかかる。10人分なら3分以上かかる。この街時間は無視できない。しかも、部数印刷ではもっと遅くなるだろう。かといって、印刷機では印刷後のソーティングの手間が無視できない。
インクジェットプリンタが進化し高速になっても、遅ければ電子ブックにその地位を譲ってしまうかもしれない。つまり、電子ブックが普及し、電子文書を簡単に交換できるようになればプリンタは必要なくなってしまう。それは時間の問題だ。それまでのわずかな期間にプリンタは極限まで進化しなければならない。
その意味ではプリンタは恐竜のような存在かもしれない。ただし、印刷技術自体は今後も重要だろう。ただ紙に印刷する機会が減るだけだ。
それに対抗するには1枚あたりの印刷コストを大きくするしかない。しかし、それは競争力の喪失や市場の減少を意味する。

大学の教育力を測る国際資格

大学は資格をとるための場所ではない。
しかし、そうはいっても学生にとって資格は重要だ。
専門学校の方が資格取得に熱心だ。
このままでは大学より専門学校の方がよいことになる。
大学が資格に力を入れにくい理由の一つは分野が広いからだ。
素人目には英語ならTOEICで十分に思えるが、数学にはこのような国際資格はない。
国内資格でもないよりましだが、フラットな世界では役に立たない。
日本の大学の教育力を回復するには国際資格をつくることも含めて考えた方がよいだろう。
目標が定まれば、後は最適化の問題だ。
ただし、実用的な意味のある資格でなければ意味がない。
結局、JABEEは何の意味があったのだろう。

iTunesのピンクの背景を直すには

iTunesのアップデート版をインストールしたら、背景がピンクに変わった。
最新版をインストールしても変わらない。同じような問題に困っている人は結構多いようだ。
どうやら色を使いすぎていることが原因らしい。ピンクになった人はHigh Colorのディスプレイを使っていると思う。これをTrue Colorに変更すると白い背景になった。

ガラステーブルでも使える光学マウス

そのようなマウスは今のところ存在しない。
新しいMSマウスは青色LEDを使い鏡の上でも操作できるらしい。
しかし、日常の中では鏡の上で操作することはまずないだろう。
それよりガラステーブルの上で操作することは十分あり得る。
これから作るならガラステーブルでも使えるマウスだろう。
ただし、昔ながらのゴムボールに戻ることはないだろう。

2008年9月19日金曜日

データクラウド

以前、Executable Storageという記事を書いたが、その補足ないし続きになる。
CPU、ネットワーク、ストレージのうち、もっとも進歩の遅い部分はネットワークである。
これにはいくつかの原因がある。CPUやストレージは徐々に性能や容量をあげることができる。しかし、ネットワークは急激に上昇する。例えば、100 base -> 1000 base/1G base -> 10G baseといったぐあいに10倍ずつ増加する。加えてインフラであるため一気に置き換える必要がある。部分的な更新はほとんど意味がない。それゆえ、次世代技術が普及する(普及品になる)までは長い時間がかかる。
ストレージはCPUに対してネットワークの「こちら」にあるか、「あちら」にあるかで立場が違う。「こちら」にあればクライアントに内蔵され、「あちら」にあればサーバに内蔵されたオンラインストレージを意味する。
今後のトレンドとしてユーザはますますモバイルを好むようになる。PCがなくなるという意味ではなく、PCより携帯が身近になるという意味だ。現在が既にそうだ。しかし、今の携帯は機能的に未熟な製品が多いのでPCを駆逐するには至っていない。しかし、iPhoneやスマートフォンが普及するとPCの存在そのものが疑問視されるようになる。この傾向からクライアントに大容量のHDDを搭載する機会は減少するといえる。既にULCPCでさえSSDを使い、容量より省エネないし性能を重視している。
以上のことから大容量ストレージはサーバ側で使われると予想できる。ここで、ネットワークがボトルネックであることが重要な意味を持つ。CPUとストレージが分断されては十分な性能が発揮できない。そこで、ストレージをクライアントに移すより、CPUをサーバに移す方法が選択される。これがクラウドだ。
現在のクラウドはCPUの集合体というイメージの方が大きい。必ずしも十分なストレージがあるとは限らないからだ。したがって、クラウドの下層にストレージの集合体としてのデータクラウドが存在する必要がある。
データクラウドも一種のクラウドであるためプロセッサを内包する。しかし、処理より管理の比重が高い。この微妙な差は料金体系で区別するべきだろう。
データクラウドの流れは始まっているといってもよい。AmazonのAWSではS3とEC2は明確に区別されている。また、研究レベルでもフォルダ・プログラミングというものが提案されている。また、古くはチャネル・アーキテクチャなどもある。Lindaのevalも発想は似ている。
クラウドであえてデータを分離する必要はないという考えもあるかもしれない。しかし、計算を主力とするクラウドではSSDが普及するだろう。その場合、計算機の容量はそれほど多くない。一方、HDDを内蔵したノードでデータクラウドが実現される。

2008年9月18日木曜日

焼き芋は最高のデザート

甘党の人はいくつか好きなデザートの候補を持っているだろう。
私の場合、昨日、そのリストが変わった。いきなりのトップに立ったのは「焼き芋」だ。
普通の焼き芋ならトップにしない。大宮ecuteのfu:wa CHAIMONの「焼き芋」と店まで指定しよう。正確には芋の種類が肝心だが、おそらくどれでも当たり外れはないだろう。
甘味が中まで浸透して、まるで熟した柿のようだ。これが天然の味だとは思えない。いや、むしろ人間が天然の味を超えるのは至難の業なのだと思ってしまう。
ちょっと感動的だったので、紹介した。

FTTHとADSL

実用的なアイデアを出すには技術トレンドを把握しておく必要がある。
最近、注目しているトレンドはFTTHの躍進だ。
総務省の発表ではFTTHがADSLを越えたようだ。
昨年あたりから時間の問題という段階だったが、あっさり超えてしまったあたり、日本はブロードバンド大国なのだなと実感した。
この背景には地デジ対応という側面もあるのではないかと考えている。地デジ対応なら普通はCATVか、UHFだろうが、インターネットと併用できるという点でFTTHへ移行した人もいたのかもしれないと予想している。
つい最近、自分もADSLからFTTHへ切り替えた。もっとも地デジ対応ではなく単にADSLの遅さが気になり始めたからだ。確かにADSLより速く感じる。しかし、さらに言うとその差は料金以上にわずかに感じる。

2008年9月17日水曜日

Cray CX1

昨今、コンピュータの価格破壊が進行している。
Eee PCを筆頭としたULCPCが中心だが、スパコンにも低価格の波が訪れそうだ。
Cray CX1はWindows HPC Server 2008をOSとしたスパコンだ。
最小価格で2万5000ドルということだから、多くの大学でも十分購入できる。これによって価格技術計算が一気に普及するならよいのだが。
否定的な側面も述べておこう。この規模では、Linuxクラスターで十分だと思う研究者が多いのではないだろうか。Windows HPC Server 2008がどれほどの生産性を与えてくれるのかが大きな疑問だ。

2008年9月13日土曜日

OpenIDとフィッシング

OpenIDが注目されている。私も注目している。
しかし、OpenIDが進むとフィッシング被害が増えるかもしれない。
OpenIDを使うと、YahooなどOpenIDに対応したプロバイダのIDで、新たなサービスを始めることができる。
通常は、パスワードは素通りし、サービス事業者にはわからないようになっている。しかし、それを無理やり偽装すればパスワードがだまし取られることになる。
特に、OpenIDのつもりでパスワードを入力したが、実はOpenIDではなかったというフィッシングがありそうだ。

トリノのレストラン

旅行ガイドブックの推薦は全く当てにならない。むやみに高級であったり、安くてもまずかったりする。おそらく情報が古すぎるのだろう。そこで、最新のトリノのレストランをお勧めする。実際に食べて味と値段を確認したものだ。
まず、primaepoiはちょっとおしゃれなレストランだ。しかも(ピザだけなら)安い。ピザ以外にもメニューはあるが、少し高くなる。それでも貝(mussel)はお勧めしたい。この店の看板料理でもある。中でもシェフの特製がスパイシーでうまい。底に沈んでスープの味がしみ込んだパンも忘れずに食べたい。ここのピザはイタリアンサイズなので、日本人が一人で一皿食べるのはきつい。二人でシェアして、貝も楽しもう。貝もシェアした方がよい。値段はピザも貝もいずれも11ユーロくらいだ。
次は、地元の人々に人気のLa Garhanicaだ。実は、S.Carlo広場のカフェの店員さんから推薦してもらった。実際行ってみれば子供づれの客で狭い店内はいつも満員だった。確実に着席するには19:00ちょうどには入った方がよい。ピザ専門店で、ピザ以外のメニューはほとんどない。しかし、ピザはトッピングだけでなく、生地もいろいろな種類がある。簡単に紹介すると、pizzeは普通のピザ生地、Marissaはトウモロコシの生地、Pianellaはお好み焼き風、Farinataはパンケーキ風だ。ちょっと日本では食べられない味なので、ぜひ試してほしい。4種類制覇を目指してもよい。どれかひとつといえば個人的にはPianellaをお勧めする。まさに日本風お好み焼き、あるいは韓国風チヂミといったもので、もっちり感がよい。いずれのサイズも日本人に合っている。むしろイタリアの子供サイズというべきかもしれない。食べきれずに困ることはまずない。ピザの単価は平均7ユーロといったところだ。場所はS.Carlo広場から通り2つほど東だ。
ちなみに、レストランの開店時間はどこも19:00だ。それ以前に開いている店はまずない。
今回、外れのレストランはなかった(カフェは外れもあった)。当たりのレストランに行くには、繁華街の1つ隣の通りに行けばよいとわかった。

Googleドキュメントとオンラインストレージの連携

限定的に現在でもGoogleドキュメントとオンラインストレージを連携させることができる。
オンラインストレージが公開リンクを生成し、それをFirefoxアドオンを用いてGoogleドキュメントに送る。
この方法ではブラウザを仲介してデータが渡される。
そのためダウンロード、アップロードの時間とその制約が課せられる。
よりよい方法はGoogleクラウドで完結することだ。
しかし、Googleにはまともなストレージサービスがない。

イヤホン型マイク

人が聞く音をすべて録音したい。
耳で聞く音はマイクで録音できるが、イヤホンやヘッドホンは録音できない。
そこでイヤホンのアダプタとなるようなものがあればよいのではと考えた。
イヤホンの形状は様々なので、少し工夫が必要だ。
ちょっとカッコ悪いが耳が大きくなったような形状ならよいのかもしれない。
もっともそんなデザインでは売れないだろう。

デジカメにも世界時計を

あらゆるものが国際化する中で意外と国際化されていないのが時計だ。
時計はあらゆる情報家電に組み込まれている。
ここでは、デジカメに注目する。
デジカメに世界時計の機能がないことが多い。そのため、海外で撮影しても現地時間がわからない。真夜中に昼間の写真が写っていることがある。
逆に、海外時間でファイル名を表示すると、重複したり、時間的に遡ったりすることが起きえる。これも問題だが、ファイル名と写真中のタイムスタンプは分けて考えてよいだろう。ついでに写真に場所(国や都市名)まで表示されると便利かもしれない。
GPSをつければ可能だ。

なぜメモリは増えるのか

およそあらゆるHWは小型化する。
しかし、SWは小さくならない。なぜか?
SWは機能を増やしながら進化する。増えた機能の分だけメモリ消費も増える。
しかし、これは命令セットが固定化された場合だ。
SWの機能をHWに移行できれば話は別だ。
Windowsはどんどん肥大化している。これはIntelとかい離しつつあるということを意味する。
このギャップをそのままにしながらHWとSWが別々に進歩していてはシステムは複雑になるばかりだ。
いまはメモリを増やすことで安易に解決しているが、それは危険かもしれない。
問題はメモリが増えることではない。複雑さが増すことだ。それは危険の拡大を意味する。
解決方法の1つは仮想マシンだろう。OS開発者が命令セットを明確にすることでHW開発が可能になる。しかもOSごとのCPUを開発するのは現実的でない。仮想マシンの階層でOSの違いを吸収するべきだ。

NaaS

NaaSはNetwork as a Serviceの意味だ。
このブログではSaaSの次はPaaSであることを的中させた。ただし、PはPlatformではなくPCとしていた。
Platformには広い意味があるが、いまのところPCと同義と考えてもよい。
いまのところ1台のPCを仮想化するだけで精いっぱいという事情もある。
しかし、間違いなく次のステップでは複数のPCを仮想化できるようになる。
それがNaaSだ。
究極のNaaSはインターネット自体を取り込むことだ。

インターネットが電話を飲み込む日

次世代インターネットの研究が進んでいる。
それらの中にはネットワークにユーザの概念を導入するものがある。
それが完成すると電話の機能はすべてインターネットだけで実現できるようになるだろう。
そうしたら電話会社はいらなくなるかもしれない。

大学のBCP

企業ではBCPが大きな課題となっている。
わずかな休業も損失につながるからだ。
しかし、大学は授業料収入が大半を占める。
しかも、多くの場合、先払いだ。収入が減ることはない。
問題はサービスの低下だ。特に授業ができずに卒業できないような事態に陥ることは絶対に避けなければならない。
通常、4カ月の学期の後に2カ月の休暇が続く。
学期中に被害が発生しても休暇中に修復可能なら問題ない。
問題は休暇中に修復できない被害をこうむった場合だ。
校舎の損壊などが考えられる。
そのような場合、他キャンパスや他大学の施設を利用して授業を行うことが考えられる。
近隣の大学とあらかじめ提携しておくとよい。
また、施設の耐震化を進めることも必要だ。
特に、建物は無事でも内部の情報機器が損壊する可能性が高い。現在の大学の授業は情報化が進んでいるため、情報機器の故障で授業ができなくなることがある。全くできないわけではないが、思うようにできないということはよくある。

Googleが銀行になったら

実貨幣と交換可能な仮想貨幣を扱えるとネットバンクの世界が変わるだろう。
Googleのサービスはいずれも無料で便利だが、そのために手軽な決済手段がないことがいざ有料サービスを始めようとしたときに問題になる。
毎回クレジットカード払いでは手間がかかる。
また、組織によってはカード払いが難しいこともある。
多様な決済に対応するなら、いっそ銀行になるのも手だろう。
世界を相手に直接取引するネットバンクの登場となる。
豊富なキャッシュフローを活用すれば不可能ではない。
日本のセブン銀行に相当するリテイルバンクとなるだろう。

GoogleがCATVを始めたら

YouTubeは人気サイトだがGoogleの不採算事業の一つでもある。
他のサービスに比べて必要な計算資源が大きすぎる。
YouTubeはビデオ投稿が主だが、違法コピーが後を立たない。
違法コピー対策はいたちごっこになり、有効でなければGoogleが権利者に支払わなければならなくなるだろう。そうなればYouTubeの事業を継続するのは困難になる。
2次仕様の問題はさておき、正式にコンテンツを配信できるようになれば問題は軽減する。
それにはCATV事業者になるのも1つの方法だろう。
地デジでTVが大きく変わる可能性のある今こそできることがある。

ポータブルWiFi AP

HSDPAカードを用いたポータブルWiFi APがあれば様々な機器をモバイルにできる。
もちろん最低限WEPのセキュリティは必要だ。
WiFiといってもPANが目的なので電波は弱くてもよい。むしろバッテリ稼働時間が長い方がよい。
余分な機器を持ち運ぶことになるが、複数の機器をモバイル化できるメリットは大きい。
Bluetoothの方が適しているが、対応機種が少ない。

PSP+HSDPA=iPhone

SonyはPSPでiPhoneに対抗しようとしている。
ゲームでは明らかに勝ちだが、電話としては負けだ。
PSPの電話はSkypeだ。
いくらFONと連携してもWiFiに依存している限り勝てない。
利用可能な範囲が著しく制限されるからだ。
そこでPSPでUSB HSDPAを使えるようにすべきだ。
EmobileでもBmobileでもよい。
そうすればWiFiの制限はなくなる。
国際ローミングとか、携帯性に問題は残されるだろうが、少なくとも本質的な問題は解消される。
PSPにデバイスドライバを組み込むか、あるいはダウンロードできるようにしておくだけでよい。最も手軽なiPhone対抗策ではないだろうか。

飛行機代から食事代を引こう

まずい機内食はもういらない。
最初からないとわかっていれば好きなものを持ち込んで食べることができる。
国内線では空弁というカテゴリも確立しつつある。
国際線でも空弁がよいだろう。
もっとも弁当という風習自体、日本的かも知れない。しかし、欧米にもサンドイッチがあるし、食料を携帯する風習自体が全くないわけではない。
温かい物は難しいかもしれない。
しかし、最近では夜食にカップヌードルを出す航空会社もあるので、カップめんの類なら大丈夫だろう。ただし、焼きそばのように水切りはできないだろう。
電子レンジは難しいかもしれない。
問題は、食事の時間まで、弁当を保管する場所だ。座席を工夫する必要があるかもしれない。

コピー代わりにデジカメで

証拠書類のコピーを求められることがある。
しかし、これからの時代は事務を徹底的に電子化しなければならない。
その流れの中でコピーは無駄に紙を使うだけだ。
スキャンもひとつの方法だが、スキャナはそれほど普及していない。少なくともコピー機より少ない。
しかし、デジカメはコピー機より多い。ほとんどすべての携帯はデジカメでもある。
そこでデジカメで撮影した文書もコピーとして認めるべきだ。
たったそれだけのことで仕事がスムーズに進む。

greasemonkeyで音声読み上げ

音声ブラウザの開発は容易でない。本質的なブラウジング機能が難しいからだ。
逆に音声で読み上げることはそれほど難しくはない。
だとすればアドオンとして開発することを考える必要がある。
しかし、アドオンはブラウザごとの違いが大きい。
そこでgeasemonkeyなどを使ってみてはどうだろう。
greasemonkeyはFirefoxのアドオンで、読み込んだ文書にJavaScriptを適用できる。類似のものは他のブラウザにもある。
この方式なら文書へのアクセスはDOMで統一されているので、ブラウザごとの違いは大きくない。
なお、JavaScriptで音声を出力するのは結構難しい。しかし、Flashと連携するフレームワークもあるので不可能ではない。
また、音声合成はWebサービスにできればなおよい。

農地付近の水害

田んぼが住宅地に転用されることで問題が起きることがある。
たとえば、地盤が安定せずに陥没することがある。
これは大きな問題だが、一方で水害についてはある程度強い。
水が周りの農地に流れていくからだ。
ただし、周りに農地が残されていなければ成立しない。
最近、関東で集中豪雨が多い。
道に水がたまることがある。しかし、農地近くの農道では水没する気配もない。
一般化はできないかもしれないが、何かしらの教訓にはなるだろう。

2008年9月12日金曜日

Google SV


Google SV(Street View)の話題がなにかと多い。
プライバシーに対する考え方で意見が分かれるところだろう。
ここでは、プライバシーのような機微な話題には触れずに、ちょっとした情報を提供しよう。
このところブログを更新していなかった。海外出張に行っていたからだ。行先はイタリアのトリノという街だ。昔オリンピックがあったので比較的知名度は高いだろう。
トリノの町の中心に中央駅がある。その前の広場で偶然Googleの車を見つけた。この写真は同公社が撮影したものだ。ちなみに、撮影時に自分はバスの後ろに隠れてしまっていた。
これこそストリートビューを撮影している様子だ。Google Mapで確認するとトリノには、まだストリートビューはない。もうしばらくしたらストリートビューが見られるようになるだろう。いろいろな歩行者まで表示されるというので、我々も映っているかもしれない。
しばらくして、トリノでストリートビューが見られるようになったら、ぜひ中央駅周辺を探してほしい。

2008年8月29日金曜日

分散クラウド

クラウドはおおむねクラスターのようなものなので、すでに分散システムといってもよい。
しかし、多くの場合、クラウドは単一組織で提供されるサービスである。複数の組織の資源を統合しようとするグリッドとは違う。
しかし、グリッドと異なりクラウドはすべての操作が許される。グリッドのような大きな制限がない。
そこで、複数の組織の資源を単一のクラウドにまとめるグリッド?があってもよい。
かつて、分散システムは、分散OSで1つのマシンとなる夢を見たが、そこまでの一体感を実現するのは困難だ。組織の壁は厚かった。
しかし、グリッドは比較的容易に壁を超えることに成功した。それでも十分とはいえないが。
1台のマシンとなることは困難でも、複数のマシンとなることは可能かもしれない。今後、複数組織間のクラウドは課題の一つになるだろう。

利用した分だけ払うホテル

ホテルの運用経費で消耗品は予測が困難だ。これは程度問題で、正確には困難だが、大雑把には把握できる。しかし、大雑把な把握では不十分だ。例えば、燃料費の高騰など外的な要因で経費が圧迫される。それなら最初から消費者つまり宿泊者に転嫁させればよい。その代りに基本料はぎりぎりまで下げる。
料金プランも複数あるとよい。いくら使ってもよい安心プランや、使っただけしか払わない経済プランなどだ。これは通信料にも似ている。他の業界の料金プランを別の業界に当てはめるのも面白い。

アドオンミドルウェア

アプリケーションとOSの間に位置する共通ソフトをミドルウェアという。
最近ブラウザの種類が増えてきている。IE独占とはいかなくなってきた。
それらのブラウザで興味深い点はアドオンの充実だ。ブラウザ自身の機能もさることながらアドオンを使いたいためにブラウザを選択する人も少なくない。
しかし、1つのアドオンを複数のブラウザに対応させるのは難しいし、面倒だろう。そこで、アドオンを共通開発するミドルウェアがあるとよい。それぞれのブラウザ用の独自APIを吸収し、共通APIにすることができれば、アドオン開発の手間が大幅に簡略化する。
ただし、このようなアドオンはアドオン・アドオンということになるので管理法も別になる。それでも大きなメリットがある。

2008年8月27日水曜日

傾斜可変型ドラム洗濯機

取り出し口を節約したければ上から取り出せばよい。それなら洗濯中は横に傾け、終わったら上向きにすればよい。
必ずしも電動で傾ける必要はない。手動でもよい。イメージとしてR2D2のような形になるかもしれない。

上下スライドドアの洗濯機

横ないしななめドラム式洗濯機が人気だ。省エネでもある。しかし、縦ドラム式ほど少スペースではない。スペースが足りずに設置できないこともある。人気があるのに機会を損失している。
本体の大きさはある程度やむを得ない。しかし、ドラム以外のスペースは極力無駄にしない工夫が必要だ。
なかでも開閉ドアがネックになる。左右どちらにも開くように工夫されているがそれだけでは不十分だ。開閉に必要なスペースを考えるとかなりのスペースになってしまう。おそらく通常のマンションにしても1畳くらいのスペースしか脱衣所にはないはずだ。すると洗濯機を置くと脱衣かごなどが置けなくなる。そちらを工夫するのが本筋かもしれないが、無用なスペースを消費するのは避けなければならない。
車もそうだがドアの開閉には問題がある。一部の車にはスライドドアが普及している。洗濯機もスライドドアでスペースを節約するべきだ。
洗濯機のドアには内と外がある。内側のドアはドラムのふただ。外ドアをスライドにするのは難しくない。内側ドアは小さいので今のままでもそれほど邪魔ではない。しかし、可能ならそこでも少スペースであってほしい。

シアトルコーヒーの終焉

スターバックスなどシアトルコーヒーと呼ばれる系統のコーヒーが日本でブームになって久しい。今ではどこにでもスターバックスがある。もしかしたらマクドナルドより見つけやすいかもしれない。
シアトルコーヒーといえば何でもトッピングするラテが特徴だ。しかし、ブームが落ち着いたとき自分が一番注文するのは本日のコーヒー、すなわち普通のコーヒーだということがわかった。自分だけそうなのかといえば必ずしもそうとは限らず一般的にいえそうだ。もともと日本人は純粋なものの味を楽しむ傾向にある。そうなると昔ながらの喫茶店に回帰する。
いまのスターバックスは人気のあまり座ることもできない。それなら空いている喫茶店の方がましだ。もっとも昔の喫茶店は味も種類もあまり十分とはいえなかった。しかし、いま生き残っている喫茶店は悪くない。

指輪時計

ソーラー発電の腕時計が増えた。しかし、長袖を着ていると発電パネルが隠されて効率が落ちる。そこで長袖を着ていても隠れないところに時計をつけられないかと考えてみた。1つの方法は指につけることだろう。すなわち指時計だ。
次に指時計に必要な機能を考える。腕時計に比べて面積が小さくなるので発電パネルの面積を確保することが最大のデザイン上の課題だろう。長方形ないし楕円形のデザインが考えられる。指輪のサイズは注文時に指定する必要がある。発電量からデジタル表示がよい。操作ボタンも必要最小限にする。液晶次第では表示を工夫し1ボタンにすることも不可能ではない。生活防水が必須だ。手を洗うときいちいち指輪をはずさなくてもよいようにしなければならない。
実現の可能性としては2段階で考える必要がある。技術的に可能かということと、市場があるかということだ。いまのところ技術的な段階で難しいかもしれない。製造が不可能なのではなく、製造コストがかなり高くなるという理由だろう。そこで宝飾を施し、結婚指輪にするなどの戦略が必要になる。

長時間録画可能なデジカメ

ライフログを趣味にする人もいる。また、海外旅行や結婚式などめったにない重要なイベントの記録は取り逃したくない。そのようなとき長時間録画可能なデジカメがほしくなる。
ここで、あえてビデオカメラとはいわない。ビデオの仕様で長時間録画するとバッテリーの方がボトルネックになるか、著しく携帯性にかけるものになるのがおちだからだ。そこでデジカメに期待するが、撮影するのはあくまで動画だ。つまり簡易ビデオとして利用する。
機能的に複雑なことは何もない。適当なサイズ、たとえば100MBずつ分割しながら記録してくれればよい。ただし、充電なしでも8時間くらい動いてほしい。さもなくば小型バッテリをこまめに交換するしかない。メディアはもちろんSDHC 32GBだ。解像度を抑えるか、メディアを交換するかは選択したい。
胸ポケットに入れながら撮影することを想定しているので、レンズの場所や向きが問題だ。なるべく隅にある方がよい。また、撮影時にレンズが飛び出るのは困る。画質より時間重視の利用法だ。近頃のデジカメを見るといずれもレンズ重視だ。デジカメより携帯の方がよいかもしれない。iPhoneのカメラはきわめて控え目で、ちょうどよい場所についている。SDなどもメディアの容量を気にする必要もほとんどない。バッテリだけが気がかりだ。それが解消されればiPhoneが一番理想に近いかもしれない。

東武東上線の新型車量は6人がけ

普通、電車の座席は7人がけが多い。ただし、あまり守られていない。かなりきつく詰めて座らなければ7人は無理なので、そもそも無理があったともいえる。そのためか、東武東上線に6人がけの座席が登場した。2人がけ×3の構成だ。これで少し余裕ができるかと思ったら、これは進行方向に向かって向きを変えることができるように配慮されたものらしい。新幹線やローカル線にある座り方だ。
もともと乗車率の高い地域ではすべての座席がシルバーシートのようなものなので6人がけでもかまわないと思う。これがJRにも普及するかどうかは疑問だ。山手線では座席がいらないくらいなので、おそらく無理だろう。

Fire & Ice

大分前だがアメリカでFire & Ice(逆かも知れないIce & Fireだったかも)という店に入った。好きなものを選んで鉄板で焼いてくれるという店だ。鉄板がFire、焼かなければIceということなのだろう。セルフサービスと鉄板焼きをうまく組み合わせてあると思う。日本に輸入する人はいないだろうか?

ユビキタス時代のデータ管理

ここでユビキタスとはモバイルではなく、人より多くのPCがあること、すなわち複数PCを使うことと定義する。だまされたと思わないでほしい。むしろ由緒正しい考えなのだから。
つまり、ここでは複数のPCでいかにデータを共有ないし同期するかという問題を考える。近々、複数のPCを使うことになりそうなので、あらかじめ方針を定めようということだ。
常に最良の手段は共有だ。Winnyをファイル共有ということがあるが、正しくない。Winnyは共有でなく、コピーだ。だからこそ問題なのだ。話がそれたので元に戻す。いつでもどこでも共有できるならそれが一番よい。しかし、実際には難しい。
たとえば、2台のPC間で共有するなら、2台とも電源を入れておかなければならない。これは無駄だ。しかも、外出するとき両方持ち運ばなければならない。これでは意味がない。したがって、共有するならオンラインストレージにする必要がある。
一番よいオンラインストレージはSkyDriveだろう。5GBまでなら十分だ。しかし、本格的な利用には物足りないかもしれない。その場合はMediaFireなども併用するとよい。私自身はデータをSkyDriveに移動している最中だが、uploadが面倒でしかたない。
オンラインストレージは万能ではない。特にマルチメディアの保存には適さない。ストリーミングできないわけではないが、遅すぎる。また、サイズ制限にかかることもある。
そこで同期も併用しなければならない。正直、あまりよい同期ツールを知らない。Office Grooveはうざいが、やむを得ないかもしれない。しかし、Macではできないだろう。TimeMachine/ryncの方がまっとうかもしれない。Win-Mac間共有はいまだに日本語コードなどの問題がある。DropBoxは注目に値するが2GBでは問題外だ。
同期はPC間でする必要はない。オンラインストレージに対して行うべきだ。さもないとO(n^2)になってしまう。しかし、同期サービスを公開しているオンラインストレージは聞いたことがない。
現状では、オンラインストレージを介して緩やかに同期するしかない。結局、手作業がなくならないということだ。
実はデータ管理以外にもデスクトップやブラウザ、アプリケーションの互換性など非常に多くの問題がある。
一番確実な方法はUSBメモリに入れた仮想マシンを使うことかもしれない。ただし、せっかくのHWがまったく生かせない。

2008年8月26日火曜日

PS3をPCに

Appleは好調だ。PCが低価格にシフトするなかで、MacBookなどは価格を維持している。原料に比べて高く売れるので利益率がよい。おそらくAppleの利益率はASUSやHPなどの低価格PCに比べて極めて高いだろう。これには理由がある。
1つの理由は、OSを含めた独自性がよい方向で評価されたためだ。DTPなどの限られた分野で根強く支持されてきたものの、少し前までMacはビジネスでは使い物にならないといわれた。今でもその傾向がないわけではないが、ビジネスシーンでも多くの人が使い始めている。1つはIntelのCPUを採用し、仮想マシンを使えばWindowsが動作するためでもある。しかし、仮想マシンに頼るだけではなく、Officeが移植されているという理由も大きい。MicrosoftがOfficeを移植したのはMacの市場が無視できないものだからだろう。それは、元をただせば、もう1つのOSであるMac OS Xの成果ともいえる。
Windows全盛期にあって独自OS路線を堅持したのは大きな決断だったろう。しかし、勝算がないわけではなかったろう。なぜならOSSとしてOSを開発できたからだ。FreeBSDがなければMax OS Xもなかったろう。
PCの価値を高めたいと苦心しているのは日本メーカーも同じだ。しかし、Appleほど思いきることはできないでいる。OSを開発することは非常に大きな労力を要するということだ。同じ戦略をとりたいと思って考えたメーカーは少なくないだろう。しかし、不況や人材不足、マーケティングなどの結果、異なる道を歩むことを決めたのだろう。しかし、その結果、好調なApple対不調な国内メーカーという図式が完成してしまった。
もし遅ればせながら今からでもAppleのような戦略をとれるメーカーがあるとすれば、Sonyではないかと思う。SonyにはPS3があるからだ。PS3はIntel CPUではないという問題があるものの、PCを凌駕する性能を持つ。ある意味ではPS3こそ最も速く最も安いPCだともいえる。ゲームの利益を担保に破格の値段で供給できるからだ。しかし、だからこそPCにできなかったともいえる。このままPS3が低迷するようなら、いっそPCにしてしまうのも手ではないだろうか。
その時にはLinuxを採用するのだろう。しかし、Linuxデスクトップには多くの問題が残っている。サーバでは成功しているLinuxも、デスクトップはまるでWindowsに歯が立たない。それをどのように克服するか、Mac OS Xなみのデスクトップを実現できるかがカギとなるだろう。

Erlangでクラウド

Google App EngineではPythonでタスクを表す。Pythonも悪くないし、確かに実績もある。しかし、Pythonにせよ、Rubyにせよ、スレッドはそれほど軽くない。Javaと同等だ。もっと軽いスレッドが必要だ。そうなるとErlangがよいかもしれない。
Erlangのような関数型言語でどこまで表現できるのか、本格的なアプリケーションを書いたことがないのでわからない。また、非破壊的な操作だけでメモリを有効に利用できるのかどうか疑問もある。しかし、今の時代、メモリは十分にあり、副作用がないということの利点の方が大きいかもしれない。あまり期待するとがっかりするかもしれないので、Erlangには少しだけ期待している。

モバイル時代のリテラシ

PC時代にはキーボードのタッチタイピングもリテラシと言われた。
しかし、時代が変わり、今やモバイル時代となった。
モバイル時代にタッチタイピングはないだろう。
このように時代に応じてリテラシは変化する。
今、モバイルの時代に必要なリテラシとは何かをPCの延長としてではなく考える必要があるだろう。

McBakery

マクドナルドがMcBakeryを始めた。その名のとおりパンを売る。このサービスは日本だけのものなのかどうか知らないが、世界に通用するのかどうか少し疑問がある。品揃えがいかにも日本で人気のものに限られている。このような品揃えはパン食文化でない国に適しているように思える。つまり、純粋なお菓子の一種として扱っているのだろう。パン食文化の国では主食の扱いでなければ難しいだろう。
この展開はMcCafeの延長なのかと考えたのだが、McCafeが世界展開されているのに対してMcBakeryはどうも違うのではないかと思う。
そういえば、McCafeはちっとも普及しない。プレミアムコーヒーがスターバックスより人気があるので無理に店舗を変える必要がないということなのかもしれない。

雨傘のレンタルあるいはデポジット

傘が無駄に捨てられている。もったいないので生かす方法を考える。
レンタルまたはデポジットというのはどうだろう。
透明なビニール傘を使っている人を目にする。このような人はあまり傘に思い入れがない人だろう。おそらく傘を忘れ、コンビニで買ったのだろう。このような傘は置き傘になるか、すぐ捨てられるかだ。そのようなとき、わざわざ買うのではなくレンタルにすればよい。
レンタルでは身元確認が必要となりわずらわしい。そこでデポジットがよい。好きなときに売り場に持っていき買い取ってもらう。買うときにリサイクル費用を上乗せし、回収時に返却する。痛んでいればリサイクルし、そうでなければリユースする。レンズ付きフィルムと同じだ。

体感音量

iPodを使っているとこまめに音量調整しているのに気づく。
周囲が騒がしいと聞きにくいので音量を大きくする。逆に静かだとうるさすぎるので小さくする。
音量調整の頻度がかなり高いので自動的に調整してくれる機能がほしくなった。
周囲の音量を監視し、それに合わせて体感音量を変更してくれるシステムはできないものか。原理は難しくない。個人差まで考慮するかどうかが微妙だ。
もしかしたらノイズキャンセルだけでよいのかも知れない。

北京オリンピック

北京オリンピックが終わった。オリンピック前に北京を訪れた感触では、過ごし安そうに思えたが、日本人観光客は少なかったようだ。チケットが入手困難だったのが最大の原因らしい。ヒートアップすれば危険も増すので正解だったかもしれない。代わりに大型TVは役立ったろう。
なお、この記事には大した意味はない。ただ、オリンピックがあったことをメモしただけだ。

時計バンドの調整

時計を通販で買うことができる。しかし、バンドの調整が必要なことが多い。このような場合、購入後に最寄の店舗に出向くため2度手間になる。これでは便利さも半減する。
そこで調整用機器を安く購入できるようにしたり、安い機器を付属品として添付したりするとよい。一番よいのは特別な機器がなくても調整できるようなバンドにすることだ。

2008年8月25日月曜日

0円低価格ノート

Acer oneがE-mobileのUSBモデムD02HWとセットで、9980円で販売された。
低価格ノートは携帯ではないので、携帯のように通信費で回収する方式を規制されることもない。
これは通信事業社やパソコンメーカーには新たな販売方法になるかもしれない。その結果、0円PCが普及する可能性もある。
ただし、ノートであろうと携帯ほど持ち運びが便利なわけではない。購入者はあくまでも少数だろう。
しかし、ニッチであるということは重要なことでもある。いまのところE-mobileは自社の強みをうまく生かしているように思える。

JavaScriptコンパイラ

以前、このブログではJavaScriptのコンパイラが必要だと(簡単に)述べた。
それは思ったより早く実現された。
Mozilla Firefox 3.1のJavaScriptエンジン(TraceMonkey)にはJITコンパイラが搭載されるという。
常とう手段とはいえ、いち早く対応したことは意義がある。
今後は、JavaScriptベースのアプリケーションがますます増えるだろう。真のP2PはJavaScriptによってもたらされるかもしれない。

タッチ・プロジェクタ

PC画面をプロジェクタで投影し、プレゼンテーションすることがある。大きなプロジェクタ画面に対して、小さなPC画面を見ながら操作する。そこに矛盾ないし不自然さがある。講演者はプロジェクタのスクリーンで操作したい。
そのためにはプロジェクタ・スクリーンの画面でタッチ操作を行うのがよい。たとえば、プロジェクタがジェスチャを認識する。
また、直接タッチできない場所や大きさのスクリーンでは、レーザーポインタの場所を認識する必要がある。

早口言葉生成

早口言葉は発音しにくい音の続きで構成される。単に発音しにくいだけでなく、それが意味ある言葉なのかも問題となる。
発音しにくさは舌の動きと関係する。逆にいえば舌の動きから発音しにくさを推測することができる。
早口言葉を生成するには既存の発音しにくい語彙を組み合わせる方法と、口内の運動を解析する方法が考えられる。後者の方法は語学のみならず心理学や文化人類学にも関連するだろう。その意味でより興味深い。

Webアプリ+ファイル交換

時代が変化している。特に日本は世界の最先端を進んでいる。そのためしばしばガラパゴスとなることもある。
いまの若い人はPCより携帯を使う。通信費を含めれば携帯は決して安くない。しかし、極端な話0円でも買える手軽さはPCにない。安そうに見えるが決して安くない携帯を買って使うことができるということは裕福な証拠だ。もっとも他を犠牲にしてでも携帯はほしいのだろう。
世界でも携帯は普及しているが、PCも普及している。使い分けられているというべきか、あるいは携帯の方が高いことが認識されているというべきかもしれない。世界が日本の後を追いかけるなら、やがて世界からPCが淘汰されるかもしれない。
PCと携帯の違いはいろいろあるが、今回はWebアプリに注目する。iPhoneのようにPCと同様にWebアプリを使える携帯が今後も増えるだろう。
Webアプリを使えば携帯でもPCと同じことができる。しかし、それでも問題はある。1つの問題はファイル交換だ。ここでいうファイル交換はP2Pのことではない。
PCの場合、ファイル交換にメディアを使うことができる。携帯でもSDを使えば不可能ではないが、まず使われない。多くは通信だけしか使わない。
ファイル交換を通信のみに限定することがモバイルの特徴ともいえる。このような場合、ファイル交換のためのWebアウリまたはWebサービスが必要だ。従来のファイル交換システムはいずれも問題点がある。たとえばアクセス制御を登録ユーザに対してしかかけられなかったり、公開アドレスが検索できてしまったりする。第3者にデータを渡すとき相手が同じサービスのメンバーだと仮定するのは虫がよすぎる。メール添付用に公開アドレスを生成してくれるサービスもあるが、公開データとして扱われるため無関係のものが検索によりそのアドレスを知ることができる。そうなればデータを秘密理に交換できない。データを暗号化し、カギだけメールすることもできるが、いかにも手順が煩雑だ。

情報インフラ代の重複徴収

既存の情報インフラは技術的にすべてインターネットで代替えできる。しかし、実際にはそうせず個別のプロバイダないしキャリアが料金を徴収している。
この料金が家計に占める割合はかなり大きい。プロバイダやキャリアでばらつきはあるが、ADSLで5000円/月、FTTHで7500、CATV込みで10000といったところだろう。さらにモバイルまで含めるとデータ定額6000円/月・台だ。
情報は無料で入手しているという意識の
人は少なくないと思うが、実際にはこれだけの経費を家計で支出している。これは無視できない額に達しているのではないだろうか。情報格差を助長しているように思える。特に複数の経路を確保するために過剰な料金を支払っている。それでいてそれぞれの経路は孤立し、代替えできない。これは意図的に重複徴収されているともいえる。
そろそろ公共的な情報インフラを考えた方がよいのではないだろうか。ラストワンマイルを無線にすれば、地デジに移行する経費だけで十分賄えるような気がする。ただし、公共的な無線はことごとく失敗しているのでよく考える必要がある。

ブログでサーベイ

レポートではサーベイ(調査)が重要だ。
何かを調べるときWikipediaを使う人は多い。しかし、Wikipediaのコピーは真っ先にチェックされる。もちろん正式な引用ならとやかくいわれることはない。しかし、さすがに引用ばかりではレポートにならない。
サーベイでは独自のまとめ方が要求される。何のために調べ、どのような観点からまとめるかが問題だ。観点はレポートごとに異なる。本来はレポートごとにまとめ直すべきだが、似たようなレポートを繰り返し書かねばならない場合は書きためておくとよい。
サーベイを書きためるにはブログやwikiがよい。どちらかといえばwikiだろうが、ブログでもかまわない。このような用途でもブログを活用できる。ブログは日々の努力の成果ともいえる。その意味ではwikiよりコンスタントに成果を蓄積しやすい。

2008年8月20日水曜日

iPhoneのバッテリー稼働時間

iPhoneは当然バッテリーで稼働しているが、その稼働時間が問題だ。
公称では、通話8時間、インターネット接続6時間、ビデオ再生7時間、音楽再生24時間らしい。
しかし、実際に利用している人からはインターネット接続2時間がいいところだという話を聞いた。使いまくるとその程度なのだろう。
WILLCOM D4の1.5時間といい勝負かもしれない。

2008年8月14日木曜日

公共料金のトップランナー方式

電気・ガス・水道はライフラインと呼ばれるほど重要だ。もっともガスはオール電化住宅の進歩により必須ではなくなってきている。その分、電気の重要度は高まっている。
これらの料金は公共料金として徴収される。地域による差はあるが、生きる上で必要な支出という意味で、税金なようものだ。しかし、税金では受益者負担ということもあるが原則として公平でなければならない。
公共料金のうち水道料金の地方格差が最も大きい。これは大きな問題だ。水源に近い場所の利はあるだろうが、それ以上に不必要なダム建設のつけを支払わされているという面も少なくない。
そこで、公共料金にもトップランナー方式を導入してはどうかと思う。すべての自治体が、最も安い自治体の料金に合わせなければならないようにする。すると負担は自治体は痛みを感じる。それが無駄な公共工事を減らすかも知れない。
一方で、今まで高い料金によって需要が抑えられてきた分が反動として現れるかもしれない。一時的な反動ならよいが、無駄な消費が増える危険もある。
また、自治体の痛みは税金となって素通りするだけかもしれない。それでは意味がない。水道代から所得税などに転嫁されるだけでは不十分だ。しかし、所得税率が大きな地域は避けられる。特に企業が避けるので産業が育たない。よって、それが抑止力にはなる。
水道代の高さは様々な面に問題を起こす。例えば、水道料金が高いとミネラルウォーターの価格が相対的に安くなる。その結果、ミネラルウォーターを買う人が増える。それは景気を刺激するが、CO2削減政策に反する。
水道料金が高いということは、その地域に適切な水の配送法を確立しさえすれば、エネルギーを使って安い水を運んだ方が合理的になるということでもある。都市ガスに対するプロパンガスのようなものだ。ここでは、そのアイデアを推奨したくない。なぜなら、CO2を増やすだけだからだ。しかし、その原因が水道代の高さなら、まずそれを正す必要がある。

カルテ運搬ロボットより電子カルテ

たまたま近くにカルテを運搬するロボットを使っている病院がある。天井に這ったレールに沿ってロボットが動くさまはテーマパークのようで面白い。確かに看護婦の行き来は少なく見えるので効果はあるのだろう。
しかし、同じ病院で不満なのは会計に待たされることだ。これは手作業でカルテを整理しているためと思われる。それに比べて電子カルテはずっと早い。
このことから患者の会計における満足度を高めるにはロボットより電子カルテの方がよいと考える。

大学3年制

今でも一部の大学では3年で卒業できる制度がある。ただし、これには注意が必要だ。正式には卒業ではなく、飛び級であることが多い。この場合、大学院へ進学する資格を得るだけで、卒業は認定されない。学歴としては学部を単位取得退学したことになる。
4年生の大学を卒業するには、それなりの単位数124が必要だ。これは、理論上、数の上からは3年で満たすことができる。年間42単位取得できればよい。
それをあえて4年に引き伸ばしているというのが、実態だ。経営的な理由もあるが、これ以上内容を希薄にしたくないという最後の抵抗でもある。
きちんと勉強するには単位だけでなく時間も重要だ。しかし、従来の3年制では時間を短縮するため、どこかで内容が希薄になる。
そこで、ここで提案したいのは無駄な時間を削り、正規の時間を確保することで3年卒業を実現する制度だ。
大学の休みは長い。ほとんど8,9,2,3月がまるごと休みになる。1年の1/3だ。前期、後期も同じく4カ月なので、1学期分を休みにしているということだ。ということは、これらをまとめれば、1学期分になるということだ。
教員は大変だ。休みの期間は研究の期間でもあるからだ。したがって、研究を放棄しなければならなくなる。しかし、それを受け入れるのであれば、今の時代であれば、このような制度を取り入れる大学が現れてもおかしくない。その場合の大学は、研究機関ではなく、教養教育機関となるだろう。
ちなみに、学費は安くならない。むしろシステム変更などで高くなるかもしれない。しかし、早く社会に出れば生涯賃金は高くなるので、受け入れられる選択肢となるだろう。

低価格ノートにおけるOSのコスト

低価格ノートにおけるOSのコストは極めて深刻な問題となっている。
いまや販売されるノートの半数は低価格ノートだといわれている。低価格ノートは人気商品なのだ。しかし、利益率は薄い。薄くても利益が出せるなら、売りたくなる。その際、OSのコストは極めて大きい。
あるノートのカスタマイズを見ると、Vista HomeからVista Proに変更するだけで9000円ほど価格が上昇する。低価格ノートの価格は60000円ほどなので20%近くがものではないソフト(しかもOSだけ)に支払われているということだ。しかもVistaはHWをうまく活用しているとはいえない。特に低価格ノートのような貧弱な仕様には合わない。
本来はLinuxが救世主となるはずだったが、先行きは明るくない。Ubuntuは元気だが、まだまだ困難な道が続いている。

2008年8月7日木曜日

仮想マシンからシミュレータへ

仮想マシンは、いうなれば単に計算を実行するだけのしくみだ。
それに対してシミュレータは計算の様々な副作用まで計測する。
その計測は通常では単なる負荷でしかないが、内部統制など企業活動により大きな責任が問われる現在では、重要なデータとなる。
そこで、単に実行するだけの仮想マシンから有益な情報を計測するシミュレータへと進化する方向が考えられる。物理CPUのパワーをこのような方向に利用するのは有益だろう。

仮想マシンのUPS

仮想マシンを常時稼働して運用しているとUPSとの連携が問題になる。
ホストOSはUPSで正常に終了できるが、ゲストOSはUPSに対応していないこともある。逆にUPSがゲストOSに対応していないことがある。
理想をいえば、ホストOSがUPSから通知されたとき、仮想マシンを一時停止にして、自身も終了してほしい。そして、起動するとき、仮想マシンも再開してほしい。
ホストOS型では、アプリケーションを用いて何とかできそうだが、VMM型ではVMMが対応していなければならないだろう。
このあたりがもっと便利になってほしい。

キーボード照明

夜、PCを使っているとキーボードが暗くて、よく見えずに困ることがある。タッチタイピングは下手なので、照明が欲しい。
LCDを照明代わりに使うことがあるが、UMPCは180度近く開いて使いたいので、照明にならない。
そこで、ELキーボードか、キーボード照明のいずれかが欲しい。
ELキーボードは、キーは分かるが手が見えないので、使えるかどうかわからない。やはり、キーボードを照らす照明が欲しい。
Eee PCのような廉価ノートにさえカメラが内蔵されるのだから、照明を付加することは難しくないだろう。

LED懐中電灯

最近、LED照明が注目されている。明るさが不十分など様々な問題があるが、消費電力の低さからCO2削減の決め手と考えられている。少なくとも屋外照明はすべてLEDに移行するのだろう。
しかし、屋外照明は、照明は必要最小限の場所さえ照らせればよい。誰もいない場所を照らすこと自体無駄だ。よって、LED照明と動体検知センサーの消費電力を比較し、センサーの方が小さくて済むようなら、不必要な照明を消すようにすればよい。ただし、その制御にも電力を消費するので、さらにハードルは高くなる。
このように考えれば、いく付く先はLED懐中電灯になると思う。これ自体は別に新しくもなんともない。しかし、必要最小限のところだけ照明すればよいなら、外出する人が個々に懐中電灯を所持するのが合理的だ。
次のステップは小さくて邪魔にならない。懐中電灯だ。一番よいのは、携帯に組み込んでしまうことだろう。今は何でも携帯に組み込む時代だ。

2008年8月4日月曜日

仮想バスガイド

バスガイドがツアコンを兼ねる場合、仮想化されることはおそらくないだろう。なぜなら、そのようなガイドはバスを降りても仕事があるからだ。しかし、バスの中でしか用のないバスガイドならば、仮想化できる。
1つは遠隔バスガイドだ。モバイルの遠隔会議ないしビデオチャットを使えば容易に実現できる。この方法では、いる場所が変わるだけで、必要な人数は変わらない。多少は合理化できるかもしれないが、効果は小さい。
もう1つは仮想バスガイドだ。簡単なものはビデオでもよい。高度なものは一種の人口知能になるだろう。現実的なものは一種のコールセンターだろう。この方法では、かなり無人化できるので効果は大きい。
ただし、現在、パック旅行におけるバスガイドのコストはそれほど大きなものではないだろう。バスのサイズを最適化した方がよいかもしれない。

2008年8月3日日曜日

仮想道路標識

道路標識が現状にあっていないということは、かなり多くみられると思う。しかし、それでも道路標識を変更することは難しい。可動式や可変式ならよいが、すべての道路標識を変更するもの無理がある。さらに、設置場所を変更できるわけではない。
そこで、かなり無理があることを承知の上で提案したいのが、仮想道路標識だ。
今では多くの車にカーナビが搭載されている。そこで、いっそカーナビの装備を義務付け、カーナビで道路標識情報をドライバーに伝えてはどうか。これを仮想道路標識と呼ぶ。
このような方式は現在でも不可能ではない。しかし、現実的かどうかといえば、まだまだ実験的だ。例えば、情報提示の方式には工夫が必要だ。目の前にない標識を認識するには、絶えずカーナビを注視する必要がある。それではわき見運転になってしまう。そこで、進行方向の標識を音声で読み上げる機能などが必要になる。しかし、道路標識は多く。すべてを読み上げると、絶えず読み上げ続けることになるだろう。よって、不必要な読み上げを抑制する機能が必要だろう。例えば、速度制限以内ならわざわざ速度制限標識を読み上げないなどだ。
標識の中でも仮想化すべきものとそうでないものがある。例えば、標識ではないかもしれないが、交差点のミラーだ。これらは衝突を回避するために必要だ。仮想化でも不可能ではないが、無駄が多すぎる。信号機は境界線にある。実物の方が安全だが、予備的に仮想的に設置してもよいだろう。
このような仮想道路標識ができれば、道路行政は根本的に変化する。特にスピードがあがる。また、関連企業が税金を無駄にすることもない。これらの企業は標識を設置する代わりにセンサーを設置するようになるだろう。

ジグソーパズルの専門オンラインショップ

ジグソーパズルは固定的な人気があるが、いろいろな店で探しても、ほしい物が見つからないことが多い。
絵柄が好きでもピース数が適切でなかったり、額がなかったりする。パズルの提供元によって同一ピースでも額のサイズが異なることがある。
このようなミスマッチを解消するには、専門オンラインショップしかないだろう。
紛失したピースも再生産してくれるとありがたい。

インクジェットで電気回路を作れないか

正直、この分野は全くの素人なので、想像だけで考えている。もうすでに、このようなアイデアは存在するとしてもおかしくないと思いながら書いている。
インクジェットで印刷できる媒体は紙だけに限らない。紙以外に印刷する用途にインクジェット技術が使わることはある。また、インクジェットの解像度は他の印刷技術に対してかなり細かい。今のことろ最高精度の印刷技術といってよいだろう。これに加えてインク自体を変更することができれば、表題のような用途に利用できるのではないかと思う。
想定する電気回路は2種類ある。いわゆる基板と初期のICだ。要するに、現在のインクジェットの精度で実現可能な集積度をターゲットとするわけだ。ただし、ICといっても、通常のICよりはるかに広い面積を使うことができる。紙のサイズはA4であってもLSIの比ではない。しかし、そのままのスケールで拡大しても同じものを作れるわけではない。
紙は繊維であり、中身は空のようなものだ。そこにインクをしみこませて必要な性質を形成する。基本は、導体、絶縁体などだ。基板だけならこれだけでもよい。さらに抵抗など電気回路の基本的な要素も実現できればよい。いずれもインクの性質を変えるだけでよいはずだ。

2008年7月30日水曜日

超小型無線/PLCルーター

無線ルーターは多い。しかし、PLCルーターはほとんどない。しかし、家庭ではPLCは魅力的な選択肢だ。
いずれの方式でもよいが、ルーターはもっと小さくなるべきだ。できればコンセントにそのままさせるとよい。
そのような超小型ルーターを実現するには、現在の技術で十分可能だろう。ASICくらいは開発する必要があるかもしれない。

太陽電池のメモ帳

モバイルで行う仕事のほとんどは結局文字入力だ。メールにしても後で送信するなら、メモを取っているのと変わらない。ならばメモをできる限りエコに行えばよい。そこで太陽電池で動くメモ帳を考える。
電卓は太陽電池で動くので不可能ではない。問題はメモリだろう。しかし、メモリもICカードにもあるので、容量を限定すれば比較的容易だろう。

地図サイトの戦略

地図サイトはたくさんある。しかし、Google Mapより有名なサイトはない。
サービスは寡占する。Google Map以外のサイトは生き残りをかけて戦略を考える必要がある。
1つは物まねだ。Google MapそっくりのAPIを提供する。これによりサービス提供者は開発コストを削減できる。また、収入源を複数に分散できる。サービス提供者を囲い込ませないように対抗することができる。
このようなサービスブリッジはオープンソースにするべきだ。やがてAPI自体を国際標準にして公平な競争を確保する。

スパコンとクラウド

スパコンもクラウドも目覚ましく進歩している。どちらが速いのだろう。
1つのアプリケーションを動かすならスパコンだろう。しかし、複数のアプリケーションならクラウドかもしれない。スパコンの工夫の大半はボトルネックを解消することにある。クラウドではボトルネックが生じないアプリケーションだけを扱う。その意味では、クラウドはグリッドに近い。グリッドと対比されるクラスターはスパコンと同義といってもよい。しかし、広く資源を求めるグリッドに対して、クラウドは限られた資源を扱う。ただし、その量がけた違いに大きい。

食料自給率

食料自給率は重要な指標だ。100%である必要はないが、100%に近い方が安心できる。
日本の自給率は年々下がっている。米でさえもはや自給率100%ではない。その中で100%を維持しているものがある。鯨(クジラ)だ。これは冗談とも皮肉ともいえる。我々はもはやクジラを食べない。正確にはほとんど食べていない。そのため現在でも十分需要を満たせるということだ。このようなデータを前にして捕鯨再開と言えるのだろうか?もちろん鯨の用途は食用だけではない。しかし、食用でなければなおのこともったいない。捕鯨を再開すれば他の肉類を補うことができるのは確かだ。個人的には、子供のころの体験から、あまり鯨を食べたいとは思わない。
他の肉類では、鳥が70%、豚が50%、牛が40%といったところだ。戦略的には牛を減らして鳥を増やせばよい。特に鳥は鶏卵95%を伴う優等生だ。鶏肉を食べろと言われてもまずい物を食べる気にはなれない。なのでおいしい鶏肉料理が必要だ。幸い日本にはいろいろな鶏肉料理がある。まず、唐揚げだ。たしかにおいしいが、これは脂分が多いのであまりよくない。メタボリックが進行しては困る。むしろ、焼き鳥の方がよいだろう。適度に油も落ちる。串がもったいないので少し工夫したいところだ。竹串ではなく、鉄の串で再利用する方がよい。気分は出ないかもしれないが、そのくらいは我慢しなければ。
牛は肉より牛乳が重要だ。乳牛は増やした方がよい。肉としてもうまい乳牛の品種を改良することは重要だろう。
魚介類の自給率は65%程度とかなり低くなっている。乱獲して輸入するより、一定のコストを払って、養殖するべきだろう。
キノコ類も80%となかなか高い。すでに工業化しつつあるので100%を目指すべきだろう。
野菜は地産地消なので、これも80%と比較的高い。
致命的に低いのは、大麦・小麦、植物油脂だ。パンやケーキが日常化している中で、小麦の自給率が低いのはかなり問題だ。しかし、逆にいえば、それぐらいしか問題ではないともいえる。

オートマ帆船

原油高で帆船が復活するかもしれないという。日本でも鉄の帆を電子制御する船が試作されていたはずだ。完全な帆船ではなく、風を補助的に使っていたと記憶している。
その電子制御をもう少し進めて、車のオートマのようにはできないものだろうか?そうすればモーターボートのように気楽?に、ヨットを使える。
小型漁船に利用できるかもしれない。

統合型アプライアンスの問題点

システムを統合すると無駄をなくし、最適化できる。それによって競合他社より有利な特徴を持たせることができる。統合型アプライアンス製品メーカーはあらゆるソフト部品を自社で開発する必要がある。しかし、そのような統合型アプライアンス製品の最大の問題点はセキュリティだろう。
細かなセキュリティ問題は十分に枯れていると考えられているシステムでも頻繁に発生している。統合型アプライアンス製品は枯れてもいない。あまり普及していないために、攻撃されていないだけだ。攻撃されればあっという間に陥落してしまう可能性がある。リスクが大きいのだ。
日本は統合型システムの開発がうまいという。それは車を例にしているからだ。車の開発期間は情報機器に比べて極めて長い。そして利益率も高い。たっぷりお金と時間をかけるのでよい物ができる。トヨタに半年ごとに新車種をモデルチェンジさせることができるだろうか?たぶんできないだろう。同様に統合型アプライアンス製品は開発サイクルが遅くなるリスクもある。

2008年7月28日月曜日

GPGPUはスパコンを変えるか?

Roadrunnerは約13000個のCell BEを活用して1Pflopsを実現した。単純計算でCell BEの演算能力は0.1Tflopsといったところだろう。それに比べて、GPGPUとして知られるNVIDIA Teslaは0.5Tflops/GPUの性能を持つ。ということは、Teslaを使えば、5Pflopsは実現できそうだ。もちろんそう簡単でないことは承知しているが、不可能ではなくなったという程度の意味だ。さらに、ノード数を2倍以上に増やせば、10Pflopsも可能となる。
どこにも日本独自の技術はないが、それに固執しなければ、もう答えは見えているということだろう。本来は、これが日本の目指すべきパイプラインとスカラの融合する姿だったのかもしれない。

安全と安心

最近、「~の安全と安心」という題の講演が増えてきたような気がする。
「~」には「食」や「情報」などが入る。
このような講演の場合、特に情報系では、「安全=セキュリティ」という話題であることが多い。しかも、ほとんどの場合、それしかない。
言い換えると、「~の安全」という話しか聞かない。つまり、「安心」の話がほとんどない。安全と安心はいつから同義語になったのだろうか?
私の解釈では、安全とは脅かされても守られていることで、安心とは脅かされても気にならないことだ。安全は技術的に保障すべきだが、安心は心理的・社会的・制度的に保障すべきだ。
例えば、セキュリティ技術は安全を実現する。安全なら安心でもある。しかし、安全でない場合でも安心できる場合がある。例えば、保険だ。脅威によりお金を失っても、それを補てんしてくれるなら心配しなくてもよい。もっとも安易な安心は無関心につながるので、かえって危険かもしれない。少ない額でも安心を得るための対価を払うことが、関心を維持する上で重要だろう。

2008年7月24日木曜日

地震は2度来ると思った方がよい?

今日、未明、岩手地方で再び大規模な地震があった。現時点では詳細な情報がわからないので、地震に関してのコメントは差し控える。
しかし、ここで思い浮かぶのは新潟地震だ。新潟地震では、最初の地震の後、しばらくしてからもう一度大きな地震が来た。岩手地震の構図は新潟地震と同じだ。
たった2つの地震を比べただけで一般化するのは愚かなことかもしれないが、一度地震が発生した地方では再度地震が起きる可能性が高いという1つの証左ではあるだろう。
ここで、気になるのは地震保険だ。
地震が2度来るとわかっていると高い確率で保険が適用できることになる。つまり、地震が発生した地域で多くの人が地震保険に加入すると、次の地震の時、保険会社に甚大な損害が生じる可能性がある。その結果、倒産に至る保険会社が出るかもしれない。保険会社も自身のリスク管理をする必要があるだろう。

仮想化で企業内クラウドを実現する

仮想化の使い道は多い。
ここで、1つ提案したいのは導入コストの削減だ。
よくある仮想化の効用は、導入済みサーバの台数削減だ。しかし、これでは一度導入してしまったコストは取り返せない。
そこで、導入前に仮想化を行い、可能な限り導入自体を遅らせる方式が必要だ。これを企業内クラウドとここでは呼ぶ。
サーバが欲しい人は申請すればいつでも仮想的なサーバを与えられる。それを運用し、必要なくなれば停止すればよい。コストはかからない。
本格的な事業にまで発展した場合でも、仮想サーバを増やすだけでよい。

i-modeがガラパゴスな理由

iモード(i-mode)は先進的な試みで、個人的には高く評価している。少なくとも世界を席巻できるかもしれないという期待を抱かせた。残念ながら、実際には世界から取り残されてしまうことになったが。
世界の標準から大きくかけ離れて進化した技術を称してガラパゴスと呼ぶ。もちろん進化論を提唱したダーウィンがガラパゴス諸島で独自の進化を遂げた動物たちを発見したことにちなんでいる。
i-modeはガラパゴスだといわれる。残念ながらその通りだろう。日本では標準であるi-modeは世界では異端だ。では、auのEZweb(WAP)が世界標準かと言えば、こちらも対して流行っていない。それよりもPC用Webが圧倒的に多い。
今までPC用Webをアクセスできる携帯はスマートフォンに限られていた。しかも、必ずしも完全な互換性があるわけではなかった。しかし、iPhoneの登場で事情が変わってきている。
iPhoneでは、PC用Webをほぼ完全に再現できる。つまり、i-modeのような独自のWebではなく、インターネットのすべてのWebにアクセスできる。この差は決定的に大きい。そして、今後、世界はiPhone路線に追随する可能性が高い。その結果、i-modeは世界から取り残される。
なぜ、このようなことになったのかを説明するにはi-modeのしくみを説明しておいた方がよいだろう。i-mode以前にも携帯でWebをアクセスする方式がないわけではなかった。それはWAPだ。今でもEZwebで使われている。WAPは独自方式(HDML)なので、コンテンツを作成するのが難しい。コンテンツがないと利用者も少ない。つまり悪循環に陥る。そこで、i-modeではコンテンツを作りやすいようにHTMLでコンテンツを作成できるようにした。実際には、HTMLではなくサブセットのCHTMLでページを作成する。当時は、この割り切りが必要だった。HTMLを携帯で再現できる技術は存在せず、仕様を限定するしかなかった。しかし、技術が進歩し、それが裏目に出た。これはよくあることだ。本来は、CHTMLを年々拡張し、HTMLに限りなく近づける努力をするべきだったのだろう。事実していたのだが、不十分だったということだ。iPhone登場までに完全なHTML対応へ移行していなければならなかった。
CHTMLのおかげてi-modeのコンテンツは増えた。CHTMLのコンテンツは携帯のブラウザで直接閲覧できる。それが変換ゲートウェイを介さなければならないWAPとは決定的に違うところだ。しかし、変換ゲートウェイがないことが逆に問題にもなっている。例えば、変換ゲートウェイがあればHTMLをCHTMLに変換することができる。そうであれば、コンテンツ提供者はPCと携帯を区別せずにサービスを提供できる。しかし、実際には二重に開発しなければならない。
i-modeを正常な進化の道に戻すには、HTMLコンテンツを携帯でアクセスできるようにする必要がある。そうすればiPhoneと(ほぼ)同じことが携帯でもできることになる。そのために一番容易な方法は変換ゲートウェイを導入することだろう。今まで、サーバの設備費をかけずに安上がりに済ますことができたi-modeがNTTのコストを押し上げることになるかもしれない。また、二重にコンテンツを開発していた業者は少し複雑な気分になるかもしれない。携帯ならではのノウハウが次第に役に立たなくなっていく。
もう1つHTML化を妨げていたものはキャリア自身の料金体系だ。定額データ通信が前提でなければインターネットは成り立たない。これはキャリアが最もやりたくないことの1つだ。それを当然のように要求したところにiPhoneのすごさがある。しかし、手をこまねいている間に、iPhoneをきっかけとして、世界の携帯キャリアはデータ定額へ移行するだろう。本来は、技術的優位性を確保するには、日本のキャリアがいち早く先取りして移行していなければならなかったはずだ。

韓国海苔のおにぎり

韓国海苔は味付けしてあるのでうまいが、手が汚れて困る。
最近、コンビニのおにぎりで韓国海苔を使っているものが多い。
それらは、もう少し包装を工夫した方がよいと思う。
例えば、ハンバーガーの包装のように、紙を持って食べることができるようにしてはどうだろう。ライスバーガーというのもあるので、できなくはないだろう。
ただし、紙では中身が見えない。それが問題になることもあるかもしれないが、おにぎりの具はそもそも見えないことが多いので、大丈夫だろう。

2008年7月22日火曜日

Javaの問題点2

Jython, JRubyのように他の言語をJavaで実行することがある。余計な仮想マシンを使わずに合理的だ。しかし、Javaの実行系はそれほど優れたものではない。
(1)ライブラリの影響を受ける。仮想マシンが同じでもライブラリが異なれば実行できない。JREの違いはもっぱらライブラリに起因する。後方互換性を維持するオプションがほしいところだ。過去の記事「Javaの問題点」でもライブラリの問題点を指摘した。
(2)Tomcatの運用は問題が多い。JavaでWebアプリを作成するにはJSP/Servletを使う。それにはコンテナとしてTomcatも使う。しかし、その運用は難しい。まず、複数ユーザで共用することが難しい。互いに影響してしまう。Servletがプロセスでないことが裏目に出てしまう。かといって、ユーザごとにコンテナを起動するのも無駄が多い。頑健かつ負荷の低い実行環境が必要とされている。

公用車

国交省が公用車を削減するという。そもそも公用車が必要なのだろうか?
必要だとしたら、タクシーより安くなる場合に限られるだろう。それは走行距離から容易に算出できるはずだ。公用車の場合、車両代だけでなく、人件費もかかる。値上がりしてもタクシーの方がずっと有利なことが多いはずだ。
コスト以外の理由をいろいろ挙げる人もいるだろうが、それを許してはいけない。コストだけで判断する必要がある。

2008年7月20日日曜日

Rails 2.0?

RoRに再注目している。明らかに新しい動きが活発なので「2.0」とつけてみたが、まだ本物かどうかわからないので「?」も付けておく。
RoRに関しては、個人的にまだ成熟していないと結論付けて放置していた。最大の課題は実行系でFastCGIは問題外だった。しかし、いろいろなエンジンが登場している。中でもPassenger(mod_rails)は期待大だ。しかし、Windowsで動かないのが、個人的には致命的だ。あと一歩で使えそうな段階に来ている。やはりフレームワークはまともに使えてこそ意味がある。開発が速いだけでは不十分だ。
また、Gears on Railsまで登場するに至ってはうれしい限りだ。

2008年7月17日木曜日

マシンの次に仮想化されるもの

仮想マシンは、物理マシンの稼働率を高めるために有効な手段である。忙しい人に仕事を集中した方が効率よく仕事してくれるという、実世界にも適用可能な、ある意味皮肉な教訓を示している。
もちろん仮想マシンの目的は稼働率向上だけではない。物理マシンがないときに性能を落としても仮のマシンを提供してくれる。WindowsでLinuxを動かしたり、Max OSでWindowsを動かしたりするのがよい例だ。
しかし、データセンターなどで仮想マシンが使われるのは専ら稼働率を向上させることが目的だ。それによって物理的なマシンを削減することができる。
本来は仮想マシンなど使わなくてもシステムを作りなおせば、最適化されたシステムを構成できる。その方が効率は良い。しかし、その開発コストはばかにならない。その意味では、仮想マシンはレガシーを延命する手段でもある。
仮想マシンを使うとマシン自体を大きなソフトウェアコンポーネントとして扱うことができる。特にWebシステムはOSに依存しないので、無料のLinuxを活用し、いくらでもコンポーネントを生産できる。しかし、このような巨大コンポーネントには無駄が多い。せっかく仮想化しても無駄を残したままではもったいない。そこで、次の仮想化はマシンからアプリケーションサーバへ焦点が移るものと考える。
仮想アプリケーションサーバとは、WebアプリケーションからはApacheやIISのように見えるが、実は異なるというシステムだ。アプリケーション間の相互依存性を極力排除し、安定した動作を、スケーラブルな性能を両立することが目的になる。
このような仮想アプリケーションサーバが登場すれば、ホスティングサービスもかわるだろう。仮想マシン上に仮想アプリケーションサーバを配備し、いくらでもアプリケーションを増やすことができる。

出張のCO2

出張は面倒だし、疲れる。仕事時間外の観光でもなければ望んでいきたい人は少ないだろう。
出張を減らすことでCO2を減らすことができる。これは出張を避ける立派な理由になる。
具体的にはWeb会議にすればよい。
そのためには出張に行かないことでどれだけCO2を削減できるかきちんと把握しておく必要がある。
交通手段に応じて1kmあたりの移動に伴うCO2の排出量が算出されているようだ。
 自動車 0.0839kg・CO2/人・km
 バス  0.0615kg・CO2/人・km
 鉄道  0.0329kg・CO2/人・km
 航空機 0.186kg・CO2/人・km
これに人数と移動距離をかければよい。
CO2を大幅に減らすには出張を抑えるしかない。出張をWeb会議に切り替えることによるCO2削減は、数あるグリーンITの中で最も効果が高い。一番大きなところから手をつけるという戦略上の常とう手段を採用すれば、出張をなるべく減らすことこそ重要だ。
旅行業界には耳の痛い話かもしれない。
なお、公平のためにWeb会議のCO2排出量も0ではないので、示しておく。
 通信  0.0025kg・CO2/MB

2008年7月16日水曜日

アプライアンス製品の価格不等式

アプライアンス製品が高すぎる。そのため全く価格競争力を発揮できていない。機能的に優れているのは当然?としても、コストが安いことが売りの一つのはずにもかかわらず、導入コストは非常に高いことが多い。管理コストが目に見えて低いかと言えば、決してそうではない。
アプライアンス製品を売るためには、その価格が、普及品のPCを使って同じ機能を実現した場合に比べて安くなければならない。この不等式が成り立つ製品こそ、真の価値あるアプライアンス製品だ。
しかし、残念ながらそのような製品は、枯れたルーターのような普及品以外には見当たらない。ほとんどのアプライアンス製品はその価格の高さを説明できないでいる。

2008年7月14日月曜日

紙のCO2

ちょっと役に立つ情報があったので、メモしておく。
紙生産のCO2原単位は1.28kg・CO2/kgだそうだ。
A4用紙1枚が4gぐらいなので、N枚では4/1000x1.28xN kgとなる。
自分の紙の使用量からCO2を逆算してみるのに使える。

プリンタのターゲット広告

「タダコピ」(http://www.tadacopy.com/)は裏面に広告を印刷した紙を使った無料印刷サービスだ。広告の裏紙で印刷するサービスと考えてもよい。裏紙は固定化されているので適切な広告とならないことがある。そこでターゲット広告が必要になる。
実現は比較的容易だ。プリンタで裏面印刷すれば好きな広告を挿入できる。個人の嗜好は印刷物の内容から判断できる。コピーだけではターゲットを特定できないが、印刷まで拡大できればターゲットを特定できるだろう。

花畑牧場の生キャラメル

北海道に行ってきた。それほどしばらくぶりというわけではないのに千歳空港の変貌ぶりに驚いた。千歳空港には生キャラメルブームが起きているようだ。
特に人気があるのは花畑牧場の生キャラメルだ。売り切れ続出で、仕入れ時間の前に長蛇の列ができている。人気アトラクションさながらに整理券をくばるべきだろう。
そういえば近頃、千歳空港だけでなく、日本全体でもキャラメル味の商品が増えているように思える。私が知らないだけだったのかもしれない。このブームも生キャラメルが起源なのだろうか?
花畑牧場の生キャラメルは入手困難だが、他の生キャラメルはいくらでも手に入る。そんなに味が違うとも思えないので、花畑牧場はブランドと引き換えに機会を損失しているともいえる。しかし、そう簡単に手作りを放棄するべきではない。機械化すれば、ブームが去ったのち、負債を抱えることになる。それより自分のできる範囲のことを努力すればよい。正しい戦略だと思う。
花畑牧場の製品でいえば、生キャラメルそのものではないが、生キャラメルクリームというジャム?を買った。これは常温保存できるので、持ち帰りにも便利だ。味も生キャラメルの雰囲気を十分満喫できる。このような周辺商品もそろえることは重要だ。
このブームを「キャラメル」という視点ではなく「生」という視点でとらえてもよい。生チョコレートは昔から人気が高い。他にも生でない商品を生で提供できれば驚くようなブームになるかもしれない。生バターとかもおいしそうだ。

PCは変圧器

最近のUSBはもはや充電器といってもよいかもしれない。あらゆる機器がUSBで接続され、電気を供給されている。おかげでUSBの充電器があれば携帯やiPodはまかなえる。このままUSBがACケーブルの代わりになるだろうか?
USBの仕様から、あるいはエネルギー効率から、USBをAC100Vに再変換することは望ましくない。しかし、省電力機器だけならUSBだけで十分ACケーブルの代わりになるだろう。必要な電力に応じてケーブルを使い分けてもよいのかもしれない。
海外では電圧が違うので変圧器が必要になる。しかし、PCの電源がユニバーサルで変圧器を含んでいる。さらにUSBで分配できるので、最近では海外でも変圧器を使うことが少なくなってきた。
しかし、中にはAC100Vが必要な電気製品もある。サービスコンセント付きのアダプタがあれば、そのようなニーズにも対応できる。本体以外の工夫でPCを差別化できる。

コンビニのエコでない商品

コンビニの営業時間が規制されるかもしれないという。そこで、この時期にコンビニは何らかのアクションを起こす必要がある。コンビニは24時間営業しているのが問題視されている。無駄な電気を使ってるのでエコでないというのだろう。もっとも誰にとっての無駄なのか議論の余地がある。また、無駄と利便性のトレードオフを考える必要もある。
ここは視点を変えてみてはどうだろう。営業時間より商品に問題があるのではないだろうか。たとえば、売れ残りの生鮮食品、使い捨ての充電器など、とてもエコとはいえない。これらの無駄をなくせば、照明や空調代くらいに匹敵するかもいれない。

中国にエコ製品は向かない

トヨタのプリウスも中国では売れていないらしい。それによって、中国ではエコの意識が低いという。
それは確かにそうかもしれないが、かつての日本もそうだったはずだ。
つまり、中国庶民の意識では経済発展が何より優先されるということだ。エコにお金をかける余裕もあまりないのが、実態だろう。まず、生活に必要なもの、そして生活を便利にするものを買う。
そのような中国でニーズにあわないものが売れるはずもない。エコ製品を売るにしてもエコというだけでは売れない。節水や節電の他に機能やデザイン、ブランドというおまけが重要だ。
無理にプリウスを売る必要はない。燃費のよい、それでいて安いリッターカー、おまけに家族で乗れるセダンが一番適している。中国の道路はそれほど悪くない。だから車が小さい必要はない。しかし、燃費は重要だ。ある程度大きくても燃費のよい車であれば十分エコになる。プリウスの出番はその次だろう。まず、車が行き渡ることだ。
それでは遅いと思い人も多いだろう。しかし、無理に買わせようと思っても買うものではない。買いたいものを作ることこそ重要だ。
ちなみに道が平坦なので電動アシスト自転車はあまり売れないだろう。

2008年7月12日土曜日

再帰による場合の数

以前、「多重ループによる場合の数」において、場合の数を入門的なプログラムで表現する場合のコツを書いた。これはプログラムによる問題解決の基本中の基本なのだが、なかなか授業でも真面目に取り上げられることがないので、あえてブログで紹介したものだ。
しかし、その際紹介した書き方は一般性がなかった。つまり、数え上げたい場合の数に応じてプログラムを変更しなければならなかった。記事では、あくまで初心者が理解しやすいことを目指したので、そのような制約があった。今回は、もう少しプログラミングスキルを持った中級者に向けて汎用的に使えるプログラムpermを紹介しよう。
permはr個(0..r-1)からc個とる順列・組合せをすべて表現できる。
void perm(int r, int c, boolean dup, boolean comb) {
permrec(r, c, new int[r], 0, dup, comb);
}
なお、Cではbooleanの代わりにint true=1, false=0を使う。ここで、combは組合せを示す真理値である。組合せのときtrue、順列のときfalseを指定する。dupは重複を許すかどうかを示す真理値である。重複順列または重複組合せのときtrueにする。
permは補助関数としてpermrecを使う。このpermrecは再帰関数である。再帰関数は多重ループより記述能力が高い。再帰を使えば任意の多重ループを表現できる。
void permrec(int r, int c, int[] a, int n, boolean dup, boolean comb) {
if (c == n) {
found(a, c);
return;
}
for (int i = ((comb && n > 0) ? a[n-1] : 0); i<r; i++) {
if (! dup && is_duplicated(a, n, i)) continue;
a[n] = i;
permrec(r, c, a, n+1, dup, comb);
}
}
ここで、dupとcombの使い方に注意してほしい。これらが順列の差を生んでいる。
permrecは補助関数としてis_duplicatedを使う。
boolean is_duplicated(int[] a, int n, int e) {
for (int i=0; i<n; i++) if (a[i] == e) return true;
return false;
}
permrecは数え上げるべき場合を発見したときfoundを呼び出す。foundの本文は解きたい問題に依存する。多くの場合、単純に表示すればよい。また、この例では0..r-1の順列しか生成しない。それ以外の値を使う時にはfoundで写像する。

P2P vs Cloud

このブログでは「P2Pのたそがれ」と題して、P2Pを取り巻く環境が変化してきたことを述べた。
今回は、P2Pとクラウド(Cloud)を比較してみたい。
P2Pはサーバを小さくし、その分クライアントを活用する技術だ。それに対してクラウドは、クライアントを小さくし、サーバを拡充し、それを活用する技術だ。世の中全体の流れはクラウドに有利に向かっている。
P2PではPCがクライアント兼サーバになる。よって、P2Pでは上りだけでなく下りにも十分な帯域が必要になる。FTTHならば問題ない。しかし、ASDLでは不十分だ。携帯ではHSDPAでも不十分で、HSUPAが必要になる。これはネットインフラ全体の底上げが要求される。つまり、P2Pはサーバのコストを減らした分、クライアントだけに転嫁するのではなく、ネットワークにも転嫁しているわけだ。
もっともネットワークに負荷をかけるのはクラウドも同じだ。しかし、クラウドの場合、圧倒的にダウンロードの比重が高い。これは現在のネットワークモデルに適している。
クラウドの問題点は、クラウドプロバイダの信頼性(trust)と攻撃に対するぜい弱性だ。プロバイダを信用できないか、事業継続を最優先するならP2Pも考慮する必要があるだろう。

2008年7月7日月曜日

後期高齢者医療制度

これは様々な批判がある制度だが、残念ながら詳しくないので、どちらの意見が正しいのか判断するには至ってない。しかし、医療費の増加が問題となり、無駄な医療費を削減しようという基本的な考え方は間違っていない。医療費が増加しても、それを上回るような経済発展を期待することもできずないし、無駄とはいえない必要な医療費が削減されることのないような配慮はしたうえでなら十分理解できる。
後期高齢者医療制度にも激変緩和措置があり、またそれを過ぎても平均すれば3000円くらいの増加と予想されている。この程度の額なら問題視する必要はほとんどないだろう。もっとも個人差は確かにある。
医療費は上がるだけかと言えば、一方で薬の価格は下がる。いわゆる後発医薬品が推奨されるようになったからだ。その効果は驚くべきものだ。私の場合は、薬代が半額になった。もっと多くの薬をもらう後期高齢者なら優に3000円以上節約できる。
そう考えれば、決して後期高齢者の医療費は高くなるとは限らない。

2008年7月6日日曜日

Firefox 3

Firefox 3はダウンロードのギネス記録を更新しそうだ。
私も協力者の一人になるのだが。
Firefox 3の評判を聞くと、速くなったという人が多い。Safari並みだという人もいる。個人的にはそれほど速くなった気がしない。
困ったのはアドオンだ。いち早く対応したアドオンもあれば、なかなか対応しないアドオンもある。
del.icio.usもなかなか更新されないアドオンのひとつだ。最近ではGmarksばかり使っていたので、この際削除してしまった。どうも老舗ソーシャルブックマークも店じまいという感じがする。
(記事を書いた直後、del.icio.usアドオンが新版となりGmark同様の機能を持つことがわかった。まだまだ、健在なようだ。しかし、Gmarkと変わらなければdel.icio.usを使う意味もないので、あいかわらず使わないだろう。個人的には、階層型キーワードの扱いがうまい方に転びたい。)
場合によってはdel.icio.usより深刻なのはFirebugだ。これが使えないと開発がストップすることもある。
これほどアドオン開発が遅れたのはなぜだろう。ベータ版が先に公開されていたはずなのでアドオン開発者はベータ版で動作確認できたはずだ。また、Firefoxのシェアは拡大しつつあるので対応しないという手もないだろう。アドオンAPIに大幅な変更があったのだろうか?確かにFirefox 3のメモリ使用量は少ないと聞いた。この辺の事情がAPIに反映されたのかもしれない。

セルロース系エタノール

エタノールの問題は、このブログでも過去に取り上げている。
やはりというか、当然というか、食料問題とのからみで問題視されるようになってきた。
そこで、セルロース系エタノールが注目されている。
セルロース系エタノールは食料としない茎などの部位でエタノールを製造しようというものだ。
これはかなり効率が落ちる。エタノールでさえ、むしろCO2は増えているとさえ指摘する報告もある。ましてやセルロース系エタノールは研究段階の域を出ず、おそらく実用段階にあってもそれほどCO2を削減しないと思う。
しかし、石油に代わる代替エネルギーとして、石油文明の延命にはかなり力になるだろう。それでも総量が全く足りない。
食料でない物を畑や田んぼで生産すれば、それだけ食糧が減る。そもそも減反政策自体が食料問題と矛盾している。その矛盾を解消することから出発する必要がある。
わずかな光明はIYグループが農業に進出したことだろう。ユニクロの轍は踏まないだろうから期待できるかもしれない。

2008年7月4日金曜日

中国残留孤児

最近ではニュースなどでも注目されることがほとんどないが、かつて中国残留孤児という問題があった。しかし、これは過去のことではなく今でもまだあると思われる。
ただし、今の時代であれば、やっと慣れた中国からわざわざ日本に帰国する人はほとんどいないかもしれない。もっとも人の気持ちは経済発展だけでは推し量れないので何とも言えない。
残留孤児が中国から日本に来ること自体は特に問題ではない。それよりも日本に戻ってきた残留孤児が家族を伴ってきている場合が多く、その家族がどう生活しているかが気になるところだ。かつての日本は景気がよく中国は決してよくなかった。だから日本に来ればそれだけである程度の成功が見込めた。しかし、いまや日本と中国の経済力は逆転し、日本の円資産はどんどん目減りしている。それに対して中国の元資産はどんどん増えている。つまり日本に来るより中国にとどまっていた方が結局のところよかったのではないかと考える帰国孤児も少なくないかもしれない。
そして、その考えはおそらく間違ってはいない。確かに金銭的な損得だけでいえば損をしたことになる。日本人との間の交流がうまくいっていなければ、誤った選択をしたと考える人もいるだろう。当時の情勢からは予測がつかなかったとはいえ、二重のハンデを負うことになったのかもしれない。
しかし、まだ最終的な結果が出たわけではない。日本の経済力、技術力も捨てたものではない。そして、他力本願ではなく自分で機会を作るという積極性が常に尊ばれる。

SDカードスロットでSDHCカードが使える

3分LifeHackingの記事「ただのSDカードスロットでSDHCカードを使えるかもしれない方法」では、ソフトの変更だけでSDHCが使えてしまうという内容だ。
記事では、ThinkPadで実験していたが、私が使うLet's noteにもSDカードスロットがある。いままで、このSDカードスロットでSDHCが使えなかったために、わざわざカードリーダーを買って、使っていた。この記事が本当なら、大変な損をしていたことになる。
そこで、試してみたところ本当にSDHCカードが使えるようになった。以前は確かに使えなかったので、ソフトだけで使えるようになったということだ。
最初は喜んでいたが、そのうち疑問がわいてきた。それでは今までの不自由はなんだったのだろう。本来は使えるはずのハードウェアをわざわざソフトで制限していたということだろうか?
まあ、互換性の問題などがあるので、一般的に適用できるわけではないのかもしれないが、それで困ることもないように思える。これはXP SP3が条件になるので、もしかしてSP4が出るなら、標準で含まれているのかもしれない。もっともSP4までXPが残ることはないだろうから、幻の機能で終わるのだろう。
なお、購入してしまったカードリーダーは他のPCで使っている。

東京都の情報教育

東京都が都立学校に100%LANを普及させるという。
よい話だが、おそまつな内情が見える。
ICTを活用すると学習到達度が向上するという。この前提は受け入れたとして、肝心のICTを指導できる教員がいない。
ICTを指導できる教員とは情報の教員を意味すると考えられる。
しかも、東京都では情報だけの教員は採用しない。それだけハードルを高くしていれば増えるはずがない。情報の資格など持たなくても採用はされるのだから、情報の資格を取る必要はないと皆考えるだろう。
これほど矛盾した政策も珍しい。お金さえだせばLANは整備されるが、それだけでは誰も使えない。

世代による仕事方法の違い

世代により仕事の仕方が違うと思う。
私より上の世代ではパソコンを使えない人も珍しくない。あとからパソコン操作を習ったため、どことなくぎこちない。もちろん例外はあるが、あくまで例外だ。しかし、最終的に仕事は立派いに成し遂げる。それは決して否定できない。もちろん個人差はある。ここでいう仕事の差とは方法の違いであり結果の違いではない。
私の世代ではパソコンが当たり前だ。上の世代とは仕事のレスポンスが大きく違うようだ。上の世代はやはり紙と鉛筆が中心でじっくり考え最後にパソコンで清書する。つまり、バッチ的な処理をしている。それに対して私以降の世代はパソコンそのもので仕事をする。すぐに成果物ができるので、作業途中でも成果物を渡すことがある。その結果、スループットが高まる。最終的な結果にはあまり差はない。
私より若い世代は、さらにそれが極端に進んでいる。モバイルの世代だからだ。パソコンもモバイルなら、携帯も当然モバイルだ。モバイルならいつでも好きな時に仕事ができる。電車の中でもメールを書ける。学生の中には電車の中でレポートを仕上げる人もいる。私自身はそれほど携帯を使わない。というより使えない。携帯での文字入力は苦痛だ。その差が世代差と言える。若い世代はもっと細切れに仕事をするようになり、もっとスループットが向上するだろう。しかし、細かく分断された作業は、結局後でまとめる必要がある。今後、ビジネスで必要とされるのは複数のソースに分断された情報を統合するツールかもしれない。

2008年7月2日水曜日

turn it inの日本語版

turn it in(turnitin.com)は論文やレポートのコピーを検出するシステムだ。
その日本語版が秋にも登場するという。
良い点はMoodleなどにも対応していること。Moodleでレポートを提出すれば、それをturnitinで判定できる。
悪い点は有料なので、どれほど効果があるのか、手軽に試すわけにいかないことだ。
多くの場合、コピーレポートはwikipediaと他人のレポートを参照している。wikipediaだけなら、このようなシステムを使うまでもない。また、他人のレポートは、Moodleと併用していなければ、このシステムでも難しい。
学生のレポートより学会の査読に有効かもしれない。もっとも検出されるのは同じ作者の論文だけのような気がするが。

2008年7月1日火曜日

DS Phoneはいかが?

個人的にはiPhoneは多分買わない。
しかし、iPhoneが革新的だということは十分理解できる。
Appleに携帯を変える力を感じる。これはAppleが異業種だからだともいえる。
そこで、Apple以外に携帯事業に参入できそうな会社を探してみると、思いつくのは任天堂だ。
ファミコンでコンピュータ業界?に参入して以来、大成功を収めてきた。その発想力で携帯事業に参入したらまったく新しい携帯ができるのではないだろうか?
第一弾としてDSを携帯にしてはどうだろう。
既に大変な発売台数に到達しているDSが携帯になるなら大幅なコストダウンが期待できる。あとは通信機能だけ追加されればよい。その後、携帯らしいデザインに変わっていけばよい。もしかしたら、DSの次はDS Phoneかもしれない。
DSユーザのほとんどは子供だ。子供でも安心して使える携帯でなければならない。それは誰でも使えるユニバーサルデザインだということだ。それもよい。

6月のまとめ

毎月、1日1アイデアを目標に記事を書いてきたが、先月その目標を達成できなかった。
どうやら6月は忙しい月らしい。
昨年の記録を見ると、ブログを本格的に始めたのがちょうど6月だった。それから1年してなんとなく周期のようなものが見えてきた。
継続は力なりというが、過去の記録が残るといろいろ面白い分析ができそうだ。

携帯で通訳

Willcomが在日外国人に携帯による通訳サービスを始めたと聞いた。
詳細は知らないが、オペレータが通訳するようだ。
以前、このブログでは観光ナビゲータを提案したが、人手によるサービスなのでコストがかかる分、細かいところまで配慮が行きとどく。
この種のサービスは外国語の苦手な日本人にも有効だ。海外でもグローバルなサービスとして行ってもらいたい。正直、中国や韓国ではとても困る。タクシーで道を指示することもできない。国際電話でもよいので欲しいところだ。

2008年6月30日月曜日

電子辞書でLinuxを

電子辞書が売れている。
電子辞書は立派にコンピュータだ。
いま、Eee PCなど廉価ノートが話題になっているが、電子辞書ほど安い物はない。
ただし、電子辞書のCPUではWindowsは動作しないだろう。よって、一般的なPCのOSは使えない。しかし、Linuxなら使えるだろう。
電子辞書をLinux PCとして販売すれば、受け入れられるのではないだろうか?
個人的には、Zaurusユーザだったので、ぜひLinux電子辞書が欲しいところだ。
課題も多いだろうが、ぜひシステムを拡張できるような設定で、売り出してほしいものだ。

トランクルームでデータセンター

トランク1つでデータセンターを作る実装技術を各社が研究・開発している。
(他の国は知らないが)日本にはトランクルームの会社がいくつかある。中には空調なども完備し、ワインなどを保存できるトランクもあるという。
そのようなトランクならば電源容量さえあれば十分トランク型データセンターを構築できるのではないだろうか?
日本の会社、特に中小企業は小型サーバを利用することが多い。そのようなサーバはすべてトランクルームに収納できる。
ユーザ企業側が動くのではなく、トランクルームの会社が動くべきだろう。自ら開発して、売り込むと、新たな市場を開拓できるだろう。

1.4KLOC/人月

少し古い記事だが、ThinkITで複数のプロジェクトの統計から平均的な開発を1.4KLOC/人月としていた。
これはかなり微妙な数値だ。普通にプログラムを書いていれば1日100LOCは余裕だろう。しかし、バグがあればなかなか進まなくなる。3KLOCになるはずのところが、その半分にしかならない。そのように見て取った。
とすれば、テスト駆動などバグの出にくい開発方法を採用し、効率を改善する必要があるだろう。

デジタルフォトフレーム

Sony DPF-V900はデジタルフォトフレームという商品だ。
デジカメの写真をスライドショーで見せてくれる。
デジカメ時代に入ってアルバムに残すには多すぎる写真をとっていると気づく。そのような時にデジタルフォトフレームという選択肢が登場したということだろう。
しかし、まだまだこの商品は改良の余地がある。
スライドの再生がランダムか、時間順でしかできない。ときには再生順序を指定したいことがある。そのような時にはファイル名の順番にしたい。時間順は非常に不便だ。いずれにせよデジカメでは時間順=名前順となるファイル名が振られる。それが生かせないのは痛い。
おそらく、このような商品の次のステップはFlickrなどの画像共有サイトと連動することだろう。DFP-V900には1000枚入るが、それでも限りはある。利用者は何度を設定しなおしたりしたくない。Flickrなどでアルバムを作っているなら、それを再生できたほうがよい。
おそらく次はネットワークフォトフレームが出てくるだろう。
また、ビデオなどが再生できればさらによい。デジタルフォトフレームは広告にも応用できる。PCなしにプレゼンテーションできるツールにもなる。しかし、今の仕様では難しい。

2008年6月27日金曜日

SkyDriveのファイル検索

SkyDriveは便利で使うのだが、ファイルを探すのに苦労している。
5GBも容量があるので、たくさんのファイルをアップロードするが、どこに置いたか忘れてしまう。
しかし、検索ができない(ように思える)。
検索欄はあるが、単にMSNの検索らしい。
肝心のファイル検索がないようではオンラインストレージサービスとしてはいまいちだ。

2008年6月21日土曜日

コーヒーとお茶

北京で宿泊したホテルの近くにスターバックスがあった。これはコーヒー党の私としてはありがたかった。というのも、このホテルだけかもしれないが、コーヒーには最初からミルクと砂糖が入っている。個人的には、いずれもコーヒーには不要のものだと思っているので、ちっともおいしくない。もっとも日本でもスターバックスがあれば他のコーヒーなどいらないのだが。
同じ飲み物としてお茶についても記しておく。たびたび水筒を持っている人を見かけた。水筒が透明だったこともあり、中身を見るとことができた。それが葉をいれたままのお茶だった。前にも述べたが北京の夏は暑い。そこで水分が欲しくなる。お茶は一番よい水分補給だ。コーヒー党の私でもコーヒーだけ飲み続けるのはかなりきつい。お茶なら一番抵抗がない。冷たいミネラルウォーターも普及していて、水筒のない人は利用していたようだ。しかし、値段と健康を考えるとやはりお茶がよい。中国の茶はうまい。日本ではウーロン茶が主流で苦いという印象があるが、本来はほんのり甘い。その味が生かせれば日本でも中国茶がもっと普及するだろう。

中国の物価

書き忘れていたことがあったので追加する。
中国の物価だ。
私の個人的な感覚では日本の半額という気がする。つまり、10元(170円)で340円分の価値のあるものが買えるということだ。
もっとも、この感覚は微妙なので、すべてに当てはまるわけではない。つまり、まだ日本より安いが、それほど安くはないという段階に達している。
このまま元の切り下げが進めば、やがて円とほとんど変わらなくなるだろう。日本の企業は生産拠点を再考するべきだ。ただし、中国には良質の労働者が大勢いるので、なかなか代替地は見つからないかもしれない。少なくとも人件費の割合が多くない産業は中国から移転する可能性は高い。もう少し水資源の豊富な地域へ移転するかもしれない。あるいは日本へ回帰するかもしれない。

北京の夏

北京の夏は熱い。今頃の時期はまだましだと思うが、それでも結構熱い。日本ほどではないが、蒸し暑いという感じだ。ヨーロッパの乾燥した暑さではない。
海に近い東京でさえヒートアイランドの対策を始めているのに、陸地の北京が何もしなければ大変なことになるかもしれない。これからますますアスファルト舗装が進み、高層ビルが風を遮り、車が増え、エアコンが普及し、水不足が進むとなれば、かなり問題だ。
ただし、エアコン自体はかなり普及しているようでアパートの各部屋についているようだった。もっとも高い外に室外機が設置してあると地震の時どうなるのかと心配してしまう。おそらく地震はないのだろう。しかし、四川の例を見れば、あり得ないとはいえないのだから対策はするべきだろう。
閑話休題。すでに普及しているエアコンをなるべく早くヒートポンプ式に切り替えるべきだ。それだけでかなりの省エネになる。また、温水もヒートポンプがよい。対策ははっきりしているので一気に進めれば早い時期にCO2の削減目標をクリアできるはずだ。中国が京都議定書の批准にためらう理由はないように思える。ただし、これは北京に限っての話かもしれない。1990年当時まだエアコンを使っていない地域だとすれば、単純に電気を消費する分だけCO2は増えるだろう。

ガイドブックには英語名を

地球の歩き方には日本語と中国読みが書かれているが、英語名はない。ツアーに行くとき非常に不便だ。ほとんどのツアーは英語だが、何を指しているのかわからない。せめてガイドブックには英語名を載せて欲しい。
北京周辺の代表的な観光地の英語名を掲載しておく。
(万里の)長城(great wall)。単にgreat wallというと最も観光地化している八達嶺(badaling)を指すことが多いようだ。しかし、他にも司馬台(si ma tai)、慕田峪(mu tian yu)などもある。
明十三陵(the ming tomb)。
故宮(the forbidden city)。
天壇公園(the temple of heaven)。
頤和園(the summer palace)。

中国のコンビニ

中国の7-11はかなり人気のようだ。昼には長蛇の列になる。店の中を一週するくらいだ。おにぎりなど日本食らしいものが売られているが、味付けは中華だ。このあたりは台湾に似ている。違うのはその場で調理したような総菜をカフェテリア方式で選ぶ弁当だ。値段も安い。日本ではビジネスホテルの近くにコンビニがあることが当然のようになっているが、外国でコンビニがあると本当に助かる。

中国の道路の横断

中国では横断歩道は意味がない。:-)
皆、車の合間をぬって道を横断する。
3回目にしてようやく中国の道路を横断するのに慣れた。最初はタイミングがつかめず、そして横断歩道をわたるべきだという思い込みで抵抗があった。もちろん、よいことではないが、しかたない。中国の都市は碁盤の目のように整理されている。ずっと昔からそうだ。そして、そのスケールが日本とは違う。横断歩道は交差点にしかない。そこまでが非常に遠い。どう考えても横断した方が楽だ。
しかし、歩行者の横断は危険なので、中央分離帯に柵を設けて制限するようになっているようだ。これは実際のところかなり厳しいだろう。非常に不便に感じるはずだ。柵だけでなく歩道橋の整備も同時にするめる必要がある。少し高望かもしれないが、200m以上は歩かないで済むようにしてほしい。200mというとだいたい日本のコンビニの割合に相当するので無理はないだろう。

中国のナンバープレート

中国の車のナンバーは漢字1字+英字1字+英数字5字のようだ。このシステムなら漢字を除いても15億まで表せる。日本は地域名や区分の数字を変更して対応しているようだが、数字だけなので少々無理がある。だから例外的に枠を広げたり、新しい地名を導入しなければならなくなる。もっともご当地番号もいきな計らいではあるが。このようなナンバーの不足は英字を入れれば抜本的に解決できる。日本の行政を簡素化するには、ご当地番号の増加は逆効果だ。もっとも市民サービスの質的向上という面からは悪くない。
また、少し話題がそれるが、中国の車に新車が増えたようだ。まだ地方はわからないが、高速を走る車はいずれもりっぱだ。東京と変わらない。経済発展の様子がはっきりと認識できる。おかげで朝夕の渋滞がかなり激しくなっているらしい。それでも日本に比べればましに見える。というのも、こちらの道は、昔からの歴史的な都市計画と土地の私的所有がないおかげで車線数が多いからだ。しかし、無理な車線変更が横行しているので、クラクションが聞こえることが多い。このような運転マナーも次第に慣れて落ち着いていくだろう。しかし、日本のようになるとは思わない。むしろ欧米のようになるだろう。

北京

しばらくブログの発信が空いたのは出張があったからだ。今回から、数回にわたって、中国の期になる点を述べる。
出張時期としては、北京オリンピック直前の大変よい時期だった。オリンピックに行く人にも多少は参考になる顔知れない。
成田から4時間弱で北京に着く。北京空港は広い。そしてきれいだ。到着ターミナルから手荷物受け取り所のあるT3まで連絡シャトルで移動する。この連絡シャトルがすごいスピードで走る。移動距離が長いのでスピードも必要だと思うが、暴走気味にも思えた。入管は込まなかったが、シャトルは混んだ。T3で手荷物を受け取る。そのレーンだけで50くらいはある。ハブとして設計されていることがよく分かる。成田とは大違いだ。こういう空港に来るたびに成田のダメさを痛感する。
タクシーでホテルに直行した。慣れない場所では高くてもタクシーに限るというのが今までの渡航経験で得た教訓だ。いわゆる白タクには注意する必要があるらしい。周りにそれらしい人はいなかったが、引っかかった人もいた。今でもまだあるということだろう。タクシーの運転は意外と安全運転だった。ホテルまで約1時間の道のりで100元だった。日本の感覚でいえば決して高くない。途中で少し渋滞があった。渋滞の有無はあまり関係ないのかもしれない。

省エネエレベーター

エレベーターで±1階に行くのはよくない。なるべく階段を使った方がよい。
そこで、あえて±1階に行けない設定をする。
たとえば奇数階あるいは偶数階のいずれか一方にしか止まらないようにする。この方法は複数のエレベーターが必要となり不便が多い。
そこで、2階以上離れた階のボタンしか押せないようにする。この方法なら簡単な設定だけでできそうだ。
しかし、重い物を移動するときにはエレベーターでないと困る。そういう場合は、いったん行き過ぎてから戻る。2階以上離れれば、目的地としてボタンを押せる。
しかし、考えてはみたものの、このようなエレベータが便利とは思えない。つまり、省エネなど気にせずに、あるものは使った方がよいということだ。
エレベーターの利用を少なくするには、エレベーターの速度を抑える方が有効だろう。寒暖で歩いた方が速いなら、そうする人も少なくない。

MiEV

三菱自動車のiはデザインの秀逸さで評判だった。私も候補に考えたうちの一台だ。しかし、発表間際だったのと、不祥事の印象で避けた。
それが今度、電気自動車になるという。これは一気に買い替えの最有力候補になったかもしれない。
いつかはハイブリッドと思っていたが、一足飛びで電気自動車もよい。
しかし、初期不良が心配なので、初年度は避けるのも賢明かもしれない。もっともみんなが避けては改良もあり得ないので、買い替えのタイミングが合えば即買いもよいだろう。
他社も追随するだろうから、しばらく新車ラッシュが続くのかもしれない。もっとも来年の話のようだが。
残る問題は走行距離だ。1回の充電で高速を走り切るくらいでないと困る。渋滞して高速で立ち往生というのは最悪のシナリオだ。クーラーを使いながら、どのくらい走れるのか、カタログではわからない実用的な走行距離が算出されないと心配は消えない。

参加型鉄道サイト

国土交通省は識者の提言を受けて「参加型鉄道サイト」を作るという。
そんなことを提案する識者に見識があると言えるのだろうか?
そもそも鉄道はもはや完全に民営化しているはずで、民間の事業を支援するために国が予算を使うのは筋違いだろう。そして民間が同様のサイトを運営するメリットがあると思っているなら、もっと早くから始めているだろう。
このようなサイトができれば新幹線を引いてくれという陳情のために使われるのが落ちではないだろうか?
もし作るなら、無料のSNSやサイト構築サービスがあるのだから、そのようなサイトを活用してほしいものだ。また、何百万を費やしてホームページを作るなどということのないようにしてほしい。

2008年6月11日水曜日

Processing.js

Processingという言語がある。Javaで実装されたLogoあるいはBasicという雰囲気の言語だ。ようするに初心者向けにグラフィックスが使える言語だ。しかし、本格的に使えばアートにまで消化できる潜在的な能力を持っている。
これをJavaScriptとcanvas要素を使って実装したのがProcessing.jsだ。本家よりこれに注目している。
Processing.jsではJavaの変数宣言のキーワードintなどがそのままつかえるようだ。ただし、実装を見るとintやfloatを単純にvarに変換しているだけだ。しかし、エラーを起こさないことが重要だ。
これをもう少し修正するとProcessingだけでなく、Java自身をProcessing.jsで動作させることができるかもしれない。そうなればJavaアプレットがJavaScriptだけで動作するかもしれない。
また、Javaと似た文法の言語なら何でもよくなると、Cも実行できるようになるかもしれない。細かなセマンティクスは完全に再現できないだろうが、初心者教育には十分使えるものになるだろう。
このような将来性を考えてProcessing.jsには注目している。

Roadrunner

IBMが開発したRoadrunnerが1Pflopsを達成した。BlueGeneの2倍となり、ようやくtop500の1位が入れ替わりそうだ。
日本の京速プロジェクトが目標とする10Pflopsには及ばないが、一番近いところにいる。
RoadrunnerはCell BEを大量に使用している点に特徴がある。
京速プロジェクトはどんなアイデアで10Pflopsを達成するのだろう。いまのところ目新しいものはなさそうだが、本当に10Pflopsまでいくのだろうか?10倍の予算を使えばいくかもしれない。
ちなみに、Roadrunnerの開発費が1億ドルだそうだから、100億円として、1000億円必要なことになる。これだけの予算を確保することは不可能だろう。
プロジェクトを立ち上げた以上は勝算があるのだろう。しかし、一時的にtopに入るくらいでは、失敗といわれそうだ。なかなか難しいプロジェクトになりそうだ。野次馬の一人として注目している。

2008年6月10日火曜日

耳から目へ、そして耳へ

赤ちゃんは耳で言葉を覚える。決して文字を読んでから言葉を覚えるわけではない。
しかし、やがて学校で文字を学び、本を読んで学ぶことを覚える。
そうなれば自立したことになる。耳で覚える学習には親が付ききりでかかわる必要があるが、目で覚える学習には親は不要だ。
しかし、目による学習は目を酷使するため近視などの問題を生む。
やがて年を取ると目で読むことも難しくなる。同時に耳も遠くなる。しかし、補聴器を使う方が眼鏡よりたやすい。よって目による学習より耳による学習の方が利点が多くなる。最近ではiPodなどもある。目を休めて耳を使う方が何かと都合がよい。
高齢化社会へ向けて耳による学習を普及する努力がもう少し多くてもよい。
そのためには電子ブックの普及と読み上げ技術の向上が必要だ。
読み上げは音声合成だ。音声合成は音声認識に比べればはるかに実用化の近い技術だ。一部の分野、たとえばDTMのVOCALOIDなどでは、ブレークスルーを迎えつつあるように思える。今後いっそう開発に拍車がかかり自動化が進めば、耳による学習の時代となるかもしれない。

2008年6月9日月曜日

昆虫画像の人力検索

商売になるかどうかはさておき、こんなサイトがあると面白いと思ったアイデアを書いておく。
それは、昆虫画像の収集及び検索サイトだ。
昆虫には多くの種類があり、素人にはわかりにくい。また、専門家でもすべての種類を網羅することは難しいだろう。そこで、みんなが自分の周りの珍しい昆虫写真を持ち寄って、どういう種類なのが議論できるサイトがあると役立つ。
昆虫マニアは少なくない。このようなサービスは多くの一般ユーザ向けではないが、マニアに特化することで意外な成果、たとえば新種の発見など、が得られるかもしれない。
また、その昆虫がどのような種類なのかも人力でタグ付けし、分類する。多くのタグに該当したものが種類と認定される。
やがてデータが充実すれば自動的に識別することも可能となるだろう。もちろん100%ではないだろう。しかし、かなりの確率で同定できれば、それだけで十分役立つ。
多くは既知の昆虫だろうが、珍しい種類も報告されるかもしれない。また、撮影場所をGoogleマップで示すと貴重な資料になる。ただし、珍しい種類の場合、絶滅しないように乱獲には注意する必要がある。

2008年6月7日土曜日

P2Pのたそがれ

P2Pが有効であるためには前提がある。それはクライアントとサーバの性能差が小さいことだ。
CPUメーカーのIntelもP2Pを推進している。これは一見不思議に思える。なぜならIntelはサーバ用CPUが売れたほうが収益がよくなるからだ。しかし、クライアント同士が連携するP2Pに価値を見出している。その理由はサーバ用CPUとクライアント用CPUでそれほど性能差がないからだ。つまり、ASPなどをサーバサイドで提供するにはクライアントと1:1に近い比率でサーバを用意しなければならない。それはあまりに無駄なのでサーバの負荷をクライアントに振り替える技術が重要だ。その結果、P2PやAjaxが重要となる。
しかし、最近その前提が崩れつつある。クライアントではULCPC、MIDのようなネットワーク端末に特化した形態も増えている。その結果、サーバにはmany coreが採用され、クライアントでは省電力型シングルコアが採用される。これはクラウドでは必然の流れだ。両者の性能比はかなり大きくなってきた。PS3のようなマルチコアのゲーム機は例外だ。
非力なクライアントではサーバの代替にはならない。そのようなクライアントはP2Pの輪からはずれる。もっともそのようなクライアントまでP2Pに取り込む研究もあるにはある。しかし、性能差の慣性は大きいだろう。
したがって、PCからULCPC、MIDへのシフトが進めば、P2Pは衰退せざるを得ない。ただし、すべてのクライアントがULCPCやMIDになるはずがない。その意味では、P2Pには一定の市場が残る。もしかしたらサーバサイドP2P(S2S?)を真剣に検討する時期に来ているのかもしれない。

アメリカシロヒトリ

庭の椿にアメリカシロヒトリが繁殖してしまった。
この梅雨で繁殖に気付かなかったため、ほとんどの葉を食べられてしまった。
しかし、それほど深刻な問題ではない。簡単に駆除できるからだ。
ちょっとしたコツがある。
日中はほうぼうの葉に分散して葉を食べる幼虫が日没または早朝には幹の根本に集まる。そこで、幹に殺虫剤を噴霧すればよい。これで一網打尽だ。
この方法に気付くまでは葉ばかり見張って、そのつど殺虫剤を噴霧していた。大変だった。
しかし、根本に集まっているのを見つけてからは2~3度噴霧すればおおむね駆除できるようになった。
何事にも方法というものがある。

ハンバーガーがまずい理由

最近、ハンバーガーを食べることが少なくなった。ファストフードのハンバーガー店に行かないのではない。いってもハンバーガーを注文しなくなったということだ。
日本にはおいしい食材が多い。コロッケやカツなどがあると、それを選んでしまう。ハンバ-グにしてもシーフードがある。めずらしさも理由の1つだ。
しかし、最大の理由はハンバーガーの肉がまずいためだ。わざと肉汁をおさえたかのようなパサパサしたものを食べるより他を探してしまう。
ハンバーガーショップは最大の売りがちっとも魅力的でない。最近ではチーズを売りにしているチェーン店もあるが、肝心の肉がおそまつではつりあわない。
そこでどうすればよいかだが、ソーセージを薦めたい。歯ごたえのあるパンに挟めば最高のホットドッグだ。空気ばかりの軟弱なパンは嫌いだ。
ソーセージといえばドイツだろう。実はオイツでなくても十分うまい。ヨーロッパではあちこちのスタンドでホットドッグを売っている。どんな場所でもハンバーガーよりよほどうまい。
アメリカの食文化はまだまだヨーロッパに及ばない。

O/Rマッピングの階層

O/Rマッピングが普及してきた。しかし、O/Rマッピング自体にくせがあったり、インストール上の制約があったりして、実際には問題も多い。
O/Rマッピングは階層を明確にするべきだ。
例として以下のような階層を考える。
言語層 Java,Ruby,PHP,Perl,Pythonなど各言語のAPI
サービス層 言語に依存しないAPI。Webサービスとして実現されるだろう。SOAPとRESTなどが考えられる。
SQL層 DBMSに依存しないSQL
DB層 DBMSに依存するSQL

私がiPhoneを買うとしたら

SBMからiPhoneがでるらしい。
SBMの携帯とiPod touchを使っているが、別にiPhoneを欲しいとは思わない。
そもそもiPod touchで十分だ。携帯として使ったらバッテリーが持たないだろう。
SBMの携帯を使っているのは、特に深い理由があるわけではない。最初に買ったとき、たまたま安かっただけだ。しかし、ホワイトプランはありがたいと思っている。
そのような私がiPhoneを買うとしたら、iPhone自体よりその料金体系にひかれるかもしれない。iPhoneを使いこなすには定額データ通信と組み合されなければならないだろう。もしホワイトプランと大きく違わない料金でデータ通信できるならiPhoneでなくても買う価値がある。

2008年6月5日木曜日

住所を表すDNSあるいはURL

DNSで国を示すことはできる。ccTLDだ。その段階ではURLでも同じだ。
しかし、その先の細かな住所まで一意に表す方法が欲しい。
調べればあるのかもしれないが、ここでは調べずに思いついたことを書いている。後で分ったら、訂正を入れるつもりだ。
住所を特定するには郵便番号が便利だ。しかし、全部を特定できるわけではない。郵便番号はあくまで郵便配達が便利なように作られただけのコードだ。行政区域と正確に対応しているわけではない。また、名称変更もわからない。もっとも名称変更のたびにコードを変えたら不便だろう。そのまま書くのと変わらないか、それより長くなる符号化も却下だ。
可能なら数字だけで全部表せるとよい。そうなるとURLではなく電話番号かもしれない。しかし、SIPというものもあるので、電話番号がURLであってもおかしくない。
国コードは英字2桁/数字3桁でよい。
日本の場合は、国の下に都道府県コードが続く。2桁必要だ。
その下は市区町村コードだが、これは相当差がある。3桁必要だろう。
ここまでは、電話番号と同じようなものだ。
しかし、町目、番地、集合住宅の部屋番号まで含めると違ってくる。
後はコードと名称の相互変換のしくみが必要だ。
この程度なら既存の符号があるだろう。それをもう少し日常的に利用した方がよいかもしれない。

2008年6月3日火曜日

SaaSとASPの違いは回線?

あるブログ(リンクしてもよいのだが、批判的にコメントするので、ふせておこう)に、SaaSとASPの違いは回線であるかのように書いてあった。ASPは専用線で接続し、SaaSはインターネットで接続するのだそうだ。こんな分類は初耳だ。
確かにASPの事例を多く知っているわけではないし、ましてや(お金もないので)それを使ってもいない。だから専用線でしかサービスされないASPがあるのかもしれない。しかし、インターネットでサービスされるASPはいくらでもあると思う。
私はあくまでSaaSとASPの違いは、SaaSがサービスであるのに対して、ASPがアプリケーションであることだと思う。この定義もSaaSの拡大解釈(Webサービスから一般サービスへ)でかならずしも適切ではないかもしれないが、本来の(狭義の)意味はそうだと思う。
結局、突き詰めれば言葉を使う本人がどちらで呼ばれたいかということになってしまうので、最近では皆SaaSになってしまう。

xVM VirtualBox

普段はVMwareを使っているが、基本的には有料だ。
無料のSun xVM VirtualBoxがあると聞き、試してみた。
Windows XP SP2をインストールしようとしたところ下記のようなエラーが出た。
Unable to allocate and lock memory. The virtual machine will be paused. Please close applications to free up memory or close the VM..

それ以上、インストールが進まなかった。
まだまだ、使えるものではないのかもしれない。

2008年5月31日土曜日

バイナリファイルの長所と短所

プログラミングでファイルについて学ぶとき、最初に学ぶのはテキストファイルだろう。しかし、ファイルはテキストファイルばかりではない。バイナリファイルもある。多くのCの入門書がテキストファイルしか扱わずバイナリファイルを説明していない。また、バイナリファイルについて説明する場合でも、その長所と短所を正確に伝えていない。
よくある説明は以下のようなものだ。いわく、テキストファイルでは数字を文字で表現するため桁に応じて長くなるのに対して、バイナリファイルでは固定長でよい。つまり、バイナリファイルの方が容量効率がよいという説明だ。
しかし、これは適切ではない。整数ではバイナリファイルの方が効率が良くなる傾向はある。しかし、文字列ではテキストファイルの方が効率がよい。なぜなら、テキストは可変長で、多くの場合、配列全体を使うことはないからだ。つまり、バイナリファイルでは未使用領域が多くなり、容量効率が悪くなることが多い。
もちろんデータ構造を工夫すれば容量効率を高めることができる。しかし、バイナリファイルを使い始めたばかりの初心者に、そこまで要求するのは酷というものだ。
バイナリファイルの長所は容量効率ではない。それでは何かと言えば、読み書きが速いということだ。テキストファイルは数を文字に変換する必要がある。文字列は基本的に変換する必要がないが、厳密には文字コードや改行コードなどを変換することがある。つまり、プロセス内部のデータ形式をファイルのデータ形式に変換する作業を伴う。その分、わずかに遅くなる。それに対してバイナリファイルは内部形式をそのままファイルに書き込む。そのため若干速い。
それゆえバイナリファイルにはデータ形式が機種依存になる問題点がある。例えば、エンディアンなどの問題だ。ある機種で出力したデータを別の機種で入力できないことがある。バイナリファイルを使う時には機種依存性を考慮する必要がある。
最近ではCPUの性能が向上し、テキスト処理のためのわずかなオーバーヘッドは無視できるようになった。そのためバイナリファイルよりテキストファイルの方が便利になった。OfficeがXMLを使うのも、そのような流れの中で自然なことだ。なお、Officeの文書はバイナリであるが、これはXMLをzipで圧縮するためだ。圧縮すればバイナリとなるが、圧縮しなければ必ずしもバイナリの方が容量効率がよいわけではない。

2008年5月28日水曜日

双六はプログラム

双六を知っている人は多いだろう。というより、知らない人はいないだろう。
双六は、さいころを振って、その目の数だけ進み、そのマスの指示に従う。これを繰り返し、ゴールを目指すゲームだ。
双六からさいころを取り除くとほとんどプログラムになる。双六を使ってプログラムの原理を説明してみる。
これから下記のような図を用いる。
1,1,1,1
ここで、左端をスタート、左端をゴールとする。また、その他の数字は右に進む距離を示す。つまり、上記の例では左端から1つずつ右に進み、右端で停止する。
この例では、数字は(「右に進め」という)命令を意味する。よって、プログラムに他ならない。ただし、このプログラムは具体的な計算は何もしない。
実際のCPUでもこの例のように1つずつ命令を読み取り実行する。しかし、実際のCPUでは命令を実行するたびにメモリの内容を変更する。つまり副作用で計算を行う。副作用を省いてしまえば上のように簡単な双六になってしまう。
次の例を示す。
3,0,0,1
これは0の部分をスキップしている。
1,1,1,-2
これは無限ループだ。永遠に右端に到達しない。
3,3,0,-2
これは終了(右端に到達)する。
このような単純な双六にレジスタや条件分岐のルールを盛り込むと本格的なプログラムになる。

ワープロに両面見開きモードを

Wordで閲覧するとき、印刷レイアウトのまま2ページ表示することがある。
(全画面閲覧はレイアウトを確認できないので使えない。)
そのとき、両面印刷で製本した状態とは異なる点が気になる。
両面印刷で製本すると奇数ページが見開き右になる。したがって、見開き状態では(-,1),(2,3),...と表示されなければならない。しかし、実際には(1,2),(3,4),...と表示される。これが微妙に使いにくい。
製本時のイメージを確認しながら編集できるモードが欲しい。
印刷プレビューが要求を満たすが、編集できない。プレビューと異なり、編集できたままで、正確なページに対応して表示してくれればよい。
1ページずれるだけなら非印刷ページというものを作り、それを挿入するという方法も考えられる。しかし、セクションを奇数ページから始める場合は、それを自動的に調整する機能が必要となる。
これができるとワープロがそのまま電子書籍の代わりになる(かもしれない)。

2008年5月27日火曜日

IMEもWeb APIへ

Yahooは、かな漢字変換ソフトVJEをWeb APIとして公開したそうだ。
これによりIMEを持たない端末からも日本語が使えるようになる(かもしれない)。
これは結構重要なことだ。
以前OpenOfficeのSaaS版を使ったが、日本語が入力できずに使い物にならなかった。IMEがWeb APIになれば海外で開発したソフトでも使えるようになるかもしれない。(対応していなければ使えるようにはならないだろうが)
もっとも、突っ込みどころは少なくない。IMEを搭載しないPCには2種類ある。IMEを使わない海外のPCと、IMEすら使えないほど非力なPCだ。いずれもWeb APIがあるからといって簡単には使えない。とくに後者の場合、IMEを動作させるよりAjaxを動作させるブラウザを動かす方が難しいかもしれない。

OpenCacheはどうか?

OpenDNSというサービスがある。DNSを集約させることで(内部的にはクラスタ化しているだろうが)十分スケールできるサービスを実現している。おかげてDNSのトラフィックを削減できる。
同様にWebのアドレスからコンテンツを引き出す際にキャッシュサーバがあるとトラフィックを削減できるだろう。これはさしずめOpenCacheともいうべきものになるだろう。
今はGoogleのキャッシュがそれに近い。しかし、似て異なるものだ。
(スケールするかという意味で)実現できるかどうか、また運用のためのビジネスモデルがどうなるのか見当がつかないが、あれば便利なサービスなので、そのうち誰かが始めるかも知れない。

通話はGSM、データは3G

3G携帯は日本で普及しているが、海外ではあまり使えない。特にアメリカとヨーロッパで違う点が不便だ。世界で使うにはGSMがよい。GSMは枯れていて、どこでも使える。通話に関してGSMで困ることは何もない。
困るのはデータ通信だ。データ通信は3G以上でなければ遅くて使い物にならない。
つまり、3Gに余裕があれば通話も3Gでやればよい。しかし、そうでなければGSMでやればよい。
データに関しては3Gだけが選択肢ではない。Wi-Fiが使えるなら、その方がよい。
携帯に多くの機能を詰め込む前に本当に必要な機能を厳選したらどうか。それで不自由はないだろう。

2008年5月26日月曜日

Gmailにブログ機能を

過去のメールを探す時がある。
キーワードを思い出せないときは日付で検索する。
Gmailには日付で検索するオプションがある。
しかし、日常的に使う場合、ブログのように日付のメニューでアクセスできると便利だ。
メールはブログと異なり、自分しかみない。しかし、最近ではメールを共有することも増えてきた。Googleグループはその一例と言える。
メールを共有すればそのままブログにできる。公開タグを設定すればそのままGmailを使える。

2008年5月23日金曜日

CGIによる排他制御

CGIで排他制御する方法のことではない。排他制御するためにCGIを使う方法を考える。
1つのサーバの中でもCGIは並行処理だ。ましてや複数のサーバの間では排他制御が必要になる。ただし、排他制御すべき資源は共有資源に限られる。通常は、1つのサーバに資源が集約される。よって1つのサーバのCGI同士で排他制御できれば十分であることが多い。そのためにはflockなどが使われる。
しかし、Webアプリケーションの連携が進むと、1つのサーバに資源を集中する単純な配備が困難な場合も出てくる。また、複数のWebアプリケーションが同期したいこともある。そのような場合、1つのサーバのCGI同士で排他制御しても意味がない。そこで、排他制御するためにCGIを使う方法を考える。
原理は簡単だ。資源IDをパラメータとしてCGIを呼び出し、獲得できればOKを返し、そうでなければ失敗するか、あるいは待つ。これはComet型のPush配信ともいえる。Cometとは、簡単にいえばクライアントを長く待たせるということだ。
実際にCGIが排他制御するには資源IDに相当するロックファイルをflockする。これが一番簡単だろう。

グリーンピースの功罪

環境保護団体グリーンピースが捕鯨船乗組員による鯨肉横流しの証拠を私書の無断開封により入手したことを記者会見で明らかにした。
この件について、不正を暴く手段であっても不正を行うべきではないという意見が多数上がっている。
グリーンピースという団体は反発を招きやすい。特に、鯨が絡むと、ナショナリズムから捕鯨に反対する人に反対する人も多い。
両方とも悪いと結論付けるところまでは異論がないだろうが、どちらがより悪いかを考える必要がある。
私の意見では、鯨肉横流しの方が私書の無断開封により悪いと思う。一般論でいえば逆かもしれない。
しかし、今回、グリーンピースは確信があっての無断開封であり、無原則に開封したわけではないだろう。そして、横流しは慣例化していたと思われる。つまり、誰かが告発しなければ永遠に不正が続いた可能性がある。
グリーンピースに罪がないわけではない。その罪は償うべきだ。そのうえで功績も大きいと思う。
まさかとは思うが、横流しが、乗組員への報酬として暗黙のうちに了解されており、それを廃止することで、その副収入を補うために正式な報酬を増やすなどということを行うとしたら、暴挙だろう。そんなことを考えるものがいないことを祈りたい。

2008年5月21日水曜日

西高の謎

これは独断と偏見に満ちた仮説に過ぎない。
「~西高」のように西の字がつく高校には優秀なところが多い。それは、最初に設立され、伝統があるからだ。
ある地方で県立高校が設立されると優秀な人は皆そこへ行こうとする。例外は少ない。
やがて人が増え高校を新設するとき、元の高校の東側にできる。新しい高校は東高と呼ばれる。やがて、北や南にも高校が新設されると元の高校は西高と呼ばれるようになる。
なぜ最初の高校が西側にできるのかはわからない。西の土地が安いのかもしれない。あるいは関東の西では、東京へ近い方(東)へ発展するために、新しい高校が東にできるのかもしれない。

大学計算機の古きよき時代

昔、大学の計算機は教員と職員が協力して管理していた。教員は自作のプログラムを教育や運用に活用した。
現在、情報システムは複雑化し、教員や職員の手に余るものとなった。SEが管理し、教職員は直接手を出せなくなった。
その結果、自作のプログラムを使う機会も減り、教育効果が減退し、管理コストが増えた。
これは理系学科に顕著だった。理系学科にとってはSEによる管理は利点ばかりではなかった。しかし、多くの文系学科にとっては利点だけだった。その結果、理系学科は文系学科と同じ環境で勉強することになり、理系の特徴は失われていった。
これは一面の真実だが、公平な推論ではないかもしれない。

SSDが変える社会

SSDはHDDを駆逐するかもしれない。当分コストの差が埋まらなければ両立するだろうが、SSDのシェアが増えるのは必然といえる。むしろいつまでHDDがあるかと問うべきかも知れない。
SSDはHDDより速く省エネで信頼性が高い。逆に容量は小さく、値段は高い。
SSDの影響は決して小さくない。安価なSSDが普及した将来の社会を想像してみよう。
SSDのような駆動部のないドライブをゼロスピンドルドライブという。将来のPCはすべてゼロスピンドルになるだろう。HDDだけでなくCDもなくなる。DVDやBDもない。メディアはSDになる。省エネになり駆動時間が長くなる。しかも故障に強い。SSDは駆動部がないので故障しにくい。しかし、寿命はある。それはフラッシュの読み書き限界に由来する。よって仮想記憶が単純に復活することはない。DRAMで十分な主記憶を構成し、二次記憶をSSDで実現する。
SSDはHDDより高速だ。DRAMとの差が縮まる。その結果、主記憶は大きなキャッシュとなり、太いバスでSSDと結合されるかもしれない。SSDのアクセスを遅らせたり分散させたりできれば単一記憶の再現も夢ではない。
CPU内部にもフラッシュメモリが取り込まれ、電源オフしても記憶が失われることがなくなるかもしれない。あるいは瞬時にハイバネートするかもしれない。そうなれば家電並みに気軽に電源のオン・オフを行うことができるようになる。
PCが身近になることは間違いない。家電の整理がなされ、PCに吸収されるものもでてくるだろう。
携帯音楽プレーヤの大容量化がすすみPCで管理できなくなる。現在の製品はフラッシュメモリのプレーヤよりHDDのPCの方が容量が大きいことを前提としている。それが崩れる。ネットワークが必須となる。
しかし、大量のデータを転送するには今のインターネットは非力だ。いまでさえ光は100Mbpsが基本だ。これからは1Gbpsを単位とするようになる。それにはインフラの再構築が必要となる。その普及は遅い。
そこでメディアが復活する。SSDを着脱可能にしたメディアが登場する。より一般的なメディアとしてSDを拡張したものがSSDに転用されるだろう。内蔵と外付けの境界があいまいになる。これらのメディアがBDを駆逐する。
HDDビデオレコーダはSSDレコーダに代わる。高速アクセスを活かして複数局の録画が可能になる。あるいは同一局の複数時差録画が可能になる。このときダビング10はどうなるだろう。もっとも、それまでには自由にダビングできるようになっているかもしれない。
Gmailの利用は減るかもしれない。しかし、SSDはデータセンターにもよい影響がある。省電力で速いSSDはサーバに適している。クラウドが普及するだろう。

MicrosoftのGoogle対策

今度はMicrosoftの側から考えてみる。
Googleにも死角はある。それどころか順調に成長しているのが不思議なくらいだ。
第1の問題点は広告に頼る収入だ。Googleの広告は検索結果に連動するため検索広告あるいはターゲット広告と呼ばれる。これはインターネット広告の一部でしかない。Googleが支配していない広告も多い。たとえば、インターネット以外の広告だ。マスコミはGoogleよりMicrosoftを選ぶだろう。なぜなら彼らはWindows/Officeのユーザーだからだ。つまりGoogleと競合しない広告はいくらでもある。広告に関与する方法はメディア以外にもある。また、広告はしょせん商品の売上に依存する。商品をつくる企業が広告会社より小さくなることはない。
第2の問題点は技術者の流出だ。Googleから技術者が流出しつつある。年をとると大学キャンパスのような職場が理想とはいえなくなる。また、おもしろいプロジェクトに関与する機会も減る。しかし、同じような問題はMicrosoftにもある。どちらが本当の意味で魅力的な職場環境を提供できるかが課題だ。
これらのことからMicrosoftがとるべき戦略が見えてくる。まず、検索広告に固執せずあらゆる方面から広告業界と連携することだ。そうすれば一番中心をとることさえできるかもしれない。次に技術者の処遇を改善することだ。よい技術者を集めることがなにより重要だ。

余暇の計画

スケジュール管理をしていると空き時間を見つけることができる。
多くの場合、スケジュール管理では会議や出張などの大きなイベントしか登録しない。すると、それ以外の時間は空き時間ということになる。しかし、本当はその時間こそ生産的な仕事の時間だ。
Remenber the milkのようなささいな出来事まで管理しようという試みもある。ただし、Remenber the milkが普通のスケジュール管理とそれほど違うとは思えない。
そこで、欲しい機能を考えた。それは余暇をねん出する機能だ。
たとえば移動時間、食事時間など見えない時間は多い。これらを見える化して効率化を図る。そして小さな仕事を割り当てる。

グループウェアのスケジュール同期

スケジュール管理には様々なソフトがある。Outlookが一番一般的かもしれない。私自身はGoogleカレンダとiPAQをOutlookで同期している。
個人で使うものと会社で強制されるものがある。後者の代表はグループウェアだ。
グループウェアは単体では孤立している。多くは自社製品で囲い込むので十分な機能が提供されることはない。要求と対応は常にいたちごっこを繰り返す。
少なくともその連鎖を断ち切るにはオープンにするしかない。理想をいえばグループウェアとGoogleカレンダないしOutlookを同期して欲しい。
また、複数のグループウェアの間で同期する規格が欲しい。

マルチインターネットバンク

複数の銀行口座を持つ人は多い。そのような人の多くはネットバンクを使っているだろう。ここでネットバンクとはネット専用口座のことではなくネットで口座にアクセスするサービスをさす。
しかし、複数のネットバンクを使って口座を管理するのは面倒だ。きびしいいい方だが銀行の都合でユーザに不便を強いている。
このようなときはワンストップサービスを導入すべきだ。これは銀行系列とは独立ないし中立であるべきだ。必ずしも1つである必要はない。競争はした方がよい。
銀行は情報システムを簡素化し、金融商品の開発に注力する。銀行のサービスはSaaSとなり、ワンストップサービスのフロントエンドで統合する。SaaSレベルで特殊性を競う必要はない。金融商品で差別化すればよい。
マルチインターネットバンクのプロバイダーはATMのように利用料を徴収してもよい。また、銀行のコストダウンを運用費に充ててもよい。

トイレットペーパーの向き

小ネタをひとつ。
トイレットペーパーをセットするとき回転する向きに合わせてセットしないと回しにくいことになる。
たびたび向きを間違えてセットされていることがある。人間だから間違えるのは当然だが、間違えを減らすような工夫がなされていないことが問題だと思う。
1つは縦にセットすることが考えられる。そうすればどちらむきでもよい。
もう1つは包装紙に印刷しておくことだ。包装紙をとるときに向きが分かるようになる。
こんな小さなことでも何らかの改善につながればよい。

Gmailでの大量印刷

Gmailでメールを印刷するとウインドウ(あるいはタブ)が開かれる。Firefox 2.0ではあまり多くのウィンドウを開くと、それ以上開けなくなるようだ。Gmailで多くのメールを印刷しようとする時には注意が必要だ。
もともと印刷はしない方がよいという考えがGmailにはある。しかし、仕事の能率を考えるとそれだけで割り切ることはできない。
大量印刷の問題を回避する方法はおそらくいくつかあるだろう。例えば、タグをつけて全部印刷するなどだ。

2008年5月19日月曜日

Googleの対Microsoft戦略

MicrosoftはYahoo買収を目指すなど、Google対抗策を推進している。
これは巨人が小人に戦いをいどんでいるようなもので滑稽な構図ではあるが、当事者は真剣だ。
MicrosoftはOSやOfficeによる潤沢な資金を活用できる。Googleの資金はMicrosoftに比べればはるかに少ない。
このような状況でGoogleはどのような戦略を取るべきだろうか?
よく流布しているのはOS, OfficeのSaaS版で相手の弱点を攻める戦略だ。Googleは携帯用にAndroidを開発した。これはLinuxのディストリビューションに他ならない。GoogleがULCPC用のOSを開発し、提供すれば、Microsoftもうかうかしていられない。少なくとも大きな収益源が失われつつある。ただし、Googleもそれで利益を出せるわけではないので、両者とも消耗戦となる。消費者は漁夫の利を得ることができるかも知れないが、両者とも収益は減少する。ただし、どちらがより消耗するかと言えば明らかにMicrosoftだ。Googleのクラウドには十分な余裕がある。それに対して、Microsoftは新たにクラウドを形成したり、非SaaS版を開発したり、コスト増となる対応をせまられる。
一番よいのは新たな市場を開拓し続けることだ。両者とも新たな市場を目指している。しかし、その方向性はかなり違う。
個人的な意見だが、Googleが広告市場に固執する限りはMicrosoftを超えることはないと思う。なぜなら、広告自体は本当のイノベーションではないからだ。何らかの製品を売ることが広告の目的であり、魅力的な製品がなければ広告も成立しないからだ。