2009年1月29日木曜日

True Time時代のアルゴリズム

計算機科学をかじった人なら知っていることだが、計算機の時計は不正確であり、特にネットワークを経由する場合には、不完全な時計の下で動作するアルゴリズムを考える必要がある。そのために一般的には論理時計という手法を用いる。
しかし、いまGPSなどが普及し、高精度の時間が求められるようになってきた。このような高精度の時間をここではTrue Timeとよんでおく。True Colorにちなんだ比喩だ。ちなみに、リアルタイムという言葉があるが、これはあえて使わないこととした。なぜなら、リアルタイムとは、物理時間を考慮した論理時間にすぎないからである。
絶対的な真の時間にはほど遠いが、しかしある程度信用してもよい時間を手に入れたことになる。こうなると必ずしも論理時間に頼る必要はなくなる。論理時間を用いたアルゴリズムはどうしても複雑になる。その呪縛から解放されるとアルゴリズムは大幅に単純化できるかもしれない。
ただし、正確には限りなく1に近い確率で答えを見つける方法ということになるかもしれない。また、論理時間も全く不要になるわけでもない。全体として論理時間を使わずにすむ問題が増えるということだ。

小さな政府と大きな政府の対立

オバマ大統領の政策で重要なポイントがあると思う。
いま、日本では小泉政権時の小さな政府への転換が問題とされている。その反動から大きな政府を復活させようとしている。しかし、大きな政府にも問題があったからこそ小さな政府を目指したはずで、その問題をなおざりにしては結局失敗することは目に見えている。
大きな政府は、多機能だが、非効率になる。一方、小さな政府は、少機能だが、効率がよい。小さな政府では十分なセーフティネットが張れない、しかし大きな政府では定常的なコストがかかる。どちらを選ぶかで政策は揺れ動く。大きいか、小さいかで議論していると、中間に落ち着くしか答えがない。
しかし、大きさは本質的なことではない。むしろ、機能と効率が問題だ。オバマ大統領は機能する政府にするという。これは必要最小限な機能を有効に働かせるという意味だろう。これは大きさの議論を超越した論法であり、本質を突いているといえる。
おそらくオバマ大統領は、政府自体は小さくても制度で監視する体制を整えるのだろう。その制度ではITが駆使されることになるだろう。もちろん社会保障制度を充実させる過程で、いまより政府の規模が大きくなるかもしれないが、それをもって大きな政府と考えるのは間違いだ。おそらく日本の社保庁のようなことはしないだろう。

2009年1月28日水曜日

選挙での失敗

先日、選挙で投票したが、そのときしでかした失敗談を紹介しておく。同じ間違いを繰り返さないように戒めておく。
地方の選挙なので有名人が出るわけでもなく、候補者の名前がなかなか覚えられない。そこで、今回はポストに入っていたビラをとっておいて、それを見ながら投票すればよいと考えた。
候補者は絞り込め、ビラも保管し、安心して選挙に臨んだのだが、いざ投票の際に気がついた。ビラに候補者の名前が書かれていないのだ。まさかと思って、何度も確認したが、どこにも書かれていない。明示的に候補者の名前を書くことが法的に規制されていたのかもしれない。
おかげて誰に投票すればよいかわからないまま投票所に行き、よせばよいのにあやふやな記憶を頼りに投票してしまった。案の定、対立候補に投票していた。こんなときはあえて投票しない方がよかった。

冷凍パン

冬は賞味期限が長くなる。しかし、それでももっと長くなってほしい。それなら冷凍食品しかない。というわけでパンが冷凍食品にならないだろうか?
食パンではないが、パンケーキなら冷凍が売られている。味は手作りの焼きたてにはかなわないかもしれないが、決して悪くはないし、きれいに焼けているので失敗がない。これはよいアイデアだと思う。
実際、長期保存できるパンは魅力的だ。例えば、パンの缶詰がある。冷凍パンも選択肢になるとよい。
それでは、冷凍パンが実際にないかといえば、もう実用化されている。オーブンで焦げ目をつけるだけでよいものもある。これならトースターで食パンを焼くのと大差ない。完成品のパンを冷凍したものはかえって解凍が難しそうだ。
最近、コンビニが冷凍事業に積極的になっているようなので、このような冷凍パンがコンビニに並ぶようになるかもしれない。

定額給付金の経済効果?

ニュースによれば定額給付金の事務手数料だけで約800億円になるらしい。
ということは、銀行へは振り込み手数用で、郵便局へは郵送料で、公務員には残業代でそれぞれ相当の経済効果があるということだ。:-)

2009年1月21日水曜日

JavaScriptのdoesNotUnderstand

Smalltalkでは、すべてがオブジェクトだ。しかし、CやJavaでは違う。
今、Smalltalk流のオブジェクト指向はRubyやJavaScriptに受け継がれている。
JavaScriptは正確にはオブジェクト指向とは言い難いが、すべてのブラウザに組み込まれているため、最も身近なプログラミング言語といってもよい。
ところで、Smalltalkのオブジェクトには面白い機能があった。それはオブジェクトが理解しないメソッド呼び出しが起きるとdoesNotUnderstandというメソッド呼び出しに切り替わる機能だ。これは大変役に立つ。つまり、doesNotUnderstandさえ定義しておけば、どんな未知のメソッド呼び出しにも対応できるからだ。
これがJavaScriptにはない。そのためオブジェクトを拡張しようとしても難しかった。しかし、世の中には広い。JavaScriptにdoesNotUnderstandを組み込んだ人がいた。
今すぐではないかもしれないが、きっと将来役立つと思うので紹介しておく。
http://blogs.sun.com/sundararajan/entry/doesnotunderstand_in_javascript

クラウドでタプルスペース

Amazon DynamoあるいはSimpleDBは極論するとクラウド版DBMだろう。
DBMに似て異なるものにタプルスペース(TS)がある。Lindaで有名だ。JiniあるいはJavaSpaceもTSだ。
このTSをDBMで模倣するのは、そう難しくないと思われる。evalはちょっと難しいかもしれないが、JavaSpaceにはevalがないので、必須ではない。もっともevalはクラウドにこそ欲しい機能ではある。
そう考えるとクラウドでTSを実現するのも十分あり得る話だ。

2009年1月20日火曜日

クラウド時代のリテラシ

世の中が変わるにつれリテラシも変わる。これからの情報処理はクラウドが中心となる。クラウド時代のリテラシが必要とされる。具体的には、以下のような事柄になるだろう。
まず、GoogleやWindows Liveのようなクラウドのアカウントを取得する必要がある。次に、個々のクラウドのサービスを理解する必要がある。
Googleはメールやカレンダー、ドキュメントなどに優れている。一方、Windows LiveはSNSやSkyDriveなどが優れている。独断で決めると、Googleを中心にWindows Liveで不足を補うようになるだろう。しかし、これは現時点での利用法に過ぎず、今後変化していく。例えば、Office Liveが進化すればGoogleドキュメントよりよくなるだろう。その変化に対応することもリテラシの中に含まれる。
これらのサービスを習得すると、ユビキタスな環境が手に入る。PCであろうと、携帯であろうと、いつでもどこでも必要な情報が入手できる。これができるようになることが1つの習得の目安になるだろう。
また、どこでも使うクラウドだからLANより強いセキュリティの意識が必要になる。
複数のデバイスを使い分けるなら、デバイスごとの入力方法を一通り知っておく必要もあるだろう。

コンビニが安くなる時代

最近、7-11で冷凍食品を売っている。これに手頃な値段(ほぼ100円)がついている。お徳用セットではないが、核家族には十分だ。いうなれば冷凍食品の100円ショップとでもいえよう。これをみて、いよいよスーパーよりコンビニの方が安い時代が来たのかもしれないと思った。
コンビニのスケールメリットはかなり大きいようだ。へたなスーパーの仕入れより安いのかもしれない。もともと7-11は100円菓子でも十分な利益を得ていた。これからも100円攻勢が続くなら、本当にコンビニで買い物した方がよいかもしれない。同種の品を選ぶことはできないが、ほとんどの種類は少なくとも一品ある。選り好みしなければ十分だろう。
ただし、生鮮食品は難しいだろう。もっとも加工食品を低価格で供給できるなら、それで十分なのかもしれない。

DSでAndroid

AndroidをPCで使えるという話をしたが、携帯を待てないユーザのためにNINTENDO DSでAndroidを動かしてはどうだろう。DSでAndroidが動けば、ユーザが自分でアプリケーションを作れるようになる。DSで汎用のブラウザが動くのと同様の意味でAndroidが汎用アプリのミドルウェアになることができるのではないだろうか?
もちろんDSでAndroidを動かすのは、かなり大変だろう。

Google Printer

Googleをプリンターバッファに使うことができるだろう。
今のプリンターにはUSBダイレクト印刷の機能がある。しかし、それらはプリンター独自の印刷形式まで出力されたファイルを使う。このような独自形式は互換性がないため中間状態には適していない。一時期PostScriptプリンターが普及した。今でも高性能のレーザープリンターにはPostScript対応機種がある。これがPDF対応になればよい。
アプリケーションはPDFを出力し、それをGoogle Docsにアップロードする。プリンターがDocsから必要な分をダウンロードして、印刷する。このようなしくみにすればキューの管理もDocsでできる。
USBがなくても(LANがあれば)どこでも印刷できる。
このようなサービスを自社サーバで開発する必要はない。無料のサービスをストレージ代わりに利用した方がよい。

2009年1月19日月曜日

壁掛ルーターの電源

ルーターの中には壁に取り付けられるように設計されているものがある。特に家庭用のルーターに多い。
しかし、そのようなルーターの電源が壁掛けを考慮していないように思われる。
電源が本体に内蔵されていれば全く問題ないが、そうでなければ本体から重い電源が宙づりになる。これでは電源はいつ抜けるかわからない。
自宅のルーターを壁に設置しようとして気がついた。結局、電源を本体に接着してしまった。これも一つの解決策だろうが、スマートではない。電源の箱のデザインを工夫して本体に引っかけることができるようにするべきだろう。
ケーブル自身はいくらでも延長できるので、邪魔なのは電源だけだ。

2009年1月16日金曜日

2TB HDD

ついに2TB HDDが登場した。1.5TBをスキップしてもよさそうだ。
1TBから2TBへ3年ほどかかったことになるだろう。
半導体のムーアの法則よりは遅い。
しかし、このくらいのペースで進歩できるなら、慢性的な容量不足に悩まされることはなさそうだ。
SSDがどこまでHDDに肉薄できるかが、今後の注目点だ。

Googleのリストラ

リストラの波はGoogleにも及んだようだ。
Google Notebookが使えなくなるという話を聞いたが、少々困る。
よく使うわけではないが、一種のクリップボードとして重宝していた。
後で情報をまとめるための一時的な格納場所としては便利なサービスだ。
代替手段はあまりないだろう。
再びメモ帳に戻ることになるのは、気が進まない。

冬時間

夏時間(サマータイム)が検討されているが、いろいろと問題も多い。
利点としては余暇が増えると期待されているが、単に残業が増えるだけという指摘もある。不況の今ならむやみに残業が増えないかもしれないが、景気に影響されるようでは困る。
また、余暇が増えればお金の消費も増える。ある程度の経済効果が期待されている。しかし、業種にもよるが、あまりエネルギーを消費しない業種では、余暇の方がエネルギー消費が増えることもあるだろう。これは環境問題と合わせて考える必要がある。
夏時間は、夏に1時間早める制度だが、逆に冬に1時間遅らせる冬時間を考えてもよいのではないだろうか?
今日のような冬の朝は寒い。早く起きたくない。その思いから冬時間を考えずにいられなかった。
冬時間では、朝も暖かくなってから活動できるので暖房費が削減できる。逆に夜が遅くなるが、その分残業に転嫁できない。冬の夜はまだ日中の温かさが残っているので、朝より寒くない。
前に別の記事で提案したと思うが、本当は冬の時間を夏に転嫁した方がよい。つまり、夏の労働時間を長く、冬の労働時間を短くする。その方が自然と調和する。

2009年1月15日木曜日

調整さん

会議やイベントで日程調整などが必要なことがある。
従来はメールで行ってきたが、集計が面倒だった。
しかし、最近は便利なもので無料の日程調整サービスがある。
「調整さん」はその1つだ。
実際に使ってみて、結構便利だったので報告しておく。
まだ、betaなので今後の拡張にも期待したい。もしかしたらGmailのように永遠のbetaなのかもしれない。

2009年1月8日木曜日

SDXC

SD/SDHCに続きSDXC規格が発表されたようだ。
なんでも2TBまで使えるらしい。ファイルシステム(exFAT)の制限だと思うが、持ち運ぶには十分だろう。SDHCが32GBという中途半端な規格だったのに対して、抜本的な改善といえる。
しかし、そろそろFATも限界だろう。いいかげん、どうにかするべきだ。
このようなメモリカードが登場するとBDはどうなるのか他人事ながら心配する。あれほどの騒動を起こして、あっさりSDXCに鞍替えされたのではたまらない。逆に、東芝は、DVDに見切りをつけてSDXCに注力できる分、有利かもしれない。

2009年1月7日水曜日

SkyDriveのファイル管理

SkyDriveのファイル管理がよくない。
従来のフォルダの概念が色濃く残っている。そのため、並行作業が難しい。
例えば、ファイルをアップロードしている最中にフォルダ名を変更するとエラーになってしまう。また、同じフォルダに並行してアップロードしようとしてもエラーになる。
内部的にフォルダを排他制御しているのか、あるいは全く排他制御せずにエラーになるに任せているような気がする。いずれにしても使いにくい。
Google Docsの方はフォルダをタグのように処理している。この方式ならフォルダをどのように修正してもエラーになることはない。
このあたりがクラウドをOSの延長としてとらえている意識を感じる。

2009年1月6日火曜日

水平分散サービスアグリゲータ

様々なWebサービスが登場している。中には同等の機能を持ち、インターフェースや利用条件が異なるものもある。そのようなサービスを水平統合して、自動分散するアグリゲータが登場してもよいころだろう。
例えば、Amazon S3のようなストレージサービスは低価格であるが、有料であるため、利用頻度が予測できない初期段階では利用がためらわれる。そのような場合、リスクを抑えた定額サービスと組み合わせることができればうれしいだろう。その際、ユーザ自身がサービスを切り替えるのではなく、自動的にシステム側が切り替えてくれればもっと嬉しい。この場合、アグリゲータサービスは一種のプロキシとして動作する。

2009年1月3日土曜日

トイレにコンタクト用ミラーを

店舗のトイレは、その店のもう一つの顔といってもよい。最近はウォシュレットになっていたり、格段に進化している。
しかし、洗面所はあまり工夫がない。
中でもミラーに困っている。洗面所のミラーが奥まっているため、ずれたコンタクトを調整するには不適切なのだ。もう少し手前に設置されたミラーが欲しい。なにせコンタクトがずれると近視の裸眼で見なくてはならない。奥のミラーなど見えない。
こういうサービスがあると少しうれしい。

PCでAndroid

AndroidはGoogleが開発した携帯電話用OSだ。もっとも実態はLinuxだが。
だから当然のようにPCでも動く。Engadget JapaneseでEee PCでAndroidを動かした記事が紹介されていた。
このようなAndroidの利用方法は悪くないと思う。UMPCはPCより携帯に近いともいえる。普段携帯のようにWiFi/E-mobile+Skypeで利用しながら、いざというときPCとして使うという方法もあるだろう。
こうなったらAndroidからデスクトップ版を構築するのも面白いのではないかと思う。

ヤマダ電機

家電量販店の争いがヤマダ電機とその他の間で起きているという。
それほどヤマダ電機が魅力的なのかと思い、大型TVを購入したのだが、結局損をしてしまったようだ。
まず、価格的に他店と差がない。むしろ多少高いくらいだ。
しかも、今回は地デジのアンテナ取り付けまで依頼したが、日にちの指定などサービスがいまいちだった。
さらに、保証まで有料だ。ヤマダ電機の保証制度は少し変わっていて、毎年3000円ほどの料金を支払う。しかし、その分の会員券を貰える。つまり、プリペイドカードのようなものだ。これはそれほど得ではない。
つまり、価格、サービス、アフターケアのいずれも他店に劣るにもかかわらず人気があるというのは解せない。他に何か秘密があるのかもしれないが、たぶん二度と行かないと思うので、わからないままだろう。

2008年総括

2008年の記事投稿数は458、2007年の記事投稿数499より41少ない。
2007年は毎月日数を下回ることがなかったが、2008年は下回る月も出てきた。
アイデアの枯渇というより、アイデアを練る時間が取れなくなってきたことが大きい。
再び、仕事の仕方を変える時期に来たのかもしれない。
一定の時間で多くのアイデアを得るか、短い時間でアイデアを出すか、いずれかのスキルを上げる必要がある。

箱根駅伝優勝

このブログとは関係ないけど、記念に書いておきました。