2018年6月10日日曜日

産業革命の本質

人類の歴史において、産業革命ほど画期的な変換点はない。
人口推移のグラフを見ると産業革命を契機に爆発的に人口が増加していることがわかる。
いわゆる指数関数的な増加である。
その他の革命、例えば農業革命などは微々たる影響しか及ぼしていない。
つまり、産業革命は革命の質が他の革命とは本質的に異なる。
しかし、産業革命が単なる蒸気機関の発明に過ぎないなら、それほど大きな影響を及ぼしたことを説明できない。
私見であるが、産業革命とは、科学が(当時はまだ富裕層の)庶民にまで普及した結果、継続的なイノベーションが起こるようになったことを意味するのだと思う。
蒸気機関に続いて、紡績機械なども発明された。さらに幾多の発明が今日まで続いている。
産業革命によって始まったイノベーションの連鎖は今日まで継続しており、それゆえ指数的に発展するのだろう。
その意味では、今日もなお産業革命のただ中にあると言える。
よって、産業革命を第2次以降に分類することは無意味である。
ただし、これまた私見であるが、コンピュータやインターネット、マスコミュニケーションに代表される情報革命は非物質的な発展を目指す意味において新たな革命と言えるだろう。

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