2010年8月16日月曜日

Plustek OpticBookによる電子ブックの作り方(3)

OpticBookを使っていろいろな本をスキャンしてみた。
その結果、いろいろな問題点がみえてきたので報告する。
まず、500ページの本をスキャンしたところ、ImageFolioがメモリ不足で終了してしまった。ImageFolioはスキャンしたイメージを表示する際、メモリに読み込んだままにするようだ。これはある意味当然だ。そこで、連続スキャンする場合は、PCのメモリに応じて一旦終了し、複数回に分けてスキャンする必要がある。
また、500ページをconvertで変換しようとしたら、これもメモリ不足で動作しなかった。これは致命的なので、convertでは多くのページの本を作成できないことがわかった。逆に、PageManagerを使うとスムーズに変換できる。さすがに500ページをPageManagerで扱うとかなり重くなる。しかし、辛抱強く待てば、動作はしているので最終的な結果は得られる。
convertはPDF変換だけでなく、ページの回転も行うことができるが、DocActionで偶数ページのみ回転するように指定するだけでconvertを使う必要はなくなる。やはり、添付CDのツールだけで完結して操作を行うことができるようだ。
偶数ページ回転の場合の所要時間を測定してみた。393ページの書籍を偶数ページのみ回転させながらスキャンしたところ、99分かかった。前回は158ページに28分かかった(11s/page)が、今回は393ページで99分だった(15s/page)。よって、回転によって1ページあたり4秒ほど余計にかかるようだ。しかし、この差は純粋に回転処理のオーバーヘッドではない。ページ数が増えるとImageFolioを再起動する手間や、重い本をめくる手間など確実に様々なオーバーヘッドが増える。その総合的な影響である。特に、スキャンを中断したとき、偶数ページで中断しておかないと、次のページから反対にスキャンしてしまうことになる。このような場合、もう一度スキャンをやり直さなければならないし、余分なイメージを削除することも行う必要がある。
また、393ページでもPageManagerの処理はかなり重くなる。今回は、そのオーバーヘッドは測定しなかったが、確実に数分は余計にかかる。

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