2010年10月5日火曜日

著作権と環境

この二つは一見別物に見える。しかし、論理の下で結びつくことがある。
我々は、ほぼ毎日のようにビデオ録画をしている。多くの録画装置が販売され、多くの家庭でほぼ24時間稼働している。特に最近のビデオレコーダーはHDDが搭載されているので、24時間動かすのが当たり前になっている。
このような状況を環境問題の側面から眺めるとゆゆしき事態だ。家庭での電力消費をなるべく減らしていかなければチャレンジ25は達成できない。チャレンジ25の方を反故にするという選択肢もあるが、その分日本以外の誰かが努力しなければならない。そのような無責任は恥ずべきだろう。
そのような背景で、先のビデオレコーダーについて考えると簡単な解決策がある。誰かが1回録画し、それをネットで共有することだ。しかも、1度ダウンロードすればキャッシュできるようにすればなおよい。このような解決策は誰でも思いつくが、決して実現されない。それは法律が許さないからだ。特に著作権が問題となる。
しかし、著作者の権利を守る著作権だが、著作者の権利と地球(すなわち人類全体の命)と比較すればどちらが優先されるべきかは明らかだ。環境問題の解決のために著作権が制限されることも考慮に値する。
もちろん著作権を厳守しながら地球が救われるならそれに越したことはない。しかし、ますますストリーミングメディアや放送が普及していく中で、それによって消費されるエネルギーも無視できない。
政策は、どのような社会にしたいかという方向性を示すものでもある。政策として著作権をとるか環境をとるか選ばなければならない時代が来るかもしれない。

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