2008年11月3日月曜日

学会のサイト運営

学会では多くのサイトを運営している。学会本体のサイトの他に研究会という単位でもサイトを運営している。さらにイベントごとにサイトを構築する。このように多数のサイトが存在するとサイトの管理だけでも大きな問題となる。
1つの問題点はコストだ。サイトごとにレンタルサーバを使えば膨大なものになる。この不景気によけいなコストを支払う余力はどこにもない。もう1つの問題は管理者の手間だ。レンタルサーバは自由度が高い反面、多くの手間をかける必要がある。CMSで楽をすることもできるが、そもそもCMS自体をインストールする必要があり、バージョンアップにも対応する必要がある。これは無視できない労力となる。運営はボランティアで行われているので、誰も強制はできない。スキルとしては十分なものを持っていても、運営にかける時間がない。
このような問題を解決する1つの方法はGoogleなどの無料のサービスを利用することだと考える。アカウント管理はGoogleアカウント、メーリングリストはGoogleグループ、サイトもGoogleサイトで実現できる。多くの場合は、これだけで十分だろう。
しかし、細かいところになると不満がない訳ではない。無料なので不満を言うべき筋合いではないのだが、もう少し機能が増えると相対的に安ければ有料でもよいと思える。
例えば、コンテンツの一部にアクセスするメンバーを限定したい。例えば、イベントでは参加者と運営者の区別が必要になる。参加者に運営用のコンテンツが見えてはならない。これを別のサイトで管理することも可能だが、そして現在はそれ以外の対応は考えられないが、これはかなり面倒だ。
おまけにGoogle Scholarと連動して査読もできるとうれしい。もっともこれはかなり虫のよい話かもしれない。しかし、これができればGoogleに論文が集約されることになり、引用率の高い論文が収録されれば広告としての価値も高い。全くの無駄とはいえないだろう。

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