2011年7月8日金曜日

Private Cloud vs Personal Cloud

ここではPogoplugをPersonal Cloudの典型としてPrivate Cloudと比較する。
Private Cloudはある組織が他者と共用せず所有するクラウドをいう。Personal Cloudも個人が他者と(ほとんど)共有せず所有するクラウドといえる。
いずれも資源の集約という点ではPublic Cloudに大きく劣る。しかし、セキュリティあるいは安心感は高い。この点ではほぼ共通といえる。
Private Cloudはそれ自体でシステムとなるが、Personal Cloudは単独では成り立たない。Personal Cloudの場合、機器をPrivate Network内に置き、Public Cloud経由で利用する。Public Cloudの資源を個人単位に分散させたものと言い換えることができる。そのため、Public Cloudの問題点は、そのままPersonal Cloudにも当てはまる。すなわち、ユーザはCloudに重要なデータを預ける必要がある。しかし、Public Cloudほどすべてを預ける訳ではない。この機能のおかげでPersonal Cloudは、あたかもPublic Cloudであるかのように便利に使うことができる。Private Cloudは利便性やコストよりセキュリティを重視する。
Pogoplugはストレージに特化しているが、IaaSに汎用化することを考える。ノードコントローラを個人所有して、クラウドコントローラを共通にすればよい。ここで、Private Cloudでは、そのコントローラを共有することは(目的からいって)ほとんどない。個人が管理を行うのは困難であるため、管理部分を共通化したとも考えられる。
両者の思想には単純な分散の粒度の違い以外のものがある。

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