2012年1月19日木曜日

経験と学習

先生の条件は質問に答えることができるということだろう。教え方のうまいことも条件かもしれないが、思うにそれは二次的だ。なぜなら、学生は自習することもできるし、そうすべきだからだ。しかし、自分でわからないことがあったとき、そしてインターネットで探してもわからないとき、答えることのできる人が必要になる。
答えには表面的なものと深いものがある。前者は教科書でわかるようなことだが、後者は理由まで含めて説明できるかどうかだ。
若い人は最新の知識を持っている。しかし、その知識の成り立ちを知らずにいる。古い人はその成り立ちまで知っているが、最新の知識が不足する。知識は学習で身に着くが、その成り立ちは深く学習しない限りわからない。一方、その時代を生きた人は成り立ち自体を経験している。これが経験の有利さだ。
一方、時が移るにつれ、成り立ちはぼやけていく。それを記録して後世に伝えることが正しい知識の伝達だろう。

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