2009年10月2日金曜日

Security Essentials

Microsoftから無料のセキュリティソフトsecurity Essentialsが配布された。
元々セキュリティはOSが提供すべき機能であり、それが不完全であったために市場が形成されていたが、Security Essentialsの登場により市場は大きく変化すると思われる。
Microsoftにとってセキュリティソフト会社は重要なパートナーだったはずだが、それと対抗する必要が出るほど他社との競争が激しくなってきたということだろう。おそらく、この場合の他社とはChrome OSを開発予定の会社だろう。有料セキュリティソフトが必要と言うことはそれだけコストアップにつながるからだ。良心から無料で提供することにしたとは考えにくい。
しかし、今のところSecurity Essentialsと先行有料セキュリティソフトの間の機能差は大きく。あまり驚異ではないのかもしれない。しかし、無料のセキュリティソフトにとっては非常に驚異だ。実際、個人的な話だが、いままで無料版を使っていたが、Security Essentialsに切り替えた。切り替えるべき理由はいくつもある。無料版とはいえライセンスを更新したり、広告にわずらわされるのはいやだからだ。Microsoftの製品だからという理由は小さい。
切り替えてからウイルスに遭遇していないので、何とも言えないがさほど心配はしていない。利用者側も割り切って使っているからだ。
この無料版が法人に与える影響も小さくないだろう。シンクライアントなどでは万一の場合、即座にオリジナルイメージに復帰できるような機能もあり、そのような環境ではセキュリティソフトは単なる選択肢の一つに過ぎないからだ。最前線を譲っても安全性は担保できる。ならば、これを機に一気に無料化へ移行する可能性もある。長期的にはセキュリティソフトの市場はあまり利益率が高くなくなるだろう。

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