2011年2月14日月曜日

ものは言いよう

カントリーマームというクッキーがある。しっとりした焼き加減がいかにも手作りを彷彿とさせ、クッキーの中では美味しい部類だろう。
最近、カントリーマームにクリスピーという種類が出た。
カントリーマームのブランドに+アルファしてのクリスピーであるがゆえに人気が出て当然なのだが、自分としては多分に疑問を感じる。
しっとりクッキーが人気であるところにクリスピーという意味づけは、実のところ単にしっとりでないという意味に過ぎない。つまりは昔のクッキーに戻っただけだ。実際、カントリーマームのクリスピーを食べても、昔ながらのクッキーだとしか思えない。
しかし、ここで言いたいのは、にもかかわらず付加価値を与えているという点だ。これが「ものは言いよう」の要点だ。
最初からクリスピーであればカントリーマームは単なる普通のクッキーで終わっていたはずだ。しかし、しっとり感を前面に出して独自のブランドを築き挙げた。その後では、ごく普通のクッキーを出しても、それが普通だとは思われないということだ。特に、クリスピーと協調していれば尚のこと付加価値があるように思える。
これはイメージ戦略だと思う。しかし、十分に採算のある戦略だ。ばれなければヒットするだろう。
しかし、消費者が賢ければ無視されて終わるかもしれない。この商品の売れ行きに注目し、ヒットしていれば二匹目のドジョウは十分に狙える。

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