2008年9月21日日曜日

電子文書時代のプリンター

電子文書時代に入ってプリンタは不要になるどころかますます重要になっている。
消え去る前の輝きかもしれないが、いまこそ強く輝くことが求められている。
理由はこうだ。
電子文書が普及しつつあるため、紙の資料を持ち運ぶことが少なくなった。
しかし、全員PCを持っているわけでもなく、携帯では読みにくい。
そのため紙に印刷して確認したくなる。
このようなオンデマンド用途の印刷では、極めて高速な印刷機能が要求される。つまり、普段は電子文書でもよいが、紙に印刷する必要がる時には直ちに印刷できなければならない。
いまのインクジェットの印刷速度は37ppmだ。いいかえれば0.5ppsだ。
しかし、これでは10ページの資料を印刷するには20sかかる。10人分なら3分以上かかる。この街時間は無視できない。しかも、部数印刷ではもっと遅くなるだろう。かといって、印刷機では印刷後のソーティングの手間が無視できない。
インクジェットプリンタが進化し高速になっても、遅ければ電子ブックにその地位を譲ってしまうかもしれない。つまり、電子ブックが普及し、電子文書を簡単に交換できるようになればプリンタは必要なくなってしまう。それは時間の問題だ。それまでのわずかな期間にプリンタは極限まで進化しなければならない。
その意味ではプリンタは恐竜のような存在かもしれない。ただし、印刷技術自体は今後も重要だろう。ただ紙に印刷する機会が減るだけだ。
それに対抗するには1枚あたりの印刷コストを大きくするしかない。しかし、それは競争力の喪失や市場の減少を意味する。

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