2009年2月23日月曜日

USB内蔵スロットでPCの差別化を

今のPCには特徴がない。あるとしてもわずかだ。特徴のないPCはコスト戦略しかとれずに、採算が悪い。PCに付加価値を与えることができなければ、PCの製造そのものが困難となる。すでにPC製造から撤退した日本メーカーも多い。
今は、不況である。不況の時にはネットブックなど低価格のものしか売れない。事実、ネットブックは人気がある。しかし、軽自動車しか売れない自動車業界が急速に業績を悪化させていることでもわかるように、コスト戦略はすべての企業にとって有効な戦略ではない。
不況の時代には複合製品が売れるだろう。つまり1.5倍の価格で2つの機能を買えれば、お手軽感が高まるという理屈だ。数ある複合商品の中でもPCは最も機能を複合かさせるのに適した商品といえる。HWコストを最小化し、SWでまかなうことができるからだ。
しかし、そこで冒頭に述べたような問題が生じる。
PCに複合的な機能を追加し、付加価値を高める戦略はそれなりに有効だろう。しかし、高いコストで高い価値を付加しても収益は伸びない。低いコストで価値を付加できなければならない。日本のPCはそれに失敗していると思う。
それでは、どうすればよいか?1つの方法はUSBデバイスを活用することだろう。ワンセグ、地デジ、ラジオなどほとんどのデバイスはUSBで提供される。しかし、外付けは非常に使いづらい。また、インストールの手間がかかる。このような商品形態では家電として失格だ。
そこで、USBを内蔵できるようにし、そのデバイスを用いるSWをプリインストールする。これだけでPCは全く異なる商品に変化する。OSもWindowsでなくてもよい。

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