2009年5月28日木曜日

ネットブックのグリッド

Gridは余剰資源を活用する分散コンピューティングだ。いま世の中にはネットブックが増えてきている。これをグリッドに活用できればもっと有効に活用できるかもしれない。そこで、ネットブックでグリッドを行い、その有効性を評価する。
科学論文ではないので、あまり詳細なことは述べない。グリッドはWorld Community Gridを用いた。WCGは、結果の履歴がWebで確認できるので、容易に比較ができる。
ネットブックは、EPSON Na01-mini、典型的なAtom採用のネットブックである。他にASUS Eee Boxも評価した。価格はいずれも約5万円だ。ネットブックの性能はほぼ等しく、1日に平均1つの結果を返した。
それに対してDell Optiplex 750は平均3つ、MacBook Proは平均4つの結果を返した。前者の価格は10万円、後者は30万円なので、価格性能比はDellの方がよい。MacBook ProのCPUはCore 2 Duoだが、もっと安い機種もある。その場合の価格性能比はさほど変わらないだろう。
結論からいえば、ネットブックのグリッドはそれほど効率よくない。しかし、今後Dual CoreのAtomが出れば、容易に逆転する可能性もある。また、今回評価していないが、消費電力も重要な要因だ。省エネ効果はAtomの方が高い。ネットブックの進歩を考えると、将来は明るいように思える。

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