2009年5月29日金曜日

共有型仮想マシン

仮想マシンと分散計算は、ある意味でベクトルがまるで違う。分散計算はn台でn倍の性能を持った1台を構成することを目指している。しかし、仮想は1台を1/n台として使うことを目指している。
分散計算ではn台使ったからといって必ずしもn倍の性能が得られるわけではないことが知られている。いわゆるscalabilityだ。
しかし、仮想マシンは1/n台に分割しても必ずしも性能が1/nになるとは限らない。もちろん全く異なるタスクを実行すれば1/nとなるだろう。しかし、うまく配分すれば1/nを超える可能性がある。要は各マシンの空き時間に対して仮想化のオーバーヘッドが小さければよい。そしてほとんどの場合で小さくすることができる。
このように考えると仮想化した方がかえって実際の性能が向上する可能性も否定できない。すると仮想マシンを集めて資源を共有しようという考えが有効だろう。これを共有型仮想マシンと名付けてみた。

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