2007年6月22日金曜日

iPodの問題点

iPodは携帯プレイヤーの中で一人勝ちの状態だ。
しかし、死角がないわけではない。
ここでは、iPodの問題点を考えてみる。
(1) iTunesで曲を管理するのでPCが必要になる。PCなしで使える製品があればiPodに勝るかもしれない。しかし、これからの時代にPCが使えない人が増えるかといえば、逆に減るだけだろう。
(2) iPodにはいくつものシリーズがあるが、個人的にはnano以外のシリーズは不要だと思う。少なくとも曲を聴くだけならいらない。余分なシリーズにコストを払う分、価格が高めになる。nanoに経営資源を集中させれば、もっと収益を高めることができるだろう。nanoにiPhoneのI/Fを取り入れ、ダイヤルをなくせばもっと小さくできる。
(3) HDD iPodにはストレージとしての付加価値がある。しかし、FATなので2GB以上のデータを分割しなければならない。iPod自身にツールを組み込んで自動的に分割・結合できたらよい。さもなければiTunesにそのような機能が欲しい。同期するとき、iPodに送信時分割し、受信時結合する。分割されたファイルの構造はXMLファイルなどで表し、iPodがそのファイルを参照するとき元のファイルのように扱う。一種の仮想ファイルシステムか?
(4) iTunesのデータを新しいPCに移行するツールが欲しい。HDD iPod自身に保存して移行できればよい。
(5) iPodでは文字を入力できない。メモをとったり、予定を記入したりする機能があるとよい。そのためにはIM(Input Method)が必要になる。枠組みを定義し、公開すれば、すぐにでもiPod版ATOKが開発されるのではないだろうか?
(6) iPodは独自のUSBインターフェースでPCと接続する。いわゆるiPodコネクタだ。なぜ、最初から普通のUSBケーブルで接続できるようにしなかったのだろう。さらにいえば、ケーブルなしで直接接続できたほうがよい。SDメモリで受け渡すのでもよいのだが。
(7) iPodにはマニュアルらしきものが全くない。本体にマニュアルを入れるべきだ。
(8) 腕時計型iPodはでないのか?円形ならダイヤルのデザインも容易だ。コネクタの問題さえクリアできれば作れそうだが。なぜ、iPodをわざわざ腕時計にするかといえば、下手な時計より機能が多いからだ。携帯を時計代わりにするより使えるのではないだろうか?
(9) iPodに限らず腕時計にもストップウォッチがある。ストップウォッチに3回時間を指定してアラームを鳴らす機能を入れられないだろうか?可能ならプレゼンの時間測定に使える。
(10) iPodにインタプリタを導入したらどうだろうか?これには様々な用途がある。iPodのCPUは変わる可能性がある。だからCPUに依存するプログラムは作成しないほうがよい。HDD iPodに保存できるファイルの上限には2GBの制約がある(FATの制限)。ファイルを2GBに分割・復元するツールをインタプリタで動かせば大きなファイルも保存できる。
(11) ビデオiPodとはいえ、ビデオを見るには小さすぎる画面だ。むしろ、デジカメの方がビデオを見るに適している。意外とデジカメがポストiPodなのか?デジカメには撮影や録音もできる機種がある。十分iPodをしのぐ機能だ。そういえばD-Snapはデジカメ?出身の携帯プレイヤーだったかな?
少し細かい内容になってしまった。ということは、それほど問題が少ないということ。よくできた製品だ。

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