2008年10月26日日曜日

YouTubeよりPicasa

YouTubeは人気だが、経営的には芳しくない。そして今後も苦戦するだろう。それは投資と収益の関係から容易に想像できる。
Googleは基本的に広告で収入を得ている。そって収益はほぼ一定だ。テキストを中心とするGmailなどではそれで十分だった。しかし、テキストより格段に資源を消費する動画を扱うYouTubeでは対投資効果が大幅に下がる。極端な話、1/1000になるかもしれない。テキストはせいぜいキロ単位だが、動画は少なくともメガ単位だからだ。よって、1000倍の広告料が取れなければペイしない。これほどの差があると、ウルトラCのアイデアでもない限り挽回できない。
人気番組を自作し、TV局同様のCMを入れるぐらいしか思いつかない。
しかし、1:1000では勝負できなくても、1:10なら勝負になるかもしれない。そのような世界は静止画だ。そこでPicasaが重要になる。
静止画自体には動画ほどの娯楽性はない。そこで、どうやって静止画を楽しく見せるかという工夫が必要になる。ニコニコ動画のようなコメントも1つの方法かもしれないが、静止画には合わないだろう。
また、静止画の検索もテキストほど容易ではない。ビデオほどは難しくないかもしれないが、必ずしも容易とはいえない。ビデオは差分を取ると物体認識(というより輪郭の抽出)が比較的容易にできるが、静止画にはそのようなヒントがない。しかし、精度はともかく処理時間は間違いなくビデオより短い。
静止画を盛り上げることができれば新たな収入源になるだろう。容易ではないが、間違いなく次の方向であるはずだ。
もっとも、この理論でいえば、まだまだ未開拓のテキスト・サービスを考えたほうがよいという結論も同時に導かれる。テキスト・サービスもTwitterが苦戦しているようなので、決して場当たり的な思い付きではだめだといえる。

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