2009年8月31日月曜日

バッテリネットワーク

スマートグリッドを別の言葉で言い換えればバッテリネットワークであろう。
送電経路の各所にバッテリノードを設けて、超小型ダムの役を担わせる。使用量に応じてバッテリ間で電力を融通する。
このようなバッテリネットワークは情報だけ転送する情報ネットワークと異なり、情報とエネルギーを転送する。エネルギーだけを転送する送電網とも異なる。
このようなバッテリネットワークにおけるノードとしてのバッテリの機能を議論することは意義深いだろう。
まず、ここでは容量の大小によらず機能的には均一であると仮定する。その方が標準化も容易であり、スケールメリットも大きい。しかし、発電所近辺では大掛かりなものになることは否定できない。
バッテリは、常に充電と放電を同時に行える必要がある。
交流か直流かに依存しないこととする。議論する上では直流の方がイメージしやすい。ネットワークにおける単方向通信と双方向通信の例えを使えば、直流は単方向、交流は双方向となる。互いに互いを模倣可能であるから、同様の方式によりいずれかを状況に応じて選択すればよい。
充電の電圧および電流には寛容でなければならない。弱い電力にも対応することで、吸収可能なエネルギーの範囲が広がる。曇りのときの太陽発電や車の回生ブレーキにも対応できなければならない。
バッテリは自身の容量と接続先の要求容量を把握する必要がある。
バッテリは、接続先の要求に応じて自身の電力を自由に配分して供給できなければならない。
また、同時に自身を充電するために、適切な経路を選択して、接続先に電力を要求する必要がある。

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