2009年4月28日火曜日

資源の熱的死

資源は、再利用されないと徐々に拡散し、再び集めるために膨大なコストを要する。例えば、金は高価だが、気体となって拡散してしまうと集めることはできなくなる(別に金が気体だと言っているのではない)。金鉱のように一カ所を集中して、掘れば手に入ると言うことは資源を確保する上でとても重要なことだ。
一度、広範囲に拡散してしまえば、もはや再利用は不可能になる。資源は永久に失われることになる。世界中の空気に金が含まれているとわかっていても、世界中の空気を集めることはできない。
一度失われた資源は半永久的に戻ってこない。地質学的か、あるいは天文学的時間が経過すれば再び集積されることもあるかもしれない。しかし、人間の生きている間に再利用することはできないだろう。
そのように考えると無造作に利用しているすべての物質を有効に採用しなければ、人間は文明を維持できないとわかる。ゴミを完全にリサイクルしくみが必要な理由でもある。

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