2008年7月30日水曜日

食料自給率

食料自給率は重要な指標だ。100%である必要はないが、100%に近い方が安心できる。
日本の自給率は年々下がっている。米でさえもはや自給率100%ではない。その中で100%を維持しているものがある。鯨(クジラ)だ。これは冗談とも皮肉ともいえる。我々はもはやクジラを食べない。正確にはほとんど食べていない。そのため現在でも十分需要を満たせるということだ。このようなデータを前にして捕鯨再開と言えるのだろうか?もちろん鯨の用途は食用だけではない。しかし、食用でなければなおのこともったいない。捕鯨を再開すれば他の肉類を補うことができるのは確かだ。個人的には、子供のころの体験から、あまり鯨を食べたいとは思わない。
他の肉類では、鳥が70%、豚が50%、牛が40%といったところだ。戦略的には牛を減らして鳥を増やせばよい。特に鳥は鶏卵95%を伴う優等生だ。鶏肉を食べろと言われてもまずい物を食べる気にはなれない。なのでおいしい鶏肉料理が必要だ。幸い日本にはいろいろな鶏肉料理がある。まず、唐揚げだ。たしかにおいしいが、これは脂分が多いのであまりよくない。メタボリックが進行しては困る。むしろ、焼き鳥の方がよいだろう。適度に油も落ちる。串がもったいないので少し工夫したいところだ。竹串ではなく、鉄の串で再利用する方がよい。気分は出ないかもしれないが、そのくらいは我慢しなければ。
牛は肉より牛乳が重要だ。乳牛は増やした方がよい。肉としてもうまい乳牛の品種を改良することは重要だろう。
魚介類の自給率は65%程度とかなり低くなっている。乱獲して輸入するより、一定のコストを払って、養殖するべきだろう。
キノコ類も80%となかなか高い。すでに工業化しつつあるので100%を目指すべきだろう。
野菜は地産地消なので、これも80%と比較的高い。
致命的に低いのは、大麦・小麦、植物油脂だ。パンやケーキが日常化している中で、小麦の自給率が低いのはかなり問題だ。しかし、逆にいえば、それぐらいしか問題ではないともいえる。

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