2008年5月21日水曜日

MicrosoftのGoogle対策

今度はMicrosoftの側から考えてみる。
Googleにも死角はある。それどころか順調に成長しているのが不思議なくらいだ。
第1の問題点は広告に頼る収入だ。Googleの広告は検索結果に連動するため検索広告あるいはターゲット広告と呼ばれる。これはインターネット広告の一部でしかない。Googleが支配していない広告も多い。たとえば、インターネット以外の広告だ。マスコミはGoogleよりMicrosoftを選ぶだろう。なぜなら彼らはWindows/Officeのユーザーだからだ。つまりGoogleと競合しない広告はいくらでもある。広告に関与する方法はメディア以外にもある。また、広告はしょせん商品の売上に依存する。商品をつくる企業が広告会社より小さくなることはない。
第2の問題点は技術者の流出だ。Googleから技術者が流出しつつある。年をとると大学キャンパスのような職場が理想とはいえなくなる。また、おもしろいプロジェクトに関与する機会も減る。しかし、同じような問題はMicrosoftにもある。どちらが本当の意味で魅力的な職場環境を提供できるかが課題だ。
これらのことからMicrosoftがとるべき戦略が見えてくる。まず、検索広告に固執せずあらゆる方面から広告業界と連携することだ。そうすれば一番中心をとることさえできるかもしれない。次に技術者の処遇を改善することだ。よい技術者を集めることがなにより重要だ。

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