2011年1月25日火曜日

太陽電池の市場

日本企業は太陽電池の開発に集中すべきだ。なぜなら、その市場は極めて大きいからだ。
どのくらい大きいか簡単な論理で示してみよう。
地球温暖化問題を太陽電池で解決することは困難と考えられているが、可能な限り太陽電池を使うことで、かなりの部分を解決できることも確かだ。太陽電池が安価になれば大いに利用しやすくなる。しかし、太陽電池の利用はまだ不便だ。売電は大掛かりに過ぎるし、初期投資も高い。もっと安価に便利に太陽電池を使う方法を考える必要がある。それはさておき、もしそれが可能であれば、人々は喜んで太陽電池を購入するだろう。
かつて数十万したパソコンが今は数万になり1/10ぐらい価格が下がった。単価が下がったにもかかわらず販売台数が伸び悩んである。日本企業は次々パソコンの生産から退却している。
携帯電話は基本的にパソコンより安いが、ネットブックよりは高価だ。しかし、通信費で回収できるので安心して製造できるし、利用者も支払いやすいので大いに売れている。それでも平均すれば一人1台しか普及しない。1台以上保有する意味がないからだ。それでもきわめて大きな市場ではある。
パソコンや携帯電話はそれなりに大きな市場だ。しかし、太陽電池はそれ以上に大きな市場となる可能性がある。なぜなら太陽電池は一人1つ以上使うからだ。1つに限らず、理想を言えば、あらゆる場所を太陽電池で埋め尽くすように使われる。よって、値崩れしても、よほどのことがない限り薄利多売で利益を上げることができる。
たとえば、現在太陽電池の価格が200万だとしよう。それが1/10になると一気に普及する。単価が下がっても普及率が飛躍的に増加する。結果として利益は大きくなる。普通の製品だとそこで普及は飽和する。しかし、あらゆる場所に設置する必要のある太陽電池は、空き地がある限り普及していく。その結果、一人がいくつもの太陽電池を保有する状態となる。一人が10台保有すれば、価格が1/100でも市場は極めて大きい。たとえば、一人で電池をいくつ使っているか考えてみればよい。太陽電池は電気を蓄える電池ではないが、常識にとらわれずに使う側から眺めれば本質的には同じものだ。充電池が高くても売れている。自動的に充電してくれる太陽電池があれば、もっと高く売れるだろう。一つが2000円でも十分安い。これは現在の1/1000の価格だ。それでも市場は1000倍以上になるだろう。

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