2011年1月11日火曜日

VMM時代のCPU

VMM技術により1台のPCで複数のVMを動かすようになってきた。その傾向が定着するとCPUもそれに特化した方向へ進化することが考えられる。少なくともサーバ系CPUでは必須であろう。
Xenの準仮想化ではDomain 0のOSがDomain Uのデバイスをエミュレーションする。この方式は他の準仮想化でも同様だ。そして準仮想化の方が完全仮想化より効率がよいとされるので、既存OSも準仮想化に対応してきている。
余談ではあるが、Androidなどの組み込みOSでも準仮想化に対応したほうがよい。Android=Linuxなので少なくともカーネルレベルでは対応しているはずだ。
このような方式では、デバイスをアクセスする度に別のOSに切り替わるので、Domain 0のOSをいかに速くするかがポイントになる。もっとも簡単な高速化手法はメモリをふんだんに使うことだ。つまり、Domain 0を完全にメモリ上に乗せてしまえば、非常に速く切り替えることができる。
これをCPUに適用するなら、大量のキャッシュないしDomain 0専用メモリを搭載してしまうことが考えられる。64 bit化によって頭打ちだった4GBの壁を超えたため、これからは一気に搭載メモリ量が拡大するだろう。その中ですべてのメモリを遅くしてはならない。いかにメモリを高速化するかがポイントになるだろう。
SamsungがいちはやくDDR4を製品化したとのニュースをみたが、容量を稼ぐのはDDR4でよいとして、キャッシュ並みに高速のメモリが大容量化する必要があると思われる。

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