2009年3月3日火曜日

車のセールス

自動車産業は影響力が大きい。その復興は日本経済にとっても重要だ。そこで少しだけ助力したい。
自動車産業を復活させるには車を売るしかない。インサイトのように売れる車を作ることが最も重要だ。
しかし、どのような車が売れるのかわからないことが本質的な問題だ。そのような場合は、誰が車を欲しがるかを考えればよい。
例えば、高齢層と若年層を比較すると、高齢層の方が人口も財産も多い。よって、高齢者向きの車を作った方がよく売れる。また、都会と地方では、地方の方が必要とされる。都会では、公共交通機関が発達しているため、車に乗る必要がない。今の時代では、環境意識の高まりもあり、車に乗る必要のない人は車を買わなくなっている。昔は車で通う必要もない場所へも車で通っていたと言うことだろう。
このように考えると、高齢者と地方の若年層をターゲットにするという一般的な戦略が成り立つだろう。なお、高齢層と若年層の中間層に対しては従来通りでよいように思える。
また、同じ高齢者でも都会と地方ではニーズが異なる。道幅、駐車場など道路環境が異なる。また、ショッピングセンターなど購買法も異なる。地方なら比較的遠くの大規模ショッピングセンターに週1回買い出しに行くというパターンが考えられるが、その場合小さな車では不十分なこともある。
また、既に飽和している市場で新たな市場を開拓するなら、一家に一台から一人に一台、一人に複数台(用途ごとに一台)へと発展させる必要がある。これはかつてPCがたどった道だ。その場合、自動車の小型化、低価格化は避けられない。タタのナノはそのままでは通用しないかもしれないが、やはり時代に即した車を開発することが重要だ。

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