2009年6月11日木曜日

VMとライセンス

仮想マシン(VM)は非常に便利な技術だ。今後もなくならないだろう。それどころかますます重要性が高まることは確実だ。
しかし、仮想マシンの普及はライセンス料金の増加を意味する。1台の仮想マシンに対して1ライセンスが必要だとすれば、仮想化するほどコストがかさむことになる。コストを抑えるにはOSSを用いて無料にするほかない。しかし、それではパッケージを販売している普通のソフトハウスは経営が成り立たなくなる。
そこで、仮想マシンでは、コア数までは1台と同じ料金にするなど実質的な値引きをするしかないだろう。また、ユーザごとにライセンス料金を払い仕組みではコア数と無関係に徴収しなければならない。しかし、仮想マシンを使うユーザが一概に同一人物とは言えないならば、このライセンスは価格競争力を失う可能性がある。
仮想マシンは、必要とされるアプリケーションにとっては手軽な収益増となるが、そうでないアプリケーションにとっては一気に排斥へとつながる両刃の剣かもしれない。

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