2007年7月14日土曜日

家計簿チェック

最近、家計簿チェックの番組をよくみる。
数年前、バブル崩壊から家計の節約が重要になり、この種の番組が増えてきた。
最初はワイドショーの1つのコーナーだったと思うが、最近では1つの番組にまで昇格したようだ。
他人の懐事情を探るのは決してよい趣味とはいえないが、だからこそ普段は知りえないことを知る楽しみがある。
所得格差が問題となる昨今だからこそ生きる知恵としての生活術が必要となる。
家計簿をみるとそれぞれの家庭の工夫がみられる。また、なぜこんなあたりまえのことをしていないのかと不思議に思うこともある。
典型的な例をいくつかあげる。
貯金(預金を含む)がないという人が多くなっている。人生の支出は一定しないので、必ず貯金は必要だ。貯金は最も基本な保険だともいえる。初任給だと家賃と生活費でほとんど消えてしまうという人も多いだろう。最初はそうでも給与は大抵少しずつ上がるので、せめて上がった分を貯金できるようにしなければいけない。例えば、外食や缶ジュースを控え、趣味も限度額を決める。身の丈にあった生活をしなければならない。その節度が守れて始めて大人といえる。
また、貯金をせずに投資をするのは危険だ。最低限の貯金は必要だ。逆に、貯金は多いのに投資をしないのも賢いやり方ではない。
生命保険を必要以上にかけすぎている人がいる。生命保険はつきあいで入るようなものではない。また、生命保険を投資のように使うのも間違いだ。生命保険の利率などたかがしれている。もっとも昨今の低金利では定期よりましと考える人がいてもおかしくないが、引き出せない期間が長すぎていざというときの貯蓄の役割を果たさない。個人的には、掛け捨ての定期と医療だけで十分だと思う。しかも扶養者がいなければ医療保険だけでよい。将来が不安だと保険に入りたくなる気持ちは理解できるが、まともな貯蓄ができるようになってからの話だ。
住宅ローンを律義に毎月払う人がいる。払うなというのではなく、さっさと払えとアドバイスしたい。住宅ローンの利率は貯金の利率よりはるかに高い。住宅ローンを前倒しで払わず、貯金をしていても意味がない。貯金するくらいなら前倒しすべきだ。ただし、最低限の貯金はやはりいざというときのために必要なので、それを超えたら即座にローン返済にあてた方がよい。そもそも、住宅ローンをするときは十分な頭金を用意し、ローンを減らすのが原則だ。うまく払うだけで家をもう1件買えるほど違ってくる。人生最大の買い物はよく勉強して買わなければいけない。
すべてのお金の使い方はライフプランで決まる。きちんと自分のライフプランを作らなければいけない。例えば、今はまだ相手がいなくてもいつ結婚するか決め、結婚資金を集めなければいけない。
ライフプランは家計簿で決まる。とにかく1年間は家計簿をつける必要がある。

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