2007年12月30日日曜日

びん・かん・ペットボトル

自治体によってはびん・かん・ペットボトルを分別することがある。私の住む自治体でもこれらは分別することになっている。
しかし、同じ市内のコンビニのゴミ箱を見ると、入り口こそ2つあるが、中は共通で分別されていない。一般家庭と業者で分別方法が異なるとも思えないので、業者が独自に分別するのだろうと考えていた。しかし、まじめな店では店員が分別するが、大半は混ざったままゴミ回収業者に引き取られるらしい。
それでは、業者が分別して処分するかといえば、おそらくそんなことはない。業者はコストを優先するので、決してリサイクルしようとは思わない。(少なくとも現在の)リサイクルは石油と経費を余計に消費するだけだ。
しかし、びん・かん・ペットボトルの中には十分に資源として活用できるものもある。例えば、アルミ缶だ。今、資源危機が懸念されている。鉄でさえ不足するほどなので、アルミやその他の比較的高価な材料は貴重な資源だ。希少なものには価値がある。
資源としてほとんど無尽蔵のびんと、高価だが適切なリサイクル方法のないペットボトルはあきらめるしかない。リユーズできるびんは理想的な容器に見えるが、重く壊れやすい。中身の重量と容器の重量の比率が小さい。中身が安いと輸送料を賄えない。そのためアルコールぐらいしか用途がない。ペットボトルは石油を資源とするため一見すると貴重な資源だが、それをリサイクルするにはさらに石油を消費する。そのため燃やしたほうがよい。
しかし、適切な施設さえあれば、かんを分別するのはそれほど難しくないだろう。磁石を使ってアルミと鉄を分別する施設は既に存在する。問題は、そのような施設に十分な処理能力があるかどうかと、その施設へ輸送するコストだ。
エネルギーさえ石油以外のものを使えるなら、全部まとめて燃やしてから、その灰の中から必要が元素を抽出したほうが効率がよいかもしれない。ゴミが21世紀の鉱山となる。

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